JPH0721197Y2 - 組立式シャワールーム - Google Patents

組立式シャワールーム

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JPH0721197Y2
JPH0721197Y2 JP1990046197U JP4619790U JPH0721197Y2 JP H0721197 Y2 JPH0721197 Y2 JP H0721197Y2 JP 1990046197 U JP1990046197 U JP 1990046197U JP 4619790 U JP4619790 U JP 4619790U JP H0721197 Y2 JPH0721197 Y2 JP H0721197Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野及び考案の概要] 本考案は、シャワールームに関するもので、必要時にの
み該シャワールームが組立てられるようにし、これによ
り、屋内空間の有効利用が図れるようにしたものであ
る。
[従来技術及び課題] 最近、浴室以外にシャワールームを備えた住宅が出現
し、浴室が使用中であっても手軽にシャワー浴びができ
るようになった住宅が提供されるようになってきた。
屋内にシャワールームを構築する場合、例えば実公昭60
-19181号考案のように、屋内の限られた空間の一部をシ
ャワールーム用に割り当てる必要があり、屋内の空間の
一部が上記シャワールームに専有されてしまう。このこ
とから、シャワールームを使用しない時に屋内の空間が
シャワールムで制限された状態になって該屋内空間の十
分な有効利用が図れないと言う問題があった。
本考案は、かかる点に鑑みて成されたもので、シャワー
使用時にのみシャワールームが形成できるようにし、こ
れにより、家屋内空間の有効利用が図れるようにし、加
えて、誤操作によるシャワーの使用を防止出来るように
することをその課題とする。
[請求項1の考案] [手段] 上記課題を解決する為の本考案の技術的手段は、『起立
壁の下端部で収納可能になった排水皿と、該排水皿の上
方に垂下配設され且つ該排水皿の上方空間をその外部と
遮断するように包囲する防水カーテンと、該防水カーテ
ンを垂下状態に支持するカーテンレールと、上記排水皿
と繋がる排水路と、皿に、上記防水カーテンで包囲され
る空間内に配設されたシャワー装置と、前記排水皿が収
納状態から使用状態にセットされたことを検知しこの検
知状態でのみ前記シャワー装置を運転出来る状態にする
為の安全装置とを設けた』ことである。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
本考案では、シャワーを使用するときにのみシャワール
ームが組立て得るようにしており、シャワーを使用する
ときは、先ず、排水皿を起立壁の下端部で非収納状態
(使用状態)にする。すると、該排水皿はその上方に位
置するカーテンレールに下方から対向した状態になる。
この状態では安全装置によってシャワー装置を作動でき
る状態にセットされている。また、上記カーテンレール
に垂下状態に保持させた防水カーテンを引くと、該防水
カーテンで排水皿の上方空間が囲まれた状態になり、該
空間がシャワールームとなる。そして、該空間内に位置
するシャワー装置を利用してシャワー浴びを行なう。す
ると、該シャワー装置からの噴出水は、排水皿に流下し
た後該排水皿に接続された排水路を介して外部に排水さ
れ、これによりシャワー装置の使用が可能になる。
次に、シャワー装置を使用した後は、防水カーテンをカ
ーテンレールの端部に引き寄せた折畳み状態にし、更に
排水皿を起立壁側に収納した状態にする。これにより、
シャワールームが畳まれて不使用状態になる。この排水
皿収納状態では、安全装置は前記シャワー装置を作動出
来る状態にしていないから、この状態では不作動状態と
なっている。
[効果] 本考案は次の特有の効果を有する。
シャワー使用時にのみシャワールームが形成できるよう
にしたから、該シャワールームが占有していた屋内の空
間がシャワー不使用時に開放されて屋内空間が広く使用
でき、該空間の有効利用が図れることとなる。
排水皿を収納した不使用状態では、シャワー装置が不作
動状態になっているから、誤って排水皿を使用状態にセ
ットしないままでシャワー装置を使用して室内床面を濡
らすような不都合が解消出来る。
[請求項2の考案] この考案は、起立壁に洗面槽に収納可能に設けると共に
ハンドシャワーを具備するサワー装置を装備させたもの
において、上記請求項1の考案と同様に、シャワー装置
の誤使用による不都合を解消するものであり、この為に
採用される技術的手段は『起立壁の下端部で収納可能に
なった排水皿と、該排水皿の上方に垂下配設され且つ該
排水皿の上方空間をその外部と遮断するように包囲する
防水カーテンと、該防水カーテンを垂下状態に支持する
カーテンレールと、上記排水皿と繋がる排水路と、更
に、上記防水カーテンで包囲される空間内に配設され且
ハンドシャワーを具備させたシャワー装置及び前記起立
壁から水平方向に突出させ且収容可能にした洗面槽と、
前記洗面槽が収納状態から使用状態にセットされたこと
を検知しこの検知状態でのみ前記シャワー装置を運転出
来る状態にする為の安全装置とを設けた』ことである。
この考案では、排水皿が収納されていても、洗面槽を使
用状態に移動させない限りシャワー装置が使用出来ない
から、排水皿及び洗面槽を共に収納したままで洗髪等の
為のハンドシャワーからシャワー水が過って噴出されて
床面を濡らす不都合が防止できる。
[実施例] 次に、上記した本考案の実施例を図面に従って詳述す
る。
第1図に示すように、本考案実施例のシャワールーム
は、独立したユニット式に形成されており、起立壁を構
成する背面板(1)の上部からは天井板(2)が突出し
ていると共に、上記背面板(1)の下部には洗面槽
(3)を載置し且つ給湯器(37)等を収納する収納台
(4)が形成されており、該収納台(4)の下端部には
排水皿(5)を引出し自在とする開口部(41)が形成さ
れている。そして、背面板(1)の上部から突出する天
井板(2)の下面周縁部にはカーテンレール(6)が配
設されていると共に、該カーテンレール(6)には防水
カーテン(8),(8)が装着されてその下端は排水皿
(5)の周縁起立壁(51)の内側に位置するようになっ
ている。
又、背面板(1)の上部の前面部には化粧鏡(15)が添
設されていると共に、該化粧鏡(15)の側部にはハンド
シャワー(7)がハンガー(71)に着脱自在に装着され
ている。更に、化粧鏡(15)を挟んでハンドシャワー
(7)の反対側に位置する部分には乾燥器(62)が設け
られ、更に、洗面槽(3)の基端部上面には蛇口(3
1),給水コック(32),給湯コック(33)及びシャワ
ーコック(38)等が配設されている。又収納台(4)の
下部には、足踏み式給湯栓(74)が設けられている。
第2図に示すように、上記洗面槽(3)は、収納台
(4)の上部に軸(36)で揺動起立し得るように軸支さ
れており、該洗面槽(3)の蛇口(31)には収納台
(4)内に収納配設された給湯器(37)から可撓性の給
湯配管(30)と給水配管(35)が接続され、これら給湯
配管(30)と給水配管(35)には、第3図に示すように
給水コック(32)と給湯コック(33)が各別に挿入され
ている。又、足踏み式給湯栓(74)は給湯配管(30)に
於ける上記給湯コックの上下両流路部を短絡する回路に
挿入されている。そして、上記給水コック(32)と給湯
コック(33)の下流側の流路は合流させられて該合流部
と蛇口(31)を繋ぐ流路の間にはシャワーコック(38)
と天井シャワーコック(39)が挿入されている。又、後
者の天井シャワーコック(39)の部分からはハンドシャ
ワー(7)と天井シャワー(77)に繋がる流路が分岐し
ている。尚、天井シャワー(77)は天井板(2)の周縁
部に沿って添設され且つ多数の噴出孔(79),(79)を
穿設したパイプで構成されている。
又、化粧鏡(15)の側部に位置する乾燥器(62)は電熱
ヒータ(69)と該ヒータ(69)の発生熱をシャワールー
ム内に送り出すファン(68)とから構成されている。そ
して、上記乾燥器(62)で生成された温風は、天井板
(2)の第1温風吹出し口(22),(22)と、第1図に
示す第2温風吹出し口(23)から噴出するように構成さ
れている。又、シャワールーム(A)内の湿った空気
は、化粧鏡(15)の側方下部に位置する吸気口(24)か
ら吸引されるようになっている。
更に、第2図に示すように、排水皿(5)や洗面槽
(3)には蛇腹状の可撓管から成る排水路(56)が接続
されている。尚、(100)は排水皿(5)を引出した事
を検知する排水皿スイッチ(101)によって開かれる水
弁で、排水皿(5)を引出さない限りハンドシャワー
(7)や天井シャワー(77)が使えないようになってい
る。
この排水皿スイッチ(101)とこれに連動する水弁(10
0)との組み合わせが請求項1の考案に定義した安全装
置に相当する。次に、上記実施例のシャワールームの使
用の実際について説明する。
この実施例のものでは、第2図の想像線で示すように、
軸(36)を中心に洗面槽(3)を揺動起立させた状態に
すると共に、収納台(4)の下端の開口部(41)から排
水皿(5)を引出すと、該排水皿(5)が引出されたこ
とを排水皿スイッチ(101)が検知して水弁(100)が開
く。
次に、更に防水カーテン(8),(8)を引いてシャワ
ールーム(A)を形成する。
次いで、シャワーコック(38)をハンドシャワー(7)
及び天井シャワー(77)側に切替えると共に天井シャワ
ーコック(39)を天井シャワー(77)側に切替え、更に
給湯コック(33)を開くか又は足踏み式給湯栓(74)を
踏み込むと、給湯用熱交換器(43)で加熱生成された温
水がシャワーコック(38)→天井シャワーコック(39)
→天井シャワー(77)と流れて噴出孔(79)から噴出す
る。又、ハンドシャワー(7)を使用するときは、天井
シャワーコック(39)を天井シャワー(77)からハンド
シャワー(7)側に切替えれば良い。そして、該シャワ
ー使用時に排水皿(5)に流下した温水は、該排水皿
(5)の後部に配管された排水路(56)を介して外部に
排水される。
次に、シャワーの使用が終ると、防水カーテン(8),
(8)を開けると共に、排水皿(5)を収納台(4)内
に差し込み、更に起立状態に収納された洗面槽(3)を
水平にして各部を初期状態にする。
尚、この実施例では、水弁(100)と排水皿スイッチ(1
01)を設けたので、排水皿(5)を引出さない限りシャ
ワー(7),(77)が使用できず、誤って床を濡らす心
配がない。
次に、この実施例のシャワールームは洗濯物を乾燥する
乾燥室としても使用できるようになっており、該乾燥室
として利用する場合には、上記シャワールームを組立て
る要領で排水皿(5)や防水カーテン(8),(8)を
引いて該防水カーテン(8),(8)で包囲される部屋
を作り、天井板(2)に並設された複数の物干し桟(2
6),(26)に衣類を掛ける。そして、この状態で、化
粧鏡(15)の近傍に配設された乾燥ボタン(66)を押し
て電熱ヒータ(69)を発熱させると共に送風ファン(6
8)を駆動させる。すると、乾燥器(62)で生成された
温風が天井板(2)や化粧鏡(15)の側部に位置する第
1,第2温風吹出し口(22),(23)から吹き出して上記
衣類を乾燥させる。又、シャワー使用後に防水カーテン
(8),(8)に付着する水滴を除去するときも、上記
乾燥器(62)を駆動させて水滴を蒸発させることもでき
る。
更に、シャワールーム及び乾燥室のいずれにも使用しな
いときは、洗面槽(3)を水平にセットすると共に排水
皿(5)を収納台(4)側に押し込んでおいて洗面台と
して使用し得るようにしておく。
第4図に示す第2実施例は、天井シャワーコック(39)
からハンドシャワー(7)に至る流路にハンドシャワー
弁(103)を挿入すると共に、該ハンドシャワー弁(10
3)をバイパスする回路に補助弁(105)を挿入し、他
方、天井シャワーコック(39)から天井シャワー(77)
に至る流路に天井シャワー弁(104)を挿入したもので
ある。そして、洗面槽(3)が水平な使用状態にセット
されたことを検知する第1スイッチ(102)の信号によ
って上記ハンドシャワー弁(103)が開くようになって
いる。又、排水皿(5)が引出されたのを検知する第2
スイッチ(106)の信号によって、上記補助弁(105)と
天井シャワー弁(104)が開くようになっている。
このものでは、排水皿(5)が引出されている場合には
天井シャワー(77)とハンドシャワー(7)が使用で
き、誤って床を濡らしてしまう不都合がないと共に、排
水皿(5)を収納した状態であっても、洗面槽(3)が
水平になった使用状態にセットされているときはハンド
シャワー(7)が使用でき、洗面槽(3)とハンドシャ
ワー(7)を利用した洗髪を行なうことができる。尚、
上記第2実施例では補助弁(105)を設けたが、該補助
弁(105)は必ずしも設ける必要はない。
第5図に示す第3実施例のものは、上記第2実施例のも
のにおける天井シャワー(77)を具備しない形式のもの
で、蛇口(31)の上流部に設けられたシャワーコック
(38)に分岐接続された流路には、互いに並列接続され
たハンドシャワー弁(103)と補助弁(105)を介してハ
ンドシャワー(7)が接続されている。そして、上記ハ
ンドシャワー弁(103)は上記第2実施例と同様に洗面
槽(3)が水平な使用状態にセットされていることを検
知する第1スイッチ(102)の信号によって開かれ、
又、補助弁(105)は排水皿(5)が引出し状態にある
ことを検知する第2スイッチ(106)の信号によって開
かれるようになっている。
尚、上記いずれの実施例においても、排水皿(5)は引
出し式のものにしたが、該排水皿(5)は、第6図に示
すように、後端部を中心にして揺動起立させる形式のも
のでも良く、又、第7図に示すように、蛇腹式に形成さ
れた伸縮可能な排水皿(5)としても良い。
第8図に常設の排水皿を示すが、このものでは、床(11
0)に排水皿を構成する凹部(111)を形成すると共に、
該凹部(111)に排水路(112)を連結している。そし
て、該凹部(111)の開口部を被蓋する蓋(113)設ける
と共に、該蓋(113)の一端を軸(114)で揺動自在に軸
支し、天井シャワー(図示せず)やハンドシャワー
(7)を使用するときは、蓋(113)を開けて凹部(11
1)を露出させ、この状態で上記シャワーを使用する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の外観斜視図,第2図はその縦断
面図,第3図は第1実施例の回路図,第4図は第2実施
例の回路説明図,第5図は第3実施例の回路説明図,第
6図〜第8図は排水皿の変形例であり、図中、 (5)……排水皿 (6)……カーテンレール (8)……防水カーテン (56)……排水路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】起立壁の下端部で収納可能になった排水皿
    と、該排水皿の上方に垂下配設され且つ該排水皿の上方
    空間をその外部と遮断するように包囲する防水カーテン
    と、該防水カーテンを垂下状態に支持するカーテンレー
    ルと、上記排水皿と繋がる排水路と、更に、上記防水カ
    ーテンで包囲される空間内に配設されたシャワー装置
    と、前記排水皿を収納状態から使用状態にセットされた
    ことを検知しこの検知状態でのみ前記シャワー装置を運
    転出来る状態にする為の安全装置とを設けた組立式シャ
    ワールーム。
  2. 【請求項2】起立壁の下端部で収納可能になった排水皿
    と、該排水皿の上方に垂下配設され且つ該排水皿の上方
    空間をその外部と遮断するように包囲する防水カーテン
    と、該防水カーテンを垂下状態に支持するカーテンレー
    ルと、上記排水皿と繋がる排水路と、更に、上記防水カ
    ーテンで包囲される空間内に配設され且ハンドシャワー
    を具備させたシャワー装置及び前記起立壁から水平方向
    に突出させ且収容可能にした洗面槽と、前記洗面槽が収
    納状態から使用状態にセットされたことを検知しこの検
    知状態でのみ前記シャワー装置を運転出来る状態にする
    為の安全装置とを設けた組立式シャワールーム。
JP1990046197U 1990-04-28 1990-04-28 組立式シャワールーム Expired - Fee Related JPH0721197Y2 (ja)

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