JP2000328939A - 自動２輪車の排気消音装置 - Google Patents
自動２輪車の排気消音装置Info
- Publication number
- JP2000328939A JP2000328939A JP11142342A JP14234299A JP2000328939A JP 2000328939 A JP2000328939 A JP 2000328939A JP 11142342 A JP11142342 A JP 11142342A JP 14234299 A JP14234299 A JP 14234299A JP 2000328939 A JP2000328939 A JP 2000328939A
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- JP
- Japan
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- muffler
- inner cylinder
- cylinder
- main body
- stainless steel
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】マフラ本体を内外二重筒で形成することによ
り、装飾メッキを可能にすると共に、耐食性を向上させ
る自動二輪車の排気消音装置を提供する。 【解決手段】マフラ本体３を、ステンレス鋼からなる内
筒４外面へ炭素鋼からなる外筒５を嵌着させて形成す
る。マフラ本体の軸線方向への溶接部を車体側に向け、
かつマフラ本体軸線を含む水平面より下方位置に装着す
る。
り、装飾メッキを可能にすると共に、耐食性を向上させ
る自動二輪車の排気消音装置を提供する。 【解決手段】マフラ本体３を、ステンレス鋼からなる内
筒４外面へ炭素鋼からなる外筒５を嵌着させて形成す
る。マフラ本体の軸線方向への溶接部を車体側に向け、
かつマフラ本体軸線を含む水平面より下方位置に装着す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動２輪車の排気消
音装置に関する。
音装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動２輪車等の排気消音装置には種々の
形式があるが、例えば、、特公昭６１−５８６４７号、
特開平３−２６７５１９号、実開昭５９−４５２１７
号、実公昭６３−２９８５０号等に示すように、そのい
ずれも両端開口の筒状のマフラ本体と、その両端を閉塞
する端板とから形成されている。そして、最近ではマフ
ラ本体の外面に装飾クロムメッキを施したものの需要が
増大しており、このため、マフラ本体の素材としてはク
ロムメッキが可能な炭素鋼が使用されている。
形式があるが、例えば、、特公昭６１−５８６４７号、
特開平３−２６７５１９号、実開昭５９−４５２１７
号、実公昭６３−２９８５０号等に示すように、そのい
ずれも両端開口の筒状のマフラ本体と、その両端を閉塞
する端板とから形成されている。そして、最近ではマフ
ラ本体の外面に装飾クロムメッキを施したものの需要が
増大しており、このため、マフラ本体の素材としてはク
ロムメッキが可能な炭素鋼が使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】装飾クロムメッキを施
したマフラ本体の外面は、材質が炭素鋼であってもメッ
キにより耐食性を有するため錆は発生しないが、内面は
一般的に表面処理が施こされていないため排ガス中の水
蒸気が凝結してできる水が原因で、内面から錆穴が生ず
るという問題が発生している。特に、ガソリンにイオウ
分が含まれていると硫化物が生成するため、この傾向は
より顕著である。
したマフラ本体の外面は、材質が炭素鋼であってもメッ
キにより耐食性を有するため錆は発生しないが、内面は
一般的に表面処理が施こされていないため排ガス中の水
蒸気が凝結してできる水が原因で、内面から錆穴が生ず
るという問題が発生している。特に、ガソリンにイオウ
分が含まれていると硫化物が生成するため、この傾向は
より顕著である。
【０００４】そこで、これに対処するため、マフラ本体
内面に塗装を施すことがあるが、マフラ本体内面と仕切
板等との間のように塗装がいきとどかない部分があり、
ここから錆が発生することがあった。一方、防錆対策と
して、マフラ本体をステンレス鋼製にすることも考えら
れるが、通常のメッキ装置ではステンレス鋼の表面を十
分に活性化することができないためメッキの密着性が悪
く、このためマフラ本体外面に装飾クロムメッキを施す
ことは不可能である。また、メッキを施さない状態では
バフ仕上げをしてもクロムメッキに比べ見栄えが劣る。
さらに、ステンレス鋼は１８０℃を超えると変色するた
め、特に自動２輪車ではマフラ本体内面にグラスウール
等の断熱材を設けることが必要となり構造の複雑化を招
くことになる。本発明は、マフラ本体を内外二重筒で形
成することにより、装飾メッキを可能にすると共に、耐
食性を向上させ得る自動二輪車の排気消音装置を提供す
ることを目的とする。
内面に塗装を施すことがあるが、マフラ本体内面と仕切
板等との間のように塗装がいきとどかない部分があり、
ここから錆が発生することがあった。一方、防錆対策と
して、マフラ本体をステンレス鋼製にすることも考えら
れるが、通常のメッキ装置ではステンレス鋼の表面を十
分に活性化することができないためメッキの密着性が悪
く、このためマフラ本体外面に装飾クロムメッキを施す
ことは不可能である。また、メッキを施さない状態では
バフ仕上げをしてもクロムメッキに比べ見栄えが劣る。
さらに、ステンレス鋼は１８０℃を超えると変色するた
め、特に自動２輪車ではマフラ本体内面にグラスウール
等の断熱材を設けることが必要となり構造の複雑化を招
くことになる。本発明は、マフラ本体を内外二重筒で形
成することにより、装飾メッキを可能にすると共に、耐
食性を向上させ得る自動二輪車の排気消音装置を提供す
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、マフラ本体を、ステンレス鋼からなる内
筒外面へ炭素鋼からなる外筒を嵌着させて形成すること
により、外筒外面へのメッキを可能にすると共に、内筒
の耐食性を向上させる。
め、本発明は、マフラ本体を、ステンレス鋼からなる内
筒外面へ炭素鋼からなる外筒を嵌着させて形成すること
により、外筒外面へのメッキを可能にすると共に、内筒
の耐食性を向上させる。
【０００６】また、前記マフラ本体の軸線方向への溶接
部を、車体側へ向け、かつマフラ本体軸線を含む水平面
より下方へ位置させることにより、溶接部に水が溜まら
ないようにする。
部を、車体側へ向け、かつマフラ本体軸線を含む水平面
より下方へ位置させることにより、溶接部に水が溜まら
ないようにする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動２輪車の
排気消音装置の実施形態を図面を参照しながら説明す
る。図１は自動２輪車の全体を示す側面図で、排気消音
装置１はエンジン２の排気系に設けられており、排気消
音装置１は図示しない消音機構を内装した筒状のマフラ
本体３を有する。
排気消音装置の実施形態を図面を参照しながら説明す
る。図１は自動２輪車の全体を示す側面図で、排気消音
装置１はエンジン２の排気系に設けられており、排気消
音装置１は図示しない消音機構を内装した筒状のマフラ
本体３を有する。
【０００８】図２は両端開口の筒状のマフラ本体３を示
すもので、排気下流方向へ横断面積を増大させるテーパ
管状の内筒４外面へ外筒５を緊密に嵌着させ、かつこれ
ら内外二重筒の継目を溶接して（溶接部６）接合させて
いる。図３は内外二重筒４、５の一部を断面にしたもの
で、内筒４を、例えばＳＵＳ３０４等のステンレス鋼で
形成し、一方、外筒５を炭素鋼で形成して、その外面に
クロムメッキを施こしている。このようにマフラ本体３
を内外二重筒４、５で形成するが、厚さは単一の筒状体
からなる従来のものと同一の厚さとする。
すもので、排気下流方向へ横断面積を増大させるテーパ
管状の内筒４外面へ外筒５を緊密に嵌着させ、かつこれ
ら内外二重筒の継目を溶接して（溶接部６）接合させて
いる。図３は内外二重筒４、５の一部を断面にしたもの
で、内筒４を、例えばＳＵＳ３０４等のステンレス鋼で
形成し、一方、外筒５を炭素鋼で形成して、その外面に
クロムメッキを施こしている。このようにマフラ本体３
を内外二重筒４、５で形成するが、厚さは単一の筒状体
からなる従来のものと同一の厚さとする。
【０００９】次に上記マフラ本体３の製造方法について
説明する。図４に示すように、テーパ管を展開した形状
のステンレス鋼板４ａと炭素鋼板５ａとを形成し、これ
らを重ね合わせてその一側端をスポット溶接で互いに溶
着させることにより、重合板を構成する。次いで、この
重合板をウレタンロールでテーパ管状に丸めた後、突き
合わせた継目を全長にわたって溶接する。この溶接状態
を示すのが図５である。溶接後、炭素鋼製の外筒５外面
にクロムメッキを施す。なお、クロムメッキの変色温度
は３５０ないし３８０℃であり、ステンレス鋼のそれよ
りも２００℃高いため、変色に対する対策はステンレス
鋼に対するよりも簡単な手段で行うことができる。
説明する。図４に示すように、テーパ管を展開した形状
のステンレス鋼板４ａと炭素鋼板５ａとを形成し、これ
らを重ね合わせてその一側端をスポット溶接で互いに溶
着させることにより、重合板を構成する。次いで、この
重合板をウレタンロールでテーパ管状に丸めた後、突き
合わせた継目を全長にわたって溶接する。この溶接状態
を示すのが図５である。溶接後、炭素鋼製の外筒５外面
にクロムメッキを施す。なお、クロムメッキの変色温度
は３５０ないし３８０℃であり、ステンレス鋼のそれよ
りも２００℃高いため、変色に対する対策はステンレス
鋼に対するよりも簡単な手段で行うことができる。
【００１０】さらにまた、溶接に際しては内外両筒４、
５に同時に溶接を行うが、これに限らず図６に示すよう
に、内筒４の継目の間隔Ｓを外筒５の間隔よりもやや大
にして、外筒５に対してのみ溶接を行うことも可能であ
る。このように外筒５のみ溶接することにより、内筒４
を併せて溶接することに比較して溶接する継目の厚さが
半分程度になるので、溶接をより容易に行うことができ
る。なお、前記間隔Ｓは外筒５の継目の溶接に際して内
筒４が溶着などの影響を受けない程度の間隔が好適であ
る。また、マフラ本体３の両端は図示しない端板で閉塞
させる。
５に同時に溶接を行うが、これに限らず図６に示すよう
に、内筒４の継目の間隔Ｓを外筒５の間隔よりもやや大
にして、外筒５に対してのみ溶接を行うことも可能であ
る。このように外筒５のみ溶接することにより、内筒４
を併せて溶接することに比較して溶接する継目の厚さが
半分程度になるので、溶接をより容易に行うことができ
る。なお、前記間隔Ｓは外筒５の継目の溶接に際して内
筒４が溶着などの影響を受けない程度の間隔が好適であ
る。また、マフラ本体３の両端は図示しない端板で閉塞
させる。
【００１１】図７は上記のようにして形成したマフラ本
体３を車体に取り付けた状態を示すもので、溶接部６を
車体側へ向け、かつマフラ本体３軸線を含む平面よりや
や下方へ位置させることが好適である。このようにすれ
ば、溶接部６に水が溜まりにくく、このためマフラ本体
３の耐食性が増大する。
体３を車体に取り付けた状態を示すもので、溶接部６を
車体側へ向け、かつマフラ本体３軸線を含む平面よりや
や下方へ位置させることが好適である。このようにすれ
ば、溶接部６に水が溜まりにくく、このためマフラ本体
３の耐食性が増大する。
【００１２】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、内筒がステン
レス鋼製であるから、排ガス中の水蒸気が凝結して生じ
た水分が内筒内に溜まっても錆びが発生することがな
く、従って、これに起因してマフラ本体に錆穴が生ずる
ことがない。また、外筒が炭素鋼製であるから、装飾メ
ッキを施すことが可能である。請求項２の発明によれ
ば、マフラ本体の溶接部をマフラ本体軸線を含む水平面
より下方へ位置させたので、溶接部に水が溜まりにく
く、このためマフラ本体の耐食性が増大する。
レス鋼製であるから、排ガス中の水蒸気が凝結して生じ
た水分が内筒内に溜まっても錆びが発生することがな
く、従って、これに起因してマフラ本体に錆穴が生ずる
ことがない。また、外筒が炭素鋼製であるから、装飾メ
ッキを施すことが可能である。請求項２の発明によれ
ば、マフラ本体の溶接部をマフラ本体軸線を含む水平面
より下方へ位置させたので、溶接部に水が溜まりにく
く、このためマフラ本体の耐食性が増大する。
【図１】本発明に係る装置を有する自動２輪車の全体を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図２】同じく、マフラ本体の斜視図である。
【図３】同じく、マフラ本体の一部を示す断面図であ
る。
る。
【図４】同じく、マフラ本体の製造方法を示す説明図で
ある。
ある。
【図５】同じく、マフラ本体の溶接状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図６】同じく、他の実施形態を示す図５相当図であ
る。
る。
【図７】同じく、マフラ本体の車体への取付け状態を示
す背面図である。
す背面図である。
３ マフラ本体 ４ 内筒 ５ 外筒 ６ 溶接部
Claims (2)
- 【請求項１】マフラ本体を、ステンレス鋼からなる内筒
外面へ炭素鋼からなる外筒を嵌着させて形成したことを
特徴とする自動２輪車の排気消音装置。 - 【請求項２】前記マフラ本体の軸線方向への溶接部を、
車体側へ向け、かつマフラ本体軸線を含む水平面より下
方へ位置させたことを特徴とする請求項１記載の自動２
輪車の排気消音装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11142342A JP2000328939A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 自動２輪車の排気消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11142342A JP2000328939A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 自動２輪車の排気消音装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000328939A true JP2000328939A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15313140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11142342A Pending JP2000328939A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 自動２輪車の排気消音装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000328939A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7726121B2 (en) | 2004-08-06 | 2010-06-01 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine part |
| CN109751108A (zh) * | 2017-11-08 | 2019-05-14 | 丰田自动车株式会社 | 排气消音装置 |
-
1999
- 1999-05-21 JP JP11142342A patent/JP2000328939A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7726121B2 (en) | 2004-08-06 | 2010-06-01 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine part |
| CN109751108A (zh) * | 2017-11-08 | 2019-05-14 | 丰田自动车株式会社 | 排气消音装置 |
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