JP2003194543A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JP2003194543A
JP2003194543A JP2001397695A JP2001397695A JP2003194543A JP 2003194543 A JP2003194543 A JP 2003194543A JP 2001397695 A JP2001397695 A JP 2001397695A JP 2001397695 A JP2001397695 A JP 2001397695A JP 2003194543 A JP2003194543 A JP 2003194543A
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cantilever
vibrating leg
leg
velocity sensor
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JP2001397695A
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Motoyasu Hanji
元康 判治
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Kyocera Crystal Device Corp
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Kyocera Crystal Device Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヌル電圧の発生を防止してセンサの温度特性
を向上させ、使用環境に拘わらず高精度に角速度を計測
できる角速度センサを提供する。 【解決手段】 圧電材料からなり、同一平面において第
1の方向に平行に形成された第1、第2の片持ち振動脚
と、これら第1、第2の片持ち振動脚を支持する基台と
からなる振動子と、第1の片持ち振動脚に設けられ、交
流電圧の印加により第1の方向に直交する第2の方向に
第1の片持ち振動脚を屈曲振動させる励振電極と、第2
の片持ち振動脚に設けられ、第1の方向および第2の方
向と直交する第3の方向の屈曲振動の大きさに応じた電
気信号を検出する検出電極とを備え、第1、第2の片持
ち振動脚は、第2の方向における屈曲振動の固有振動数
が異なり、かつ第3の方向における屈曲振動の固有振動
数が等しいことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コリオリ力を利用
して角速度を検出する角速度センサに関し、特にピエゾ
素子(PZT)等の圧電素子を使用したピエゾエレクト
リック・バイブレーション・ジャイロ(Piezoel
ectric Vibration Gyro:PV
G)に関する。
【0002】
【従来の技術】PVGは、飛行機の慣性航法、自動車・
ロボットの姿勢制御をはじめ、カーナビでの自立航法、
カメラの手ブレ補正など広く利用されている。そして、
PVGの多くはセンサ素子として音叉型の振動子が用い
られ、対となる振動脚部にそれぞれ、1方向に振動を励
起する「励振電極」、および、角速度を検出する「検出
電極」を構成して、直交座標系において、振動に平行な
第1軸と直交する第2軸の廻りに発生する角速度の大き
さを、第3軸方向に発生する慣性力「コリオリの力」を
利用して検出するものである。
【0003】従来のセンサ素子として、水晶式音叉型振
動子を例に、図8を参照して、説明する。センサ素子1
01は、第1の振動脚102、および、第2の振動脚1
03を有する。そして、第1の振動脚102の表裏の面
と側面には、励振電極104−1、104−2が形成さ
れ、それぞれ端子P1、P2の2端子に接続されて構成
される。一方、第2の振動脚103の側面には、検出電
極105−1、105−2が形成され、それぞれ端子P
3、P4の2端子に接続されて構成される。
【0004】ここで、前記各軸について、第1軸をX
軸、第2軸をY軸、第3軸をZ軸と定義する。端子P1
−P2間にこのセンサ素子固有の周波数の交流電圧を印
加すると、励振電極104−1、104−2により発生
する、第1の振動脚102内部を貫通する交流電界によ
る逆圧電効果のため、Y軸方向の伸縮運動が発生し、そ
れが合成された結果、速度Vsin(t)を持ってX軸
に平行な屈曲運動をするようになる。そして、寸法が同
一で固有振動数が同じの第2の振動脚103も振動のバ
ランスをとるため、この振動に同期して逆相の屈曲振動
をすることになり、一般によく知られる「音叉の振動姿
態」を構成する。
【0005】この状態において、Y軸廻りの角速度
(Ω)を印加すると、Z軸方向に慣性力のひとつ、コリ
オリ力(Fc)が発生し、当初の屈曲振動姿態はZ軸方
向成分を持って振動するようになる。ここで、コリオリ
力(Fc)は一般に、 Fc=2mvΩ (1) ただし、m:物体の質量、v:物体の速度、Ω:角速度 と表すが、PVGの場合は、質量体が一定周期で振動し
ているため、v=vsin(t)となり、式(1)は、 Fc=2mvΩsin(t) (1´) と変形される。これにより、質量、速度の状態に変化が
なければ、コリオリの力は角速度の大きさに比例するこ
とになる。したがって、第1、および、第2の振動脚1
02、103には、Z軸方向振動成分によるFcの大き
さに比例した電荷が圧電現象により発生することにな
り、それを、第2の振動脚103の表面に配置した検出
電極105−1、105−2を介して端子P3、P4に
誘導し、この電荷量を評価することで角速度の大きさを
検知することが可能となる。
【0006】また、励振信号と検出信号の位相を比較す
ると角速度の方向を検知することができる。
【0007】一方、音叉型以外の振動子について、特許
第3029001号には、「直交座標軸におけるX軸に
沿って振動可能な第1の振動片とその第1の振動片と対
になり、その第1の振動片についてX軸に沿った振動片
1とは異なった値の、X軸に直交するY軸に沿った厚
みt2を有する第2の振動片とを、両振動片の間で振動
の伝搬が可能に支持した振動子であって、第1の振動片
の振動片幅w1の平方根値とX軸に沿って振動する際の
振動の支点から自由端までの振動片長さl1との比の値
と、第2の振動片厚みt2の平方根値とY軸に沿って振
動する際の振動の支点から自由端までの振動片長さl2
との比の値とを等しくする」ことが開示されている。特
許第3029001号によれば、「第2の振動片のY軸
方向共振周波数を第1の振動片のX軸方向の共振周波
数、延いてはこの第1の振動片のY軸方向の角速度周波
数と一致させることができるため、振動片の共振周波数
の調整を簡略化でき、また、第1の振動片の共振周波数
と第2の振動片の共振周波数とを一致させる必要がな
く、調整も不要である」ことが記載されている。この振
動子においては、第1の振動片のX−Z平面における固
有振動数と第2の振動片のY−Z平面における固有振動
数が等しいため、第1の振動片を励振振動させた場合
に、第2の振動片は共振し振動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、音叉型振動子
または特許第3029001号に記載された振動子を用
いた角速度センサには、次のような問題があった。第1
の振動脚102と第2の振動脚103のX軸方向の長
さ、または第1の振動脚102のX軸方向の長さと第2
の振動脚103のZ軸方向の長さ(特許第302900
1号においてはY軸方向の長さ)が等しいため、第1の
振動脚102を励振振動させた場合に、第2の振動脚1
03も共振して振動する。ところが、製造する技術上、
対の振動脚および支持周辺を完全に対称に加工すること
は非常に困難であり、その結果X軸から微妙にそれてZ
軸方向成分を持つ振動(漏れ振動という)をしてしまう
ことから第1の振動脚102にY軸まわり(特許第30
29001号においてはZ軸まわり)に角速度が生じて
いなくても、第2の振動脚103上の検出電極105−
1、105−2には電荷が発生する。この電荷により得
られる電圧はヌル電圧として知られている。したがっ
て、検出電極105−1を共通に接続した端子P3と検
出電極105−2を共通に接続した端子P4との間に、
ヌル電圧による電気信号Nが生じる。
【0009】このとき、Y軸の廻り(特許第30290
01号においてはZ軸まわり)に角速度を印加すると、
検出電極には電荷に応じた電圧が発生するが、これには
角速度由来の電圧と、ヌル電圧が合成されており、本来
の角速度を計測する妨げとなる。さらに、ヌル電圧は温
度依存による変動が大きいため、センサ特性として重要
な、温度特性(零点ドリフト特性、感度ドリフト)を劣
化させる原因となる。本発明の目的は、ヌル電圧の発生
を防止してセンサの温度特性を向上させ、使用環境に拘
わらず高精度に角速度を計測できる角速度センサを提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の角速度センサは、圧電材料からなり、同一
平面において第1の方向に平行に形成された第1、第2
の片持ち振動脚と、これら第1、第2の片持ち振動脚を
支持する基台とからなる振動子と、第1の片持ち振動脚
に設けられ、交流電圧の印加により第1の方向に直交す
る第2の方向に第1の片持ち振動脚を屈曲振動させる励
振電極と、第2の片持ち振動脚に設けられ、第1の方向
および第2の方向と直交する第3の方向の屈曲振動の大
きさに応じた電気信号を検出する検出電極とを備え、第
1、第2の片持ち振動脚は、第2の方向における屈曲振
動の固有振動数が異なり、かつ第3の方向における屈曲
振動の固有振動数が等しいことを特徴とする。
【0011】さらに、第1の片持ち振動脚および第2の
片持ち振動脚の第1の方向に沿った長さ(例えば、長手
方向の長さ)および第3の方向に沿った長さ(例えば、
厚さ)がそれぞれ等しく、かつ第2の方向に沿った長さ
(例えば、幅)が異なることを特徴とする。さらに、第
1の片持ち振動脚および第2の片持ち振動脚の第2の方
向に沿った長さをそれぞれw1、w2としたときに、w2
=1.2w1〜2.8w1であることを特徴とする。さら
に、第1の片持ち振動脚および第2の片持ち振動脚の第
2の方向に沿った長さをそれぞれw1、w2、第3の方向
に沿った長さをtとしたときに、w1=0.7t〜1.
3tであることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、第1の片持ち振動脚と第
2の片持ち振動脚の第1の方向に垂直な平面を構成する
2方向のうち、第3の方向のみ固有振動数を等しくする
ことにより、例えば第1の片持ち振動脚を第2の方向に
励振した場合に第2の片持ち振動脚の共振による振動を
抑えることができる。
【0013】また、上記の振動子を2つ用い、これらの
振動子を基台に対して互いに点対称に一体成形したこと
を特徴とする。本発明によれば、第1の方向まわりに、
角速度が生じ、第3の方向に屈曲振動した場合に、振動
子のバランスがとれる。また、上記の振動子を3つ用
い、これらの振動子を同一平面内において互いに120
°間隔で放射状に一体成形したことを特徴とする。本発
明によれば、同一平面内において互いに120°間隔で
放射状に一体成形された振動子素子の長手方向の回りに
作用する角速度を、1つの角速度センサによって検出す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態
を説明するための全図において、同一機能を有するもの
は同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0015】図1および図2は、実施の形態1にかかる
角速度センサの要部を示す図である。振動子1は、圧電
材料からなり、第1の片持ち振動脚3と、第2の片持ち
振動脚4と、それらを支持する基台2とを有し、一体成
形される。例えば、水晶を用い、フォトリソグラフィ法
を利用してエッチングにより一体成形される。
【0016】ここで、第1の片持ち振動脚3および第2
の片持ち振動脚4の長手方向(第1の方向)をY軸、こ
のY軸と直交する紙面に平行の方向(第2の方向)をX
軸、このX−Y平面と直交する方向(第3の方向)をZ
軸と定義する。第1の片持ち振動脚3、第2の片持ち振
動脚4は、Y軸に垂直な断面が略矩形に形成され、例え
ば、図3に示すように、第1の片持ち振動脚幅(X軸方
向の長さ)をw1、第2の片持ち振動脚の振動脚幅をw2
としたときに、w2=1.2w1〜2.8w1とし、さら
に長手方向の長さ(Y軸方向の長さ)lを等しく形成す
る。そうすることにより、第1の片持ち振動脚3と第2
の片持ち振動脚4のX−Y平面における固有振動数が異
なるため、第1の片持ち振動脚3がX−Y平面内で励振
振動しても、第2の片持ち振動脚4は共振しない。
【0017】また、図3に示すように、第1の片持ち振
動脚3および第2の片持ち振動脚4の厚さ(Z軸方向の
長さ)をtとしたときに、w1=0.7t〜1.3tと
し、さらに長手方向の長さlを等しく形成する。そうす
ることにより、第1の片持ち振動脚3と第2の片持ち振
動脚4のY−Z平面における固有振動数が等しくなるた
め、第1の片持ち振動脚3にコリオリ力が作用し、Z軸
方向の成分を持って屈曲振動した場合に、第2の片持ち
振動脚4は共振し、Z軸方向に屈曲振動する。
【0018】また、励振電極5(5−1,5−2)は、
第1の片持ち振動脚3の表面に形成される。第1の片持
ち振動脚3のX−Z平面に垂直な4面のうち、励振電極
5−1は、図1(d)および図2(a)に示すように、
Y−Z平面に平行な2面に形成され、それらは、図4に
示すように端子P1に接続される。また、励振電極5−
2は、図1(a)および図1(c)に示すように、X−
Y平面に平行な2面に形成され、それらは、図4に示す
ように端子P2に接続される。例えば、金、銀、銅、ア
ルミニウムなどの導電性材料を、第1の片持ち振動脚3
に、蒸着などにより形成する。
【0019】また、検出電極6(6−1,6−2)は、
第2の片持ち振動脚4の表面に形成される。第2の片持
ち振動脚4のX−Z平面に垂直な4面のうち、Y−Z平
面に平行な2面に形成される。それぞれの検出電極は6
(6−1,6−2)は、図1(b)および図2(b)に
示すように、第2の検出電極4の長手方向に平行に、第
2の片持ち振動脚4の軸に対して対称に形成される。検
出電極6−1および検出電極6−2は、図4に示すよう
に、それぞれ、端子P3、端子P4に接続される。例え
ば、金、銀、銅、アルミニウムなどの導電性材料を、第
2の片持ち振動脚4に、蒸着などにより形成する。
【0020】次に、本実施の形態にかかる角速度センサ
の動作は次のようなものである。端子P1および端子P
2の間に、交流電圧が印加されると、第1の片持ち振動
脚3は、屈曲振動する。このときのX軸方向の振動数を
1xは次式のように定義される。 f1x=kf・{w1/l2}・・・(1) ただし、kf:定数(=(λ2/4π)・(E/3ρ)
1/2、E:弾性係数、ρ:密度、l: 第1の片持ち振
動脚3および第2の片持ち振動脚4の長手方向の長さ、
λ:振動子の形状により決まる固有値(ここでは1次
解)である。
【0021】また、第2の片持ち振動脚4のX軸方向の
振動数をf2xは次式のように定義される。 f2x=kf・{w2/l2}・・・(2) 式(1)と式(2)とを比較すると、w1≠w2により、
1x≠f2xである。したがって、第1の片持ち振動脚3
と第2の片持ち振動脚4のX−Y平面における固有振動
数が異なるため、第1の片持ち振動脚3がX−Y平面内
で屈曲振動しても、第2の片持ち振動脚4は共振しな
い。
【0022】このとき、Y軸のまわりに角速度が生じる
と、第1の片持ち振動脚3はZ軸方向の成分を持って屈
曲振動をする。そのときのZ軸方向の振動数をf1Zは次
式のように定義される。 f1Z=kf・{t/l2}・・・(3) また、第2の片持ち振動脚4のZ軸方向の振動数をf2Z
は次式のように定義される。 f2Z=kf・{t/l2}・・・(2) 式(1)と式(2)により、f1Z=f2Zである。したが
って、第1の片持ち振動脚3と第2の片持ち振動脚4の
Y−Z平面における固有振動数は等しい。よって、第1
の片持ち振動脚3をX−Y平面内で励振振動させなが
ら、Y軸のまわりに角速度が生じると、第1の片持ち振
動脚3はZ軸方向に発生するコリオリ力により、Z軸方
向の成分を持って屈曲振動する。このとき、第1の片持
ち振動脚3と第2の片持ち振動脚4のY−Z平面におけ
る固有振動数が等しいため、第2の片持ち振動脚4は共
振し、Z軸方向に屈曲振動する。この振動成分の大きさ
は、コリオリ力に比例しているので、第2の片持ち振動
脚4は振動しているため、回転角速度に比例した大きさ
の電荷が周期的に生じる。
【0023】したがって、この電荷による電圧は、図4
の矢印の方向および矢印の逆方向と周期的に変化する。
そのため、検出電極6−1を共通に接続した端子P3と
検出電極6−2を共通に接続した端子P4との間に、電
気信号Sが得られ、その大きさによりY軸まわりの角速
度の大きさが得られる。
【0024】また、この電気信号Sは基本的にサインカ
ーブとして得られ、この電気信号Sの波形と励振振動の
波形とを位相比較することにより、Y軸まわりの角速度
の向きが得られ、その電気信号Sの大きさにより、Y軸
方向の回りに作用する角速度の大きさが得られる。
【0025】上記のように、第1の片持ち振動脚3を励
振振動させた場合に、第2の片持ち振動脚4の共振によ
る振動を抑えることにより、ヌル電圧の発生を抑えるこ
とができる。したがって、零点ドリフト特性および感度
ドリフト特性を向上させることができる。実施の形態1
においては、X軸方向の固有振動数が異なり、Z軸方向
の固有振動数が等しい場合について説明したが、励振脚
の振動方向をZ軸方向にして、X軸方向の固有振動数を
等しくし、Z軸方向の固有振動数を異なるようにした場
合でも同様の効果が得られる。
【0026】次に、実施の形態2にかかる角速度センサ
を、図5および図6を参照して説明する。図5は実施の
形態2にかかる角速度センサの要部を示す図、図6は実
施の形態2にかかる角速度センサの動作を説明するため
の図であり、(a)は励振振動の場合の正面図、(b)
は(a)をAから見た図、(c)は屈曲振動の場合の正
面図、(d)は(a)をBから見た図である。
【0027】実施の形態2にかかる角速度センサは、図
5に示すように、圧電素子からなり、同一平面において
同一方向に形成された第1の片持ち振動脚3と第2の片
持ち振動脚4と、これらの第1の片持ち振動脚3と第2
の片持ち振動脚4とを支持する基台2とを有する2つ振
動子(第1の振動子7、第2の振動子8)を基台2に対
して互いに点対称に一体成形された振動子素子1を有す
る。例えば、水晶を用い、フォトリソグラフィ法を利用
してエッチングにより形成する。
【0028】実施の形態1と同様に、励振電極(図示せ
ず)は、第1の片持ち振動脚3の表面に形成される。第
1の振動子7および第2の振動子8において、第1の片
持ち振動脚3のX−Z平面に垂直な4面のうち、Y−Z
平面に平行な2面に形成された励振電極は共通の端子P
1(図示せず)に接続される。また、X−Y平面に平行
な2面に形成された励振電極は共通の端子P2(図示せ
ず)に接続される。例えば、金、銀、銅、アルミニウム
などの導電性材料を、第1の片持ち振動脚3に、蒸着な
どにより形成する。
【0029】また、検出電極(図示せず)は、第2の片
持ち振動脚4の表面に形成される。第1の振動子7およ
び第2の振動子8において、X−Z平面に垂直な4面の
うち、Y−Z平面に平行な2面に形成される。第2の検
出電極4の長手方向に平行に、第2の片持ち振動脚4の
軸に対して対称に形成される。それらの検出電極は、そ
れぞれ共通に、端子P3(図示せず)および端子P4
(図示せず)に接続される。例えば、金、銀、銅、アル
ミニウムなどの導電性材料を、第2の片持ち振動脚4
に、蒸着などにより形成する。図5に示すように、第1
の振動子7および第2の振動子8の形状および各寸法
(w1、w2、l)については、実施の形態1の振動子1
と同様である。
【0030】次に、本実施の形態2にかかる角速度セン
サの動作について説明する。端子P1および端子P2の
間に、交流電圧が印加されると、第1の片持ち振動脚3
は、図6(a)に示すように、その自由端部分が、矢印
で示すように、X軸方向に沿って、互いに逆方向に屈曲
振動する。このとき、第2の片持ち振動脚4はX−Y平
面における固有振動数が異なるため、共振しない。
【0031】このとき、Y軸のまわりに角速度が生じる
と、この第1の振動子7と第2の振動子8の片持ち振動
脚3はZ軸方向に発生するコリオリ力により、Z軸方向
の成分を持って屈曲振動する。このとき、第1の片持ち
振動脚3と第2の片持ち振動脚4のY−Z平面における
固有振動数が等しいため、第2の片持ち振動脚4は共振
し、図6(c)、(d)に示すように、Z軸方向に互い
に逆方向に屈曲振動する。この振動成分の大きさは、コ
リオリ力に比例しているので、第2の片持ち振動脚4は
振動しているため、回転角速度に比例した大きさの電荷
が同期的に生じる。
【0032】したがって、この電荷による電圧は、周期
的に変化するので、検出電極6−1を共通に接続した端
子P3と検出電極6−2を共通に接続した端子P4との
間に、電気信号Sが得られ、その大きさによりY軸まわ
りの角速度の大きさが得られる。また、この電気信号S
は基本的にサインカーブとして得られ、この電気信号S
の波形と励振振動の波形とを位相比較することにより、
Y軸まわりの角速度の向きが得られる。
【0033】上記のように、第1の片持ち振動脚3と第
2の片持ち振動脚4と基台2とを有する2つの振動子を
基台に対して互いに点対称に一体成形された振動子素子
を用いることにより、第1の片持ち振動子素子7および
第2の片持ち振動子素子8が屈曲振動した場合に、Z軸
方向のバランスがとれ、支持が容易になる。基台2部分
のX軸に沿った端の2点において、例えばクリップまた
はハンダにより支持してもよい。
【0034】実施の形態2においては、X軸方向の固有
振動数が異なり、Z軸方向の固有振動数が等しい場合に
ついて説明したが、励振方向をZ軸方向として、X軸方
向の固有振動数を等しくし、Z軸方向の固有振動数を異
なるようにした場合でも同様の効果が得られる。
【0035】次に、実施の形態3にかかる角速度センサ
を図7を参照して、説明する。図7は、実施の形態3に
かかる角速度センサの振動子素子を示す図である。実施
の形態3にかかる角速度センサは、圧電材料からなり、
同一平面において同一方向に形成された第1の片持ち振
動脚3と第2の片持ち振動脚4と、これらの第1の片持
ち振動脚3と第2の片持ち振動脚4とを支持する基台2
とを有する3つの振動子(第1の振動子9、第2の振動
子10、第3の振動子11)を同一平面内において互い
に120°間隔で放射状に一体成形された振動子素子を
有する。例えば、フォトリソグラフィ法を用いたエッチ
ングにより、一体形成する。
【0036】例えば、水晶のZ板を用いた場合、水晶の
結晶は3・2結晶であり、Z軸に対してX軸が3回対称
となっており、120°で配置されている。すなわち、
水晶は、Z軸を中心に1回転すると、X軸が120°毎
に3回あり、それぞれ同じ特性を示す。この軸方向に素
子を揃えるとエッチング異方性がそれぞれ同じになり、
特性も同一となるため、加工および特性の面から制御し
やすい。
【0037】ここで、第1の振動子9,第2の振動子1
0、および第3の振動子11のそれぞれに対して、第1
の振動脚102および第2の振動脚103の長手方向
(第1の方向)をY軸(Y1軸、Y2軸、Y3軸)、こ
のY軸と直交する紙面に平行の方向(第2の方向)をX
軸(X1軸、X2軸、X3軸)、このX−Y平面と直交
する方向(第3の方向)をZ軸(Z0軸)と定義する。
【0038】実施の形態1と同様に、励振電極(図示せ
ず)は、第1の片持ち振動脚3の表面に形成される。第
1の振動子9、第2の振動子10および第3の振動子1
1において、第1の片持ち振動脚3のX−Z平面に垂直
な4面のうち、Y−Z平面に平行な2面に形成された励
振電極は共通の端子P1(図示せず)に接続される。ま
た、X−Y平面に平行な2面に形成された励振電極は共
通の端子P2(図示せず)に接続される。例えば、金、
銀、銅、アルミニウムなどの導電性材料を、第1の片持
ち振動脚3に、蒸着などにより形成する。
【0039】また、検出電極(図示せず)は、第2の片
持ち振動脚4の表面に形成される。第1の振動子9、第
2の振動子10、および第3の振動子11において、X
−Z平面に垂直な4面のうち、Y−Z平面に平行な2面
に形成される。第2の検出電極4の長手方向に平行に、
第2の片持ち振動脚4の軸に対して対称に形成される。
それらの検出電極は、それぞれ共通に端子P3(図示せ
ず)および端子P4(図示せず)に接続される。例え
ば、金、銀、銅、アルミニウムなどの導電性材料を、第
2片持ち振動脚4に、蒸着などにより形成する。図7に
示すように、第1の振動子9、第2の振動子10、およ
び第3の振動子11の形状および各寸法(w1、w2
l)については、実施の形態1の振動子1と同様であ
る。
【0040】次に、本実施の形態3にかかる角速度セン
サの動作について説明する。端子P1および端子P2の
間に、交流電圧が印加されると、第1の振動子9、第2
の振動子10、および第3の振動子11の第1の片持ち
振動脚3は、その自由端部分が、それぞれX1軸、X2
軸、X3軸方向に沿って、屈曲振動する。このとき、第
2の片持ち振動脚4はX−Y平面における固有振動数が
異なるため、共振しない。
【0041】このとき、Y軸まわりに角速度が生じる
と、第1の片持ち振動脚3はZ軸方向に発生するコリオ
リ力により、Z軸方向に沿った振動が励起され、Z軸方
向の成分を持って屈曲振動する。この第1の片持ち振動
脚3と第2の片持ち振動脚4のY−Z平面における固有
振動数が等しいため、第2の片持ち振動脚4は共振し、
Z軸方向に屈曲振動する。この振動成分の大きさは、コ
リオリ力に比例しているので、第2の片持ち振動脚4は
振動しているため、回転角速度に比例した大きさの電荷
が同期的に生じる。
【0042】したがって、この電荷による電圧は、周期
的に変化するので、検出電極6−1を共通に接続した端
子P3と検出電極6−2を共通に接続した端子P4との
間に、電気信号Sが得られ、その大きさによりY軸まわ
りの角速度の大きさが得られる。
【0043】この電気信号Sの大きさによって、Y1
軸、Y2軸、Y3軸方向の回りに作用する回転角速度を
一挙に知ることができる。また、この電圧信号は、基本
的にはサインカーブとして知られており、この電圧信号
の波形と励振波形との位相を比較することにより、Y1
軸、Y2軸、Y3軸方向の回りに作用する回転角速度の
方向を知ることができる。
【0044】また、この電圧信号を演算回路によって処
理することにより、各軸回りの角速度ばかりでなく、複
数軸間の角速度を連係して計測もでき、飛行物体やロボ
ットアームなど3次元を移動する物体の位置検出時に問
題となる傾き成分による位置変化量の誤りを補正するこ
とができ、精度の高い位置検出を行うことができる。ま
た、実施の形態3にかかる角速度センサは、基台2の中
心部分により、支持することができる。
【0045】実施の形態3においては、X軸方向の固有
振動数が異なり、Z軸方向の固有振動数が等しい場合に
ついて説明したが、励振脚の振動方向をZ軸方向にし
て、X軸方向の固有振動数を等しくし、Z軸方向の固有
振動数を異なるようにした場合でも同様の効果が得られ
る。上記の構成にすることにより、色々な方向に作用す
る回転角速度を、温度変動によるゼロ点ドリフトが特性
を向上させ、高精度に検出することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、第2の片持ち振動脚が
第1の片持ち振動脚の第3の方向(Z軸方向)における
振動とのみ共振するので、角速度が印加されない時の異
状振動を抑制できるため、励振によるヌル電圧の発生を
抑えることができる。そのため、零点ドリフト特性およ
び感度ドリフト特性を向上させ、高精度に角速度を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる角速度センサの要部を
示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の左側
面図、(c)は(a)の裏面図、(d)は(a)の右側
面図である。
【図2】 (a)は図1(a)のAから見た図、(b)
は図1(a)のBから見た図である。
【図3】 実施の形態1にかかる角速度センサの振動子
を説明するための図である。
【図4】 実施の形態1にかかる角速度センサの電極配
置および動作を説明するための図である。
【図5】 実施の形態2にかかる角速度センサの振動子
素子を示す図である。
【図6】 実施の形態2にかかる角速度センサの動作を
説明するための図であり、(a)は励振振動の場合の正
面図、(b)は(a)をAから見た図、(c)は屈折振
動の場合の正面図、(d)は(a)をBから見た図であ
る。
【図7】 実施の形態3にかかる角速度センサの振動子
素子を示す図である。
【図8】 従来の角速度センサを説明するための図であ
り、(a)は正面図、(b)は(a)のAから見た図で
あり、電極配置および動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…振動子、2…基台、3…第1の片持ち振動脚、4…
第2の片持ち振動脚、5−1、5−2…励振電極、6−
1、6−2…検出電極、7…第1の振動子、8…第2の
振動子、9…第1の振動子、10…第2の振動子、11
…第3の振動子、101…振動子、102…第1の振動
脚、103…第2の振動脚、104−1、104−2…
励振電極、105−1、105−2…検出電極。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料からなり、同一平面において第
    1の方向に平行に形成された第1、第2の片持ち振動脚
    と、これら第1、第2の片持ち振動脚を支持する基台と
    からなる振動子と、 前記第1の片持ち振動脚に設けられ、交流電圧の印加に
    より前記第1の方向に直交する第2の方向に前記第1の
    片持ち振動脚を屈曲振動させる励振電極と、 前記第2の片持ち振動脚に設けられ、前記第1の方向お
    よび前記第2の方向と直交する第3の方向の屈曲振動の
    大きさに応じた電気信号を検出する検出電極とを備え、 前記第1、第2の片持ち振動脚は、前記第2の方向にお
    ける屈曲振動の固有振動数が異なり、かつ前記第3の方
    向における屈曲振動の固有振動数が等しいことを特徴と
    する角速度センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の角速度センサにおい
    て、 前記第1の片持ち振動脚および前記第2の片持ち振動脚
    の前記第1の方向に沿った長さおよび前記第3の方向に
    沿った長さがそれぞれ等しく、かつ前記第2の方向に沿
    った長さが異なることを特徴とする角速度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の角速度センサにおい
    て、 前記第1の片持ち振動脚および前記第2の片持ち振動脚
    の前記第2の方向に沿った長さをそれぞれw1、w2とし
    たときに、w2=1.2w1〜2.8w1であることを特
    徴とする角速度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の角速度
    センサにおいて、 前記第1の片持ち振動脚および前記第2の片持ち振動脚
    の前記第2の方向に沿った長さをそれぞれw1、w2、前
    記第3の方向に沿った長さをtとしたときに、w1
    0.7t〜1.3tであることを特徴とする角速度セン
    サ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4に記載の角速度セ
    ンサにおいて、 2つの前記振動子を基台に対して互いに点対称に一体成
    形したことを特徴とする角速度センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4に記載の角速度セ
    ンサにおいて、 3つの前記振動子を同一平面内において互いに120°
    間隔で放射状に一体成形したことを特徴とする角速度セ
    ンサ。
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