JPH0723071Y2 - 自動車用マフラーシェル - Google Patents

自動車用マフラーシェル

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Publication number
JPH0723071Y2
JPH0723071Y2 JP6218087U JP6218087U JPH0723071Y2 JP H0723071 Y2 JPH0723071 Y2 JP H0723071Y2 JP 6218087 U JP6218087 U JP 6218087U JP 6218087 U JP6218087 U JP 6218087U JP H0723071 Y2 JPH0723071 Y2 JP H0723071Y2
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JP
Japan
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steel plate
stainless steel
muffler shell
aluminum
welding
Prior art date
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JP6218087U
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JPS63170090U (ja
Inventor
方紀 岡崎
信雄 窪田
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、自動車エンジンの排気系に取付けられるマフ
ラーシェルに関し、さらに詳しくは2重壁構造のマフラ
ーシェルを形成する内外両鋼板の合せ端部におけるカシ
メ部の口開き防止の構造に関する。
【従来の技術】
従来、上述のようなマフラーシェルに関しては例えば実
開昭53-26748号公報に示すように内部にジグザクに通路
を設け、複数の膨脹室を設けて消音作用するようになっ
ている。 この種のマフラーシェルは、消音性能等の面から2重壁
構造が好ましく、排気ガス浄化システムを採用した場合
は、内側に結露する液によっての腐蝕(湿蝕)を防止す
るためステンレス鋼板を用いる。また外側には、塩害に
よる赤錆を防ぐためアルミメッキ鋼板を用いることが多
い。 しかし、このようなステンレス鋼板と、アルミメッキ鋼
板の2重壁構造では、両者の腐蝕電位の差によりガルバ
ニック腐蝕(電蝕)が発生し、アルミメッキ鋼板の腐蝕
が促進されて早期に孔あき状態になる可能性がある。 そこで第2図に示すように、アルミメッキ鋼板2の、ス
テンレス鋼板3との接触面には非導電性樹脂コーティン
グ層4を設けてマフラーシェル1を構成し、この樹脂コ
ーティング層4により電蝕を防止している。そしてマフ
ラーシェル1の接合方法として、ステンレス鋼板3の両
端部3a,3bとアルミメッキ鋼板2の両端部2a,2bとを重ね
合わせ、ロックシーム工程で一度にカシメるようにした
カシメ部5を形成する。 一方、カシメ部5の異常内圧による口開き防止対策とし
て、カシメ部5とアルミメッキ鋼板2との間にアーク溶
接を行い、かつこの溶接のビード6によるアルミメッキ
鋼板2のメッキ層焼失を補うため、補修塗装の塗膜7を
施している。
【考案が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものにあっては、カシメ部5のアー
ク溶接により焼失したアルミメッキ部に補修塗装する必
要があり、アルミメッキより防錆力が落ちる。また、樹
脂コーティング層4も焼失するので、溶接部付近での電
腐が生じ、これを防止する方法が無い。さらにアーク溶
接部の露出により外観を損い、製作コストも高価となる
等の問題がある。 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、マ
フラーシェルのカシメ部でアルミメッキや樹脂コーティ
ングの機能を損うことのない口開き防止構造を施した自
動車用マフラーシェルを提供することを目的としてい
る。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案では、内側ステンレス
鋼板と外側アルミメッキ鋼板とを二枚合せに重ねて筒状
に形成し、前記内側ステンレス鋼板と外側アルミメッキ
鋼板とのいずれか一方の当接面に樹脂コーティング層を
設けた鋼板製の自動車用マフラーシェルにおいて、 上記内外両鋼板の合せ端部には、重合状態で端部が内側
に巻き込むように折り返された互いに圧着するカシメ部
を有し、 上記カシメ部には、互いに接合する内側ステンレス鋼板
の当接面を溶着可能とする溶接用のスポット電極挿入孔
を、折り込まれて外面に露出しない一方の外側アルミメ
ッキ鋼板に設け、上記スポット電極挿入孔に接する内側
ステンレス鋼板はスポット溶接によるナゲットで結合し
てあることを特徴とする。
【作用】
上記手段に基づき、マフラーシェルのカシメ部におい
て、電極挿入孔を介して、重合する内側ステンレス鋼板
の互いに当接する面には、当接面同志を接合する溶接部
を形成したので、従来のようにカシメ部にアーク溶接を
施さなくても異常内圧による口開きが防止でき、アーク
溶接による損害を与えなくてもすむ。 こうして本考案によると、アルミメッキ鋼板のメッキ
層、またはアルミメッキ鋼板の内面に樹脂コーティング
層を設けたものでは樹脂コーティング層の本来の機能を
損なうことがなくなる。
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。 第1図(a)において、符号1はマフラーシェルを示
し、2は外側のアルミメッキ鋼板、3は内側のステンレ
ス鋼板、4はアルミメッキ鋼板2の内面に施される樹脂
コーティング層であり、これら内外の鋼板2,3は、その
合せ端部2a,2bおよび3a,3bを、重合状態で従来と同様に
ロックシール工程により端部が内側へ巻込むように折返
されてカシメ部5が形成されている。このカシメ部5に
おいて、内側の互いに接するステンレス鋼板3の両端部
3a,3b同志のみがシリーズスポット溶接されてそのナゲ
ット10で口開きしないように結合される。 ここで上記シリーズスポット溶接について述べると、第
1図(b)に示すように鋼板2,3の合せ端部を所定の長
さにカットする際に、外側のアルミメッキ鋼板2の合せ
端部2a,2bのうち、カシメる時に内側になり外面に露出
しない一方の側2aに電極挿入用の孔11をあける。そし
て、カシメ作業の前にこの孔11からスポット電極12を入
れ、ステンレス鋼板3の合せ端部3a,3bのみをシリーズ
スポット溶接してそのナゲット10で結合する。この後
で、前記合せ端部2a,2bおよび3a,3bを重ねてカシメるこ
とで接合し、孔11はこのカシメ時に折り返し部自体で塞
ぐようにしている。 上記構成により、マフラーシェル1内部の異常内圧に対
するカシメ部5の口開きは、ステンレス鋼板3の合せ端
部3a,3b同志の溶接部により防止される。また上述の溶
接により、アルミメッキ鋼板2のメッキ層や樹脂コーテ
ィング層4は損害を受けることがないので、その本来の
機能を発揮して防錆,電蝕防止の作用をカシメ部5を含
めて達成できるようになる。
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案によれば、二重壁構造の
マフラーシェルの合せ端部を折返して形成するカシメ部
において、折返し部を形成する外側アルミメッキ鋼板の
一方側に電極挿入用の孔を形成し、この孔を介して内側
に互いに接合するステンレス鋼板の当接面同志に口開き
防止の溶接部を形成したので、アーク溶接およびそれに
伴う補修塗装が不要になって作業が簡素化する。 上記溶接部は、ステンレス鋼板同志のスポット溶接であ
り、従来技術のようにカシメ部にアーク溶接を施すもの
ではないから、アルミメッキ層や樹脂コーティング層が
広い範囲で焼失することがなく、アルミメッキ層及び樹
脂コーティング層はその機能をそのまま発揮できるの
で、カシメ部とその周辺の防錆、電蝕防止の効果が向上
する。 さらに上記溶接部や電極挿入用の孔等は外部に露出しな
いので、外観品質を損なうこともない等の効果も合せ得
られる。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)は本考案のマフラーシェルの要部を示す断
面図,(b)は溶接作業状態を示す断面図、第2図は従
来例を示す断面図である。 1……マフラーシェル、2……アルミメッキ鋼板、3…
…ステンレス鋼板、2a,2b,3a,3b……端部、5……カシ
メ部、10……ナゲット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側ステンレス鋼板と外側アルミメッキ鋼
    板とを二枚合せに重ねて筒状に形成し、前記内側ステン
    レス鋼板と外側アルミメッキ鋼板とのいずれか一方の当
    接面に樹脂コーティング層を設けた鋼板製の自動車用マ
    フラーシェルにおいて、 上記内外両鋼板の合せ端部には、重合状態で端部が内側
    に巻き込むように折り返された互いに圧着するカシメ部
    を有し、 上記カシメ部には、互いに接合する内側ステンレス鋼板
    の当接面を溶着可能とする溶接用のスポット電極挿入孔
    を、折り込まれて外面に露出しない一方の外側アルミメ
    ッキ鋼板に設け、上記スポット電極挿入孔に接する内側
    ステンレス鋼板はスポット溶接によるナゲットで結合し
    てなることを特徴とする自動車用マフラーシェル。
JP6218087U 1987-04-24 1987-04-24 自動車用マフラーシェル Expired - Lifetime JPH0723071Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6218087U JPH0723071Y2 (ja) 1987-04-24 1987-04-24 自動車用マフラーシェル

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JP6218087U JPH0723071Y2 (ja) 1987-04-24 1987-04-24 自動車用マフラーシェル

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Publication Number Publication Date
JPS63170090U JPS63170090U (ja) 1988-11-04
JPH0723071Y2 true JPH0723071Y2 (ja) 1995-05-31

Family

ID=30896207

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JP (1) JPH0723071Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11097254B2 (en) 2017-01-31 2021-08-24 Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh Synthesis of a MoVNbTe catalyst having a reduced niobium and tellurium content and higher activity for the oxidative dehydrogenation of ethane

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11097254B2 (en) 2017-01-31 2021-08-24 Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh Synthesis of a MoVNbTe catalyst having a reduced niobium and tellurium content and higher activity for the oxidative dehydrogenation of ethane

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JPS63170090U (ja) 1988-11-04

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