JP2014111963A - リリーフバルブ - Google Patents

リリーフバルブ Download PDF

Info

Publication number
JP2014111963A
JP2014111963A JP2012266423A JP2012266423A JP2014111963A JP 2014111963 A JP2014111963 A JP 2014111963A JP 2012266423 A JP2012266423 A JP 2012266423A JP 2012266423 A JP2012266423 A JP 2012266423A JP 2014111963 A JP2014111963 A JP 2014111963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
relief valve
spool
motor generator
spool chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012266423A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhide Kitagawa
勝秀 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012266423A priority Critical patent/JP2014111963A/ja
Publication of JP2014111963A publication Critical patent/JP2014111963A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Safety Valves (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)

Abstract

【課題】異物の噛み込みの発生を抑制することが可能なリリーフバルブを提供する。
【解決手段】リリーフバルブ15は、スプール室153内に移動可能に配置された円筒状のスプール151と、スプール室153に設けられた導入口154を閉塞するように、スプール151を付勢する圧縮コイルばね152とを備える。スプール室153の内周面には、溝状のオイル通路153bが軸方向に沿って延びるように形成され、オイル通路153bは、スプール室153の内周面の周方向に均等な間隔を隔てて複数配置されている。スプール室153の内周面には、導入口154側の端部に凹部153cが形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、オイルポンプから吐出されるオイルの通路に設けられるリリーフバルブに関する。
従来、リリーフ通路と、リリーフ通路を開閉する弁体と、弁体がリリーフ通路を閉じるように付勢するばねとを備えるリリーフバルブが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このリリーフバルブは、オイルポンプから吐出される潤滑油(オイル)の通路を構成するカバー側吐出通路に設けられている。
そして、特許文献1のリリーフバルブでは、カバー側吐出通路の圧力が所定のリリーフ圧を超えた場合に、弁体がばねの付勢力に抗して移動することにより、リリーフ通路が開かれることによって、カバー側吐出通路の潤滑油がリリーフ通路を介して排出される。このとき、リリーフバルブから排出される潤滑油が第2のモータジェネレータのコイルエンドにかかるようにされており、コイルエンドを冷却するようにされている。
特開2010−874号公報
しかしながら、上記のような従来のリリーフバルブでは、潤滑油に含まれる異物を弁体が噛み込んだ場合に、弁体がリリーフ通路を閉じきることができないので、調圧機能が失われるという問題点がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、異物の噛み込みの発生を抑制することが可能なリリーフバルブを提供することである。
本発明によるリリーフバルブは、スプール室内に移動可能に配置された円筒状のスプールと、スプール室に設けられた導入口を閉塞するように、スプールを付勢する付勢部材とを備える。スプール室の内周面には、溝状のオイル通路が軸方向に沿って延びるように形成され、オイル通路は、スプール室の内周面の周方向に均等な間隔を隔てて複数配置されている。スプール室の内周面には、導入口側の端部に凹部が形成されている。
このように構成することによって、スプールが導入口を閉塞する際に、オイルに含まれる異物を凹部に逃がす(集める)ことができるので、異物の噛み込みの発生を抑制することができる。
上記リリーフバルブにおいて、スプール室には排出口が設けられており、排出口から排出されるオイルによってモータジェネレータを冷却するように構成されていてもよい。
本発明のリリーフバルブによれば、異物の噛み込みの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態によるリリーフバルブが設けられたハイブリッド車両を示した概略構成図である。 図1のハイブリッド車両のトランスアクスルを側面側から見た際の第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータおよびデファレンシャル装置の位置関係の一例を示した模式図である。 図1のハイブリッド車両に設けられたトランスアクスルの油圧回路図である。 図2のA−A断面図である。 図4のリリーフバルブの構造を説明するための断面図である。 図4のリリーフバルブが開弁した状態を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式のハイブリッド車両に設けられるリリーフバルブに本発明を適用した場合について説明する。
−ハイブリッド車両の動力伝達系−
まず、図1および図2を参照して、本実施形態によるハイブリッド車両100の動力伝達系について説明する。
ハイブリッド車両100は、図1に示すように、エンジン1と、第1モータジェネレータ2と、動力分割機構3と、第2モータジェネレータ4と、ギヤ列5と、デファレンシャル装置6と、前輪(駆動輪)7とを備えている。
エンジン(内燃機関)1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置である。エンジン1は、たとえば、吸気通路に設けられたスロットルバルブのスロットル開度(吸入空気量)、燃料噴射量、点火時期などの運転状態を制御可能に構成されている。
エンジン1の出力は、クランクシャフト1aおよびダンパ8を介して動力分割機構3のインプットシャフト3aに伝達される。ダンパ8は、たとえば、コイルスプリング式トランスアクスルダンパであってエンジン1のトルク変動を吸収する。なお、インプットシャフト3aには、後で詳細に説明するオイルポンプ9が連結されている。
第1モータジェネレータ2は、主に発電機として機能し、状況によっては電動機としても機能する。第1モータジェネレータ2は、たとえば交流同期発電機であり、永久磁石が埋め込まれたロータ21と、3相巻線が巻回されたステータ22とを有する。ロータ21には、インプットシャフト3aが内部に配置される中空状のモータ軸2aが連結されている。すなわち、第1モータジェネレータ2の回転軸心は、エンジン1の回転軸心と同一線上に配置されている。
動力分割機構3は、エンジン1の出力を、左右の前輪7を駆動する動力と、第1モータジェネレータ2を駆動する動力とに分割する機構であり、たとえば遊星歯車機構である。
具体的には、動力分割機構3は、複数の歯車要素の中心で自転する外歯歯車のサンギヤ3sと、サンギヤ3sに外接(噛合)しながらその周辺を自転しつつ公転する外歯歯車のピニオンギヤ3pと、ピニオンギヤ3pと噛み合うように中空環状に形成された内歯歯車のリングギヤ3rと、ピニオンギヤ3pを支持するとともに、このピニオンギヤ3pの公転を通じて自転するプラネタリキャリア3cとを有する。
プラネタリキャリア3cは、エンジン1側のインプットシャフト3aに回転一体に連結されている。サンギヤ3sは、モータ軸2aを介して第1モータジェネレータ2のロータ21に回転一体に連結されている。リングギヤ3rの外周部にはカウンタドライブギヤ51が一体的に設けられている。
第2モータジェネレータ4は、主に電動機として機能し、状況によっては発電機としても機能する。第2モータジェネレータ4は、たとえば交流同期電動機であり、永久磁石が埋め込まれたロータ41と、3相巻線が巻回されたステータ42とを有する。ロータ41には、インプットシャフト3aと平行に配置されたモータ軸4aが連結されている。すなわち、第2モータジェネレータ4の回転軸心は、エンジン1および第1モータジェネレータ2の回転軸心と異なる位置に配置(オフセット配置)されている。なお、モータ軸4aには、カウンタドライブギヤ52が一体的に設けられている。
ギヤ列5は、エンジン1からの出力および第2モータジェネレータ4からの出力をデファレンシャル装置6に向けて伝達するために設けられている。このギヤ列5では、カウンタドライブギヤ51および52がカウンタドリブンギヤ53と噛み合っている。カウンタドリブンギヤ53には、インプットシャフト3aと平行に配置されたカウンタシャフト5aが連結されている。カウンタシャフト5aにはデフドライブギヤ54が一体的に設けられ、そのデフドライブギヤ54がデファレンシャル装置6のデフドリブンギヤ61と噛み合っている。
そして、エンジン1からの出力は、カウンタドライブギヤ51、カウンタドリブンギヤ53、カウンタシャフト5a、デフドライブギヤ54、デファレンシャル装置6およびドライブシャフト7aを介して前輪7に伝達される。また、第2モータジェネレータ4からの出力は、カウンタドライブギヤ52、カウンタドリブンギヤ53、カウンタシャフト5a、デフドライブギヤ54、デファレンシャル装置6およびドライブシャフト7aを介して前輪7に伝達される。
なお、第1モータジェネレータ2、動力分割機構3、第2モータジェネレータ4、ギヤ列5、デファレンシャル装置6、ダンパ8およびオイルポンプ9などによってトランスアクスル10が構成されている。このトランスアクスル10には、クランクシャフト1aを介してエンジン1が連結されるとともに、ドライブシャフト7aを介して前輪7が連結されている。また、モータ軸2a、インプットシャフト3a、モータ軸4a、カウンタシャフト5aなどは、トランスアクスル10に回転自在に支持されている。このトランスアクスル10を側面側(車幅方向(図1のX方向))から見た際の第1モータジェネレータ2、第2モータジェネレータ4およびデファレンシャル装置6の位置関係の一例を図2に示した。図2に示すように、本実施形態では、第2モータジェネレータ4が第1モータジェネレータ2に対してオフセット配置されている。
ここで、ハイブリッド車両100には、トランスアクスル10の第1モータジェネレータ2、動力分割機構3および第2モータジェネレータ4を冷却および潤滑するための油圧回路50(図3参照)が設けられている。
−トランスアクスルの油圧回路−
次に、図2〜図4を参照して、ハイブリッド車両100に設けられたトランスアクスル10の油圧回路50について説明する。
油圧回路50は、図3に示すように、トランスアクスル10内のオイルを循環させることにより、動力分割機構3に対して冷却および潤滑を行うとともに、第1モータジェネレータ2および第2モータジェネレータ4に対して主に冷却を行うように構成されている。
ここで、トランスアクスル10は、トランスアクスルケース10aと、トランスアクスルケース10aに取り付けられるリアカバー10bとを備えている。そして、トランスアクスルケース10aおよびリアカバー10bにより取り囲まれる内部空間に、第1モータジェネレータ2、動力分割機構3、第2モータジェネレータ4およびオイルポンプ9などが収納されている。
この油圧回路50は、オイルポンプ9と、オイル供給路11a〜11cと、オイルクーラ12と、オイルパイプ13aおよび13bと、ストレーナ14とを含んでいる。
オイルポンプ9は、ストレーナ14を介して回収したオイルをオイル供給路11aに吐出するように構成されている。このオイルポンプ9は、たとえばトロコイドポンプであり、図4に示すように、インプットシャフト3aが連結されたインナーロータ91と、インナーロータ91に対して偏心して配置されたアウターロータ92とを有する。
このオイルポンプ9は、外歯車であるインナーロータ91と、内歯車であるアウターロータ92とが噛み合っており、エンジン1(図1参照)によってインナーロータ91が回転されることにより、アウターロータ92が連れ回されるように構成されている。そして、インナーロータ91およびアウターロータ92が回転する際に、インナーロータ91とアウターロータ92との間の容積が増加することにより、吸入口からオイルが吸入されるとともに、インナーロータ91とアウターロータ92との間の容積が減少することにより、吐出口からオイルが吐出される。
なお、インナーロータ91およびアウターロータ92は、ポンプボディ9aに形成された円筒状の凹部と、ポンプボディ9aに設けられたプレート10cとによって区画されるポンプ室93に収納されている。また、ポンプボディ9aには、プレート10cを介してリアカバー10bが取り付けられており、プレート10cとリアカバー10bとの間にオイル供給路11aが形成されている。
また、図3に示すように、オイル供給路11aにはオイル供給路11bが連通されるとともに、オイル供給路11bにはオイルクーラ12を介してオイルパイプ13aおよび13bが連通されている。なお、オイルクーラ12は、たとえば水冷式であり、冷却水とオイルとの間で熱交換を行うことによりオイルの冷却を行うように構成されている。
オイルパイプ13aは、図2および図3に示すように、第1モータジェネレータ2の上方に配置されるとともに、第1モータジェネレータ2の回転軸心と平行に配置されている。このオイルパイプ13aは、第1モータジェネレータ2の回転軸心に沿って延びるように形成されており、その回転軸心方向(車幅方向)に所定の間隔を隔てて配置される複数のオイル排出口を有する。同様に、オイルパイプ13bは、第2モータジェネレータ4の上方に配置されるとともに、第2モータジェネレータ4の回転軸心と平行に配置されている。このオイルパイプ13bは、第2モータジェネレータ4の回転軸心に沿って延びるように形成されており、その回転軸心方向(車幅方向)に所定の間隔を隔てて配置される複数のオイル排出口を有する。
このため、オイルポンプ9から吐出されたオイルは、オイル供給路11aおよび11bを介してオイルクーラ12に供給される。そして、オイルクーラ12によって冷却されたオイルがオイルパイプ13aおよび13bに供給される。これにより、オイルパイプ13aのオイル排出口からオイルが排出され、そのオイルが第1モータジェネレータ2に掛け流されるとともに、オイルパイプ13bのオイル排出口からオイルが排出され、そのオイルが第2モータジェネレータ4に掛け流される。そして、第1モータジェネレータ2および第2モータジェネレータ4に掛け流されたオイルが流下する際に熱を回収することによって、第1モータジェネレータ2および第2モータジェネレータ4の冷却が行われる。なお、第1モータジェネレータ2および第2モータジェネレータ4に掛け流されたオイルは、ストレーナ14を介してオイルポンプ9に戻される。また、ストレーナ14は、オイルに含まれる異物(たとえば、摩耗粉など)をろ過するために設けられている。
また、図3に示すように、オイル供給路11aにはオイル供給路11cが連通されており、オイルポンプ9から吐出されたオイルがオイル供給路11aおよび11cを介して動力分割機構3に供給される。これにより、動力分割機構3の冷却および潤滑が行われる。なお、動力分割機構3に供給されたオイルは、ストレーナ14を介してオイルポンプ9に戻される。
ここで、オイル供給路11aには、オイル供給路11aの油圧を調整するためのリリーフバルブ15が設けられている。
−リリーフバルブの構造−
次に、図2、図4および図5を参照して、本実施形態によるリリーフバルブ15の構造について説明する。
リリーフバルブ15は、図4に示すように、円筒状のスプール151と、スプール151を付勢する圧縮コイルばね152と、スプール151および圧縮コイルばね152が配置されるスプール室153と、スプール室153にオイルを導入するための導入口154と、スプール室153からオイルを排出するための排出口155とを備えている。なお、圧縮コイルばね152は、本発明の「付勢部材」の一例である。
円筒状のスプール151は、一方端が閉塞されるとともに、他方端が開放されている。そして、スプール151は、一方端がオイル供給路11a側に配置されるとともに、他方端が第1モータジェネレータ2側(トランスアクスル10の内側)に配置されている。このスプール151は、スプール室153内において車幅方向(X方向)に移動可能に設けられている。
圧縮コイルばね152は、スプール151の内部に他方端側から挿入されており、スプール151の一方端が導入口154を閉塞するように付勢する機能を有する。
スプール室153は、バルブボディ15aに形成された円筒状の凹部と、プレート10cとによって区画される領域であり、車幅方向に延びるように形成されている。スプール室153は、プレート10cに形成された導入口154を介してオイル供給路11aに連通されるとともに、バルブボディ15aに形成された排出口155を介してトランスアクスル10(図3参照)の内部に連通されている。なお、バルブボディ15aは、たとえばポンプボディ9aと一体的に設けられている。
また、スプール室153の内周面153a(図5参照)には、車幅方向(スプール151の軸方向)に沿って延びるように溝状のオイル通路153bが形成されている。オイル通路153bは、内周面153aの周方向に均等な間隔を隔てて複数配置されている。本実施形態では、オイル通路153bは、72度間隔で5つ設けられている。このオイル通路153bは、リリーフバルブ15が開弁した場合に、導入口154と排出口155とを連通するために設けられている。なお、オイル通路153bは、断面形状が半円弧状にされている。
また、スプール室153の内周面153aには、導入口154側の端部に周方向に沿って延びるように凹部153cが形成されている。この凹部153cは、内周面153aの周方向における全周にわたり形成されており、環状に形成されている。すなわち、スプール室153は、導入口154側の端部の開口面積が広くなる(拡径する)ように形成されている。凹部153cは、オイルに含まれる異物の溜まり部として機能する。なお、凹部153cの深さは、オイル通路153bの深さよりも大きくされている。
排出口155は、第1モータジェネレータ2のステータ22のコイルエンド部23の近傍に配置されている。具体的には、排出口155は、車幅方向(スプール151の軸方向)から見て、コイルエンド部23と対応する位置に配置されている。
本実施形態では、オイル供給路11aに臨むリリーフバルブ15が複数(たとえば、7個)設けられている。複数のリリーフバルブ15(図2参照)は、側面視円形状の第1モータジェネレータ2の外周部に所定の間隔を隔てて配置されている。すなわち、各リリーフバルブ15は、第1モータジェネレータ2のステータ22と対応する位置に配置されている。
−リリーフバルブの動作−
次に、図3、図4および図6を参照して、本実施形態によるリリーフバルブ15の動作について説明する。
まず、オイル供給路11aの油圧が所定値(予め設定されたリリーフ圧)よりも低い場合には、図4に示すように、圧縮コイルばね152の付勢力によりスプール151が導入口154を閉塞しており、リリーフバルブ15が閉弁している。このとき、オイルポンプ9から吐出されるオイルは、図3に示すように、第1モータジェネレータ2、動力分割機構3および第2モータジェネレータ4にそれぞれ供給される。
そして、たとえばエンジン1(図1参照)の回転速度が高くなることにより、オイル供給路11aの油圧が所定値を超えた場合には、図6に示すように、そのオイル供給路11aの油圧によりスプール151が圧縮コイルばね152の付勢力に抗して排出口155側にスライド移動することによって導入口154が開放され、リリーフバルブ15が開弁される。これにより、オイル供給路11a内のオイルが、導入口154、スプール室153のオイル通路153bおよび排出口155を介してトランスアクスル10(図3参照)内に排出される。このとき、排出口155から排出されるオイルが、第1モータジェネレータ2のステータ22のコイルエンド部23に掛けられるので、リリーフバルブ15から排出されるオイルによっても第1モータジェネレータ2の冷却が行われる。
その後、オイル供給路11aの油圧が所定値よりも低下した場合には、圧縮コイルばね152の付勢力によりスプール151が導入口154側にスライド移動することによって導入口154が閉塞され、リリーフバルブ15が閉弁される。このとき、スプール室153内のオイルに異物が含まれていた場合には、その異物が凹部153cに逃がされやすいので、異物の噛み込みの発生を抑制することが可能である。なお、凹部153cに溜められる異物は、その後にリリーフバルブ15が開弁したときに、オイルとともにオイル通路153bおよび排出口155を介してトランスアクスル10内に排出される。
−効果−
本実施形態では、上記のように、スプール室153の内周面153aにおける導入口154側の端部に凹部153cを形成することによって、スプール151が導入口154を閉塞する際に、異物を凹部153cに逃がす(集める)ことができるので、異物の噛み込みの発生を抑制することができる。その結果、リリーフバルブ15が調圧機能を失いにくくすることができる。
また、本実施形態では、複数のオイル通路153bを内周面153aの周方向に均等な間隔を隔てて配置することによって、リリーフバルブ15が開弁してオイルを排出する際に、スプール151に対して径方向に作用するオイルの力の均等化を図ることができるので、スプール151の姿勢を維持しやすくすることができる。これにより、リリーフバルブ15の動作の信頼性を向上させることができる。さらに、スプール151とスプール室153の内周面153aとの接触を抑制することができることから、スプール151およびスプール室153の内周面153aの摩耗を抑制することができるので、耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、車幅方向(スプール151の軸方向)から見て、コイルエンド部23と対応する位置に排出口155を配置することによって、リリーフバルブ15から排出されるオイルが、第1モータジェネレータ2のステータ22のコイルエンド部23に掛けられるので、リリーフバルブ15から排出されるオイルによっても第1モータジェネレータ2の冷却を行うことができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施形態では、リリーフバルブ15がFF方式のハイブリッド車両100に設けられる例を示したが、これに限らず、本発明によるリリーフバルブがFR(フロントエンジン・リアドライブ)方式のハイブリッド車両に設けられていてもよい。また、本発明によるリリーフバルブが、走行用の駆動力源としてエンジンのみを備えるコンベンショナル車両や、走行用の駆動力源としてモータジェネレータのみを備える電動車両に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、オイル供給路11aに複数のリリーフバルブ15が設けられる例を示したが、これに限らず、オイル供給路に設けられるリリーフバルブの数はいくつであってもよい。
また、本実施形態では、リリーフバルブ15から排出されるオイルによって第1モータジェネレータ2を冷却する例を示したが、これに限らず、リリーフバルブから排出されるオイルが第1モータジェネレータを冷却しないようにしてもよい。
また、本実施形態では、スプール室153の内周面153aに5つのオイル通路153bを形成する例を示したが、これに限らず、オイル通路は2個以上であればいくつであってもよい。
また、本実施形態では、オイル通路153bの断面形状が半円弧状である例を示したが、これに限らず、オイル通路の断面形状が矩形状であってもよい。
また、本実施形態では、内周面153aの周方向における全周にわたって凹部153cを形成する例を示したが、これに限らず、凹部が周方向に所定の間隔を隔てて複数形成されていてもよい。
また、本実施形態では、凹部153cの深さがオイル通路153bの深さよりも大きくされる例を示したが、これに限らず、凹部の深さとオイル通路の深さとが同じであってもよいし、凹部の深さがオイル通路の深さよりも小さくされていてもよい。
また、本実施形態において、スプール151の一方端に、内周面153aの凹部153cと対応するように、周方向に沿って延びる凹部が形成されていてもよい。
本発明は、オイルポンプから吐出されるオイルの通路に設けられるリリーフバルブに利用可能である。
2 第1モータジェネレータ(モータジェネレータ)
15 リリーフバルブ
151 スプール
152 圧縮コイルばね(付勢部材)
153 スプール室
153a 内周面
153b オイル通路
153c 凹部
154 導入口
155 排出口

Claims (2)

  1. スプール室内に移動可能に配置された円筒状のスプールと、
    前記スプール室に設けられた導入口を閉塞するように、前記スプールを付勢する付勢部材とを備えるリリーフバルブであって、
    前記スプール室の内周面には、溝状のオイル通路が軸方向に沿って延びるように形成され、
    前記オイル通路は、前記スプール室の内周面の周方向に均等な間隔を隔てて複数配置され、
    前記スプール室の内周面には、前記導入口側の端部に凹部が形成されていることを特徴とするリリーフバルブ。
  2. 請求項1に記載のリリーフバルブにおいて、
    前記スプール室には排出口が設けられており、前記排出口から排出されるオイルによってモータジェネレータを冷却するように構成されていることを特徴とするリリーフバルブ。
JP2012266423A 2012-12-05 2012-12-05 リリーフバルブ Pending JP2014111963A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012266423A JP2014111963A (ja) 2012-12-05 2012-12-05 リリーフバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012266423A JP2014111963A (ja) 2012-12-05 2012-12-05 リリーフバルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014111963A true JP2014111963A (ja) 2014-06-19

Family

ID=51169218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012266423A Pending JP2014111963A (ja) 2012-12-05 2012-12-05 リリーフバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014111963A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105914950A (zh) * 2015-02-25 2016-08-31 丰田自动车株式会社 用于混合动力车辆的电动机存放装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59135151U (ja) * 1983-02-19 1984-09-10 株式会社市丸技研 圧力水噴射ノズル弁
JPS62147774U (ja) * 1986-03-13 1987-09-18
JPH0361158U (ja) * 1989-10-19 1991-06-14
JPH1137323A (ja) * 1997-07-15 1999-02-12 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ゴミ噛み込み防止型リリーフ弁
JP2001248744A (ja) * 2000-03-01 2001-09-14 Kayaba Ind Co Ltd リリーフ弁
JP2010000874A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Toyota Motor Corp 動力伝達装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59135151U (ja) * 1983-02-19 1984-09-10 株式会社市丸技研 圧力水噴射ノズル弁
JPS62147774U (ja) * 1986-03-13 1987-09-18
JPH0361158U (ja) * 1989-10-19 1991-06-14
JPH1137323A (ja) * 1997-07-15 1999-02-12 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ゴミ噛み込み防止型リリーフ弁
JP2001248744A (ja) * 2000-03-01 2001-09-14 Kayaba Ind Co Ltd リリーフ弁
JP2010000874A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Toyota Motor Corp 動力伝達装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105914950A (zh) * 2015-02-25 2016-08-31 丰田自动车株式会社 用于混合动力车辆的电动机存放装置
KR20160103936A (ko) * 2015-02-25 2016-09-02 도요타 지도샤(주) 하이브리드 차량용 전동기 격납 장치
US10116182B2 (en) 2015-02-25 2018-10-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electric motor storing device for hybrid vehicle
KR102105620B1 (ko) * 2015-02-25 2020-04-29 도요타 지도샤(주) 하이브리드 차량용 전동기 격납 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4557065B2 (ja) 動力伝達装置および動力伝達装置の組付け方法
US8653704B2 (en) Vehicle drive system
JP6185555B2 (ja) 可変速度式ハイブリッド電気スーパーチャージャーアセンブリ、及び、これを有する車両の制御方法
CN203756329U (zh) 用于变速混合电动增压器组件的双比传动组件
CN102667096B (zh) 液压涡轮加速器装置
CN103080584B (zh) 驱动力传递装置
JP5239814B2 (ja) 回転電機の潤滑油供給装置
CN103975171B (zh) 驱动力传递装置
JP4234947B2 (ja) 油圧発生装置用の駆動装置
JP5712156B2 (ja) トランスミッションケース用鋳型構造及びトランスミッションケース
JP5218007B2 (ja) 動力伝達装置
JP2005083491A (ja) キャッチタンク
US20170170707A1 (en) Power transmission apparatus for vehicle
JP2009286188A (ja) 動力伝達装置
WO2012117798A1 (ja) 車両用駆動装置
JP6244772B2 (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
JP2013177030A (ja) 回転電機の冷却構造
JP2014088906A (ja) トランスアクスルカバー
JP5200747B2 (ja) 回転電機の潤滑油供給装置
JP2010036820A (ja) 動力伝達装置
JP2013243935A (ja) 電動機の潤滑冷却構造
JP2014111963A (ja) リリーフバルブ
JP2015042532A (ja) 車両用駆動装置
JP6199102B2 (ja) エンジン発電機
KR101494886B1 (ko) 전기자동차용 파워트레인

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160906