JPH0519652Y2 - - Google Patents

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JPH0519652Y2
JPH0519652Y2 JP1988118452U JP11845288U JPH0519652Y2 JP H0519652 Y2 JPH0519652 Y2 JP H0519652Y2 JP 1988118452 U JP1988118452 U JP 1988118452U JP 11845288 U JP11845288 U JP 11845288U JP H0519652 Y2 JPH0519652 Y2 JP H0519652Y2
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valve
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は弁機構に於て弁が振動により鳴くのを
防止する装置に関するものである。
(従来の技術) 自動車の燃料注入口を閉じるキヤツプにはタン
ク内圧の異常時、例えば正圧化が顕著になつたと
きに、弁を開いて、圧力差の均衡をはかる弁装置
が設けられている(実公昭58−45244号、同58−
47002号等)。
このような装置の弁体はばねで閉弁位置に規定
されるが、タンク内圧が設定値を越え、弁体がば
ねに抗して開弁すると、次にばねの反力で閉弁位
置に押し戻されて弁座に当り、また圧力で開弁と
いうように、弁体の振動は圧力差が解消するまで
繰返される。
そのため所謂弁の鳴き(鳴りともいう。)を生
じる問題がある。この現象をなくすには弁体の受
圧面積を小さくすれば良いが、そうすると感度の
低下を来し、内圧が高まる問題を生ずる。
(技術的課題) 本考案の課題は前記の問題を解決し、感度の低
下を来すことなく弁鳴きをなくすことができる弁
機構に於る弁鳴き防止装置を提することにある。
(技術的手段) 前記の課題を解決するため本考案は、気体圧力
差により閉弁位置から移動して開弁する弁体を弁
室内に遊嵌し、該弁体に閉弁方向に作用するばね
を弾装した弁機構に於て、弁体1の移動範囲の弁
室2の内面と弁体外周との隙間Gを、前記圧力差
により弁体が浮上し、該圧力差が略解消するまで
開弁状態が保持されるように狭く設定し、かつ弁
体1を開弁させている正圧を放出するための流路
3を前記弁体浮上範囲より下流の弁室内面に形成
し、前記流路3は、弁体移動方向とほぼ平行な溝
状の凹部であり、弁室2の内面周方向に所定間隔
で多数配列され、流路3の始端は、開弁状態の弁
体1の位置又はその近傍に設定されていて、弁体
1に正圧が作用しているときに、流路3の前記始
端を中心として弁体1が浮上して振動するように
構成したものである。
弁体1の外周と弁室2の内周面との間の隙間G
は、開弁圧力を溜めて弁体1を閉弁位置から離れ
た状態におくように設定される。そのため弁体の
作動上問題がない限り隙間Gは小さく設定され
る。
流路3は開弁圧力を緩和させるために設けられ
る。故に隙間Gと流路3は弁体1の開弁状態での
位置を決める手段でもある。
なお、上記構成の装置は前述のキヤツプのみな
らず、第7図以下に示すチエツクバルブのような
ものにも、また正圧弁、負圧弁のいずれにも実施
できる。
(作用) 前記の構成に於て、この装置が燃料注入口キヤ
ツプの正圧弁に適用された場合、タンク内圧が上
昇すると弁体1は弁口4側からの開弁圧力によつ
てばね5の弾力に抗して開弁し、次いでその正圧
は弁室2に遊嵌された弁体1の全面を受圧面とし
て開弁状態を維持する。開弁圧力は副孔6からも
作用する。
その際正圧は弁体1の外周と弁室2の内面との
隙間Gのみを通過して大気に放出されるが、正圧
が高く弁体1が流路3へ達するようになると、
(第5図a)、該正圧は流路3から逃がされるため
一時的にばね5の弾力が勝り、弁体1を閉弁方向
へ押し戻す(第5図b)。しかし、弁体1が或る
程度戻ると隙間Gにより再び正圧放出度合が制限
されるため閉弁には到らず、またばね5の弾力に
抗するようになる。
かくして、流路始端付近をはさんで弁体1は無
音の振動を行なうこととなる。
(実施例) 図面を参照して説明すると、第1図乃至第6図
は前記燃料注入口キヤツプに関する実施例で弁機
構10は、キヤツプ20の本体21に組込まれて
おり、本体21は概ね円筒状で、円筒の内部を閉
じるように設けられた弁座22を有し、さらに弁
座22の中央部に凹設された負圧弁収容部23を
有する。
弁機構10を構成する弁体1は前記弁座22の
内側の弁室2内に遊嵌され、皿状を有する剛性の
受圧部1aと、その内側(第2図中、下側)に取
付けられた比較的柔軟性の弁部1bとから成り、
受圧部外周の立上り部1cと弁室2の内面との間
の隙間Gは可及的に小となるように設定される
(第3図)。
その立上り部1cの付近の弁室2の内面には弁
体1を開弁させる気流を逃がす流路3が形成さ
れ、実施例の流路3は弁体移動方向に沿つた溝状
の凹部で、弁室内面の周方向に等間隔で多数形成
されている。該流路3は断面積急増部分であり、
圧力を低下させ弁体1の開弁方向への移動限界を
規定するので、流路始端3aは弁体1を往復振動
させる基準を決める。その振動が弁座22から離
れて行なわれるように始端位置を設定し、またそ
れに適合するようにばね5の大きさ、強さを設定
する。
ばね5は弁体1を閉弁方向へ押すため、弁室外
方の本体21内に固定されたばね受け即ちリテー
ナ24と弁体1の受圧部1aの外面間に縮設され
る。25はリテーナ24を本体21の段部26に
嵌合させる爪、27はリテーナ中心の通孔を示
す。
前記弁機構10はその内面側に負圧弁7を有
し、負圧弁7は収容部23内に往復動自由に遊嵌
され、復帰ばね8により弁体方向へ付勢されてい
る。故に負圧が弁機構10に作用すると負圧弁7
が復帰ばね8に抗して吸引移動し、弁体の通口9
が開いて外気が導入される(第6図)。該負圧弁
7と前記正圧弁の弁体1との密閉、並びに弁体1
と弁座22との密閉を得るため、弁体1の弁部1
bには環状のリブ1d,1eが2重に形成されて
いる。なお31は本体21と薄肉のフランジ32
で破断可能に係合したキヤツプアウター、33は
フランジ32との係合部、34はシールリング、
35は摘みで、36は本体外周のねじ部を示す。
第7図以下はチエツクバルブ40に関する本考
案の実施例を示しており、該バルブは筒形容器状
の本体41とキヤツプ51を組合せ、本体内がそ
のまま弁室2となつた部分に弁体1を遊嵌し、弁
体1と間隔Gをおく弁室2の内面に前述した所定
の態様で多数の流路3を前記と同様に形成したも
ので、弁体1は開弁ばね5により弁口4の方向へ
付勢されている。本体41とキヤツプ51は夫々
接続管42,52を有する。
この例の弁体1は樹脂成形により形成された一
体物で、内側の面にリブ43が環状に設けられ、
その端部が弁口4の周囲に設けられた弁座44に
接離する。弁体1の内面側には可撓材製の負圧弁
45が取付けられて、そのリツプ46で弁体1に
形成された通口9を閉じている。なおこの弁体1
とその近傍の関連部品等は、ガソリンその他の液
体との接触による膨潤を考慮して、作動が損なわ
れないように設計される。
この実施例の場合も作動は前記と全く同様であ
り、圧力差の影響がない状態では第8図aに示す
ようにチエツクバルブ40は何の作用も行なわな
いが、接続管42側の圧力が設定値を越えて低下
するとリツプ46が同図に鎖線で示すように変形
して正圧を導入し、また接続管42側の圧力が相
対的に設定値を越えて高まると弁体1がばね5に
抗して浮上し、流路3より正圧を放出するように
作用する。このとき、弁体1は第8図bに実線と
鎖線で示したような位置、範囲で振動することと
なる。
以上に於て、正圧の受圧面積は最初、外側リブ
1e等の直径により決り、その後受圧部1aの直
径によつて決るので、応答性が良好になる。
(効果) 本考案は以上の如く構成されかつ作用するもの
であるから、弁体1は閉弁位置から所定長さ離れ
た流路3の始端付近まで移動してそこで振動し、
圧力差を徐々に解消するので弁鳴きをなくすこと
ができる効果を発揮する。
特に本考案は弁室内面と弁体との隙間Gを狭く
維持しているので、受圧面積は十分に大きく設定
でき、敏感に作動し、弁体1がガソリンの吹き返
しを受けても漏出させるおそれがなく、また流路
3の断面積を溝状にしたので弁機構の部分的な改
造で実施可能であり、弁機構本体の強度を低下さ
せることがなく、弁作動の圧力値の設定が自由で
ある等の特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る弁機構に於る弁鳴き防止装
置を示すもので第1図は第1実施例の平面図、第
2図は断面図、第3図は流路を示す拡大平面図、
第4図は拡大断面図、第5図a,b、第6図は作
用説明図、第7図は第2実施例の平面図、第8図
a,bはその作用説明図である。 1……弁体、2……弁室、3……流路、4……
弁口、5……ばね、7……負圧弁、10……弁機
構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 気体圧力差により閉弁位置から移動して開弁
    する弁体を弁室内に遊嵌し、該弁体に閉弁方向
    に作用するばねを弾装した弁機構に於て、弁体
    1の移動範囲の弁室2の内面と弁体外周との隙
    間Gを、前記圧力差により弁体が浮上し、該圧
    力差が略解消するまで開弁状態が保持されるよ
    うに狭く設定し、かつ弁体1を開弁させている
    正圧を放出するための流路3を前記弁体浮上範
    囲より下流の弁室内面に形成し、前記流路3
    は、弁体移動方向とほぼ平行な溝状の凹部であ
    り、弁室2の内面周方向に所定間隔で多数配列
    され、流路3の始端は、開弁状態の弁体1の位
    置又はその近傍に設定されていて、弁体1に正
    圧が作用しているときに、流路3の前記始端を
    中心として弁体1が浮上して振動するように構
    成したことを特徴とする弁機構に於る弁鳴き防
    止装置。 (2) 弁体1の内面側に負圧弁7が設けられてお
    り、弁体1の内側に負圧が作用したときに外気
    を導入して負圧弁7を開弁作動させるための通
    口9が弁体1に形成されている請求項第1項記
    載の弁機構に於る弁鳴き防止装置。 (3) 弁体1は、弁座22と接・離可能な環状のリ
    ブ1e,43を有し、該リブ1e,43の内側
    の受圧面積に対して最初正圧が作用し、その後
    弁体1の最外部の直径を受圧面積として正圧が
    作用するように構成された請求項第1項記載の
    弁機構に於る弁鳴き防止装置。
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