JPH07224962A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH07224962A
JPH07224962A JP3528394A JP3528394A JPH07224962A JP H07224962 A JPH07224962 A JP H07224962A JP 3528394 A JP3528394 A JP 3528394A JP 3528394 A JP3528394 A JP 3528394A JP H07224962 A JPH07224962 A JP H07224962A
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Masayoshi Tsukagoshi
正義 塚越
Kazuhisa Kaneko
和久 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁体の離着座に伴う作動音の低減を図り、ま
た、弁体が弁座に着座することにより流入口と流出口と
を確実に遮断できるようにする。 【構成】 弁体21を磁性材料からなる弁本体22と弾
性部材23とから構成し、弁本体22の弁座当接側に弁
座側シール部23Aを設け、コア当接側にコア側ストッ
パ部23Bを設ける。これにより、弁体21の離着座に
伴う衝突音を低減することができ、また、弁体21が弁
座4に着座するとき流出口3が弁座側シール部23Aに
よって弾力的に閉塞されるので、流入口2と流出口3と
を確実に遮断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体通路等に介在し該
流体通路を連通、遮断すべく作動する電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体通路等に設けられる電磁弁
は、電磁アクチュエータの作動によって弁体を弁座に対
して離着座させることにより、油圧または空圧回路を構
成する流体通路の開閉を行なうもので、油圧回路用とし
ては、例えば燃料噴射弁、燃料ホース等の開閉制御用に
用いられ、空圧回路用としては、例えばパイロット圧制
御用に用いられ、2方弁、3方弁等の種類がある。
【0003】そして、車両等の燃料タンク内に生じた蒸
発燃料ガス(エバポガス)を一時的にキャニスタ内に蓄
え、エンジンの作動時にエバポガスを吸気通路内に導出
するシステム等において、キャニスタと吸気通路とを連
通させる通路には、コントローラからの指令に応じて通
路を連通、遮断する電磁弁が設けられている。
【0004】このような電磁弁は、流入口と流出口とが
形成された弁ケースと、該弁ケースの内部に移動可能に
配設された弁体と、電磁コイルの励磁、消磁により該弁
体を移動させる電磁アクチュエータ等から大略構成され
る。そして、電磁コイルが消磁されたとき弁体がばね等
に付勢されて弁座に着座することにより流入口と流出口
とが遮断し、電磁コイルが励磁されたとき弁体が弁座か
ら離座することにより流入口と流出口とが連通するよう
になっている。
【0005】ところで、一般に弁体および弁座は金属材
料で形成されるので、弁体が離座するときその移動量を
規制するストッパに当接することにより、また、弁体が
着座するとき弁座に当接することにより、開閉動作毎に
衝突音が生じる問題がある。
【0006】また、弁体がばねの付勢力を受けて着座し
た状態でも弁体と弁座との間には微小な隙間が生じるた
め、例えば図6において、ばね力50gの場合を実線の
特性(a)、ばね力120gの場合を一点鎖線の特性
(b)として示す如く、流出口側に作用する負圧が大と
なると弁ケース内には流体漏れが生じ、流入口と流出口
とを確実に遮断することができない問題がある。
【0007】さらに、冬期に岩塩等の凍結防止剤が散布
された道路等を走行することより、凍結防止剤が吸気系
の通路を介して電磁弁の弁ケース内に吸い込まれ、弁座
と弁体との当接部に付着する場合がある。この場合、長
期に亘ってエンジンを作動させず弁体が着座した状態を
放置すると、凍結防止剤に含まれるマグネシウム(M
g)、ナトリウム(Na)等の金属元素と、弁座を形成
する金属とがイオン結合することにより、弁体が弁座に
固着し電磁コイルが励磁されても通路が連通しなくなる
問題がある。
【0008】これに対し、弁体が弁座やストッパに離着
座するときの衝突音を減少させるために、例えば実開昭
57−117474号公報では、弁座または弁体の一方
に中空のゴムシートを設け、弁体がゴムシートを介して
弁座に当接するようにした電磁弁が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、弁体が着座するとき弁体と弁座とが当
接する部位、および弁体が離座するとき弁体とストッパ
とが当接する部位に、それぞれ別個のゴムシートを設け
るようになっているので、部品点数の増加、および部品
管理の煩雑化を招く問題がある。
【0010】また、弁体と弁座との間に介在するゴムシ
ートと、弁体とストッパとの間に介在するゴムシートと
はそれぞれ別個に設けられるだけなので、弁体が離着座
を繰返す間にゴムシートが剥離してしまうおそれがあ
る。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、部品点数の増加や部品管理の煩雑化等
を招くことなく、弁体の離着座に伴う衝突音の低減、お
よび着座した弁体による流入内と流出口との遮断を長期
に亘って確実に行うことができるようにした電磁弁を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1による電磁弁は、流入口と流出口とを
有し、該流入口と流出口との間に弁座が形成された弁ケ
ースと、該弁ケースに設けられ、コア外周側に電磁コイ
ルが巻回された電磁アクチュエータと、前記弁ケース内
に位置して前記弁座と前記電磁アクチュエータのコアと
の間に配設され、前記流入口と流出口とを連通、遮断す
べく前記弁座に対して離着座する弁体とを備え、該弁体
を、磁性材料からなる筒状の弁本体と、該弁本体内を介
して該弁本体の弁座当接側とコア当接側とに一体に設け
られた弾性部材とからなる構成を採用している。
【0013】そして、請求項2による電磁弁のように、
弁ケースは、樹脂材料により一体成形され、軸方向一側
に位置して流入口と流出口との間に弁座が形成されると
共に、軸方向他側に位置して前記電磁コイルが巻回され
るボビン部が形成されることが望ましい。
【0014】また、請求項3による電磁弁のように、電
磁アクチュエータは、磁性材料により形成され、外筒部
と軸方向に延びるコアとを有するハウジングと、該ハウ
ジングのコア外周側に巻回された電磁コイルと、樹脂材
料により形成された前記弁ケースに埋設され、前記ハウ
ジングと弁体との間に閉磁路を形成した磁性材料からな
るプレートとから構成することが望ましい。
【0015】さらに、請求項4による電磁弁のように、
弾性部材は、前記弁本体の弁座当接側に設けられた弁座
側シール部と、コア当接側に設けられたコア側ストッパ
部と、該弁本体の中空穴内に位置して該弁座側シール部
とコア側ストッパ部との間を連結する連結部とからな
り、該弁座側シール部、コア側ストッパ部および連結部
を一体に成形することが望ましい。
【0016】
【作用】上記構成により、電磁コイルが励磁されて弁体
が離座するとき、弁体はコア当接側に設けられたコア側
ストッパ部を介してコアに弾性的に当接し、電磁コイル
が消磁されて弁体が着座するとき、弁座当接側に設けら
れた弁座側シール部を介して弁座に弾性的に当接し、弁
体の離着座に伴う衝突音を低減する。
【0017】この場合、弾性部材は弁本体内を介して弁
本体の弁座当接側とコア当接側とに一体的に設けられて
いるから、弁本体からの弾性部材の剥離を防止できる。
【0018】そして、弁ケースはボビン部も含めて樹脂
成形できるから、弁ケースと電磁コイルとを一体化でき
る。
【0019】また、ハウジングの外筒部とコアを一体化
すると共に、弁ケースにプレートを埋設する構成とする
ことにより、電磁アクチュエータを、ハウジング、電磁
コイル、プレートからなる3部品として構成できる。
【0020】さらに、弾性部材を弁座側シール部、コア
側ストッパ部および連結部からなる一体成形品とするこ
とにより、弁本体に対して焼付け等の手段で固定するこ
とができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づき説明する。
【0022】図において、1は樹脂材料によって一体成
形された弁ケースを示し、該弁ケース1の軸方向一側に
径方向に延びる流入口2と、軸方向に延びる流出口3
と、該流入口2と流出口3との間に位置した弁座4とが
形成されている。また、弁ケース1の軸方向他側には、
大径部5と鍔部6との間に位置して軸方向に延び、後述
する電磁コイル10が巻回されるボビン部7が形成され
ている。そして、流入口2と流出口3はそれぞれホース
等を介して、例えばキャニスタおよび吸気通路(いずれ
も図示せず)等に接続されるようになっている。
【0023】8は弁ケース1内に設けられた中空部を示
し、該中空部8には流入口2と流出口3のそれぞれの基
端側が開口している。そして、弁座4は流出口3の基端
側に位置して該中空部8内に突出して設けられている。
【0024】かくして、本実施例による弁ケース1は、
流入口2、流出口3、弁座4、大径部5、鍔部6、ボビ
ン部7、中空部8等が一体に成形されている。
【0025】9は弁ケース1を構成する大径部5内に埋
設された磁性材料からなるプレートを示し、該プレート
9は弁ケース1の成形時に該弁ケース1内に一体的に埋
設された埋設部9Aと、図1に示す如く該埋設部9Aか
ら径方向に突出し、突出端側にボルト穴(図示せず)が
穿設された一対のフランジ部9B,9Bとを有してい
る。また、埋設部9Aには、例えば互いに90度の角度
間隔をもって4個(図2中に2個のみ図示)の連結穴9
C,9C,…が穿設され、弁ケース1を樹脂成形すると
きプレート9の上部と下部とを該各連結穴9Cを介して
連結することにより、弁ケース1の強度を確保してい
る。
【0026】10は弁ケース1のボビン部7に巻回され
た電磁コイルを示し、該電磁コイル10は弁ケース1の
外部に突出したコネクタ11に接続されている。そし
て、コントローラ(図示せず)からの制御電流をコネク
タ11を介して通電することにより、電磁コイル10が
励磁される。
【0027】12は弁ケース1のボビン部7に巻回され
た電磁コイル10を覆うハウジングを示し、該ハウジン
グ12は外筒部13と、図1に示す如く該外筒部13の
下側から径方向に突出し、突出端側にボルト穴(図示せ
ず)が穿設された一対のフランジ部14,14と、外筒
部13内を軸方向に延びる中空のコア15とを有し、磁
性材料により一体形成されている。また、コア15の内
周面は後述する調整ロッド25を軸方向に案内するガイ
ド穴15Aとなり、該ガイド穴15Aの上端側には雌ね
じ部15Bが形成されている。そして、ハウジング12
は、外筒部13の内周側を弁ケース1の大径部5と鍔部
6に挿嵌すると共に、コア15をボビン部7内に挿嵌し
て弁ケース1に取付けられ、各フランジ部14と弁ケー
ス1に埋設されたプレート9の各フランジ部9Bとを、
ボルト16,16およびナット17,17によって固定
している。
【0028】このようにして、それぞれ一体形成された
弁ケース1とハウジング12とを取付けるだけで、ハウ
ジング12の外筒部13とコア15、および弁ケース1
に埋設されたプレート9からなる閉磁路が形成され、該
閉磁路と電磁コイル10とで電磁アクチュエータ18を
構成することができる。
【0029】19は弁ケース1の鍔部6とハウジング1
2の外筒部13との間に介在した保護殻を示し、該保護
殻19は樹脂材料により円筒状に形成され、弁ケース1
のボビン部7に巻回された電磁コイル10を覆ってい
る。これにより、弁ケース1にハウジング12を取付け
る際に電磁コイル10が損傷を受けるのを防止してい
る。20は弁ケース1の鍔部6と、ハウジング12に設
けられたコア15の基端部との間に配設されたシール用
のOリングを示している。
【0030】21は弁ケース1の中空部8内に位置し、
弁座4とコア15の下端に位置するストッパ部15Cと
の間に配設された弁体を示し、該弁体21は図3に示す
如く、磁性材料からなる筒状の弁本体22と、例えばフ
ッ素ゴム等の弾性樹脂材料からなり、該弁本体22に焼
付けられた弾性部材23とから構成されている。そし
て、前記弁本体22は、大径穴22Aおよび小径穴22
Bからなる中空穴22Cが軸方向に穿設された筒状体と
して形成されている。また、弾性部材23は、弁本体2
2の弁座当接側に設けられた弁座側シール部23Aと、
コア当接側に設けられたコア側ストッパ部23Bと、大
径穴22Aの内周側を覆う凹陥部23Cと、小径穴22
Bを塞ぎ後述するコイルばね24の一端部が当接するば
ね受部23Dとが一体に成形され、凹陥部23Cとばね
受部23Dとが、弁座側シール部23Aとコア側ストッ
パ部23Bとの間を連結する連結部23Eとなってい
る。
【0031】そして、前記弁体21は、電磁コイル10
が消磁されたとき弁座側シール部23Aを弁座4に当接
させて着座することにより、弁ケース1の流入口2と流
出口3とを遮断し、電磁コイル10が励磁されたときコ
ア側ストッパ部23Bをコア15の下端部に当接させて
離座することにより、弁ケース1の流入口2と流出口3
とを連通させる。
【0032】24は弁体21と後述する調整ロッド25
との間に介在したコイルばねを示し、該コイルばね24
は弁体21を常時弁座4に向けて付勢している。これに
より、電磁コイル10が消磁されたとき、弁体21の弁
座側シール部23Aが弁座4に弾力的に押圧され、弁座
4に設けられた流出口3の開口部が隙間なく閉塞される
ので、弁ケース1の流入口2と流出口3とを確実に遮断
することができる。
【0033】25はコア15のガイド穴15A内に挿嵌
された調整ロッドを示し、該調整ロッド25の上端側に
は雄ねじ部25Aが形成され、下端側には係合突起25
Bが形成されている。そして、調整ロッド25は、係合
突起25Bにコイルばね24の他端部を係合させてコア
15のガイド穴15A内に挿嵌され、雄ねじ部25Aを
コア15の雌ねじ部15Bに螺入することにより、弁体
21に対するコイルばね24の付勢力を調整するように
なっている。26は調整ロッド25の軸方向中間部に配
設されたシール用のOリングを示している。
【0034】本実施例による電磁弁は上述の如き構成を
有するもので、電磁アクチュエータ18の電磁コイル1
0を励磁することにより、ハウジング12の外筒部13
とコア15、プレート9、弁本体22からなる閉磁路が
形成され、弁体21がコイルばね24の付勢力に抗して
弁座4から離座し、流入口2と流出口3とが連通する。
また、電磁コイル10を消磁することにより、弁体21
がコイルばね24の付勢力によって弁座4に着座し、流
入口2と流出口3とが遮断される。
【0035】然るに、本実施例においては、弁本体22
に弾性部材23を焼付けることにより、弁体21が着座
するとき弁座4に当接する部位に弁座側シール部23A
を設け、弁体21が離座するときコア15のストッパ部
15Cに当接する部位にコア側ストッパ部23Bを設
け、かつ連結部23Eによって弁座側シール部23Aと
コア側ストッパ部23Bとを連結したので下記のような
作用効果を得ることができる。
【0036】即ち、弁体21が着座するとき弁座4に当
接して発生する衝突音、および弁体21が離座するとき
コア15のストッパ部15Cに当接して発生する衝突音
を効果的に低減することができる。
【0037】また、弁体21が着座したとき、弁体21
の弁座側シール部23Aが弁座4に開口する流出口3を
隙間なく閉塞するので、弁ケース1の流入口2と流出口
3とを確実に遮断することができる。例えば図4中に実
線の特性線(イ)で示す如く、弁体21に作用するコイ
ルばね24のばね力が40gである場合、負圧が−2
6.6(kPa)近傍の値以下であれば流体漏れ量を0
に保持することができ、さらに、コイルばね24のばね
力を60g以上とした場合には、図4中に一点鎖線の特
性線(ロ)で示す如く、流体漏れ量を常時0に保持する
ことができる。
【0038】さらに、弁体21が弁座4に着座すると
き、弁座4にはフッ素ゴムからなる弁座側シール部23
Aが接触することになるので、凍結防止剤等が弁座4と
弁体21との当接面に付着することにより弁座4と弁体
21とが固着するのを防止することができる。
【0039】しかも、弁座側シール部23Aとコア側ス
トッパ部23Bとは、弁本体22の中空穴22C内に位
置する連結部23Eを介して、弁本体22の弁座当接側
とコア当接側とに一体に設けられているので、弁体21
が離着座を繰返すことによる弁本体22からの剥離を防
止できるだけでなく、部品点数の削減および部品管理の
簡易化をも図ることができる。
【0040】図5は本発明の実施例による変形例を示
し、弁体21のばね受部23Dとコイルばね24の一端
部との間に、円板状のばね受27を介在させている。こ
のように、ばね受27によってコイルばね24の一端部
を保持することにより弾性部材23が損傷するのを防止
することができ、弁体21による流入口2と流出口3と
の遮断を、更に長期に亘って確実に行うことができる。
【0041】なお、前記実施例では、本発明による電磁
弁を車両に搭載されたエバポパージシステム等の空圧回
路に用いた例について述べたが、本発明はこのような空
圧回路を構成する気体通路開閉用の電磁弁に用いるだけ
でなく、例えば燃料噴射弁等の油圧回路を構成する液体
通路開閉用の電磁弁に用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、弁体の弁座当接側とコア当接側に弾性部材を一体に
設け、弁体が離座するとき弁体がコア当接側に設けられ
た弾性部材を介してコアに弾力的に当接し、弁体が着座
するとき弁体が弁座当接側に設けられた弾性部材を介し
て弁座に弾力的に当接するようにしたので、部品点数の
増加および部品管理の煩雑化等を招くことなく、弁体の
離着座に伴う衝突音の低減、着座した弁体による流入口
と流出口との遮断を長期に亘って確実に行うことができ
る。
【0043】そして、請求項2の発明によれば、弁ケー
スをボビン部を含めて一体的に樹脂成形することができ
るので、部品点数の削減を図ることができる。
【0044】また、請求項3の発明によれば、外筒部と
コアとを有するハウジングと、弁ケースに埋設したプレ
ートと、弁ケースのボビン部に巻回した電磁コイルとに
よって、弁ケースにハウジングを取付けるだけで電磁ア
クチュエータを構成することができるので、組付性を著
しく向上させることができる。
【0045】さらに、請求項4の発明によれば、弾性部
材を弁座側シール部、コア側ストッパ部および連結部か
らなる一体成形品とし、焼付け等によって弁本体に一体
的に固定することができるので、弁体からの弾性部材の
剥離等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電磁弁を示す外観図であ
る。
【図2】図1中の矢示II−II方向から見た縦断面図であ
る。
【図3】図2中の弁体を拡大して示す縦断面図である。
【図4】電磁弁の流出口側に作用する負圧と流体漏れ量
との関係を、本発明の実施例について示す特性線図であ
る。
【図5】本発明の実施例の変形例を示す図3と同位置の
縦断面図である。
【図6】従来技術による電磁弁の流出口側に作用する負
圧と流体漏れ量とを、ばね力との関係で示す特性線図で
ある。
【符号の説明】
1 弁ケース 2 流入口 3 流出口 4 弁座 7 ボビン部 9 プレート 10 電磁コイル 12 ハウジング 13 外筒部 15 コア 18 電磁アクチュエータ 21 弁体 22 弁本体 22C 中空穴 23 弾性部材 23A 弁座側シール部 23B コア側ストッパ部 23E 連結部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口と流出口とを有し、該流入口と流
    出口との間に弁座が形成された弁ケースと、該弁ケース
    に設けられ、コア外周側に電磁コイルが巻回された電磁
    アクチュエータと、前記弁ケース内に位置して前記弁座
    と前記電磁アクチュエータのコアとの間に配設され、前
    記流入口と流出口とを連通、遮断すべく前記弁座に対し
    て離着座する弁体とを備え、該弁体を、磁性材料からな
    る筒状の弁本体と、該弁本体内を介して該弁本体の弁座
    当接側とコア当接側とに一体に設けられた弾性部材とか
    ら構成してなる電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記弁ケースは、樹脂材料により一体成
    形され、軸方向一側に位置して流入口と流出口との間に
    弁座が形成されると共に、軸方向他側に位置して前記電
    磁コイルが巻回されるボビン部が形成されてなる請求項
    1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記電磁アクチュエータは、磁性材料に
    より形成され、外筒部と軸方向に延びるコアとを有する
    ハウジングと、該ハウジングのコア外周側に巻回された
    電磁コイルと、樹脂材料により成形された前記弁ケース
    に埋設され、前記ハウジングと弁体との間に閉磁路を形
    成した磁性材料からなるプレートとから構成してなる請
    求項1に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は、前記弁本体の弁座当接
    側に設けられた弁座側シール部と、コア当接側に設けら
    れたコア側ストッパ部と、該弁本体の中空穴内に位置し
    て該弁座側シール部とコア側ストッパ部との間を連結す
    る連結部とからなり、該弁座側シール部、コア側ストッ
    パ部および連結部を一体に成形してなる請求項1に記載
    の電磁弁。
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