JP2505245Y2 - 圧力レギュレ―タ - Google Patents

圧力レギュレ―タ

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JP2505245Y2
JP2505245Y2 JP1989122333U JP12233389U JP2505245Y2 JP 2505245 Y2 JP2505245 Y2 JP 2505245Y2 JP 1989122333 U JP1989122333 U JP 1989122333U JP 12233389 U JP12233389 U JP 12233389U JP 2505245 Y2 JP2505245 Y2 JP 2505245Y2
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行博 西川
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上利用分野〕 本考案は、例えば自動車の圧力レギュレータに関し、
特に、ゴミ、スパッタ、鉄さび等の塵埃の付着による機
能低下を防止できるようにした圧力レギュレータに関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、自動車等に搭載される電子制御式燃料噴射装
置では、燃料ポンプから燃料噴射弁に燃料を供給する燃
料供給配管の途中に、圧力レギュレータを設け、該圧力
レギュレータにより燃料供給配管内の燃圧の調整を行な
うようにしている。
そこで、第2図および第3図に従来技術における圧力
レギュレータを示す。
図中、1は上面側が開口した有底二重筒状のケーシン
グで、該ケーシング1は底部1Aと、該底部1Aから軸方向
上方に延びる大径筒状の外筒部1Bと、該外筒部1B内に該
外筒部1Bと同軸に底部1Aから軸方向上方に延びる内筒部
1Cとからなり、前記外筒部1Bの上端側は内筒部1Cの上端
よりも上方に延び、該外筒部1Bの上端はフランジ部1Dと
なっている。
また、前記内筒部1Cの内周面には、後述の弁ばね10を
収容する小径なばね収容部1Eと、該ばね収容部1Eの下端
側にばね受1Fとが形成されている。また、前記内筒部1C
の上側には、後述のボール弁体9が離着座するテーパ状
をなした弁座部1Gが形成されていると共に、該弁座部1G
が底部となって該弁座部1Gよりも上側にはボール弁体9
を収容する大径な弁体収容部1Hが形成され、かつ内筒部
1Cの上端側周縁には弁体収容部1Hに燃料を流通させる燃
料通路としての切欠き溝部1Jが設けられている。そし
て、前記ケーシング1の外筒部1Bには半径方向に延びる
流入口2が設けられると共に、底部1Aには内筒部1Cと連
通する流通口3が設けられている。
4は前記ケーシング1の開口側と閉塞する有底筒状に
形成されたカバーで、該カバー4は下端開口側には前記
ケーシング1のフランジ部1Dと衝合状態で後述のダイヤ
フラム5を介して固定するカシメ部4Aと、上端底部には
空気圧導入口4Bとが形成されて、該空気圧導入口4Bは、
ホース等を介してエンジンのインテークマニホールド
(いずれも図示せず)と接続され、このインテークマニ
ホールドに発生する正圧または負圧である空気圧を制御
圧として制御圧室Bに常時導入するようになっている。
5は外周側がフランジ部1Dとカシメ部4Aに挟持され、
ケーシング1およびカバー4に気密に固着されたダイヤ
フラムを示し、該ダイヤフラム5は、例えばゴム等の可
撓性材料によって薄肉円状に形成され、その中心側には
後述のアーマチャ6に固着されている。そして、該ダイ
ヤフラム5はケーシング1側とカバー4側とにそれぞれ
燃料室Aと制御圧室Bとを画成している。
6はダイヤフラム5の円周側にばね受7を介してカシ
メ等の手段で気密に固着されたアーマチャを示し、該ア
ーマチャ6は冷間圧延鋼等の材料から段付円板状に形成
され、その下面中央には後述のボール弁体9が当接し、
常に該ボール弁体9の上側を押圧するようになってい
る。8は制御圧室B内に位置して、前記ばね受7とカバ
ー4の上端側との間に配設された圧力設定ばねを示し、
該ばね8は所定のばね荷重をもったコイルばねによって
形成され、アーマチャ6等を介してボール弁体9を常時
閉弁方向に付勢するようになっている。
9はケーシング1の弁体収容部1H内に収容され弁座部
1Gに離着座可能に設けられたボール弁体で、該ボール弁
体9は、ケーシング1のばね収容部1E内に位置して、ば
ね受部1Fと該ボール弁体9との間に設けられた圧縮ばね
からなる弁ばね10によって上方に付勢されている。そし
て、前記ボール弁体9は弁ばね10のばね荷重によって、
常時は弁座部1Gから離座するように付勢され、アーマチ
ャ6の下面に当接している。
11はケーシング1の流出口3に設けられ、内筒部1Cを
介して燃料室Aに連通するリターン配管を示し、該リタ
ーン配管11は、ボール弁体9が燃料室A内の燃圧により
弁座部1Gから離座して開弁することによって、燃料室A
内の燃料を燃料タンク内へとホース(いずれも図示せ
ず)等を介して戻すようになっている。
従来技術による圧力レギュレータは上述の如き構成を
有するもので、制御圧室B内にはエンジンのインテーク
マニホールド内に発生する正圧または負圧が制御圧とし
て常時導入され、この制御圧と圧力設定ばね8のばね荷
重がダイヤフラム5の制御圧室B側に作用し、一方該ダ
イヤフラム5の燃料室A側には流入口2側から流入する
燃圧が作用している。
これにより、ダイヤフラム5は燃料室A内の燃圧と制
御圧室B内の制御圧とに応じて変位し、アーマチャ6を
介してボール弁体9を押圧する。この結果、ボール弁体
9は弁ばね8等に抗して弁座部1Gに接離され、燃料室A
内の燃料を切り欠き溝部1J、弁体収容部1H、ばね収容部
1E、流出口3、リターン配管11を介して燃料タンクへと
戻し、これによって、燃料供給配管内の燃圧をアイドル
時では2.05Kg/cm2、アクセル時では3.05Kg/cm2程度に調
整し、エンジン停止時には燃料供給配管内に2.55Kg/cm2
程度の残圧が保持するようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来技術ではボール弁体9が弁座
部1Gから離座して、燃料室A内の燃料が流出口3、リタ
ーン配管11を介して、燃料タンクに戻されるときに、流
入口2から流入した塵埃12が弁ばね10の間に挟まり、食
い込まれることがある(第3図参照)。このように、弁
ばね10に塵埃12が挟まると、ボール弁体9とケーシング
1の弁座部1Gとの密着性が悪化し、最悪の場合は着座不
能になり、圧力レギュレータによる燃圧の制御ができな
くなるという問題が生じる。
本考案は上記した従来技術の問題に鑑みなされたもの
で、弁ばねの間への塵埃侵入を防止して、作動不良を確
実に防止できるようにした圧力レギュレータを提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述した課題を解決するために、本考案による圧力レ
ギュレータは、外筒部と内筒部とからなる有底二重筒状
に形成され、外筒部に流入口を有すると共に、底部に流
出口を有するケーシングと、該ケーシングの開口側を閉
塞するカバーと、前記ケーシングとカバーとの間に挟持
され、内部をケーシング側の燃料室とカバー側の制御圧
室とに画成するダイヤフラムと、前記ケーシングの内筒
部先端に形成された大径な弁体収容部、該弁体収容部の
底部に形成された弁座部および該弁座部よりも下流側に
位置して小径に形成されたばね収容部と、該弁座部に離
着座するように弁体収容部に設けられたボール弁体と、
常時は該ボール弁体が弁座部から離間するように付勢す
べく前記ばね収容部に設けられ、前記ダイヤフラムによ
って該ボール弁体が押圧されることにより圧縮方向に変
位する弁ばねとを備えている。
そして、本考案が採用する構成の特徴は、前記内筒部
のばね収容部内周面には軸方向に延びる塵埃逃がし溝を
設けたことにある。
〔作用〕
上記構成により、ダイヤフラムに作用する燃料室と制
御圧室との間の圧力関係によりボール弁体が弁座部から
離座して開弁すると、燃料室内の燃料は弁体収容部、ば
ね収容部を経て流出口に流れる。
このとき、内筒部のばね収容部内周面に塵埃逃がし溝
が設けられているから、内筒部内に流入した塵埃は、こ
の塵埃逃がし溝から流出口に逃すことができ、弁ばねの
間に塵埃が挟まることがなくなる。
〔実施例〕
以下、本考案の本実施例を第1図の基づいて説明す
る。なお、実施例では前述した第2図に示す従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
図中、21,21,…は内筒部1Cのばね収容部1Eの内壁面を
軸方向に延びるように形成された複数の塵埃逃がし溝
で、該各塵埃逃がし溝21は、弁座部1Gからばね受1Fにか
けてばね収容部1Eの内壁面にその全面に亘って形成され
ている。
本実施例による圧力レギュレータは上述の如き構成を
有するもので、その基本的動作については従来技術によ
るものと格別差異はない。
然るに、本実施例では、ケーシング1の弁ばね10のば
ね収容部1Eの内壁面に軸方向に多数の塵埃逃がし溝21を
設けたから、該各塵埃逃がし溝21が塵埃の逃げ溝とな
り、流入口2から切欠き溝部1Jを介して内筒部1C内に流
入した塵埃は、燃料と共に流出口3,リターン配管11を介
して燃料タンクに流されてしまう。これにより、弁ばね
10の間に塵埃が挟まるのを効果的に防止することがで
き、ボール弁体9とケーシング1の弁座部1Gとの密着性
を確保できる。この結果、圧力レギュレータの燃圧制御
不良を確実に防止することができ、さらに燃料噴射量が
正確に制御されてエンジンの回転不良を起こすことがな
くなり、圧力レギュレータに対する信頼性が向上する。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、本考案によれば、ケーシングの内
筒部には、ばね収容部の内周面に軸方向に延びる多数の
塵埃逃がし溝を設ける構成としたから、内筒部に流入し
た塵埃を塵埃逃がし溝を介して、燃料と共に流出口から
リターン配管を介して燃料タンクに逃がすことができ
る。このため、弁ばね間に塵埃が挟まることを効果的に
防止することができ、ボール弁体と弁座部との間の密着
性を確実ならしめ、圧力レギュレータの作動不良ひいて
は燃料噴射装置の異常によるエンジンの回転不良を起こ
すことがなくなり、圧力レギュレータに対する信頼性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す要部縦断面斜視図、第2
図および第3図は従来技術を示し、第2図は圧力レギュ
レータの縦断面図、第3図は要部拡大断面図である。 1……ケーシング、1B……外筒部、1C……内筒部、1G…
…弁座部、2……流入口、3……流出口、4……カバ
ー、5……ダイヤフラム、9……ボール弁体、10……弁
ばね、12……塵埃、21……塵埃逃がし溝、A……燃料
室、B……制御圧室。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒部と内筒部とからなる有底二重筒状に
    形成され、外筒部に流入口を有すると共に、底部に流出
    口を有するケーシングと、該ケーシングの開口側を閉塞
    するカバーと、前記ケーシングとカバーとの間に挟持さ
    れ、内部をケーシング側の燃料室とカバー側の制御圧室
    とに画成するダイヤフラムと、前記ケーシングの内筒部
    先端に形成された大径な弁体収容部、該弁体収容部の底
    部に形成された弁座部および該弁座部よりも下流側に位
    置して小径に形成されたばね収容部と、該弁座部に離着
    座するように弁体収容部に設けられたボール弁体と、常
    時は該ボール弁体が弁座部から離間するように付勢すべ
    く前記ばね収容部に設けられ、前記ダイヤフラムによっ
    て該ボール弁体が押圧されることにより圧縮方向に変位
    する弁ばねとからなる圧力レギュレータにおいて、前記
    内筒部のばね収容部内周面には軸方向に延びる塵埃逃が
    し溝を設けたことを特徴とする圧力レギュレータ。
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JP2014111963A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Toyota Motor Corp リリーフバルブ
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