JPH07209914A - 静電複写用トナー及び現像剤組成物並びに静電潜像の現像法 - Google Patents

静電複写用トナー及び現像剤組成物並びに静電潜像の現像法

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JPH07209914A
JPH07209914A JP6204952A JP20495294A JPH07209914A JP H07209914 A JPH07209914 A JP H07209914A JP 6204952 A JP6204952 A JP 6204952A JP 20495294 A JP20495294 A JP 20495294A JP H07209914 A JPH07209914 A JP H07209914A
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particles
resin particles
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charge control
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JP6204952A
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John C Wilson
チャールズ ウィルソン ジョン
Steven M Bonser
マーク ボンサー スティーブン
Hans W Osterhoudt
ウォルター オスターホウト ハンス
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一で安定な負電荷が得られ、トナー飛散量
を低減させた静電複写用の乾式のトナー組成物を提供す
ること。 【構成】 本発明のトナー組成物は、ポリエステル系樹
脂粒子と前記粒子中に分散している荷電制御剤とを含
む。前記樹脂粒子のポリエステルは、ガラス転移温度が
50℃〜100℃であり且つ重量平均分子量が20,0
00〜100,000である。前記荷電制御剤はオルト
−安息香酸スルフィミドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に荷電制御剤を含有
する新規トナー組成物及び現像剤組成物に関する。より
詳細には、本発明は、トナー樹脂粒子と、荷電制御剤と
してトナー樹脂粒子に負電荷を付与するオルト−安息香
酸スルフィミドとを含有する現像剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、荷電増強剤を含有する現像剤
組成物、とりわけ、トナー樹脂に正電荷を付与する荷電
増強剤を含有する現像剤組成物が知られている。しかし
ながら、トナー樹脂に負電荷を付与する目的で荷電増強
剤または荷電制御剤を使用している現像剤組成物はほと
んどない。正帯電トナー組成物の例が米国特許出願第
3,893,935号明細書に記載されている。そこに
は、静電トナー組成物用の荷電制御剤として特定の第四
アンモニウム化合物を使用することが記載されている。
この特許明細書は、ある種の第四アンモニウム化合物を
トナー材料に導入すると、適当なキャリヤ粒子と混合し
た場合に比較的均一性が高く安定な正味のトナー帯電量
を示すトナー組成物が得られると述べている。同様の教
示が米国特許出願第4,079,014号明細書にも記
載されているが、ここでは別の荷電制御剤、すなわちジ
アゾ化合物が用いられている。他の荷電増強剤の例が米
国特許出願第4,298,672号明細書に記載されて
おり、トナー樹脂に正電荷を付与する目的で荷電増強剤
としてある種のアルキルピリジニウムハロゲン化物、特
にセチルピリジニウムクロリドを含有する現像剤組成物
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、当該技術
分野には、静電複写現像プロセスにおいて用いられるト
ナー組成物用の別の新たな負帯電性荷電制御剤を提供す
ることに対するニーズがある。
【0004】さらには、現像剤組成物を形成するために
キャリヤ粒子と併用されるトナー組成物において用いら
れた場合に粉塵化やトナー飛散を低減できる静電複写現
像プロセス用のトナー組成物中に使用するための負帯電
性荷電制御剤を提供することに対するニーズも存在す
る。粉塵化やトナー飛散とは、例えばマグネチックロー
ルアプリケーターなど典型的な現像装置によって現像剤
を攪拌した際に現像剤から飛び散るトナーその他の粒状
物(すなわち、キャリヤ粒子表面に十分に担持されてい
ないトナーその他の粒状物)の量として定義される。粉
塵化量が高いと、電子写真画像化装置の過剰な磨耗及び
損傷、トナー粉末その他の粒状物による大気汚染、バッ
クグラウンド像領域の望ましくない現像、並びに有効寿
命の短縮や電子写真性能の劣化をもたらす光導電性要素
表面の損傷(スカミング)、等の望ましくない影響を及
ぼす恐れがある。
【0005】さらにまた、当該技術分野には、トナー組
成物に均一で安定な電荷を付与できる静電複写現像プロ
セスにおいて用いられるトナー組成物中に使用するため
の負帯電性荷電制御剤を提供することに対するニーズも
存在する。すなわち、個別のトナー粒子のすべてまたは
実質的にすべてが、最適な現像及び画質を達成するため
に必要とされる規定の最適な帯電量または帯電範囲に維
持される等符号の摩擦帯電性を示す。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、トナー組成物に負電荷を付与するための
静電複写現像プロセス用のトナー組成物中に使用するた
めの負荷電制御剤として、下式で示されるオルト−安息
香酸スルフィミドを提供する。
【0007】
【化1】
【0008】オルト−安息香酸スルフィミドは、これを
含有するトナー樹脂または組成物に負電荷を付与するだ
けでなく、トナー飛散量を低減し、しかもトナー組成物
に均一で安定な電荷を付与することが見い出された。
【0009】このように、本発明によると、荷電制御剤
または荷電制御性添加剤としてオルト−安息香酸スルフ
ィミドを使用する静電複写用の改善された乾式トナー組
成物及びその現像剤組成物が提供される。
【0010】本発明の改善されたトナー組成物は、荷電
制御剤として少量のオルト−安息香酸スルフィミドが内
部に分散または分布している可融性微粉樹脂粒子を含
む。該樹脂粒子は、ガラス転移温度が50℃〜100℃
であり且つ重量平均分子量が20,000〜100,0
00であるポリエステルを含んで成る。
【0011】樹脂粒子には、顔料や色素などの着色剤を
適宜分散または分布させることもできる。
【0012】本発明の静電複写用乾式現像剤は、上記の
トナー粒子と適当なキャリヤ粒子との混合物を含んで成
る。
【0013】従って、本発明の一実施態様では、可融性
微粉樹脂粒子と前記樹脂粒子の重量に対して0.1〜1
0重量%の前記樹脂粒子中に分散または分布している荷
電制御剤とを含む静電複写用の乾式負帯電トナー組成物
において、前記樹脂粒子が、ガラス転移温度が50℃〜
100℃であり且つ重量平均分子量が20,000〜1
00,000であるポリエステルを含み、そして前記荷
電制御剤がオルト−安息香酸スルフィミドである前記ト
ナー組成物が提供される。
【0014】本発明の別の実施態様では、負帯電トナー
粒子とキャリヤ粒子との混合物を含む静電複写用の乾式
現像剤組成物において、前記トナー粒子が、可融性微粉
樹脂粒子と前記樹脂粒子の重量に対して0.1〜10重
量%の前記樹脂粒子中に分散または分布している荷電制
御剤とを含み、前記樹脂粒子が、ガラス転移温度が50
℃〜100℃であり且つ重量平均分子量が20,000
〜100,000であるポリエステルを含み、そして前
記荷電制御剤がオルト−安息香酸スルフィミドである前
記現像剤組成物が提供される。
【0015】先にも述べたように、本発明のトナー及び
現像剤に用いられる荷電制御剤はオルト−安息香酸スル
フィミドであって、下式で表すことができる:
【化2】
【0016】オルト−安息香酸スルフィミドは、オルト
−スルホ安息香酸イミド及びサッカリン(難溶性)とし
ても知られており、o−トルエンスルホンアミドを過マ
ンガン酸水溶液で35℃で酸化させて合成することがで
きる。最初に形成されるo−スルホンアミド安息香酸
は、中性または弱アルカリ性の溶液中で自発的に水がと
れて複素環を形成する。
【0017】
【化3】
【0018】この出発物質は、トルエンをスルホン化し
て得られるオルト−及びパラ−スルホン酸混合物を五塩
化リンで塩化スルホニルに転化し、固体のp−トルエン
スルホニルクロリドの大部分を凝固法で除き、そしてオ
ルト化合物を含有する液状残留物をアンモニアで処理す
ることによって得られる。詳しくは、Fieser,
L.F.及びFieser,M.の「Introduc
tion to Organic Chemistr
y」(Boston, D.C. Healthand
Company, 1966)の第388頁を参照さ
れたい。
【0019】オルト−安息香酸スルフィミドは、Eas
tman Kodak社(343State Stre
et, Rochester, N.Y.)のEast
man Fine Chemicalsから市販もされ
ている。
【0020】本発明のオルト−安息香酸スルフィミド荷
電制御剤は、トナー組成物及び現像剤組成物において、
これらに悪影響を及ぼさず、しかもキャリヤ粒子に対し
て負に帯電するトナーをもたらすならば、様々な量で使
用することができる。このように、例えば、オルト−安
息香酸スルフィミドの使用量は、トナー樹脂粒子の重量
に対して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重
量%である。
【0021】本発明の静電トナーにおいて荷電制御剤と
して利用するため、オルト−安息香酸スルフィミドを、
適当な何らかの方法で(好ましくは米国特許出願第4,
684,596号及び同第4,394,430号明細書
に記載されているようなメルトブレンド法で)、適当な
高分子トナーバインダーまたは樹脂材料及びその他所望
のトナー添加剤と混合した後、その混合物を、荷電制御
剤を含有するトナー粒子のさらさらした粉末を形成させ
るのに望まれる粒径になるまで粉砕する。常用の分級技
法を使用して所望の粒径及び粒径分布を有するトナー粒
子組成物を得ることができる。また、本発明のトナー組
成物は、当該技術分野でよく知られている他の方法、例
えば噴霧乾燥法、溶融分散法、分散重合法及び懸濁重合
法によって製造することもできる。得られる静電複写用
トナー粉末は、個々のトナー粒子または樹脂の内部に本
発明の荷電制御剤及びその他所望のトナー添加剤が分
散、或いはそれ以外の方法で分布している粒子からな
る。このようにして調製されたトナーは、現像剤組成物
中に存在するキャリヤ物質に対して負に帯電するトナー
をもたらし、そしてこれらの組成物は先にも述べたよう
に改善された特性を示す。本発明の目的が達成されるも
のであれば、他の調製方法を利用してもよい。
【0022】粉末状トナーの平均粒径は0.1〜100
マイクロメートルの範囲にすることができるが、現在用
いられている多くの事務用複写機用には1〜30マイク
ロメートルの範囲とすることが好ましい。しかしなが
ら、特殊な現像方法または現像条件にとってはより大き
なまたはより小さな粒子が必要な場合もある。本明細書
中の用語「粒径」、または本明細書中で用語「粒子」に
対して用いている用語「大きさ」は、コールター社製の
コールターマルチサイザーなどの常用の粒径測定装置に
よって測定された体積平均径を意味する。平均体積径
は、質量及び密度の等しい球形粒子の直径に各粒子の質
量を乗じた各値を合計し、その合計値を全粒子質量で割
った値である。
【0023】本発明の荷電制御剤と共に用いられる樹脂
は、50℃〜100℃のガラス転移温度及び20,00
0〜100,000の重量平均分子量を示すポリエステ
ルである。このポリエステルは様々な種類のジオールと
ジカルボン酸の反応生成物から調製される。
【0024】適当なジオールの特別な例として、1,4
−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、1,4−シクロヘキサンジエタノール、
1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキサ
ン、1,4−ベンゼンジメタノール、1,4−ベンゼン
ジエタノール、ノルボルニレングリコール、デカヒドロ
−2,6−ナフタレンジメタノール、ビスフェノール
A、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,
3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,
3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,
7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、
1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、
1,12−ドデカンジオール、2,2,4−トリメチル
−1,6−ヘキサンジオール及び4−オキサ−2,6−
ヘプタンジオールが挙げられる。
【0025】適当なジカルボン酸には、コハク酸、セバ
シン酸、2−メチルアジピン酸、ジグリコール酸、チオ
ジグリコール酸、フマル酸、アジピン酸、グルタル酸、
シクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸、シクロヘキサ
ン−1,4−ジカルボン酸、シクロペンタン−1,3−
ジカルボン酸、2,5−ノルボルナンジカルボン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、5−ブチルイソ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−
ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボ
ン酸、4,4’−スルホニルジ安息香酸、4,4’−オ
キシジ安息香酸、ビナフチルジカルボン酸、及び上記酸
の低級アルキルエステルが含まれる。
【0026】3個以上のカルボキシル基を有する多官能
性化合物や、3個以上のヒドロキシル基を有する化合物
を使用して、ポリエステル鎖に分岐を付与することが望
ましい。トリオール、テトラオール、トリカルボン酸及
び官能性等価物、例えばペンタエリスリトール、1,
3,5−トリヒドロキシペンタン、1,5−ジヒドロキ
シ−3−エチル−3−(2−ヒドロキシエチル)ペンタ
ン、トリメチロールプロパン、トリメリット酸無水物、
ピロメリット酸二無水物、等が適当な分岐付与剤であ
る。現在のところ好ましいポリオールはグリセロール及
びトリメチロールプロパンである。ポリエステルを製造
するための反応体であるジオール/ポリオールまたは二
酸/多酸モノマーのうち最大で15モル%まで(好まし
くは5モル%)を、官能価数が2よりも高い少なくとも
1種のポリオールまたは官能価数が2よりも高い少なく
とも1種の多酸とすることができる。
【0027】ポリマーの物理特性を最適化するために、
各種モノマー反応体の相対量を変更させることは可能で
ある。
【0028】本発明のポリエステルは、周知の重縮合技
法、例えば溶液重縮合法または触媒溶融相重縮合法、例
えばテレフタル酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、1,
2−プロパンジオール及びグリセロールのエステル交換
法、などいずれの方法によっても適宜調製される。
【0029】また、米国特許出願第4,140,644
号及び同第4,217,400号明細書に記載されてい
るような2段階ポリエステル化法によってポリエステル
を調製してもよい。後者の特許明細書は、ポリエステル
化における分岐導入の制御に関するものであるため特に
関連がある。このような方法では、反応体のグリコール
及びジカルボン酸を、トリオールまたはトリカルボン酸
などの多官能性化合物及びエステル化触媒と共に不活性
雰囲気中、190〜280℃(好ましくは200〜26
0℃)の温度で加熱する。次いで、反応混合物の温度を
220〜240℃に保ちながら真空を適用して生成物の
分子量を増加させる。
【0030】反応混合物から周期的に抜き出した試料の
内部粘度を測定することによってポリエステル化度をモ
ニターすることができる。高分子量ポリエステルを調製
するために用いられる反応条件は、溶液100ミリリッ
トル当たり0.25グラムの濃度でポリマーを含む塩化
メチレン溶液における25℃のI.V.測定値が0.1
0〜0.80になるように選定すべきである。ポリエス
テルが、確実に、重量平均分子量20,000〜10
0,000(好ましくは55,000〜65,000)
を示し、分岐構造を有し、そして50℃〜100℃のT
gを示すようにするためには、I.V.が0.10〜
0.60であることが特に望まれる。本発明の用途には
非晶質ポリエステルが特に良く適合する。所望の内部粘
度に到達した後、ポリエステルを単離して冷却する。
【0031】現在好ましいポリエステルの1種は、75
〜100モル%のテレフタル酸ジメチルと0〜25モル
%のグルタル酸ジメチルとを含むジカルボン酸誘導成分
並びに90〜100モル%の1,2−プロパンジオール
と0〜10モル%のグリセロールとを含むジオール/ポ
リオール誘導成分から構成される重合性モノマー組成物
のポリエステル化から誘導される残基を含んで成る。
【0032】上記ポリエステルの多くは米国特許出願第
5,156,937号明細書に記載されている。
【0033】バインダー樹脂は、トナー粒子を現像後に
容易に溶融できるように65℃〜200℃の溶融温度を
示すものが有用である。65℃〜120℃の範囲で溶融
する樹脂が好ましい。より高温に耐える受容シートにト
ナーを転写する場合には、溶融温度がより高いポリマー
を使用してもよい。
【0034】本明細書で使用されている用語「ガラス転
移温度」または「Tg」は、ポリマーがガラス状態から
ゴム状態へ変化する温度を意味する。この温度(Tg)
は、「Techniques and Methods
of Polymer Evaluation」(V
ol.1, Marcel Dekker,Inc.,
N.Y.,1966)に記載されている示差熱分析法で
測定することができる。本明細書で使用されている用語
「内部粘度」または「I.V.」は、「Propert
ies of Polymer」(D.W.Van K
reveler,E.L.Sevier,North
Holland,Inc.,1972)に定義されてい
る対数粘度数を意味する。これらのポリマーから調製さ
れたトナー粒子は、個々の粒子が凝集して塊を形成する
ことなくかなりの高温において比較的長期にわたりトナ
ー粉末を保存できるよう、比較的高いケーキング温度、
例えば50℃よりも高い温度を示すことが好ましい。
【0035】本発明のトナーには、周知の様々な添加
剤、例えば、着色剤、剥離剤(例、常用のポリシロキサ
ンやワックス)、等をさらに導入することができる。
【0036】本発明のトナー材料には、色素または顔料
から選ばれた多数の着色剤を使用することができる。こ
のような材料は、トナーに色を付け、及び/又はトナー
を見やすくさせるのに役立つ。もちろん、現像された像
の光学濃度が低いことが望ましい場合には、着色剤を使
用しなくても適当な帯電特性を有する適切なトナー材料
を製造することができる。着色剤を利用することが望ま
れる場合には、原則的にColor Index Vo
lume 1及び2(第2版)に記載されているいずれ
かの化合物から実際には着色剤を選ぶことができる。
【0037】多種多様な有用な着色剤の中には、カラー
コピーを作製するために静電複写用トナーに用いられて
いる青色、緑色、赤色、黄色、マゼンタ色及びシアン色
の着色剤として典型的に採用されているような色素及び
/または顔料である。有用な着色剤の例は、ハンザイエ
ローG(C.I.11680)、可溶性ニグロシンスピ
リット(C.I.50415)、クロモゲンブラックE
TOO(C.I.45170)、溶剤ブラック3(C.
I.26150)、フクシンN(C.I.4251
0)、ホスタパームピンクE−02(American
Hoechst)、C.I.塩基性ブルー9(C.
I.52015)及び顔料ブルー15:3(C.I.7
4160)である。カーボンブラックもまた有用な着色
剤となる。着色剤添加量は、広範囲にわたり、例えばポ
リマー重量の1〜20%の範囲で変化させることができ
る。この添加量を1〜10重量%にした場合に特に良好
な結果が得られる。
【0038】本発明により調製したトナーをキャリヤ粒
子と混合して現像剤組成物を形成する。キャリヤ粒子
は、トナー粒子がキャリヤ粒子に対して負に帯電する限
り、様々な物質から選定することができる。このよう
に、キャリヤ粒子は正極性電荷を獲得するように選定さ
れ、そして被膜形成性樹脂の薄層で被覆されたコア粒子
を含む。
【0039】キャリヤコア材料は、導電性、非導電性、
磁性または非磁性の材料を含むことができる。例えば、
米国特許出願第3,850,663号及び同第3,97
0,571号明細書を参照されたい。磁気ブラシ現像シ
ステムにおいて特に有用な材料は、表面が酸化された多
孔質鉄粒子などの鉄粒子、スチール粒子、及びその他の
「ハード」または「ソフト」な強磁性材料、例えばγ−
酸化鉄またはフェライト、例えばバリウム、ストロンチ
ウム、鉛、マグネシウムもしくはアルミニウムのフェラ
イトである。例えば、米国特許出願第4,042,51
8号、同第4,478,925号及び同第3,970,
571号明細書を参照されたい。
【0040】キャリヤ粒子には、使用するトナーとの適
切な摩擦帯電関係及び帯電量を確立する目的で、被膜形
成性樹脂の薄膜を表面被覆することができる。適当な樹
脂の例が米国特許出願第3,547,822号、同第
3,632,512号、同第3,795,618号、同
第3,898,170号、同第4,545,060号、
同第4,478,925号、同第4,076,857号
及び同第3,970,571号明細書に記載されてい
る。ストロンチウムフェライトなどの磁性キャリヤ粒子
の薄膜コーティングとして特に有用なものは、p−t−
ブチルスチレンとメチルメタクリレートやイソブチルメ
タクリレートなどのC1 〜C4 アルキルメタクリレート
とのコポリマーまたはポリ(メチルメタクリレート)を
含む被膜形成性ポリマーである。
【0041】典型的には、p−t−ブチルスチレンとメ
チルメタクリレートとのコポリマーを被覆材料として使
用する場合、重量比メチルメタクリレート:p−t−ブ
チルスチレンは75:25または95:5を採用する。
【0042】キャリヤコア粒子表面にポリマーを被覆す
る方法には、均一または不均一な様々な厚さで連続また
は不連続な形状で行う方法が知られている。有用な被覆
法には、溶液被覆法、噴霧法、メッキ法、転動法、振動
法、流動床被覆法及び溶融被覆法が含まれる。このよう
な方法のいずれを使用しても、本発明に有用な被覆キャ
リヤ粒子を調製することができる。例えば、米国特許出
願第4,546,060号、同第4,478,925
号、同第4,233,387号、同第4,209,55
0号及び同第3,507,686号明細書を参照された
い。
【0043】得られるキャリヤ粒子は、形状が球形であ
っても不規則であってもよく、表面が滑らかであっても
粗くてもよく、また現像剤において有用であることが知
られているいずれの大きさのものであってもよい。常用
のキャリヤ粒子の平均粒径は通常1〜1200マイクロ
メートル、好ましくは1〜300マイクロメートルであ
る。
【0044】上記のトナー及びキャリヤベヒクルを含有
する本発明の典型的な現像剤組成物は、1〜20重量%
の粒状トナー粒子と80〜99重量%のキャリヤ粒子と
を含んで成る。
【0045】本発明のトナー組成物及び現像剤組成物は
静電複写用組成物と呼ばれる。このことは、それらが電
子写真プロセスにおける用途には限定されず、例えば誘
電記録のように感光物質の使用を必要としないプロセス
において現像できることを意味する。しかしながら、そ
れらは光導電性表面の電荷パターンを現像するのに特に
有用である。光導電性表面はいずれの種類のものであっ
てもよいが、例えば、セレン系ドラムや酸化亜鉛組成物
を塗被した紙などの無機系光導電体、または米国特許出
願第3,615,414号及び同第4,175,960
号明細書に記載されているような有機系光導電体が挙げ
られる。このように、本発明の別の実施態様として、静
電潜像を本発明のトナー組成物と接触させた後、得られ
た像を適当な支持体に転写し、必要に応じてその像を熱
などによって永久的に固着させる工程を含む静電潜像の
現像方法が提供される。
【0046】本発明の乾式現像剤組成物は、磁気ブラシ
現像法、カスケード現像法及びパウダークラウド現像法
をはじめとするすべての乾式現像法において有用である
が、特に、先に述べたいわゆる2成分現像剤を使用する
磁気ブラシ現像法に適している。2成分現像剤は、磁性
キャリヤ粒子と微粉トナー粒子との物理的混合物であ
る。
【0047】先に述べたように、本明細書に記載した種
類の高分子トナー組成物にオルト−安息香酸スルフィミ
ド荷電制御剤を導入すると、トナー組成物の帯電均一性
が改善される。すなわち、個別のトナー粒子のすべてま
たは実質的にすべてが等符号の摩擦帯電性を示すトナー
組成物が提供され、連続現像及び補充プロセスの際にト
ナー粒子上に規定の最適な帯電量または帯電範囲にある
安定な電荷が維持され、また現像剤組成物の「トナー飛
散」量が最小限に抑えられる。
【0048】
【実施例】以下の実施例によって本発明をさらに説明す
る。
【0049】実施例1 トナー及び現像剤 テレフタル酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、1,2−
プロパンジオール及びグリセロール(モル比=87.
0:13.0:92.5:5.0)から製造された縮合
ポリマーであるポリエステルを含むトナーバインダー9
6重量部と、アミノプロピル末端ポリ(ジメチルシロキ
サン)ブロックに塩化アゼラオイル及びビスフェノール
−Aが結合されている表面付着性の低いブロックコポリ
マーから成る剥離剤4重量部と、荷電制御剤としてEa
stman Fine Chemical社より入手し
たオルト−安息香酸スルフィミド2重量部と、着色剤の
Hostaperm Pink E−02(Hoech
st−Celanese社製)5重量部とから本発明の
マゼンタ着色トナー組成物を配合した。その配合物を2
本ロール機で130℃、20分間溶融配合し、室温にま
で冷却させ、次いでWiley−Mill〔Arthu
r H. Thomas社(Philadelphi
a,PA)から市販されている微粉砕機の商品名〕で微
粉砕して、体積平均粒径が約9〜11マイクロメートル
の範囲にある未分級の本発明のトナー粒子を調製した。
【0050】以下の手順に従いポリエステルを調製し
た。ポリマーの調製 Vigreaux−Claisenヘッド、窒素導入口
及び封止サイドアームを具備した1Lのポリマーフラス
コ中で、422.4g(2.175モル)のテレフタル
酸ジメチルと、52.1g(0.325モル)のグルタ
ル酸ジメチルと、252.1g(3.3125モル)の
1,2−プロパンジオールと、11.5g(0.125
モル)のグリセロールと、触媒量(25滴)のチタンテ
トライソプロポキシドとの混合物を、220℃で2時
間、240℃で1時間、そしてヘッドを取り外して24
0℃で1時間加熱した。
【0051】次いで、金属製のブレードスターラーを導
入し、そして混合物を0.60mmの圧力下、240℃
で1.0時間攪拌した。その後、得られたポリマーを冷
却して単離した。I.V.(DCM)=0.43。Tg
=64℃。
【0052】上記のように調製したトナー粒子(重量濃
度12%)と、メチルメタクリレート及びp−t−ブチ
ルスチレン(重量比95:5)のコポリマーを薄く(約
2重量%)被覆したストロンチウムフェライトコアを含
んで成るキャリヤ粒子とを混合することによって本発明
の現像剤を調製した。キャリヤ粒子の体積平均粒径は約
25〜35マイクロメートルであった。上記のように配
合した本発明のトナーの帯電量を「MECCA」装置で
トナー1グラム当たりのマイクロクーロン(μc/g)
として測定した。本発明のトナーについて最適な現像性
及び画質を達成するために最適な帯電量は、トナー1グ
ラム当たり−20〜−60マイクロクーロン、好ましく
は−30〜−50マイクロクーロンである。トナー帯電
量を測定する前に、4グラムの現像剤試料(3.52グ
ラムのキャリヤと0.48グラムのトナーを含む)をガ
ラス製バイアルに入れ、そのバイアルに蓋をし、そして
「手首動作式」振動機を約2ヘルツで約11cmの全振
幅で作動させてそのバイアルを2分間振動させることに
よって、現像剤を激しく振動または「作動(exercise)」
させて摩擦帯電を起こさせた。MECCA装置に100
ミリグラムの帯電現像剤試料を入れ、そしてMECCA
装置において移されたトナーの帯電量と質量を測定する
ことによって、約2分間の作動後のトナー帯電量を測定
した。これには、電極板間に配置された試料皿の中に1
00ミリグラムの帯電現像剤試料を入れ、電極板間に約
2000ボルト/cmの電場と現像剤を攪拌させるため
の60Hzの磁場とを同時に30秒間印加する工程が含
まれる。トナーはキャリヤから剥離し、そしてトナー電
荷と反対の極性を有する電極板に引きつけられて集ま
る。トナー全体の帯電量を電極板に接続した電位計で測
定し、その値を電極板上のトナー重量で割ることによっ
てトナー単位質量当たりの帯電量をマイクロクーロン/
グラム(μc/g)として得る。
【0053】静電像を現像してトナー像にするために現
像剤に振動磁気ブラシを形成させるように設計された典
型的装置の上部のガラスボトルに磁化現像剤を入れるこ
とによって現像剤をさらに10分間作動させた後、トナ
ー帯電量(すなわち、帯電量対質量の比率)を測定した
(この場合、回転磁気コアを2000回転/分で回転さ
せる円筒ロールは、静電複写現像プロセスにおける現像
剤の典型的な実際の使用に近似される)。MECCA装
置によるトナー帯電量(μc/g)の測定手順は上記の
とおりとした。以下に報告する10分間の作動後の値
(μc/g)は、2分間の振動と10分間のガラスボト
ルブラシでの振動、すなわち全体で12分間の作動後の
値であることに注意されたい。
【0054】トナーは、2分間の振動後に−57.2μ
c/gの帯電量を、また12分間の作動後に−47.5
μc/gの帯電量を示した。この帯電量は、最適な現像
及び画質を達成するトナー組成物の望ましい最適な帯電
量範囲内に十分に含まれる。比較目的で、上記の本発明
の現像剤組成物に用いた同じキャリヤ粒子を同じ比率で
使用して、本発明のオルト−安息香酸スルフィミド荷電
制御剤を含有しないトナー成分を含んで成る対照用現像
剤を調製した。すなわち、上記手順によって調製したポ
リエステルを含むトナーバインダー96重量部と、上記
の剥離剤4重量部と、上記の本発明のトナー組成物で使
用した同じ着色剤5重量部とを配合してなるマゼンタ着
色トナー組成物を調製した。その配合物を2本ロール機
で130℃、20分間溶融配合し、室温にまで冷却さ
せ、次いでWiley−Mill(商品名)で微粉砕し
て、体積平均粒径が約9〜11マイクロメートルの範囲
にある未分級のトナー粒子を調製した。2分間の振動後
のトナー帯電量は34.2μc/gであった。しかしな
がら、ガラスボトルブラシで10分間作動させた後の帯
電量は−19.7μc/gに低下した。この値は、トナ
ー組成物に最適な帯電量よりも低い値である。これらの
結果から明らかなように、本発明の荷電制御剤は、最適
な現像剤性能、ひいては最適な現像及び画質のレベルに
ある帯電量/質量比を確立し且つ維持することができ
た。対照的に、対照用トナーにおける摩擦帯電性は、ボ
トルブラシでの10分間の作動後に最適な現像剤性能に
とって最適な範囲を下回るものであった。
【0055】実施例2 着色剤として、実施例1で用いたHostaperm
Pink E−02(Hoechst−Celanes
e社製)の代わりにRegal 300顔料(Cabo
t社より市販されているカーボンブラックの商品名)を
6重量部使用した実施例1に記載の本発明の現像剤組成
物のトナー帯電量を測定したところ、2分間の振動後に
−33.6μc/gの帯電量を、また12分間の作動後
には−29.5μc/gの帯電量を示した。これらの値
は、最適な現像剤性能、すなわち最適な現像及び画質を
もたらす範囲内に十分に包含される値である。
【0056】比較目的で、上記の本発明の現像剤組成物
に用いた同じキャリヤ粒子を同じ比率で使用して、本発
明のオルト−安息香酸スルフィミド荷電制御剤を含有し
ないトナー成分を含んで成る対照用現像剤を調製した。
すなわち、上記手順によって調製したポリエステルを含
むトナーバインダー96重量部と、上記の剥離剤4重量
部と、上記の本発明のトナー組成物で使用したRega
l 300ブラック着色剤6重量部とを配合してなるブ
ラック着色トナー組成物を調製した。その配合物を2本
ロール機で130℃、20分間溶融配合し、室温にまで
冷却させ、次いでWiley−Mill(商品名)で微
粉砕して、体積平均粒径が約9〜11マイクロメートル
の範囲にある未分級のトナー粒子を調製した。2分間の
振動後のトナー帯電量は−25.3μc/gであった。
しかしながら、ボトルブラシで10分間作動させた後の
帯電量は−17.3μc/gに低下した。この値は、ト
ナー組成物に最適な帯電量よりも低い値である。これら
の結果から明らかなように、本発明の荷電制御剤は、最
適な現像剤性能、ひいては最適な現像及び画質のレベル
にある帯電量/質量比を確立し且つ維持することができ
た。対照的に、対照用トナーにおける摩擦帯電性は、ボ
トルブラシでの10分間の作動後に最適な現像剤性能に
とって最適な範囲を下回るものであった。
【0057】実施例3 この実施例は、本発明の現像剤が示す粉塵化(トナー飛
散)の程度が低いことを例示するものである。実施例1
及び2に記載した本発明の現像剤組成物のトナー飛散の
測定を以下のように行った。実施例1及び2にそれぞれ
記載した本発明のトナー粒子と実施例1に記載した種類
のキャリヤ粒子とを混合して約12重量%のトナーを含
む帯電現像剤(約3.52グラムのキャリヤと480ミ
リグラムのトナーを含む)を形成させた。実施例1に記
載したように、その現像剤を「手首動作式」振動機で2
分間攪拌した後、ボトルブラシで10分間作動させた。
その現像剤に本発明の新しい同種のトナー粒子をさらに
(約240ミリグラム)混入して約17重量%のトナー
を含む帯電現像剤(約3.52グラムのキャリヤと72
0ミリグラムのトナーを含む)を形成させた。上記のよ
うに、その現像剤を「手首動作式」振動機で2分間振動
した。その現像剤を、上記のボトルブラシ装置上部の所
定の位置に保持された開放容器に入れた。その開放容器
上部の約5cm離した反対位置に、秤量したガラス繊維
濾紙を含み流し口部に真空ホースを接続した漏斗を配置
した。通常の現像プロセスのように攪拌磁気現像剤ブラ
シを形成させるためブラシのマグネチックコアを500
回転/分で回転させることと、攪拌磁気現像剤ブラシか
ら飛散してくるすべての物質を濾紙上に収集するため漏
斗に真空(約361torr)を適用することとを同時
に1分間行った。濾紙と集めた物質を秤量した。その合
計重量から濾紙単独の重量を差し引いて、粉塵化の程度
(mg)を決定した。これまでの経験では、こうした試
験条件下では、良好な現像剤配合物であっても最高で1
0ミリグラム(すなわち、実際に存在するトナーの1.
4重量%未満)のトナーが失われていた。実施例1の本
発明の現像剤についてのトナー飛散量はわずか1.3ミ
リグラムのトナーにすぎず、飛散量は非常に低くなって
いる。実施例2の本発明の現像剤組成物についてのトナ
ー飛散量はトナー3.5ミリグラムであった。実施例1
に記載した対照用現像剤のトナー飛散量についても同様
に測定したところ、4.6ミリグラムのトナー飛散量が
認められた。実施例2の対照用現像剤のトナー飛散量は
8.0ミリグラムであった。
【0058】
【発明の効果】このように、本発明において用いられる
荷電制御剤を添加すると、トナー樹脂は負に帯電し、ト
ナー樹脂または組成物の帯電均一性が改善される。すな
わち、個別のトナー粒子のすべてまたは実質的にすべて
が同じ符号の摩擦帯電性を示し、トナー粒子上に規定の
最適なレベルまたは範囲の帯電量にある安定な電荷が維
持され、しかもトナー飛散量が低減される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 13/18 15/08 507 L G03G 9/10 351 (72)発明者 ハンス ウォルター オスターホウト アメリカ合衆国,ニューヨーク 14559, スペンサーポート,キャナル ロード 4090

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉樹脂粒子と前記樹脂粒子の重量に対
    して0.1〜10重量%の前記樹脂粒子中に分散または
    分布している荷電制御剤とを含む静電複写用の乾式負帯
    電トナー組成物において、前記樹脂粒子が、ガラス転移
    温度が50℃〜100℃であり且つ重量平均分子量が2
    0,000〜100,000であるポリエステルを含
    み、そして前記荷電制御剤がオルト−安息香酸スルフィ
    ミドである前記トナー組成物。
  2. 【請求項2】 負帯電トナー粒子とキャリヤ粒子との混
    合物を含む静電複写用の乾式現像剤組成物において、前
    記トナー粒子が、樹脂粒子と前記樹脂粒子の重量に対し
    て0.1〜10重量%の前記樹脂粒子中に分散または分
    布している荷電制御剤とを含み、前記樹脂粒子が、ガラ
    ス転移温度が50℃〜100℃であり且つ重量平均分子
    量が20,000〜100,000であるポリエステル
    を含み、前記荷電制御剤がオルト−安息香酸スルフィミ
    ドであり、そして前記キャリヤ粒子の各々が、p−t−
    ブチルスチレンとC1 〜C4 アルキルメタクリレートと
    のコポリマーまたはポリ(メチルメタクリレート)を含
    むポリマーの表面被膜を有するコア粒子を含んで成る前
    記乾式現像剤組成物。
  3. 【請求項3】 静電複写要素の絶縁面上に静電潜像を形
    成させ、得られた潜像に、微粉樹脂粒子と前記樹脂粒子
    の重量に対して0.1〜10重量%の前記樹脂粒子中に
    分散または分布している荷電制御剤とを含む静電複写用
    の乾式負帯電トナー組成物であって、前記樹脂粒子が、
    ガラス転移温度が50℃〜100℃であり且つ重量平均
    分子量が20,000〜100,000であるポリエス
    テルを含み、そして前記荷電制御剤がオルト−安息香酸
    スルフィミドである前記トナー組成物を接触させてトナ
    ー像を発生させた後、そのトナー像を適当な支持体に転
    写し、そしてその像を前記支持体に永久的に固着させる
    工程を含む静電潜像の現像方法。
JP6204952A 1993-08-31 1994-08-30 静電複写用トナー及び現像剤組成物並びに静電潜像の現像法 Pending JPH07209914A (ja)

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