JP6856416B2 - プロセス制御システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、プロセス制御システムに関する。
センサを入力とするプロセス制御システムにおいては、センサの使用数量は膨大である。一方、センサから供給される信号の不具合は、システム全体に影響を及ぼす場合があり、センサやその入力系統の故障判定は、システムの安定運用のために重要である。
センサに限らず、CPU等を冗長化したプロセス制御システムにおいても、問題なく冗長化できているか否かを適時にチェックすることもシステムの安定運用のためには、重要である。
これらのセンサ等の故障判定には、いくつかの技術が知られている。その1つにセンサ自体に故障診断機能をもたせる技術がある。この場合には、専用の試験回路をセンサ側にもたせて、外部から試験信号を与え、その入出力を確認することによって故障診断を行うことができる。
上述の技術では、センサ試験用の配線が増加するので、これを抑えるために入力回路直近にCPUを設け、センサ状態信号と異常信号を伝送ネットワークを用いてまとめてメインCPUに入力する(特許文献1)。
その他には、故障が発生した際、入力回路を故障診断モードに切り替える技術が知られている(特許文献2)。この故障診断モードでは、内部半導体スイッチによりセンサからの入力は切り離され、入力回路のもつ試験信号出力回路へと接続される。入力と試験信号を比較することで入力回路の故障診断ができる。
特開平3−97396号公報 特開2002−82714号公報
工場の製造ラインは制御システムによって自動制御されており、高い生産性をもっていることが一般的である。自動制御のためには制御用コンピュータを中心に各種センサやアクチュエータ、保護システム等が機能的につながっている必要があり、どれか1つでも故障・欠損すると自動制御による運転が不能になる。重要設備等に関しては、その運転不能を防ぐために二重化なども一般的だが、システムの二重化は単純にセンサおよび入力回路のコストが倍になることになり、入力点数が増えることによって制御システムとしても負荷が上がる。制御システムの中でも数としてはセンサが桁違いに多く、センサの故障診断に関しては研究が行われ、製品化がなされている。
図2は、一般的なプロセス制御システム200におけるセンサ入力の一例である。製造ラインに取り付けられたセンサ10は外線12によって制御盤内にある入力回路220へと入力される。入力回路220内ではフォトカプラ31により電気的に絶縁され、制御装置240へとセンサ状態が取り込まれる。
図3は、図2で説明したセンサ入力処理のタイミングチャートである。センサ10の状態は、サンプリング周期Ts[sec]毎にスキャンされ、入力バッファ241にその状態が保持される。入力バッファ241への保持を確実にするために入力遅れTd1[sec]を経て、入力バッファ241に保持された信号を制御部241への状態入力へコピーし、入力処理Tp[sec]を経て、制御部241へと状態が入力される。この一連の動作をスキャン毎に行うのが入力回路220と制御装置240の役割である。なお、制御装置240への状態入力は入力処理中以外に信号が規定されておらず(Void状態)、入力処理が終わり、次の入力処理が始まるチャート内の斜線部は入力回路としては暇な(自由な)時間である。
図4は、故障診断機能付きセンサ310を用いたプロセス制御システム300の一例である。故障診断機能付きセンサ310の検出部であるセンサ10および入力回路220は通常と変わらないが、センサ10とともに試験用コイル310aがパッケージングされている。試験用コイル310aには故障診断出力回路360を介して制御装置340の制御部342から供給されるテスト信号によって励磁される。試験用コイル310aが励磁されると検出部であるセンサ10は強制的に開閉される。制御部342からのテスト信号と制御部342への入力を比較することによって、センサ10、外線12および入出力回路の健全性の確認が可能である。
本構成は実際にセンサの検出部を直接開閉してシステムに入力テストが可能なため、健全性の確認という点では大きなメリットがあるとされている。しかしながら、下記のようなデメリットがある。
(1)センサパッケージ内に試験用コイルを内蔵させる必要があり、センサ単体のコストが上がる。
(2)試験用コイルのために専用の出力回路が追加で必要となる。
(3)試験用コイルのために外線接続が2倍になる。
(4)テスト信号から入力信号の比較で一致しなかったとき、故障だということは確認できるが、出力回路、外線、センサ本体、入力回路のどこで故障が発生しているか不明である。
上述した通り、センサの数は桁違いに多く、センサのコスト、外線の追加、専用の出力回路追加は望ましくない。また、センサ入力1つでも不健全だと自動制御が不能になるため、故障発生時に発生場所を迅速に特定することが求められる。
上記の問題を解決しようとする技術が、特許文献1のシーケンス制御システムの故障診断装置である。故障診断機能付きセンサの配線増加を少なくするために、複数のセンサ入力と故障信号をまとめてCPUで伝送するという手法である。伝送されるデータにセンサ番号と故障信号を乗せることによって故障原因特定を早めることができる。
しかしながら、この手法だとセンサから入力回路までの外線の本数は減らすことができないし、複数のセンサの中から異常が発生したセンサは特定できても、出力回路、外線、センサ本体、入力回路のどこで故障したのかの特定は不可能である。
特許文献2の入出力回路系の故障診断回路は、センサの入力異常がどこで発生したのかを特定するための手法である。通常モード時は図2のような通常の入力システムと変わらないが、故障が発生したときに故障診断モードへと切り替える。故障診断モードでは入出力回路の外部端は切り離され、制御システム内で発生させるテスト信号で故障診断を行う。故障診断モードで健全と判断された場合、入力回路よりも内部側は健全であり、故障原因が外線もしくはセンサ本体にあることが特定可能となる。
故障診断機能付きセンサを使うことなく故障診断が可能なことはメリットであるが、故障診断モードにおいて、入出力端を外部と切り離すことから当然ながら運転中に診断はできず、あくまでも故障発生後にその原因を特定するのに寄与するだけである。
本発明に係る実施形態は、故障診断機能付きセンサを用いず、システムを停止させることなく故障診断を行うプロセス制御システムを提供する。
実施形態に係るプロセス制御システムは、センサからの出力であるセンサ信号を入力する入力部と、前記センサと前記入力部との間に設けられ、前記センサ信号を模擬する疑似センサ信号を生成する疑似センサ部と、を含む入力回路と、前記センサまたは前記疑似センサ部のいずれかを選択し、前記センサを選択した場合には、前記センサ信号を入力し、前記疑似センサ部を選択した場合に、前記入力部の異常の有無を判定する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記センサ信号を取得し、前記疑似センサ信号を生成するサンプリング周期を生成し、前記サンプリング周期ごとの入力処理期間で前記センサ信号を取得し、前記サンプリング周期内の前記入力処理期間とは異なる期間に設定された故障診断処理期間内で、前記疑似センサ信号を生成する。
本実施形態では、センサと入力部との間に設けられてセンサ信号を模擬する疑似センサ信号を生成する疑似センサ部を含む入力回路と、センサを選択しないときに疑似センサ部を選択して入力部の異常を判定する制御装置を備えるので、別に故障診断回路を設けることなく、かつ、システム全体を停止させることなく、入力回路の故障診断を行うことができる。
実施形態に係るプロセス制御システムを例示するブロック図である。 従来のプロセス制御システムの一部を例示するブロック図である。 従来のプロセス制御システムの動作を説明するためのタイミングチャートの例である。 従来のプロセス制御システムの一部を例示するブロック図である。 実施形態のプロセス制御システムの動作を説明するためのタイミングチャートの例である。 実施形態のプロセス制御システムの動作を説明するためのフローチャートの例である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
図1は、実施形態に係るプロセス制御システムを例示するブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のプロセス制御システム100は、入力回路20と、制御装置40と、を備える。入力回路20は、入力端子21a,21bを介して、センサ10に電気的に接続されている。センサ10と入力回路20の入力端子21a,21b間は、導線からなる外線12によって電気的に接続される。
入力回路20は、制御装置40に接続されている。入力回路20は、図示しない入力モジュール内に1つ以上設けられている。入力モジュールに複数の入力回路20が設けられている場合には、制御装置40から送出される制御信号にもとづいて複数の入力回路20のうちから1つを選択して制御装置40と接続される。
入力回路20は、電源端子21c,21dを介して、電源装置50に接続されている。入力回路20は、電源装置50から電力を供給されて動作する。なお、図示しないが、制御装置40も電源装置50からの電力供給によって動作する。入力モジュールに複数の入力回路20が設けられている場合には、たとえば1つの電源装置50からすべての入力回路20に電力が供給される。
プロセス制御システム100は、センサ10からの信号を入力回路20に入力して、入力回路20では、適切な電気信号に変換して、変換された電気信号を制御装置40に供給する。制御装置40は、供給されたデータを含む電気信号を適切に判断して、たとえばプログラムにしたがって、処理を進める。
プロセス制御システム100は、たとえばプログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller、PLC)である。プロセス制御システム100は、図示しない出力モジュールをさらに備え、プログラムにしたがって、出力モジュールによってアクチュエータ等を駆動する。
実施形態のプロセス制御システム100の構成について詳細に説明する。
入力回路20は、入力部30と疑似センサ部32とを含む。疑似センサ部32は、センサ10と入力部30との間に接続されている。
入力部30は、この例では、フォトカプラ31を含む。フォトカプラ31の発光素子は、電源装置50に直列に接続されており、電源装置50によって駆動される。フォトカプラ31の受光素子が制御装置40に接続されている。入力部30は、フォトカプラに限らず、他の回路要素、たとえばアナログ信号をディジタル信号に変換するアナログ−ディジタル変換器等を含んでもよい。なお、この例では、過電流が流れた場合等に入力回路20や電源装置50を保護するためにヒューズFが設けられている。
疑似センサ部32は、2つのスイッチ32a,32bを含む。スイッチ32aは、フォトカプラ31と電源装置50との直列回路の両端に接続されている。スイッチ32aが閉じると、センサ10が開いていても電源装置50からフォトカプラ31に電力が供給される。スイッチ32bは、入力部30とセンサ10との間で直列に接続されている。スイッチ32bが開くと、センサ10が閉じていても、電源装置50からフォトカプラ31への電力が遮断される。
スイッチ32a,32bは、制御装置40からの制御信号によって開閉される。プロセス制御システム100が通常に動作しているときには、スイッチ32aは開放され、スイッチ32bは閉じている。センサの故障診断時には、制御装置40からの制御信号に応じてスイッチ32a,32bは開閉する。
スイッチ32a,32bは、好ましくは、半導体スイッチである。スイッチ32a,32bは、たとえば光MOSFETを用いた半導体リレーを用いてもよい。スイッチ32a,32bとして半導体スイッチを用いることによって、故障診断のための期間を短縮することを可能にするとともに、疑似センサ部32の実装面積を削減することが可能になる。
制御装置40は、入力バッファ41と制御部42とを含む。入力バッファ41は、入力部30から出力されるデータを含む電気信号を一時的に保持する。入力バッファ41は、たとえば制御部42が生成するサンプリング周期Tsの最初のタイミングで取り込まれたデータを保持し、サンプリング周期Tsの最後のタイミングで、保持されたデータをリセットする。入力バッファ41のデータは、制御装置40によってセット、リセットが制御される。
制御部42は、たとえばCPUである。制御部42は、記憶部(図示せず)を含んでいてもよい。制御部42は、外部の記憶装置に接続されていてもよい。制御部42は、記憶部や記憶装置に格納されたプログラムの各ステップにしたがって動作する。制御部42は、センサ10のデータを取り込んで適切な処理を行うとともに、入力回路20の故障診断のための処理を実行する。
実施形態のプロセス制御システム100の動作について説明する。
図5は、実施形態のプロセス制御システムの動作を説明するためのタイミングチャートの例である。
実施形態のプロセス制御システム100では、サンプリング周期Tsの開始付近でセンサ10のデータを取り込んで、入力バッファ41に保持し、保持されたデータにもとづいて制御部42がプログラムにしたがう処理を実行する。実施形態では、そのサンプリング周期Tsの処理時間以外の期間(Void期間)において、入力部30の故障診断を行う。
図5では、一点鎖線で囲んだ期間において、故障診断を行うことが示されている。制御装置40へのセンサ信号入力は、各サンプリング周期Tsの開始時間t1,t2,…から(Td1+Tp)の期間では、通常の入力処理が実行される。ここで、Td1[sec]は入力遅れ時間であり、Tp[sec]は入力処理のための期間である。通常の処理については、入力処理Tp[sec]中に行われるため、上述した従来のプロセス制御システム200等における動作と同様である。
入力回路20の故障診断処理は、入力処理後、試験信号遅れ時間Td2[sec]を経て、試験信号処理をTt1[sec]またはTt2[sec]の期間で行う。試験信号処理期間Tt1[sec]は、スイッチ32aの開閉による処理期間である。試験信号処理期間Tt2[sec]は、スイッチ32bの開閉による処理期間である。これらの期間は、同じであってもよいし、異なる期間を設定してもよい。
動作について、タイミングチャートにしたがって、より詳細に説明する。時刻t1から始まるサンプリング周期Tsにおいては、センサ10の状態が「閉」から「開」に変化する。入力バッファ41には、Td1+Tpの期間におけるデータが保持される。つまり、時刻t1における入力バッファ41のデータは、センサ10が「閉」であるとのデータである。なお、通常の動作によって、センサ10の状態のデータを取り込む場合には、疑似センサ部32のスイッチ32aは開いており、スイッチ32bは閉じるように、制御部42によって制御されている。
時刻t2〜t3に対応するサンプリング周期Tsでは、センサ10の状態は、全期間を通じて「開」であり、入力バッファ41には、センサ10が「開」であるとのデータが保持される。
時刻t4に対応するサンプリング周期Tsでは、センサ10の状態は、「開」から「閉」に変化する。入力処理の期間(Td1+Tp)では、センサ10の状態は「開」なので、入力バッファ41には、センサ10は「開」であるとのデータが保持される。
時刻t5に対応するサンプリング周期Tsでは、入力処理の期間(Td1+Tp)ではセンサ10の状態が「閉」なので、入力バッファ41には、センサ10は「閉」であるとのデータが保持される。
入力処理の期間によって入力バッファ41に保持されたデータは、制御部42に取り込まれて、たとえばプログラムにしたがう処理がなされる。
故障診断の手順について説明する。時刻t1に対応するサンプリング期間Tsでは、センサ10の状態が「閉」であるとのデータが制御部42に取り込まれている。制御部42は、センサ10の状態が「閉」であるとのデータにもとづいて、疑似センサ部32のための制御信号を生成する。制御部42は、センサ10の状態が「閉」である場合には、スイッチ32aを開いた後、閉じているスイッチ32bを開くように制御信号を疑似センサ部32に送出する。
スイッチ32aを開いた状態で、スイッチ32bを開くと、入力バッファ41には、センサ10の状態が「開」となったのと同じデータが保持される。制御部42は、通常の動作によって取り込まれたデータと、故障診断によって取り込まれたデータとを比較することによって、「閉」のデータが「開」のデータに変化することを検出することができる。入力部30に不具合(たとえばフォトカプラがオープン不良等)がある場合には、スイッチ32aを開いた状態で、スイッチ32bを開いても、データの変化を検出することができない。したがって、入力回路20の故障を検出することができる。
時刻t2〜t4にそれぞれ対応するサンプリング期間Tsでは、通常の動作によるセンサ10の状態は、「開」であり、制御部42は、スイッチ32aを閉じて、スイッチ32bを開くように制御信号を疑似センサ部32に送出する。
スイッチ32bを閉じた状態で、スイッチ32aを閉じると、入力バッファ41には、センサ10の状態が「閉」のデータに変化する。入力回路20に断線等の故障が生じている場合には、入力バッファ41に取り込めるデータは、「閉」とすることができないので、入力回路20の故障を検出することができる。
時刻t5に対応するサンプリング周期Tsについては、時刻t1に対応するサンプリング周期Tsと同じ動作をする。
図6は、実施形態のプロセス制御システムの動作を説明するためのフローチャートの例である。
実施形態のプロセス制御システム100の一連の動作について、図6のフローチャートにしたがって説明する。図6の破線の枠内の処理が故障診断のための処理を示している。
図6に示すように、ステップS1において、制御部42は、サンプリングのスキャンを開始する。この例では、サンプリング周期Tsは、スキャン毎に一定の定周期スキャンであるが、スキャン毎、あるいはいくつかのスキャン毎にサンプリング周期を異なるように設定してもよい。
ステップS2,S3において、制御部42は、入力遅れを考慮した入力処理期間(Td1+Tp)の間にセンサ10からのデータを取り込む。
ステップS4,S5において、制御部42は、故障診断のための試験信号遅れ時間Td2を考慮して、取り込んだセンサ10の状態のデータを判定する。
ステップS5では、このスキャンタイミングで取り込んだセンサ10の状態のデータが「開」であった場合には、制御部42は次のステップS6に処理を遷移させる。センサ10の状態のデータが「閉」であった場合には、制御部42は他のステップS12に処理を遷移させる。
ステップS6において、制御部42は、疑似センサ部32のスイッチ32aを閉じる。なお、スイッチ32bは閉じたままでもよいし、スイッチ32aの閉鎖に応じて開いてもよい。
ステップS7において、制御部42は、スイッチ32aを閉じたことによって取り込まれたデータが「開」であるか「閉」であるかを判定する。「閉」である場合には、制御部42は、故障診断のための試験信号処理の終了を待って(ステップS9およびANDロジック)次のステップS10へ処理を遷移させる。
ステップS10において、制御部42は、スイッチ32aを開く。
ステップS11において、制御部42は、次のサンプリングのためのスキャンを待機し、ステップS1に戻る。
ステップS7で、データが「開」であった場合には、ステップS8において、制御部42は、入力回路20に異常がある旨の警報を生成する。制御装置40は、入力回路異常をたとえばコンソールのモニタ等に表示する。
ステップS8の異常処理については、センサ10が検出する対象の重要度に応じて、異なる処理を実行するようにしてもよい。たとえば、センサ信号の欠落がシステム全体のパフォーマンスに影響するような場合には、そのセンサ10および入力回路20を含む入出力系の稼働を停止したり、冗長系統に運用を切り替えたり等の割り込み処理を実行することもできる。
この例では、異常処理を実行した後、処理をステップS10に遷移させてスイッチ32aを開く。
ステップS5で、そのスキャンにおけるセンサ10の状態が「閉」であった場合には、ステップS12において、制御部42は、スイッチ32bを開放する。
ステップS12において、制御部42は、疑似センサ部32のスイッチ32bを開く。なお、スイッチ32aは開いたままとする。
ステップS13において、制御部42は、スイッチ32bを開いたことによって取り込まれたデータが「開」であるか「閉」であるかを判定する。「開」である場合には、制御部42は、故障診断のための試験信号処理の終了を待って(ステップS14およびANDロジック)次のステップS16へ処理を遷移させる。
ステップS16において、制御部42は、スイッチ32bを閉じる。
ステップS13で、データが「閉」であった場合には、ステップS15において、制御部42は、入力回路20に異常がある旨の警報を生成する。制御装置40は、入力回路異常をたとえばコンソールのモニタ等に表示する。なお、異常処理については、ステップS8の場合と同様に任意に設定することができる。
異常処理の終了後、制御部42は、処理をステップS11に遷移させる。
このようにして、入力回路20のVoid状態の期間に、入力回路20の故障診断を行うことができる。
本実施形態のプロセス制御システムの効果について説明する。
本実施形態のプロセス制御システム100では、入力回路20が疑似センサ部32を含んでいる。制御装置40が通常のセンサ信号データを取り込むタイミングとは別のVoid状態の期間に、制御装置40によって疑似センサ部32を制御することによって、入力回路20に故障があるか否かを検出することができる。そのため、故障診断機能付きのセンサを用いず、プロセス制御システム100の通常の運用を停止させることなく、適時、入力回路20の故障有無を検出することができる。故障診断の期間Tx[sec]は、上述のタイミングによって決定される。すなわち、Txは、以下の期間が確保されれば、故障診断を行うことができる。
Tx=Ts−(Td1+Tp+Td2+Tt1)
または、
Tx=Ts−(Td1+Tp+Td2+Tt2)
本実施形態のプロセス制御システム100では、上述したように、故障診断機能付きセンサを用いる必要がないので、故障診断のための外線の引き回し等を行う必要がなく、設備施工が容易になる。また、多くの外線の引き回しによる誤配線等の事故を生じる可能性も少なくすることができる。
本実施形態のプロセス制御システム100では、センサ10と入力回路20との間に疑似センサ部32を有している。疑似センサ部32のスイッチ32a,32bの開閉を疑似的に行うので、異常を検出した場合には、異常検出箇所が入力回路20であることを特定することができ、故障原因調査や修理等の時間を短縮することができる。
上述の例では、オンオフの2値をとるセンサへの適用について説明をしたが、3値以上の多値のセンサやアナログ出力のセンサについても容易に適用することができる。
また、センサの入力回路に限らず、冗長化CPUシステムにおける切替スイッチの故障診断等にも容易に適用することができる。
以上説明した実施形態によれば、故障診断機能付きセンサを用いず、システムを停止させることなく故障診断を行うプロセス制御システムを実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
10 センサ、12 外線、20 入力回路、30 入力部、31 フォトカプラ、32 疑似センサ部、32a,32b スイッチ、40 制御装置、41 入力バッファ、42 制御部、50 電源装置、100 プロセス制御システム

Claims (3)

  1. センサからの出力であるセンサ信号を入力する入力部と、前記センサと前記入力部との間に設けられ、前記センサ信号を模擬する疑似センサ信号を生成する疑似センサ部と、を含む入力回路と、
    前記センサまたは前記疑似センサ部のいずれかを選択し、前記センサを選択した場合には、前記センサ信号を入力し、前記疑似センサ部を選択した場合に、前記入力部の異常の有無を判定する制御装置と、
    を備え
    前記制御装置は、
    前記センサ信号を取得し、前記疑似センサ信号を生成するサンプリング周期を生成し、
    前記サンプリング周期ごとの入力処理期間で前記センサ信号を取得し、
    前記サンプリング周期内の前記入力処理期間とは異なる期間に設定された故障診断処理期間内で、前記疑似センサ信号を生成するプロセス制御システム。
  2. 前記制御装置は、入力された前記センサ信号にもとづいて、前記疑似センサ部を駆動することによって前記入力部の異常の有無を判定する請求項1記載のプロセス制御システム。
  3. 前記センサ信号は、開または閉を表す2値のデータを有し、
    前記制御装置は、
    前記センサが開に対応するデータを出力した場合には、閉に対応するデータによって前記疑似センサ部を駆動し、
    前記センサが閉に対応するデータを出力した場合には、開に対応するデータによって前記疑似センサ部を駆動する請求項2記載のプロセス制御システム。
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