JPH0875029A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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Publication number
JPH0875029A
JPH0875029A JP6213691A JP21369194A JPH0875029A JP H0875029 A JPH0875029 A JP H0875029A JP 6213691 A JP6213691 A JP 6213691A JP 21369194 A JP21369194 A JP 21369194A JP H0875029 A JPH0875029 A JP H0875029A
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JP
Japan
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valve
valve body
pilot
hole
plunger
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Application number
JP6213691A
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English (en)
Inventor
Takashi Inoue
隆史 井上
Junichi Ono
純一 小野
Yoshiaki Tanabe
芳明 田辺
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Nichiden Kogyo KK
Original Assignee
Nichiden Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁体30の開閉動作を安定し耐久性に優れてい
る。 【構成】 弁本体20には流体通路23の中間部に環状の弁
シート部25を有する弁室24を形成し、この弁シート部25
に流入口21側と流出口22側とを連通させる弁孔26を形成
する。弁室24に弁孔26を開閉する弁体30を設ける。弁本
体20に励磁動作で吸引されるプランジャー43を有する電
磁装置40を設ける。弁体30の閉塞面34に弁孔26を閉塞す
る弾性シール板32を設ける。弾性シール板32に環状の圧
接突部33を突設し、弁シート部25と弁体30の閉塞面34と
を弁孔26の閉塞時に互いに接触して弾性シール板32の圧
接突部の潰し代を規制する当接面とする。 【効果】 弾性シール板32に対する食い込み、弾性シー
ル板32の変形のおそれがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車に積載さ
れたガスボンベからエンジンに天然ガスなどの高圧ガス
を供給する配管系に設けられる電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車に積載されたガスボンベか
らエンジンに天然ガスなどの高圧ガスを供給する配管系
に設けられる電磁弁は、例えば図9に示す構造が採られ
ていた。この従来の電磁弁は、弁本体1の流体通路2の
中間部に設けた弁室3に環状の弁シート部4を形成し、
この弁シート部4の内側に流入口5側と流出口6側とを
連通させる弁孔7を開口し、この弁本体1に前記弁シー
ト部4に接離して弁孔7を開閉する弁体8が摺動自在に
設けられている。この弁体8には前記弁シート部4に接
離する閉塞面9と対向する反対側面のパイロット圧受け
面10とに貫通したパイロット弁孔11が貫通形成されてい
る。そして、この弁体8のパイロット圧受け面10は流体
通路2の流入口5側に弁体8と弁室3との嵌合間隙にて
形成されるパイロット流路12にて連通されている。ま
た、この弁体8は弁本体1に設けた電磁装置13のプラン
ジャー14にピン15にて緩合連結され、このプランジャー
14にて弁体8のパイロット弁孔11は開閉されるようにな
っている。
【0003】そして、電磁装置13の非励磁時にはスプリ
ング16の付勢力で弁体8の閉塞面9に設けた環状のゴム
シール板17が弁シート部4に圧接されて弁孔7は閉塞さ
れているとともにプランジャー14の先端に設けたゴムシ
ール板18にてパイロット弁孔11も閉塞されている。この
とき、弁体8のパイロット圧受け面10にはパイロット流
路12から流入した流入口5側のガス圧が掛かっている。
【0004】この状態で電磁装置13が励磁されると、弁
体8に緩合連結されたプランジャー14が電磁装置13によ
り吸引されることによりプランジャー14は弁体8から離
反してパイロット弁孔11を開放する。このとき、弁体8
のパイロット圧受け面10には流入口5側のガス圧が掛か
っているため、プランジャー14による吸引力に抗して弁
体8はその閉塞面9に設けたゴムシール板17が弁シート
部4に圧接され弁孔7を閉塞している状態に保持されて
いる。そして、弁体8のパイロット弁孔11を流れるガス
により弁体8のパイロット圧受け面10と流出口6側との
ガス圧差が低くなると、電磁装置13によるプランジャー
14の吸引力が弁体8のパイロット圧受け面10に掛かるガ
ス圧にうちかって弁体8が引き寄せられ、弁体8は弁シ
ート部4から離反され、弁孔7が開放されて流体通路2
は流入口5と流出口6とが連通される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図9に示す従来の
電磁弁の構造では、弁体8が弁本体1の弁シート部4に
圧接する際のゴムシール板17の潰し代を規制する手段が
なく、また、プランジャー14が弁体8に圧接する際のゴ
ムシール板18の潰し代を規制する手段もなく、弁本体1
の弁シート部4およびパイロット弁孔11の周縁がゴムシ
ール板17,18に圧接されてゴムシール板17,18に食い込
んだり、変形され易く、弁孔7、パイロット弁孔11の開
閉動作が円滑に行われなくなり、耐久性に欠ける問題が
あった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、弾性シール板に対する食い込み、弾性シール板の変
形のおそれがなく、弁体の開閉動作が安定し耐久性に優
れた電磁弁を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
磁弁は、高圧ガス流入口および流出口を両端面に開口し
た流体通路、この流体通路の中間部に形成され環状の弁
シート部を有する弁室およびこの弁シート部の内側に開
口され前記高圧ガス流入口側と流出口側とを連通させる
弁孔を形成した弁本体と、前記弁本体の弁室に摺動自在
に設けられ前記弁孔を開閉する弁体と、前記弁本体に取
付けられ励磁動作で吸引されるプランジャーを有する電
磁装置とを備え、前記電磁装置のプランジャーに前記弁
体を連結してこの電磁装置の非励磁時に前記弁本体の弁
シート部に前記弁体を接触させて前記弁孔を閉塞すると
ともに励磁時に前記弁シート部から弁体を離反させて前
記弁孔を開口する電磁弁において、前記弁体の閉塞面に
前記弁シート部に接離され前記弁孔を閉塞する弾性シー
ル板を設け、このシール板に前記弁シート部に圧接され
る環状の圧接突部を突設し、前記弁本体の弁シート部と
この弁シート部に対向する弁体の閉塞面とを前記弁孔の
閉塞時に互いに接触し前記弾性シール板の圧接突部の潰
し代を規制する当接面としたものである。
【0008】請求項2記載の発明の電磁弁は、請求項1
記載の電磁弁において、前記弁体には前記弁シート部に
接離して前記弁孔を開閉する閉塞面とこの閉塞面と反対
側面で前記弁本体に形成したパイロット流路により高圧
ガス流入口側に連通されたパイロット圧受け面とに貫通
されこの弁体に緩合連結した前記プランジャーによって
開閉されるパイロット弁孔を形成し、前記プランジャー
の先端に前記弁体のパイロット圧受け面のパイロット弁
孔の周縁部に圧接されこのパイロット弁孔を閉塞するパ
イロット弾性シール板を設け、前記弁体のパイロット圧
受け面とプランジャーの先端面とを前記パイロット弁孔
の閉塞時に互いに接触し前記パイロット弾性シール板の
潰し代を規制する当接面としたものである。
【0009】請求項3記載の発明の電磁弁は、請求項1
または2記載の電磁弁において、前記電磁装置のプラン
ジャーを吸引する固定鉄心の端部に前記プランジャーを
案内するガイドチューブの端部を螺合して溶着したもの
である。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明の電磁弁は、電磁装置の非
励磁時には弁体の閉塞面に設けた弾性シール板の圧接突
部が弁本体の弁シート部に圧接され、弁体が弁孔を閉塞
している。このとき、弁本体の弁シート部とこの弁シー
ト部に対向する弁体の閉塞面とが互いに当接面となり、
弾性シール板の圧接突部の潰し代を規制するため、弾性
シール板に弁シート部が食い込んだり、弾性シール板の
変形が防止される。この状態で電磁装置が励磁される
と、弁体に連結されたプランジャーが吸引され、弁体は
弁シート部から離反され、弁孔が開放されて流体通路は
流入口と流出口とが連通される。
【0011】請求項2記載の発明の電磁弁は、請求項1
記載の電磁弁において、電磁装置の非励磁時には、弁体
が弁孔を閉塞しているとともに、プランジャーに設けた
パイロット弾性シール板にてパイロット弁孔も閉塞され
ている。このとき、弁体のパイロット圧受け面にはパイ
ロット流路から流入した流入口側のガス圧が掛かってい
る。そして、この状態で、弁体のパイロット圧受け面と
プランジャーの先端面とは互いに当接する当接面となっ
ているため、パイロット弾性シール板の潰し代が規制さ
れ、パイロット弾性シール板にパイロット弁孔の開口周
縁が食い込んだり、パイロット弾性シール板の変形が防
止されている。
【0012】この状態で電磁装置が励磁されると、弁体
に緩合連結されたプランジャーが電磁装置により吸引さ
れることによりプランジャーは弁体から離反してパイロ
ット弁孔を開放する。このとき、弁体のパイロット圧受
け面には流入口側のガス圧が掛かっているため、プラン
ジャーによる吸引力に抗して弁体はその閉塞面が弁シー
ト部に圧接され弁孔を閉塞している状態に保持されてい
る。そして、弁体のパイロット弁孔を流れるガスにより
弁体のパイロット圧受け面と流出口側とのガス圧差が低
くなると、電磁装置によるプランジャーの吸引力が弁体
のパイロット圧受け面に掛かるガス圧にうちかって弁体
が引き寄せられ、弁体は弁シート部から離反され、弁孔
が開放されて流体通路は流入口と流出口とが連通され
る。
【0013】請求項3記載の発明の電磁弁は、請求項1
または2記載の電磁弁において、電磁装置のプランジャ
ーを吸引する固定鉄心の端部にプランジャーを案内する
ガイドチューブの端部を螺合することにより結合強度が
高められるとともに固定鉄心の端部にガイドチューブの
端部を溶着することにより気密の信頼性が向上される。
【0014】
【実施例】本発明の電磁弁の一実施例の構成を図面に基
づいて説明する。
【0015】図1において、20は金属材料で成形された
弁本体で、この弁本体20は高圧ガス流入口21および流出
口22を左右両端面に開口した流体通路23が形成され、こ
の流体通路23の中間部に形成された弁室24には前記流入
口21側が連通されている。また、この弁室24には環状の
弁シート部25が形成され、弁シート部25の内側に前記高
圧ガス流入口21側と流出口22側とを連通させる弁孔26が
開口形成されている。
【0016】また、前記弁室24は弁本体20の上面に開口
され、この弁室24の開口縁には環状の連結突部27が突設
され、この突部27の外周にはねじ条28が形成されてい
る。
【0017】図1ないし図3において、30は前記弁本体
20の弁室24に摺動自在に嵌合された弁体で、この弁体30
は前記弁本体20の弁孔26を開閉するようになっている。
【0018】この弁体30の下面の閉塞面34に形成した凹
部31には前記弁シート部25に接離され前記弁孔26を閉塞
するゴムなどの弾性シール板32が焼き付けモールドによ
って設けられ、このシール板32に前記弁シート部25に圧
接される環状の圧接突部33が突設されている。そして、
前記弁本体20の弁シート部25とこの弁シート部25に対向
する弁体30の閉塞面34とを前記弁孔26の閉塞時に互いに
接触し前記弾性シール板32の圧接突部33の潰し代を規制
する当接面となっている。
【0019】また、前記弁体30には前記弁シート部25に
接離して前記弁孔26を開閉する閉塞面34とこの閉塞面34
と反対側面のパイロット圧受け面35とにパイロット弁孔
36が貫通形成されている。この弁体30のパイロット圧受
け面35側は前記弁本体20の弁室24と弁体30との間の漏洩
間隙にて形成されるパイロット流路37により高圧ガス流
入口21側に連通されている。なお、この弁体30のパイロ
ット圧受け面35には凹部38が形成され、この凹部38のパ
イロット弁孔36の開口部にはノズル39が設けられてい
る。
【0020】また、40は電磁装置で、この電磁装置40は
電磁コイル41とこの電磁コイル41の中心位置に配設され
た固定鉄心42とにて構成され、この電磁コイル41の励磁
により固定鉄心42に吸着されるプランジャー43が設けら
れ、このプランジャー43の先端部に形成した凹部44に前
記ノズル39のノズル孔45の開口縁に接離されてパイロッ
ト弁孔36を開閉するパイロット弾性シール板46が焼き付
けモールドによって設けられている。そして、前記プラ
ンジャー43のパイロット弾性シール板46がノズル39のノ
ズル孔45の開口縁に圧接された状態で弁体30のパイロッ
ト弁孔36を閉塞するとともにプランジャー43のパイロッ
ト弾性シール板46がノズル39のノズル孔45の開口縁から
離反した状態で弁体30のパイロット弁孔36を開放できる
ように前記弁体30にプランジャー43が連結されている。
【0021】前記弁体30とプランジャー43とは、このプ
ランジャー43の先端部に軸方向と直交方向に取付けたピ
ン47を前記弁体30の凹部38を挟んだ両側位置に形成され
ている軸支孔48に緩合してこのプランジャー43と前記弁
体30とが連結され、前記電磁コイル41の非励磁時にプラ
ンジャー43のパイロット弾性シール板46がパイロット弁
孔36のノズル39を閉塞するようにピン47は軸支孔48の下
側に係合するとともに前記電磁コイル41の励磁時にプラ
ンジャー43のパイロット弾性シール板46がパイロット弁
孔36のノズル39から離反して開口するようにピン47は軸
支孔48の上側に係合するようになっている。なお、前記
プランジャー43の上端部と固定鉄心42の下端部との間に
プランジャー43をパイロット弁孔36を閉塞する方向に付
勢するコイルスプリング49を張設する。
【0022】そして、前記電磁コイル41の非励磁時にプ
ランジャー43のパイロット弾性シール板46がパイロット
弁孔36のノズル39に圧接してパイロット弁孔36を閉塞し
た状態時に前記弁体30のパイロット圧受け面35とプラン
ジャー43の先端面とを互いに接触し前記パイロット弾性
シール板46の潰し代を規制する当接面としている。
【0023】また、図4に示すように、前記電磁装置40
のプランジャー43を吸引する固定鉄心42の下端部に前記
プランジャー43を案内するガイドチューブ50の上端部を
螺合し、このガイドチューブ50の上端溶着部51を固定鉄
心42に溶着する。
【0024】さらに、前記ガイドチューブ50にナット55
を嵌合し、このナット55をガイドチューブ50の下端部に
形成したフランジ部53に係合し、このナット55を前記弁
本体20の環状の連結突部27に螺合して弁本体20に電磁装
置40を結合する。そして、この状態で前記弁本体20の環
状の連結突部27と前記ガイドチューブ50のフランジ部53
とを接合部にOリング54を介在させて気密を保持する。
【0025】なお、前記電磁コイル41の上下部にはフラ
ックスプレート57,58が当接され、この電磁コイル41は
ハウジングカバー56にて被覆され、このカバー56は前記
固定鉄心42に突設したねじ64に螺合したナット65にて固
定されている。
【0026】そして、図8に示すように、この電磁弁60
は例えば、自動車に搭載されたボンベ61とエンジンに接
続したレギュレータ62との間に接続し、この電磁弁60の
動作でエンジンに供給する天然ガスなどの高圧ガスの供
給を制御する。
【0027】次にこの実施例の作用を説明する。
【0028】図1および図7(a) に示す電磁装置40の非
励磁時には、スプリング49の付勢力で弁体30の閉塞面34
に設けた環状の弾性シール板32が弁シート部25に圧接さ
れて弁孔26は閉塞されているとともにプランジャー43の
先端に設けたパイロット弾性シール板46にてパイロット
弁孔36も閉塞されている。このときには、弁体30のパイ
ロット圧受け面35にはパイロット流路37から流入した流
入口21側のガス圧が掛かっている。
【0029】そして、この弁孔26の閉塞状態時に弁本体
20の弁シート部25とこの弁シート部25に対向する弁体30
の閉塞面34とが互いに接触し弾性シール板32の圧接突部
33の潰し代を規制する当接面となっているため、弾性シ
ール板32に弁シート部25が食い込んだり、弾性シール板
32が変形したりすることがない。また、電磁コイル41の
非励磁時にプランジャー43のパイロット弾性シール板46
がパイロット弁孔36のノズル39に圧接してパイロット弁
孔36を閉塞した状態時に弁体30のパイロット圧受け面35
とプランジャー43の先端面とが互いに接触してパイロッ
ト弾性シール板46の潰し代を規制する当接面として作用
し、パイロット弾性シール板46にノズル39が食い込んだ
り、パイロット弾性シール板46が変形されることがな
い。
【0030】このプランジャー43のパイロット弾性シー
ル板46がパイロット弁孔36のノズル39を閉塞している電
磁コイル41の非励磁時に、ピン47は軸支孔48の下側に係
合しており、電磁コイル41が励磁されると、図5および
図7(b) に示すように、弁体30に緩合連結されたプラン
ジャー43は固定鉄心42に吸引され、プランジャー43のパ
イロット弾性シール板46がパイロット弁孔36のノズル39
から離反して開口するようにピン47は軸支孔48の上側に
係合され、プランジャー43のパイロット弾性シール板46
は弁体30のパイロット弁孔36に設けたノズル39から離反
し、パイロット弁孔36を開放する。このとき、弁体30の
パイロット圧受け面35には流入口21側のガス圧が掛かっ
ているため、プランジャー43による吸引力に抗して弁体
30はその閉塞面34に設けた弾性シール板32が弁シート部
25に圧接されて弁孔26を閉塞している状態に保持されて
いる。
【0031】そして、弁体30のパイロット弁孔36を流れ
るガスにより弁体30のパイロット圧受け面35と流出口22
側とのガス圧差が低くなると、図6および図7(c) に示
すように、電磁コイル41によるプランジャー43の吸引力
が弁体30のパイロット圧受け面35に掛かるガス圧とスプ
リング49の付勢力にうちかって弁体30が引き寄せられ、
弁体30は弁シート部25から離反され、弁孔26が開放され
て流体通路23は流入口21と流出口22とが連通される。
【0032】また、電磁装置40の電磁コイル41の非励磁
時にはスプリング49の付勢力で弁体30の閉塞面34に設け
た環状の弾性シール板32が弁シート部25に圧接され、弁
孔26は閉塞され、また、プランジャー43に設けたパイロ
ット弾性シール板46にてパイロット弁孔36も閉塞されて
いる。このとき、弁体30のパイロット圧受け面35にはパ
イロット流路37から流入した流入口21側のガス圧が掛か
っていく。
【0033】そして、この弁孔26の閉塞状態時には弾性
シール板32の圧接突部33の潰し代を規制する当接面によ
り、弾性シール板32に弁シート部25が食い込んだり、弾
性シール板32が変形したりすることがない。また、パイ
ロット弾性シール板46の潰し代を規制する当接面が作用
し、パイロット弾性シール板46にノズル39が食い込んだ
り、パイロット弾性シール板46が変形されることがな
い。
【0034】なお、固定鉄心42の端部にプランジャー43
を案内するガイドチューブ50の端部を螺合することによ
り結合強度が高められている。さらに、固定鉄心42の端
部にガイドチューブ50の端部を溶着することにより弁本
体20の気密性が保持される。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、弁体が弁
孔を閉塞しているときには、弁本体の弁シート部とこの
弁シート部に対向する弁体の閉塞面とが互いに当接面と
なり、弾性シール板の圧接突部の潰し代を規制するた
め、弾性シール板に弁シート部が食い込んだり、弾性シ
ール板の変形が防止される。
【0036】請求項2記載の発明によれば、プランジャ
ーがパイロット弁孔の閉塞されているとき、弁体のパイ
ロット圧受け面とプランジャーの先端面とは互いに当接
する当接面となっているため、パイロット弾性シール板
の潰し代が規制され、パイロット弾性シール板にパイロ
ット弁孔の開口周縁が食い込んだり、パイロット弾性シ
ール板の変形が防止されている。
【0037】請求項3記載の発明によれば、電磁装置の
プランジャーを吸引する固定鉄心の端部にプランジャー
を案内するガイドチューブの端部を螺合することにより
結合強度が高められるとともに固定鉄心の端部にガイド
チューブの端部を溶着することにより気密の信頼性が向
上され、プランジャーの動作による衝撃で固定鉄心とガ
イドチューブの結合が緩むことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電磁弁の縦断正面図で
ある。
【図2】同上電磁弁の弁体の縦断正面図である。
【図3】同上電磁弁の弁体の底面図である。
【図4】同上電磁弁の固定鉄心とガイドチューブの一部
を切り欠いた正面図である。
【図5】同上電磁弁のパイロット弁孔開口時の状態を示
す縦断正面図である。
【図6】同上電磁弁の弁孔開口時の状態を示す縦断正面
図である。
【図7】(a)(b)(c) は同上電磁弁の弁体の動作を示す縦
断正面図である。
【図8】同上電磁弁の配管を示す説明図である。
【図9】従来の電磁弁の縦断正面図である。
【符号の説明】
20 弁本体 21 流入口 22 流出口 23 流体通路 24 弁室 25 弁シート部 26 弁孔 30 弁体 32 弾性シール板 33 圧接突部 34 弁体の閉塞面 35 パイロット圧受け面 36 パイロット弁孔 37 パイロット流路 40 電磁装置 42 固定鉄心 43 プランジャー 46 パイロット弾性シール板 50 ガイドチューブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ガス流入口および流出口を両端面に
    開口した流体通路、この流体通路の中間部に形成され環
    状の弁シート部を有する弁室およびこの弁シート部の内
    側に開口され前記高圧ガス流入口側と流出口側とを連通
    させる弁孔を形成した弁本体と、 前記弁本体の弁室に摺動自在に設けられ前記弁孔を開閉
    する弁体と、 前記弁本体に取付けられ励磁動作で吸引されるプランジ
    ャーを有する電磁装置とを備え、 前記電磁装置のプランジャーに前記弁体を連結してこの
    電磁装置の非励磁時に前記弁本体の弁シート部に前記弁
    体を接触させて前記弁孔を閉塞するとともに励磁時に前
    記弁シート部から弁体を離反させて前記弁孔を開口する
    電磁弁において、 前記弁体の閉塞面に前記弁シート部に接離され前記弁孔
    を閉塞する弾性シール板を設け、このシール板に前記弁
    シート部に圧接される環状の圧接突部を突設し、 前記弁本体の弁シート部とこの弁シート部に対向する弁
    体の閉塞面とを前記弁孔の閉塞時に互いに接触し前記弾
    性シール板の圧接突部の潰し代を規制する当接面とした
    ことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体には前記弁シート部に接離して
    前記弁孔を開閉する閉塞面とこの閉塞面と反対側面で前
    記弁本体に形成したパイロット流路により高圧ガス流入
    口側に連通されたパイロット圧受け面とに貫通されこの
    弁体に緩合連結した前記プランジャーによって開閉され
    るパイロット弁孔を形成し、 前記プランジャーの先端に前記弁体のパイロット圧受け
    面のパイロット弁孔の周縁部に圧接されこのパイロット
    弁孔を閉塞するパイロット弾性シール板を設け、 前記弁体のパイロット圧受け面とプランジャーの先端面
    とを前記パイロット弁孔の閉塞時に互いに接触し前記パ
    イロット弾性シール板の潰し代を規制する当接面とした
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記電磁装置のプランジャーを吸引する
    固定鉄心の端部に前記プランジャーを案内するガイドチ
    ューブの端部を螺合して溶着したことを特徴とする請求
    項1または2記載の電磁弁。
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