JPH08312827A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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Publication number
JPH08312827A
JPH08312827A JP11591895A JP11591895A JPH08312827A JP H08312827 A JPH08312827 A JP H08312827A JP 11591895 A JP11591895 A JP 11591895A JP 11591895 A JP11591895 A JP 11591895A JP H08312827 A JPH08312827 A JP H08312827A
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JP
Japan
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valve
passage
solenoid valve
moving core
fluid flow
Prior art date
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Pending
Application number
JP11591895A
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English (en)
Inventor
Yasunori Kobayashi
康規 小林
Yasuo Kato
康夫 加藤
Kazuhiro Yasuda
和弘 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型偏平化が可能な電磁弁を提供する。 【構成】 電磁弁21は、低背の釣鐘状に形成されたハ
ウジング10と、このハウジング10内に収容される電
磁ソレノイド1と、この電磁ソレノイド1が保持される
コイル保持部材8とから構成される。電磁ソレノイド1
を構成するムービングコア16により電磁ソレノイド1
のヨーク3に形成された連通孔3aを開閉することで、
ハウジング10に形成された第1通路10aとコイル保
持部材8に形成された第2通路8aとの連通を導通また
は遮断する。この連通孔3aは、円環形状を90°ごと
に4分割した形状を有しており、ヨーク3の底部3bに
4箇所形成されている。そして、この4つの連通孔3a
は同一円の周上にそれぞれ位置しており、隣合う連通孔
3aの間には接続部が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁弁に関するもの
で、例えば車両の燃料タンク等からの蒸発燃料を吸着処
理し大気中への蒸発燃料の放出を防止する蒸発燃料処理
装置(以下、「キャニスタ」という。)等の負圧源に接
続される電磁弁に関するものある。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料タンクやキャブレタ等の
燃料系から蒸発する蒸発燃料は温度の上昇とともにその
発生量が増加することが知られている。特に車両を長時
間運転しその停止直後にはエンジンルームの温度が上昇
し燃料の蒸発が盛んになるため、発生する蒸発燃料を一
時的に蓄える機能が必要となる。そこで、エンジンに接
続される燃料吸気管と燃料タンクとの間には活性炭の詰
められたキャニスタが設けられ、エンジン停止時にはこ
のキャニスタにより蒸発燃料を除去している。そして、
運転時にはキャニスタの外部から大気を取入れ活性炭が
捕らえた蒸発燃料を離脱させ、燃料吸気管側に離脱した
蒸発燃料を吸込ませることで活性炭を浄化させている。
そのため、キャニスタの内外を連通または遮断させる電
磁弁がキャニスタに取り付けられており、この電磁弁を
開弁させることでキャニスタの外部から大気を取り入
れ、またこの電磁弁を閉弁させることによりキャニスタ
を大気から遮断している。
【0003】この種の電磁弁としては特開昭62−83
573号公報および特開昭62−233580号公報に
それぞれ開示されているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−83573号公報に開示される切替弁装置および
特開昭62−233580号公報に開示される切換弁に
よると、スプリングに付勢されて可動するシャフトの一
端に可動鉄心を取付け、他端に弁体等を取付けることで
可動部材を構成し、キャニスタの内外を連通させる通路
を弁体によって開閉している。そのため、この可動部材
を構成するためには少なくとも3個の部材を必要とし、
部品点数の削減を妨げるという問題を生ずる また、特開昭62−83573号公報と特開昭62−2
33580号公報に開示される切替弁装置および切換弁
とによると、可動鉄心と固定鉄心との対向面積上の条件
から可動鉄心を吸引する電磁吸引力が制限されるため、
可動鉄心と固定鉄心との離隔距離も制限を受ける。その
ため、可動鉄心の移動と連動して移動する弁体の可動長
も同様の制限を受けることから、開弁時、弁座を形成す
る通路の開口と弁体との隙間面積が大気の流通する通路
の開口面積に対して十分に確保できない。したがって、
通路の開口と弁体との隙間で圧力損失を生じ大流量の大
気の流れを妨げるという問題を生ずる。
【0005】さらに、特開昭62−83573号公報と
特開昭62−233580号公報に開示される切換弁装
置および切換弁によると、前述したようにスプリングに
付勢されて可動するシャフトの一端には可動鉄心が取付
けられ、他端には弁体等が取付けられることにより可動
部材を構成しているため、可動部材を閉弁方向に付勢す
る付勢手段をこの可動部材の軸方向に設けることとなり
可動部材の移動スペースを軸方向に確保する必要があ
る。したがって、可動部材の軸方向の体格が大きくな
り、その体格に応じた取付けスペースを軸方向に確保す
る必要があるため搭載性を悪化させるという問題を生ず
る。
【0006】本発明の目的は、小型偏平化が可能な電磁
弁を提供することである。また、本発明の別の目的は、
大流量の流体が流通可能な電磁弁を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明による請求項1記載の電磁弁は、内側部材と
この内側部材の外周に所定隙間を確保して位置する外側
部材とこの外側部材および内側部材を接続する接続部材
とを有し、前記所定隙間を流体流路の一部にする弁本体
と、前記弁本体内に往復移動可能に収容され、前記内側
部材および前記外側部材に当接することで前記流体流路
を遮断し、前記内側部材および前記外側部材と離間する
ことで前記流体流路を導通させる弁部材と、前記弁部材
を前記流体流路の導通する方向に付勢する付勢手段と、
通電により前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁部材を
前記流体流路の遮断する方向に吸引するソレノイド部と
を備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明による請求項2記載の電磁弁
は、請求項1記載の電磁弁において、前記所定隙間の形
状は、円環であることを特徴とする。さらに、本発明に
よる請求項3記載の電磁弁は、請求項1または2記載の
電磁弁において、前記ソレノイド部は、コイルが巻装さ
れたコイル保持部材と前記コイル保持部材内に埋設され
た磁性部材とを有し、前記弁本体は、磁性体材料からな
り前記磁性部材に磁気的に接続され、前記コイルへの通
電により、前記磁性部材、前記弁本体および前記弁部材
によって磁路を構成することを特徴とする。
【0009】さらにまた、本発明による請求項4記載の
電磁弁は、前記流体流路の前記所定隙間の反弁座部側に
大気が導入され、前記弁部材側に負圧源から負圧が導入
される請求項1、2または3記載の電磁弁であって、前
記流体流路の大気導入側と前記所定隙間との間には、フ
ィルタが配設されていることを特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載の電磁
弁によると、弁本体の外側部材が内側部材の外周に所定
隙間を確保して位置することから、弁本体から弁部材が
離間したとき弁本体と弁部材との間に形成される流体流
路の断面積は内側部材の外周長さに比例することにな
る。これにより、所定隙間の総面積である弁部材の受圧
面積を増大させることなくして、弁本体と弁部材との間
の流体流路断面積を増大されることができ弁部材の離間
距離を減少させることができる。したがって、流体流路
を遮断または導通させるときの弁部材の移動距離が減少
することから、弁部材の移動方向に対する電磁弁の小型
偏平化を可能にする効果がある。
【0011】また、本発明の請求項2記載の電磁弁によ
ると、内側部材と外側部材との間に形成される所定隙間
の形状は円環であることから、この所定隙間を通過する
流体の流れを偏りなく一様にできる。これにより、流体
の通過抵抗を減少させる効果がある。さらに、本発明の
請求項3記載の電磁弁によると、コイルへの通電によ
り、ソレノイド部の磁性部材、弁本体および弁部材によ
って磁路を構成し、この弁部材が弁本体内を往復移動す
ることで流体流路を遮断また導通させることから、例え
ばシャフト、第1可動体および第2可動体で可動部材を
構成する場合と較べ、部品点数を大幅に削減できる。こ
れにより、電磁弁の製品コストを削減できる効果があ
る。
【0012】さらにまた、本発明の請求項4記載の電磁
弁によると、流体流路の大気導入側と所定隙間との間に
は、フィルタが配設されていることから、流体流路の大
気導入側より電磁弁内に侵入する例えば異物等をフィル
タによって除去できる。これにより、電磁弁内に侵入し
た異物等が弁部材に付着するのを防止できるため、弁本
体の内側部材および外側部材に弁部材が当接したとき異
物等の付着によって生ずる流体流路の遮断不良を防止す
る効果がある。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の一実施例による電磁弁を図1〜図3に示
し、本実施例による電磁弁を適用したオンボードダイア
グノシスII(以下、「OBD−II」という。)システム
のシステム概要図を図5に示す。
【0014】図5に示すOBD−IIシステムは、燃料タ
ンク23と連通する配管22b、22cから発生するエ
バポエミッションのリークチェックを実施するシステム
である。このシステム構成の概要を説明する。燃料タン
ク23は配管22cを介してキャニスタ22に連通して
いる。この配管22cには一定時間後の圧力上昇を検知
する圧力センサ25が接続されている。キャニスタ22
はキャニスタ大気開放配管22aを介して電磁弁21に
連通するとともに、配管22bを介してパージバルブ2
4の一端にも連通している。そして、パージバルブ24
の他端は吸気管26に連通している。
【0015】このシステムで燃料タンク23と、連通す
る配管22bおよび配管22cから発生するエバポエミ
ッションのリークチェックは次に示す順序により行われ
る。キャニスタ22のキャニスタ大気開放配管22aを
電磁弁21で閉じる。そして、パージバルブ24を開放
することにより、吸気管26から所定の負圧を配管22
b、配管22c側へ導入し、導入後、パージバルブ24
を閉じることでエバポエミッションを完全に遮蔽する。
一定時間経過したのち、圧力センサ25へどれくらい圧
力上昇したかを測定することでエバポエミッションのリ
ークチェックが行われる。
【0016】次に電磁弁21の構成を図1〜図3に基づ
いて説明する。図1に示すように、電磁弁21は、低背
の釣鐘状に形成されたハウジング10と、このハウジン
グ10内に収容される電磁ソレノイド1と、この電磁ソ
レノイド1が保持されるコイル保持部材8とから構成さ
れている。そして、ハウジング10に形成された第1通
路10aとコイル保持部材8に形成された第2通路8a
との連通を電磁ソレノイド1を構成するムービングコア
16により導通または遮断している。
【0017】ゴム材、樹脂モールド材、これらの混合物
または化合物等からなるハウジング10の上部には大気
が流入する第1通路10aが形成されており、この第1
通路10aの大気側開口には水、異物等の進入を防止す
る水よけカバー11が被せられている。有底の筒状に形
成されるこの水よけカバー11は第1通路10aが形成
されるハウジング10の上部外径より大径の内径を有
し、かつ第1通路10aに挿入される内筒部11aには
複数の連通孔11bが形成されているため、この水よけ
カバー11が第1通路10aに被せられても第1通路1
0aは大気と連通可能である。
【0018】電磁ソレノイド1は、コイル2、ヨーク
3、マグネチックプレート4およびムービングコア16
から構成される磁路構成部材と、コイル2およびマグネ
チックプレート4を保持するコイル保持部材8および2
次モールド部材9から構成される保持部材とを備えてい
る。筒状の糸巻形状を有するコイル保持部材8は樹脂等
から形成されており、このコイル保持部材8内にはコイ
ル保持部材8の形状に合わせてLの字を2つ背中合わせ
に向かい合わせた縦断面形状を有するマグネチックプレ
ート4がインサート成形されている。このマグネチック
プレート4の一端に位置する露出部4aはコイル保持部
材8から露出しており、この露出部4aは後述するヨー
ク3と磁気的に接続される。このコイル保持部材8には
通電することにより磁束を発生させるコイル2が巻回さ
れており、このコイル2から発生する磁束がマグネチッ
クプレート4内を通る。またマグネチックプレート4は
コイル保持部材8の補強材の役割を果しており、コイル
2が巻回されるときコイル保持部材8が変形するのを防
止している。
【0019】コイル保持部材8の内部には第2通路8a
が形成されており、コイル保持部材8の図1で下側端部
の外周にはOリング18が取付けられている。キャニス
タ22に電磁弁21を固定するとき、このOリング18
によりキャニスタ22側通路と電磁弁21側の第2通路
8aとの連通を確実にし、かつキャニスタ22内の気密
性を確保している。
【0020】一方、コイル保持部材8の外周は、巻回さ
れたコイル2の外周を保護するように樹脂からなる筒状
の2次モールド部材9によって覆われている。この2次
モールド部材9の図1で上側端部には環状のパッキンシ
ール15が取付けられており、後述するヨーク3内に2
次モールド部材9が組付けられたとき、2次モールド部
材9の内側と外側とを液密にシールする。
【0021】磁路構成部材であるヨーク3は、前述した
ハウジング10の内周壁に密接可能な外周壁を有する有
底の筒状に形成されている。ハウジング10内にヨーク
3を収容したとき、ハウジング10の底部10bとヨー
ク3の底部3bとにより空間部12が区画形成されるよ
うに底部3bが内側に窪むように凹状に形成されてい
る。この底部3bの周囲には底部3bからハウジング1
0に向かうに従い拡開するテーパ部3cが形成されてい
る。また、底部3bには、第1通路10aを流通する大
気が底部3bを通過できるように連通孔3aが形成され
ている。そして、空間部12にはシリコン系のスポンジ
等からなるゴミ補集用フィルタ13が収容されており、
このゴミ補集用フィルタ13により第1通路10aから
侵入する異物等を取除いている。
【0022】図2に示すように、連通孔3aは円環形状
を90°ごとに4分割した形状を有しており、ヨーク3
の底部3bに4箇所形成されている。そして、この4つ
の連通孔3aは同一円の周上にそれぞれ位置しており、
隣合う連通孔3aの間には接続部3eが形成されてい
る。このように、連通孔3aを90°間隔に位置させる
ことで、底部3bを構成する内周部3fと外周部3gと
を接続部3eによって接続している。ここで、内周部3
fの直径はD1 である。
【0023】ヨーク3内に収容されるコイル保持部材8
とヨーク3の底部3bとの間に形成される空間部には磁
路構成部材であるムービングコア16が収容されてい
る。このムービングコア16は、前述したテーパ部3c
の内壁面に面接触可能な形状からなるテーパ部16aを
外周に備えたフライパン形状部を図1で上方に有し、前
述したコイル保持部材8の内径より僅かに小径の外径を
有する有底の筒状の摺動部16bを図1で下方に有して
いる。そして、このムービングコア16の底部には連通
孔16cが形成され、摺動部16bの内側に形成される
通路16dを介してテーパ部16aの開口と連通孔16
cとが連通している。
【0024】この摺動部16b内には圧縮コイルスプリ
ング6が収容されている。この圧縮コイルスプリング6
の一端は摺動部16bの端部側の底部内壁に当接し、他
端はヨーク3の底部3bの内壁に当接している。これに
より、底部3bとコイル保持部材8との間に位置すると
ともに、摺動部16bがコイル保持部材8の第2通路8
a内に摺動可能に収容されるムービングコア16は圧縮
コイルスプリング6によってコイル保持部材8側に付勢
されている。
【0025】また、ムービングコア16のフライパン形
状部を構成する底部16eには、ヨーク3の底部3bに
形成された連通孔3aの位置に合わせて幅の狭いシート
ゴム取付孔16fが4箇所形成されている。このシート
ゴム取付孔16fには連通孔3aに適合した形状で断面
形状がI字状に形成されたゴム材等からなるシートゴム
17が嵌入もしくは焼付固定されており、図1で上方側
にシートゴム17aが下方側にシートゴム17bがそれ
ぞれ位置している。ムービングコア16が圧縮コイルス
プリング6の付勢力に抗してヨーク3の底部3b側に移
動したとき、このシートゴム17aがヨーク3のシート
部3dに当接することによって連通孔3aを遮蔽する。
つまり、シートゴム17aが弁部材となりシート部3d
が弁座となることからシートゴム17aがシート部3d
に着座することで連通孔3aを遮蔽し閉弁することがで
きる。
【0026】さらに、シートゴム17aの反対側に位置
するシートゴム17bは、ムービングコア16が圧縮コ
イルスプリング6の付勢力によりコイル保持部材8側に
移動したとき、ムービングコア16とコイル保持部材8
との間に位置することから、ムービングコア16とコイ
ル保持部材8との当接音を減少させる役割も果してい
る。したがって、シートゴム17の材質はゴム材等に限
られることはなく、シート部3dに当接したときの良好
なシール性能と、コイル保持部材8に当接したときの良
好な消音性能とを兼ね備える材質をシートゴム17の材
質に選択するのが望ましい。
【0027】次に電磁弁21の組付けを図1に基づいて
説明する。図1に示すように、磁路構成部材であるマグ
ネチックプレート4をインサート成形することにより形
成されるコイル保持部材8にコイル2を巻付けた後、コ
イル2の外周を覆うように筒状の2次モールド部材9を
樹脂成形により形成する。これにより、コイル保持部材
8に巻回されたコイル2はその周囲をコイル保持部材8
と2次モールド部材9により覆われ保護される。
【0028】一方、樹脂成形されたハウジング10の第
1通路10a側には第1通路10aを塞ぐようにゴミ補
集用フィルタ13が収容され、さらにヨーク3の底部3
bとハウジング10の底部10bとでゴミ補集用フィル
タ13を挟込むようにヨーク3をハウジング10内に収
容する。ムービングコア16に形成された4箇所のシー
トゴム取付孔16fにはシートゴム17がそれぞれ取付
けらる。そして、先に組付けたコイル保持部材8の第2
通路8a内にムービングコア16を挿入した後、ムービ
ングコア16の通路16d内に圧縮コイルスプリング6
を収容する。この状態でゴミ補集用フィルタ13および
ヨーク3を組付けたハウジング10を2次モールド部材
9の外側に被せるようにコイル保持部材8等をハウジン
グ10内に押込む。すると圧縮コイルスプリング6の他
方の端部がヨーク3の底部3bに当接し、また2次モー
ルド部材9の上方に取付けられたパッキンシール15が
ヨーク3の内壁に当接する。これによりムービングコア
16はコイル保持部材8側に付勢され、またパッキンシ
ール15により2次モールド部材9の内外が液密に遮断
される。さらに、磁路構成部材であるヨーク3の開口端
部とマグネチックプレート4の露出部4aとが互いに当
接することからヨーク3とマグネチックプレート4とが
磁気的に接続される。ハウジング10に収容されたコイ
ル保持部材8等はコイル保持部材8から露出するマグネ
チックプレート4の露出部4aによってハウジング10
に固定される。そしてハウジング10の第1通路10a
には水よけカバー11が取付けられ、またコイル保持部
材8の他端部にはOリング18が取付けられることで組
付けが終了する。
【0029】次に電磁弁21の作動を図1〜図4に基づ
いて説明する。図1に示すように、コイル2が通電され
ていないとき、ムービングコア16は圧縮コイルスプリ
ング6によってコイル保持部材8方向に付勢されてい
る。これにより、ヨーク3のシート部3dからシートゴ
ム17が離座するため第1通路10aとムービングコア
16内の通路16dとが連通孔3aを介して互いに連通
する。したがって、大気側に開口する第1通路10aと
キャニスタ22側に開口するコイル保持部材8の第2通
路8aとが連通することになる。
【0030】図4に示すように、この第1通路10aと
通路16dとが連通すると、ヨーク3のシート部3dと
ムービングコア16のシートゴム17aとの間に通路2
0が形成される。この通路20の形状を模式的に表す
と、図4に示すように、4つの連通孔3aの開口面の形
状を上面に有しムービングコア16のストローク長L1
を高さとした形状、すなわち矩形状の縦断面を有する環
形状を90°間隔に4分割した形状に表わされる。そし
て、この通路20の模式的に表される形状の内周面20
aは、連通孔3aを介して連通する第1通路10aと通
路16dとを流通する大気の通路断面積に相当する。つ
まり、第1通路10aに流入した大気は連通孔3aを通
過した後、シートゴム17またはテーパー部16aに衝
突してムービングコア16の径方向内側に向かって通路
16dに流込むため、この内周面20aが通路断面積に
相当することになる。また、これとは逆方向にキャニス
タ22内の空気等が流れる場合、すなわち通路16dか
ら連通孔3aを介して第1通路10aに流入する場合も
同様に内周面20aが通路断面積に相当する。ここで、
内周面20aの通路断面積S1 は次の式(1) で表され
る。
【0031】 S1 = π×D1 ×L1 ・・・(1) したがって、通路断面積S1 を一定にすると、ヨーク3
の底部3bを構成する内周部3fの直径D1 を大きくす
ることでムービングコア16のストローク長L1を小さ
くすることができる。第1通路10aと通路16dとが
連通しているとき、外部より水よけカバー11をかいく
ぐって電磁弁21内に水が侵入したとしても、ムービン
グコア16の上部には拡開するテーパ部16aが形成さ
れているため、第1通路10aおよびゴミ補集用フィル
タ13を経由して侵入した水が通路16d方向に向かっ
て流れ易くなっている。そのため、侵入した水の流量が
大量でない限り、侵入した水がムービングコア16のテ
ーパ部16aを昇りさらにテーパ部16aを乗越えてテ
ーパ部16aの外壁側に流込むことがない。このよう
に、第1通路10a、ゴミ補集用フィルタ13、通路1
6dおよび第2通路8aを経由してキャニスタ22側へ
と積極的に電磁弁21内に侵入した水が抜けるような構
成を電磁弁21が有していることから、ムービングコア
16の摺動部16bの外周壁には侵入した水が到達し難
く、摺動部16bの外周壁を錆難くしている。したがっ
て、摺動部16bの外周壁が錆びることにより生ずるム
ービングコア16のスティックを防止する。
【0032】図3に示すように、コイル2に通電したと
き、コイル2から発生した磁束はヨーク3、マグネチッ
クプレート4およびムービングコア16を閉磁路とし
て、図3に示す矢印Aのように流れる。したがって、ム
ービングコア16は圧縮コイルスプリング6の付勢力に
抗してヨーク3側に移動するため、シートゴム17aが
シート部3bに着座する。これにより第1通路10aと
通路16dとの連通が遮断され、大気側とキャニスタ2
2側との連通が遮断される。このとき、ムービングコア
16のテーパ部16aは、ヨーク3のテーパ部3cの形
状に合わせて形成されていることから、テーパ状に形成
することなく径方向外側に向かってまっすぐに伸びるよ
うに形成した場合と較べてヨーク3とムービングコア1
6との対向面積を広くすることができる。これにより、
ヨーク3とムービングコア16との磁気的結合をより密
にしている。さらに、ヨーク3の底部3bをテーパ部3
cを有する凹状に形成し、この形状に合わせてムービン
グコア16のフライパン形状部を形成したことから、ム
ービングコア16の可動長を確保しつつ、電磁弁21自
体の軸方向高さを極力抑えることができる。
【0033】ここで、本実施例による電磁弁21の構成
が圧力損失の低減に効果的であることを明確にするた
め、比較例による電磁弁を図7に示し、その構成を説明
する。また図4(a) および図4(b) に示す説明図に基づ
いて通路径に対するストローク長を比較する。図7に示
すように、比較例による電磁弁121は、電磁ソレノイ
ド101、コイル102、ヨーク103および固定鉄心
105により構成されている。固定鉄心105のほぼ中
央部には軸方向に貫通する貫通孔105aが設けられ、
この貫通孔105aにシャフト112が軸方向に移動可
能に収容されている。そして、このシャフト112は固
定鉄心105より軸方向両側に突出し、一端は第2可動
体107と当接し、他端は弁体108eが配設された第
1可動体108と係合している。第2可動体107の外
周はコイル102が巻回されたコイル保持部材111の
内周と当接し、軸方向に移動できるようになっている。
【0034】電磁ソレノイド101にはヨーク103を
介して固定鉄心105とともにハウジング110が連結
されている。ハウジング110は図示しないキャニスタ
大気開放部に連結され、このキャニスタから負圧が導入
される第2通路ハウジング110aと、大気が導入され
る第1通路110bとが一体に設けられており、一方の
第2通路110aは、弁体108eが弁座110cに接
離することにより開閉弁する。
【0035】弁体108eが弁座110cから離間して
いるとき、第2通路110aと第1通路110bとが連
通し、かつ弁体108eが弁座110cに着座している
とき第2通路110aと第1通路110bとの連通が遮
断されるようになっている。そして、弁体108eは圧
縮コイルスプリング109によって弁座110cから離
座するように付勢されている。このとき、第1通路11
0bと第2通路110aとの間に通路120が形成され
る。
【0036】図4(b) に示すように、通路120は通路
110bの内径D2 からなる通路110bの断面形状を
上面に有し弁体108eのストローク長L2 の高さを有
する円柱形状からなる。そして、この通路120の外周
面120aが、第1通路110bから通路120を介し
第2通路110aに流入する大気の通路断面積に相当す
る。つまり、第1通路110bと第2通路110aとは
互いに直角に位置していることから、第1通路110b
から流入した大気が弁体108eなどに衝突し第2通路
110a方向に流れるため、通路120の外周面120
aが通路断面積に相当することになる。ここで、通路断
面積S2 は次の式(2) で表される。
【0037】 S2 = π×D2 ×L2 ・・・(2) そして、この比較例の電磁弁121の「第1通路110
bの通路断面積」は弁体108eの受圧面に相当し図4
(b) で符号120bにより表されている。一方、図4
(a) に示すように、本実施例の電磁弁21の「連通孔3
aの通路断面積」はシートゴム17aの受圧面に相当
し、図4(a) で符号20bにより表されている。する
と、本実施例の電磁弁21の通路断面積S1 を比較例の
電磁弁121の通路断面積S2 と同じだけ確保し、かつ
電磁弁21の受圧面20bと電磁弁121の受圧面12
0bとを同じ面積に設定すると、次の式(3) が成り立つ
ことからムービングコア16のストローク長L1 は次の
式(4) で表される。
【0038】 π×D1 ×L1 = π×D2 ×L2 ・・・(3) L1 = (L2 ×D2 )/D1 ・・・(4) ここで、連通孔3aの内径D1 と通路110dの内径D
2 との間には、D1 の方がD2 より大きい関係を有する
ことから、ムービングコア16のストローク長L1 の方
が弁体108eのストローク長L2 より小さいことが判
る。これにより、大気が流れる通路断面積を同じだけ確
保しながら本実施例の電磁弁21の方が比較例の電磁弁
121よりストローク長L1 を小さくすることができ
る。すると、ムービングコア16のストローク長L1 の
減少によりムービングコア16の移動方向に対する電磁
弁21の高さを低くすることができる。またストローク
長L1 の減少により最大ストローク時の吸引力が大きく
なることから、コイル2の小型化が可能になる。したが
って、電磁弁21の形状を大型にすることなくして圧力
損失を低減する効果がある。
【0039】また、比較例の電磁弁121によると、可
動部材を弁体108e、第2可動体107、シャフト1
12および第1可動体108から構成する必要がある。
これに対し、本実施例の電磁弁21によると、図1に示
すように可動部材はムービングコア16およびこのムー
ビングコア16に取付けられたシートゴム17から構成
される。これは、可動部材であるムービングコア16自
身が磁路を構成し、かつこのムービングコア16の一部
に弁部材であるシートゴム17を配設したことから、比
較例の電磁弁121より少数の部材で可動部材を実現し
ている。
【0040】上述したように、本実施例によると、ヨー
ク3の底部3bに円環形状の連通孔3aを形成したこと
から、連通孔3aの内側に位置する内周部3fの直径D
1 を連通孔3aの内径にすることができる。これによ
り、ムービングコア16に取付けられたシートゴム17
の受圧面20bを大きくすることなくして、開弁時にヨ
ーク3のシート部3dとシートゴム17との間に形成さ
れる通路20の内周面20aに相当する通路断面積を内
周部3fの直径D1 に対応して大きくすることができ
る。すると、内周面20である通路断面積を大きくでき
る分、ムービングコア16のストローク長L1 を減少さ
せることができる。したがって、ムービングコア16の
ストローク長L1 の長さが減少した分、電磁弁21の軸
方向長さであるムービングコア16の可動方向を偏平に
することができ、例えば電磁弁21をキャニスタ等に取
付けた場合の取付けスペースを小さくし搭載性を向上さ
せる効果がある。
【0041】また、本実施例によると、有底の筒状に形
成されたヨーク3に凹状の底部3bを形成し、この形状
に適合させた底部16eを有するムービングコア16を
ヨーク3内に収容しさらにムービングコア16内に通路
16dを形成したことから、電磁弁21の軸方向高さを
低くすることができる。さらに、本実施例によると、ム
ービングコア16の可動方向に沿ってムービングコア1
6内に大気が流通する通路16dを形成したことから、
流入側である第2通路10aから流出側である第2通路
8aまでの大気流路をほぼ直線的に形成することができ
る。これにより、例えば比較例による電磁弁121の第
1通路110bから第2通路110aまでの大気流路の
ように途中で直角に曲げられることがない。したがっ
て、直角に曲げられた部分で生ずる圧力損失を防止する
ことができる。
【0042】さらにまた、本実施例によると、大気流入
側である第1通路10aとヨーク3の底部3bとの間に
は、ゴミ補集用フィルタ13が収容されていることか
ら、第1通路10aから電磁弁21内に侵入する異物等
をこのゴミ補集用フィルタ13により除去できる。これ
により、車両走行時、電磁弁21内に侵入した塵芥等が
ヨーク3のシート部3dの表面またはムービングコア1
6の上側シート17aの表面に付着するのを防止でき、
これらの表面に塵芥等が付着した場合に生ずる閉弁時の
シール不良を防止する効果がある。
【0043】また、本実施例によると、電磁吸引力によ
り吸引されるムービングコア16自体が磁路構成部材と
なり、かつ弁体の役割をするシートゴム17をムービン
グコア16に取付けたことから、シャフト、第1可動
体、第2可動体および弁体で構成していた比較例の可動
部材と較べ、部品点数を大幅に削減できる。これによ
り、電磁弁21の製品コストを削減する効果がある。
【0044】さらに、本実施例によると、コイル保持部
材8の下側端部の外周には、Oリング18が取付けられ
ていることから、例えば電磁弁21をキャニスタ22等
に取付けた場合、電磁弁21の第2通路8aとキャニス
タ22の取付部の機密性をこのOリングによって向上す
ることができる。これにより、電磁弁21の取付部分か
らキャニスタ22内の蒸発燃料の漏れを防止する効果が
ある。
【0045】なお、本実施例では、ムービングコア16
の外周にテーパー部16aを設けるとともにムービング
コア16の軸中心に第2通路8aと連通する通路16d
を設けることで、第1通路10aに流入した大気をムー
ビングコア16の径方向内側方向に流し第2通路8aに
流入させたが、本発明では、これに限られることはな
く、例えば電磁弁のハウジングおよびヨークの周壁に流
体の下流側通路と連通する連通孔を設けることで、上流
側通路から流入した流体をムービングコアの径方向外側
方向に流し前記下流側通路に流入させても良い。
【0046】また、本実施例では、ヨーク3の底部3b
に形成した連通孔3aの形状を円環形状にしたが、本発
明では、これに限られることはなく、例えば矩形の環
状、多角形の環状等にしても良い。さらに、本実施例で
は、電磁弁21をOBD−IIシステムに適用した例を説
明したが、本発明ではこれに限られることはなく、例え
ば本発明の電磁弁をオンボードリフューエリングベーパ
リカバリ(以下、「ORVR」という。)システム等の
他のシステムに適用しても良い。
【0047】ここで、本実施例による電磁弁21を適用
したORVRシステムのシステム概要図を図6に示す。
図6に示すORVRシステムは、給油時に燃料タンク2
3から大気中に放出されるエバポエミッションを規制す
るためのシステムである。このシステム構成の概要を説
明する。
【0048】燃料タンク23は配管22c、22dを介
してキャニスタ22に連通している。この燃料タンク2
3には一定時間後の圧力上昇を検知する圧力センサ25
が取付けられている。またキャニスタ22にはキャニス
タ22の内側と外側との連通を導通または遮断する電磁
弁21が取付けられるとともに、配管22bを介してパ
ージバルブ24の一端にも連通している。そして、パー
ジバルブ24の他端は吸気管26に連通している。
【0049】配管22cにはタンク内圧制御弁28が接
続され、このタンク内圧制御弁28によりタンク内圧が
所定圧以上にならないように制御している。また配管2
2dにはバイパス弁29が接続され、バイパス通路の役
割をする配管22dの導通または遮断を行っている。電
子制御ユニット(以下、「ECU」という。)31は、
前述した電磁弁21、パージバルブ24および圧力セン
サ25に電気的に接続されており、電磁弁21およびパ
ージバルブ24に対しては弁の開閉信号を送信し、圧力
センサ25からは圧力値検出信号を受信している。そし
て、電気的に接続した警告灯32の点滅制御をECU3
1が行っている。
【0050】燃料タンク23に給油するときは、次に示
す順序によりバイパス弁29の制御が行われる。エンジ
ン停止状態では、電磁弁21が開弁し、パージバルブ2
4およびバイパス弁29が閉弁している。そして、燃料
タンク23に給油するため燃料タンク23のキャップ2
3aを取外すと、このキャップ23aが取外されたのと
連動してバイパス弁29が開弁する。すると、大量の燃
料を迅速に給油するために必要な燃料タンク23とキャ
ニスタ22との通路開口面積が確保でき、給油口から供
給される燃料によって押出される燃料タンク23内の蒸
発燃料および残留空気等が通路22dを経由してキャニ
スタ22内に排出され易くなる。
【0051】一方、キャニスタ22に流入する大量の蒸
発燃料および残留空気等のうちの蒸発燃料をキャニスタ
22内の活性炭に吸着させ、蒸発燃料を含まない新鮮な
空気のみを電磁弁21を経由してキャニスタ22外に排
出する必要がある。そのため、電磁弁21には大流量の
流体を通過させる能力が必要となる。しかし、比較例に
よる電磁弁121では前述したように通気抵抗が大きく
大流量の流体を通過させるには適さないため、本システ
ムに電磁弁121を用いると迅速な給油ができないとい
う問題を生ずる。また通気抵抗が大きいと給油システム
側の給油ガンが備えているオートストップ機構が給油途
中で作動し、給油の継続ができないという問題を生ず
る。
【0052】そこで、大流量の流体を通過されることが
可能な構造を有する電磁弁21を本システムに適用する
ことで、迅速な給油が可能となり給油時の前述した問題
が解消できる。キャニスタ22内に排出された蒸発燃料
は、キャニスタ22に詰められた活性炭により吸着処理
され残った空気等が活性炭の隙間を通過し、開弁してい
る電磁弁21からキャニスタ22外に放出される。
【0053】上述したように、本実施例による電磁弁2
1をORVRシステムに適用することにより、燃料タン
ク23の給油時の問題が解消され、ORVRシステムの
実現を可能にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電磁弁の閉弁状態を示す
縦断面図である。
【図2】図1に示すゴミ補集用フィルタを除いた状態の
II方向矢視図である。
【図3】本発明の実施例による電磁弁の開弁状態を示す
縦断面図である。
【図4】(a) は本実施例、(b) は比較例で、それぞれの
通路径に対するストローク長等を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例による電磁弁をOBD−IIシス
テムに適用したシステム概要図である。
【図6】本発明の実施例による電磁弁をORVRシステ
ムに適用したシステム概要図である。
【図7】比較例による電磁弁の縦断面図である。
【符号の説明】
1 電磁ソレノイド (ソレノイド部) 2 コイル 3 ヨーク (弁本体) 3a 連通孔 (所定隙間) 3b 底部 (弁本体) 3e 接続部 (接続部材) 3f 内周部 (内側部材) 3g 外周部 (外側部材) 4 マグネチックプレート(磁性部材) 6 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 8 コイル保持部材 8a 第2通路 (流体流路) 9 2次モールド部材 (コイル保持部材) 10 ハウジング 10a 第1通路 (流体流路) 13 ゴミ補集用フィルタ (フィルタ) 16 ムービングコア (弁部材) 17 シートゴム (弁部材) 21 電磁弁 22 キャニスタ (負圧源)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側部材とこの内側部材の外周に所定隙
    間を確保して位置する外側部材とこの外側部材および内
    側部材を接続する接続部材とを有し、前記所定隙間を流
    体流路の一部にする弁本体と、 前記弁本体内に往復移動可能に収容され、前記内側部材
    および前記外側部材に当接することで前記流体流路を遮
    断し、前記内側部材および前記外側部材と離間すること
    で前記流体流路を導通させる弁部材と、 前記弁部材を前記流体流路の導通する方向に付勢する付
    勢手段と、 通電により前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁部材を
    前記流体流路の遮断する方向に吸引するソレノイド部と
    を備えたことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記所定隙間の形状は、円環であること
    を特徴とする請求項1記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記ソレノイド部は、コイルが巻装され
    たコイル保持部材と前記コイル保持部材内に埋設された
    磁性部材とを有し、 前記弁本体は、磁性体材料からなり前記磁性部材に磁気
    的に接続され、 前記コイルへの通電により、前記磁性部材、前記弁本体
    および前記弁部材によって磁路を構成することを特徴と
    する請求項1または2記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記流体流路の前記所定隙間の反弁座部
    側に大気が導入され、前記弁部材側に負圧源から負圧が
    導入される請求項1、2または3記載の電磁弁であっ
    て、 前記流体流路の大気導入側と前記所定隙間との間には、
    フィルタが配設されていることを特徴とする電磁弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6581904B2 (en) 2000-02-16 2003-06-24 Denso Corporation Solenoid valve
US6672562B2 (en) 2001-02-08 2004-01-06 Denso Corporation Electromagnetic fluid control valve
WO2005050075A1 (ja) * 2003-11-21 2005-06-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 電磁弁

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