JPH07230942A - マルチチャンバシステム及びその制御方法 - Google Patents

マルチチャンバシステム及びその制御方法

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JPH07230942A
JPH07230942A JP2163694A JP2163694A JPH07230942A JP H07230942 A JPH07230942 A JP H07230942A JP 2163694 A JP2163694 A JP 2163694A JP 2163694 A JP2163694 A JP 2163694A JP H07230942 A JPH07230942 A JP H07230942A
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chamber
cpu
wafer
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JP2163694A
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Inventor
Katsuhiko Ishikawa
勝彦 石川
Yoshio Saito
由雄 斉藤
Sadayuki Okudaira
定之 奥平
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチチャンバシステムにあって、外部汚染
を防止し、連続処理の行える工程数を増やせるようにす
る。 【構成】 汎用のマルチチャンバ装置を用いてウェハ搬
送チャンバ1aを複数のプロセスチャンバ2,3が共用
するマルチチャンバ装置1Mを構成し、同様構成のマル
チチャンバ装置2M〜6Mを、相互間に接続チャンバ
4,6,9,12,15,18を介して処理対象の半導
体ウェハが1巡可能なようにループ状に連結する。ま
た、半導体ウェハの搬入・搬出はマルチチャンバ装置1
Mに接続されたロードロックチャンバ5を用いて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造に用いられ
るチャンバ装置の構成及び制御技術、特に、マルチチャ
ンバにより半導体装置の一貫自動化生産を行うために用
いて効果のある技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチチャンバ装置は、半導体ウェハ
(被処理物)の洗浄、膜付け、加工などの処理を行うた
め、室内雰囲気に対して隔離した空間を形成する装置で
あり、半導体ウェハを搬送する機構のほか、内部を真空
にする機構、処理ガスを導入・排出する機構等を必要に
応じて備えている。近年、半導体装置の効率的生産及び
設置スペースの削減を目的として、複数のチャンバを1
つの装置として形成し、複数のプロセスを1つの装置で
行えるようにしたマルチチャンバ装置が提案ならびに製
作されている。
【0003】なお、この種の技術に関しては、例えば、
月刊「Semiconductor World」1990.9、P105
〜P139、或いは、特開平1−251734号公報、
特開平3−274746号公報等に記載がある。
【0004】このようなマルチチャンバシステムは、次
のような特徴を備えている。
【0005】(1)マルチチャンバシステムは、真空あ
るいは不活性ガス雰囲気でのウエハの一貫処理ができる
ため、各層を形成するときに外部からの汚染等の侵入防
止が可能になる。この結果、品質向上を図ることができ
ると共に成膜の安定化を図ることも可能になる。
【0006】(2)マルチチャンバシステム内での一貫
処理が可能になるため、ウエハ搬送に要する時間の削減
ができ、全体としての工程短縮が可能になる。
【0007】(3)新規のプロセスに対応させる場合、
マルチチャンバを構成している1つのプロセスチャンバ
だけを新規に製作し、ウエハ搬送ロボット部、ロードロ
ック室等は在来のものをそのまま利用できるので、半導
体製造のための装置費用を削減することができる。
【0008】ところで、本発明者はマルチチャンバシス
テムにおける連続処理の限界について検討した。以下
は、本発明者によって検討された技術であり、その概要
は次の通りである。
【0009】すなわち、現状におけるマルチチャンバ装
置の用いられ方を列挙すれば、次の如くである。
【0010】(1)過去に製作されたマルチチャンバ装
置は、ウェハ搬送部に複数の異なったプロセス処理装置
を接続させて、一部のプロセス処理の一貫処理化を目的
としたものであった。
【0011】(2)在来のマルチチャンバの基本構成
は、基幹となるウェハ搬送装置とその周辺に接続された
プロセスチャンバ、ロードロックチャンバである。マル
チチャンバを複数台数接続するために必要なドッキング
チャンバの活用は少なかった。
【0012】(3)在来のマルチチャンバ装置を利用す
ることにより、例えば、薄膜形成であれば、前処理〜薄
膜デポの一貫連続処理を実行することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の如く
上記の従来技術においては、基幹となるウェハ搬送チャ
ンバに接続できるプロセスチャンバの数が数個しかなか
ったため、一連のプロセス処理を実施する場合、プロセ
スチャンバの台数に対応する数個のプロセスの連続処理
しか行えないという問題のあることが本発明者によって
見い出された。
【0014】また、複数のマルチチャンバ装置をドッキ
ングチャンバを用いて接続させることによってマルチチ
ャンバシステムを構成する場合でも、その接続したプロ
セスチャンバの台数に対応するプロセス数しか連続処理
を実行出来ないため、連続処理できるプロセス数は10
程度である。つまり、接続されているプロセスチャンバ
の台数分のプロセス処理を連続に実行することはできる
が、それ以上の連続処理は困難であるため、LSI製造
工程全体から見ると連続処理の行える工程数は少なかっ
た。
【0015】更に、半導体ウェハが処理雰囲気外へ出る
回数が多くなり、汚染の機会が増える為、近年要求され
ている高度の微細加工に対応できないという問題もあ
る。
【0016】そこで、本発明の目的は、外部汚染を防止
し、連続処理の行える工程数を増やすことのできる技術
を提供することにある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0019】すなわち、1台のマルチチャンバ装置が搬
送チャンバに少なくとも1基のプロセスチャンバを接続
した構成にされ、この種のマルチチャンバ装置の複数台
を被処理物が1巡可能なようにループ状に連結するよう
にしている。
【0020】
【作用】上記した手段によれば、複数のマルチチャンバ
装置が相互に接続チャンバを介して連結され、全体が1
つのループを形成するようにしてマルチチャンバシステ
ムが構成される。これにより、各処理工程を外部から隔
離した処理環境を構築でき、製品の品質を向上させるこ
とができる。
【0021】例えば、半導体装置の製造の場合、マルチ
チャンバシステム内にLSI製造に必要なすべてのプロ
セス装置(膜付け、ホトリソグラフィ、ドライエッチ、
不純物導入、熱処理等)を含めることができるので、処
理途中でシステム外にウェハを出す必要がないため、搬
送時間の削減とシステム外にウェハ出した場合に必要と
される洗浄作業が不要になり、汚染の防止及び作業時間
の削減が図れ、スループットの向上が可能になる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0023】図1は本発明によるマルチチャンバシステ
ムの一実施例を示す構成図であり、図2は本発明のマル
チチャンバシステムの構成手順を示す説明図である。
【0024】図1において、点線で区切られた部分が、
システムの1要素を成すマルチチャンバ装置である。図
1の実施例では、1M〜6Mの6つのマルチチャンバ装
置から1つのマルチチャンバシステムが構成されてい
る。これらの個々のマルチチャンバ装置は、前記公知例
に示されるようなマルチチャンバ装置と同等の機能を有
している(因みに、従来においては、各マルチチャンバ
装置は互いに独立して用いられ、相互の連結及び制御上
の連携は行われていない)。
【0025】本発明では、マルチチャンバ装置1M〜6
Mが1つの大きなループ(図1では直円状)を形成する
ように連結され、中心部には空間が形成されている。ま
た、各マルチチャンバ装置は、工程に応じてチャンバの
組み合わせが異なる構成になっている。
【0026】例えば、半導体製造に用いる場合、マルチ
チャンバ装置1Mが酸化工程、マルチチャンバ装置2M
が膜付け、マルチチャンバ装置3Mがホトリソ工程、マ
ルチチャンバ装置4Mがエッチング工程、マルチチャン
バ装置5Mが不純物導入工程、マルチチャンバ装置6M
が熱処理工程を各々分担する。
【0027】各々のマルチチャンバ装置は、6角形の外
形を有するウェハ搬送チャンバ1(1a〜1f)の各々
を中心に構成されている。マルチチャンバ装置1Mにお
いては、ウェハ搬送チャンバ1aのループ外周側の2つ
の側面部にプロセスチャンバ2,3が連結され、マルチ
チャンバ装置2M側の側面部に接続チャンバ4が連結さ
れている。そして、接続チャンバ4に対向する側面部に
は、ロードロックチャンバ5が連結されている。
【0028】マルチチャンバ装置2Mにおいては、接続
チャンバ4に連結されるウェハ搬送チャンバ1bを中心
にして、ウェハ搬送チャンバ1c側に側面部に接続チャ
ンバ6が連結され、この接続チャンバ6に隣接する側面
部(反時計方向)にはプロセスチャンバ7が連結されて
いる。更に、プロセスチャンバ7から反時計方向に隣接
する側面部にはプロセスチャンバ8が連結されている。
【0029】マルチチャンバ装置3Mにおいては、接続
チャンバ6に連結されるウェハ搬送チャンバ1cを中心
にして、マルチチャンバ装置4M側の側面部に接続チャ
ンバ9が連結され、この接続チャンバ9に隣接する側面
部(反時計方向)にはプロセスチャンバ10が連結され
ている。更に、プロセスチャンバ10から反時計方向に
隣接する側面部にはプロセスチャンバ11が連結されて
いる。
【0030】マルチチャンバ装置4Mにおいては、接続
チャンバ9に連結されるウェハ搬送チャンバ1dを中心
にして、マルチチャンバ装置5M側の側面部に接続チャ
ンバ12が連結され、この接続チャンバ12に隣接する
側面部(反時計方向)にはプロセスチャンバ13が連結
されている。更に、プロセスチャンバ13から反時計方
向に隣接する側面部にはプロセスチャンバ14が連結さ
れている。
【0031】マルチチャンバ装置5Mにおいては、接続
チャンバ12に連結されるウェハ搬送チャンバ1eを中
心にして、マルチチャンバ装置1M側の側面部に接続チ
ャンバ15が連結され、この接続チャンバ15に隣接す
る側面部(反時計方向)にはプロセスチャンバ16が連
結されている。更に、プロセスチャンバ16から反時計
方向に隣接する側面部にはプロセスチャンバ17が連結
されている。
【0032】マルチチャンバ装置6Mにおいては、接続
チャンバ15に連結されるウェハ搬送チャンバ1fを中
心にして、ウェハ搬送チャンバ1aとの間に接続チャン
バ18が連結され、この接続チャンバ18に隣接する側
面部(反時計方向)にはプロセスチャンバ19が連結さ
れている。更に、プロセスチャンバ19から反時計方向
に隣接する側面部にはプロセスチャンバ20が連結され
ている。
【0033】なお、図1では図示を省略しているが、ウ
ェハ搬送チャンバ1a,1b,1c,1d,1e,1f
の各々は、周囲の各プロセスチャンバ及び接続チャンバ
に対し半導体ウェハを搬入・搬出及び移動させるための
アームロボットが設置されている。
【0034】ここで、マルチチャンバ装置1Mについ
て、その構成手順を図2を参照しながら説明する。
【0035】図2の(a)に示すように、汎用のマルチ
チャンバ装置はウェハ搬送チャンバAの周辺にプロセス
チャンバB,C,D,E,FとロードロックチャンバG
を有している。この状態からプロセスチャンバD,E,
F及びロードロックチャンバGを撤去すると、(b)の
状態になる。
【0036】また、(b)の状態に対し、隣接のウェハ
搬送チャンバ間に接続チャンバHを取り付けた状態が
(c)である。図2の(c)が図1のマルチチャンバ装
置1Mに相当する。このように汎用のマルチチャンバ装
置を基に容易に処理目的に応じた改造が可能である。
【0037】図3は、システム要素とチャンバ機能の対
応を示す説明図である。全てのプロセスチャンバ2,
3,7,8,10,11,13,14,16,17,1
9,20はウエハ搬送チャンバ1a〜1fと、接続チャ
ンバ4,6,9,12,15,18を経由して連絡され
ている。これらのチャンバは、チャンバ外と処理雰囲気
が遮断された状態にできるので、この系の中にあるウェ
ハは外部雰囲気に触れることなく、前述のプロセスチャ
ンバ2,3,7,8,10,11,13,14,16,
17,19,20における処理を受けることができる。
【0038】そして、これらのプロセスチャンバがLS
I製作の為のすべての機能を含んでいるとすれば、処理
雰囲気外へ半導体ウェハを出すことなく半導体装置を完
成させることができる。以上により、ハードウェア的
に、汎用のマルチチャンバ装置を基本にしてループ型接
続によるマルチチャンバシステムを本発明により構成で
きることがわかる。
【0039】上記したように、マルチチャンバ装置1M
〜6Mが、酸化工程、膜付け、ホトリソ工程、エッチン
グ工程、不純物導入工程、及び熱処理工程を持っていれ
ば、ロードロックチャンバ5からロボットにより搬入し
た半導体ウェハは、マルチチャンバ装置1Mからマルチ
チャンバ装置6Mまでを順次経由しながら所定の処理を
施し、1巡(又は複数回循環)させた後、ロードロック
チャンバ5から半導体ウェハを取り出せば、半導体ウェ
ハを1度も外部に搬出することなく半導体装置を完成さ
せることができる。半導体ウェハが外部に持ち出されな
いために塵埃等の付着の恐れがなく、また、スループッ
トの向上が可能になる。
【0040】次に、汎用のマルチチャンバ装置を基にし
て、本発明によるマルチチャンバシステムをソフトウェ
ア的に構成できることについて説明する。
【0041】図4は、図1の構成に対応する制御系の構
成を示すブロック図である。ここでは、マルチチャンバ
装置1M〜6Mの各制御系が、相互に独立している構成
例を示している。したがって、この構成では、マルチチ
ャンバ装置1M、2M、3M、4M、5M、6Mはシス
テム的に独立しているので、同図からわかるように、装
置間で情報の伝達は行えない。なお、以下における制御
系では、構成図を模式的に示しており、実際にはCPU
(中央処理装置)とチャンバ等との間にはインターフェ
ースが設けられ、CPU相互間及びCPUと制御対象の
装置間が直接結ばれているわけではない。このため、図
4では最低限のシステム構成は可能であるが、処理の全
体的な自動化はできない。
【0042】まず、マルチチャンバ装置1Mのシステム
構成について説明すると、マルチチャンバ装置1Mの全
体制御はCPU21によって行われ、このCPU21に
はロードロックチャンバ5を制御するCPU5a、ウェ
ハ搬送チャンバ1aを制御するCPU22a、プロセス
チャンバ2,3、接続チャンバ4の各々を制御するCP
U2a,3a,4aが接続されている。
【0043】マルチチャンバ装置2M〜6Mの各々は同
一構成がとられており、引用数字(引用符号)が異なる
のみなので、ここではマルチチャンバ装置2Mの構成に
ついてのみ説明する。マルチチャンバ装置2Mの全体制
御はCPU23で行っており、このCPU23には、ウ
ェハ搬送チャンバ1bを制御するCPU22b、接続チ
ャンバ6、プロセスチャンバ7,8の各々を制御するC
PU6a,7a,8aが接続されている。
【0044】なお、マルチチャンバ装置3M〜6Mにお
いては、全体制御を行うのがCPU24,25,26,
27であり、各々には図4に示すように、CPU22
c,22d,22e,22f、CPU9a,10a,1
1a,12a,13a,14a,15a,16a,17
a,18a,19a,20a(これらCPUは同一数字
のプロセスチャンバまたは接続チャンバを制御する)が
接続されている。
【0045】図5は、図4の構成に対し自動化を図った
制御系の構成を示すブロック図である。なお、図5にお
いては、図4と同一であるものには同一引用数字を用い
たので、構成の全体説明については省略する。
【0046】図5においては、システム全体を管理する
ためにCPU28が設けられ、このCPU28にはマル
チチャンバ用のCPU21,23,24,25,26,
27が接続されている。システム全体を管理する為に
は、ウェハ搬送チャンバ1a,1b間にある接続チャン
バ4の状態に関しての情報が、隣接する両方のマルチチ
ャンバ装置用CPU21,23に伝達されている必要が
ある。
【0047】そこで、接続チャンバ4用の制御CPU4
aとマルチチャンバ装置1M用の制御CPU23とを信
号配線4cで接続している。更に、マルチチャンシステ
ム全体用CPU28が全体のウェハ進行管理を行えるよ
うに、第6図に示すようなウェハ進行管理プログラム2
9(詳細については後記する)を搭載している。
【0048】同様に、接続チャンバ6用の制御CPU6
a、接続チャンバ9用の制御CPU9a、接続チャンバ
12用の制御CPU12a、接続チャンバ15用の制御
CPU15a、接続チャンバ18用の制御CPU18a
に関して、信号配線6c,9c,12c,15c,18
cの各々が設けられている。
【0049】図6はウェハ処理実行のソフトウェアとC
PUの関係を示す説明図である。
【0050】まず、ウェハ進行管理テーブル30の情報
に基づいて、マルチチャンバシステム全体用CPU28
から処理開始を指示する信号がマルチチャンバ装置用C
PU21に送信される。これを受信したマルチチャンバ
装置1Mは、CPU21の制御のもとでプロセスチャン
バ2,3により半導体ウェハに対する処理を実行する。
その後、半導体ウェハは接続チャンバ4まで搬送され
る。
【0051】接続チャンバ4のウェハ設置台には、ウェ
ハの存在の有無を検出するセンサ等の検出手段が設けら
れており、半導体ウェハの存在を検出すると、接続チャ
ンバ4のCPU4aの特定ビット4bが“1”になる。
また、ウェハが存在しない場合には、当該ビットは
“0”になる。
【0052】CPU28は特定ビット監視ルーチン31
を有し、図6の太線で示す経路での監視ルート及びCP
U23を通して、CPU4aの特定ビット4bを監視す
る。そして、特定ビット4bが“1”の場合、CPU2
8は、処理対象の半導体ウェハの制御を止めるようにC
PU21を制御し、当該半導体ウェハの制御を開始させ
る命令をCPU23から出力させるためのウェハ制御管
理CPU選定ルーチン32を有している。
【0053】CPU4aの特定ビット4bが“1”であ
る場合、半導体ウェハは接続チャンバ4から取り出さ
れ、ウェハ進行管理プログラム29の管理のもとにマル
チチャンバ2M内のプロセスチャンバ8,7へ順次送り
込まれ、各々の処理を受けた後、接続チャンバ6内に送
り込まれる。この場合にもCPU6aの特定ビット6b
の状態に応じて、前記と同様の処理が実行され、処理が
進行する。以上の処理を繰り返し実行することによっ
て、最後のプロセスチャンバ20までプロセス処理を実
施することができる。
【0054】なお、同じループを複数回実施する場合
も、同様な方法で実行可能である。以上のように、汎用
のマルチチャンバ装置を基本にしてループ型に接続した
マルチチャンバシステムを構成することにより、既存の
設備にコストのかかる部品(装置)を付加することな
く、ソフトウェア的にマルチチャンバシステムを構築す
ることができる。
【0055】上記の説明においては、半導体ウェハをロ
ードロックチャンバ5から搬入し、マルチチャンバ装置
を順次経由して必要な処理を行った後、ロードロックチ
ャンバ5から搬出するものとしたが、図7に示すよう
に、特定のマルチチャンバ装置(図1ではマルチチャン
バ装置3M)から他の特定のマルチチャンバ装置(図1
ではマルチチャンバ装置6M)との間にバイパスルート
33を設定し、半導体ウェハ(被処理物)の処理に用い
られないマルチチャンバ装置をバイパスすることもでき
る。このような構成にすることで、製造時間の短縮が可
能になる。
【0056】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0057】例えば、上記実施例においては、直円状態
になるようにマルチチャンバシステムを構成するものと
したが、プロセスチャンバと接続チャンバの組み合わせ
によっては楕円型、長方形型などになる場合もある。ル
ープ形状が変わっても本発明の効果に何ら変わりはな
い。
【0058】また、特定工程の処理が長い場合、図8に
示すように、図1に示したマルチチャンバシステムの構
成に対し、別途、1または複数のマルチチャンバ装置を
接続する構成にすれば、効率的なシステム構成及び効率
的な処理が可能になる。図8では1台のマルチチャンバ
装置7Mを付加した例を示したが、複数台の場合にはル
ープ状に接続されることになる(すなわち、大型のマル
チチャンバシステムに小型のマルチチャンバシステムが
接続される構成になる)。
【0059】更に、図1においては、ウェハ搬送チャン
バと接続チャンバで形成される内部は直円状の空間に
し、プロセスチャンバを設けていないが、これは説明の
便宜上、図面を単純にした為であって、図9に示すよう
に、各ウェハ搬送チャンバの中心方向の面にプロセスチ
ャンバ34,35,36,37等(最大、マルチチャン
バ装置Mの数まで)を設けることも可能である。
【0060】この場合、外周側に設けたプロセスチャン
バ7やプロセスチャンバ11をプロセスチャンバ34,
35に位置代えする構成であってもよい。図9の構成に
よれば、空きスペースを有効利用できるほか、チャンバ
数の増設が可能になる。
【0061】また、図10に示すように、スペース的に
制限はあるが、図8に示したようなマルチチャンバ装置
7Mを内部に設けることも可能である。この構成では、
図8がマルチチャンバ装置7Mの突出した分だけ室内ス
ペースの利用効率が悪かったのに対し、室内スペースの
の有効利用が可能になる。
【0062】なお、以上の説明では、主として本発明者
によってなされた発明をその利用分野である半導体装置
の製造に適用した場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば、液晶表示装置な
どのように、複数の処理工程を必要としながら外部から
の塵埃の侵入が問題になる製品に適用可能である。
【0063】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0064】すなわち、1台のマルチチャンバ装置が搬
送チャンバに少なくとも1基のプロセスチャンバを接続
した構成にされ、この種のマルチチャンバ装置の複数台
を被処理物が1巡可能なようにループ状に連結するよう
にしたので、外部から隔離した処理環境を構築できる。
この結果、製品の汚染防止及び作業時間の削減が図れ、
スループットの向上、製品の品質向上が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチチャンバシステムの一実施
例を示す構成図である。
【図2】本発明のマルチチャンバシステムの構成手順を
示す説明図である。
【図3】システム要素とチャンバ機能の対応を示す説明
図である。
【図4】図1の構成に対応する制御系の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図1の構成に対し自動化を図った制御系の構成
を示すブロック図である。
【図6】ウェハ処理実行のソフトウェアとCPUの関係
を示す説明図である。
【図7】図1の実施例の変形例を示す構成図である。
【図8】図1の実施例の第2の変形例を示す構成図であ
る。
【図9】図1の実施例の第3の変形例を示す構成図であ
る。
【図10】図8の実施例の変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
1a〜1f ウェハ搬送チャンバ 2 プロセスチャンバ 2a CPU 3 プロセスチャンバ 3a CPU 4 接続チャンバ 4a CPU 4b 特定ビット 4c 信号配線 5 ロードロックチャンバ 5a CPU 6 接続チャンバ 6a CPU 6b 特定ビット 6c 信号配線 7 プロセスチャンバ 7a CPU 8 プロセスチャンバ 8a CPU 9 接続チャンバ 9a CPU 9b 特定ビット 9c 信号配線 10 プロセスチャンバ 10a CPU 11 プロセスチャンバ 11a CPU 12 接続チャンバ 12a CPU 12b 特定ビット 12c 信号配線 13 プロセスチャンバ 13a CPU 14 プロセスチャンバ 14a CPU 15 接続チャンバ 15a CPU 15b 特定ビット 15c 信号配線 16 プロセスチャンバ 16a CPU 17 プロセスチャンバ 17a CPU 18 接続チャンバ 18a CPU 18b 特定ビット 18c 信号配線 19 プロセスチャンバ 19a CPU 20 プロセスチャンバ 20a CPU 21 CPU 22a,22b,22c,22d,22e,22f C
PU 23,24,25,26,27,28 CPU 29 ウェハ進行管理プログラム 30 ウェハ進行管理テーブル 31 特定ビット監視ルーチン 32 ウェハ制御管理CPU選定ルーチン 33 バイパスルート 1M〜7M マルチチャンバ装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台のマルチチャンバ装置が搬送チャン
    バに少なくとも1基のプロセスチャンバを接続した構成
    にされ、この種のマルチチャンバ装置の複数台を被処理
    物が1巡可能なようにループ状に連結することを特徴と
    するマルチチャンバシステム。
  2. 【請求項2】 前記複数のマルチチャンバ装置は、汎用
    のマルチチャンバ装置を流用することを特徴とする請求
    項1記載のマルチチャンバシステム。
  3. 【請求項3】 前記複数のマルチチャンバ装置の内、特
    定したマルチチャンバ装置間を接続し、前記被処理物の
    処理に不必要なマルチチャンバ装置をバイパスさせるル
    ートを形成することを特徴とする請求項1記載のマルチ
    チャンバシステム。
  4. 【請求項4】 前記複数のマルチチャンバ装置の内、特
    定のマルチチャンバ装置がその装置を起点とする別系統
    のループ状のマルチチャンバ装置群を接続することを特
    徴とする請求項1記載のマルチチャンバシステム。
  5. 【請求項5】 搬送チャンバに少なくとも1基のプロセ
    スチャンバが接続されたマルチチャンバ装置の複数台を
    被処理物が1巡可能なようにループ状に連結したマルチ
    チャンバシステムであって、前記各マルチチャンバ装置
    の接続チャンバにおける被処理物の有無に関する情報を
    前記マルチチャンバシステムの全体を管理するCPUで
    取得し、このCPUによって前記被処理物に対し次の処
    理を実行すべきマルチチャンバ装置のCPUを管理する
    ことを特徴とするマルチチャンバシステムの制御方法。
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