JPH10149216A - アナログ出力装置 - Google Patents

アナログ出力装置

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JPH10149216A
JPH10149216A JP30809896A JP30809896A JPH10149216A JP H10149216 A JPH10149216 A JP H10149216A JP 30809896 A JP30809896 A JP 30809896A JP 30809896 A JP30809896 A JP 30809896A JP H10149216 A JPH10149216 A JP H10149216A
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JP30809896A
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Takeshi Kurimoto
武司 栗本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信頼性及び経済性の向上、部品点数の削減化、
回路規模の縮小化、装置外形の小型化を図ることが可能
なアナログ出力装置を提供すること。 【解決手段】制御システムからのデジタル信号をアナロ
グ電圧に変換するD/A変換器5と、D/A変換器5か
らのアナログ電圧をアナログ電流に変換し、このアナロ
グ電流を制御対象8への出力信号として出力する電圧/
電流変換回路7とを備えてなるアナログ出力装置におい
て、電圧/電流変換回路7の出力段に設けられ、電圧/
電流変換回路7から出力される出力信号に対応した大き
さの電流を二次的に発生させる光アナログ素子15と、
光アナログ素子15から発生される電流を電圧に変換す
る抵抗16と、D/A変換器5から出力されるアナログ
電圧と抵抗16により得られる電圧とを比較する比較器
17とからなる故障診断回路3bを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用プラントな
どの制御を行なうデジタル制御システムのアナログ出力
装置に係り、特に故障診断回路を備えたアナログ出力装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種の従来のアナログ出力装
置のハードウェア構成例を示す回路図である。図5にお
いて、アナログ出力装置1aは、例えば4−20mAd
c信号などのような操作出力信号を出力するものであ
る。
【0003】まず、従来のアナログ出力装置1aの構成
について説明する。この従来のアナログ出力装置1a
は、主にアナログ出力回路2と、故障診断回路3aと、
制御バス4から構成されている。
【0004】ここで、アナログ出力回路2は、D/A変
換器5と、絶縁器6と、電圧/電流変換回路7とから構
成される。D/A変換器5は、上位の制御装置または内
部マイクロプロセッサと、制御バス4を介して接続され
ている。制御バス4においては、アドレス、データ、制
御信号などが扱われている。
【0005】D/A変換器5は、制御バス4からデジタ
ル信号を受け取り、このデジタル信号をアナログ電圧に
変換する。すなわち、D/A変換器5は、制御バス4か
ら得た指令により、そのデータに比例したアナログ電圧
を出力する。そして、変換して得たアナログ電圧は、絶
縁器6を介して、電圧/電流変換回路7に出力される。
このD/A変換器5の出力が更新されると、それに追従
してアナログ出力信号も変化する。
【0006】絶縁器6は、D/A変換器5と電圧/電流
変換回路7との間に設けられており、両者を電気的に絶
縁している。電圧/電流変換回路7は、D/A変換器5
から出力されて、絶縁器6で絶縁されたアナログ電圧を
受け取る。そして、受け取ったアナログ電圧をアナログ
電流に変換し、このアナログ電流を出力信号として出力
し、これが制御対象である操作弁などの外部負荷8に送
られる。
【0007】また、故障診断回路3aは、出力電流モニ
タ抵抗9と、差動増幅器10と、絶縁器11と、A/D
変換器12とから構成される。出力電流モニタ抵抗9
は、電圧/電流変換回路7の出力段に設けられており、
電圧/電流変換回路7から出力された電流をモニタする
ためのものである。
【0008】差動増幅器10は、出力電流モニタ抵抗9
の両端に発生した電圧を適切な大きさのアナログ電圧に
増幅する。この増幅された電圧は、絶縁器11を介して
A/D変換器12に出力される。
【0009】絶縁器11は、差動増幅器10とA/D変
換器12との間に設けられており、両者を電気的に絶縁
している。A/D変換器12は、差動増幅器10から出
力されて、絶縁器11で絶縁されたアナログ電圧を受け
取る。そして、受け取ったアナログ電圧をデジタル信号
に変換し、制御バス4に出力する。
【0010】次に、従来のアナログ出力装置1aの動作
について説明する。まず、上位の制御装置または内部マ
イクロプロセッサにより、アナログ出力信号の出力更新
を行なう。
【0011】D/A変換器5は、制御バス4を介して、
この指令を受け取り、これに従って、受け取ったデジタ
ル信号をアナログ電圧に変換する。そして、変換して得
たアナログ電圧は、絶縁器6を介して電圧/電流変換回
路6に出力され、電圧/電流変換回路7によってアナロ
グ電流に変換され、このアナログ電流が出力信号として
出力される。
【0012】出力信号は、出力電流モニタ抵抗9を通過
し、アナログ出力端子(プラス側)13から外部負荷8
に出力され、アナログ出力端子(マイナス側)14に戻
り、電流ループを形成する。
【0013】ここで、高信頼性を必要とするシステムに
おいては、上位の制御装置または内部マイクロプロセッ
サの指令に対して、正しい信号が出力されているかを診
断する必要がある。
【0014】この診断は、出力信号が出力電流モニタ抵
抗9を通過した際に、出力電流モニタ抵抗9の両端に発
生した電圧を用いて行なわれる。すなわち、出力信号が
出力電流モニタ抵抗9を通過にすることによって電圧が
発生する。発生した電圧は、出力信号の電流値に比例し
たものとなる。そして、この電圧は、差動増幅器10に
よって増幅される。増幅された電圧は、絶縁器11を介
してA/D変換器12に出力され、A/D変換器12に
よってデジタル信号に変換される。
【0015】上位の制御装置または内部マイクロプロセ
ッサは、D/A変換器5への出力更新を行なった後、あ
る一定時間経過後に、故障診断回路3aのA/D変換器
12から、デジタル信号を読み込む。
【0016】上位の制御装置または内部マイクロプロセ
ッサは、A/D変換器12から読み込んだA/D変換後
のデジタル信号と、先に出力したデジタル信号との差
が、ある一定の許容差範囲内であるかを診断する。
【0017】この診断の結果、許容差範囲内であれば正
常と判断し、また許容差範囲外であれば異常と判断し
て、故障警報が通知される。このように、従来のアナロ
グ出力装置1aにおいて、高信頼性を必要とするアナロ
グ出力回路2の故障診断手段としては、出力信号の電流
精度を診断するために、専用の差動増幅器10や絶縁器
11、A/D変換器12などで構成する故障診断回路3
aを備えていた。
【0018】しかし、このような従来のアナログ出力装
置1aにおいては、故障診断回路3aを構成する要素
に、高価な差動増幅器10、絶縁器11、A/D変換器
12が必要なため、経済性が非常に悪いという問題があ
った。
【0019】また、同様に、故障診断回路3aを構成す
る要素に、差動増幅器10、絶縁器11、A/D変換器
12が必要なため、部品点数が増大し、回路規模が拡大
し、装置外形も大型化するなどの問題があった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
アナログ出力装置においては、故障診断回路を構成する
要素に、高価な差動増幅器、絶縁器、A/D変換器が必
要なため、経済性が非常に悪いという問題があった。
【0021】また、部品点数が増大し、回路規模が拡大
し、装置外形も大型化するなどの問題があった。本発明
は、信頼性が高く、経済性がよく、回路規模を小さくで
き、部品点数を削減でき、装置外形の小型化を図ること
が可能なアナログ出力装置を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明では、制御システ
ムからのデジタル信号をアナログ電圧に変換するD/A
変換器と、D/A変換器からのアナログ電圧をアナログ
電流に変換し、このアナログ電流を制御対象への出力信
号として出力する電圧/電流変換回路とを備えてなるア
ナログ出力装置において、電圧/電流変換回路の出力段
に設けられ、電圧/電流変換回路から出力される出力信
号に対応した大きさの電流を二次的に発生させる光アナ
ログ素子と、光アナログ素子から発生される電流を電圧
に変換する抵抗と、D/A変換器から出力されるアナロ
グ電圧と抵抗により得られる電圧とを比較する比較器と
からなる故障診断回路を具備したアナログ出力装置を提
供する。
【0023】従って、請求項1に対応する発明のアナロ
グ出力装置においては、故障診断回路を具備したこと
で、アナログ出力装置の信頼性を向上することができ
る。また、光アナログ素子の特徴である絶縁と電流伝達
の特性を利用し、比較器と組み合わせることによって、
故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増幅器、絶
縁器、A/D変換器を用いる必要がないため、経済性の
向上、回路規模の縮小、部品点数の減少、装置外形の小
型化などを図ると共に、故障診断回路そのものの信頼性
も向上することができる。
【0024】次に、請求項2に対応する発明では、制御
システムからのデジタル信号をアナログ電圧に変換する
D/A変換器と、D/A変換器からのアナログ電圧をア
ナログ電流に変換し、このアナログ電流を制御対象への
出力信号として出力する電圧/電流変換回路とを備えて
なる二つのアナログ出力回路を、制御対象に対して並列
に接続して二重化し、一方のアナログ出力回路から制御
対象へ出力される出力信号が異常になると、他方のアナ
ログ出力回路に切り換えて制御対象へ出力信号を出力す
るようにしたアナログ出力装置において、電圧/電流変
換回路の出力段に設けられ、電圧/電流変換回路から出
力される出力信号に対応した大きさの電流を二次的に発
生させる光アナログ素子と、光アナログ素子から発生さ
れる電流を電圧に変換する抵抗と、D/A変換器から出
力されるアナログ電圧と抵抗により得られる電圧とを比
較する比較器とからなる故障診断回路を、それぞれのア
ナログ出力回路に具備したアナログ出力装置を提供す
る。
【0025】従って、請求項2に対応する発明のアナロ
グ出力装置においては、アナログ出力回路を二重化し、
さらに故障診断回路を具備したことで、アナログ出力装
置の信頼性をより一層向上することができる。
【0026】また、光アナログ素子の特徴である絶縁と
電流伝達の特性を利用し、比較器と組み合わせることに
よって、故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増
幅器、絶縁器、A/D変換器を用いる必要がないため、
経済性の向上、回路規模の縮小、部品点数の減少、装置
外形の小型化などを図ると共に、故障診断回路そのもの
の信頼性も向上することができる。
【0027】次に、請求項3に対応する発明では、制御
システムからのデジタル信号をアナログ電圧に変換する
D/A変換器と、D/A変換器からのアナログ電圧をア
ナログ電流に変換し、このアナログ電流を制御対象への
出力信号として出力する電圧/電流変換回路とを備えて
なるアナログ出力装置において、D/A変換器から出力
されるアナログ電圧と、電圧/電流変換回路内部の電圧
とを比較する比較器からなる故障診断回路を具備したア
ナログ出力装置を提供する。
【0028】従って、請求項3に対応する発明のアナロ
グ出力装置においては、故障診断回路を具備したこと
で、アナログ出力装置の信頼性を向上することができ
る。また、比較器のみによって故障診断を行なうので、
故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増幅器、絶
縁器、A/D変換器を用いる必要がないため、経済性の
向上、回路規模の縮小、部品点数の減少、装置外形の小
型化などを図ると共に、故障診断回路そのものの信頼性
も向上することができる。
【0029】次に、請求項4に対応する発明では、制御
システムからのデジタル信号をアナログ電圧に変換する
D/A変換器と、D/A変換器からのアナログ電圧をア
ナログ電流に変換し、このアナログ電流を制御対象への
出力信号として出力する電圧/電流変換回路とを備えて
なる二つのアナログ出力回路を、制御対象に対して並列
に接続して二重化し、一方のアナログ出力回路から制御
対象へ出力される出力信号が異常になると、他方のアナ
ログ出力回路に切り換えて制御対象へ出力信号を出力す
るようにしたアナログ出力装置において、D/A変換器
から出力されるアナログ電圧と、電圧/電流変換回路内
部の電圧とを比較する比較器からなる故障診断回路を、
それぞれのアナログ出力回路に具備したアナログ出力装
置を提供する。
【0030】従って、請求項4に対応する発明のアナロ
グ出力装置においては、アナログ出力回路を二重化し、
さらに故障診断回路を具備したことで、アナログ出力装
置の信頼性をより一層向上することができる。
【0031】また、比較器のみによって故障診断を行な
うので、故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増
幅器、絶縁器、A/D変換器を用いる必要がないため、
経済性の向上、回路規模の縮小、部品点数の減少、装置
外形の小型化などを図ると共に、故障診断回路そのもの
の信頼性も向上することができる。
【0032】最後に、請求項5に対応する発明では、請
求項3または請求項4に記載のアナログ出力装置におい
て、比較器は、D/A変換器から出力されるアナログ電
圧と、電圧/電流変換回路において電圧を電流に変換す
る直前の電圧とを比較するものとしたアナログ出力装置
を提供する。
【0033】従って、請求項5に対応する発明のアナロ
グ出力装置においては、D/A変換器から出力されるア
ナログ電圧と、電圧/電流変換回路が電圧を電流に変換
する直前の電圧とを比較することにより、請求項3また
は請求項4の発明よりも故障診断を行なう範囲が広くな
るので、アナログ出力装置の信頼性をより一層向上する
ことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本実施形態によるアナログ
出力装置のハードウェア構成例を示す回路図であり、図
5と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0035】すなわち、図1に示す本実施形態によるア
ナログ出力装置1bは、図5に示した従来のアナログ出
力装置1aと、アナログ出力回路2の構成は同一である
が、両者の故障診断回路3a、3bの構成が異なる。
【0036】本実施形態によるアナログ出力装置1bの
故障診断回路3bの構成について説明する。この故障診
断回路3bは、光アナログ素子15と、フィードバック
抵抗16と、比較器17とにより構成されている。
【0037】光アナログ素子15は、電圧/電流変換回
路7の出力段に設けられている。光アナログ素子15の
一次側においては、電圧/電流変換回路7からの出力信
号が通過し、通過した出力信号は、外部負荷8に出力さ
れる。光アナログ素子15の二次側においては、一次側
を通過した出力信号にほぼ比例した大きさの電流が発生
する。
【0038】また、二次側は、フィードバック抵抗16
と接続されており、二次側で発生した電流は、このフー
ドバック抵抗16に出力される。フィードバック抵抗1
6は、光アナログ素子15の二次側で発生した電流をア
ナログ電圧に変換する。変換されたアナログ電圧は、比
較器17に出力される。
【0039】比較器17は、一方の入力端に、D/A変
換器5が出力するアナログ電圧を入力し、もう一方の入
力端に、フードバック抵抗16により変換されたアナロ
グ電圧を入力する。
【0040】また、比較器17は、入力した2つのアナ
ログ電圧を比較し、比較の結果、2つのアナログ電圧の
差が比較器17で設定された許容範囲以内であれば、正
常を表すステータス信号”0”を、許容範囲になけれ
ば、異常を表すステータス信号”1”をそれぞれ出力す
る。制御バス4は、比較器17からこの信号を読み出す
ことができる。
【0041】次に、本実施形態によるアナログ出力装置
1bの動作について説明する。本実施形態によるアナロ
グ出力装置1bのアナログ出力回路2が、出力信号を外
部負荷8に出力するまでの動作は、従来技術の説明で述
べた動作と同様である。
【0042】すなわち、上位の制御装置またはマイクロ
プロセッサからの出力信号を出力するためのデータは、
制御バス4を経由して、D/A変換器5に設定される。
D/A変換器5は、このデータに比例したアナログ電圧
を、絶縁器6を介して、電圧/電流変換回路7に出力す
る。電圧/電流変換回路7は、アナログ電圧をアナログ
電流に変換し、出力信号として出力する。
【0043】出力信号は、光アナログ素子15の一次側
を通過して外部負荷8に出力される。ここで、光アナロ
グ素子15においては、一次側に出力信号が通過した際
に、この通過した出力信号にほぼ比例した電流が二次側
に流れる。
【0044】光アナログ素子15の二次側に流れた電流
は、フィードバック抵抗16で、アナログ電圧に変換さ
れる。このアナログ電圧は、比較器17の一方の入力端
子に入力される。また、もう一方の入力端子には、D/
A変換器5が出力したアナログ電圧が入力される。
【0045】比較器17は、入力されたアナログ電圧の
比較を行ない、2つのアナログ電圧の差が比較器17で
設定された許容差以内であれば正常を表すステータス信
号”0”を、許容範囲になければ異常を表すステータス
信号”1”を出力する。
【0046】上位の制御装置またはマイクロプロセッサ
は、D/A変換器5に出力するデータを設定して、一定
時間経過後、比較器17の出力ステータス信号を読み出
し、故障の有無を判定する。
【0047】次に、本実施形態によるアナログ出力装置
1bの効果について説明する。本実施形態によるアナロ
グ出力装置1bにおいては、故障診断回路3bを具備し
ているため、信頼性を向上することができる。
【0048】また、光アナログ素子15の特徴である絶
縁と電流伝達の特性を利用し、比較器17と組み合わせ
ることによって、従来のように故障診断回路3bを構成
する要素に、高価な差動増幅器10、絶縁器11、A/
D変換器12を用いる必要がないため、大幅に安価な部
品でアナログ出力装置1bの故障診断回路3bを構成す
ることができる。
【0049】さらに、部品点数が削減されるため、アナ
ログ出力装置1b自身の実装効率が向上し、装置外形の
小形化が可能であると共に、故障診断回路3bそのもの
の信頼性も向上することができる。
【0050】(第2の実施形態)図2は、本実施形態に
よるアナログ出力装置のハードウェア構成例を示す回路
図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0051】図2において、本実施形態によるアナログ
出力装置1cは、第1のアナログ出力部18aと第2の
アナログ出力部18bとから構成される。第1のアナロ
グ出力部18aと第2のアナログ出力部18bは同一の
構成を持つ。
【0052】第1のアナログ出力部18aと第2のアナ
ログ出力部18bとは、外部負荷8に対して、並列に接
続されている。すなわち、本実施形態によるアナログ出
力装置1cは、第1のアナログ出力部18aと第2のア
ナログ出力部18bとで冗長化、二重化されており、一
方がオンライン系として外部負荷8に出力信号を出力す
るときには、他方はスタンバイ系として出力信号を出力
せずに内部消費するようにしている。
【0053】このような二重化は、産業用の制御システ
ムにおける操作弁など、アナログ出力装置に対して、よ
り高い信頼性が要求される場合に使用される。まず、本
実施形態によるアナログ出力装置1cの構成について説
明するが、ここでは、第1のアナログ出力部18aの構
成について説明し、第2のアナログ出力部18bの構成
の説明は省略する。
【0054】第1のアナログ出力部18aは、主に、ア
ナログ出力回路2と、故障診断回路3cと、制御バス4
と、ダイオード19とから構成されている。ここで、第
1のアナログ出力部18aのアナログ出力回路2は、前
記第1の実施形態によるアナログ出力装置1bのアナロ
グ出力回路2と同一の構成であるため、その説明を省略
する。
【0055】ダイオード19は、オンライン系からの出
力信号が、スタンバイ系に対して流入するのを防ぐ。第
1のアナログ出力部18aの故障診断回路3cは、前記
第1の実施形態によるアナログ出力装置1bの故障診断
回路3bに、スイッチ20a(第2のアナログ出力部1
8bではスイッチ20b)と、光アナログ素子21と、
内部消費用抵抗22と、フィードバック抵抗23と、ス
イッチ24a(第2のアナログ出力部18bではスイッ
チ24b)とを付加した構成となっている。
【0056】スイッチ20aは、一端が光アナログ素子
15の出力段に接続され、他端が光アナログ素子21に
接続されている。このスイッチ20aは、アナログ出力
回路2から出力された出力信号を、ダイオード19を介
して外部負荷8に出力するか、あるいは内部で消費する
かの選択を行なう。スイッチ20aがオフの場合はこの
第1のアナログ出力部18aはオンライン系であり、出
力信号は外部負荷8に出力される。スイッチ20aがオ
ンの場合はこの第1のアナログ出力部18aはスタンバ
イ系であり、出力信号は内部で消費される。
【0057】光アナログ素子21は、一次側の一端がス
イッチ20aの他端と接続され、一次側の他端が内部消
費用抵抗22に接続されている。また、二次側にはフィ
ードバック抵抗23が接続されている。
【0058】この光アナログ素子21は、スイッチ20
aがオンされた場合に一次側を通過する出力信号にほぼ
比例した大きさの電流を、二次側で発生する。発生した
電流はフィードバック抵抗23に出力される。
【0059】内部消費用抵抗22は、光アナログ素子2
1の一次側を通過してきた出力信号を消費する。フィー
ドバック抵抗23は、光アナログ素子21の二次側で発
生した電流をアナログ電圧に変換する。
【0060】スイッチ24aは、フィードバック抵抗1
6により電圧変換されたアナログ電圧、またはフィード
バック抵抗23により電圧変換されたアナログ電圧のい
ずれかを選択する。選択されたアナログ電圧は、比較器
17に送られる。
【0061】スイッチ24aは、この第1のアナログ出
力部18aが、オンライン系となっている時には、フィ
ードバック抵抗16により電圧変換されたアナログ電圧
を選択し、スタンバイ系となっている時には、フィード
バック抵抗23により電圧変換されたアナログ電圧を選
択する。
【0062】なお、上記において、スイッチ20aとス
イッチ20bとは、連動して互いに逆動作するようにし
ている。すなわち、スイッチ20aがオンのときには、
スイッチ20bはオフし、スイッチ20bがオフのとき
には、スイッチ20aはオンするようにしている。
【0063】同様に、スイッチ24aとスイッチ24b
も、連動して互いに逆動作するようにしている。すなわ
ち、スイッチ24aが図示a側に接続されているときに
は、スイッチ24bは図示b側に接続され、スイッチ2
4aが図示b側に接続されているときには、スイッチ2
4bは図示a側に接続されている。
【0064】次に、本実施形態によるアナログ出力装置
1cの動作について説明する。なお、ここでは、第1の
アナログ出力部18aがオンライン系となっており、第
2のアナログ出力部18bがスタンバイ系となっている
場合を例として説明する。
【0065】第1のアナログ出力部18aはオンライン
系であるため、第1のアナログ出力部18aのスイッチ
20aは、オフされている。また、第1のアナログ出力
部18aのスイッチ24aは、図示a側に接続されてい
る。
【0066】これに対して、第2のアナログ出力部18
bはスタンバイ系であるため、第2のアナログ出力部1
8bのスイッチ20bは、オンされている。また、第2
のアナログ出力部18bのスイッチ24bは、図示b側
に接続されている。
【0067】オンライン系である第1のアナログ出力部
18aのアナログ出力回路2が、出力信号を外部負荷8
に出力するまでの動作は、先に述べた説明における動作
と同様である。
【0068】すなわち、上位の制御装置または内部マイ
クロプロセッサからの出力信号を出力するためのデータ
は、制御バス4を経由して、D/A変換器5に設定され
る。D/A変換器5は、このデータに比例したアナログ
電圧を、絶縁器6を介して、電圧/電流変換回路7に出
力する。電圧/電流変換回路7は、アナログ電圧をアナ
ログ電流に変換し、出力信号として出力する。
【0069】出力信号は、光アナログ素子15の一次
側、ダイオード19を通過して外部負荷8に出力され
る。ここで、光アナログ素子15においては、一次側に
出力信号が通過した際に、この通過した出力信号にほぼ
比例した電流が二次側に流れる。
【0070】光アナログ素子15の二次側に流れた電流
は、フィードバック抵抗16で、アナログ電圧に変換さ
れる。スイッチ24aは、図示a側に接続されているの
で、このフィードバック抵抗16で変換されたアナログ
電圧が、比較器17の一方の端子に入力される。もう一
方の入力端子には、D/A変換器5が出力したアナログ
電圧が入力される。
【0071】比較器17は、入力されたアナログ電圧の
比較を行ない、2つのアナログ電圧の差が比較器17で
設定された許容範囲以内であれば、正常を表すステータ
ス信号”0”を、許容範囲になければ異常を表すステー
タス信号”1”をそれぞれ出力する。
【0072】上位の制御装置またはマイクロプロセッサ
は、D/A変換器5に出力するデータを設定して、一定
時間経過後、比較器17の出力ステータス信号を読み出
し、故障の有無を判定する。
【0073】スタンバイ系である第2のアナログ出力部
18bのアナログ出力回路2も、出力信号を出力する。
出力信号は、まず、光アナログ素子15の一次側を通過
するが、スイッチ20bがオンされているため、その後
は光アナログ素子21の一次側を通過して、内部消費用
抵抗22に送られる。出力信号は、この内部消費用抵抗
22によって消費される。
【0074】しかしながら、光アナログ素子21の一次
側に出力信号が通過した際には、この通過した出力信号
にほぼ比例した電流が二次側に流れる。光アナログ素子
21の二次側に流れた電流は、フィードバック抵抗23
で、アナログ電圧に変換される。
【0075】スイッチ24bは、図示b側に接続されて
いるので、フィードバック抵抗23で変換されたアナロ
グ電圧が、比較器17の一方の端子に入力される。もう
一方の入力端子には、D/A変換器5が出力したアナロ
グ電圧が入力される。
【0076】比較器17は、入力されたアナログ電圧の
比較を行ない、2つのアナログ電圧の差が比較器17で
設定された許容範囲以内であれば、正常を表すステータ
ス信号”0”を、許容範囲になければ、異常を表すステ
ータス信号”1”を出力する。
【0077】上位の制御装置またはマイクロプロセッサ
は、D/A変換器5に出力するデータを設定して、一定
時間経過後、比較器17の出力ステータス信号を読み出
し、故障の有無を判定する。
【0078】ここで、例えば第1のアナログ出力部18
aの動作が異常であると診断された場合には、第1のア
ナログ出力部18aはスタンバイ系となり、第2のアナ
ログ出力部18bがオンライン系となる。
【0079】次に、本実施形態によるアナログ出力装置
1cの効果について説明する。本実施形態によるアナロ
グ出力装置1cにおいては、第1のアナログ出力部18
aと第2のアナログ出力部18bとを具備して二重化を
行なっているため、第1のアナログ出力部18aと第2
のアナログ出力部18bのうち、いずれか一方が故障し
ても、正常に動作しているもう一方によって出力信号の
出力ができるので、より一層信頼性を向上することがで
きる。
【0080】また、第1のアナログ出力部18aと第2
のアナログ出力部18bの双方に故障診断回路3cを具
備しているため、第1のアナログ出力部18aと第2の
アナログ出力部18bの信頼性を向上することができ
る。
【0081】さらに、光アナログ素子15、21の特徴
である絶縁と電流伝達の特性を利用し、比較器17と組
み合わせることによって、従来のように故障診断回路3
cを構成する要素に、高価な差動増幅器10、絶縁器1
1、A/D変換器12を用いる必要がないため、大幅に
安価な部品でアナログ出力部18a及び第2のアナログ
出力部18bの故障診断回路3cを構成することができ
る。
【0082】さらにまた、部品点数が削減されるため、
アナログ出力装置1c自身の実装効率が向上し、装置外
形の小形化が可能であると共に、故障診断回路3cその
ものの信頼性も向上することができる。
【0083】(第3の実施形態)図3は、本実施形態に
よるアナログ出力装置のハードウェア構成例を示す回路
図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0084】すなわち、図3に示す本実施形態によるア
ナログ出力装置1dは、図1に示した前記第1の実施形
態によるアナログ出力装置1bと、アナログ出力回路2
の構成は同一であるが、両者の故障診断回路3b、3d
の構成が異なる。
【0085】本実施形態によるアナログ出力装置1dの
故障診断回路3dの構成について説明する。この故障診
断回路3dは、比較器17により構成されている。
【0086】比較器17は、一方の入力端に、D/A変
換器5が出力するアナログ電圧を入力し、もう一方の入
力端に、電圧/電流変換回路7内部の電圧を入力する。
また、比較器17は、入力した2つのアナログ電圧を比
較し、比較の結果、2つのアナログ電圧の差が比較器1
7で設定された許容範囲以内であれば、正常を表すステ
ータス信号”0”を、許容範囲になければ、異常を表す
ステータス信号”1”をそれぞれ出力する。制御バス4
は、比較器17からこの信号を読み出すことができる。
【0087】次に、本実施形態によるアナログ出力装置
1dの動作について説明する。本実施形態によるアナロ
グ出力装置1dのアナログ出力回路2が、出力信号を外
部負荷8に出力するまでの動作は、先に述べた説明にお
ける動作と同様である。
【0088】すなわち、上位の制御装置または内部マイ
クロプロセッサからの出力信号を出力するためのデータ
は、制御バス4を経由して、D/A変換器5に設定され
る。D/A変換器5は、このデータに比例したアナログ
電圧を、絶縁器6を介して、電圧/電流変換回路7に出
力する。電圧/電流変換回路7は、アナログ電圧をアナ
ログ電流に変換し、出力信号として外部負荷8に出力す
る。
【0089】ここで、比較器17は、電圧/電流変換回
路7が出力したアナログ電圧と、電圧/電流変換回路7
内部の電圧との比較を行ない、2つのアナログ電圧の差
が比較器17で設定された許容範囲以内であれば、正常
を表すステータス信号”0”を、許容範囲になければ、
異常を表すステータス信号”1”を出力する。
【0090】上位の制御装置またはマイクロプロセッサ
は、D/A変換器5に出力するデータを設定して、一定
時間経過後、比較器17の出力ステータス信号を読み出
し、故障の有無を判定する。
【0091】次に、本実施形態によるアナログ出力装置
1dの効果について説明する。本実施形態によるアナロ
グ出力装置1dにおいては、故障診断回路3dを具備し
ているため、アナログ出力装置1dの信頼性を向上する
ことができる。
【0092】また、比較器17のみによって故障診断を
行なうので、従来のように故障診断回路3dを構成する
要素に、高価な差動増幅器10、絶縁器11、A/D変
換器12を用いる必要がないため、大幅に安価な部品で
アナログ出力装置1dの故障診断回路3dを構成するこ
とができる。
【0093】さらに、部品点数が削減されるため、アナ
ログ出力装置1d自身の実装効率が向上し、装置外形の
小形化が可能であると共に、故障診断回路3dそのもの
の信頼性も向上することができる。
【0094】なお、本実施形態によるアナログ出力装置
1dにおいては、比較器17に出力される電圧/電流変
換回路7内部の電圧を、増幅器によって増幅すること
で、一層比較を良好に行なうことができる。
【0095】また、本実施形態によるアナログ出力装置
1dにおいては、比較器17に出力される電圧/電流変
換回路7内部の電圧に、電流に変換される直前の電圧を
利用することで、故障診断回路3dが故障を診断する範
囲を広くすることができるため、より一層信頼性を向上
することができる。
【0096】(第4の実施形態)図4は、本実施形態に
よるアナログ出力装置のハードウェア構成例を示す回路
図であり、図3と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0097】図4において、本実施形態によるアナログ
出力装置1eは、第1のアナログ出力部25aと第2の
アナログ出力部25bとから構成される。第1のアナロ
グ出力部25aと第2のアナログ出力部25bとは同一
の構成を持ち、これらは前記第3の実施形態で説明した
アナログ出力装置1dに、ダイオード19を付加したの
みの構成であるため、ここではその説明を省略する。
【0098】第1のアナログ出力部25aと第2のアナ
ログ出力部25bとは、外部負荷8に対して、並列に接
続されている。すなわち、本実施形態によるアナログ出
力部1eは、第1のアナログ出力部25aと第2のアナ
ログ出力部25bとで冗長化、二重化されており、一方
がオンライン系として外部負荷8に出力信号を出力する
ときには、他方はスタンバイ系となり、出力信号を出力
しない。
【0099】次に、本実施形態によるアナログ出力装置
1eの動作について説明する。なお、ここでは、第1の
アナログ出力部25aがオンライン系となっており、第
2のアナログ出力部25bがスタンバイ系となっている
場合を例として説明する。
【0100】第1のアナログ出力部25aはオンライン
系であるため、外部負荷8に出力信号を出力する。この
際、比較器17には、D/A変換器5から出力されたア
ナログ電圧と、電圧/電流変換回路7内部の電圧とが入
力される。
【0101】比較器17は、入力された電圧の比較を行
ない、2つの電圧の差が比較器17で設定された許容範
囲以内であれば、正常を表すステータス信号”0”を、
許容範囲になければ、異常を表すステータス信号”1”
を出力する。
【0102】上位の制御装置またはマイクロプロセッサ
は、D/A変換器5に出力するデータを設定して、一定
時間経過後、比較器17の出力ステータス信号を読み出
し、故障の有無を判定する。
【0103】スタンバイ系である第2のアナログ出力部
25bは、出力信号を出力せずに待機している。ここ
で、例えば第1のアナログ出力部25aの動作が以上で
あると診断された場合には、第1のアナログ出力部25
aはスタンバイ系となり、第2のアナログ出力部25b
がオンライン系となる。
【0104】次に、本実施形態によるアナログ出力装置
1eの効果について説明する。本実施形態によるアナロ
グ出力装置1eにおいては、第1のアナログ出力部25
aと第2のアナログ出力部25bとを具備して二重化を
行なっているため、第1のアナログ出力部25aと第2
のアナログ出力部25bのうち、いずれか一方が故障し
ても、正常に動作しているもう一方によって出力信号の
出力ができるので、より一層信頼性を向上することがで
きる。
【0105】また、第1のアナログ出力部25aと第2
のアナログ出力部25bの双方に故障診断回路3dを具
備しているため、第1のアナログ出力部25aと第2の
アナログ出力部25bの信頼性を向上することができ
る。
【0106】さらに、比較器17のみによって故障診断
を行なうので、従来のように故障診断回路3dを構成す
る要素に、高価な差動増幅器10、絶縁器11、A/D
変換器12を用いる必要がないため、大幅に安価な部品
でアナログ出力装置1eの故障診断回路3dを構成する
ことができる。
【0107】さらにまた、部品点数が削減されるため、
アナログ出力装置1e自身の実装効率が向上し、装置外
形の小形化が可能であると共に、故障診断回路3dその
ものの信頼性も向上することができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、制御システムからのデジタル信号をア
ナログ電圧に変換するD/A変換器と、D/A変換器か
らのアナログ電圧をアナログ電流に変換し、このアナロ
グ電流を制御対象への出力信号として出力する電圧/電
流変換回路とを備えてなるアナログ出力装置において、
電圧/電流変換回路の出力段に設けられ、電圧/電流変
換回路から出力される出力信号に対応した大きさの電流
を二次的に発生させる光アナログ素子と、光アナログ素
子から発生される電流を電圧に変換する抵抗と、D/A
変換器から出力されるアナログ電圧と抵抗により得られ
る電圧とを比較する比較器とからなる故障診断回路を具
備したので、アナログ出力装置の信頼性を向上すること
ができる。
【0109】また、光アナログ素子の特徴である絶縁と
電流伝達の特性を利用し、比較器と組み合わせることに
よって、故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増
幅器、絶縁器、A/D変換器が必要ないため、大幅に安
価な部品でアナログ出力装置の故障診断回路を構成する
ことができる。
【0110】さらに、部品点数が削減されるため、アナ
ログ出力装置自身の実装効率が向上し、装置外形の小形
化が可能であると共に、故障診断回路そのものの信頼性
も向上することができる。
【0111】次に、請求項2に対応する発明によれば、
制御システムからのデジタル信号をアナログ電圧に変換
するD/A変換器と、D/A変換器からのアナログ電圧
をアナログ電流に変換し、このアナログ電流を制御対象
への出力信号として出力する電圧/電流変換回路とを備
えてなる二つのアナログ出力回路を、制御対象に対して
並列に接続して二重化し、一方のアナログ出力回路から
制御対象へ出力される出力信号が異常になると、他方の
アナログ出力回路に切り換えて、制御対象へ出力信号を
出力するようにしたアナログ出力装置において、電圧/
電流変換回路の出力段に設けられ、電圧/電流変換回路
から出力される出力信号に対応した大きさの電流を二次
的に発生させる光アナログ素子と、光アナログ素子から
発生される電流を電圧に変換する抵抗と、D/A変換器
から出力されるアナログ電圧と抵抗により得られる電圧
とを比較する比較器とからなる故障診断回路を、それぞ
れのアナログ出力回路に具備したので、アナログ出力装
置の信頼性をより一層向上することができる。
【0112】また、光アナログ素子の特徴である絶縁と
電流伝達の特性を利用し、比較器と組み合わせることに
よって、故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増
幅器、絶縁器、A/D変換器を用いる必要がないため、
大幅に安価な部品でアナログ出力装置の故障診断回路を
構成することができる。
【0113】さらに、部品点数が削減されるため、アナ
ログ出力装置自身の実装効率が向上し、装置外形の小形
化が可能であると共に、故障診断回路そのものの信頼性
も向上することができる。
【0114】次に、請求項3に対応する発明によれば、
制御システムからのデジタル信号をアナログ電圧に変換
するD/A変換器と、D/A変換器からのアナログ電圧
をアナログ電流に変換し、このアナログ電流を制御対象
への出力信号として出力する電圧/電流変換回路とを備
えてなるアナログ出力装置において、D/A変換器から
出力されるアナログ電圧と、電圧/電流変換回路内部の
電圧とを比較する比較器からなる故障診断回路を具備し
たので、アナログ出力装置の信頼性を高くすることがで
きる。
【0115】また、比較器のみによって故障診断を行な
うので、故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増
幅器、絶縁器、A/D変換器を用いる必要がないため、
大幅に安価な部品でアナログ出力装置の故障診断回路を
構成することができる。
【0116】さらに、部品点数が削減されるため、アナ
ログ出力装置自身の実装効率が向上し、装置外形の小形
化が可能であると共に、故障診断回路そのものの信頼性
も向上することができる。
【0117】次に、請求項4に対応する発明によれば、
制御システムからのデジタル信号をアナログ電圧に変換
するD/A変換器と、D/A変換器からのアナログ電圧
をアナログ電流に変換し、このアナログ電流を制御対象
への出力信号として出力する電圧/電流変換回路とを備
えてなるアナログ出力回路を、制御対象に対して並列に
接続して二重化し、一方のアナログ出力回路から制御対
象に対して出力される出力信号が異常となると、他方の
アナログ出力回路に切り換えて、制御対象へ出力信号を
出力するようにしたアナログ出力装置において、D/A
変換器から出力されるアナログ電圧と、電圧/電流変換
回路内部の電圧とを比較する比較器からなる故障診断回
路を、それぞれのアナログ出力回路に具備したので、ア
ナログ出力装置の信頼性をより一層向上することができ
る。
【0118】また、比較器のみによって故障診断を行な
うので、故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増
幅器、絶縁器、A/D変換器を用いる必要がないため、
大幅に安価な部品でアナログ出力装置1eの故障診断回
路3dを構成することができる。
【0119】さらに、部品点数が削減されるため、アナ
ログ出力装置自身の実装効率が向上し、装置外形の小形
化が可能であると共に、故障診断回路そのものの信頼性
も向上することができる。
【0120】最後に、請求項5に対応する発明によれ
ば、請求項3または請求項4に記載のアナログ出力装置
において、比較器は、D/A変換器から出力されるアナ
ログ電圧と、電圧/電流変換回路において電圧を電流に
変換する直前の電圧とを比較するものとしたので、請求
項3または請求項4の発明よりも故障診断を行なう範囲
が広くなるので、アナログ出力装置の信頼性を向上でき
る。
【0121】また、比較器のみによって故障診断を行な
うので、故障診断回路を構成する要素に、高価な差動増
幅器、絶縁器、A/D変換器を用いる必要がないため、
大幅に安価な部品でアナログ出力装置の故障診断回路を
構成することができる。
【0122】さらに、部品点数が削減されるため、アナ
ログ出力装置自身の実装効率が向上し、装置外形の小形
化が可能であると共に、故障診断回路そのものの信頼性
も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態によるアナログ出
力装置のハードウェア構成例を示す回路図。
【図2】本発明に係る第2の実施形態によるアナログ出
力装置のハードウェア構成例を示す回路図。
【図3】本発明に係る第3の実施形態によるアナログ出
力装置のハードウェア構成例を示す回路図。
【図4】本発明に係る第4の実施形態によるアナログ出
力装置のハードウェア構成例を示す回路図。
【図5】従来のアナログ出力装置のハードウェア構成例
を示す回路図。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d、1e…アナログ出力装置 2…アナログ出力回路 3a、3b、3c、3d…故障診断回路 4…制御バス 5…D/A変換器 6、11…絶縁器 7…電圧/電流変換回路 8…外部負荷 9…出力電流モニタ抵抗 10…差動増幅器 12…A/D変換器 13…アナログ出力端子(プラス側) 14…アナログ出力端子(マイナス側) 15、21…光アナログ素子 16、23…フィードバック抵抗 17…比較器 18a、25a…第1のアナログ出力部 18b、25b…第2のアナログ出力部 19…ダイオード 20a、20b、24a、24b…スイッチ 22…内部消費用抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御システムからのデジタル信号をアナ
    ログ電圧に変換するD/A変換器と、前記D/A変換器
    からのアナログ電圧をアナログ電流に変換し、このアナ
    ログ電流を制御対象への出力信号として出力する電圧/
    電流変換回路とを備えてなるアナログ出力装置におい
    て、 前記電圧/電流変換回路の出力段に設けられ、当該電圧
    /電流変換回路から出力される出力信号に対応した大き
    さの電流を二次的に発生させる光アナログ素子と、 前記光アナログ素子から発生される電流を電圧に変換す
    る抵抗と、 前記D/A変換器から出力されるアナログ電圧と前記抵
    抗により得られる電圧とを比較する比較器とからなる故
    障診断回路を具備したことを特徴とするアナログ出力装
    置。
  2. 【請求項2】 制御システムからのデジタル信号をアナ
    ログ電圧に変換するD/A変換器と、前記D/A変換器
    からのアナログ電圧をアナログ電流に変換し、このアナ
    ログ電流を制御対象への出力信号として出力する電圧/
    電流変換回路とを備えてなる二つのアナログ出力回路
    を、前記制御対象に対して並列に接続して二重化し、一
    方のアナログ出力回路から前記制御対象へ出力される出
    力信号が異常になると、他方のアナログ出力回路に切り
    換えて前記制御対象へ出力信号を出力するようにしたア
    ナログ出力装置において、 前記電圧/電流変換回路の出力段に設けられ、当該電圧
    /電流変換回路から出力される出力信号に対応した大き
    さの電流を二次的に発生させる光アナログ素子と、 前記光アナログ素子から発生される電流を電圧に変換す
    る抵抗と、 前記D/A変換器から出力されるアナログ電圧と前記抵
    抗により得られる電圧とを比較する比較器とからなる故
    障診断回路を、前記それぞれのアナログ出力回路に具備
    したことを特徴とするアナログ出力装置。
  3. 【請求項3】 制御システムからのデジタル信号をアナ
    ログ電圧に変換するD/A変換器と、前記D/A変換器
    からのアナログ電圧をアナログ電流に変換し、このアナ
    ログ電流を制御対象への出力信号として出力する電圧/
    電流変換回路とを備えてなるアナログ出力装置におい
    て、 前記D/A変換器から出力されるアナログ電圧と、前記
    電圧/電流変換回路内部の電圧とを比較する比較器から
    なる故障診断回路を具備したことを特徴とするアナログ
    出力装置。
  4. 【請求項4】 制御システムからのデジタル信号をアナ
    ログ電圧に変換するD/A変換器と、前記D/A変換器
    からのアナログ電圧をアナログ電流に変換し、このアナ
    ログ電流を制御対象への出力信号として出力する電圧/
    電流変換回路とを備えてなる二つのアナログ出力回路
    を、前記制御対象に対して並列に接続して二重化し、一
    方のアナログ出力回路から前記制御対象へ出力される出
    力信号が異常になると、他方のアナログ出力回路に切り
    換えて前記制御対象へ出力信号を出力するようにしたア
    ナログ出力装置において、 前記D/A変換器から出力されるアナログ電圧と、前記
    電圧/電流変換回路内部の電圧とを比較する比較器から
    なる故障診断回路を、前記それぞれのアナログ出力回路
    に具備したことを特徴とするアナログ出力装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項3または請求項4に記載のア
    ナログ出力装置において、 前記比較器は、前記D/A変換器から出力されるアナロ
    グ電圧と、前記電圧/電流変換回路において電圧を電流
    に変換する直前の電圧とを比較するものとしたことを特
    徴とするアナログ出力装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009301418A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd プログラマブルコントローラ及びプログラマブルコントローラを用いた異常検出方法
JP2015524108A (ja) * 2012-05-29 2015-08-20 ローズマウント インコーポレイテッド プロセス制御ループ電流検証
US9470723B2 (en) 2012-04-09 2016-10-18 Mitsubishi Electric Corporation PLC analog output module
JP2018072860A (ja) * 2016-10-24 2018-05-10 株式会社日立製作所 アナログ出力装置

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