JP2001194149A - 角速度センサ - Google Patents
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Abstract
に細腕部4−1A,4−2Aを設ける。腕部4−1,4
−2に励振電極5−1〜5−8を形成し、腕部4−3,
4−4に検出電極6−1〜6−8を形成する。腕部4−
1,4−2をZ軸方向に屈曲振動させながら振動子素子
4をY軸の回りに回転させたときX軸方向に生ずる屈曲
振動によって腕部4−3,4−4に発生する電荷を取り
出して、Y軸の回りに作用する角速度を検出する。
Description
利用して角速度を検出する角速度センサに関するもので
ある。
従来の角速度センサの要部を示す図である。同図におい
て、(a)は平面図、(b)は図12(a)をA方向か
ら見た図、(c)は図12(a)をB方向から見た図で
ある。同図において、1はH型振動子素子(H型水晶
板)、2−1〜2−8は励振電極、3−1〜3−8は角
速度検出用の電極(検出電極)である。
ようにH型形状とされ、このH型形状の第1の空間部1
−5を挾んで対向する(長手方向を略平行として対向す
る)第1の腕部1−1および第2の腕部1−2と、第2
の空間部1−6を挾んで対向する(長手方向を略平行と
して対向する)第3の腕部1−3および第4の腕部1−
4と、第1〜第4の腕部1−1〜1−4の根元部をつな
ぐ共通の基部1−7とを有し、第3の腕部1−3の表裏
および左右の面に励振電極2−1〜2−4が、第4の腕
部1−4の表裏および左右の面に励振電極2−5〜2−
8が、第1の腕部1−1の左右の面に検出電極3−1〜
3−4が、第2の腕部1−4の左右の面に検出電極3−
5〜3−8が形成されている。
Y軸方向、このY軸と直交し素子面(紙面)に平行な軸
をX軸、X−Y平面と直交する軸(振動子素子1の素子
面に垂直な軸)をZ軸とした場合、この角速度センサに
おいては、図12(b)に示されるように、励振電極2
−2,2−4,2−5および2−7が端子P1に共通に
接続され、励振電極2−1,2−3,2−6および2−
8が端子P2に共通に接続され、この端子P1とP2と
の間に交流電圧(励振振動信号)eが印加される。この
ため、ある時は図12(b)の腕部1−3,1−4中に
矢印で示す如く電界が発生し、次には逆方向の電界が発
生し、逆圧電効果により振動子素子1の腕部1−3およ
び1−4がX軸にそって振動し、更に腕部1−1および
1−2も連動してX軸にそって振動(屈曲振動)する事
になる。
と、すなわち振動子素子1がY軸の回りに回転すると、
コリオリの力によりZ軸方向の振動成分が生じる。この
振動成分の大きさはコリオリの力の大きさに比例してい
るので、振動子素子1の腕部1−1および1−2には圧
電効果により、角速度に比例した大きさで振動の方向に
応じた極の電荷が発生する。
に、検出電極3−1,3−4,3−6および3−7を共
通に接続した端子P3と、検出電極3−2,3−3,3
−5および3−8を共通に接続した端子P4との間に電
荷が発生し、コリオリの力に応じた電圧信号esが得ら
れる。この電圧信号esの大きさによって、すなわち振
動子素子1の腕部1−1および1−2のZ軸方向に生ず
る屈曲振動の振幅の大きさによって、Y軸の回りに作用
する角速度を知ることができる。
は、上述したように、腕部1−3および1−4をX軸方
向に屈曲振動させながら振動子素子1をY軸の回りに回
転させたときZ軸方向に生ずる屈曲振動によって腕部1
−1および1−2に発生する電荷を取り出して、Y軸の
回りに作用する角速度を検出するようにしている。しか
しながら、振動子素子1においてZ軸方向の屈曲振動に
より発生する電荷量は非常に微弱であり、検出感度が悪
いという問題があった。
なされたもので、その目的とするところは、検出感度の
高い角速度センサを提供することにある。
るために本発明は、振動子素子をZ軸方向へ強制的に屈
曲振動(励振)させながらY軸の回りに回転させたとき
X軸方向に生ずる屈曲振動の振幅の大きさを検出し、こ
の検出した屈曲振動の大きさに基づいてY軸の回りに作
用する角速度を検出するようにしたものである。この発
明によれば、励振電極に交流電圧を印加すると、振動子
素子がZ軸方向へ屈曲振動する。この状態で、Y軸の回
りに角速度が作用すると、すなわち振動子素子がY軸の
回りに回転すると、振動子素子は、コリオリの力がZ軸
と直交するX軸方向に働き、その結果X軸方向(発生電
荷量が多い方向)に屈曲振動する。そして、このX軸方
向の屈曲振動の振幅の大きさが検出され、この検出され
た振幅の大きさに基づいてY軸の回りに作用する角速度
が検出される。なお、X軸方向の屈曲振動の振幅の大き
さを検出する方法として、後述する実施の形態では、屈
曲振動によって発生する電荷を取り出して圧電的に検出
する方法を採用しているが、X軸方向屈曲振動は等量の
コリオリ力で生じる振幅も大きいため、容量検出法(素
子−外部電極間の容量変化を検出する)を用いても大き
な容量変化となり、感度上昇の効果がある。
場合、励振電極に交流電圧を印加して第1および第2の
腕部をZ軸方向へ屈曲振動させる。この場合、第1およ
び第2の腕部をZ軸方向へ屈曲振動させながらH型振動
子素子をY軸の回りに回転させたとき第3および第4の
腕部のX軸方向に生ずる屈曲振動の大きさを検出し、こ
の検出した屈曲振動の大きさに基づいてY軸の回りに作
用する角速度を検出する。また、振動子素子としてH型
振動子素子を用いる場合、第1および第2の腕部の先端
部をX軸方向に細く形成する。また、振動子素子として
H型振動子素子を用いる場合、第1の腕部と第2の腕部
とを左右対称の位置に設け、第1の腕部および第2の腕
部の形状を左右対称とし、また、第3の腕部と第4の腕
部とを左右対称の位置に設け、第3の腕部および第4の
腕部の形状を左右対称とする。
る場合、励振電極に交流電圧を印加して第1および第2
の腕部をZ軸方向へ屈曲振動させる。この場合、第1お
よび第2のの腕部をZ軸方向へ屈曲振動させながらU字
型振動子素子をY軸の回りに回転させたとき第1および
第2の腕部のX軸方向に生ずる屈曲振動の大きさを検出
し、この検出した屈曲振動の大きさに基づいてY軸の回
りに作用する角速度を検出する。また、振動子素子とし
てU字型振動子素子を用いる場合、第1および第2の腕
部の先端部をX軸方向に細く形成する。また、振動子素
子としてU字型振動子素子を用いる場合、第1の腕部と
第2の腕部とを左右対称の位置に設け、第1の腕部およ
び第2の腕部の形状を左右対称とする。
き詳細に説明する。 〔実施の形態1:H型〕図1はH型振動子素子を用いた
本発明に係る角速度センサの要部を示す図である。同図
において、(a)は平面図、(b)は図1(a)をA方
向から見た図、(c)は図1(a)をB方向から見た図
である。同図において、4はH型振動子素子(H型水晶
板)、5−1〜5−8は励振電極、6−1〜6−8は角
速度検出用の電極(検出電極)である。
うにH型形状とされ、このH型形状の第1の空間部4−
5を挾んで対向する(長手方向を略平行として対向す
る)第1の腕部4−1および第2の腕部4−2と、第2
の空間部4−6を挾んで対向する(長手方向を略平行と
して対向する)第3の腕部4−3および第4の腕部4−
4と、第1〜第4の腕部4−1〜4−4の根元部をつな
ぐ共通の基部4−7とを有している。
部4−71から所定距離離れた位置からくびれ、X軸方
向に細く形成されている。同様に、第2の腕部4−2
も、基部4−7との継ぎ部4−72から所定距離離れた
位置からくびれ、X軸方向に細く形成されている。ま
た、第1の腕部4−1と第2の腕部4−2とは左右対称
の位置に設けられており、第1の腕部4−1および第2
の腕部4−2の形状は左右対称とされている。第3の腕
部4−3と第4の腕部4−4も左右対称の位置に設けら
れており、第3の腕部4−3および第4の腕部4−4の
形状も左右対称とされている。
た部分(細腕部)4−1Aおよび根元部の太く形成され
た部分(太腕部)4−1Bには左右の面に励振電極5−
1〜5−4が、第2の腕部4−2の先端部の細く形成さ
れた部分(細腕部)4−2Aおよび根元部の太く形成さ
れた部分(太腕部)4−2Bには左右の面に励振電極5
−5〜5−8が、第3の腕部4−3の表裏および左右の
面には検出電極6−1〜6−4が、第4の腕部4−4の
表裏および左右の面には検出電極6−5〜6−8が形成
されている。なお、図1(c)では、第1の腕部4−1
の太腕部4−1Bへの励振電極5−1〜5−4、第2の
腕部4−2の太腕部4−2Bへの励振電極5−5〜5−
8の図示は複雑となるため省略している。
に示されるように、励振電極5−1,5−4,5−6お
よび5−7が端子P1に共通に接続され、励振電極5−
2,5−3,5−5および5−8が端子P2に共通に接
続され、この端子P1とP2との間に交流電圧(励振振
動信号)eが印加される。このため、ある時は図1
(c)の細腕部4−1A,4−2A中に矢印で示す如く
電界が発生し、次には逆方向の電界が発生し、水晶結晶
の電気軸であるX軸方向に発生する、相反する電界方向
成分により発生する逆圧電効果によりY軸方向の相反す
る伸縮作用の合成として腕部4−1および4−2がZ軸
方向に振動し、更に腕部4−3および4−4も連動して
Z軸方向に振動(屈曲振動)する。この時、腕部4−
1,4−2のZ軸方向共振周波数と腕部4−3,4−4
のZ軸方向共振周波数を必ずしも一致させる必要はな
い。
1〜4−4の長手方向をY軸方向、このY軸と直交し素
子面(紙面)に平行な軸をX軸、X−Y平面と直交する
軸(振動子素子4の素子面に垂直な軸)をZ軸とするこ
とは従来と同様である。
と、すなわち振動子素子4がY軸の回りに回転すると、
コリオリの力によりX軸方向の振動成分が生じる。この
振動成分の大きさはコリオリの力の大きさに比例してい
るので、振動子素子4の腕部4−3および4−4には圧
電効果により、角速度に比例した大きさで振動の方向に
応じた極の電荷が発生する。
に、検出電極6−2,6−4,6−5および6−7を共
通に接続した端子P3と、検出電極6−1,6−3,6
−6および6−8を共通に接続した端子P4との間に電
荷が発生し、コリオリの力に応じた電圧信号esが得ら
れる。この電圧信号esの大きさによって、すなわち振
動子素子4の腕部4−3および4−4のX軸方向に生ず
る屈曲振動の振幅の大きさによって、Y軸の回りに作用
する角速度を知ることができる。
8),検出電極6(6−1〜6−8)を含む振動子素子
4(以下、総称して振動子と呼ぶ)に付設された処理回
路の要部を示す図である。同図において、10は発振お
よび振幅調整回路、11は第1の増幅回路、12は位相
補正回路、13は同期検波回路、14は第2の増幅回路
である。この処理回路において、発振および振幅調整回
路10は、図1に示した端子P1とP2との間に励振振
動信号eを供給する。また、増幅回路11には、図1に
示した端子P3とP4との間に生じる電圧信号esが入
力される。この電圧信号esは増幅回路11において増
幅され、同期検波回路13へ与えられる。同期検波回路
13は、位相補正回路12において補正された発振およ
び振幅調整回路10からの励振振動信号eに基づいて増
幅回路11からの電圧信号esを検波し、増幅回路14
へ与える。増幅回路14は同期検波回路13からの検波
された電圧信号esを増幅する。この増幅回路14から
の増幅出力より振動子素子4のY軸の回りに作用する角
速度を検出する。
近い形とした場合の斜視図である。同図において、図1
と対応する部分には同一符号を付している。実物では、
金,銀,銅,アルミニウムなどの導電材料を振動子素子
4に蒸着し、励振電極5(5−1〜5−8),検出電極
6(6−1〜6−8)を形成している。また、振動子素
子4の基部4−7の中央部より下方へ一体的に逆T字型
の支持部4−8を延ばし、この支持部4−8に励振電極
5(5−1〜5−8),検出電極6(6−1〜6−8)
へのリード電極を形成している。支持部4−8の基端部
4−8Aは固定する。
腕部4−1および4−2をZ軸方向に屈曲振動させなが
ら振動子素子4をY軸の回りに回転させたときX軸方向
に生ずる屈曲振動によって腕部4−3および4−4に発
生する電荷を取り出して、Y軸の回りに作用する角速度
を検出するようにしている。振動子素子4において、強
制的にZ軸方向に励振させ角速度を印加した時に発生す
るX軸方向振動は屈曲振動し易く、かつ屈曲振動の変位
が大きい。このため、多くの電荷を獲得することがで
き、検出感度が上がる。
−2Aを設けなくても検出感度はアップする。本実施の
形態では、腕部4−1,4−2に細腕部4−1A,4−
2Aを設け、この細腕部4−1A,4−2AのX軸方向
の幅寸法W1やY軸方向の長さL1を適切な値として定
めることにより、Z軸方向への屈曲振動の変位を最大と
して、検出感度のさらなる向上を図っている。
と腕部4−1,4−2の太腕部4−1B,4−2Bの幅
Wとの寸法比(W寸法比:W1/W)に対するCI値
(クリスタルインピーダンスまたは等価直列抵抗)の実
測結果を示す。この例では、W=510μmとし、測定
結果ではW1=510μm、測定結果ではW1=2
40μm、測定結果ではW1=130μmとした。図
5にW寸法比によるCI値の変化をグラフに示す。この
グラフよりW寸法比が0.25付近でCI値が最小とな
ることが分かる。CI値が小さいほど細腕部4−1A,
4−2A、すなわち腕部4−1,4−2のZ軸方向への
屈曲振動の変位は大きい。
1と腕部4−1,4−2の全体の長さLとの寸法比(L
寸法比:L1/L)に対するCI値の実測結果を示す。
この例では、L=5.10mmとし、測定結果ではL
1=4.85mm、測定結果ではL1=3.75m
m、測定結果ではL1=3.65mm、測定結果で
はL1=0.00mmとした。また、W寸法比として
は、0.25=130(μm)/510(μm)とし
た。図7にL寸法比によるCI値の変化をグラフに示
す。このグラフよりL寸法比が0.74付近でCI値が
最小となることが分かる。CI値が小さいほど細腕部4
−1A,4−2A、すなわち腕部4−1,4−2のZ軸
方向への屈曲振動の変位は大きい。
果から、W寸法比を0.25、L寸法比を0.74とし
ており、これによりCI値を最小とし、腕部4−1,4
−2のZ軸方向への屈曲振動の変位を最大として、検出
感度の向上を図っている。
−2にL寸法比にして0.26の太腕部4−1B,4−
2Bが残されているので、腕部4−1,4−2がこの太
腕部4−1B,4−2Bの根元部からZ軸方向へ屈曲振
動し、細腕部4−1A,4−2AのW1寸法が細くて
も、強度的に強いZ軸方向への屈曲振動が得られる。ま
た、本実施の形態では、腕部4−1,4−2および4−
3,4−4は基部4−7につながる根元部からZ軸方向
へ交互に屈曲振動するので、基部4−7にかかる応力が
打ち消される。また、本実施の形態では、腕部4−1と
4−2とを左右対称の位置に設け、腕部4−1および4
−2の形状を左右対称とし、腕部4−3と4−4とを左
右対称の位置に設け、腕部4−3および4−4の形状を
左右対称としているので、Z軸方向への振動に対して他
の方向への振動漏れが少なく、精度よく角速度を検出す
ることができる。
び4−2に励振電極5(5−1〜5−8)を、腕部4−
3および4−4に検出電極6(6−1〜6−8)を設け
たが、図8に示すように、腕部4−1および4−2に検
出電極6(6−1〜6−8)を、腕部4−3および4−
4に励振電極5(5−1〜5−8)を設けるようにして
もよい。また、本実施の形態では、腕部4−1および4
−2の先端部をX軸方向に細くしたが、Z軸方向に薄く
してもよく、X軸方向に細く且つZ軸方向に薄くするな
どしてもよい。また、本実施の形態では、X軸方向の屈
曲振動の振幅の大きさを検出する方法として、屈曲振動
によって発生する電荷を取り出して圧電的に検出する方
法を採用しているが、容量検出法(素子−外部電極間の
容量変化を検出する)を採用してもよい。
動子素子を用いた本発明に係る角速度センサの要部を示
す図である。同図において、(a)は平面図、(b)は
図9(a)をA方向から見た図である。同図において、
7はU字型振動子素子(U字型水晶板)、8−1〜8−
4は励振電極、9−1〜9−4は角速度検出用の電極
(検出電極)である。
うにU字型形状とされ、このU字型形状の空間部7−4
を挾んで対向する(長手方向を略平行として対向する)
第1の腕部7−1および第2の腕部7−2と、第1の腕
部7−1と第2の腕部7−2の根元部をつなぐ共通の基
部7−3とを有している。
部7−31から所定距離離れた位置からくびれ、X軸方
向に細く形成されている。同様に、第2の腕部7−2
も、基部7−3との継ぎ部7−32から所定距離離れた
位置からくびれ、X軸方向に細く形成されている。ま
た、第1の腕部7−1と第2の腕部7−2とは左右対称
の位置に設けられており、第1の腕部7−1および第2
の腕部7−2の形状は左右対称とされている。
た部分(細腕部)7−1Aおよび根元部の太く形成され
た部分(太腕部)7−1Bには4つの角面に励振電極8
−1〜8−4が、第2の腕部7−2の先端部の細く形成
された部分(細腕部)7−2Aおよび根元部の太く形成
された部分(太腕部)7−2Bには表裏および左右の面
に励振電極9−1〜9−4が形成されている。なお、図
9(b)では、第1の腕部7−1の太腕部7−1Bへの
励振電極8−1〜8−4、第2の腕部7−2の太腕部7
−2Bへの検出電極9−1〜9−4の図示は複雑となる
ため省略している。
に示されるように、励振電極8−1,8−3が端子P1
に共通に接続され、励振電極8−2,8−4が端子P2
に共通に接続され、この端子P1とP2との間に交流電
圧(励振振動信号)eが印加される。このため、ある時
は図9(b)の細腕部7−1A中に矢印で示す如く電界
が発生し、次には逆方向の電界が発生し、水晶結晶の電
気軸であるX軸方向に発生する、相反する電界方向成分
により発生する逆圧電効果によりY軸方向の相反する伸
縮作用の合成として腕部7−1がZ軸方向に振動し、更
に腕部7−2も連動してZ軸方向に振動(屈曲振動)す
る。
1,7−2の長手方向をY軸方向、このY軸と直交する
素子面(紙面)に平行な軸をX軸、X−Y平面に直交す
る軸(振動子素子7の素子面に垂直な軸)をZ軸方向と
することは実施の形態1と同じである。
と、すなわち振動子素子7がY軸の回りに回転すると、
コリオリの力によりX軸方向の振動成分が生じる。この
振動成分の大きさはコリオリの力の大きさに比例してい
るので、振動子素子7の腕部7−1および腕部7−2に
は圧電効果により、角速度に比例した大きさで振動の方
向に応じた極の電荷が発生する。
に、検出電極9−2,9−4を共通に接続した端子P3
と、検出電極9−1,9−3を共通に接続した端子P4
との間に電荷が発生し、コリオリの力に応じた電圧信号
esが得られる。この電圧信号esの大きさによって、
すなわち振動子素子4の腕部7−1および7−2のX軸
方向に生ずる屈曲振動の振幅の大きさによって、Y軸の
回りに作用する角速度を知ることができる。図9では、
振動子素子4の腕部7−1および7−2のX軸方向への
屈曲振動の内、腕部7−2の屈曲振動の振幅の大きさを
代表して検出し、この振幅の大きさに基づきY軸の回り
に作用する角速度を検出するようにしている。
に近い形とした場合の斜視図である。同図において、図
9と対応する部分には同一符号を付している。実物で
は、金,銀,銅,アルミニウムなどの導電材料を振動子
素子7に蒸着し、励振電極8(8−1〜8−4),検出
電極9(9−1〜9−4)を形成している。振動子素子
7の基部7−3を支持部とし、この支持部7−3に励振
電極8(8−1〜8−4),検出電極9(9−1〜9−
4)へのリード電極を形成している。支持部7−3の基
端部7−3Aは固定する。
腕部7−1および7−2をZ軸方向に屈曲振動させなが
ら振動子素子7をY軸の回りに回転させたときX軸方向
に生ずる屈曲振動によって腕部7−1および腕部7−2
に発生する電荷の内、代表して腕部7−2に発生する電
荷を取り出して、Y軸の回りに作用する角速度を検出す
るようにしている。振動子素子7において、強制的にZ
軸方向に励振させ角速度を印加した時に発生するX軸方
向振動は屈曲振動し易く、かつ屈曲振動の変位が大き
い。このため、多くの電荷を獲得することができ、検出
感度が上がる。
−2Aを設けなくても検出感度はアップする。本実施の
形態では、腕部7−1,7−2に細腕部7−1A,7−
2Aを設け、この細腕部7−1A,7−2AのX軸方向
の幅寸法W1やY軸方向の長さL1を適切な値として定
めることにより、Z軸方向への屈曲振動の変位を最大と
して、検出感度のさらなる向上を図っている。すなわ
ち、本実施の形態では、実施の形態1と同様の理由か
ら、W寸法比を0.25、L寸法比を0.74としてお
り、これによりCI値を最小とし、腕部4−1,4−2
のZ軸方向への屈曲振動の変位を最大として、検出感度
の向上を図っている。
−2にL寸法比にして0.26の太腕部7−1B,7−
2Bが残されているので、腕部7−1,7−2がこの太
腕部7−1B,7−2Bの根元部からZ軸方向へ屈曲振
動し、細腕部7−1A,7−2AのW1寸法が細くて
も、強度的に強いZ軸方向への屈曲振動が得られる。ま
た、本実施の形態では、腕部7−1と7−2とを左右対
称の位置に設け、腕部7−1および7−2の形状を左右
対称としているので、Z軸方向への振動に対して他の方
向への振動漏れが少なく、精度よく角速度を検出するこ
とができる。
振電極8(8−1〜8−4)を、腕部7−2に検出電極
9(9−1〜9−4)を設けたが、図11に示すよう
に、腕部7−1に検出電極9(9−1〜9−4)を、腕
部7−2に励振電極8(8−1〜8−4)を設けるよう
にしてもよい。また、本実施の形態では、腕部7−1に
励振電極8(8−1〜8−4)を、腕部7−2に検出電
極9(9−1〜9−4)を設けたが、腕部7−1,7−
2共に励振電極8(8−1〜8−4)と検出電極9(9
−1〜9−4)を設け、腕部7−1および7−2をZ軸
方向へ強制的に屈曲振動(励振)させるようにし、X軸
方向へ屈曲振動する腕部7−1および7−2から電荷を
取り出して、Y軸の回りに作用する角速度を検出するよ
うにしてもよい。
び7−2の先端部をX軸方向に細くしたが、Z軸方向に
薄くしてもよく、X軸方向に細く且つZ軸方向に薄くす
るなどしてもよい。また、本実施の形態では、X軸方向
の屈曲振動の振幅の大きさを検出する方法として、屈曲
振動によって発生する電荷を取り出して圧電的に検出す
る方法を採用しているが、容量検出法(素子−外部電極
間の容量変化を検出する)を採用してもよい。
子素子として水晶を用いたが、エンリバなどの恒弾性合
金、あるいは圧電セラミックス、LiTaO3単結晶、
LiNbO3単結晶などの単結晶圧電材料やSiを使用
してもよい。但し、Siの励振、検出には圧電薄膜、磁
性薄膜を電極として用いるとよい。
発明によれば、振動子素子をZ軸方向へ強制的に屈曲振
動(励振)させながらY軸の回りに回転させたときX軸
方向に生ずる屈曲振動の振幅の大きさを検出し、この検
出した屈曲振動の大きさに基づいてY軸の回りに作用す
る角速度を検出するようにしたので、振幅を大きくとる
ことのできるX軸方向への屈曲振動から角速度が検出さ
れるものとなり、検出感度を向上させることができるよ
うになる。
センサの要部を示す図(実施の形態1)である。
回路の要部を示す図である。
合の斜視図である。
とのW寸法比に対するCI値の実測結果を示す図であ
る。
ある。
さとのL寸法比に対するCI値の実測結果を示す図であ
る。
ある。
度センサの要部を示す図(実施の形態2)である。
場合の斜視図である。
る。
基部、4−1A,4−2A…細腕部、4−1B,4−2
B…太腕部、5−1〜5−8…励振電極、6−1〜6−
8…検出電極、7…U字型振動子素子、7−1,7−2
…腕部、7−3…基部、7−1A,7−2A…細腕部、
7−1B,7−2B…太腕部、8−1〜8−4…励振電
極、9−1〜9−4…検出電極。
Claims (7)
- 【請求項1】 同一面内に方向を揃えて第1〜第N(N
≧1)の腕部を持ち、前記第1〜第Nの腕部の長手方向
をY軸方向,このY軸と直交し前記同一面内に平行な軸
をX軸,X−Y平面と直交する軸をZ軸とする振動子素
子と、 交流電圧の印加を受け前記振動子素子をZ軸方向へ屈曲
振動させる励振電極と、 前記振動子素子をZ軸方向へ屈曲振動させながらY軸の
回りに回転させたときX軸方向に生ずる屈曲振動の振幅
の大きさを検出する検出電極とを備えたことを特徴とす
る角速度センサ。 - 【請求項2】 同一面内に方向を揃えて第1〜第4の腕
部を持ち、第1および第2の腕部がその長手方向を略平
行として対向し、第3および第4の腕部がその長手方向
を略平行として対向し、これら第1〜第4の腕部の根元
部をつなぐ共通の基部を有し、前記第1〜第4の腕部の
長手方向をY軸方向,このY軸と直交し前記同一面内に
平行な軸をX軸,X−Y平面と直交する軸をZ軸とする
H型振動子素子と、 交流電圧の印加を受けて前記第1および第2の腕部をZ
軸方向へ屈曲振動させる励振電極と、 前記第1および第2の腕部をZ軸方向へ屈曲振動させな
がら前記H型振動子素子をY軸の回りに回転させたとき
前記第3および第4の腕部のX軸方向に生ずる屈曲振動
の振幅の大きさを検出する検出電極とを備えたことを特
徴とする角速度センサ。 - 【請求項3】 同一面内に方向を揃えて第1〜第4の腕
部を持ち、第1および第2の腕部がその長手方向を略平
行として対向し、第3および第4の腕部がその長手方向
を略平行として対向し、これら第1〜第4の腕部の根元
部をつなぐ共通の基部を有し、前記第1〜第4の腕部の
長手方向をY軸方向,このY軸と直交し前記同一面内に
平行な軸をX軸,X−Y平面と直交する軸をZ軸とし、
前記第1および第2の腕部の先端部がX軸方向に細く形
成されたH型振動子素子と、交流電圧の印加を受けて前
記第1および第2の腕部をZ軸方向へ屈曲振動させる励
振電極と、 前記第1および第2の腕部をZ軸方向へ屈曲振動させな
がら前記H型振動子素子をY軸の回りに回転させたとき
前記第3および第4の腕部のX軸方向に生ずる屈曲振動
の振幅の大きさを検出する検出電極とを備えたことを特
徴とする角速度センサ。 - 【請求項4】 請求項3において、前記第1の腕部と第
2の腕部とが左右対称の位置に設けられ、前記第1の腕
部および第2の腕部の形状が左右対称とされ、前記第3
の腕部と第4の腕部とが左右対称の位置に設けられ、前
記第3の腕部および第4の腕部の形状が左右対称とされ
ていることを特徴とする角速度センサ。 - 【請求項5】 同一面内に方向を揃えて第1および第2
の腕部を持ち、この第1および第2の腕部がその長手方
向を略平行として対向し、この第1および第2の腕部の
根元部をつなぐ共通の基部を有し、前記第1および第2
の腕部の長手方向をY軸方向,このY軸と直交し前記同
一面内に平行な軸をX軸,X−Y平面と直交する軸をZ
軸とするU字型振動子素子と、 交流電圧の印加を受けて前記第1および第2の腕部をZ
軸方向へ屈曲振動させる励振電極と、 前記第1および第2の腕部をZ軸方向へ屈曲振動させな
がら前記U字型振動子素子をY軸の回りに回転させたと
き前記第1および第2の腕部のX軸方向に生ずる屈曲振
動の振幅の大きさを検出する検出電極とを備えたことを
特徴とする角速度センサ。 - 【請求項6】 同一面内に方向を揃えて第1および第2
の腕部を持ち、この第1および第2の腕部がその長手方
向を略平行として対向し、この第1および第2の腕部の
根元部をつなぐ共通の基部を有し、前記第1および第2
の腕部の長手方向をY軸方向,このY軸と直交し前記同
一面内に平行な軸をX軸,X−Y平面と直交する軸をZ
軸とし、前記第1および第2の腕部の先端部がX軸方向
に細く形成されたU字型振動子素子と、 交流電圧の印加を受けて前記第1および第2の腕部をZ
軸方向へ屈曲振動させる励振電極と、 前記第1および第2の腕部をZ軸方向へ屈曲振動させな
がら前記U字型振動子素子をY軸の回りに回転させたと
き前記第1および第2の腕部のX軸方向に生ずる屈曲振
動の振幅の大きさを検出する検出電極とを備えたことを
特徴とする角速度センサ。 - 【請求項7】 請求項6において、前記第1の腕部と第
2の腕部とが左右対称の位置に設けられ、前記第1の腕
部および第2の腕部の形状が左右対称とされていること
を特徴とする角速度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001321A JP2001194149A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 角速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001321A JP2001194149A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 角速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001194149A true JP2001194149A (ja) | 2001-07-19 |
Family
ID=18530559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000001321A Pending JP2001194149A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 角速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001194149A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007064746A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Kyocera Kinseki Corp | 慣性センサ素子 |
US7913560B2 (en) | 2007-03-19 | 2011-03-29 | Seiko Epson Corporation | Angular rate sensor and electronic device |
Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPS60140114A (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-25 | Yokogawa Hokushin Electric Corp | 音叉型振動式角速度計 |
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JPH10253363A (ja) * | 1997-03-14 | 1998-09-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 角速度センサ素子及びそれを用いた角速度センサ |
-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000001321A patent/JP2001194149A/ja active Pending
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