JPH08184448A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JPH08184448A
JPH08184448A JP6340439A JP34043994A JPH08184448A JP H08184448 A JPH08184448 A JP H08184448A JP 6340439 A JP6340439 A JP 6340439A JP 34043994 A JP34043994 A JP 34043994A JP H08184448 A JPH08184448 A JP H08184448A
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comb
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和文 森屋
Yoichi Mochida
洋一 持田
Shoichi Sugimoto
正一 杉本
Tomoyasu Hasegawa
友保 長谷川
Kenichi Atsuji
健一 厚地
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる2軸回りの角速度を共に感度良く検知
できる角速度センサ1を提供することである。 【構成】 平面振動体3は、直角四辺形状の枠体6の内
側に連結梁4を介して重り振動体5が連結されている結
合体であり、折曲形成された支持梁8でx,y方向に振
動可能に支持されている。枠体6の四辺の外端部に励振
電極となる移動電極11A,11B、z軸回り角速度検出電
極となる移動電極10A,10Bを突設している。平面振動
体3のx,y方向振動の共振周波数と重り振動体5のz
方向振動の共振周波数とはほぼ一致するように調整す
る。したがって、x軸回りの回転によりz方向のコリオ
リ力が平面振動体3に加わると、重り振動体5だけがz
方向に振動し、x軸回りの角速度を検知する。また、z
軸回りに回転すると、サーボ機構18が駆動して、枠体6
は実際にはx方向に移動せず、サーボ機構18の出力電圧
に基づいてz軸回りの角速度を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角速度を検出する角速
度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3には、振動型ジャイロで構成される
角速度センサ1が示されている。この角速度センサ1
は、z軸回りとx軸回りの角速度を検知するものであ
り、シリコン等の固定基板21に、半導体マイクロマシニ
ング技術を用いて、平面振動体3と、くし歯形状の移動
電極10,11と、移動電極10,11にそれぞれ噛み合うよう
に設けられるくし歯形状の固定電極12,13と、平面振動
体3を支持する支持梁8等を形成して構成されている。
また、平面振動体3に対向して下部電極16が形成されて
いる。
【0003】前記支持梁8は、一端側が平面振動体3を
支持し、他端側ががぎ爪状(コ字状)に折曲形成され固
定端となっており、平面振動体3がx,y方向の直交2
方向に振動可能となっている。また、平面振動体3は、
移動電極11あるいは固定電極13に交流電圧を印加する
と、移動電極11と固定電極13との間の静電力によって、
平面振動体3と同一平面内でy方向に励振する。
【0004】上記構成の角速度センサ1において、平面
振動体3をy方向に励振させ、x軸を中心として回転す
ると、回転軸方向および励振方向の2方向に直交する方
向、ここでは平面振動体3の面に直交するz方向にコリ
オリ力が発生し、このコリオリ力によって平面振動体3
がz方向に振動する。この振動の振幅の大きさを平面振
動体3と下部電極16との間の静電容量の変化に対応させ
て検出し、この容量変化に基づいてx軸回りの回転角速
度の大きさ等を検知する。また、平面振動体3がz軸を
中心として回転すると、x方向にコリオリ力が発生し
て、平面振動体3が該平面振動体3と同一平面内でx方
向に振動する。この振動の振幅の大きさを移動電極10と
固定電極12との間の静電容量の変化に対応させて検出
し、z軸回りの回転角速度の大きさ等を検知する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ここでは、
前記コリオリ力による平面振動体3のx方向およびz方
向の振動が大きな振幅の大きさで振動して回転角速度の
検出感度を高めるために、平面振動体3の励振方向であ
るy方向の振動の共振周波数と、平面振動体3における
x方向およびz方向の振動の共振周波数が一致するよう
に調整されている。
【0006】しかしながら、平面振動体3のx,y,z
方向の振動の共振周波数が一致するように形成されてい
るために、平面振動体3に、x軸回りおよびz軸回りの
回転によるz方向およびx方向のコリオリ力が加えられ
ると、図4に示すように、z軸回りの角速度検出用の移
動電極10が、z軸回りの回転によってx方向に振動する
以外に、x軸回りの回転によってz方向にも振動する。
このz方向の振動によって、移動電極10が固定電極12に
対してz方向にずれて移動電極10と固定電極12とが対向
している電極面積が減少し、つまり、移動電極10と固定
電極12間の静電容量を検出するのに有効な電極面積が減
少し、その分前記静電容量の変化も小さくなり、z軸回
りの角速度の検知における感度が低下してしまうという
問題がある。
【0007】また、平面振動体3を励振させる移動電極
11も、x軸回りの回転によってz方向に振動し、上記同
様に固定電極13に対向している電極面積が減少し、移動
電極11あるいは固定電極13に印加した電圧分の振幅の大
きさで平面振動体3が励振しなくなってしまうという問
題がある。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、異なる2軸回りの回転の角
速度を共に感度良く検知できる角速度センサを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のように構成されている。すなわち、本発
明の角速度センサは、枠体の内側に連結梁を介して重り
振動体が連結されて枠体と重り振動体の結合体によって
平面振動体が形成され、この平面振動体は固定基板に支
持梁を介してX,Y二次元平面のX方向およびY方向の
振動が可能に支持されており、前記枠体の外端部からは
X,Yの一方側方向に第1の移動くし歯電極が、X,Y
の他方側方向に第2の移動くし歯電極がそれぞれ突設さ
れ、固定基板側には前記第1の移動くし歯電極と間隔を
介して嵌合する第1の固定くし歯電極と、前記第2の移
動くし歯電極と間隔を介して嵌合する第2の固定くし歯
電極とが設けられ、また、前記重り振動体には垂直移動
側電極が設けられるとともに該垂直移動側電極と間隔を
介した対向側には固定対向電極が設けられ、前記第1の
移動くし歯電極と第1の固定くし歯電極の組は平面振動
体を静電力によってX,Yの一方側方向に振動させる励
振電極として構成し、第2の移動くし歯電極と第2の固
定くし歯電極の組はX,Y平面に垂直なZ軸回りの回転
の角速度変化に対応する前記X,Yの他方側方向の振動
振幅を検出するZ軸回り角速度検出電極として構成し、
前記垂直移動側電極と固定対向電極の組は前記X,Yの
他方側方向軸回りの回転の角速度変化に対応する重り振
動体の前記Z軸方向の振動振幅を検出する平面軸回り角
速度検出電極として構成したことを特徴として構成され
ている。
【0010】また、本発明は、Z軸回り角速度検出電極
にサーボ機構が接続されていること、枠体は直角四辺形
からなり、少なくとも四角枠体の対向二辺に第1の移動
くし歯電極が設けられ、これと直交する他の対向二辺に
第2の移動くし歯電極が設けられていること、平面振動
体はX方向とY方向の振動が可能に折り曲げられた両持
ち梁によって固定基板に固定されていること、平面振動
体のX方向振動の共振周波数と、平面振動体のY方向振
動の共振周波数と、重り振動体のZ方向振動の共振周波
数とがほぼ一致するように調整されていることも特徴と
するところである。
【0011】
【作用】上記構成の本発明において、平面振動体が、励
振電極である第1の移動くし歯電極と第1の固定くし歯
電極との間の静電力によって、例えば、Y方向に励振振
動しているとき、X軸回りに回転すると、Z方向のコリ
オリ力によって、平面振動体の重り振動体だけがZ方向
に大きく振動し、平面振動体の枠体および第1、第2の
移動くし歯電極はZ方向には殆ど移動しない。前記重り
振動体の振動の振幅の大きさを静電容量の変化に対応さ
せて検出し、この容量変化に基づいてX軸回りの角速度
を検知する。
【0012】また、Z軸回りに回転すると、X方向のコ
リオリ力によって平面振動体および第1、第2の移動く
し歯電極がX方向に振動しようとする。すると、例え
ば、サーボ機構がX方向の振動を検知して、このX方向
の振動を打ち消す方向にフィードバックして電圧をZ軸
回り角速度検出電極である第2の移動くし歯電極あるい
は第2の固定くし歯電極に印加する。このために、第
1、第2の移動くし歯電極および平面振動体は実際には
X方向に殆ど振動しない。前記サーボ機構からZ軸回り
角速度検出電極に印加した電圧を静電容量の変化に対応
させて検出し、この電圧に基づいてZ軸回りの角速度を
検知する。
【0013】以上のように、X方向とZ方向の振動は分
離され、X方向とZ方向のコリオリ力が同時に平面振動
体に加えられても、Z軸回り角速度検出電極である第2
の移動くし歯電極が第2の固定くし歯電極に対してZ方
向にずれることがなくなり、感度良くZ軸回りの角速度
を検出する。また、励振電極である第1の移動くし歯電
極も第1の固定くし歯電極に対してZ方向にずれること
がなくなり、平面振動体は常に安定した振幅の大きさで
Y方向に励振する。
【0014】
【実施例】以下、本発明による実施例を図面に基づいて
説明する。なお、本実施例の説明において、従来例と同
一名称部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略
する。
【0015】図1には、本実施例の角速度センサ1が示
されている。この角速度センサ1は、平面振動体3と、
第1の移動くし歯電極である移動電極11A,11Bと、第
1の固定くし歯電極である固定電極13A,13Bと、第2
の移動くし歯電極である移動電極10A,10Bと、第2の
固定くし歯電極である固定電極12A,12Bと、サーボ機
構18と、検出部19と、支持梁8と、下部電極16とを有し
て構成されている。
【0016】本実施例に特徴的な平面振動体3は、従来
例のような1枚の平板ではなく、直角四辺形状の枠体6
と、重り振動体5と、連結梁4とを有して構成され、枠
体6の内側に重り振動体5が連結梁4を介して連結され
た結合体である。このような結合体である平面振動体3
におけるy方向の励振振動の共振周波数と、平面振動体
3におけるy方向に直交するx方向の振動の共振周波数
と、重り振動体5におけるy方向およびx方向の両方向
に直交するz方向の振動の共振周波数とがほぼ一致する
ように調整されている。この調整により、重り振動体5
と枠体6とはz方向の振動の共振周波数が互いに異なる
共振周波数を有するようになる。
【0017】上記のように平面振動体3のx,y,z各
直角方向の共振周波数が調整されることによって、平面
振動体3がy方向に励振しているとき、x軸回りに回転
してz方向のコリオリ力が発生すると、重り振動体5は
z方向に大きく振動し、枠体6はz方向には殆ど振動し
ない。
【0018】前記重り振動体5は振動体として機能する
以外に垂直移動側電極としての機能も有し、この重り振
動体5の底面側には間隔を介して対向する固定対向電極
である下部電極16が設けられている。これら重り振動体
5と下部電極16との間の静電容量の変化を検出して従来
同様にx軸回りの回転角速度の大きさ等を検知する。
【0019】また、前記枠体6の対向二辺の外端部には
それぞれ励振電極となる移動電極11A,11Bがy方向に
突設され、この二辺に対向する固定基板21側には各移動
電極11A,11Bと間隔を介して嵌合する固定電極13A,
13Bが形成されている。また、枠体6の他の対向二辺の
外端部にはそれぞれz軸回り角速度検出電極となる移動
電極10A,10Bがx方向に突設され、この他の二辺に対
向する固定基板21側には各移動電極10A,10Bと間隔を
介して嵌合する固定電極12A,12Bが形成されている。
また、枠体6は両持ち梁である支持梁8によって支持さ
れており、支持梁8の一端側は枠体6を支持し、他端側
はかぎ爪形状(コ字形状)に折り曲げられて固定基板21
に固定されている。この支持梁8の折曲形状によって、
平面振動体3はx,y方向の直交2方向に振動が可能に
なっている。
【0020】前記サーボ機構18にはフィードバック電圧
印加手段22A,22Bが内蔵されている。このフィードバ
ック電圧印加手段22A,22Bおよびサーボ機構18の入力
端23A,23Bはそれぞれz軸回り角速度検出電極である
固定電極12A,12Bの対応位置に接続されている。サー
ボ機構18は、移動電極10A,10Bと固定電極12A,12B
間の静電容量を検出し、移動電極10A,10Bがx方向の
コリオリ力を受けた平面振動体3と共にx方向に振動し
ようとして前記静電容量が変化するのを検知すると、フ
ィードバック電圧印加手段22A,22Bを駆動させ、この
電圧印加手段22A,22Bが移動電極10A,10Bをx方向
に対して一定位置に保持する方向、つまり、移動電極10
A,10Bのx方向の振動を打ち消す方向にフィードバッ
ク電圧を固定電極12A,12Bに印加する。また、検出部
19はサーボ機構18のフィードバック電圧印加手段22A,
22Bに接続され、前記フィードバック電圧印加手段22
A,22Bから固定電極12A,12Bに印加するフィードバ
ック電圧を固定電極12A,12Bと移動電極10A,10B間
における静電容量の変化の信号として検出し、z軸回り
の回転角速度の大きさ等を検知する。
【0021】上記構成の角速度センサ1において、励振
電極である移動電極11A,11Bと固定電極13A,13B間
の静電力によって平面振動体3を該平面振動体3と同一
平面内でy方向に励振させ、x軸を中心として回転する
と、z方向のコリオリ力によって平面振動体3の重り振
動体5だけが大きくz方向に振動し、重り振動体5の底
面電極と、下部電極16との間の静電容量の変化に基づい
てx軸回りの回転角速度の大きさ等を検知する。このと
き、枠体6および移動電極10A,10B,11A,11Bは枠
体6と重り振動体5とのz方向の振動の共振周波数が異
なっているので殆どz方向に振動しない。
【0022】また、z軸を中心として回転すると、平面
振動体3が移動電極10A,10B,11A,11Bと共に平面
振動体3と同一平面内でx方向に振動しようとする。す
ると、サーボ機構18のフィードバック電圧印加手段22
A,22Bが駆動して、移動電極10A,10Bのx方向の振
動を打ち消す方向に固定電極12A,12Bにフィードバッ
ク電圧を印加し、移動電極10A,10Bはx方向に対して
一定位置に保持される。つまり、平面振動体3および移
動電極10A,10B,11A,11Bはx方向に振動しない。
上記フィードバック電圧を検出部19が検出し、このフィ
ードバック電圧に基づいてz軸回りの回転角速度の大き
さ等を検知する。
【0023】このように、z方向とx方向のコリオリ力
による振動は平面振動体3の重り振動体5と枠体6に分
離して別々に検出されるため、平面振動体3にz方向お
よびx方向のコリオリ力が同時に加えられても、角速度
センサ1はx軸回りの角速度およびz軸回りの角速度を
共に正確に検知する。また、平面振動体3にz方向のコ
リオリ力が加えられたときには重り振動体5のみが振動
して励振電極である移動電極11A,11Bが枠体6と一体
となってz方向に振動しないため、移動電極11A,11B
が固定電極13A,13Bに対してずれることがなく、平面
振動体3は常に安定した振動振幅の大きさで励振振動を
行う。
【0024】本実施例によれば、平面振動体3を枠体6
と重り振動体5との結合体によって形成し、平面振動体
3のy方向の励振振動の共振周波数と、平面振動体3の
x方向の振動の共振周波数と、重り振動体5のz方向の
振動の共振周波数とが一致するように調整したので、平
面振動体3がx軸回りに回転すると、重り振動体5だけ
がz方向に振動し、重り振動体5と枠体6とのz方向の
振動の共振周波数が異なっているために、枠体6はz方
向に殆ど振動しない。つまり、z軸回り角速度検出電極
である移動電極10A,10Bは固定電極12A,12Bに対し
てz方向にずれることがなく、z軸回りと同時にx軸回
りに回転しても、移動電極10A,10Bと固定電極12A,
12B間の静電容量の変化を検出するための有効な電極面
積は減少することがなくなり、電極の全面を最大限に有
効利用して感度良くz軸回りの回転角速度を検知するこ
とができる。
【0025】また、上記同様に励振電極である移動電極
11A,11Bが固定電極13A,13Bに対してz方向にずれ
ることがなく、平面振動体3は、移動電極11A,11Bあ
るいは固定電極13A,13Bに印加した電圧分の振幅の大
きさで常に安定して励振振動することができる。
【0026】以上のことから、z軸回りとx軸回りの回
転の角速度を共に感度良く検知できる角速度センサ1を
簡単な構成で作製できる。
【0027】さらに、サーボ機構18を設けたので、平面
振動体3のx方向のコリオリ力が加えられても、実際に
平面振動体3がx方向に振動することがなく、コリオリ
力が強く加えられたときに固定電極12A,12Bと移動電
極10A,10Bとが接触してしまい、コリオリ力による静
電容量の変化を検出できないということがないことか
ら、角速度センサ1の角速度検知領域を広範囲にとるこ
とが可能となる。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記実施例では、支持梁8の固定端側がかぎ爪形状に折曲
形成されていたが、図2に示すように支持梁8の中央部
分をコ字形状にし折曲形成する等、支持梁8は、平面振
動体3がx方向とy方向の直交2方向に振動可能な形状
であればよく、図1や図2の形状に限定されるものでは
ない。
【0029】また、上記実施例では重り振動体5は枠体
6の内側に両持ち梁である連結梁4によって連結されて
いたが、図2に示すように片持ち梁でもよい。また、上
記実施例では、枠体6の対向する二辺の両辺に移動電極
10A,10Bあるいは11A,11Bを設けたが、どちらか一
方の辺だけに移動電極を設けてもよい。
【0030】さらに、上記実施例では、重り振動体5は
振動体として機能するだけでなく垂直移動側電極として
も機能していたが、重り振動体5に別個の垂直移動側電
極を設けてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、平面振動体を、枠体の
内側に連結梁を介して重り振動体が連結された結合体と
したので、平面振動体にZ方向のコリオリ力が加えられ
ると、中央部の重り振動体はZ方向に大きく振動し、端
部の枠体は殆どZ方向に振動しない。このことから、Z
軸回り角速度検出電極となる第2の移動くし歯電極、お
よび、例えば、Y方向に平面振動体を励振させる励振電
極となる第1の移動くし歯電極が第2、第1の固定くし
歯電極に対してZ方向にずれない。つまり、Z軸回りの
回転によるX方向のコリオリ力およびX軸回りの回転に
よるZ方向のコリオリ力が同時に平面振動体に加えられ
ても、Z軸回り角速度検出電極間における静電容量の変
化を検出するのに有効な電極面積が減少してしまうこと
がなく、電極の全面を有効に利用して感度良くZ軸回り
の角速度を検出することができる。
【0032】また、前記の如く、平面振動体にZ方向の
コリオリ力が加えられても、励振電極の第1の移動くし
歯電極が対向する第1の固定くし歯電極に対してZ方向
にずれないために、励振振動を生じさせるのに有効な電
極面積が減少することがなく、平面振動体は、励振電極
に印加した電圧分の振動の振幅の大きさで常に安定して
励振振動を行うことができる。
【0033】以上のことから、異なる2軸回りの回転の
角速度を感度良く検知可能な角速度センサを作製でき
る。
【0034】さらに、Z軸回り角速度検出電極にサーボ
機構を設けた構成のものにおいては、平面振動体にX方
向のコリオリ力が加えられても第2の移動くし歯電極は
実際にはX方向に振動しない。このことから、平面振動
体にX方向のコリオリ力が強く加えられても、第2の移
動くし歯電極が対向する第2の固定くし歯電極に接触し
てコリオリ力による静電容量の変化を検出できないとい
うことがなくなり、角速度センサの角速度検知領域を広
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の角速度センサを示す説明図である。
【図2】本発明による他の実施例を示す説明図である。
【図3】従来例を示す説明図である。
【図4】図3の移動電極におけるコリオリ力による振動
動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 角速度センサ 3 平面振動体 4 連結梁 5 重り振動体 6 枠体 8 両持ち梁 10A,10B,11A,11B 移動電極 12A,12B,13A,13B 固定電極 16 下部電極 18 サーボ機構 21 固定基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 友保 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 厚地 健一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 田中 克彦 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体の内側に連結梁を介して重り振動体
    が連結されて枠体と重り振動体の結合体によって平面振
    動体が形成され、この平面振動体は固定基板に支持梁を
    介してX,Y二次元平面のX方向およびY方向の振動が
    可能に支持されており、前記枠体の外端部からはX,Y
    の一方側方向に第1の移動くし歯電極が、X,Yの他方
    側方向に第2の移動くし歯電極がそれぞれ突設され、固
    定基板側には前記第1の移動くし歯電極と間隔を介して
    嵌合する第1の固定くし歯電極と、前記第2の移動くし
    歯電極と間隔を介して嵌合する第2の固定くし歯電極と
    が設けられ、また、前記重り振動体には垂直移動側電極
    が設けられるとともに該垂直移動側電極と間隔を介した
    対向側には固定対向電極が設けられ、前記第1の移動く
    し歯電極と第1の固定くし歯電極の組は平面振動体を静
    電力によってX,Yの一方側方向に振動させる励振電極
    として構成し、第2の移動くし歯電極と第2の固定くし
    歯電極の組はX,Y平面に垂直なZ軸回りの回転の角速
    度変化に対応する前記X,Yの他方側方向の振動振幅を
    検出するZ軸回り角速度検出電極として構成し、前記垂
    直移動側電極と固定対向電極の組は前記X,Yの他方側
    方向軸回りの回転の角速度変化に対応する重り振動体の
    前記Z軸方向の振動振幅を検出する平面軸回り角速度検
    出電極として構成した角速度センサ。
  2. 【請求項2】 Z軸回り角速度検出電極にサーボ機構が
    接続されている請求項1記載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 枠体は直角四辺形からなり、少なくとも
    四角枠体の対向二辺に第1の移動くし歯電極が設けら
    れ、これと直交する他の対向二辺に第2の移動くし歯電
    極が設けられている請求項1又は請求項2記載の角速度
    センサ。
  4. 【請求項4】 平面振動体はX方向とY方向の振動が可
    能に折り曲げられた両持ち梁によって固定基板に固定さ
    れている請求項1又は請求項2又は請求項3記載の角速
    度センサ。
  5. 【請求項5】 平面振動体のX方向振動の共振周波数
    と、平面振動体のY方向振動の共振周波数と、重り振動
    体のZ方向振動の共振周波数とがほぼ一致するように調
    整されている請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
    求項4記載の角速度センサ。
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