JPH09170513A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JPH09170513A
JPH09170513A JP33365995A JP33365995A JPH09170513A JP H09170513 A JPH09170513 A JP H09170513A JP 33365995 A JP33365995 A JP 33365995A JP 33365995 A JP33365995 A JP 33365995A JP H09170513 A JPH09170513 A JP H09170513A
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throttle
solenoid valve
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく加工が容易であるとともに
燃料リークを減少し燃料噴射時期を高精度に制御可能な
燃料噴射装置を提供する。 【解決手段】 絞り板15は平板状に形成されており、
インジェクタボディ13と電磁弁のバルブボディ33と
の間に挟持されている。絞り板15の中央部には制御圧
力室40からの燃料流出量および制御圧力室40への燃
料流入量を規制する燃料絞り41が形成されている。イ
ンジェクタボディ13と絞り板15、ならびにバルブボ
ディ33と絞り板15とがそれぞれ平面同士で密着して
いるため、各部材の加工が容易である。さらに、締付け
にともなう絞り板15の回転に関係なくシール性を保持
しつつ燃料供給通路61、連通路15a、燃料供給通路
62が連通するのでインジェクタボディ13、絞り板1
5およびバルブボディ33の組付けが容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁の開閉によ
り燃料噴射時期を制御する燃料噴射装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディーゼルエンジンの蓄圧式
燃料噴射装置において、インジェクタに収容された制御
ピストンの反噴射側に制御圧力室を設け、制御圧力室と
燃料低圧側とを電磁弁で断続することにより燃料噴射時
期を制御するものが知られている。このような燃料噴射
装置の一例を図9に示す。
【0003】インジェクタボディ120は、図示しない
ニードル弁とともに往復移動する制御ピストン121を
収容するとともに、制御ピストン121の反噴射側に設
けた収容凹部120aに絞り部材122を収容してい
る。制御ピストン121と絞り部材122との間に制御
圧力室123が形成されている。絞り部材122に設け
られた燃料絞り122aは制御圧力室123からの燃料
流出量および制御圧力室123への燃料流入量を規制す
る。電磁弁の弁部材131は、バルブボディ130に往
復移動可能に収容されており、燃料絞り122aを介し
て制御圧力室123に連通する連通路131aが設けら
れている。
【0004】電磁弁の閉弁時、制御圧力室123と低圧
燃料通路142との連通は遮断されており、図示しない
コモンレールから供給される高圧燃料が燃料供給通路1
40、141、連通路131a、燃料絞り122aを経
て制御圧力室123に供給されている。したがって、制
御圧力室123の燃料圧力により制御ピストン121と
ともにニードル弁が噴孔を閉塞するので燃料噴射は行わ
れない。
【0005】電磁弁の開弁時、弁部材131がリフトす
ることにより制御圧力室123と低圧燃料通路142と
が連通するので燃料絞り122aを経て制御圧力室12
3から高圧燃料が低圧燃料通路142に流出し制御圧力
室123の燃料圧力が低下すると、制御ピストン121
とともにニードル弁がリフトし燃料が噴射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すような従来の燃料噴射装置では、絞り部材122ま
たは収容凹部120aに加工誤差が生じる場合、例えば
収容凹部120aよりも絞り部材122の軸方向長が長
いとインジェクタボディ120とバルブボディ130と
の間に微小隙間が生じるので燃料供給通路140と14
1との連通部から燃料漏れを発生することがある。ま
た、収容凹部120aよりも絞り部材122の軸方向長
が短いと、バルブボディ130の端面と収容凹部120
aの底面との間で絞り部材122を挟持することができ
ず、収容凹部120a内で絞り部材122が不規則に移
動するため、噴射時期がばらつく恐れがある。
【0007】したがって、絞り部材122および収容凹
部120aの加工精度を厳しく管理する必要があるの
で、加工工数が増加するという問題がある。さらに、収
容凹部120aおよび絞り部材122の形状が平坦では
ないので加工工数が増加するという問題がある。これに
対し、絞り部材の軸方向両端部のいずれかに弾性部材を
配設し、加工誤差を吸収することも考えられるが、部品
点数が増加するという問題がある。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、部品点数が少なく加工が容易であ
るとともに燃料リークを減少し燃料噴射時期を高精度に
制御可能な燃料噴射装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、三方電磁弁を用いた場合、組付け
の容易な燃料噴射装置を提供することにある。
【0009】本発明のまた他の目的は、軸長の短かい燃
料噴射装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料噴射装置の構成によると、噴射ボディと電磁弁との
間に燃料絞りを設けた絞り板を挟持することにより、電
磁弁と絞り板、ならびに噴射ボディと絞り板とがそれぞ
れ平面同士で当接可能である。したがって、加工の容易
な平面同士の密着により、部品点数を増加することなく
電磁弁と絞り板、ならびに噴射ボディと絞り板とのシー
ル性を容易に向上できる。また、電磁弁と噴射ボディと
の間で絞り板が確実に固定されるので、燃料噴射時期を
高精度に制御できる。
【0011】本発明の請求項2記載の燃料噴射装置の構
成によると、三方電磁弁において、噴射ボディに設けら
れた燃料供給通路と電磁弁に設けられた燃料供給通路と
を連通する連通路を絞り板に形成し、電磁弁および絞り
板の互いの当接面の少なくとも一方、ならびに噴射ボデ
ィおよび絞り板の互いの当接面の少なくとも一方に連通
路と連通する環状通路を設けることにより、噴射ボディ
と電磁弁との間に絞り板を挟持して組付ける場合、噴射
ボディ、絞り板および電磁弁の回転方向位置に係わらず
噴射ボディの燃料供給通路と絞り板の連通路と電磁弁の
燃料供給通路とが連通するので組付けが容易になる。
【0012】本発明の請求項3記載の燃料噴射装置の構
成によると、電磁弁および噴射ボディのいずれか一方に
設けた凹部に他方が嵌合することにより燃料噴射装置の
軸長を短縮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるディーゼルエ
ンジンの蓄圧式燃料噴射装置を図1、図2および図3に
示す。
【0014】図2に示すように、インジェクタ1の下端
部に設けられた噴射ノズル2のノズルボディ11には図
示しない噴孔を開閉するニードル弁20が往復移動可能
に収容されている。ノズルボディ11および噴射ボディ
としてのインジェクタボディ13はディスタンスピース
12を挟んでリテーニングナット14により結合されて
いる。ニードル弁20の反噴射側にはプレッシャピン2
1、およびこのプレッシャピン21と反噴射側で接触あ
るいは連結する制御ピストン22が配設されている。ニ
ードル弁20、プレッシャピン21、および制御ピスト
ン22は弁部材を構成している。プレッシャピン21は
スプリング23内に貫挿されており、スプリング23は
プレッシャピン21を図2の下方に付勢している。燃料
インレット70を通して図示しないコモンレールから高
圧燃料が燃料供給通路61に供給されており、ニードル
弁20がリフトすると燃料供給通路61の高圧燃料が噴
射ノズル2の噴孔から噴射される。制御ピストン22の
反噴射側端面、インジェクタボディ13の内周壁および
後述する絞り板15の制御ピストン側端面により制御圧
力室40が区画形成されている。制御圧力室40と低圧
側の燃料排出通路63とは電磁弁30により断続され
る。
【0015】図1に示すように、絞り板15は平板状に
形成されており、インジェクタボディ13と電磁弁30
のバルブボディ33との間に挟持されている。インジェ
クタボディ13とバルブボディ33とは軸方向で非接触
である。インジェクタボディ13と絞り板15、ならび
にバルブボディ33と絞り板15とはそれぞれ平面同士
で密着している。インジェクタボディ13とバルブボデ
ィ33との間の絞り板15の径方向両端の外周に形成さ
れた燃料排出通路64は、バルブボディ33に形成され
た連通路67によりアーマチャ室68と連通するととも
に、燃料排出通路63および65と連通している。絞り
板15の中央部には制御圧力室40からの燃料流出量お
よび制御圧力室40への燃料流入量を規制する燃料絞り
41が形成されている。燃料絞り41を挟んで絞り板1
5の径方向両側に二箇所連通路15aが形成されてお
り、連通路15aはバルブボディ側に設けた環状通路1
5bにより互いに連通している。
【0016】図2に示すように、電磁弁30は三方電磁
弁であり、インジェクタボディ13の上方に配設され、
リテーニッグナット17によりインジェクタボディ13
と結合されている。電磁弁30のバルブボディ33は、
インジェクタボディ13との間に絞り板15を挟持し、
リテーニングナット16によりインジェクタボディ13
と互いに締付け固定されている。電磁弁30のアウタバ
ルブ31は、バルブボディ33に往復移動可能に支持さ
れており、スプリング37により弁座33aに向けて付
勢されている。アウタバルブ31が弁座33aに着座す
ることにより、制御圧力室40およびアウタバルブ31
に形成された連通路31aと低圧の燃料排出通路63と
の連通が遮断される。
【0017】横孔31bは連通路31aと連通し、バル
ブボディ33に形成された燃料供給通路62と連通可能
である。連通路31aの反制御圧力室側の開口部はイン
ナバルブ32により封止されている。インナバルブ32
はアウタバルブ31の内壁と摺動しており、エンジン始
動後にインジェクタ1に高圧燃料が供給されると連通路
31aの燃料圧力によりストッパ38に当接する。
【0018】アウタバルブ31のシート面積とインナバ
ルブ32の断面積とはほぼ等しい。つまり、アウタバル
ブ31が電磁弁30の開弁方向および閉弁方向に受ける
力はほぼ等しいと考えることができる。したがって、ス
プリング37の付勢力を小さくしてもアウタバルブ31
は弁座33aに着座可能である。さらに、スプリング3
7の付勢力に抗してアウタバルブ31をリフトするコイ
ル34の吸引力も小さくできるので、電磁弁全体の体格
を小型化できる。
【0019】コイル34はコア35に巻回されており、
ターミナル71からコイル34に駆動パルスが供給され
る。コイル34への通電をオンしたときに発生する磁力
によりスプリング37の付勢力に抗してアーマチャ36
とともにアウタバルブ31が吸引され、アウタバルブ3
1は弁座33aから離座する。図1および図2に示すよ
うに、アウタバルブ31が弁座33aに着座している状
態では、制御圧力室40および連通路31aは燃料排出
通路63との連通を遮断されている。アウタバルブ31
が弁座33aから離座すると、制御圧力室40の高圧燃
料は燃料絞り41、燃料排出通路63、64、65、6
6に流出し、インジェクタ1から例えば燃料タンクに還
流される。
【0020】次に、インジェクタボディ13と絞り板1
5、ならびにバルブボディ33と絞り板15との当接部
について詳細に説明する。図3の(a)、(b)はバル
ブボディ33および絞り板15のそれぞれの当接面を示
し、図3の(d)、(e)は絞り板15およびインジェ
クタボディ13のそれぞれの当接面を示している。図3
の(c)は絞り板15の縦断面図である。
【0021】(1) 図3の(b)に示すように、絞り板1
5のバルブボディ側端面には二箇所設けられた連通路1
5aと連通する環状通路15bが形成されており、絞り
板15とバルブボディ33とが密着することにより連通
路15aはそれぞれ環状通路15bを介して燃料供給通
路62と連通する。絞り板15の径方向両側に切欠き1
5cが設けられている。また、図3の(a)に示すよう
に、バルブボディ33には三箇所燃料供給通路62が形
成されている。したがって、締付けにより絞り板15が
回転しても、切欠き15cの径方向外側に形成される燃
料排出通路64が確実に燃料供給通路62のいずれかと
連通する。
【0022】(2) 図3の(e)に示すように、インジェ
クタボディ13の絞り板側端面には燃料供給通路61と
連通する環状通路13aが形成されており、絞り板15
とインジェクタボディ13とが密着することにより連通
路15aはそれぞれ環状通路13aを介して燃料供給通
路61と連通する。前述した(1) および(2) の構成によ
り、インジェクタボディ13とバルブボディ33との間
に絞り板15を挟持し、リテーニングナット16により
インジェクタボディ13とバルブボディ33とを締付け
固定する場合、締付けにともない絞り板15が回転して
も燃料供給通路61、連通路15a、燃料供給通路62
が連通するので、絞り板15の回転に関係なくインジェ
クタボディ13、絞り板15およびバルブボディ33を
容易に組付けることができる。また、インジェクタボデ
ィ13、絞り板15およびバルブボディ33がそれぞれ
平面で密着するため、各部材の当接面の加工が容易にな
るとともに、当接部におけるシール性が向上する。さら
に、インジェクタボディ13とバルブボディ33との間
で強固に絞り板15を固定することができるので、絞り
板15のがたつきを防止し、燃料噴射時期を高精度に制
御できる。
【0023】また、絞り板15の径方向両側に切欠き1
5cを設けたことにより、絞り板15が回転しても燃料
排出通路64と燃料排出通路63、65、および67と
を連通させることができる。次に、インジェクタ1の作
動について説明する。 (1) コイル34への通電オフ時、アウタバルブ31は弁
座33aに着座しているので、制御圧力室40および連
通路31aと燃料排出通路63との連通は遮断されてお
り、制御圧力室40および連通路31aの燃料圧力は高
圧である。
【0024】(2) コイル34への通電をオンすると、コ
ア35に発生する磁力によりスプリング37の付勢力に
抗してアウタバルブ31は弁座33aから離座し、制御
圧力室40は低圧側の燃料排出通路63と連通する。制
御圧力室40から燃料排出通路63に流出する燃料流量
は燃料絞り41により規制されるので、制御圧力室40
の燃料圧力は緩やかに低下する。したがって、制御ピス
トン22とともにニードル弁20がリフトし燃料噴射が
開始される。このとき、ニードル弁20が緩やかにリフ
トするので燃料噴射の初期噴射率を低下することができ
る。制御圧力室40から燃料排出通路63に流出した燃
料は、燃料排出通路64、65、66からインジェクタ
1の外部に排出され、燃料タンク等に還流される。
【0025】(3) コイル34への通電をオフすると、ス
プリング37の付勢力によりアウタバルブ31は弁座3
3aに着座し、制御圧力室40および連通路31aと燃
料排出通路63との連通が遮断されるので、制御圧力室
40の燃料圧力が上昇する。制御圧力室40の燃料圧力
が所定圧に達すると、制御ピストン22とともにニード
ル弁20が噴孔閉塞方向に移動し噴孔を閉塞するので、
燃料噴射が終了する。
【0026】以上述べたように本発明の第1実施例は、
インジェクタボディ13と絞り板15、ならびにバルブ
ボディ33と絞り板15とが平面同士で密着するため、
各部材の加工が容易である。さらに、締付けにともなう
絞り板15の回転に関係なくシール性を保持しつつ燃料
供給通路61、連通路15a、燃料供給通路62が連通
するのでインジェクタボディ13、絞り板15およびバ
ルブボディ33の組付けが容易である。
【0027】(第2実施例)本発明の第2実施例を図4
に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符
号を付す。図4の(a)、(b)はバルブボディ80お
よび絞り板15のそれぞれの当接面を示し、図4の
(d)、(e)は絞り板15およびインジェクタボディ
81のそれぞれの当接面を示している。図4の(c)は
絞り板15の縦断面図である。第2実施例では、第1実
施例の絞り板15を反転して用いている。
【0028】図4の(a)に示すように、バルブボディ
80の絞り板側端面には、三箇所設けられた燃料供給通
路62とそれぞれ連通する環状通路80aが形成されて
いる。一方、絞り板15を第1実施例の位置とは反転し
て用いているため、インジェクタボディ81には燃料供
給通路61と連通する環状通路は形成されていない。し
たがって、インジェクタボディ81と絞り板15、なら
びにバルブボディ80と絞り板15とが平面同士で密着
するため、各部材の加工が容易である。さらに、締付け
にともなう絞り板15の回転に関係なくシール性を保持
しつつ燃料供給通路61、連通路15a、燃料供給通路
62が連通するのでインジェクタボディ81、絞り板1
5およびバルブボディ80の組付けが容易である。
【0029】(第3実施例)本発明の第3実施例を図5
に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符
号を付す。図5の(a)、(b)はバルブボディ33お
よび絞り板82のそれぞれの当接面を示し、図5の
(d)、(e)は絞り板82およびインジェクタボディ
81のそれぞれの当接面を示している。図5の(c)は
絞り板82の縦断面図である。
【0030】図5の(b)および(d)に示すように、
絞り板82のバルブボディ側端面およびインジェクボデ
ィ側端面にはそれぞれ連通路15aと連通する環状通路
15bが形成されている。したがって、インジェクタボ
ディ81と絞り板82、ならびにバルブボディ33と絞
り板82とが平面同士で密着するため、各部材の加工が
容易である。さらに、締付けにともなう絞り板82の回
転に関係なくシール性を保持しつつ燃料供給通路61、
連通路15a、燃料供給通路62が連通するのでインジ
ェクタボディ81、絞り板82およびバルブボディ33
の組付けが容易である。
【0031】以上説明した第1実施例〜第3実施例で
は、少なくとも絞り板の一方の端面に環状通路を設けた
が、本発明では、絞り板に環状通路を設けることなく、
インジェクタボディおよびバルブボディそれぞれに環状
通路を設けることも可能である。 (第4実施例)本発明の第4実施例を図6に示す。第1
実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。図
6の(a)、(b)はバルブボディ83および絞り板8
4のそれぞれの当接面を示し、図6の(d)、(e)は
絞り板84およびインジェクタボディ85のそれぞれの
当接面を示している。図6の(c)は絞り板84の縦断
面図である。
【0032】図6の(a)に示すように、バルブボディ
83には燃料供給通路62が一箇所だけ形成されてい
る。図6の(b)、(d)、(e)に示すように、絞り
板84およびインジェクタボディ85には、それぞれ絞
り板84の回転方向の位置を規定するピン孔84bおよ
びピン穴85aが形成されている。絞り板84の組付け
時、ピン穴85aに嵌挿したノックピンにピン孔84b
を嵌め込むことにより、燃料供給通路61と連通路84
aとが連通する位置でインジェクタボディ85に絞り板
84を容易に組付けることができる。絞り板84をイン
ジェクタボディ85に組付けた状態で、ノックピンが絞
り板84のバルブボディ側に突出しないようにピン穴8
5a、ピン孔84b、ノックピンは形成されている。
【0033】絞り板84のバルブボディ側には、連通路
84aと連通する環状通路84cが形成されており、絞
り板84とバルブボディ83とが密着することにより連
通路84aは環状通路84cを介して燃料供給通路62
と連通する。したがって、インジェクタボディ85と絞
り板84、ならびにバルブボディ83と絞り板84とが
平面同士で密着するため、各部材の加工が容易である。
さらに、ピン穴85aおよびピン孔84bにノックピン
を嵌め込むことにより、バルブボディ83とインジェク
タボディ85とを締付けても絞り板84とインジェクタ
ボディ85との回転方向の位置がずれない。したがっ
て、絞り板84およびインジェクタボディ85の互いの
当接面に連通路84aと連通する環状通路を形成するこ
となく、シール性を確保するために必要な締付け力の範
囲内でバルブボデイ83を締付けることにより、燃料供
給通路61と連通路84aと燃料供給通路62とを連通
させることができる。
【0034】(第5実施例)本発明の第5実施例を図7
および図8に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分
には同一符号を付す。図7に示すように、インジェクタ
90の電磁弁100は二方電磁弁である。電磁弁100
のアウタバルブ101はバルブボディ103に往復移動
可能に収容されており、アウタバルブ101には軸方向
両端部に開口する圧力バランス室101aが形成されて
いる。インナバルブ102は圧力バランス室101aを
形成するアウタバルブ101の内壁と摺動し、圧力バラ
ンス室101aの反制御圧力室側の開口部を封止してい
る。圧力バランス室101aは他方の開口部を介して制
御圧力室40と連通している。アウタバルブ101が弁
座103aに着座することにより、制御圧力室40およ
び圧力バランス室101aと燃料排出通路104との連
通が遮断される。
【0035】インジェクタボディ91の制御圧力室側の
端部には凹部91aが形成され、この凹部91aの内側
壁に形成された雌ねじ部とバルブボディ103の外側壁
に形成された雄ねじ部がねじ結合している。図8に示す
ように、インジェクタボディ91とバルブボディ103
との間に、第1絞り板110、第2絞り板111がイン
ジェクタボディ側からこの順で挟持されている。第1絞
り板110には燃料供給通路61から制御圧力室40へ
の燃料流入量を規制する流入絞り110aが形成されて
いる。第2絞り板111には制御圧力室40から燃料排
出通路104への燃料流出量を規制し、流入絞り110
aよりも流路面積の大きい燃料絞りとしての流出絞り1
11aが形成されている。
【0036】第5実施例では、インジェクタ91の凹部
91aにバルブボディ103がねじ結合で嵌合すること
によりインジェクタ90の軸長を短縮できるので、イン
ジェクタ90の組付けスペースに制約があるエンジンに
も第5実施例のインジェクタ90を組付けることができ
る。また、インジェクタボディ91、第1絞り板11
0、第2絞り板111、バルブボディ103の各当接部
が平面同士で密着するため、各部材の加工が容易であ
る。
【0037】第5実施例では、インジェクタ91の凹部
91aにねじ結合によりバルブボディ103を嵌合させ
たが、本発明ではバルブボディに凹部を設け、この凹部
にインジェクタボディを嵌合させることも可能である。
また、第1実施例のように電磁弁が三方電磁弁であって
も、インジェクタボディおよびバルブボディのいずれか
一方に凹部を設け、この凹部に他方を嵌合させることも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射装置を示す
図2の主要部分を示す拡大断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による燃料噴射装置を示す
断面図である。
【図3】第1実施例のインジェクタボディ、絞り板およ
びバルブボディの各当接面の加工状態を示す説明図であ
る。
【図4】第2実施例のインジェクタボディ、絞り板およ
びバルブボディの各当接面の加工状態を示す説明図であ
る。
【図5】第3実施例のインジェクタボディ、絞り板およ
びバルブボディの各当接面の加工状態を示す説明図であ
る。
【図6】第4実施例のインジェクタボディ、絞り板およ
びバルブボディの各当接面の加工状態を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の第5実施例による燃料噴射装置を示す
断面図である。
【図8】第5実施例の主要部分を示す拡大断面図であ
る。
【図9】従来の燃料噴射装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ(燃料噴射装置) 2 噴射ノズル 13 インジェクタボディ(噴射ボディ) 15 絞り板 15a 連通路 13a、15b 環状通路 20 ニードル弁(弁部材) 21 プレッシャピン(弁部材) 22 制御ピストン(弁部材) 30 電磁弁(三方電磁弁) 33 バルブボディ 40 制御圧力室 41 燃料絞り 61 燃料供給通路 62 燃料供給通路 80、83、103 バルブボディ 80a 環状通路 81、85、91 インジェクタボディ(噴射ボデ
ィ) 82、84 絞り板 84a 連通路 84c 環状通路 90 インジェクタ(燃料噴射装置) 91a 凹部 100 電磁弁 111 第2絞り板(絞り板) 111a 流出絞り(燃料絞り)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジェクタの噴射ノズルの噴孔に高圧
    燃料を供給可能な燃料供給通路と前記噴孔とを断続する
    弁部材と、 前記弁部材を往復移動可能に収容し、前記燃料供給通路
    を有する噴射ボディと、 前記弁部材の反噴射側に設けられた制御圧力室と燃料低
    圧側とを断続する電磁弁と、 前記噴射ボディと前記電磁弁との間に挟持される絞り板
    であって、前記電磁弁の開弁時、前記制御圧力室から燃
    料低圧側に流出する燃料流量を規制する燃料絞りを設け
    た絞り板と、 を備えることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁弁は三方電磁弁であり、前記絞
    り板を貫通し前記燃料供給通路と前記電磁弁に設けられ
    た燃料供給通路とを連通する連通路が前記絞り板に形成
    されており、前記電磁弁および前記絞り板の互いの当接
    面の少なくとも一方、ならびに前記噴射ボディおよび前
    記絞り板の互いの当接面の少なくとも一方に前記連通路
    と連通する環状通路を設けることを特徴とする請求項1
    記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記電磁弁および前記噴射ボディのいず
    れか一方に設けた凹部に他方が嵌合することを特徴とす
    る請求項1または2記載の燃料噴射装置。
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