JPH0723182U - 出窓竪枠取付け部の化粧カバー取付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工精度の誤差を吸収でき、取付作業の簡単
な装置を提供する。 【構成】 竪枠１にばね片６を止着し、該ばね片６と竪
枠１の屋内端部片１′との間に、化粧カバー９の屋内側
端部９′を挾装して、該カバー９の屋外側の片面９ａに
ばね片６の先端６′を圧接する。化粧カバー９の屋外側
端部９″は出窓竪枠２の内側面に重合して螺子１０で止
着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、既設窓枠の竪枠の内側面と出窓竪枠の屋内端面との間に取付金具を 介在させて該取付金具によって前記竪枠に出窓竪枠を取付けた出窓竪枠の取付け 部の化粧カバー取付け装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

既設窓枠の竪枠に出窓竪枠を取付金具によって取付ける構造のものは、例えば 、実公平２−１０２２５号公報に所載の通り公知であり、また、同公報には前記 構造の取付け部に、化粧カバーを取付けて取付金具等を套装するようになってい る。そして、化粧カバーを取付けるには、該カバーの屋内側端部に係止溝を設け 、この係止溝を、前記竪枠の屋内端部片の内端に屋外方向にして突設した突部片 に係止する一方、屋外側端部を竪枠の屋内端に重合してねじ止めする構造になっ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来例は、化粧カバーの屋内側端部を、係止溝と突部片との係止関係によ って取付け状態を保持しなければならないため、係止溝の径を突部片の板厚と一 致させなければならないので汎用性に欠け、かつ、加工精度上の課題があるのみ ならず突部片のない竪枠について化粧カバーを取付けられない欠点がある。

【０００４】 本考案は斯様な従来例の欠点に着目して案出したものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

既設窓枠の竪枠の内側面と出窓竪枠の屋内端面との間に取付金具を介在させて 該取付金具によって前記竪枠に出窓竪枠を取付けた出窓竪枠の取付け部において 、竪枠にばね片を止着し、該ばね片と前記竪枠の屋内端部片との間に、化粧カバ ーの屋内側端部を挾装して該カバーの屋外側の片面に、前記ばね片の屋内方向に 突出する先端を圧接すると共に、化粧カバーの屋外側端部を前記出窓竪枠の内側 面に重合して該出窓竪枠にねじ止めした構成とする。

【０００６】

【実施例】

図面は本考案に係る出窓竪枠取付け部の化粧カバー取付け装置の一実施例を示 し、図１は横断面図、図２は一部欠截正面図、図３は取付材の斜視図である。

【０００７】 図中、１は既設窓枠の竪枠で、該竪枠１の内側面１ａと出窓竪枠２の屋内端面 ２ａとの間に第一、第二の各取付金具３，４を介在させて該取付金具３，４によ って前記竪枠１に出窓竪枠２を取付けて出窓竪枠の取付け部５を構成する。

【０００８】 ６は、屋内外方向に長い長孔７を備え、この長孔７に貫通させた止着螺子８に よって前記竪枠１に基部を止着したばね片で、該ばね片６の先端６′を屋内方向 に突出させ、この先端６′と竪枠１の屋内端部片１′との間に化粧カバー９の屋 内側端部９′を挾装して該端部９′を竪枠屋内端部片１′の屋外面側に重ね合わ せる一方、化粧カバー９の屋外側の片面９ａにばね片６の先端６′を圧接させて 、化粧カバー９の屋内側端部９′側を保持させる。

【０００９】 化粧カバー９の屋外側端部９″は、前記出窓竪枠２の内側面２ｂに重合し、竪 枠部片２′に螺子１０で止着して実施例の装置を構成する。

【００１０】 なお、前記の第一、第二の各取付金具３，４は第一取付金具３を竪枠１側に、 また、第二取付金具４を出窓竪枠２側にそれぞれ組付け、これらをボルト１１お よびナット１２によって接続して前記の通り、竪枠１に出窓竪枠２を取付けるも のである。

【００１１】 第一取付金具３は、溝形の枠体にＬ形片を接続して、枠体側を止着部片１３、 Ｌ形片側を接続部片１４とし、接続部片１４には前記竪枠１の内外方向に長い長 孔１５を設け、止着部片１３に透孔１６を設けて構成したものである。

【００１２】 そして、この第一取付金具３の止着部片１３を竪枠１の内側面１ａに重合し、 前記透孔１６に、ばね片６の長孔７を通じて前記止着螺子８を貫通させて竪枠１ を通じて建屋外壁１７に螺子先端を螺入し、第一取付金具３をばね片６と共に竪 枠１に取付け、竪枠１の内側に接続部片１４を突設する。

【００１３】 また、前記第二取付金具４は、金属板をほぼＬ字形に屈曲した形状体で構成し 、立面部側を係合部片１８、水平部側を取付部片１９とし、取付部片１９には屋 内外方向に長い長孔２０を設け、また、係合部片１８には螺子孔２１を設けたも のである。

【００１４】 前記の出窓竪枠２の屋内端面にＬ形部片２２，２２を相対して突設して係合溝 ２３を設け、この係合溝２３を構成する前記Ｌ形部片２２の適所を切欠（図示省 略）し、該切欠部を通じて、第二取付金具４の係合部片１８を前記係合溝２３に 縦動自在に係合し（このとき、螺子孔２１に仮止め螺子２４を螺合して係合部片 １８を係合溝２３の適所において定置させる）て、出窓竪枠２の屋内端に前記取 付部片１９を突設する。

【００１５】 そして、出窓竪枠２を竪枠１に一致させた後、仮止め螺子２４を緩めて取付部 片１９が接続部片１４上に重なり合うように第二取付金具４を係合溝２３に沿っ て縦動させ、互いに位置する取付部片１９の長孔２０と接続部片１４の長孔１５ にボルト１１を貫通させ、長孔１５より突出するボルト先端にナット１２を螺合 締付けることによって、出窓竪枠２を竪枠１に取付けるのである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、前記の通りの構成であるから、化粧カバーの屋内側端部を、ばね片 と竪枠の屋内端部片間に挾装するだけで該屋内側端部は固定され、屋外側端部は 出窓竪枠にねじ止めするだけで固定することができるから作業性に富む装置を提 供でき、加工精度上の誤差も充分吸収できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】横断面図。

【図２】一部欠截正面図。

【図３】取付材の斜視図。

【符号の説明】

１ 竪枠 １′ 屋内端部片 １ａ 内側面 ２ 出窓竪枠 ２ａ 屋内端面 ３ 第一取付金具 ４ 第二取付金具 ６ ばね片 ９ 化粧カバー ９′ 屋内側端部 ９″ 屋外側端部 １０ 螺子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 既設窓枠の竪枠の内側面と出窓竪枠の屋
   内端面との間に取付金具を介在させて該取付金具によっ
   て前記竪枠に出窓竪枠を取付けた出窓竪枠の取付け部に
   おいて、竪枠にばね片を止着し、該ばね片と前記竪枠の
   屋内端部片との間に、化粧カバーの屋内側端部を挾装し
   て該カバーの屋外側の片面に、前記ばね片の屋内方向に
   突出する先端を圧接すると共に、化粧カバーの屋外側端
   部を前記出窓竪枠の内側面に重合して該出窓竪枠にねじ
   止めした、出窓型枠取付け部の化粧カバー取付け装置