JP6358153B2 - 弁装置、及び、それを用いた燃料ポンプ - Google Patents

弁装置、及び、それを用いた燃料ポンプ Download PDF

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Description

本発明は、弁装置、及び、それを用いた燃料ポンプに関する。
従来、高圧流体が流れる高圧側流体通路と低圧流体が流れる低圧側流体通路との間に設けられ、高圧側流体通路を流れる流体の圧力が所定の圧力以上になると開弁し高圧側流体通路から低圧側流体通路への流体の流れを許容する弁装置が知られている。例えば、特許文献1には、燃料タンク内の燃料を加圧するインペラ、インペラを回転するモータ、インペラやモータを収容するポンプハウジング、ポンプハウジング内の燃料の圧力が所定の圧力以上になると開弁しポンプハウジング内の高圧燃料をポンプハウジングの外側に放出するリリーフバルブを備える燃料ポンプが記載されている。
特開2013−253492号公報
特許文献1に記載の燃料ポンプが備えるリリーフバルブは、弁座を有する弁ハウジング、弁座に当接または離間可能な弁部材、及び、弁部材を弁座側に付勢する圧縮ばねから形成されている。このような構成のリリーフバルブでは、圧縮ばねの付勢力によって開弁する圧力、すなわち、開弁圧が決定する。近年、エンジンに供給される燃料の高圧化に伴い、燃料ポンプが備えるリリーフバルブでは、圧縮ばねの付勢力を大きくし開弁圧が高くなるよう設定されている。しかしながら、圧縮ばねの付勢力を大きくすると、開弁によってポンプハウジング内の燃料を一定程度放出し閉弁した後のポンプハウジング内の燃料の圧力も高くなる。このため、ポンプハウジング内の燃料の圧力を十分に低減できないため、燃料ポンプが吐出する燃料によって燃料ポンプに接続する供給管などが破損するおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、開弁圧を高くしつつ、開弁すると流体の圧力を確実に低下させることが可能な弁装置を提供することにある。
本発明は、弁ハウジング、弁部材、付勢部材、及び、複数の案内部を備える。
弁ハウジングは、一方の側と他方の側とを連通可能な連通路、連通路を形成する通路内壁、及び、通路内壁に形成される弁座を有する。
弁部材は、連通路に往復移動可能に設けられ、弁座に当接すると弁ハウジングの一方の側と他方の側とを遮断し他方の側から一方の側への流体の流れを規制し、弁座から離間すると弁ハウジングの一方の側と他方の側とを連通し一方の側から他方の側への流体の流れを許容する。
付勢部材は、連通路に設けられ、弁部材を弁座側へ付勢する。
案内部は、通路内壁から径方向内側へ突出するとともに弁ハウジング一方の側から他方の側へ延びるよう、かつ、通路内壁の周方向に間隔を空けて並ぶよう設けられ付勢部材の径方向外側に当接可能に形成され付勢部材の伸縮運動を案内可能である。
本発明の弁装置は、複数の案内部が通路内壁からの突出高さが所定値である通常案内部と、通路内壁からの突出高さが通常案内部の通路内壁からの突出高さよりも小さい特定案内部と、からなることを特徴とする。
本発明の弁装置では、弁部材が付勢部材の付勢力に抗して弁座から離間するとき、付勢部材は、特定案内部側に偏りつつ収縮する。これにより、弁部材は、付勢部材の中心軸に対して偏心しつつ弁座から離間するため、弁部材のリフト量は、比較的大きくなり、一方の側から他方の側に比較的大きな流量の流体を流すことができる。したがって、本発明の弁装置は、付勢部材の付勢力を大きくすることによって開弁圧を高く設定しても、開弁するときの弁部材のリフト量が比較的大きくなるため、一方の側の流体を比較的大量に他方の側に流すことができ、一方の側の流体の圧力を確実に低下させることができる。
本発明の第一実施形態による弁装置を備える燃料ポンプの断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII部拡大図である。 図3のIV−IV線断面図である。 (a)本発明の第一実施形態による弁装置において付勢部材が圧縮されたときの状態を示す図、(b)比較例の弁装置において付勢部材が圧縮されたときの状態を示す図である。 本発明の第二実施形態による弁装置の断面図である。 本発明の第三実施形態による弁装置の断面図である。 本発明の第四実施形態による弁装置の断面図である。 本発明の第五実施形態による弁装置の断面図である。 本発明のその他の実施形態による弁装置の断面図である。 本発明のその他の実施形態による弁装置の断面図である。
本発明の複数の実施形態を図に基づき説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による弁装置を備える燃料ポンプを図1〜5に基づいて説明する。
燃料ポンプ1は、図示しない燃料タンク内の燃料を吸入し、燃料供給対象としての内燃機関に吐出供給する。図1、2に示すように、燃料ポンプ1は、ハウジング10、ポンプカバー15、カバーエンド25、ステータ30、ロータ35、シャフト36、インペラ37、及び、「弁装置」としてのリリーフバルブ40などを備えている。ハウジング10、ポンプカバー15及びカバーエンド25は、特許請求の範囲に記載の「ポンプケース」に相当する。
ハウジング10は、例えば、鉄等の金属により円筒状に形成されている。
ポンプカバー15は、例えば、アルミ等の金属により略円板状に形成されている。ポンプカバー15は、ハウジング10の一端を塞いでいる。ポンプカバー15は、ハウジング10の一端が径方向内側へかしめられることによりハウジング10の内側で固定され、軸方向への抜けが規制されている。ポンプカバー15は、図1に示すように、筒状の吸入部16を有している。吸入部16は、ポンプカバー15を板厚方向に貫く吸入通路161を有している。
カバーエンド25は、例えば、樹脂により円板状に形成されている。カバーエンド25は、ハウジング10の他端を塞いでいる。カバーエンド25は、ハウジング10の他端が径方向内側へかしめられることによりハウジング10の内側で固定され、軸方向への抜けが規制されている。
カバーエンド25のポンプカバー15側の端面の中央には、ロータ35とは反対側へ凹む凹部251が形成されている。当該凹部251の中央には、ロータ35側に筒状に突出する筒部252が形成されている。筒部252の内側には、例えば、銅系の焼結金属により円筒状に形成されている軸受部材26が嵌め込まれている。軸受部材26は、シャフト36の一端を軸受けしている。
カバーエンド25のポンプカバー15とは反対側の端面253には、吐出部27が設けられている。吐出部27は、端面253から筒状に突出するようカバーエンド25と一体に形成されている。吐出部27は、吐出通路271を有する。吐出通路271は、ハウジング10内のポンプカバー15とカバーエンド25との間の空間11に連通している。吐出部27には、図1に示すように、一端が図示しない燃料供給対象、例えば、内燃機関、に接続する供給管2の他端が接続される。これにより、空間11の燃料は、吐出通路271を介して燃料供給対象に供給される。
また、カバーエンド25の端面253には、複数のターミナル28が設けられている。ターミナル28は、金属により長い板状に形成され、一端がステータ30に電気的に接続されている。第一実施形態では、ターミナル28は、3つ設けられ、それぞれの一端が後述する巻線33に電気的に接続している。ターミナル28の他端には、図示しないワイヤーハーネスが接続される。当該ワイヤーハーネスを経由して巻線33に電力が供給される。
ステータ30は、コア31、インシュレータ32、及び、巻線33などを有している。ステータ30は、カバーエンド25を形成する樹脂によってコア31、インシュレータ32及び巻線33が樹脂モールドされ、略円筒状に形成されている。すなわち、ステータ30は、カバーエンド25と一体に形成されている。ステータ30は、ハウジング10と同軸にハウジング10の内側に収容されている。
コア31は、磁性材料の薄板を積層した積層鉄心から形成されている。コア31は、ステータ30の中心軸に対向する面を除き、樹脂またはインシュレータ32で覆われている。
インシュレータ32は、筒状に形成され、コア31の外周に嵌められている。
巻線33は、インシュレータ32の外周に巻回されている。コア31とインシュレータ32と巻線33との組は、ハウジング10の内側にハウジング10の周方向に並ぶよう複数設けられている。第一実施形態では、ハウジング10の周方向に等間隔で六組設けられている。巻線33は、二個で一つの相を構成し、それぞれがU相、V相、W相に対応している。つまり、ステータ30と後述するロータ35とは、三相ブラシレスモータを構成している。
ロータ35は、磁性材料により円筒状に形成されている。ロータ35は、ステータ30の径方向内側に設けられている。ロータ35は、周方向にN極とS極とが交互になるよう着磁されている。ロータ35は、中心軸上に軸穴351を有する。軸穴351には、金属により棒状に形成されているシャフト36が圧入固定されている。これにより、シャフト36は、ロータ35とともに回転可能である。
ステータ30及びロータ35とポンプカバー15との間には、ポンプケーシング17が設けられている。ポンプケーシング17は、例えば、アルミなどの金属から略円板状に形成されている。ポンプケーシング17は、中心部にポンプケーシング17を板厚方向に貫く通孔171を有する。通孔171には、例えば、銅系の焼結金属により円筒状に形成されている軸受部材18が嵌め込まれている。軸受部材18は、シャフト36の他端を軸受けしている。
インペラ37は、樹脂から略円板状に形成されている。インペラ37は、ポンプカバー15とポンプケーシング17との間に形成された略円板状のポンプ室19に収容されている。シャフト36の一端は、外壁の一部が平面状に面取りされ、ポンプ室19内に位置するよう設けられている。インペラ37の中心部には、シャフト36の一端の形状に対応する形状の嵌合孔371が形成されている。シャフト36の一端は、インペラ37の嵌合孔371に嵌め込まれている。これにより、シャフト36が回転すると、インペラ37は、ポンプ室19内で回転する。
ポンプカバー15のインペラ37側の面には、略C字状の溝151が形成されている。溝151は、吸入通路161に連通している。また、ポンプケーシング17のインペラ37側の面には、略C字状の溝172が形成されている。溝172は、ポンプケーシング17を板厚方向に貫く通路173と連通している。インペラ37には、溝151及び溝172に対応する位置に溝372が形成されている。
リリーフバルブ40は、図3、4に示すように、「弁ハウジング」としての筒部41、弁部材42、「付勢部材」としてのコイルスプリング43、係止部材44、「案内部」としての四個のガイドリブ45、46、47、48などを有している。リリーフバルブ40は、カバーエンド25に設けられている。リリーフバルブ40は、ハウジング10内の空間11の燃料の圧力が所定の圧力以上になったとき、弁部材42が弁座411から離間し空間11の燃料をハウジング10の外側に放出することで空間11の圧力を低減可能である。
筒部41は、カバーエンド25の端面253から突出するようカバーエンド25に設けられている。筒部41は、空間11とハウジング10の外側とを連通可能な連通路410を有する。連通路410を形成する筒部41の通路内壁412は、図4に示すように、断面形状が筒部41の中心軸CA41を中心とする円形状となるよう形成されている。連通路410は、カバーエンド25側の内径がカバーエンド25とは反対側の内径に比べ小さくなるよう形成されている。カバーエンド25側の内壁は、テーパ状の弁座411を有する。弁座411の中心は、中心軸CA41上に位置する。
弁部材42は、例えば、球状に形成され、連通路410を往復移動可能に設けられている。弁部材42は、弁座411に当接または弁座411から離間可能である。弁部材42が弁座411に当接すると、空間11とハウジング10の外側とが遮断されハウジング10の外側から空間11への流体の流れを規制する。また、弁部材42が弁座411から離間すると、連通路410を介して空間11とハウジング10の外側とが連通し空間11からハウジング10の外側への燃料の流れを許容する。
コイルスプリング43は、いわゆる圧縮ばねであって、一端が弁部材42に当接するよう設けられている。他端は、筒部41の端面253とは反対側の内側に設けられる係止部材44に係止されている。コイルスプリング43は、弁部材42を弁座411側に付勢している。空間11に燃料がないとき、弁部材42はコイルスプリング43の付勢力によって弁座411に当接している。
ガイドリブ45、46、47、48は、図4に示すように、通路内壁412の周方向に等間隔に設けられている。ガイドリブ45、46、47、48は、通路内壁412から径内方向に突出するとともに、筒部41のカバーエンド25側から係止部材44側へ延びるよう形成されている。ガイドリブ45、46、47、48は、中心軸CA41に垂直な断面形状が円弧状となるよう形成されている。
ガイドリブ45、46、47、48は、径方向内側に内壁451、461、471、481を有する。内壁451、461、471、481は、中心軸CA41を中心とする仮想円筒面VL40に沿うよう形成されている。内壁451、461、471、481は、コイルスプリング43の径方向外側(図4に示す仮想面VL43)に当接可能である。ガイドリブ45、46、47、48は、コイルスプリング43の伸縮運動を案内する。
ガイドリブ45、46、47、48のうち、「特定案内部」としてのガイドリブ45は、通路内壁412からの突出高さL45が「通常案内部」としてのガイドリブ46、47、48の通路内壁412からの突出高さL46、L47、L48に比べ小さくなるよう形成されている。
燃料ポンプ1では、ターミナル28を介して巻線33に電力が供給されるとロータ35及びシャフト36とともにインペラ37が回転する。インペラ37が回転すると、燃料ポンプ1を収容する燃料タンク内の燃料は、吸入通路161を経由して溝372に導かれる。溝372に導かれた燃料は、インペラ37の回転により加圧される。加圧された燃料は、通路173を通り、空間11に導かれる。空間11に導かれた燃料は、吐出通路271を通って供給管2に供給される。リリーフバルブ40は、空間11の燃料の圧力が所定の圧力以上となるとき開弁し、高圧となった燃料によって燃料ポンプ1または供給管2などが破損することを防止する。
次に、第一実施形態のリリーフバルブ40の効果について、比較例のリリーフバルブと比較しつつ説明する。
図5(a)に第一実施形態によるリリーフバルブ40の断面図を示す。図5(b)に比較例のリリーフバルブ90の断面図を示す。図5は、リリーフバルブ40の弁部材42及びリリーフバルブ90の弁部材92に対して開弁方向に同じ力が作用したときの状態を示している。なお、図5には、閉弁時の弁部材の位置を点線42、92で示す。
比較例のリリーフバルブ90は、筒部41と同じ形状の筒部91、弁部材42と同じ形状の弁部材92、コイルスプリング43と同じ付勢力を有するコイルスプリング93、ガイドリブ95、97などを有する。リリーフバルブ90では、筒部91の通路内壁912に設けられているガイドリブ95、97は、通路内壁912からの突出高さL95、L97が同じ大きさになるよう形成されている。比較例のリリーフバルブ90は、第一実施形態と同じように四個のガイドリブを有しており、これら四個のガイドリブは、通路内壁912からの突出高さが同じ大きさになるよう形成されている。
第一実施形態によるリリーフバルブ40において弁部材42が弁座411から離間すると、コイルスプリング43は圧縮される。このとき、図5(a)に示すように、コイルスプリング43は、突出高さL45が比較的小さいガイドリブ45側に偏りつつ収縮する。これにより、弁部材42は、中心軸CA41に対して偏心しつつ弁座411から離間するため、弁部材42のリフト量は、リフト量L40となる。
一方、比較例のリリーフバルブ90において弁部材92が弁座911から離間しコイルスプリング93が圧縮されるとき、コイルスプリング93は、ガイドリブ95、97など四個のガイドリブによって径方向外側への変形が規制されるため、コイルスプリング93は、径外方向に偏ることなく筒部91の中心軸CA91の方向に収縮する。このため、弁部材92は、中心軸CA91に対して偏心することなく弁座911から離間するため、弁部材92のリフト量は、リリーフバルブ40のリフト量L40に比べて小さいリフト量L90となる。
このように、第一実施形態によるリリーフバルブ40では、ガイドリブ45の突出高さL45をガイドリブ46、47、48の突出高さL46、L47、L48に比べ小さくすることによって、開弁時、コイルスプリング43がガイドリブ45側に偏りつつ収縮する。コイルスプリング43がガイドリブ45側に偏りつつ収縮すると、弁部材42は中心軸CA41に対して偏心しつつ弁座411から離間するため、弁部材42のリフト量が大きくなる。弁部材42のリフト量が大きくなると、一度の開弁によって燃料ポンプ1の外側に放出可能な燃料の量が多くなる。これにより、コイルスプリング43の付勢力を大きくすることでリリーフバルブ40の開弁圧を高くしても一旦開弁すると空間11の燃料の圧力を確実に低くすることができる。したがって、第一実施形態による燃料ポンプ1は、エンジンに供給可能な燃料を比較的高圧に設定しつつ、ハウジング10内の燃料の圧力が所定の圧力以上になったときにリリーフバルブ40によってハウジング10内の圧力を確実に低下させ燃料ポンプ1や供給管2などの破損を防止することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態による弁装置を図6に基づいて説明する。第二実施形態は、ガイドリブの形状が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第二実施形態による「弁装置」としてのリリーフバルブ50の断面図を図6に示す。 リリーフバルブ50は、筒部41、弁部材42、コイルスプリング43、係止部材44、「案内部」としての四個のガイドリブ55、56、57、58などを有している。リリーフバルブ50は、カバーエンド25の端面253に設けられている。
ガイドリブ55、56、57、58は、通路内壁412の周方向に等間隔に設けられている。ガイドリブ55、56、57、58は、通路内壁412から径内方向に突出するよう形成されている。ガイドリブ55、56、57、58は、径方向内側に内壁551、561、571、581を有する。内壁551、561、571、581は、中心軸CA41を中心とする仮想円筒面VL40に沿うよう形成されている。内壁551、561、571、581は、コイルスプリング43の径方向外側に当接可能に形成されている。ガイドリブ55、56、57、58は、コイルスプリング43の伸縮運動を案内する。
ガイドリブ55、56、57、58のうち、「特定案内部」としてのガイドリブ55、56は、通路内壁412からの突出高さL55、L56が「通常案内部」としてのガイドリブ57、58の通路内壁412からの突出高さL57、L58に比べ小さくなるよう形成されている。
第二実施形態では、閉弁時、コイルスプリング43は、突出高さL55、L56が比較的小さいガイドリブ55、56側に偏りつつ収縮する。これにより、弁部材42は、中心軸CA41に対して偏心しつつ弁座411から離間するため、弁部材42のリフト量を大きくすることができる。したがって、第二実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
また、第二実施形態では、ガイドリブ55、56は、隣り合う位置に設けられている。これにより、コイルスプリング43は、ガイドリブ55、56が設けられている側にさらに偏りやすくなる。したがって、弁部材42のリフト量をさらに大きくすることができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態による弁装置を図7に基づいて説明する。第三実施形態は、ガイドリブの形状が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第三実施形態による「弁装置」としてのリリーフバルブ60の断面図を図7に示す。 リリーフバルブ60は、筒部41、弁部材42、コイルスプリング43、係止部材44、「案内部」としての四個のガイドリブ65、66、67、68などを有している。リリーフバルブ60は、カバーエンド25の端面253に設けられている。
ガイドリブ65、66、67、68は、通路内壁412の周方向に等間隔に設けられている。ガイドリブ65、66、67、68は、通路内壁412から径内方向に突出するよう形成されている。ガイドリブ65、66、67、68は、径方向内側に内壁651、661、671、681を有する。内壁651、661、671、681は、中心軸CA41を中心とする仮想円筒面VL40に沿うよう形成されている。内壁651、661、671、681は、コイルスプリング43の径方向外側に当接可能に形成されている。ガイドリブ65、66、67、68は、コイルスプリング43の伸縮運動を案内する。
ガイドリブ65、66、67、68のうち、「特定案内部」としてのガイドリブ65、66、67は、通路内壁412からの突出高さL65、L66、L67が「通常案内部」としてのガイドリブ68の通路内壁412からの突出高さL68に比べ小さくなるよう形成されている。
第三実施形態では、閉弁時、コイルスプリング43は、突出高さL65、L66、L67が比較的小さいガイドリブ65、66、67側に偏りつつ収縮する。これにより、弁部材42は、中心軸CA41に対して偏心しつつ弁座411から離間するため、弁部材42のリフト量を大きくすることができる。したがって、第三実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
また、第三実施形態では、ガイドリブ65、66、67は、隣り合う位置に設けられている。これにより、コイルスプリング43は、ガイドリブ65、66、67が設けられている側にさらに偏りやすくなる。したがって、弁部材42のリフト量をさらに大きくすることができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態による弁装置を図8に基づいて説明する。第四実施形態は、ガイドリブの数が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第四実施形態による「弁装置」としてのリリーフバルブ70の断面図を図8に示す。 リリーフバルブ70は、筒部41、弁部材42、コイルスプリング43、係止部材44、「案内部」としての三個のガイドリブ75、76、77などを有している。リリーフバルブ70は、カバーエンド25の端面253に設けられている。
ガイドリブ75、76、77は、通路内壁412の周方向に等間隔に設けられている。ガイドリブ75、76、77は、通路内壁412から径内方向に突出するよう形成されている。ガイドリブ75、76、77は、径方向内側に内壁751、761、771を有する。内壁751、761、771は、中心軸CA41を中心とする仮想円筒面VL40に沿うよう形成されている。内壁751、761、771は、コイルスプリング43の径方向外側に当接可能に形成されている。ガイドリブ75、76、77は、コイルスプリング43の伸縮運動を案内する。
ガイドリブ75、76、77のうち、「特定案内部」としてのガイドリブ75は、通路内壁412からの突出高さL75が「通常案内部」としてのガイドリブ76、77の通路内壁412からの突出高さL76、L77に比べ小さくなるよう形成されている。
第四実施形態では、閉弁時、コイルスプリング43は、突出高さL75が比較的小さいガイドリブ75側に偏りつつ収縮する。これにより、弁部材42は、中心軸CA41に対して偏心しつつ弁座411から離間するため、弁部材42のリフト量を大きくすることができる。したがって、第四実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
(第五実施形態)
次に、本発明の第五実施形態による弁装置を図9に基づいて説明する。第五実施形態は、ガイドリブの形状が第四実施形態と異なる。なお、第四実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第五実施形態による「弁装置」としてのリリーフバルブ80の断面図を図9に示す。 リリーフバルブ80は、筒部41、弁部材42、コイルスプリング43、係止部材44、「案内部」としての三個のガイドリブ85、86、87などを有している。リリーフバルブ80は、カバーエンド25の端面253に設けられている。
ガイドリブ85、86、87は、通路内壁412の周方向に等間隔に設けられている。ガイドリブ85、86、87は、通路内壁412から径内方向に突出するよう形成されている。ガイドリブ85、86、87は、径方向内側に内壁851、861、871を有する。内壁851、861、871は、中心軸CA41を中心とする仮想円筒面VL40に沿うよう形成されている。内壁851、861、871は、コイルスプリング43の径方向外側に当接可能に形成されている。ガイドリブ85、86、87は、コイルスプリング43の伸縮運動を案内する。
ガイドリブ85、86、87のうち、「特定案内部」としてのガイドリブ85、86は、通路内壁412からの突出高さL85、L86が「通常案内部」としてのガイドリブ87の通路内壁412からの突出高さL87に比べ短くなるよう形成されている。
第五実施形態では、閉弁時、コイルスプリング43は、突出高さL85、L86が比較的小さいガイドリブ85、86側に偏りつつ収縮する。これにより、弁部材42は、中心軸CA41に対して偏心しつつ弁座411から離間するため、弁部材42のリフト量を大きくすることができる。したがって、第五実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
また、第五実施形態では、ガイドリブ85、86は、隣り合う位置に設けられている。これにより、コイルスプリング43は、ガイドリブ85、86が設けられている側にさらに偏りやすくなる。したがって、弁部材42のリフト量をさらに大きくすることができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の「弁装置」は、リリーフバルブとして用いられるとした。しかしながら、「弁装置」はリリーフバルブに限定されない。弁部材を付勢する付勢部材を有する弁装置であればよい。
上述の実施形態では、「弁ハウジング」としての筒部の通路内壁は、断面形状が筒部の中心軸を中心とする円形状となるよう形成されるとした。また、弁座の中心は、筒部の中心軸上に位置するとした。しかしながら、弁ハウジングの内壁の断面形状、及び、弁座の中心の位置はこれに限定されない。
上述の実施形態では、ガイドリブは、中心軸に垂直な断面形状が円弧状となるよう形成されるとした。また、ガイドリブの内壁は、中心軸を中心とする仮想円筒面に沿うよう形成されているとした。しかしながら、ガイドリブの形状はこれに限定されない。例えば、図10に示すリリーフバルブ49が備えるガイドリブ491、492、493、494のように、中心軸CA41に垂直な断面形状が略三角形状となるよう形成されてもよい。また、図11に示すリリーフバルブ59が備えるガイドリブ591、592、593、594のように、中心軸CA41に垂直な断面形状が径内方向に突出する円弧状となるよう形成されてもよい。
第二、三、五実施形態では、特定案内部は、周方向に隣り合うよう設けられるとした。しかしながら、特定案内部は隣り合ってなくてもよい。
上述の実施形態では、リリーフバルブは、「付勢部材」としてコイルスプリングを備えるとした。しかしながら、付勢部材の種類は、これに限定されない。
上述の実施形態では、リリーフバルブは、球状の弁部材を備え、弁座はテーパ状に形成されるとした。しかしながら、弁部材の形状、及び、弁座の形状はこれに限定されない。
上述の実施形態では、ガイドリブの数は三個または四個とした。しかしながら、ガイドリブの数はこれに限定されない。ガイドリブの数は、二個であってもよいし、五個以上であってもよい。
上述の実施形態では、ガイドリブは、筒部の内壁の周方向に等間隔に設けられるとした。しかしながら、ガイドリブが設けられる位置はこれに限定されない。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
40、49、50、59、60、70、80・・・リリーフバルブ(弁装置)
41 ・・・筒部(弁ハウジング)
42 ・・・弁部材
43 ・・・コイルスプリング(付勢部材)
45、491、55、56、591、65、66、67、75、85、86・・・ガイドリブ(特定案内部)
46、47、48、492、493、494、57、58、592、593、594、68、76、77、87・・・ガイドリブ(通常案内部)
410 ・・・連通路
411 ・・・弁座
412 ・・・内壁
451、461、471、481、551、561、571、581、651、661、671、681、751、761、771、851、861、871・・・内壁

Claims (10)

  1. 一方の側と他方の側とを連通可能な連通路(410)、前記連通路を形成する通路内壁(412)、及び、前記通路内壁に形成される弁座(411)を有する弁ハウジング(41)と、
    前記連通路に往復移動可能に設けられ、前記弁座に当接すると前記弁ハウジングの一方の側と他方の側とを遮断し他方の側から一方の側への流体の流れを規制し、前記弁座から離間すると前記弁ハウジングの一方の側と他方の側とを連通し一方の側から他方の側への流体の流れを許容する弁部材(42)と、
    前記連通路に設けられ、前記弁部材を前記弁座側へ付勢する付勢部材(43)と、
    前記通路内壁から径方向内側へ突出するとともに前記弁ハウジングの一方の側から他方の側へ延びるよう、かつ、前記通路内壁の周方向に間隔を空けて並ぶよう設けられ、前記付勢部材の径方向外側(VL43)に当接可能に形成され、前記付勢部材の伸縮運動を案内可能な複数の案内部(45、46、47、48、491、492、493、494、55、56、57、58、591、592、593、594、65、66、67、68、75、76、77、85、86、87)と、
    を備え、
    複数の前記案内部は、前記通路内壁からの突出高さが所定値である通常案内部(46、47、48、492、493、494、57、58、592、593、594、68、76、77、87)と、前記通路内壁からの突出高さが前記通常案内部の前記通路内壁からの突出高さよりも小さい特定案内部(45、491、55、56、591、65、66、67、75、85、86)とからなることを特徴とする弁装置。
  2. 前記付勢部材は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記弁部材は、球状に形成され、
    前記弁座は、テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の弁装置。
  4. 前記特定案内部は、前記通路内壁の周方向に隣り合うよう複数設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の弁装置。
  5. 前記通路内壁は、中心軸(CA41)に垂直な断面形状が円形状となるよう形成され、
    前記弁座は、中心が前記中心軸上に位置するよう形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の弁装置。
  6. 前記案内部は、前記中心軸に垂直な断面形状が円弧状となるよう形成されていることを特徴とする請求項5に記載の弁装置。
  7. 前記案内部は、前記中心軸を中心とする仮想円筒面(VL40)に沿うよう形成され前記付勢部材に当接可能な壁面(451、461、471、481、551、561、571、581、651、661、671、681、751、761、771、851、861、871)を有することを特徴とする請求項6に記載の弁装置。
  8. 複数の前記案内部は、前記通路内壁の周方向に等間隔で並ぶよう設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の弁装置。
  9. 前記案内部を三つ備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の弁装置。
  10. 燃料を吸入する吸入通路(161)、及び、燃料を吐出する吐出通路(271)を有するポンプケース(10、15、25)と、
    複数の巻線(33)が巻回され、前記ポンプケースの内部に収容される筒状のステータ(30)と、
    前記ステータの径方向内側に回転可能に設けられるロータ(35)と、
    前記ロータと同軸に設けられ、前記ロータと一体に回転するシャフト(36)と、
    前記シャフトの一方の端部が嵌合する嵌合孔(371)を有し、前記シャフトとともに回転すると前記吸入通路から吸入した燃料を加圧し前記吐出通路から吐出するインペラ(37)と、
    前記弁ハウジングの一方の側が前記ポンプケースに接続し、前記連通路が前記ポンプケースの内側に連通するよう設けられ、前記ポンプケースの内側から前記ポンプケースの外側への燃料の流れを許容し、前記ポンプケースの外側から前記ポンプケースの内側への燃料の流れを規制する請求項1から9のいずれか一項に記載の弁装置と、
    を備えることを特徴とする燃料ポンプ。
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