JPH07227712A - 鋼管切断装置 - Google Patents

鋼管切断装置

Info

Publication number
JPH07227712A
JPH07227712A JP2130894A JP2130894A JPH07227712A JP H07227712 A JPH07227712 A JP H07227712A JP 2130894 A JP2130894 A JP 2130894A JP 2130894 A JP2130894 A JP 2130894A JP H07227712 A JPH07227712 A JP H07227712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
steel pipe
blade
slide plate
cutting blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2130894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3578791B2 (ja
Inventor
Yorio Yomo
順夫 四方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kusakabe Denki KK
Original Assignee
Kusakabe Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kusakabe Denki KK filed Critical Kusakabe Denki KK
Priority to JP02130894A priority Critical patent/JP3578791B2/ja
Publication of JPH07227712A publication Critical patent/JPH07227712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3578791B2 publication Critical patent/JP3578791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 上刃と切込刃を同じく回動取付体に固定し、
切込みと完全切断を可能とし、切断に要する1行程の時
間を短くし、切断能力の向上を図る。 【構成】 上刃1と切込刃2とを切断平面と同一平面上
に固定した回動取付体4は、被切断鋼管Aの上部を切込
刃2が通過する際には回動し、切込刃2が通過し上刃1
が被切断鋼管Aの上方に至ると上下動を開始すべく構成
した。回動取付体4を摺動ガイド柱12,13に沿い上
下摺動可能な中間摺動プレート6に枢支軸3により枢支
する。中間摺動プレート6の更に上方に、摺動ガイドス
リーブ70,71に沿って上下摺動する上部摺動プレー
ト5を配置する。上部摺動プレート5の下降に伴い、こ
れに設けた押動体7により、回動取付体4の一端を押動
し、切込刃2、上刃1を順次作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電縫管等の鋼管を連続的
に製造する装置の後部に配置し、連続的に出来上がる電
縫管を一定の長さに切断する鋼管切断装置の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から鋼管切断装置における切込刃の
機構に関しては、米国特許第4637287号公報の如
き技術が公知とされているのである。前記従来技術にお
いても、電縫管を切断する場合に先ず切込刃により切込
みを入れて、次に該切込み部分に上刃を挿入して全体的
に切断すべく構成していたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
においては、次のような不具合があったのである。即
ち、切込刃は電縫管の上面を回動しながら通過する際に
切込みを入れ、次に上下動する上刃を下降して、全体的
に電縫管を切断するのであるから、切込刃の駆動系統
と、上刃の駆動系統が全く別の系統となり、両者の間に
係合しないようにタイムラグを構成する必要がある為
に、確実な時間的間隔を作る必要があり、これが一切断
に要する行程を長くする結果となり、最終的には切断能
力の低下に繋がっていたのである。本発明は、上刃と切
込刃を同じく回動取付体に固定し、回動取付体を回動と
上下動の2方向の移動を行わせることにより、切込みと
完全切断を可能とし、一体的に移動させることにより時
間的間隔を短くし、切断に要する1行程の時間を短く
し、切断能力の向上を図ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、上刃1と切込
刃2を一体的に固定し、上刃1と切込刃2が共に切断の
為に移動すべく構成したものである。
【0005】請求項2においては、上刃1と切込刃2と
を被切断鋼管Aの切断平面と同一平面上に配置すべく、
上刃1と切込刃2の両方を固定する回動取付体4を設け
たものである。
【0006】請求項3においては、上刃1と切込刃2を
固定した回動取付体4は、被切断鋼管Aの上部を切込刃
2が通過する際には、回動し、切込刃2が通過し上刃1
が被切断鋼管Aの上方に至ると上下動を開始すべく構成
したものである。
【0007】請求項4においては、切込刃2は被切断鋼
管Aの上面から、被切断鋼管Aの下端より下方まで移動
可能としたものである。
【0008】請求項5においては、回動取付体4を中間
摺動プレート6に固定し、該中間摺動プレート6は摺動
ガイド柱12,13の中途部において上下摺動可能と
し、該中間摺動プレート6の更に上方において、摺動ガ
イドスリーブ70,71に沿って上下摺動する上部摺動
プレート5を配置し、該上部摺動プレート5はクランク
レール25に沿って上下動しながら前後に摺動可能と
し、上部摺動プレート5の下降に伴い押動する押動体7
を設け、該押動体7により、中間摺動プレート6の下面
の枢支軸3に枢支した回動取付体4の一端を押動すべく
構成したものである。
【0009】請求項6においては、中間摺動プレート6
は上部摺動プレート5が上方に戻った際において摺動下
降することの無いように、中間摺動プレート6の係止ロ
ック機構を設けたものである。
【0010】請求項7においては、切込刃2の突出量を
設定する専用ノギス10を設け、該専用ノギス10によ
り回動取付体4からの突出量を設定し、切込刃2の先端
を専用ノギス10の先端に接当することより、規定の突
出量を設定可能としたものである。
【0011】
【作用】次に作用を説明する。請求項1によれば、上刃
1と切込刃2を一体的に固定し、上刃1と切込刃2が共
に切断の為に移動すべく構成したので、従来の技術の如
く、切込刃が切断の為の移動して切断を終了するまで、
上刃の動きを待機させる必要がなく、切込刃2の動きと
並行して上刃1も移動を開始するので、1切断行程を短
くすることが出来る。
【0012】請求項2によれば、上刃1と切込刃2とを
被切断鋼管Aの切断平面と同一平面上に配置したので、
上刃1と切込刃2に対して掛かる負荷を、刃の取付部に
向かって真直ぐに掛けることができ、従来の如く、切込
刃2が上刃の位置を避けて回動すべく構成した場合の如
く、切込刃2に曲げ方向の負荷が掛かることが無くな
り、切込刃2とその支持部の耐久性を向上することが出
来た。
【0013】請求項3によれば、上刃1と切込刃2を固
定した回動取付体4は、被切断鋼管Aの上部を切込刃2
が通過する際には回動し、切込刃2が通過し上刃1が被
切断鋼管Aの上方に至ると上下動を開始すべく構成した
ので、上刃1と切込刃2とを固定した回動取付体4の動
きは、回動と下降動の2種類の動きを1つで行うことと
なり、駆動系統を1つに統一することができるので、機
構が簡単となり、2駆動系統で構成した場合の如く、両
者が干渉しないように間隔を開ける必要がなく、動きを
シンプルにすることが出来た。
【0014】請求項4によれば、切込刃2は被切断鋼管
Aの上面から、被切断鋼管Aの下端より下方まで移動可
能としたので、切込刃2は上刃1と同じ上下運動をする
こととなるので、上刃1と切込刃2とを同じ駆動機構に
納めることが可能となったのである。従来は切込刃2は
上方で回動するのみに構成していたので、被切断鋼管A
の下面まで下降する上刃1と同じ動きをさせることが出
来なかったのである。本発明は切込刃2の動きを被切断
鋼管Aの上下まで認めることにより、上刃1と切込刃2
との一体駆動が可能となった。
【0015】請求項5によれば、回動取付体4を中間摺
動プレート6に固定し、該中間摺動プレート6は摺動ガ
イド柱12,13の中途部において上下摺動可能とし、
該中間摺動プレート6の更に上方において、摺動ガイド
スリーブ70,71に沿って上下摺動する上部摺動プレ
ート5を配置し、該上部摺動プレート5はクランクレー
ル25に沿って上下動しながら前後に摺動可能とし、上
部摺動プレート5の下降に伴い押動する押動体7を設
け、該押動体7により、中間摺動プレート6の下面の枢
支軸3に枢支した回動取付体4の一端を押動すべく構成
したので、中間摺動プレート6により上刃1と切込刃2
の駆動源を構成することができ、また中間摺動プレート
6は回動取付体4を枢支する枢支軸3の取付部にも兼用
することが出来た。
【0016】請求項6によれば、上部摺動プレート5に
より押動体7を押した際に、最初は回動取付体4が回動
する動きのみをして、回動取付体4が下降する動きをし
てはいけないのである。この回動取付体4の下降を止め
て、回動のみを可能とする動きを係止ロック杆8,8に
より規制することが可能となったのである。これによ
り、切込刃2より切り込みをいれる操作において、回動
取付体4が下降して、切り込み量が大きくなり、切込刃
2が損傷されたり、深すぎる切り込み溝をいれてしま
い、切断面が荒れるという不具合いを解消することが出
来た。
【0017】請求項7によれば、切込刃2の突出量を設
定する専用ノギス10を設け、該専用ノギス10により
回動取付体4からの突出量を設定し、切込刃2の先端を
専用ノギス10の先端に接当することより、規定の突出
量を設定可能としたので、専用ノギス10を切込刃2に
当てるだけで、簡単に切込刃2の突出量を規定しセット
することが出来るので、従来の如く、ハンドルや螺子に
より構成した、複雑な切込刃の調整機構を設ける必要が
無くなった。
【0018】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の鋼管
切断装置の全体正面図、図2は同じく本発明の鋼管切断
装置の全体側面図、図3は摺動ガイド柱12,13と基
台14の部分の正面図、図4は同じく摺動ガイド柱1
2,13と基台14の部分の側面図、図5は係止ロック
杆8,8と中間摺動プレート6とが離脱した状態の側面
図、図6は係止ロック杆8と摺動ガイド柱13と基台1
4の部分の正面図、図7は基台14と受刃23,24と
摺動ガイド柱12,13を示す平面図、図8は上部摺動
プレート5の部分の平面図、図9は中間摺動プレート6
の部分の平面図、図10は上刃1と切込刃2と、切込刃
2の突出量を決定する専用ノギス10の拡大図、図11
は専用ノギス10のみを取り出した図面である。
【0019】図1と図2において、本発明の鋼管切断装
置の全体的な構成を説明する。本発明の鋼管切断装置
は、電縫管連続製造装置の後部に配置されており、連続
的に製造されてくる電縫管を、一定長さに切断する役目
をする。故に、移動する電縫管の上で、該電縫管の速度
と同じ速度に同調した状態で、所定の長さの位置で電縫
管をクランプし、まず切込刃2により表面に切込みを入
れて、次に上刃1を一気に前記切込みに挿入して切断す
るものである。該切込刃2により先に被切断鋼管Aの表
面に切込み切断溝を入れることにより、上刃1を挿入切
断する場合に出来るディンプルを無くすことが出来るの
である。
【0020】しかし、切込刃2による切込みは被切断鋼
管Aの厚みの3分の1程度の浅い溝であるので、側方か
ら横移動しながら切込みをいれる必要があり、本発明に
おいては、切込刃2は側方から回動切込みを行うべく構
成しているのである。故に、切込刃2は側方からの切込
みであり、上刃1は上方からの下降切断であるので、異
なる動きを切込刃2と上刃1に与える必要がある。従来
は前記した如く、上刃1と切込刃2とは別々の駆動系統
を構成していたのである。
【0021】しかし、別々の駆動系統を構成すると、両
者の駆動系統の間の余裕を取る必要があることから、1
行程の時間が長くなるという不具合があったのである。
本発明においては、上刃1と切込刃2とは一体的に回動
取付体4に固定し、回動取付体4自体により回動運動と
上下運動を行わせたものである。
【0022】本発明の鋼管切断装置は、下方の基台14
の部分を、摺動レール28の上に載置して、抱持体29
により摺動レール28を抱持している。故に該摺動レー
ル28の上で、モーターにより駆動されながら、往復動
を行っているのである。該切込刃2と上刃1と回動取付
体4と上部摺動プレート5と中間摺動プレート6を上下
させるのは、クランクレール25である。該クランクレ
ール25はクランクアームに枢支されており、長いレー
ル部分を上部摺動プレート5の上面の抱持体30により
抱持しており、クランクレール25に沿って前後に摺動
可能であると共に、クランクレール25の上下動によ
り、上部摺動プレート5を摺動ガイドスリーブ70,7
1の外周に沿って下方に押圧摺動させる。
【0023】前記上部摺動プレート5の下方に、摺動ガ
イド柱12,13に案内されて更に中間摺動プレート6
が配置されている。該中間摺動プレート6は摺動ガイド
スリーブ70,71に固定されており、該摺動ガイドス
リーブ70,71と共に摺動ガイド柱12,13の外周
に遊嵌されて上下摺動する。該中間摺動プレート6の下
面に枢支体3aを固定し、該枢支体3aに軸受した枢支
軸3に回動取付体4の中央部を枢支している。該回動取
付体4の他端には接当体11を設け、該接当体11の上
面に押動体7を接当させている。前記押動体7は中間摺
動プレート6に穿設した押動体嵌装穴6a内で上下に摺
動可能としている。また回動取付体4の他端には、戻し
付勢バネ17が中間摺動プレート6との間に介装されて
おり、上部摺動プレート5と押動体7から接当体11を
押圧する力が解除されると、回動取付体4は元の位置に
戻る方向に付勢されている。
【0024】前記回動取付体4の他端で戻し付勢バネ1
7を接当した部分の更に先端位置に、中間摺動プレート
6より突出したストッパー9が突設されており、該回動
取付体4は押動体7により押圧した状態で、切込刃2が
被切断鋼管Aに切込みを入れた後に、該ストッパー9に
接当して停止すべく構成している。該回動取付体4がス
トッパー9に接当した位置が、上刃1が鉛直方向に向い
た位置であり、次は、上部摺動プレート5が中間摺動プ
レート6を直接に押圧する結果、上刃1は枢支軸3と回
動取付体4を介して、真下に押し込まれ、クランプ装置
を兼用する受刃23,24により挟持された被切断鋼管
Aを切断する。
【0025】前記回動取付体4に対して、上刃1と切込
刃2が切断面と同一平面上に併置されている。切断後
は、クランクレール25が上昇することにより、押動体
7と上部摺動プレート5下方から戻しバネ15,16に
より押圧されて一体化された状態で上昇する。該上部摺
動プレート5は摺動ガイドスリーブ70,71の外周に
遊嵌されており、該摺動ガイドスリーブ70,71は摺
動ガイド柱12,13の外周に遊嵌されており、摺動ガ
イドスリーブ70,71に中間摺動プレート6が固定さ
れている。該中間摺動プレート6の下方から戻しバネ1
5,16が付勢されている。そして摺動ガイド柱12,
13の上端には、摺動ガイドスリーブ70,71がそれ
以上摺動出来ないストッパー75が設けられているの
で、摺動ガイドスリーブ70,71はストッパー75の
位置で上昇を停止し、中間摺動プレート6も押動体7も
上昇を停止する。これにより上部摺動プレート5が押動
体7から離れて、上部摺動プレート5は摺動ガイドスリ
ーブ70,71の最大位置のストッパー70a,71a
まで上昇する。
【0026】前記中間摺動プレート6が上昇した位置
で、機体の振動等により、中間摺動プレート6が戻しバ
ネ15,16に抗して下降することの無いように、係止
ロック杆8,8が設けられている。前記係止ロック杆
8,8は、その下端をブラケット62,63に設けた枢
支軸37,38に枢支している。該ブラケット62,6
3は基台14の前後の位置に固定されている。該係止ロ
ック杆8,8は枢支軸37,38を中心に上端を前後に
回動するのであるが、ブラケット62,63の上部に付
勢バネ60,61が介装されており、該付勢バネ60,
61により、係止ロック杆8,8は中間摺動プレート6
に設けた係合突起35,36の方向に向けて付勢してい
るのである。故に、中間摺動プレート6が上昇し、次に
下降する方向には、該係合突起35,36が係止ロック
杆8,8の係合凹部8a,8aが係合するのである。
【0027】該係合凹部8a,8aと係合突起35,3
6による係合状態は、上部摺動プレート5により押動体
7の押圧を開始すると、直ぐに、押動体7と中間摺動プ
レート6の摩擦により下降を開始することがあり、この
時点で中間摺動プレート6が下降すると、上刃1と切込
刃2が下降することとなり、切込刃2の切込み量が大き
くなり、切込刃2が被切断鋼管Aの上面を切断する可能
性があるのである。故に、上部摺動プレート5が下降
し、押動体7を押圧して、切込刃2が被切断鋼管Aの上
面に切込みを入れて、回動取付体4の他端がストッパー
9に接当する位置近くまでは、中間摺動プレート6の下
降が始まることの無いように、係合凹部8a,8aと係
合突起35,36を係合しているのである。
【0028】そして、該切込刃2が被切断鋼管Aの上面
を通過し切込みを入れ、回動取付体4の他端とストッパ
ー9が接当した位置では、中間摺動プレート6の下降を
可能とする必要があり、係止ロック杆8,8を解除方向
に押し拡げる操作が必要である。この操作を行う為に上
部摺動プレート5の前後の位置に解除ローラー26,2
7が設けられており、該解除ローラー26,27が、係
止ロック杆8,8の内側に設けた解除カム40,40の
解除カーブの部分を押して、規定のタイミングで、係合
凹部8a,8aと係合突起35,36のロックを解除す
るのである。
【0029】次に、被切断鋼管Aのクランプ機構が、上
部摺動プレート5と連動して作動すべく構成した部分を
説明する。該上部摺動プレート5の一部に図8に示す如
く、突出部5aを設けており、該突出部5aの下面にカ
ムガイド18を固定している。該カムガイド18には、
押圧アーム19を下方に押し込む部分である押込カム面
18dと、該押圧アーム19を押し込んだ状態に維持す
る押込維持カム面18cが設けられている。そしてカム
ガイド18が下降を開始した当初に、押込カム面18d
の部分でカムローラー18eを押圧して、押圧アーム1
9を押し込み、その上部摺動プレート5は押込維持カム
面18cの部分でカムローラー18eを保持して、押圧
アーム19と開閉カム体22の部分を、一定の押し込み
状態に維持する。該押圧アーム19の一端が、クランプ
バネ21と開閉カム体22の内部に貫通され遊嵌された
貫通杆76に連結されており、押圧アーム19の押圧下
降に伴い、貫通杆76は規定の位置まで下降されるが、
開閉カム体22は、受刃取付体33,34により、被切
断鋼管Aをクランプした位置で停止し、その上部摺動プ
レート5はクランプバネ21による付勢力で、開閉カム
体22と受刃取付体33,34を押圧して、被切断鋼管
Aをクランプしている。故に、上部摺動プレート5から
カムガイド18により伝達された押圧力がクランプ力と
なることはなく、クランプ力はクランプバネ21により
与えられている。該カムガイド18の下端に、押圧アー
ム19の中央が枢支されている。該押圧アーム19の一
端は基台14から突出した枢支ブラケット65に枢支さ
れており、他端は貫通杆76の上端を押圧している。該
開閉カム体22の外周には戻しバネ21と開閉カム体2
2が遊嵌されている。該開閉カム体22は、受刃取付体
33,34の間に嵌入すべく構成している。該受刃取付
体33と受刃取付体34は平行して長く配置されてお
り、受刃24の他端に固定している。また受刃取付体3
4は、受刃取付体33と平行して短く配置されており摺
動可能に載置され、受刃23が固定されている。該受刃
23と24の間で被切断鋼管Aをクランプし、該クラン
プ力はクランプバネ21により与えられるので、一定の
クランプ力以上が附加されることはない。また受刃2
3,24はその名称通り、上方から下降してくる上刃1
との間で、被切断鋼管Aを切断する刃の役目もしてい
る。
【0030】このように、受刃取付体33,34の間に
開閉カム体22が嵌入すると、受刃取付体33と34の
間は離れる方向にスライドするが、受刃23と24の間
は挟持する方向にスライドするのである。該開閉カム体
22の嵌入力が直接に被切断鋼管Aを押圧すると、被切
断鋼管Aの変形に繋がるので、受刃23と24の間を弾
性的に押圧するクランプバネ21が設けられている。ま
たカムガイド18と貫通杆76と開閉カム体22が上昇
した状態で受刃23,24を開放するバネが開放バネ6
6として設けられている。
【0031】次に図10と図11において、切込刃2の
突出量の調整方法を説明する。回動取付体4に取り付け
た通常の状態は図1において図示されている。該状態で
切込刃2が被切断鋼管Aの上面に厚さの3分の1程度の
切込溝を入れるのであるが、図1に示す如く、被切断鋼
管Aの径が変化すると、切込刃2の先端の位置を調整す
る必要があるのである。上刃1はどの径の被切断鋼管A
の場合にも、その下面まで貫通すべくストロークに構成
しているので、調整の必要は少ないのであるが、切込刃
2は被切断鋼管Aの径が変更する都度、突出量を変更す
る必要があるのである。
【0032】この切込刃2の突出量の変更は、仮固定ボ
ルト68と、本固定ボルト69の両方を少し緩めて、専
用ノギス10によりその突出量を測定しながら、突出位
置を固定するのである。まず専用ノギス10とノギス本
体67との間で、突出量を設定し、その設定した状態
で、ノギス本体67の角部分を、回動取付体4の下面の
基準面4aと本固定ボルト69の挿入体の直角角部に接
当するのである。該専用ノギス10は規定の長さに決定
しているので、切込刃2を突出して、専用ノギス10の
先端の切込刃接当部10aに接当するだけで所望の切込
刃2の突出量を得ることが出来るのである。ノギス本体
67と回動取付体4とは固定する必要はなく、基準面4
aに接当するだけで良いのである。規定の突出量を得た
状態で仮固定ボルト68を締めて、次に本固定ボルト6
9で本格的に切込刃2を固定する。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く、上刃1
と切込刃2を一体的に固定し、上刃1と切込刃2が共に
切断の為に移動すべく構成したので、従来の技術の如
く、切込刃が切断の為に移動して切断を終了するまでの
タイムラグを大きくする必要がなく、切込刃2の動きと
並行して上刃1も移動を開始するので、一切断行程を短
くすることが出来るのである。
【0034】請求項2の如く、上刃1と切込刃2とを被
切断鋼管Aの切断平面と同一平面上に配置したので、上
刃1と切込刃2に対して掛かる負荷を、刃の取付部に向
かって真直ぐに掛けることができ、従来の如く、切込刃
2が上刃の位置を避けて回動すべく構成した場合の如
く、切込刃2に曲げ方向の負荷が掛かることが無くな
り、切込刃2とその支持部の耐久性を向上することが出
来たのである。
【0035】請求項3の如く、上刃1と切込刃2を固定
した回動取付体4は、被切断鋼管Aの上部を切込刃2が
通過する際には回動し、切込刃2が通過し上刃1が被切
断鋼管Aの上方に至ると上下動を開始すべく構成したの
で、上刃1と切込刃2とを固定した回動取付体4の動き
は、回動と下降動の2種類の動きを1つで行うこととな
り、駆動系統を1つに統一することができるので、機構
が簡単となり、2駆動系統で構成した場合の如く、両者
が干渉しないように間隔を開ける必要がなく、動きをシ
ンプルにすることが出来たのである。
【0036】請求項4の如く、切込刃2は被切断鋼管A
の上面から、被切断鋼管Aの下端より下方まで移動可能
としたので、切込刃2は上刃1と同じ上下運動をするこ
ととなるので、上刃1と切込刃2とを同じ駆動機構に納
めることが可能となったのである。従来は切込刃2は上
方で回動するのみに構成していたので、被切断鋼管Aの
下面まで下降する上刃1と同じ動きをさせることが出来
なかったのである。本発明は切込刃2の動きを被切断鋼
管Aの上下まで認めることにより、上刃1と切込刃2と
の一体駆動が可能となったのである。
【0037】請求項5の如く、回動取付体4を中間摺動
プレート6に固定し、該中間摺動プレート6は摺動ガイ
ド柱12,13の中途部において上下摺動可能とし、該
中間摺動プレート6の更に上方において、摺動ガイドス
リーブ70,71に沿って上下摺動する上部摺動プレー
ト5を配置し、該上部摺動プレート5はクランクレール
25に沿って上下動しながら前後に摺動可能とし、上部
摺動プレート5の下降に伴い押動する押動体7を設け、
該押動体7により、中間摺動プレート6の下面の枢支軸
3に枢支した回動取付体4の一端を押動すべく構成した
ので、中間摺動プレート6により上刃1と切込刃2の駆
動源を構成することができ、また中間摺動プレート6は
回動取付体4を枢支する枢支軸3の取付部にも兼用する
ことが出来たのである。
【0038】請求項6の如く、中間摺動プレート6は上
部摺動プレート5が上方に戻った際において摺動下降す
ることの無いように、中間摺動プレート6の係止ロック
機構を設けたので、上部摺動プレート5により押動体7
を押した際に、最初は回動取付体4が回動する動きのみ
をして、回動取付体4が下降する動きをしてはいけない
のである。この回動取付体4の下降を止めて、回動のみ
を可能とする動きを係止ロック杆8,8により規制する
ことが可能となったのである。これにより、切込刃2よ
り切り込みをいれる操作において、回動取付体4が下降
して、切り込み量が大きくなり、切込刃2が損傷された
り、深すぎる切り込み溝をいれてしまい、切断面が荒れ
るという不具合いを解消することが出来たのである。
【0039】請求項7の如く、切込刃2の突出量を設定
する専用ノギス10を設け、該専用ノギス10により回
動取付体4からの突出量を設定し、切込刃2の先端を専
用ノギス10の先端の切込刃接当部10aに接当するこ
とより、規定の突出量を設定可能としたので、専用ノギ
ス10を切込刃2に当てるだけで、簡単に切込刃2の突
出量を規定しセットすることが出来るので、従来の如
く、ハンドルや螺子により構成した、複雑な切込刃の調
整機構を設ける必要が無くなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管切断装置の全体正面図。
【図2】同じく本発明の鋼管切断装置の全体側面図。
【図3】摺動ガイド柱12,13と基台14の部分の正
面図。
【図4】同じく摺動ガイド柱12,13と基台14の部
分の側面図。
【図5】係止ロック杆8,8と中間摺動プレート6とが
離脱した状態の側面図。
【図6】係止ロック杆8と摺動ガイド柱13と基台14
の部分の正面図。
【図7】基台14と受刃23,24と摺動ガイド柱1
2,13を示す平面図。
【図8】上部摺動プレート5の部分の平面図。
【図9】中間摺動プレート6の部分の平面図。
【図10】上刃1と切込刃2と、切込刃2の突出量を決
定する専用ノギス10の拡大図。
【図11】専用ノギス10のみを取り出した図面。
【符号の説明】
A 被切断鋼管 1 上刃 2 切込刃 3 枢支軸 4 回動取付体 5 上部摺動プレート 6 中間摺動プレート 7 押動体 8 係止ロック杆 8a 係合凹部 10 専用ノギス 10a 切込刃接当部 40 解除カム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上刃1と切込刃2を一体的に固定し、上
    刃1と切込刃2が共に切断の為に移動すべく構成したこ
    とを特徴とする鋼管切断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鋼管切断装置において、
    上刃1と切込刃2とを被切断鋼管Aの切断平面と同一平
    面上に配置すべく、上刃1と切込刃2の両方を固定する
    回動取付体4を設けたことを特徴とする鋼管切断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の鋼管切断装置において、
    上刃1と切込刃2を固定した回動取付体4は、被切断鋼
    管Aの上部を切込刃2が通過する際には、回動し、切込
    刃2が通過し上刃1が被切断鋼管Aの上方に至ると上下
    動を開始すべく構成したことを特徴とする鋼管切断装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の鋼管切断装置において、
    切込刃2は被切断鋼管Aの上面から、被切断鋼管Aの下
    端より下方まで移動可能としたことを特徴とする鋼管切
    断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の鋼管切断装置において、
    回動取付体4を中間摺動プレート6に固定し、該中間摺
    動プレート6は摺動ガイド柱12,13の中途部におい
    て上下摺動可能とし、該中間摺動プレート6の更に上方
    において、摺動ガイドスリーブ70,71に沿って上下
    摺動する上部摺動プレート5を配置し、該上部摺動プレ
    ート5はクランクレール25に沿って上下動しながら前
    後に摺動可能とし、上部摺動プレート5の下降に伴い押
    動する押動体7を設け、該押動体7により、中間摺動プ
    レート6の下面の枢支軸3に枢支した回動取付体4の一
    端を押動すべく構成したことを特徴とする鋼管切断装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の鋼管切断装置において、
    中間摺動プレート6は上部摺動プレート5が上方に戻っ
    た際において摺動下降することの無いように、中間摺動
    プレート6の係止ロック機構を設けたことを特徴とする
    鋼管切断装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の切込刃2の突出量を設定
    する専用ノギス10を設け、該専用ノギス10により回
    動取付体4からの突出量を設定し、切込刃2の先端を専
    用ノギス10の先端に接当することより、規定の突出量
    を設定可能としたことを特徴とする鋼管切断装置。
JP02130894A 1994-02-18 1994-02-18 鋼管切断装置 Expired - Fee Related JP3578791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02130894A JP3578791B2 (ja) 1994-02-18 1994-02-18 鋼管切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02130894A JP3578791B2 (ja) 1994-02-18 1994-02-18 鋼管切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07227712A true JPH07227712A (ja) 1995-08-29
JP3578791B2 JP3578791B2 (ja) 2004-10-20

Family

ID=12051528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02130894A Expired - Fee Related JP3578791B2 (ja) 1994-02-18 1994-02-18 鋼管切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3578791B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106363227A (zh) * 2016-11-16 2017-02-01 广东技术师范学院 一种铜加工用可控型铜管截断设备
CN106826309A (zh) * 2016-12-26 2017-06-13 重庆市永川区华益机械铸造有限责任公司 钢板切割用底座
CN108405972A (zh) * 2018-05-24 2018-08-17 金阿益 一种石油管道切割用支撑台

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106363227A (zh) * 2016-11-16 2017-02-01 广东技术师范学院 一种铜加工用可控型铜管截断设备
CN106826309A (zh) * 2016-12-26 2017-06-13 重庆市永川区华益机械铸造有限责任公司 钢板切割用底座
CN108405972A (zh) * 2018-05-24 2018-08-17 金阿益 一种石油管道切割用支撑台

Also Published As

Publication number Publication date
JP3578791B2 (ja) 2004-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4541384B2 (ja) キー切削方法
JPH07227712A (ja) 鋼管切断装置
JPH0647696A (ja) シート切断装置
JP3419933B2 (ja) ベニヤ単板持ち上げ装置
RU2006124197A (ru) Устройство для установки углового положения для предметов мебели
JPS5824015B2 (ja) ワイヤボンデイング装置
JPS632259Y2 (ja)
JPS6320508Y2 (ja)
JP2005281007A (ja) ガラス切断機のカッターホルダー
CN219665695U (zh) 一种具有自动裁切、推送功能的焊接装置
JP2552434B2 (ja) 陶磁器類硬質材料の円形カッター
JPH0746435Y2 (ja) 加工用クランプ装置
CN219900801U (zh) 焊接定位工装
JP3617179B2 (ja) ミシンのメス駆動機構
CN218253084U (zh) 铣刀定位套环的位置调节器
JP2000042655A (ja) プレス機械の型クランプ装置
JPH08155763A (ja) コッタ取付装置
JPH0219207Y2 (ja)
JPS5921742B2 (ja) 被加工物の支持装置
JPS5916167Y2 (ja) ほぞ取り機における縦のこ刃の角度調整装置
EP1349706B1 (fr) Dispositif de serrage de moulures pour machines d'assemblage de cadres
JPS6232764Y2 (ja)
JPS6122911Y2 (ja)
SU1212364A2 (ru) Устройство дл прививки черенков
JPS6128644Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040714

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees