JP3617179B2 - ミシンのメス駆動機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンのメス駆動機構にかかわり、特に上メスの運動を休止する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ミシンでは、固定した下メスに対して上メスを上下動させて、針板上の布を切断していた。その上メスは、主軸からの動力を偏心回転体を介して伝達され、上下に揺動されている。その偏心回転体には、コの字型のように2又に分かれた揺動部材の一端が、偏心回転体を両側から挟み込むように係合され、一方、揺動部材の他端はメス機構に連結されていた。この揺動部材の中央は軸支され、揺動部材は偏心回転体の回転により揺動する。そして、複雑なクラッチ機構を設けて、メスを休止させていた。例えば、主軸と偏心回転体との連結を切り離し、偏心回転体の回転自体を止める休止作動機構が設けられていた。また、上メスのみを本体から取り外して、メス機構を作動しないようにしていた。尚、上メスを外しても、上メスを駆動するメス台やリンク機構等は主軸と共に作動していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のメス機構に組み込まれたクラッチ機構は、複雑でありミシンのコストを高騰させていた。また、揺動部材が両側から偏心回転体に接触していたため、揺動部材と偏心回転体とについて高い部品精度を必要とする。また、揺動部材と偏心回転体との間に、隙間(ガタ)が生じていると、メスが布を切断する際に、メスが布に押し戻されて、布を良好に切断できないという問題点がある。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、構成の簡単なミシンのメス駆動機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載のミシンのメス駆動機構は、回転する偏心回転体と、偏心回転体に一方から接触し、その偏心回転体の半径方向に揺動する揺動部材と、揺動部材の揺動に伴い作動するメス機構と、偏心回転体と揺動部材とを離間し、メス機構を休止する休止作動手段とを備えている。従って、回転体と揺動部材とが一方方向から接触する。揺動部材は、偏心回転体の回転に伴い揺動する。休止作動手段は、回転体と揺動部材とを離間し、メス機構を休止する。
【0006】
請求項2記載のミシンのメス駆動機構は、揺動部材と偏心回転体とを接触させる弾性体と、弾性体の弾性力に抗して、揺動部材の偏心回転体との接触部を偏心回転体の回転中心から離間する方向に移動する休止作動手段とを備えている。従って、弾性体が、揺動部材と偏心回転体とを接触させる。休止作動手段は、弾性体の弾性力に抗して、揺動部材の偏心回転体との接触部を偏心回転体の回転中心から離間する方向に移動する。
【0007】
請求項3記載のミシンのメス駆動機構は、操作部材の操作によって作動する休止作動手段を備え、手動操作によりメス機構が休止する。
【0008】
請求項4記載のミシンのメス駆動機構は、偏心回転体と揺動部材とが離間すると、針板の上面より下方に位置するメスの刃部を備え、メス機構が休止する際には、メスの刃部が針板の上面より下方に位置する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1に示すように、本発明のミシンのメス駆動機構は、駆動軸1aに取り付けられた偏心輪(偏心回転体)1と、ミシンフレーム(斜面部)に支持された支点軸4を支点として回動自在に取り付けられた揺動部材2と、揺動部材2を一方向に圧力を加える為に取り付けられたバネ部材3(弾性体)を有している。駆動軸1aは、図示しない公知の上下動する縫針や送り歯に同期して回転するように構成されている。このバネ部材3の左端は、ミシンフレーム(斜線部)に固定され、バネ部材3の右端は、揺動部材2の上端側(接触部)に固定されている。このバネ部材3は、引っ張りバネで、揺動部材2は、偏心輪1に対して一方方向からのみ接触している。このバネ部材3によって接触状態及び上メス12の状態が保持されている。
【0011】
さらに揺動部材2と連結軸13により回動自在に取り付けられた上下揺動部材5は、ミシンフレーム(斜面部)に取り付けられた支点軸16と、上下揺動部材5の位置決め及びガタ止めを目的に上下揺動部材5を挟み込む様に支点軸16に取り付けられている。
【0012】
更に、上下揺動部材5には軸方向に移動可能に上メスホルダー11が取り付いており、上メスホルダー11の先端に上メス12がネジにより取り付けられている。上メスホルダー11に位置決めカラー9を取付け、上下揺動部材5に取り付けた偏心輪8との合わせにより軸方向に移動可能にし、回転方向の位置決め及びガタを防止する。更に、位置決めカラー9と上下揺動部材5との間に、上メス12に軸方向圧力をかける為、上メス圧力バネ10を挿入する。この上メス12は、図示しない固定された下メスと協働して、布を布送り方向に切断するように構成されている。
【0013】
また、駆動軸1aに取り付けられた偏心輪1の回転運動より支点軸4を支点に揺動部材2を経て取り出された揺動運動は、連結軸13で連結された上下揺動部材5に伝達される。連結軸13で連結された上下揺動部材5は、ミシンフレーム(斜線部)に取り付けられた支点軸16と、上下揺動部材5に貫通して形成された案内溝とにより揺動部材2から伝達された揺動運動を略上下運動に変換している。
【0014】
更に上下揺動部材5の略上下運動をガタ無く行うために、支点軸16に取り付けられたカラー6、カラー7により挟み込んでいる。又上メスホルダー11に位置決めカラー9を取り付け、上下揺動部材5に取り付けられた偏心軸8との合わせにより軸方向に移動可能にし、回転方向の位置決め及びガタを防止し、位置決めカラー9と上下揺動部材5の間に上メス12に軸方向圧力を加える為上メス圧力バネ10を入れ、この圧力により上メスホルダー11に取り付けられた上メス12を下メスに押しつけ、上下揺動部材5が略上下運動する事により上メス12と下メスの協動により布を切断する。
【0015】
縁かがりミシンにおいては、ピンタック縫い、フラットロック縫い等メスを必要としない縫いもあり、この場合はメスを休止する必要があります。前機構においてメスを休止する装置としては、図4により示す。休止作動部(休止作動手段)としては、上下揺動部材5の下端に突出する突起部5aと、ミシンフレーム(斜面部)に回転可能に取り付けられたダイヤル14(操作部材)と、突出部5aの付近のダイヤル14の先端に取り付けられたメス休止カム15とより構成されている。ダイヤル14の円盤部分14aは、ミシンの外側にあり操作可能に構成され、円盤部分14の回転軸となる軸は、ミシンフレーム(斜線部)に回転可能に支持されている。
【0016】
ダイヤル14を回転させる事によりメス休止カム15が上下揺動部材5に押しつけられ上下揺動部材5を強制的に下方に下げる。このとき、上下揺動部材5と、連結軸13により連結している揺動部材2は支点軸4を支点にして回転する。即ち、偏心輪1による上メスホルダー11の下降位置は、メス休止カム15による上メスホルダー11の下降位置よりも上方で、偏心輪1の最大偏心量(最大半径)は、メス休止カム15の最大偏心量(最大半径)より少ない。この状態で偏心輪1が回転しても、揺動部材2の上端に接触していないように、揺動部材2の上端と偏心輪1とが離間するために、メス機構は停止(休止)している。このとき、上メス12は、通常の布切断ストロークの最下降位置よりも下方に位置している。また、上メス12の刃部は、針板上面(一点鎖線で示す)よりも下方にあり安全である。
【0017】
又メスを作動させるには、作業者がダイヤル14を反時計回りに回しメス休止カム15を上下揺動部材5が略上下運動しても当たらない位置に戻すことにより揺動部材2に取り付けられたバネ部材3の働きで、揺動部材2と偏心輪1とが強制的に当たるようになり、メスが作動可能な状態となる。
【0018】
上述した実施の形態においては、作業者が手動にてメスを休止させる機構を作動させたが、モータやソレノイド等のアクチュエータによって作動するように構成しても良い。その場合、省力化が促進されている。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したことから明かなように、請求項1記載のミシンのメス駆動機構によれば、偏心回転体と揺動部材とが一方方向から接触するので、偏心回転体と揺動部材とを簡単な構成で離間することができる。また、一方方向から偏心回転体と揺動部材とが接触しているので、偏心回転体や揺動部材には高度の部品精度が要求されないので、ミシンを安価に作成することができる。
【0020】
請求項2記載のミシンのメス駆動機構によれば、弾性体によって揺動部材と偏心回転体とが接触されるので、メスが被切断物に押されて切断不良することが防止されている。
【0021】
請求項3記載のミシンのメス駆動機構によれば、手動操作によって休止作動手段が作動されるので、特別なアクチュエータをミシンに設ける必要がなく、ミシンの構成が簡単である。
【0022】
請求項4記載のミシンのメス駆動機構によれば、休止中のメスの刃部が針板の上面より下方に位置するので安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の休止状態のメス駆動機構を示す側面図である。
【図2】図2は本発明の切断可状態のメス駆動機構を示す正面図である。
【図3】図3は本発明の切断可状態のメス駆動機構を示す上面図である。
【図4】図4は本発明の切断可状態のメス駆動機構を示す側面図である。
【符号の説明】
1 偏心輪
2 揺動部材
3 バネ部材
4 支点軸
5 上下揺動部材
8 偏心軸
10 上メス圧力バネ
11 上メスホルダー
12 上メス
14 ダイヤル
15 メス休止カム
16 支点軸

Claims (4)

  1. 回転する偏心回転体と、
    前記偏心回転体に一方から接触し、その偏心回転体の半径方向に揺動する揺動部材と、
    前記揺動部材の揺動に伴い作動するメス機構と、
    前記偏心回転体と前記揺動部材とを離間し、前記メス機構を休止する休止作動手段と
    を備えたことを特徴とするミシンのメス駆動機構。
  2. 前記揺動部材と前記偏心回転体とを接触させる弾性体を備え、前記休止作動手段は、前記弾性体の弾性力に抗して、前記揺動部材の前記偏心回転体との接触部を前記偏心回転体の回転中心から離間する方向に移動することを特徴とする請求項1記載のミシンのメス駆動機構。
  3. 前記休止作動手段が操作部材の操作によって作動することを特徴とする請求項1記載のミシンのメス駆動機構。
  4. 前記偏心回転体と前記揺動部材とが離間すると、前記メス機構によって駆動されるメスの刃部が、針板の上面より下方に位置することを特徴とする請求項1記載のミシンのメス駆動機構。
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