JPH08284656A - 消音器およびその外筒加工方法 - Google Patents

消音器およびその外筒加工方法

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JPH08284656A
JPH08284656A JP11647595A JP11647595A JPH08284656A JP H08284656 A JPH08284656 A JP H08284656A JP 11647595 A JP11647595 A JP 11647595A JP 11647595 A JP11647595 A JP 11647595A JP H08284656 A JPH08284656 A JP H08284656A
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JP
Japan
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outer cylinder
metal plate
silencer
plate material
cylindrical body
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Pending
Application number
JP11647595A
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English (en)
Inventor
Yoshio Niioka
義雄 新岡
Makoto Kanno
誠 閑野
Yoshifumi Sekiguchi
好文 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankei Giken Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sankei Giken Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気密性に優れ、スポット溶接部の溶着強度が
低下しても外筒の強度に問題を生ずる虞がない消音器
と、その外筒の簡便な加工方法を提供する。 【構成】 異質の金属板材を重ねて二重に構成された筒
状の消音器で、インナー材1とアウター材2とが筒体の
ほぼ半周長ずらせて重なっており、接合溶接部が筒体の
相対向する位置にあり、かつインナー材1の溶接部がア
ウター材2の中間部に、アウター材2の溶接部がインナ
ー材1の中間部にそれぞれ接するように固着された外筒
から成る。異質の金属板材を重ねて芯金によって巻き込
み、二重の筒に成形するとき、インナー材1とアウター
材2とを筒体のほぼ半周長ずらせて重ね合わせ、筒体の
相対向する位置で固着するようにして芯金に巻き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消音器、およびその外筒
加工方法に関する。さらに詳しくは、異質の金属板材を
内外二重に筒状に巻いて形成した外筒を有する、特に自
動車の内燃機関用消音器、およびその外筒加工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の複層構造の外筒を有する消音器
は、外筒の内層を構成する板材(以下「インナー材」と
略記する)と外層を構成する板材(以下「アウター材」
と略記する)とが重ねられて筒体に形成され、一個所で
溶接によって固着されて構成されたもの(例えば、特開
昭57−83623)、あるいは筒状に巻いたインナー
材とアウター材を重ね、巻始端部と巻終端部とを母線方
向全長にわたって連続溶接するか、もしくはシール材を
介在させた状態でかしめ結合されて構成されたもの(例
えば、実公平5−44510)、もしくは2枚の板材を
延長した状態に一端同士をかしめ接続して筒体に成形さ
れ、それぞれの板材が一周以上重なり合った位置で溶着
されて構成されたもの(例えば、特公平5−7389
6)等が提案されている。
【0003】また、上記のような板材を筒状に巻いた内
外複層の消音器の外筒(図4はその横断面図を示す)を
成形する加工方法としては、例えば図5(イ)〜(ホ)
に示すように、インナー材11の巻終端部11gにアウ
ター材12の巻始端部12gを重ね、重なり合う部分の
母線方向数箇所をスポット溶接(2Pは2枚の板材のス
ポット溶接の意)で固着し(イ)、これを(ロ)(ハ)
(ニ)のようにインナー材11の巻始端部11fから芯
金(図示せず)に巻いて行き、二周巻いた所で(ホ)の
ように、アウター材12の巻終端部12h、アウター材
12の巻始端部12g,インナー材11の巻終端部11
g、およびインナー材11の巻始端部11fが重なった
所でスポット溶接する(4P)というのが一般的であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
構成された従来の消音器は、形成された外筒においてイ
ンナー材の接合溶接部とアウター材の接合溶接部とがほ
ぼ同一位置になるために、スポット溶接打点間の歪み等
の隙間により気密性が保てない場合がある。またスポッ
ト溶接部の腐食等により溶着強度が低下した場合、消音
器の内圧に対して強度的に問題が生ずる虞がある。
【0005】あるいは、消音器を自動車に取付けると
き、アウター材の端末が下を向くように取付けると、イ
ンナー材の端末は上向きとなるため、消音器内壁に水分
の凝縮を生じた場合、水滴がアウター材の内側へ染みだ
し、この染みだした水分が消音器の熱で膨張して、上記
アウター材の内部からの腐食と相まってアウター材に膨
れがでる場合がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、これらの問題点を解消し、気密性が保たれる
とともに、スポット溶接部の溶着強度が低下した場合で
も、外筒の強度的な問題を生ずる心配がない消音器と、
その外筒の簡便な加工方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明に係る消
音器は、異質の金属板材を重ねて二重に構成された外筒
からなる消音器であって、その外筒のインナー材とアウ
ター材との接合溶接部が筒体の相対向する位置にあり、
かつインナー材の接合溶接部はアウター材の中間部に当
たり、アウター材の接合溶接部はインナー材の中間部に
当たるように固着された外筒からなることを特徴とす
る。
【0008】上記のように、本発明の消音器は、その外
筒がインナー材とアウター材の複層からなり、かつイン
ナー材とアウター材とが筒体のほぼ半周長ずれているた
め、インナー材とアウター材の接合溶接部が筒体の相対
向する反対側の位置になり、その外側または内側には、
対応する金属板材の中間部が当たるように構成されてい
る。
【0009】従って接合溶接部はいずれも3枚重ねのい
わゆる3Pであって、前記従来の消音器のように4枚重
ねの4Pの個所はない。このような構成を採用したため
に、インナー材とアウター材との接合は、重ね枚数の減
少によって品質的に安定し、また、周上の対称2箇所に
おける固定によって強度的にも安定する。
【0010】本発明においては、インナー材としては各
種の鋼板が使用されるが、中でもステンレス鋼板は内部
腐食対策の面で好ましい材料である。またアウター材と
しては、特に限定はなく可及的経済性の面を考慮して選
択することができる。併せて耐候性を有する材料であれ
ばなお好ましい。
【0011】本発明はまた、実施例において後に詳しく
述べるように、異質の金属板材を重ねて芯金によって巻
き込み、二重の筒状の成形体とするとき、インナー材と
アウター材とを筒体のほぼ半周長ずらせて重ね合わせ、
該筒体の相対向する位置で固着するようにして芯金に巻
き込むことを特徴とする消音器の外筒加工方法を提供す
る。
【0012】
【作用】本発明に係る消音器は上記の構成であるので、
外筒のインナー材とアウター材の接合溶接部が筒体の周
上の対称2箇所となり、それぞれの接合溶接部の内側ま
たは外側に、対応する板材の中間部が重なるため、従来
問題であったスポット溶接打点間の歪み等によって生じ
る隙間からのガス漏れがなくて気密性がよく保たれ、ス
ポット溶接部の溶着強度が低下した場合でも、筒体の強
度が保持される。また、インナー材およびアウター材の
接合溶接部の端末をそれぞれ下に向けて車体に装着でき
るので、雨等の外側からの水の侵入と、消音器内壁に水
分の凝縮が生じた場合等の内側からの水の染みだしを防
止することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下本発明による消音器およびその外筒加工
方法の1実施例を図面により具体的に説明する。図1は
本発明による消音器の外筒の横断面図、図2(イ)〜
(ニ)はその加工方法の説明図、図3は消音器の斜視図
である。
【0014】図1の横断面図に示すように、2Pの記号
で示した矢印の位置はインナー材1の筒体の半周にあた
る中間部とアウター材2の巻始端部との接合溶接部で、
2枚重ねの溶接箇所である。次に筒体の相対向する位置
(右側に示した3Pの位置)は、インナー材1の巻始端
部とその巻終端部、およびアウター材2の中間部との接
合溶接部で3枚重ねの溶接箇所である。さらに筒体の相
対向する位置(左側の3Pの位置)は、インナー材1の
中間部とアウター材2の巻始端部および巻終端部との接
合溶接部で3枚重ねの溶接箇所である。この位置は始め
の2Pの位置と少しずれた位置になっている。従って外
筒の接合溶接部は2P乃至3Pであって、従来の消音器
の外筒のように4枚重ねの4Pの個所はない。
【0015】次に上記本発明の消音器の外筒の加工方法
を図2(イ)〜(ニ)により説明する〔(ロ)〜(ニ)
は板材の厚さを省略し線書きとした〕。それぞれ外筒ひ
と巻き分の長さのインナー材1およびアウター材2を半
周分ラップさせて、(イ)に示すように、インナー材1
の中間部1bとアウター材2の巻始端部2bをスポット
溶接する。あるいは(ロ)に示すようにインナー材1を
芯金に半周分巻き込んだ位置1bでアウター材2の一端
2bをスポット溶接してもよい。
【0016】その後さらに半周巻き込み、図2(ハ)に
示すように、インナー材1の両端部1a、1cとアウタ
ー材2の中間部2cで3枚をスポット溶接する(3
P)。次いで最終的に(ニ)に示すように、さらに半周
巻き込みインナー材1の中間部1bとアウター材の両端
2b、2dの3枚を重ねてスポット溶接して筒状に加工
する。このときのスポット溶接の位置は、前記したよう
に、はじめのスポット溶接の位置より僅かにずれた位置
で行うことが好ましい。
【0017】図3は消音器の1例の斜視図である。図3
において、3は消音器外筒、4は接合溶接部、5は排気
管である。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る消音器は上記の構成である
から、外筒を形成する2枚の金属板材の接合溶接部が相
対向する位置にあり、溶接部の外側または内側にアウタ
ー材およびインナー材の中間部が重なっているため、ス
ポット溶接でも気密性、強度上の問題、および水の侵入
または染みだし等の問題のない消音器である。また、そ
の外筒の加工方法もスポット溶接を適用できるため極め
て簡便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消音器の外筒の1例を示す横断面
【図2】本発明に係る外筒加工方法の1例を示す説明図
【図3】消音器の1例を示す斜視図。
【図4】従来の消音器の外筒の横断面図
【図5】従来の消音器の外筒加工方法の説明図
【符号の説明】
1. インナー材 2. アウター材 3. 消音器外筒 4. 接合溶接部 5. 排気管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異質の金属板材を重ねて二重に構成され
    た外筒から成る消音器であって、該外筒の内層を構成す
    る金属板材と外層を構成する金属板材との接合溶接部が
    筒体の相対向する位置にあり、かつ内層を構成する金属
    板材の接合溶接部は、外層を構成する金属板材の中間部
    に接し、外層を構成する金属板材の接合溶接部は、内層
    を構成する金属板材の中間部に接するように固着された
    外筒から成ることを特徴とする消音器。
  2. 【請求項2】 異質の金属板材を重ねて芯金によって巻
    き込み、二重の筒状の成形体とするとき、内層を構成す
    る金属板材と外層を構成する金属板材とを筒体のほぼ半
    周長ずらせて重ね合わせ、該筒体の相対向する位置で固
    着するようにして芯金に巻き込むことを特徴とする消音
    器の外筒加工方法。
JP11647595A 1995-04-18 1995-04-18 消音器およびその外筒加工方法 Pending JPH08284656A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02