JPH07229349A - ドア保持装置 - Google Patents

ドア保持装置

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Publication number
JPH07229349A
JPH07229349A JP2053394A JP2053394A JPH07229349A JP H07229349 A JPH07229349 A JP H07229349A JP 2053394 A JP2053394 A JP 2053394A JP 2053394 A JP2053394 A JP 2053394A JP H07229349 A JPH07229349 A JP H07229349A
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JP
Japan
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lock
door
striker
holding device
rotary fork
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JP2053394A
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English (en)
Inventor
Akinori Morishita
明典 森下
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアを開放位置に保持するドア保持装置にお
いて、ドア開放時にドア保持のための操作を行わずとも
ドアを開放位置に自動保持でき、またそのドア保持を簡
単な操作で解除できるようにして操作性を高める。 【構成】 バックドア3にはストライカ5を設け、ボデ
ー4を構成する内板4aと外板4b間の空間にはロック
アッシー8を収容する。外板4bに取付けたロックアッ
シー8のロックベース9の内面側に、ドア開放時にロッ
クベース9の開口部9aを通して挿入されるストライカ
5と係合してこれをロックする回転フォーク15を設け
る。また、ロックベース9の内面側に、回転フォーク1
5によるストライカ5のロック解除用の手動操作可能な
ロック解除レバー21を設け、このロック解除レバー2
1の操作部24を押すことによりストライカ5のロック
を解除できる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両や海上コンテナ等
の横開き式でかつスイング式のドアを開放位置に保持す
るドア保持装置に係り、詳しくはバン型車両の箱形荷台
のバックドア用として好適なドア保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バン型車両の箱形荷台に装着され
ている観音開き式のバックドアを開放位置に保持するド
ア保持装置としては、ボデー側とドア側とのいずれか一
方には可動式の掛け金具を設置し、他方には掛け金具を
掛ける固定金具を設けたものが一般的であった。図8に
はその代表的なものが例示してある。図示の如く、例え
ばドア41側には先端にT形部43を有するロッドから
なる掛け金具44を取付け、ボデー42側にはT形溝4
5を有する固定金具46を取付け、ドア41を全開(一
般には略270度の開度)状態で、掛け金具44のT形
部43を固定金具46のT形溝45に係止することによ
りドア41を開放位置に保持する構成であった。なお、
掛け金具44は不使用時にはドア41側に設けた弾性ク
リップ47等により保持されて格納されるようになって
いる。なお、T形掛け金具をチェーンを介してボデー又
はドアに取付けるタイプのものも知られている。そし
て、上記のようなドア保持装置としては、例えば実開平
5−35987号公報や実公平5−13888号公報等
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のドア保持装置では、ドアの開放後、掛け金具44を
弾性クリップ47から外し、両手でドア41と掛け金具
44とを持ち分けてT形部43を固定金具46のT形溝
45に差し込むとともに溝に沿って下方へ滑らすという
操作を行うことによりドア41を開放位置に保持し、ま
た逆の手順を行うことによりドア保持を解除しなければ
ならず、その操作性がすこぶる悪いという点に問題があ
った。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、ドアの開放時に
は、ドア保持のための特別の操作を行わずともドアを開
放位置に自動的に保持でき、またそのドア保持を簡単な
操作で解除することのできる操作性の高いドア保持装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、請求項1の発明は、横開き式でかつスイング式のド
アを開放位置に保持するドア保持装置であって、ボデー
側とドア側とのいずれか一方にはストライカを設け、他
方にはロックアッシーを設け、該ロックアッシーは、前
記ドアの開放時に前記ストライカと係合してこれをロッ
クするロック部材と、該ロック部材による前記ストライ
カのロックを解除するための手動操作可能なロック解除
部材とを備えたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、横開き式でかつスイン
グ式のドアを開放位置に保持するドア保持装置であっ
て、ドア側にはストライカを設け、ボデーを構成する内
板と外板間の空間にはロックアッシーを収容し、該ロッ
クアッシーは、外板に取付けられたロックベースを備え
るとともに、該ロックベースの内面側には、前記ドアの
開放時に前記ロックベースに形成された開口部を通して
挿入される前記ストライカと係合してこれをロックする
ロック部材と、前記ロックベースの内面側に取付けら
れ、前記ロック部材による前記ストライカのロックを解
除するための手動操作可能なロック解除部材とを並設し
た構成とされ、しかも前記ロック解除部材の操作部が前
記ロックベースの外面側に開口部を介して突出可能とし
たことを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項2記載のドア保
持装置において、前記ロック部材を、前記ストライカと
係合可能な凹部を備えた回動変位可能な回転フォークか
ら構成する一方、前記ロック解除部材を、前記回転フォ
ークとの対向側が二股状に形成されるとともにその一方
の端部には前記回転フォークの一部と係止して該回転フ
ォークをドア保持位置に規制するストッパが設定され、
他方の端部には前記回転フォークの一部に係止して該回
転フォークを待機位置に規制するストッパが設定された
回動操作可能なレバー部材から構成したことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】請求項1の発明によると、ドアの開放時におい
て、該ドアの開き動作によりストライカがロック部材に
係合してロックされる。すなわち、ドアが開放されたと
きは、ドア保持のための操作を一切行うことなくドアを
開放位置に自動的に保持することができる。また、ドア
を閉じるに際しては、ロック解除部材を手動操作するこ
とでロック部材によるストライカのロックを解除し、ド
アの閉じ操作を可能とする。
【0009】請求項2の発明によると、ボデーの内板と
外板との空間部に収容されたロックアッシーは外板の外
側に大きく突出しない。そして、ロック部材及びそのロ
ック解除部材をロックベースにより隠蔽して外面に露出
することを回避する。またドア保持状態では、ロック解
除部材の操作部がロックベースの開口部から外に突出す
るため、ドア保持解除のためのロック解除操作がし易
い。また、請求項3の発明によると、ロック部材として
の回転フォークを、ドア保持位置又は待機位置に規制す
るためのストッパをロック解除部材としてのレバー部材
に設定したことにより、ストッパをロックベース側に設
定する必要がなくなり、構造のコンパクト化が可能とな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本実施例に係るドア保持装置を備
えたバン型車両の後部左側面を概略的に示しており、箱
型荷台1の後部側柱にヒンジ2を介して開閉可能に取付
けられた観音開き式の左右のバックドア3(図では左側
ドアのみを示す)を開放位置(略270度の全開位置)
に保持するためのドア保持装置は、左右のバックドア3
の外面側にそれぞれ設けられるストライカ5と、このス
トライカ5に対応して箱型荷台1のボデー4の左右両側
面にそれぞれ設けられるロックアセンブリ8(以下、ロ
ックアッシーという)とから構成される。
【0011】図2はドア保持装置を内面側(裏側)から
見た分解斜視図、図3及び図4はそれぞれドア保持装置
を示す平断面図であり、図3は不使用時を、図4は使用
時を示している。また、図5は図4のA−A線断面図、
図6は図4のB−B線断面図である。以下、これらの図
面に基づいてドア保持装置を構成するストライカ5及び
ロックアッシー8について説明する。ストライカ5は丸
棒材からU形に形成されるとともに、その平行脚部5a
に鍔及びネジ部を有し、この平行脚部5aをバックドア
3の外面側から内面側へ貫通した状態でネジ部にナット
6を締着することによりそのU形底部5bがバックドア
3に対して縦向きとなるように取付けられている。
【0012】ロックアッシー8はロック部材としての回
転フォーク15、ロック解除部材としてのロック解除レ
バー21、そしてそれらを取付けかつ隠蔽するためのロ
ックベース兼カバー部材9(以下、ロックベースとい
う)から構成されており、図3に示す如くボデー4を構
成する内板4aと外板4bとの空間部内にその大部分が
収容されるように取付けられている。なお、ボデー4の
内板4aの内面側(表面)にはボード4cが装着されて
いる。ロックアッシー8の取付けのために、外板4bに
は横長方形状の取付孔4dが形成されるとともに、内、
外板4a,4b内にはこの取付孔4dに対応する大きさ
の受け口を有する皿形裏板7が固定されている。
【0013】そして、ロックベース9は図2に示すよう
に、横長方形状の略皿型に形成されており、その凹み側
が内面側(裏側)となるように、その周縁のフランジ部
を外板4bの取付孔4d周縁部に当接される。この状態
でロックベース9は、その裏側略中央部に水平状に突設
された上下2本のネジ孔付きの取付脚10に、ボード4
c及び内板4aにそれぞれ形成された作業孔13から皿
形裏板7を通してねじ込まれるネジ11により固定され
ている。なお、この場合、ロックベース9はその裏側の
各隅部に突設された4本のスペーサとしての支持脚12
により取付姿勢の安定化が図られている。
【0014】また、ロックベース9の内面側には上下一
対の水平な取付プレート14が形成され、この取付プレ
ート14の後側には回転フォーク15が取付ピン19を
介して水平回動可能に取付けられ、前側にはロック解除
レバー21が取付ピン25を介して水平回動可能に取付
けられている。回転フォーク15はその外周にはストラ
イカ5と係合可能な平面略U形の係合凹部16と、回転
制止用としてのフック部17及び切欠部18を備えた平
板からなり、常にはその係合凹部16がロックベース9
に形成されたストライカ5挿入用の縦長の開口部9aと
対向する図3に示す待機位置にあり、該開口部9aを通
して挿入されるストライカ5が係合凹部16に係合した
ときには、該ストライカ5で押されて図4に示すドア保
持位置へ回動する。なお、ロックベース9における開口
部9aの開口縁の一部には、回転フォーク15の干渉回
避用の切欠9cが形成されている。
【0015】一方、ロック解除レバー21は回転フォー
ク15と対向する側の端部が二股状に形成され、その各
先端突部がそれぞれ回転フォーク15を待機位置又はド
ア保持位置に規制するためのストッパ22,23を構成
している。すなわち、一方のストッパ22は回転フォー
ク15のフック部17に係止することにより回転フォー
ク15を待機位置に規制し、また他方のストッパ23は
回転フォーク15の切欠部18に係止することにより回
転フォーク15をドア保持位置に規制するようになって
いる。
【0016】そのために、回転フォーク15に対して待
機位置に向かう回動力を付与するためのバネ、例えばト
ーションスプリング20が設けられ、またロック解除レ
バー21に対してドア保持位置用のストッパ23が回転
フォーク15の切欠部18に係止する方向の回動力を付
与するためのバネ、例えばトーションスプリング26が
設けられている。そして、常には図3に示すように、回
転フォーク15はそのフック部17がロック解除レバー
21の待機位置用のストッパ22に係止して待機位置に
保持される。なお、回転フォーク用のトーションスプリ
ング20は、一端がロックベース9に掛止され、他端が
回転フォーク15に掛止されている。また、ロック解除
レバー21用のトーションスプリング26は、一端がロ
ックベース9に掛止され、他端がロック解除レバー21
に掛止されている。
【0017】また、ロック解除レバー21の他端には略
L形に曲げられかつ表面に樹脂コーテイングを施された
操作部24が形成されており、この操作部24は常には
ロックベース9に形成された横長の開口部9bに対向状
に臨設され、回転フォーク15がドア保持位置へ回動さ
れたときにトーションスプリング26の回動力により開
口部9bから外方へ突出される。
【0018】また、ロックベース9にはロック時のスト
ッパ兼緩衝用としてのクッションゴム27が設けられて
いる。このクッションゴム27は略コ形に形成され、回
転フォーク15を跨ぐ如く前側2本の支持脚12に嵌合
されるとともに、皿形裏板7によって受けられている。
そして、開口部9aから挿入されて回転フォーク15と
係合するストライカ5の先端部と当接可能に対向してい
る。なお、図6に示すように、ロックベース9の下側フ
ランジ部には、ロックベース9の2つの開口部9a,9
bから侵入した雨水等の排水用としての水抜き孔9dが
設けてある。
【0019】本実施例に係るドア保持装置は上述のよう
に構成したものであり、従って通常時には回転フォーク
15及びロック解除レバー21は図3に示す待機位置に
ある。この状態で、バックドア3を全開(約270度の
開放)すると、ストライカ5がロックベース9の開口部
9aから挿入され、回転フォーク15の係合凹部16に
係合してこれを押す。従って、回転フォーク15がトー
ションスプリング20のバネ力に抗してドア保持位置に
向かって回動される。この回動により回転フォーク15
のフック部17がロック解除レバー21の待機位置用の
ストッパ22から遠ざかる方向に移動して離脱するた
め、該ロック解除レバー21がトーションスプリング2
6のバネ力により回動され、ドア保持位置用のストッパ
23が回転フォーク15の外周円弧面に当接する。
【0020】しかして、回転フォーク15がドア保持位
置まで回動した時点で、ストライカ5がクッションゴム
27に当接するとともに、ロック解除レバー21のドア
保持位置用のストッパ23が回転フォーク15の切欠部
18に係止され、このことにより回転フォーク15はド
ア保持位置に規制される。このとき、ロック解除レバー
21の操作部24がロックベース9の開口部9bから外
方へ突出される。かくして、図4及び図6に示すよう
に、バックドア3は開放位置に保持されることになる。
【0021】すなわち、本実施例のドア保持装置によれ
ば、バックドア3の開放操作を行うだけで、ドア保持の
ための特別の操作を行わずとも該バックドア3を自動的
に開放位置に保持することが可能となる。そして、この
状態では、回転フォーク15は待機位置方向に向かって
回動力を付与するトーションスプリング20のバネ力
と、それを規制するストッパ23との協働によりストラ
イカ3を確実にロックしており、従ってバックドア3を
開放位置に確実に保持することができる。
【0022】一方、ドア保持を解除するときは、開口部
9bから突出しているロック解除レバー21の操作部2
4をトーションスプリング26のバネ力に抗して押しこ
むと、ドア保持位置用のストッパ23が回転フォーク1
5の切欠部18から離脱され、該回転フォーク15はト
ーションスプリング20のバネ力により待機位置に向か
って回動され、そして待機位置に復帰された時点で回転
フォーク15のフック部17がロック解除レバー21の
待機位置用のストッパ22に係止し、それ以上の回動を
規制される。
【0023】従って、回転フォーク15は確実に待機位
置に保持され、次回のドア保持に備えることができ、ま
たロック解除レバー21はその操作部24がロックベー
ス9内に押し込まれた位置で待機する。従って、無用な
突起物が存在せず、見栄えがよい。
【0024】上記のように、本実施例のドア保持装置に
おいては、バックドア3の開閉に際してのドア保持及び
その解除操作が極めて単純となるため、バックドア3の
開閉頻度が高い場合にあっては、作業員の労力軽減にす
こぶる有用である。また、ストライカ5を確実にロック
できるため、バックドア3が強風に煽られて閉じること
を防止できる。
【0025】また、本実施例にあっては、ストライカ5
のロック状態では、該ストライカ5を回転フォーク15
とクッションゴム27とで内外方向から挟持するため、
ガタツキが回避され、例えばバックドア3を開いたまま
車両を少距離移動するような場合に有利である。さらに
また、本実施例ではバックドア3を開放位置に保持した
状態においてロック解除レバー21の操作部24がバッ
クドア3の自由端側の端よりも前方に位置する設定とし
てあるため、ロック解除レバー21の位置確認が容易
で、ひいては操作性の向上につながる。
【0026】ところで、回転フォーク15の位置規制用
のストッパを設定する場合、ロックベース9がプレスに
よる鉄板製であれば、切り越し等でこれを簡単に設定す
ることが可能である。しかしながら、ロックベース9を
アルミ鋳物或いは射出成形等の型を用いて成形するよう
な場合には、ロックベース9にストッパを設定すること
は型抜きの関係で、単純な型では不可能である。このよ
うな問題に鑑みて、本実施例ではロック解除レバー21
にストッパ22,23を設定してあり、このことにより
ロックベース9側にはストッパを設ける必要がなくな
り、型抜きの問題が解消される。従って、ロックベース
9を型を用いてアルミや樹脂等から成形することが可能
となり、ロックアッシー8の軽量化やコンパクト化が可
能となる。
【0027】また、ロックアッシー8をボデー4に取付
けるに当たり、単純にボデー4の外表面に取付けたとき
は、ボデー4に対して突起物となり、見栄えを損なうこ
ととなるが、本実施例のドア保持装置は、ロックアッシ
ー8の大部分がボデー4の内板4a,外板4bの空間部
内に埋め込まれ、外表面には2つの開口部9a,9bを
備えたロックベース9の一部が露出するだけであるた
め、外観上の見栄えを向上することができる。
【0028】この場合、ロックベース9の2つの開口部
9a,9bからロックアッシー8内に入り込んだ雨水等
がボデー4の空間部内に流入する虞がある。そこで、こ
の実施例では、ボデー4の空間部内に外板4bの取付孔
4dの周縁部に密着する皿形裏板7を設定し、前記雨水
等の侵入水をこれによって受け取り、ロックベース9の
下側フランジ部に設定した水抜き孔9dを経て車体外へ
流出するようにしたので、ボデー4の空間部内に雨水等
が流入することを防止できる。
【0029】次に、本発明の他の実施例を図7に基づい
て説明する。この実施例では、ボデー4に設けられたロ
ックアッシー8に関して、ロック部材を断面丸形又は角
形のロックロッド28により構成する一方、ロック解除
部材を該ロックロッド28に一体に設けたロック解除ノ
ブ29により構成している。ロックロッド28はロック
ベース9の内面側(裏側)に形成された横筒状のロッド
保持部30に軸方向に摺動可能に嵌入されるとともに回
り止めされており、そしてロッド保持部30内に収容し
たコイルスプリング31により突出方向に付勢されてい
る。
【0030】一方、ロック解除ノブ29は、ロックロッ
ド28の外周に径方向に突設されるとともに、ロックベ
ース9に設けた横長の開口部9bから外方に突出されて
おり、そして開口部9bの縁に係止することでロックロ
ッド28を突出位置に規制するようになっている。しか
して、ロックロッド28の先端は、ロックベース9に設
けたストライカ挿入用の縦長の開口部9aと対向し、そ
の対向面が斜面28aに形成されている。すなわち、ロ
ックロッド28は開口部9aから挿入されるストライカ
5がその先端斜面28aに当接したときには、該ストラ
イカ5で押されて後退されるようになっている。
【0031】従って、この実施例によるときは、バック
ドア3の開放時において、ストライカ5が開口部9aか
ら挿入されてロックロッド28をコイルスプリング31
のバネ力に抗して後退させ、そしてストライカ5のU形
底部5bが図示仮想線の如くロックロッド28を通過す
ると、ロックロッド28が突出位置に復帰してストライ
カ5をロックする。なお、このときストライカ5の先端
がクッションゴム27に当接され、そのガタツキが押さ
えられる。そして、ストライカ5のロック解除は、ロッ
ク解除ノブ29を開口部9bに沿って横方向に移動させ
てロックロッド28を引っ込ませることにより行うこと
ができる。
【0032】なお、本発明は図示の実施例に限定される
ものではなく、発明の要旨内で適宜変更が可能であり、
例えば実施例で説明されたロックベース9は型成形品に
限らず、プレス成形品であってもよい。また、ストライ
カ5をボデー4側に、ロックアッシー8をドア3側に設
定してもよい。さらにまた、ドア保持装置の適用はバッ
クドア3あるいは観音開き式に限らず、サイドドアであ
っても横開き式でかつスイング式であれば適用できる。
また、ストライカ5の形状は図示のU形に限らず、ロッ
ク部材の形状との関係において適宜変更してもよく、ト
ーションバネ20,26はコイルスプリングや板バネ等
に変更してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、ドア開放時において、ドア保持のための操作を
一切行うことなく自動保持することができ、ドアを閉じ
るに際してストライカのロック解除作用を行うだけで済
むため、ドア保持及びその解除のための操作性を格段に
向上できる。また、請求項2の発明によれば、ボデーを
構成する内板と外板との空間を利用してロックアッシー
を組付け、しかもロックベースにより隠蔽する構造であ
るため、ドア保持及びその解除のための操作性の向上を
図りつつ、見栄えを向上することができる。さらにま
た、請求項3の発明によれば、ドア保持及びその解除の
ための操作性の向上と見栄えの向上を図りつつ、ロック
ベースをアルミや樹脂等の型成形品としてロックアッシ
ーの軽量化及びコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るドア保持装置を備えたバ
ン型車両の後部左側面を示す概略斜視図である。
【図2】ドア保持装置を内面側から見た分解斜視図であ
る。
【図3】ドア保持装置の平断面図であり、不使用時を示
す。
【図4】同じくドア保持装置の平断面図であり、使用時
を示す。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】本発明の他の実施例に係るドア保持装置の平断
面図である。
【図8】従来のドア保持装置を例示した説明図である。
【符号の説明】
3…バックドア 4…ボデー 4a…内板 4b…外板 5…ストライカ 8…ロックアッシー 9…ロックベース 15…回転フォーク 16…係合凹部 17…フック部 18…切欠部 20…トーションスプリング 21…ロック解除レバー 22,23…ストッパ 24…操作部 26…トーションスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横開き式でかつスイング式のドアを開放
    位置に保持するドア保持装置であって、 ボデー側とドア側とのいずれか一方にはストライカを設
    け、他方にはロックアッシーを設け、該ロックアッシー
    は、前記ドアの開放時に前記ストライカと係合してこれ
    をロックするロック部材と、該ロック部材による前記ス
    トライカのロックを解除するための手動操作可能なロッ
    ク解除部材とを備えたドア保持装置。
  2. 【請求項2】 横開き式でかつスイング式のドアを開放
    位置に保持するドア保持装置であって、 ドア側にはストライカを設け、ボデーを構成する内板と
    外板間の空間にはロックアッシーを収容し、該ロックア
    ッシーは、外板に取付けられたロックベースを備えると
    ともに、該ロックベースの内面側には、前記ドアの開放
    時に前記ロックベースに形成された開口部を通して挿入
    される前記ストライカと係合してこれをロックするロッ
    ク部材と、前記ロックベースの内面側に取付けられ、前
    記ロック部材による前記ストライカのロックを解除する
    ための手動操作可能なロック解除部材とを並設した構成
    とされ、しかも前記ロック解除部材の操作部が前記ロッ
    クベースの外面側に開口部を介して突出可能としたドア
    保持装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック部材を、前記ストライカと係
    合可能な凹部を備えた回動変位可能な回転フォークから
    構成する一方、前記ロック解除部材を、前記回転フォー
    クとの対向側が二股状に形成されるとともにその一方の
    端部には前記回転フォークの一部と係止して該回転フォ
    ークをドア保持位置に規制するストッパが設定され、他
    方の端部には前記回転フォークの一部に係止して該回転
    フォークを待機位置に規制するストッパが設定された回
    動操作可能なレバー部材から構成した請求項2記載のド
    ア保持装置。
JP2053394A 1994-02-17 1994-02-17 ドア保持装置 Pending JPH07229349A (ja)

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JP2053394A JPH07229349A (ja) 1994-02-17 1994-02-17 ドア保持装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008265702A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Shin Meiwa Ind Co Ltd ダンプカー
JP5927709B1 (ja) * 2015-11-20 2016-06-01 裕治 谷口 ストッパーおよびストッパーシステム
US11376929B2 (en) 2019-12-10 2022-07-05 Hyster-Yale Group, Inc. Lift truck operator compartment door

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