JPH07234614A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JPH07234614A
JPH07234614A JP2391594A JP2391594A JPH07234614A JP H07234614 A JPH07234614 A JP H07234614A JP 2391594 A JP2391594 A JP 2391594A JP 2391594 A JP2391594 A JP 2391594A JP H07234614 A JPH07234614 A JP H07234614A
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peeling
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paper
image carrier
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Pending
Application number
JP2391594A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Masuyama
洋 増山
Yoichi Asaba
陽一 浅場
Osamu Endo
理 遠藤
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Toshio Uehara
敏生 上原
Eiji Nemoto
栄治 根本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生紙作製には不適であるが廃棄したい機密
性を要する像保持体等の処分にシュレッダを用いること
なく、再利用可能に対処し得るようにすること。 【構成】 記録済み像保持体1に不安定化水溶剤を供給
する濡らしプロセスと前記像保持体1上の像形成物質を
剥離部材17上に剥離する剥離プロセスと剥離後の前記
像保持体1を乾燥する乾燥プロセスとを順次実行する再
生用通常消去モード処理手段11と、少なくとも前記像
保持体1上の像形成物質が判読不可となる程度に前記再
生用通常消去モードを不完全に実行する廃棄用特殊消去
モード処理手段24と、前記再生用通常消去モードと前
記廃棄用特殊消去モードとの何れか一方を選択するモー
ド選択手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、印刷機等の画像形成装置によって像形成
物質、具体的には、トナーを安定に付着記録させた転写
紙等のOA用紙なる像保持体とトナーとの付着状態を不
安定化状態にして、記録済みの像保持体からトナーを取
り除き、再生紙として再利用可能にするための像保持体
からの像形成物質除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、深刻化する廃棄物問題の中で、特
に、オフィスから排出される紙ごみが、資源保護の観点
から注目を集めており、その対策として、オフィスで使
用される書類用の紙、所謂、OA用紙のリサイクルが叫
ばれている。
【0003】現在、行われているOA用紙のリサイクル
とは、複写機等で記録されて書類等に供された後、用済
みとなって廃棄されるOA用紙を分別回収し、製紙工場
等で溶解・脱墨・抄紙といった処理を経て、再生紙とし
て再利用するものである。
【0004】しかし、現状では、オフィスで年間250
万トンも消費されるOA用紙の内、わずか5%程度しか
回収されないといわれている。
【0005】これに対して、トナー像として画像が記録
されたOA用紙に関して、書類等に供された後、不要に
なったら、そのOA用紙上からトナー像を取り除いて再
利用可能な再生紙とするトナー除去装置(像形成物質除
去装置)が、オフィス内でのOA用紙のリサイクル用に
提案されている。
【0006】このようなトナー除去装置ないしは方法と
しては、種々のものが知られている。例えば、溶剤を使
用するものとして、特開平1−101576号公報に示
されるようにトナーが付着された用紙をトナー樹脂の可
溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、溶剤に溶
解したトナーを紙面より遊離させるようにしたものがあ
る。また、特開平4−300395号公報に示されるよ
うに、不要となった用紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧
或いは塗布等の手法で付着させてトナーを溶解し、溶解
したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械剥離
或いは静電気吸着等の手法で除去するようにしたものが
ある。
【0007】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば、特開平2−255195号公報に示されるように、
支持体上に離型剤を塗布した印刷体に電子写真方式或い
は熱転写方式でのせた熱溶融性インキ或いはトナーを、
この印刷体にインキ剥離体を重ねて加熱ローラと圧力ロ
ーラとの間を通し、冷えてからインキ剥離体を剥がすこ
とにより、このインキ剥離体のほうに付着させて除去す
るようにしたものがある。また、特開平4−64472
号公報に示されるように、少なくとも表面に熱溶融性樹
脂を有するエンドレスシートと、このエンドレスシート
を支えて回転させる熱ローラ及び冷却ローラと、表面に
離型処理を施した紙(イレーザブルペーパ)を軟化或い
は溶融した熱溶融性樹脂に押し付ける押圧ローラと、こ
れらを連動させて駆動する駆動部とによりイレーサを構
成したものがある。さらに、特開平4−82983号公
報に示されるように、互いに圧接して回転し圧接個所に
紙を通過させる2本の平行なローラと、これらの2本の
ローラの少なくとも一方を加熱する加熱ヒータと、ロー
ラ間の圧接個所を通過した紙をローラから分離する掻取
具と、前記ローラに付着した像形成物質をローラから除
去する剥離装置とを設けたものがある。
【0008】ところで、このように溶剤を使用しない方
法ないしは装置は、表面に紙繊維が露出している通常の
紙に画像を記録した記録済み像保持体から像形成物質を
除去するのに使用すると、例えば、電子写真方式の定着
工程で熱溶融性樹脂を主成分とする像形成物質を像保持
体に融着させるなどして、像形成物質が像保持体表面の
繊維に強固に固着されているので、像形成物質除去の際
に像形成物質とともに表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を
損なってしまう。特に、像形成物質の除去性を高めるた
めに、前述したインキ剥離体、エンドレスシート或いは
ローラ上に熱や圧力を加える場合、種々の条件によって
は、逆に、像形成物質と像保持体との間の定着性を高め
てしまい、除去が困難になってしまうこともある。
【0009】このようなことから、例えば、記録済み像
保持体に不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液からなる群から選択された
少なくとも一種の水又は水溶液を保持させるとともに、
剥離部材を介在させ、前記像保持体上の像形成物質をこ
の剥離部材に加熱接着又は加圧接着して、前記像保持体
から剥離するようにしてなる像形成物質除去方法ないし
は装置が、本出願人により提案されている(例えば、特
願平4−255916号参照)。即ち、記録済み像保持
体に不安定化水溶剤を供給する濡らしプロセスと前記像
保持体上の像形成物質を剥離部材上に剥離する剥離プロ
セスと剥離後の前記像保持体を乾燥する乾燥プロセスと
を順次実行して除去するようにしたものである。この方
式によれば、像保持体の紙質を比較的損なうことなく、
像形成物質のみを除去することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、不要になっ
たOA用紙を考えた場合、種々多様であり、純粋にトナ
ー像のみからなるコピー結果物として、上記のようなオ
フィス内での像形成物質除去装置(単に、トナー除去装
置という)による再生紙作製に適したものもあるが、適
さないものもある。
【0011】例えば、予め罫線、表などが印刷され、必
要なデータ等を合成する形で、コピー又はプリントして
なるような記録済みOA用紙も存在し得る。或いは、純
粋にトナー像のみからなる記録済みOA用紙であって
も、赤インキ等による手書き書込みをしてなるものと
か、マーキングを施したものなどがある。このような用
紙の場合、上記のようなトナー除去装置によるトナー除
去処理を施しても、罫線等が残ってしまい、再生紙とし
てそのまま用いるには適さないものとなってしまう。か
といって、この種の書類は対外的には機密文書的なもの
である場合が多く、そのまま束ねて廃棄処分するのは問
題であり、通常は、シュレッダ(紙裁断機)により判読
不能な状態に細かく裁断してごみとして廃棄処分するよ
うにしている。しかし、このためには、オフィスにおい
て、トナー除去装置とシュレッダとを備えて、再生紙作
製に適するか否かに応じて両機を使い分けなくてはなら
ず、設備コスト、設備占有面積が大となってしまう。ち
なみに、上記のようなトナー除去装置によるトナー除去
処理を施した後で、束ねて廃棄処分するようにすれば、
情報の機密性は確保し得るものの、再生紙としてそのま
ま利用できない廃紙のために多大なエネルギーを費やし
てしまうことになり、不経済である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、記録済み像保持体に不安定化水溶剤を供給する濡ら
しプロセスと前記像保持体上の像形成物質を剥離部材上
に剥離する剥離プロセスと剥離後の前記像保持体を乾燥
する乾燥プロセスとを順次実行する再生用通常消去モー
ド処理手段と、少なくとも前記像保持体上の像形成物質
が判読不可となる程度に前記再生用通常消去モードを不
完全に実行する廃棄用特殊消去モード処理手段と、前記
再生用通常消去モードと前記廃棄用特殊消去モードとの
何れか一方を選択するモード選択手段とを設けた。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成中、廃棄用特殊消去モード処理手段による廃
棄用特殊消去モードを、剥離プロセス実行後に乾燥プロ
セスを経ずにそのまま像保持体を排紙部へ排紙させる処
理モードとした。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成中、廃棄用特殊消去モード処理手段による廃
棄用特殊消去モードを、剥離プロセス処理後の像保持体
上の像形成物質が判読不可レベルとなるように剥離プロ
セスの処理レベルを低下させる処理モードとした。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明においては、そのまま再生
紙作製が可能で不要となった記録済み像保持体の場合に
は、モード選択手段によって再生用通常消去モードを選
択して再生用通常消去モード処理手段により濡らしプロ
セス、剥離プロセス及び乾燥プロセスを順次実行するこ
とにより、再利用可能な再生紙が得られる。一方、本装
置による再生紙作製には不適であるが廃棄処分したい記
録済み像保持体の場合には、モード選択手段によって廃
棄用特殊消去モードを選択して廃棄用特殊消去モード処
理手段により不完全にプロセス処理を実行することによ
り、判読不可となった廃紙が得られる。よって、機密性
を有する不要文書の場合でも、シュレッダを要すること
なく、1台で支障なく対処し得るとともに、不完全なが
ら消去処理が実行された紙状態で排紙されるので、本格
的な再生紙製造工場等における再生紙原料としての提供
に適したものとなる。
【0016】特に、請求項2記載の発明においては、本
装置による再生紙作製には不適であるが廃棄処分したい
記録済み像保持体に対する廃棄用特殊消去モードとし
て、濡らしプロセスと剥離プロセスとを行い、乾燥プロ
セスを行うことなく排紙させるようにしているので、濡
れたままのパルプの塊としての排紙状態となり、本格的
な再生紙製造工場用の再生紙原料として提供できる。こ
の場合、剥離プロセスを経ているので、脱墨効果もあ
り、本格的な再生紙製造工場等における再生紙製造工程
の負担を軽減し得るものとなる。また、本装置自体では
乾燥プロセスを実行しないため、省エネルギー化を図れ
るものとなる。
【0017】また、請求項3記載の発明においては、本
装置による再生紙作製には不適であるが廃棄処分したい
記録済み像保持体に対する廃棄用特殊消去モードとし
て、剥離プロセスの処理レベルを低下させるようにして
いるので、本格的な再生紙製造工場用の再生紙原料とし
て提供する際、脱墨効果を有するため、再生紙製造工程
の負担を軽減し得るものとなる。また、本装置自体では
剥離プロセスの処理レベルを通常よりも低下、例えば、
温度を低下させているので、省エネルギー化を図れるも
のとなる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。本実施例は、例えば電子写真プロセスを採用する複
写機或いはレーザプリンタ等によって画像が形成された
像保持体としての転写紙1から、像形成物質としての熱
溶融性トナー(以下、単にトナーという)を取り除くよ
うにしたトナー除去装置2に適用したものである。
【0019】まず、トナー除去装置2の最上部には開放
型の給紙装置3が配設されており、不要となった転写紙
1を積載セットし得るように構成されている。ここに、
給紙装置3部では除去したいトナー画像面を上向きにし
て転写紙1をセットするよう指示されており、最下位紙
側から順に給紙するように給紙ローラ4が設けられてい
る。よって、オペレータ等は、トナー除去装置2が作動
中であっても給紙装置3上に転写紙1を適宜積載し得る
ものとされている。
【0020】このような給紙装置3の給紙位置に連続さ
せた搬送路5がトナー除去装置2内に適宜形成され、濡
らしプロセス処理部6、剥離プロセス処理部7及び乾燥
プロセス処理部8が搬送路5に沿って順に設けられ、排
紙ローラ9を経て排紙トレイ10が終端となっている。
これらにより、基本的に再生用通常消去モード処理手段
11が構成されている。
【0021】ここに、濡らしプロセス処理部6は転写紙
1に不安定化水溶剤(剥離液)を付与することによりト
ナーを剥離しやすくするためのものであり、搬送路5を
間にして対向接触させた一対のローラ12,13を有す
る。この内、下方のローラ13は、例えば、スポンジロ
ーラのように吸水性に優れた材料によるもので、剥離液
タンク14内の剥離液を汲上げて転写紙1のトナー画像
面に供給するように構成されている。このローラ13に
対しては剥離液の汲上げ量を調整するための調整ローラ
15が接している。
【0022】また、剥離プロセス処理部7は、搬送路5
を間にして対向接触させた一対のローラ16,17によ
り構成されている。ここに、トナー画像面側に接する下
部側のローラ17は、剥離部材となるもので、加熱ラン
プ、ヒータ等の加熱源を内蔵した加熱ローラであり、転
写紙1上のトナーを再溶融させるに十分な温度となるよ
うに制御されるものである。より詳細には、このローラ
17の表面は少なくとも熱溶融されたトナーに対して転
写紙1とこのトナーとの間の付着力よりも大きな付着力
を有するように構成されている。具体的には、トナーと
同一又は類似のトナー成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等
を用いることができる。さらには、アルミニウム系、銅
系、ニッケル系等の金属材料を用いることもできるが、
これらに限定されるものではない。このローラ17周面
上には、剥離プロセスで転写紙1側からこのローラ17
側に剥離転写されたトナーを掻き落とすための掻き取り
板18が接している。
【0023】ついで、乾燥プロセス処理部8は、大径で
例えば加熱ランプ内蔵の加熱ローラ19と、例えば3個
のローラ20によりその一部が前記加熱ローラ19周面
の一部を覆う状態に圧接して搬送路5の一部を形成する
ベルト21とにより構成されている。
【0024】前記搬送路5は乾燥プロセス処理部8後で
上方に向けて設定され、各処理部6,7,8上部の空間
に前記排紙トレイ10が配設されている。
【0025】なお、前記濡らしプロセス処理部6で用い
る剥離液としては、水、界面活性剤を含む水溶液、水溶
性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性ポリ
マーとを含む水溶液からなる群から選択された少なくと
も一種の水又は水溶液(水溶剤)を用いることができ
る。また、これらの水溶剤には、所定の有機溶剤を含有
させてもよく、或いは、有機溶剤のみを用いるようにし
てもよい。
【0026】ちなみに、前記界面活性剤としては、例え
ば、陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エ
ステル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イ
オン系(アミン塩、第4級アンモニウム塩、ベンザルコ
ニウム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリビニウム塩、イ
ミダゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリ
アミン等)、両性系(アミノ酸、カルボシベタイン、ス
ルホベタイン、アミノ硫酸エスタル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0027】また、前記水溶性ポリマーとしては、例え
ば、デンプン質(かんしょデンプン、馬鈴薯デンプン、
タピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ
等)、マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒
天、アルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロア
オイ、トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物によ
る粘質物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(に
かわ、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリ
マーや、セルロース系(ビスコース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性
デンプン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデ
ンプン等)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等を挙げ
得るが、これらに限定されるものではない。
【0028】さらに、水溶剤に含有させる前記有機溶剤
としては、例えば、ターベンチン、ジベンテン、ブチル
アセテート、4塩化炭素、セロソルブアセテート、キシ
レン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコ
ール、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチル
エチルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、
エチレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジ
オキサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサ
ノール、ブタノール等を挙げ得るが、これらに限定され
るものではない。
【0029】また、トナー除去装置2の一部、例えば、
最上部には図2に示すような操作パネル22が設けら
れ、トナー除去処理の開始を指示するためのスタートキ
ー23等が設けられている。
【0030】このような構成が、再生用通常消去モード
を実行するための再生用通常消去モード処理手段11の
基本構成である。そこで、不要となって再生紙として再
利用したい転写紙1をトナー画像面を上にして給紙装置
3に積載セットする。そして、スタートキー23を押下
する。これにより、給紙ローラ4が回転して最下位の1
枚の転写紙1を搬送路5に送り出す。この転写紙1は最
初に濡らしプロセス処理部6に至り、ローラ13によっ
て剥離液の供給を受け(濡らしプロセス)、転写紙1上
のトナーは剥離しやすい状態となる。この後、搬送路5
に従い、転写紙1は剥離プロセス処理部7に搬送され、
ローラ17によって再溶融するに十分な加熱を受けるこ
とにより、転写紙1上のトナーは溶融してローラ17側
に転写剥離される。このローラ17上のトナーは掻き取
り板18によって掻き落とされ、常に新鮮な表面状態に
維持され、転写剥離能力が維持される。これにより、転
写紙1はトナーが除去された全白状態となり得るが、剥
離液を含んで濡れているので、搬送路5に従い、乾燥プ
ロセス処理部8に搬送されて加熱ローラ19による加熱
で乾燥される。乾燥後は、排紙ローラ9により排紙トレ
イ10に排紙される。このような処理が順次給紙搬送さ
れる各転写紙1について同様に行われることにより、排
紙トレイ10上には再利用可能な再生紙が得られること
になる。
【0031】しかして、不要となって廃棄したいが、こ
のトナー除去装置2による再生紙作製には不適な転写紙
1の処理に対処するため、本実施例では、前記再生用通
常消去モード処理手段11の一部又は全部を利用して廃
棄用特殊消去モードを実行するための廃棄用特殊消去モ
ード処理手段24が設けられている。ここに、廃棄用特
殊消去モードとして、本実施例では、廃棄処理Iモード
と廃棄処理IIモードとが用意され、前記再生用通常消去
モードとともに選択自在とされている。
【0032】ここに、廃棄処理Iモードは、濡らしプロ
セス及び剥離プロセスを経た転写紙1について、乾燥プ
ロセスを行うことなく、そのまま専用の収納スペース
(排紙部)25へ排紙させる処理モードであり、このモ
ード用に前記収納スペース25は剥離プロセス処理部7
と乾燥プロセス処理部8との間に配設されている。ま
た、この廃棄処理Iモードが選択された場合に搬送路5
をこの収納スペース25側に切換える切換え爪26が設
けられている。
【0033】一方、廃棄処理IIモードは、濡らしプロセ
ス、剥離プロセス及び乾燥プロセスの全てのプロセスを
再生用通常消去モード時と同様に実行して処理済みの転
写紙1を排紙トレイ10に排紙させるものであるが、剥
離プロセス処理部7による剥離プロセスに関して、ロー
ラ17の加熱源による加熱温度を、再生用通常消去モー
ド時用に設定された温度より低い温度で処理させるよう
にしたものである。即ち、剥離プロセスにおける処理レ
ベルを通常時よりも低下させるものであるが、もちろ
ん、転写紙1上のトナー像が剥離プロセス後に判別でき
ない程度に剥離し得る温度は確保されている。
【0034】また、前記操作パネル22においては、前
記再生用通常消去モードを含め、廃棄処理I,IIモード
を選択するモード選択キー(モード選択手段)27が設
けられている。このモード選択キー27は押込ローテー
ション式のものであり、例えば、図3のフローチャート
に示すように、1回押下すると、廃棄処理Iモードが選
択され、2回押下すると廃棄処理IIモードが選択され、
3回押下すると当初の再生用通常消去モードに戻るよう
に設定されている。このようなモード選択キー27の操
作に対応して選択されているモードを表示するLED2
8,29が設けられている。
【0035】このような構成において、本実施例のトナ
ー除去装置2により再生紙を作製するのに適した転写紙
1の場合であれば、前述したような基本となる再生用通
常消去モードを選択して処理すればよい(操作的には、
スタートキー23を押下するだけ)。一方、本実施例の
トナー除去装置2では消去できない画像を含む等の理由
により再生紙作製には不適であって、画像情報に機密性
を有するといったような事情のある転写紙1を廃棄した
い場合には、廃棄処理I又はIIモードを選択すればよ
い。何れのモードを選択するかはユーザの所望する排出
状態で廃棄できるほうとすればよい。
【0036】例えば、廃棄処理Iモードによる処理を考
える。この場合、処理対象となる転写紙1をトナー画像
面を上にして給紙装置3に積載セットする。そして、モ
ード選択キー27を1回押下し、LED28の点灯によ
り廃棄処理Iモードであることを確認する。そこで、ス
タートキー23を押下すると、廃棄処理Iモードが開始
される。まず、給紙ローラ4が回転して最下位の1枚の
転写紙1を搬送路5に送り出す。この転写紙5は最初に
濡らしプロセス処理部6に至り、ローラ13によって剥
離液の供給を受け(濡らしプロセス)、転写紙1上のト
ナーは剥離しやすい状態となる。この後、搬送路5に従
い、転写紙1は剥離プロセス処理部7に搬送され、ロー
ラ17によって再溶融するに十分な加熱を受けることに
より、転写紙1上のトナーは溶融してローラ17側に転
写剥離される。このローラ17上のトナーは掻き取り板
18によって掻き落とされ、常に新鮮な表面状態に維持
され、転写剥離能力が維持される。これにより、転写紙
1はトナーが除去された全白状態(画像的に見れば、判
読不可状態)となる。ここに、このモードでは切換え爪
26が収納スペース25側に切換えられており、剥離プ
ロセスを終了した転写紙1は剥離液により濡れたままこ
の収納スペース25に排紙される。このような処理が順
次給紙搬送される各転写紙1について同様に行われるこ
とにより、収納スペース25には剥離処理を受けて濡れ
たままの転写紙1がパルプの塊として得られることにな
る。
【0037】よって、収納スペース25が一杯になった
ら、パルプの塊状となって処理された転写紙1を、本格
的な再生紙製造工場用の再生紙原料として提供すればよ
い。この時、元の転写紙1が機密性を有するものであっ
ても、完全に判読不可状態となっており、シュレッダを
別個に要しない廃棄処理となる。この場合、剥離プロセ
スを経ており、脱墨効果もあり、かつ、紙(シート)状
態のままであるので、再生しやすい状態での原料供給と
なり、本格的な再生紙製造工場等における再生紙製造工
程の負担を軽減することができる。また、このトナー除
去装置2自体では廃棄処分する転写紙1の処理のために
乾燥プロセスを実行しないため、必要とするエネルギー
が通常時より少なく済むので、省エネルギー化を図れる
ものとなる。
【0038】また、廃棄処理IIモードによる処理を考え
る。この場合、処理対象となる転写紙1をトナー画像面
を上にして給紙装置3に積載セットする。そして、モー
ド選択キー27を2回押下し、LED29の点灯により
廃棄処理IIモードであることを確認する。そこで、スタ
ートキー23を押下すると、廃棄処理IIモードが開始さ
れる。まず、給紙ローラ4が回転して最下位の1枚の転
写紙1を搬送路5に送り出す。この転写紙5は最初に濡
らしプロセス処理部6に至り、ローラ13によって剥離
液の供給を受け(濡らしプロセス)、転写紙1上のトナ
ーは剥離しやすい状態となる。この後、搬送路5に従
い、転写紙1は剥離プロセス処理部7に搬送され、ロー
ラ17によって再溶融するに十分な加熱を受けることに
より、転写紙1上のトナーは溶融してローラ17側に転
写剥離される。ただし、このモード処理時のローラ17
の温度は転写紙1上のトナー像を判読不可状態となるよ
うに剥離し得るには十分であるが、再生用通常消去モー
ド処理用に設定されている温度よりも低く設定されてい
る。このローラ17上のトナーは掻き取り板18によっ
て掻き落とされ、常に新鮮な表面状態に維持され、転写
剥離能力が維持される。これにより、転写紙1はトナー
が判読不可状態に除去される。この転写紙1は剥離液を
含んで濡れているので、搬送路5に従い、乾燥プロセス
処理部8に搬送されて加熱ローラ19による加熱で乾燥
される。乾燥後は、排紙ローラ9により排紙トレイ10
に排紙される。このような処理が順次給紙搬送される各
転写紙1について同様に行われることにより、排紙トレ
イ10上には判読不可状態となって廃棄すべき転写紙1
が得られることになる。
【0039】よって、この排紙トレイ10上に排紙され
た転写紙1を束ねる等して、本格的な再生紙製造工場用
の再生紙原料として提供すればよい。この時、元の転写
紙1が機密性を有するものであっても、完全に判読不可
状態となっており、シュレッダを別個に要しない廃棄処
理となる。この場合も、剥離プロセスを経ており、脱墨
効果もあり、かつ、紙(シート)状態のままであるの
で、再生しやすい状態での原料供給となり、本格的な再
生紙製造工場等における再生紙製造工程の負担を軽減す
ることができる。また、このトナー除去装置2自体では
廃棄処分する転写紙1の処理のために剥離プロセスに要
する温度が通常時より低いので、省エネルギー化を図れ
るものとなる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、記録済み
像保持体に不安定化水溶剤を供給する濡らしプロセスと
前記像保持体上の像形成物質を剥離部材上に剥離する剥
離プロセスと剥離後の前記像保持体を乾燥する乾燥プロ
セスとを順次実行する再生用通常消去モード処理手段
と、少なくとも前記像保持体上の像形成物質が判読不可
となる程度に前記再生用通常消去モードを不完全に実行
する廃棄用特殊消去モード処理手段と、前記再生用通常
消去モードと前記廃棄用特殊消去モードとの何れか一方
を選択するモード選択手段とを設けて像保持体からの像
形成物質除去装置を構成したので、そのまま再生紙作製
が可能で不要となった記録済み像保持体の場合であれば
モード選択手段によって再生用通常消去モードを選択し
て処理を実行することにより、再利用可能な再生紙を得
ることができる一方、本装置による再生紙作製には不適
であるが廃棄処分したい記録済み像保持体の場合には、
モード選択手段によって廃棄用特殊消去モードを選択し
て廃棄用特殊消去モード処理手段により不完全にプロセ
ス処理を実行させることにより、判読不可となる廃紙を
得ることができ、よって、機密性を有する不要文書の場
合でも、シュレッダを要することなく、1台で支障なく
対処し得るとともに、不完全ながら消去処理が実行され
た紙状態で排紙されるので、本格的な再生紙製造工場等
における再生紙原料としての提供に適したものとなる。
【0041】特に、請求項2記載の発明によれば、本装
置による再生紙作製には不適であるが廃棄処分したい記
録済み像保持体に対する廃棄用特殊消去モードとして、
濡らしプロセスと剥離プロセスとを行い、乾燥プロセス
を行うことなく排紙させるようにしているので、濡れた
ままのパルプの塊としての排紙状態となり、本格的な再
生紙製造工場用の再生紙原料として提供でき、この場
合、剥離プロセスを経ているので、脱墨効果もあり、本
格的な再生紙製造工場等における再生紙製造工程の負担
を軽減させ得るものともなり、また、本装置自体では乾
燥プロセスを実行しないため、省エネルギー化を図るこ
とができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、本装置によ
る再生紙作製には不適であるが廃棄処分したい記録済み
像保持体に対する廃棄用特殊消去モードとして、剥離プ
ロセスの処理レベルを低下させるようにしたので、本格
的な再生紙製造工場用の再生紙原料として提供する際、
脱墨効果を有するため、再生紙製造工程の負担を軽減さ
せ得るものとなり、また、本装置自体では剥離プロセス
の処理レベルを通常よりも低下、例えば、温度を低下さ
せているので、省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す側面図であ
る。
【図2】操作パネルを示す平面図である。
【図3】モード選択切換え処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 像保持体 11 再生用通常消去モード処理手段 17 剥離部材 24 廃棄用特殊消去モード処理手段 27 モード選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 上原 敏生 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 根本 栄治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録済み像保持体に不安定化水溶剤を供
    給する濡らしプロセスと前記像保持体上の像形成物質を
    剥離部材上に剥離する剥離プロセスと剥離後の前記像保
    持体を乾燥する乾燥プロセスとを順次実行する再生用通
    常消去モード処理手段と、少なくとも前記像保持体上の
    像形成物質が判読不可となる程度に前記再生用通常消去
    モードを不完全に実行する廃棄用特殊消去モード処理手
    段と、前記再生用通常消去モードと前記廃棄用特殊消去
    モードとの何れか一方を選択するモード選択手段とを設
    けたことを特徴とする像保持体からの像形成物質除去装
    置。
  2. 【請求項2】 廃棄用特殊消去モード処理手段による廃
    棄用特殊消去モードを、剥離プロセス実行後に乾燥プロ
    セスを経ずにそのまま像保持体を排紙部へ排紙させる処
    理モードとしたことを特徴とする請求項1記載の像保持
    体からの像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】 廃棄用特殊消去モード処理手段による廃
    棄用特殊消去モードを、剥離プロセス処理後の像保持体
    上の像形成物質が判読不可レベルとなるように剥離プロ
    セスの処理レベルを低下させる処理モードとしたことを
    特徴とする請求項1記載の像保持体からの像形成物質除
    去装置。
JP2391594A 1994-02-22 1994-02-22 像保持体からの像形成物質除去装置 Pending JPH07234614A (ja)

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