JPH0720903A - 多重化制御装置 - Google Patents

多重化制御装置

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JPH0720903A
JPH0720903A JP18212293A JP18212293A JPH0720903A JP H0720903 A JPH0720903 A JP H0720903A JP 18212293 A JP18212293 A JP 18212293A JP 18212293 A JP18212293 A JP 18212293A JP H0720903 A JPH0720903 A JP H0720903A
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JP
Japan
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signal
output
control
unit
pulse output
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JP18212293A
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Kazuteru Ono
和輝 小野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】制御手段A,B,Cは、それぞれプロセス信号
をディジタルプロセス信号として検出する信号検出部2
と、この信号検出部に対応してディジタルプロセス信号
に応じて変調信号を生成し、この変調信号と制御対象の
目標信号とを比較演算してパルス出力信号を出力する制
御部3と、この制御部に対応してパルス出力信号を増幅
する増幅部6とを設ける。出力選択部7は制御手段の増
幅部6が出力するそれぞれパルス出力信号のいずれかを
選択して制御対象9へ操作信号として出力する。診断部
8はそれぞれのパルス出力信号によってそれぞれ制御手
段の診断をして出力選択部が選択する操作信号を切替え
る。 【効果】多重化しても装置の大型化を抑えることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重化した制御装置の
信頼性の向上およびコンパクト化を実現する多重化制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】制御装置においては、制御装置の信頼性
や稼働率を高めるために、2重化あるいは3重化した制
御装置が多く使用されている。
【0003】図11は、この種の従来の制御装置の一例
として、3重化の制御装置を示している。
【0004】図において、多重化制御装置1は、信号検
出部2A,2B,2C、制御演算を行う制御部3A,3
B,3C、信号変調を行う変調部4A,4B,4C、信
号復調を行う復調部5A,5B,5C、信号増幅を行う
増幅部6A,6B,6Cとを備え、増幅部6A,6B,
6Cの信号をバランスさせて制御対象へ供給する出力バ
ランス部7A,7B,7C、増幅部出力を診断する診断
部8から構成され、出力バランス部7A,7B,7Cか
ら制御対象9へ操作信号が出力され、制御対象9から検
出量が各信号検出部2A,2B,2Cへ入力するように
なっている。
【0005】この構成で、それぞれの系統で、制御部3
A,3B,3Cによってそれぞれ設定信号と制御対象か
らの検出信号との偏差が偏差信号が制御演算されて制御
対象の操作要求信号が作成される。操作要求信号は、変
調部4A,4B,4Cによって変調信号に変換され図示
省略する絶縁トランスへ入力し、この絶縁トランスで信
号が絶縁され、この絶縁トランスを介して変調信号は、
復調部5A,5B,5Cで復調される。操作要求信号
は、増幅部6A,6B,6Cにより、制御対象を駆動す
るために必要な電力増幅に増幅される。
【0006】この場合、三つの系統の全てが正常のと
き、出力バランス部7Aと出力バランス部7Bと出力バ
ランス部7Cとの操作信号が加算され、この加算された
操作信号が制御対象9へ出力される。また、三つの系統
のいずれか一つの系統が故障したとき、二つの系統から
の操作信号が加算され、この加算された操作信号が制御
対象9へ出力される。
【0007】診断部8は、図12に示す如く、A系診断
部8AとB系診断部8BとC系診断部8Cとから構成さ
れ、出力バランス部7A,7B,7Cの両端の電位が各
診断部8A,8B,8Cへ入力されて故障診断がされる
ようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す構成の多重化制御装置では、回路構成が複雑で、
かつ、大型となるという問題がある。
【0009】すなわち、まず、第1に制御部3A,3
B,3Cの操作要求信号の絶縁を行うために信号を一度
変調する変調部と変調した信号を復調する復調部と絶縁
トランスとが必要となり、例えば、このため少なくとも
一枚分のプリント基板を要する。また、増幅部6A,6
B,6Cにおいてもアナログ信号を電力増幅するため
に、パワーアンプの他に演算増幅器を必要とし、この回
路構成を多重化制御装置に適用すると回路が複雑で大き
なものとなる。
【0010】特に、タービンの制御装置のように、1台
のタービンを制御するために、膨大な数の制御対象があ
る制御装置では、多重化制御装置1は非常に大型にな
り、高価になるばかりでなく、大きな設置場所を必要と
するという問題があった。
【0011】また、各系統の診断を行い、異常発生時に
正常な系統に切替えて異常な系統の修復を行うための、
診断を行う診断部8は、図12のように、各系統の出力
信号を比較して他の系統と異なる信号を異常と診断する
ようにしていたため、図11、図12の3重化の場合に
は、異常を発生した装置を同定できる。ところが制御装
置が大型になることから、3重化ではなく2重化の制御
装置とした場合には、各系統の信号を比較して判断する
方法では、故障発生は検知することができるが、2重化
のどちらの装置に異常が発生したのか判断ができないと
いう問題があった。
【0012】そこで、本発明は、多重化制御装置を単純
化し、コンパクト化すると共に、診断能力を向上させ、
異常発生時の異常箇所を切り離し、復旧を容易にする多
重化制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、同一
構成のn個の制御手段からそれぞれ出力されるn個の出
力信号のいずれか1つを選択して制御対象へプラント操
作信号を出力する多重化制御装置において、制御手段が
それぞれ、制御対象からプロセス量を取り込みディジタ
ルプロセス信号を出力する信号検出部と、この信号検出
部から出力されるディジタルプロセス信号と予め定めら
れた設定信号との偏差信号を制御演算して制御対象のプ
ロセス量を所定値とするための目標信号を生成する手段
と、この手段から出力される目標信号と所定の変調信号
とからパルス幅変調によってパルス出力信号を出力する
手段とからなる制御部と、この制御部が出力するパルス
出力信号を光絶縁し、かつ、スイッチング素子によって
増幅する増幅部とから構成されると共に、増幅部が出力
するn個のパルス出力信号を取り込んで各制御手段の異
常か否かの診断をする診断部と、この診断部による診断
に応じて制御手段の増幅部が出力するn個のパルス出力
信号から1つを選択してプラント操作信号として制御対
象へ出力する出力選択部とを設けるようにしたものであ
る。
【0014】請求項2の発明は、同一構成のn個の制御
手段からそれぞれ出力されるn個の出力信号のいずれか
1つを選択して制御対象へプラント操作信号を出力する
多重化制御装置において、制御手段がそれぞれ、制御対
象からプロセス量を取り込みディジタルプロセス信号を
出力する信号検出部と、この信号検出部から出力される
ディジタルプロセス信号と予め定められた設定信号との
偏差信号を制御演算して制御対象のプロセス量を所定値
とするための目標信号を生成する手段と、この手段から
出力される目標信号と所定の変調信号とからパルス幅変
調によってパルス出力信号を生成すると共に、制御手段
をそれぞれ識別するための識別データを含むパルス出力
信号を出力する手段とからなる制御部と、制御部から出
力されるパルス出力信号を取り込み、選択信号がある
と、パルス出力信号を制御対象へ出力する選択部と、制
御対象へ出力するパルス出力信号を取り込みパルス出力
信号の識別データによって故障診断して故障のとき、故
障信号を出力する診断部とから構成されて収納部にまと
めて収納される一方、各制御手段の選択部が出力するパ
ルス出力信号を増幅して制御対象へプラント操作信号と
して出力する増幅部と、選択部へ順次所定の周期で選択
信号を出力してパルス出力信号を順次切替えて増幅部を
介して制御対象へ出力し、それぞれの診断部の故障信号
によって対応する制御手段が出力するパルス出力信号を
除外して正常な制御手段によるパルス出力信号を出力す
るように選択部へ選択信号を出力する切替える手段とを
設けるようにしたものである。
【0015】請求項3の発明は、請求項2記載の制御手
段の収納部に出力端子部を設け、選択部と収納部の出力
端子とを第1接続線で接続し、かつ、出力端子部と診断
部とを第2接続線で接続するようにしたものである。
【0016】請求項4の発明は、m個の制御対象のそれ
ぞれに対してn個の制御手段から出力されるn個の出力
信号のいずれか1つを選択してプラント操作信号を出力
する多重化制御装置において、制御手段がそれぞれ、制
御対象からプロセス量を取り込みディジタルプロセス信
号を出力する信号検出部と、この信号検出部から出力さ
れるディジタルプロセス信号と予め定められた設定信号
との偏差信号を制御演算して制御対象のプロセス量を所
定値とするための目標信号を生成する手段と、この手段
から出力される目標信号と所定の変調信号とからパルス
幅変調によってパルス出力信号を出力する手段とからな
る制御部とから構成されると共に、m個の制御対象に対
応してm個の制御手段をまとめて収納部に収納し、この
収納部内にm個の制御手段に対応する選択信号によって
パルス出力信号を出力するm個の選択部を収容する制御
装置をn個備えて、それぞれ制御装置のそれぞれ制御手
段が出力するパルス出力信号を読み込み故障診断して故
障のある制御手段のパルス出力信号を除外して前記それ
ぞれの選択部へそれぞれの前記制御対象に対してn個の
パルス出力信号から1つを選択して選択信号を出力する
ように切替える診断部と、各選択部から出力されるパル
ス出力信号を増幅してm個の制御対象へプラント操作信
号として出力する増幅部とを設けるようにしたものであ
る。
【0017】
【作用】請求項1の発明は、制御部の出力から、制御対
象までの信号をパルス出力とすることにより、増幅部で
光絶縁することができ、アナログ信号の制御で必要とし
ていた変調回路と復調回路と絶縁トランスとが不要とな
り、少なくとも基板1枚分を削減できる。その上、増幅
部でも、スイッチング電力増幅素子で済むため演算増幅
回路部分が不要になり、回路構成が簡単になり、信頼性
が向上する。従って、タービン制御等のように膨大な制
御対象を有するプラントに多重化制御装置を適用すれ
ば、多重化制御装置の小型化が図られると共に、信頼性
が一層高まる。
【0018】請求項2の発明は、選択部の出力側に、識
別データが現れなくなると、診断部がそれぞれ制御系統
に対応した系統を異常と診断し、選択部により切り離さ
れる。従って、診断部の回路構成が単純となり、信頼性
が充分高めることができる。また、各系統のブロックを
一体化して収納部に収納し、増幅部を一つとしたためコ
ンパクト化することができる。
【0019】請求項3の発明は、回路ブロックをまとめ
た場合に、信号出力線と診断信号を取り出す線を収納部
の出力端子経由としたため出力回路の配線を含めて診断
できることから、接続線が断線しても検出が可能とな
る。
【0020】請求項4の発明は、制御対象が複数個ある
場合でも 各系統の回路ブロックを同じ回路構成とし、
半導体に回路を微細加工した集積回路等に収納すること
により、制御装置を多重化しても小型にすることがで
き、装置の大型化を抑えることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1は、本発明の第1実施例を示す多重化
制御装置の構成図である。図1が従来例を示す図11と
異なる点は、変調部4A,4B,4Cと復調部5A,5
B,5Cを削除し、出力バランス部7A,7B,7Cの
代わりに出力選択部7を設けると共に、制御対象9に出
力する操作要求信号をアナログ信号からパルス変調信号
としたことである。
【0023】診断部8は、図2に示す如く、A系診断部
8AとB系診断部8BおよびC系診断部8Cとして、そ
れぞれの増幅部6A,6B,6Cからの信号を個別に与
え、個々の診断部は、パルス検出回路から構成されてい
る。
【0024】制御部3A,3B,3Cは、それぞれディ
ジタル演算回路から構成され、図3に示すように、信号
検出部2A,2B,2Cから出力されるディジタルプロ
セス信号と予め定められた設定信号との偏差信号を制御
演算して制御対象9のプロセス量を所定値とするように
目標信号S1を作成し、この目標信号S1とのこぎり状
の変調信号S2とを比較してパルス出力信号S3を出力
するようになつている。制御対象9は、多くの場合コイ
ルにより駆動されるサーボ弁で構成される。
【0025】増幅部6A,6B,6Cは、内部を図示省
略しているが、制御部3A,3B,3Cからのパルス出
力信号S3をフォトカプラで受け、パワートランジスタ
やIGBTなどのスイッチング電力増幅素子に信号を与
えるだけの構成としている。
【0026】上記構成で、制御対象9のプロセス量が信
号検出部2A,2B,2Cにより検出され、ディジタル
プロセス信号として、制御部3A,3B,3Cにそれぞ
れ入力される。それぞれの制御部3A,3B,3Cで
は、ディジタルプロセス信号と予め定められた設定信号
との偏差信号を制御演算して制御対象9のプロセス量を
所定値とする図3に示すような目標信号S1を作成す
る。さらに、それぞれの制御部3A,3B,3C内で
は、図3に示す如く、のこぎり状の変調信号S2を発生
させ、目標信号S1と比較演算を行いパルス出力信号S
3を発生させる。
【0027】パルス出力信号S3は、変調信号S2が目
標信号S1よりも小さい間は”1”となり、高くなる
と”0”となる。この場合、目標信号S1の信号が小さ
いと、目標信号S1と変調信号S2の交点が低いため、
パルス出力信号S3が”1”となる時間が短くなり、増
幅部6A,6B,6Cが”1”を出力する時間が短くな
る。この出力時間が目標信号S1の大きさに比例するこ
とから、制御対象9のプロセス量が設定値になるように
制御される。
【0028】また、各系統の診断部8A,8B,8Cに
は、パルス出力信号が入力され、各系統の診断部8A,
8B,8Cでは、パルス出力信号が入力されている間
は、その系統が正常と判断され、パルスがなくなると異
常と判断される。これによって各系統A,B,Cの出力
は、回路素子等が故障すれば、パルス出力を行うことが
できなくなるため、診断部8で各系統の異常が簡単に診
断される。
【0029】このように制御部3A,3B,3Cの出力
から、制御対象までの信号をパルス出力とすることによ
り、増幅部6A,6B,6Cで光絶縁することができ、
アナログ信号の制御で必要としていた変調回路と復調回
路と絶縁トランスとが不要となり、少なくとも基板1枚
分を削減できる。その上、増幅部6A,6B,6Cで
も、スイッチング電力増幅素子で済むため演算増幅回路
部分が不要になり、回路構成が簡単になり、信頼性が向
上する。従って、タービン制御等のように膨大な制御対
象を有するプラントに多重化制御装置1を適用すれば多
重化制御装置1の小型化が図られると共に、信頼性が一
層高まる。
【0030】また、各系統の診断を他の系統との比較で
行わず、パルス出力の有無のみで診断することにより、
2重化の制御装置においても、故障側の制御装置の判別
が可能となる。
【0031】図4は、本発明の第2実施例を示す多重化
制御装置の構成図である。
【0032】図1に示す第1実施例では、多重化した制
御装置をA系、B系、C系の3つと診断部に分けていた
が、第2実施例では、信号検出部2A,2B,2Cと制
御部3A,3B,3Cおよび診断部8A,8B,8Cを
1つの収納部にまとめた構成としている点が異なる。
【0033】ここで、10AはA系統の回路ブロックで
あり、信号検出部2A、制御部3A、診断部8Aから構
成される。10B,10CはそれぞれB系統、C系統の
回路ブロックであり、同様の構成となっている。回路ブ
ロック10A,10B,10Cは、信号検出回路と制御
部3A,3B,3Cなどの演算回路のみで構成し、電力
増幅が必要な増幅部6A,6B,6Cとは分離してい
る。
【0034】この構成によって、増幅部6A,6B,6
Cが他と分離され、第1実施例の作用に加えて、診断部
8A,8B,8Cまで各系統の回路ブロックを同じ回路
構成とされる。また、回路ブロック10A,10B,1
0Cは、電力増幅を必要とする部分を分離したことによ
り、それぞれ集積回路などの回路素子を内部にひとまと
めにして収納される。
【0035】このように、各系統の回路ブロックを同じ
回路構成とし、半導体に回路を微細加工した集積回路等
に収納することにより、制御装置を多重化しても小型に
することができ、装置の大型化を抑えることができる。
【0036】図5は、本発明の第3実施例を示す多重化
制御装置の構成図である。
【0037】第3実施例では、第2実施例を示す図4の
出力選択部7の代わりに選択部11A,11B,11C
を各系統毎に設けると共に、増幅部6を一つとして、各
制御系が正常であるときには、選択部11A,11B,
11Cの内1つだけが接続され、他の2つが切り離し動
作を行うようにしている。
【0038】以上の構成で、制御部3A,3B,3Cで
は、それぞれが図6に示すように目標信号S1と変調信
号S2とを発生させ、制御部3Aでは、この目標信号S
1と変調信号S2とを比較し、S3Aのパルス出力信号
S3を発生させる。このS3Aの変調信号は、パルス出
力信号S3の先頭部分に、図6のようなパルスマークM
Aが付いている。
【0039】制御部3Bでは、この目標信号S1と変調
信号S2とを比較し、S3Bのパルス出力信号S3を発
生させる。S3Bのパルス出力信号S3は、信号の先頭
部分に、図6のようなパルスマークMBが付いている。
【0040】制御部3Cでは、この目標信号S1と変調
信号S2とを比較し、S3Cのパルス出力信号S3を発
生させる。S3Cのパルス出力信号S3は、信号の先頭
部分に、図6のようなパルスマークMCが付いている。
【0041】選択部11A,11B,11Cは、所定の
周期によって順次切替えて制御部3A,3B,3Cから
のパルス出力信号S3のいずれか一つを増幅部6および
診断部8A,8B,8Cへ出力する。例えば、まず、選
択部11Aが選択されると、制御部3Aからのパルス出
力信号S3Aがそれぞれの診断部8A,8B,8Cへ入
力される。パルス出力信号S3Aを入力した診断部8A
では、図6に示すパルスマークMAの付いたパルス出力
信号S3Aが入力したか否かを診断してパルスマークM
Aの信号があれば診断部8Aが正常となる。この場合、
パルスマークMAの信号がないとき、診断部8Aが異常
として回路ブロック10Aの制御部3Aからの出力を切
り離して制御部3B,3Cに対応する選択部11B,1
1Cを順次切替える。
【0042】このように、第2実施例と同様の効果が得
られ、さらに、増幅部を一つとすることから、図4の例
よりもコンパクト化することができる。また、選択部の
診断ができる。
【0043】なお、第3実施例は増幅部を一つしか設け
ていないが、この部分は電力を増幅しているのみで、回
路構成自体は単純であるので、信頼性が充分高めること
ができる。
【0044】図7は本発明の第4実施例を示す多重化制
御装置の構成図である。
【0045】図5では、選択部11A,11B,11C
が回路ブロックの外側に配置されているが、第4実施例
では、選択部11A,11B,11Cが回路ブロックの
内側にまとめた構成となっている。
【0046】第4実施例では、回路ブロックを集積回路
等で1体的に構成し、コンパクト化が図られ、その効果
は第3実施例よりさらに大きくなる。
【0047】次に、本発明の第5実施例を図8を参照し
て説明する。
【0048】図8は、図7に示した実施例の回路ブロッ
クを集積回路で構成する場合に、回路部分12の内部に
構成される選択部11Aと、診断部8Aと外部回路との
リード端子としての接続部Tの間にそれぞれ接続線W
1,W2にボンディングワイヤーを設けたものである。
【0049】以上の構成で、仮に接続線W1が断線した
として、この場合にも、選択部11Aからのパルス出力
信号が接続線W2と接続部Tを介して周期的に図7の診
断部8B,8Cに入力しているため診断部8B,8Cと
診断部8Aとから接続線W1の断線が診断される。
【0050】このように、回路ブロックをまとめた場合
に、出力回路の配線を含めて診断できることから、ボン
ディングワイヤーの断線であっても検出が可能となる。
【0051】次に、本発明の第6実施例を図9を参照し
て説明する。
【0052】第6実施例は、制御対象がn個の場合に適
用され、これに対応して回路ブロックは各制御系統毎に
n個あり、それらが制御対象毎に3重化されている。
【0053】回路ブロック10AはA系統であり、その
中に10Aa〜10Anまでの回路ブロックが収納され
ている。回路ブロック10B,10Cについても同様の
構成となっている。
【0054】この構成により、図11に示した従来の多
重化制御装置に比べて各制御系統が回路ブロックで1体
化されているため、膨大な数の制御対象を制御すると大
幅なコンパクト化と回路構成の簡素化が図られ、さらに
一層信頼性も向上する。
【0055】次に、本発明の第7実施例を図10を参照
して説明する。
【0056】第7実施例は、第6実施例の図9の3重化
構成の回路を2重化構成として、その各系統毎に、制御
部の演算を含んだ回路部分13と選択部11との間に選
択部14を追設し、さらに、各回路ブロック10A,1
0B,10Cの内部に診断部15を設け、各回路ブロッ
クを独立にして、さらに、診断部16を設けるようにし
たものである。
【0057】選択部14の出力は、診断部15と診断部
16とにそれぞれ入力するようにし、回路ブロック10
Aの選択部11Aと、回路ブロック10Bの選択部11
Bのいずれかが選択され、いずれか他方へ切り離し出力
を診断部16から与えられるようにしている。回路ブロ
ック10A,10B内の診断部15A,15Bには、診
断部16から選択信号が与えられるようになっている。
【0058】この構成によって、診断部16から選択信
号が順次診断部15A,15Bに送られ、選択部14A
a〜14Anまでの一つと、選択部14Ba〜14Bn
までの対応する一つが同じ順番で選択されてパルス出力
信号が読み込まれる。診断部16に読み込まれた対応す
る二つのパルス出力信号は、比較診断される。この比較
によって、異常の系統が検知されると診断部16から対
応する選択部11Aへまたは選択部11Bへ切替信号が
出力され正常な系統の回路ブロック13Aまたは回路ブ
ロック13Bからパルス出力信号が制御対象へ出力され
る。
【0059】このように、集積回路の中に多くの制御系
統を収納した場合であっても、集積回路の外部配線を増
加させることなく、多重化した制御回路の出力を比較診
断することができ、不良側の集積回路を制御から除外す
ることが可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
制御部の出力から、制御対象までの信号をパルス出力と
することにより、増幅部で光絶縁することができ、アナ
ログ信号の制御で必要としていた変調回路と復調回路と
絶縁トランスとが不要となり、増幅部でも、スイッチン
グ電力増幅素子で済むため演算増幅回路部分が不要にな
り、回路構成が簡単になり、信頼性が向上する。従っ
て、タービン制御等のように膨大な制御対象を有するプ
ラントに多重化制御装置を適用すれば、多重化制御装置
の小型化が図られると共に、信頼性が一層高まる。
【0061】請求項2の発明は、診断部がそれぞれ制御
系統に対応した系統を異常と診断し、選択部により切り
離されるため信頼性を充分高めることができる。また、
各系統のブロックを一体化して収納部に収納し、増幅部
を一つとしたためコンパクト化することができる。
【0062】請求項3の発明は、信号出力線と診断信号
を取り出す線を収納部の出力端子経由としたため出力回
路の配線を含めて診断できることから、接続線が断線し
ても検出が可能となる。
【0063】請求項4の発明は、制御対象が複数個ある
場合でも、各系統の回路ブロックを同じ回路構成とし
て、外部の信号線の数も減少させ、半導体回路を微細加
工した集積回路等に収納することにより、制御装置を多
重化しても小型にすることができ、装置の大型化を抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す多重化制御装置の構
成図である。
【図2】図1の診断部を示す説明図である。
【図3】図1の動作を示すパルス信号の説明図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す多重化制御装置の構
成図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す多重化制御装置の構
成図である。
【図6】図5の動作を示すパルス信号の説明図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す多重化制御装置の構
成図である。
【図8】本発明の第5実施例を示す多重化制御装置に備
える制御ブロックの構成図である。
【図9】本発明の第6実施例を示す多重化制御装置の構
成図である。
【図10】本発明の第7実施例を示す多重化制御装置の
構成図である。
【図11】従来例を示す多重化制御装置の構成図であ
る。
【図12】図11の多重化制御装置の診断ブロックの構
成図である。
【符号の説明】
1 多重化制御装置 2A,2B,2C 信号検出部 3A,3B,3C 制御部 6A,6B,6C 増幅部 7A,7B,7C 出力バランス部 8A,8B,8C,15A,15B,16 診断部 9 制御対象 10A,10B,10C,13A 回路ブロック 11A,11B,11C,14 選択部 12, 回路部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一構成のn個の制御手段からそれぞれ
    出力されるn個の出力信号のいずれか1つを選択して制
    御対象へプラント操作信号を出力する多重化制御装置に
    おいて、 前記制御手段がそれぞれ、前記制御対象からプロセス量
    を取り込みディジタルプロセス信号を出力する信号検出
    部と、この信号検出部から出力されるディジタルプロセ
    ス信号と予め定められた設定信号との偏差信号を制御演
    算して前記制御対象の前記プロセス量を所定値とするた
    めの目標信号を生成する手段と、この手段から出力され
    る目標信号と所定の変調信号とからパルス幅変調によっ
    てパルス出力信号を出力する手段とからなる制御部と、
    この制御部が出力するパルス出力信号を光絶縁し、か
    つ、スイッチング素子によって増幅する増幅部とから構
    成されると共に、前記増幅部が出力するn個のパルス出
    力信号を取り込んで前記各制御手段の異常か否かの診断
    をする診断部と、この診断部による診断に応じて前記制
    御手段の増幅部が出力するn個のパルス出力信号から1
    つを選択して前記プラント操作信号として前記制御対象
    へ出力する出力選択部とを備えたことを特徴とする多重
    化制御装置。
  2. 【請求項2】 同一構成のn個の制御手段からそれぞれ
    出力されるn個の出力信号のいずれか1つを選択して制
    御対象へプラント操作信号を出力する多重化制御装置に
    おいて、 前記制御手段がそれぞれ、前記制御対象からプロセス量
    を取り込みディジタルプロセス信号を出力する信号検出
    部と、この信号検出部から出力されるディジタルプロセ
    ス信号と予め定められた設定信号との偏差信号を制御演
    算して前記制御対象の前記プロセス量を所定値とするた
    めの目標信号を生成する手段と、この手段から出力され
    る目標信号と所定の変調信号とからパルス幅変調によっ
    てパルス出力信号を生成すると共に、前記制御手段をそ
    れぞれ識別するための識別データを含むパルス出力信号
    を出力する手段とからなる制御部と、前記制御部から出
    力されるパルス出力信号を取り込み、選択信号がある
    と、前記パルス出力信号を前記制御対象へ出力する選択
    部と、前記制御対象へ出力するパルス出力信号を取り込
    み前記パルス出力信号の前記識別データによって故障診
    断して故障のとき、故障信号を出力する診断部とから構
    成されて収納部にまとめて収納される一方、前記各制御
    手段の選択部が出力するパルス出力信号を増幅して前記
    制御対象へ前記プラント操作信号として出力する増幅部
    と、前記選択部へ順次所定の周期で前記選択信号を出力
    して前記パルス出力信号を順次切替えて前記増幅部を介
    して前記制御対象へ出力し、前記それぞれの診断部の故
    障信号によって対応する制御手段が出力するパルス出力
    信号を除外して正常な制御手段によるパルス出力信号を
    出力するように前記選択部へ前記選択信号を出力する切
    替える手段とを備えたことを特徴とする多重化制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段の前記収納部に出力端子部
    を設け、前記選択部と前記収納部の出力端子とを第1接
    続線で接続し、かつ、前記出力端子部と前記診断部とを
    第2接続線で接続したことを特徴とする請求項2記載の
    多重化制御装置。
  4. 【請求項4】 m個の制御対象のそれぞれに対してn個
    の制御手段から出力されるn個の出力信号のいずれか1
    つを選択してプラント操作信号を出力する多重化制御装
    置において、 前記制御手段がそれぞれ、前記制御対象からプロセス量
    を取り込みディジタルプロセス信号を出力する信号検出
    部と、この信号検出部から出力されるディジタルプロセ
    ス信号と予め定められた設定信号との偏差信号を制御演
    算して前記制御対象の前記プロセス量を所定値とするた
    めの目標信号を生成する手段と、この手段から出力され
    る目標信号と所定の変調信号とからパルス幅変調によっ
    てパルス出力信号を出力する手段とからなる制御部とか
    ら構成されると共に、前記m個の制御対象に対応してm
    個の前記制御手段をまとめて収納部に収納し、この収納
    部内に前記m個の制御手段に対応する選択信号によって
    パルス出力信号を出力するm個の選択部を収納して1つ
    の制御装置として、この制御装置をn個備える一方、前
    記それぞれ制御装置のそれぞれ制御手段が出力するパル
    ス出力信号を読み込み故障診断して故障のある制御手段
    のパルス出力信号を除外して前記それぞれの選択部へそ
    れぞれの前記制御対象に対してn個のパルス出力信号か
    ら1つを選択して前記選択信号を出力するように切替え
    る診断部と、前記各選択部から出力される前記パルス出
    力信号を増幅して前記m個の制御対象へ前記プラント操
    作信号として出力する増幅部とを備えてなることを特徴
    とする多重化制御装置。
JP18212293A 1993-06-29 1993-06-29 多重化制御装置 Pending JPH0720903A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449232B1 (ko) * 2001-12-04 2004-09-18 한국전기연구원 다중화 제어기용 펄스 보우팅 방법
CN115784593A (zh) * 2022-11-18 2023-03-14 中国建材国际工程集团有限公司 一种平板玻璃切割压力控制器

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