JP2013177030A - 回転電機の冷却構造 - Google Patents

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勝秀 北川
Tatsuro Obata
達郎 小畑
Takeshi Kuwabara
毅 桑原
Masamitsu Senoo
真充 妹尾
Hirotaka Yada
裕貴 矢田
Tomoo Shin
智夫 新
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Abstract

【課題】回転軸心が横向き姿勢とされる回転電機MG1をオイルで冷却する構造において、余分な構成を追加することなく、回転電機MG1の冷却性能を向上可能とする。
【解決手段】潤滑、冷却必要部位MG1,MG2及び動力分割機構にオイル供給路を経てオイルを供給するためのオイルポンプ4が、回転電機MG1の軸方向一側に設けられている。オイル供給路のオイル圧力が過剰なときにオイルポンプ4からオイル供給路に対するオイル供給量を制御するようオイルポンプ4から吐出されるオイルを排出するためのリリーフバルブ20が設けられている。リリーフバルブ20からのオイル排出方向が、回転電機MG1の軸方向一側に向けられている。リリーフバルブ20の横置き姿勢のピストンスリーブ22の外周面をシリンダ室24の内周面に線接触させるとともに、ピストンスリーブ22を低重心化させるようにしている。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転軸心が横向き姿勢とされる回転電機をオイルで冷却する構造に関する。
一般に、モータなどの回転電機においては、コイルで発生した熱を如何に効率よく冷却するかが課題であり、従来種々の回転電機の冷却構造が提案されている。
例えば特許文献1では、回転軸心が横向き姿勢とされるモータに冷却油を供給する形態として、3つの経路を確保している(図2、段落0030−0032、0044−0045参照)。
第1の経路は、回転シャフトの中心孔から供給される冷却油を回転シャフトの回転遠心力でもって径方向外向きに流して、回転シャフトの貫通孔と回転シャフトに外嵌固定されるロータステータの側面とを経由して、ステータコイルのコイルエンドの内周面における上半分領域に噴霧させるようにする経路である(図2のF1〜F5参照)。
第2の経路は、回転シャフトをハウジングに回転自在に支持するための軸受を通過する潤滑油を当該軸受の内輪の回転遠心力でもって径方向外向きに流して、ハウジングの上側に軸方向に突出するように取り付けられる案内部材の貫通孔部と当該案内部材の上面とを経由して、ステータコイルのコイルエンドの内周面における上側領域に到達させるようにする経路である(図2のF6、F7、F11参照)。
第3の経路は、ハウジングの真上あたりの冷媒供給孔から鉛直方向下向きに流入される冷却油をコイルエンドの外周面上に衝突させて、コイルエンドの側面における上側領域を伝わせて前記案内部材の上面とコイルエンドとの間の隙間を流通させるようにする経路である(図2のF8〜F10参照)。
特開2009−171755号公報 特開2010−874号公報
上記特許文献1に係る従来例では、モータのステータコイルの上側領域に冷媒(冷却油や潤滑油)を供給するようになっているだけであって、このモータの下側領域に前記冷媒を積極的に供給するという記載がない。但し、前記モータの上側領域に供給された前記冷媒が下側領域に流れ落ちるので、この冷媒がモータの下側領域に供給されるようになると考えられる。
しかしながら、モータの上側領域に供給された前記冷媒は前記上側領域から下側領域に至るまでの過程で熱を回収することによって昇温すると考えられるから、この昇温した前記冷媒がモータの下側領域に到達したときには当該冷媒で前記下側領域を冷却する効果がかなり薄くなると言わざるを得ない。したがって、モータの冷却性能が不十分となることが懸念される。
なお、特許文献2には、第1、第2のモータジェネレータおよびオイルポンプを備える動力伝達装置において、前記オイルポンプのリリーフバルブの開弁時に余剰となって排出されるオイルを前記第2のモータジェネレータに導いて冷却することが記載されている。この場合、万一、リリーフバルブの弁体のスライド時にスティックスリップ現象が発生するなどして当該弁体の動きが不安定になると、当該リリーフバルブから前記第2のモータジェネレータに導くオイル量が不足するおそれがある。ここに改良の余地がある。
このような事情に鑑み、本発明は、回転軸心が横向き姿勢とされる回転電機をオイルで冷却する構造において、余分な構成を追加することなく、回転電機の冷却性能を向上可能とすることを目的としている。
本発明は、回転軸心が横向き姿勢とされる回転電機をオイルで冷却する構造であって、潤滑、冷却必要部位にオイル供給路を経てオイルを供給するためのオイルポンプが、前記回転電機の軸方向一側に設けられ、前記オイル供給路のオイル圧力が過剰なときに前記オイルポンプから前記オイル供給路に対するオイル供給量を制御するよう前記オイルポンプから吐出されるオイルを排出するためのリリーフバルブが設けられ、このリリーフバルブからのオイル排出方向が、前記回転電機の軸方向一側に向けられており、前記リリーフバルブは、横穴状のシリンダ室を有するバルブハウジングと、前記シリンダ室内に当該シリンダ室の中心軸線方向にスライド可能に収納されるピストンスリーブとを備える構成とされ、前記ピストンスリーブの外周面の円周数ヶ所には、当該ピストンスリーブの外周面と前記シリンダ室の内周面との間の円周数ヶ所にオイル通路用隙間を作るための径方向外向きの突条部が前記スライド方向に沿って延びるように設けられ、この複数の突条部でもって、前記ピストンスリーブの重心がその中心よりも鉛直方向下側にずらされている、ことを特徴としている。
この構成では、既存のリリーフバルブから排出するオイルを利用して前記回転電機を冷却させるようにしている。これにより、余分な構成を追加することなく、回転電機を効率良く冷却することが可能になる。
また、前記構成では、前記リリーフバルブの横置き姿勢のピストンスリーブの外周面をシリンダ室の内周面全面に接触(面接触)させずに、複数の突条部を線接触させるようにしているとともに、当該ピストンスリーブを低重心化させるようにしているから、このピストンスリーブがシリンダ室の内周面における下側領域に押し付けられるようになる。つまり、前記接触形態と重心とを工夫したことの相乗作用により、ピストンスリーブの外周面をシリンダ室の内周面全面に接触させている場合に比べて、ピストンスリーブのスライド時にスティックスリップ現象が発生しにくくなる。その結果、リリーフバルブの動作が安定するなど、信頼性が向上するようになるので、このリリーフバルブから回転電機に対するオイル供給が安定的に行えるようになる。
好ましくは、前記オイルポンプは、エンジンにより駆動されるものとされ、前記オイル供給路から供給されるオイルを前記回転電機の上側領域に掛け流す形態とされる。
ここでは、オイルポンプの駆動源を特定しているとともに、前記オイル供給路から供給されるオイルの利用形態を特定している。
一般に、オイルポンプのリリーフバルブは、エンジンの高速回転域においてオイルポンプによるオイル吐出量が過剰になるときに、オイルポンプから吐出されるオイルがオイル供給路に供給する前にリリーフバルブから排出させることによって、エンジンが負担するオイルポンプ駆動力を軽減して、エンジンのトルク損失を軽減するために設けられる。
好ましくは、前記リリーフバルブは、前記オイルポンプの鉛直方向下側に配置され、このリリーフバルブからのオイル排出方向は、前記回転電機の軸方向一側における下側領域に向けられる。
この構成では、既存のリリーフバルブから排出するオイルを前記回転電機の特に下側領域を供給させるようにしている。これにより、回転電機の下側領域を効率良く冷却することが可能になる。
このようなことから、この構成は、例えば回転電機の下側領域を当該回転電機を収納するケースの底側に溜められるオイルに浸けて冷却する形態にできない場合に特に有利となる。
本発明に係る回転電機の冷却構造は、回転軸心が横向き姿勢とされる回転電機をオイルで冷却する構造において、余分な構成を追加することなく、回転電機の冷却性能を向上することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る回転電機の冷却構造を含むハイブリッド車両のハイブリッドトランスミッションにおける油圧回路図である。 図1のハイブリッドトランスミッション内のモータジェネレータMG1,MG2などの相対的な位置関係を説明するための側面図である。 図2の(3)−(3)線断面の矢視図である。この図3に示すリリーフバルブの断面は、図4の(5)−(5)線断面を矢印方向から見た図である。 図3のリリーフバルブをオイル排出方向の上流側から見た図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図4に本発明の一実施形態を示している。図1および図2において、1はハイブリッドトランスミッションのケース、2はケース1のリアカバーである。
ケース1とリアカバーとで囲む空間には、モータジェネレータMG1、モータジェネレータMG2、動力分割機構3、オイルポンプ4、デファレンシャル5(図2のみ記載)などが収納されている。なお、回転電機としてのモータジェネレータMG1、MG2、動力分割機構3、オイルポンプ4、デファレンシャル5、の各回転軸心は、横向き姿勢とされている。
モータジェネレータMG1,MG2は、同じ構成であるが、ここではモータジェネレータMG1の構成のみを図3に示している。このモータジェネレータMG1は、ロータシャフト11に外嵌固定されるロータ12と、ロータ12の外周面に対して隙間を介在させて対向配置されるステータ13とを含む。ステータ13にはステータコイル14が巻回されている。
モータジェネレータMG1、MG2は、図示していない制御系により回生動作または力行(アシスト)動作される。なお、モータジェネレータMG1は、概ね発電機として動作することが多いため、単に「ジェネレータ」と言うことがある。モータジェネレータMG1は、エンジン(図示省略)の始動時にクランキングを行うスタータモータとしても利用される。また、モータジェネレータMG2は、主として電動機として動作するため、単に「モータ」と言うことがある。
動力分割機構3は、例えば公知のプラネタリギヤで構成されており、エンジンで発生する動力をモータジェネレータMG2のロータシャフト(図示省略)とモータジェネレータMG1のロータシャフト11(図示していない駆動輪に連結)とに必要に応じて分配する。
オイルポンプ4は、水冷式オイルクーラ7を通過させて冷却したオイルをモータジェネレータMG1,MG2ならびに動力分割機構3に供給することにより潤滑および冷却するものである。このようにモータジェネレータMG1,MG2ならびに動力分割機構3に供給されたオイルは適宜に回収されてストレーナ8からオイルポンプ4に戻されることにより循環される。なお、この実施形態では、モータジェネレータMG1,MG2ならびに動力分割機構3が、請求項に記載の「潤滑、冷却必要部位」に相当している。
このオイルポンプ4は、例えば内接歯車式のトロコイドポンプとされており、外歯車であるインナーロータ41と、内歯車であるアウターロータ42とを噛み合わせた構成になっている。なお、オイルポンプ4は、内接歯車式のトロコイドポンプ以外の種類とすることも可能である。
インナーロータ41には、図示していないエンジンで発生する回転駆動力が伝達されるオイルポンプシャフト(駆動軸)43が連結されている。インナーロータ41が回転することによりアウターロータ42が連れ回されるが、その回転に伴いインナーロータ41とアウターロータ42との対向空間の容積が増加したときにオイルを吸入し、前記容積が減少したときにオイルを吐出するようになっている。
このオイルポンプ4は、この実施形態においてオイルポンプボディ9とプレート10とで囲む空間内に収納されることでサブアッセンブリとされたうえで、モータジェネレータMG2と同軸上に軸方向一側に隣り合うように配置されている。
そして、このようなハイブリッド車両のパワートレーンは、要求トルク、目標エンジン出力、目標モータトルクなどに基づいて、エンジンおよびモータジェネレータMG2のいずれか一方もしくは双方を動力源として駆動輪(図示省略)を駆動する制御を行う。
例えば、発進時や低速走行時のようにエンジン効率が低くなる領域では、エンジンを停止させてモータジェネレータMG2のみの動力で駆動輪を駆動する。また、通常走行時には、エンジンを作動させて当該エンジンの動力で駆動輪を駆動する。さらに、全開加速等の高負荷時には、エンジンの動力に加えて、HVバッテリ(図示省略)からモータジェネレータMG2に電力を供給して当該モータジェネレータMG2による動力を補助動力として追加する。
次に、上記したようなハイブリッド車両のパワートレーンにおける基本的なオイル流通経路について説明する。
まず、エンジンを駆動することに伴いオイルポンプ4が駆動されると、オイルポンプ4から吐出されるオイルが、図1の矢印で示すように、第1のオイル供給経路16および水冷式オイルクーラ7を経てモータジェネレータMG1,MG2に供給される一方、第2のオイル供給経路17を経て動力分割機構3に供給される。
そして、オイルは、モータジェネレータMG1,MG2に対して主として冷却を行うが、動力分割機構3に対しては潤滑と冷却とを行う。
そのうち、モータジェネレータMG1,MG2に対するオイル供給形態としては、例えばモータジェネレータMG1,MG2の鉛直方向上側からオイルを掛け流すように供給される形態になっている。
このオイルはモータジェネレータMG1,MG2の上から下へと流れ落ちる過程でモータジェネレータMG1,MG2の熱を回収するので、下へ向かうほどオイル温度が上昇することになる。そのため、このようなオイル掛け流し形態では、鉛直方向上側に配置されるモータジェネレータMG2を十分に冷却することが可能であるが、モータジェネレータMG2よりも鉛直方向下側に配置されるモータジェネレータMG1については、その上側領域から中間領域を冷却することが可能と考えられるものの、下側領域を冷却する効果は薄いと考えられる。
そこで、この実施形態では、鉛直方向下側に配置されるモータジェネレータMG1の特に下側領域を、前記したようなオイル掛け流し形態とは別の形態でもってオイルを供給して冷却させるように工夫しているので、以下で詳細に説明する。
ここでは、オイルポンプ4に付設される既存のリリーフバルブ20を利用することにより、モータジェネレータMG1の下側領域を冷却させるようにしている。
具体的に、オイルポンプボディ9には、オイルポンプ4のリリーフバルブ20が設けられているとともに、このリリーフバルブ20が万一故障したときのフェールセーフのために予備のリリーフバルブ30が設けられている。
なお、リリーフバルブ20と予備のリリーフバルブ30とは同じ構成とされるので、リリーフバルブ20の構成のみを詳細に符号を付して説明することにして、予備のリリーフバルブ30の構成要素には符号の付記を割愛する。
リリーフバルブ20は、例えばエンジンの高速回転時のように第1、第2のオイル供給経路16,17のオイル圧力が過剰になるときにオイルポンプ4から第1、第2のオイル供給経路16,17に対するオイル供給量を制御するようオイルポンプ4から吐出されるオイルをケース1へ排出するものである。
このリリーフバルブ20は、バルブハウジング21、ピストンスリーブ22、リバーススプリング23などを備えている。
バルブハウジング21は、オイルポンプボディ9に一体に形成されており、その内部には横穴状のシリンダ室24が設けられている。このシリンダ室24の奥には奥壁部が設けられているが、シリンダ室24の手前側は開放されていて、この開放部分はプレート10により閉塞されている。
このシリンダ室24の開放部分を覆うプレート10には、シリンダ室24にオイルを導入するための導入口25が設けられている。バルブハウジング21においてシリンダ室24の周壁部分にはケース1へオイルを排出するための第1排出口26が設けられており、また、バルブハウジング21においてシリンダ室24の奥壁部分にはケース1へオイルを排出するための第2排出口27が設けられている。
導入口25は、バルブハウジング21(シリンダ室24)の中心軸線方向の一端側に当該中心軸線に沿うように設けられている。第1排出口26は、バルブハウジング21(シリンダ室24)の周壁に径方向に沿うように設けられている。第2排出口27は、バルブハウジング21(シリンダ室24)の中心軸線方向の他端側に当該中心軸線に沿うように設けられている。
ピストンスリーブ22は、シリンダ室24内に当該シリンダ室24の中心軸線方向にスライド可能に収納されている。このピストンスリーブ22は、円筒形とされていて、軸方向一端側が壁部により閉塞されていて、軸方向他端側が開放されている。
リバーススプリング23は、シリンダ室24内でピストンスリーブ22の内周に圧縮した状態で収納されている。このリバーススプリング23は、その弾性復元力でもってピストンスリーブ22の軸方向一端側の壁部をバルブハウジング21の導入口25側へ向けて押し付けるように付勢することにより、前記壁部で前記導入口25を閉塞するとともに、ピストンスリーブ22の周壁で第1排出口26を閉塞するものである。
ところで、リリーフバルブ20に第2排出口27を設けている理由は、モータジェネレータMG1の下側領域を積極的に冷却させるようにするためである。なお、第1、第2排出口26,27の開口面積を適宜に設定することによりオイル排出量を管理することができるので、リリーフバルブ20によるオイル排出能力を大にすることが可能になる。
第1排出口26は、ケース1の鉛直方向下側に向けてオイルを排出するように開放されている。一方、第2排出口27は、モータジェネレータMG1のステータコイル14における軸方向一側のほぼ最下位置に向けてオイルを排出するように開放されている。
このように、オイルポンプ4に付設される既存のリリーフバルブ20をオイルポンプ4の鉛直方向下側に配置し、かつリリーフバルブ20の第2排出口27からのオイル排出方向をモータジェネレータMG1の軸方向一側の下側領域に向けるようにすることにより、リリーフバルブ20から排出するオイルを利用してモータジェネレータMG1の特に下側領域を冷却させるようにしている。
ところで、この実施形態では、リリーフバルブ20の横置き姿勢のピストンスリーブ22のスライド時にスティックスリップ現象を発生しにくくさせるとともに、ピストンスリーブ22がスライドする際に回転しにくくさせるために、ピストンスリーブ22を低重心化させることによりピストンスリーブ22をシリンダ室24の下側に押し付けるようにしている。
具体的に、ピストンスリーブ22の外周面の円周数ヶ所(この実施形態では3つ)には、径方向外向きの突条部22a,22b,22cがピストンスリーブ22の中心軸線(スライド方向)に沿って延びるように設けられている。
この3つの突条部22a〜22cを設けることによって、ピストンスリーブ22の外周面とシリンダ室24の内周面との間の円周数ヶ所に、導入口25から第1排出口26に至るオイル通路用隙間、ならびに導入口25から第2排出口27に至るオイル通路用隙間が作られることになる。
3つの突条部22a〜22cを設けた場合、ピストンスリーブ22において前記下半分領域に位置する第1、第2突条部22a,22bがシリンダ室24の内周面に線接触する形態になる。そのことに加えて、図4に示すように、ピストンスリーブ22をシリンダ室24内に収納すると、周方向で隣り合う第1、第2突条部22a,22bがシリンダ室24の下半分領域に位置するようになって、残りの第3突条部22cがシリンダ室24の上半分領域に位置するようになり、さらにピストンスリーブ22の重心Gがその中心Oよりも鉛直方向下側に所定量hずれることなる。このために、ピストンスリーブ22がシリンダ室24の内周面の下側領域に押し付けられるようになる。
このように接触形態と重心とを工夫したことの相乗作用により、ピストンスリーブ22がスライドされたときに、スティックスリップ現象が発生しにくくなるので、リリーフバルブ20の動作が安定するなど、信頼性が向上するようになる。
さらに、ピストンスリーブ22の3つの突条部22a〜22cを円周等間隔に配置させずに、前記下半分領域に位置する第1突条部22aと第2突条部22bとの円周方向離隔寸法を、第1突条部22aと第3突条部22cとの円周方向離隔寸法および第2突条部22bと第3突条部22cとの円周方向離隔寸法よりも小さく設定している。
言い換えると、第1、第2突条部22a,22bの中心角度θ1が、第1突条部22aと第3突条部22cとの中心角度θ2および第2突条部22bと第3突条部22cとの中心角度θ3よりも小さく設定されていて、前記中心角度θ2と中心角度θ3とが同一に設定されている。このように設定すると、ピストンスリーブ22の重心Gをさらに下げることが可能になる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態では、オイルポンプ4により供給されるオイルを第1オイル供給路16を経てモータジェネレータMG2の鉛直方向上側から掛け流すことによりモータジェネレータMG2の全体とモータジェネレータMG1の上側領域および中間領域を冷却するようにしたうえで、エンジンの高速回転時などにおいてオイルポンプ4から吐出されて第1オイル供給路16に導入させる前にリリーフバルブ20から排出されるオイルをモータジェネレータMG1の下側領域の軸方向一側に噴射させることによりモータジェネレータMG1の下側領域を冷却するようにしている。
これにより、余分な構成を追加することなく、モータジェネレータMG1を効率良く冷却することが可能になる。特に、リリーフバルブ20を安定動作するように構成しているから、このリリーフバルブ20によりモータジェネレータMG1にオイルを掛けて冷却することが良好に行えるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、エンジン(図示省略)とモータジェネレータMG1,MG2とを走行用駆動力を発生する駆動源とするハイブリッド車両を本発明の制御装置の適用対象とした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の制御装置の適用対象としては、例えばエンジンと1つのモータあるいはモータジェネレータを駆動源とするハイブリッド車両とすることが可能であり、また、モータあるいはモータジェネレータのみを走行用駆動力を発生する駆動源とする電気自動車とすることが可能である。
(2)上記実施形態では、予備のリリーフバルブ30を備えた例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。前記予備のリリーフバルブ30を備えていない場合であっても本発明を適用することが可能である。
(3)上記実施形態では、リリーフバルブ20に2つの排出口26,27を設けた例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えばリリーフバルブ20に前記2つの排出口26,27のうちのいずれか一方のみを設けているような場合であっても本発明を適用することが可能である。
但し、その場合、リリーフバルブ20の1つの排出口から排出されるオイルを、モータジェネレータMG1の軸方向一側面の適宜領域に噴射させることを可能とするように設定する必要がある。
(4)上記実施形態では、モータジェネレータMG1をモータジェネレータMG2の鉛直方向下側に配置しているので、この下側のモータジェネレータMG1をリリーフバルブ20から排出されるオイルで冷却するような形態にした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。仮に、モータジェネレータMG2をモータジェネレータMG1の鉛直方向下側に配置している場合では、モータジェネレータMG2をリリーフバルブ20から排出されるオイルで冷却する形態にすることが可能である。
本発明は、回転軸心が横向き姿勢とされる回転電機をオイルで冷却する構造に好適に利用することが可能である。
1 ケース
2 リアカバー
3 動力分割機構
MG1 モータジェネレータ
MG2 モータジェネレータ
4 オイルポンプ
9 オイルポンプボディ
11 ロータシャフト
12 ロータ
13 ステータ
14 ステータコイル
16 第1オイル供給路
17 第2オイル供給路
20 リリーフバルブ
21 バルブハウジング
22 ピストンスリーブ
23 リバーススプリング
24 シリンダ室
25 シリンダ室へのオイル導入用の導入口
26 シリンダ室からのオイル排出用の第1排出口
27 シリンダ室からのオイル排出用の第2排出口

Claims (3)

  1. 回転軸心が横向き姿勢とされる回転電機をオイルで冷却する構造であって、
    潤滑、冷却必要部位にオイル供給路を経てオイルを供給するためのオイルポンプが、前記回転電機の軸方向一側に設けられ、
    前記オイル供給路のオイル圧力が過剰なときに前記オイルポンプから前記オイル供給路に対するオイル供給量を制御するよう前記オイルポンプから吐出されるオイルを排出するためのリリーフバルブが設けられ、
    このリリーフバルブからのオイル排出方向が、前記回転電機の軸方向一側に向けられており、
    前記リリーフバルブは、横穴状のシリンダ室を有するバルブハウジングと、前記シリンダ室内に当該シリンダ室の中心軸線方向にスライド可能に収納されるピストンスリーブとを備える構成とされ、
    前記ピストンスリーブの外周面の円周数ヶ所には、当該ピストンスリーブの外周面と前記シリンダ室の内周面との間の円周数ヶ所にオイル通路用隙間を作るための径方向外向きの突条部が前記スライド方向に沿って延びるように設けられ、
    この複数の突条部でもって、前記ピストンスリーブの重心がその中心よりも鉛直方向下側にずらされている、ことを特徴とする回転電機の冷却構造。
  2. 請求項1に記載の回転電機の冷却構造において、
    前記オイルポンプは、エンジンにより駆動されるものとされ、前記オイル供給路から供給されるオイルを前記回転電機の上側領域に掛け流す形態とされる、ことを特徴とする回転電機の冷却構造。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機の冷却構造において、
    前記リリーフバルブは、前記オイルポンプの鉛直方向下側に配置され、このリリーフバルブからのオイル排出方向は、前記回転電機の軸方向一側における下側領域に向けられる、ことを特徴とする回転電機の冷却構造。
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