JPH0720741B2 - ダンプニングローラー、ダンプニングローラーの製造方法および印刷機の湿し水供給装置 - Google Patents

ダンプニングローラー、ダンプニングローラーの製造方法および印刷機の湿し水供給装置

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JPH0720741B2
JPH0720741B2 JP63299944A JP29994488A JPH0720741B2 JP H0720741 B2 JPH0720741 B2 JP H0720741B2 JP 63299944 A JP63299944 A JP 63299944A JP 29994488 A JP29994488 A JP 29994488A JP H0720741 B2 JPH0720741 B2 JP H0720741B2
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    • B41N7/00Shells for rollers of printing machines
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41N2207/02Top layers

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ダンプニングローラー、その製造方法及び
印刷機とりわけオフセット印刷機の湿し水供給装置に係
る。
(従来の技術) オフセット印刷機の湿し水供給装置については、例え
ば、「印刷工学便覧」(1983年5月1日1版1刷 技報
堂出版(株)発行)の第694頁13行目乃至第695頁7行目
および第694頁図−3.4.17または「オフセット印刷機」
(昭和59年6月25日第1刷 日本印刷新聞社発行)の第
116頁乃至121頁に記載されている装置がよく知られてい
る。
前記刊行物に示される湿し水供給装置は、いずれも、版
面に均一な水膜を形成し得るように、表面をモルトン若
しくはダンプニングスリーブで覆った、または、表面を
親水性が良好である特殊なゴムで形成した湿し水フォー
ムローラーを最下流部に設け、湿し水フォームローラー
の上流側にこのローラーと当接して金属ローラーを設
け、かつ、金属ローラーの上流部に、この金属ローラー
に湿し水を補給するための適宜様々な湿し水補給手段を
設けてなる。そして、前記金属ローラーは、補給される
湿し水がより拡散しやすいように、その外周に親水性の
良好なクロムをメッキしてなるとともに、通常、印刷稼
動時には軸線方向に往復運動するよう駆動される。ま
た、湿し水の版面への供給量は、前記金属ローラーと補
給手段との共同作用即ち、金属ローラーと補給手段の適
宜ローラーとの当接圧を変更する若しくは前記2つのロ
ーラーの平行度を変更することによって、または、補給
手段に具備された可変速駆動手段によって補給部の速度
を変更することによって、または、金属ローラーと補給
部が離隔しているときは、補給部の開口量を変更するこ
と等によって、同様に版面に供給されるインキと比較す
るとラフな状態に調整されている。
他方、特開昭63−91247号「湿し水装置」公報に示され
る湿し水供給装置も公知である。
ここに示される装置は、湿し水ファウンテンとファウン
テンローラーとファウンテンローラー乃至その上流側に
設けたバイブレーターローラーとの間を揺動変位するド
クターローラーとからなる湿し水補給手段と、この補給
手段から補給される湿し水を水付ローラーへ転移する前
記バイブレーターローラーと、このバイブレーターロー
ラーと版胴周面とに接触する前記水付ローラーと、バイ
ブレーターローラーとは接触し版胴周面とは離間してい
る調量兼貯水ローラーとより構成され、前記ドクターロ
ーラーと水付ローラーと調量兼貯水ローラーとが、その
ローラー表面であるゴム面を研摩といし等で研摩するま
たはレーザー彫刻するまたは型付けする等により適宜な
粗面となされ、この粗面により版面に対し均一な水膜を
供給するようにし、湿し水によるゴースト発生やケバの
少ない光沢のある高品質印刷物を得るとともに、色換え
時の洗浄時間を短縮するものである。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来の湿し水供給装置のうち、「印刷工学便覧」ま
たは「オフセット印刷機」に示される湿し水供給装置
(以下、「従来技術前者」という。)は、版面に対し略
均一な水膜として湿し水を供給するために、湿し水フォ
ームローラーと湿し水補給手段との間にクロムメッキし
た金属ローラーを設けるとともにこのローラーを軸線方
向に往復運動し、かつ、湿し水フォームローラーをモル
トン若しくはダンプニングスリーブで覆うか、または、
湿し水フォームローラーの周面を親水性の良好なゴムと
する必要があり、しかも、前記を全て満たしていても、
版面に供給される水膜が略均一である確実性が薄い。ま
た、金属ローラーの軸線方向への往復駆動機構の保守作
業、モルトン若しくはダンプニングスリーブの洗浄作
業、交換作業等、作業者が多くの時間をかけて負担しな
ければならない作業が多々潜在するという課題があっ
た。
他方、特開昭63−91247号公報に示される湿し水供給装
置は、湿し水フォームローラー(水付ローラー)の表面
を粗面にすることによって、湿し水フォームローラーか
らモルトン若しくはダンプニングスリーブをなくし、こ
れらに起因する前記従来技術前者のもっていた課題をな
くすようにするものである。かつ、版面へ供給する水膜
を略一定にする点についても従来技術前者に比べひけを
とらない程度に実施し得、また、湿し水補給手段のドク
ターローラーの表面を粗面にするとともに、これとは別
個の表面が粗面である調量兼貯水ローラーを設けること
によって、湿し水フォームローラー(水付ローラー)と
ドクターローラーとの間に設けられるバイブレーターロ
ーラーの軸線方向の往復運動を必ずしも必要としない
(公報中にこのローラーの往復運動についての記載がな
い。ようにし、往復駆動機構に起因する前記従来技術前
者の課題をなくし得るようにしたものである。しかも、
この装置では、湿し水フォームローラー(水付ローラ
ー)、ドクターローラー、調量兼貯水ローラーが常時適
性な粗面粗さを維持していなければ前記課題解決の効果
があがらず、従って、印刷稼動による各ローラーの表面
の摩耗を常に監視する必要があり、粗面の再生作業やロ
ーラーの交換作業の頻度も少なくなかった。
(課題を解決するための手段) この発明は、課題を解決するために、 微小中空体を分散混在させた湿し水受理層を表面に具備
しかつローラー外周位置に位置する微小中空体の中空部
を開口したことを特徴とするダンプニングローラー、 および、 微小中空体および硬質材粉末を分散混在させた湿し水受
理層を表面に具備しかつローラー外周位置に位置する微
小中空体の中空部を開口したことを特徴とするダンプニ
ングローラー、 および、 微小中空体を分散混在させた湿し水受理層を表面に具備
しかつローラー外周位置に位置する微小中空体の中空部
を開口したダンプニングローラーと、ダンプニングロー
ラーに湿し水を補給する湿し水補給手段とを、版面に湿
し水を供給する経路中に設けてなる印刷機の湿し水供給
装置、 および、 湿し水受理層に微小中空体を分散混在させる工程、次い
で湿し水受理層で母部材表面を被覆する工程、次いで湿
し水受理層表面を研磨して湿し水層表面に位置する微小
中空体の殻層の一部を除去し中空部を開口させる工程か
らなることを特徴とする湿し水供給用ローラーの製造方
法、 湿し水受理層に微小中空体および硬質材粉末を分散混在
させる工程、次いで湿し水受理層で母部材表面を被覆す
る工程、次いで湿し水受理層表面を研磨して湿し水層表
面に位置する微小中空体の殻層の一部を除去し中空部を
開口させる工程からなることを特徴とする湿し水供給用
ローラーの製造方法、 を提供する。
(作用) この発明の構成によれば、 湿し水受理層に微小中空体または微小中空体と硬質材粉
末を分散混在させる工程、次いで湿し水受理層で母部材
表面を被覆する工程、次いで湿し水受理層表面を研磨し
て湿し水層表面に位置する微小中空体の殻層の一部を除
去し中空部を開口させる工程からなることを特徴とする
湿し水供給用ローラーの製造方法により、微小中空体ま
たは微小中空体と硬質材粉末を分散混在させた湿し水受
理層を表面に具備し、かつローラー外周位置に位置する
微小中空体の中空部を開口したことを特徴とするダンプ
ニングローラーが得られる。
さらに、湿し水補給手段により、ダンプニングローラー
外周面に湿し水を補給する。この湿し水補給によって、
ダンプニングローラーの外周面に補給された湿し水の一
部は、ローラーの外周位置に中空部を開口して分散混在
する微小中空体の中空部に取り込まれ、他の過剰分はロ
ーラーの外周面から流れ落ち、ダンプニングローラー外
周面には、微小中空体に取り込まれた湿し水が残留す
る。
ダンプニングローラー外周面に残留した湿し水は、直接
または湿し水フォームローラー若しくはインキ供給経路
を介して版面に供給される。
また、印刷機の印刷稼動速度が速い場合には、ダンプニ
ングローラーの回転周速度も早く、湿し水補給手段によ
ってダンプニングローラー外周面に補給される湿し水の
過剰分がローラー外周面から流れ落ちる時間的余裕がな
い。そこで、ダンプニングローラーに当接した湿し水除
去手段により、ダンプニングローラー外周面上の湿し水
の過剰分を強制的に除去する。
更にまた、ダンプニングローラー外周面に湿し水補給手
段の下流側ローラーが当接している場合は、この下流側
ローラーと、ダンプニングローラーとの当接圧を調整す
るかまたは下流側ローラーの回転周速度を調整すること
により、前記湿し水除去手段と同様の作用を行なわしめ
て、ダンプニングローラー周面上の湿し水の過剰分を強
制的に除去する。
前記いずれの場合にも、ダンプニングローラー外周面に
は、微小中空体に取り込まれた湿し水が残留する。
ダンプニングローラーに残留した湿し水は直接または湿
し水フォームローラー若しくはインキ供給経路を介して
版面に供給される。
他方、湿し水除去手段による過剰湿し水の除去作用時に
ダンプニングローラー外周面が摩耗するが、ダンプニン
グローラーの湿し水受理層には微小中空体が分散混在し
ており、摩耗に従って順次外周面に露出し続いて中空部
を開口するので、ローラー外周面の状態に有意な変化が
生じない。
更にまた、湿し水受理層に硬質材粉末を分散混在させる
と、湿し水除去手段による過剰湿し水の除去作用時に、
湿し水除去手段の摩擦を、専ら、湿し水受理層に混在す
る硬質材粉末が負担するので、ダンプニングローラー外
周面の摩耗を抑制し、ダンプニングローラーとしての寿
命を延長する。
更に、微小中空体を、供給される湿し水量に関連付けた
分散量または/およびサイズで選択することにより、適
量の湿し水の供給が可能である。
(実 施 例) この発明について、実施例を示す図面に従って説明す
る。
第1図は、この発明の代表的実施例のひとつを示すもの
である。即ち、版胴P上の刷版面に外周面を当接して回
転するダンプニングーラー(1)とダンプニングローラ
ー(1)の上流側にあってダンプニングローラー(1)
の外周面に湿し水を補給する湿し水補給手段(3)とか
ら構成される。
ダンプニングローラー(1)は、第2図(a)に示すよ
うに例えば鋼材からなる母部材(16)の表面に複数素材
が混在してなる湿し水受理層(11)を具備する。この湿
し水受理層(11)には、少なくとも微小中空体(12)を
略均等に分散した状態で混在させかつローラー外周位置
に分散混在する微小中空体(12)の中空部を開口させ
る。また微小中空体(12)に加えて、耐摩耗性を高める
ために、硬質材粉末(13)例えば硬質無機粉末を、やは
り略均等に分散した状態で混在させる(第2図(b)、
(c)参照)。
即ち、この湿し水受理層(11)は、第2図(b)に図示
されるように湿し水受理層基材(14)と湿し水受理層基
材(14)に分散される微小中空体(12)とが混在する略
均一な層からなる。あるいは、第2図(c)に図示され
るように硬質材粉末(13)と湿し水受理層基材(14)と
微小中空体(12)とが混在する略均一な層からなる。
湿し水受理層基材(14)としては、この実施例では可撓
性を有する物質を使用し、可撓性合成樹脂であるウレタ
ン樹脂を使用したが、可撓性を有するそれ以外の合成樹
脂、それ以外の樹脂、ゴムでよく、親水性の良好な合成
樹脂(例えば、NBR/PVA共加硫混合物等)であれば尚更
よい。
湿し水受理層基材(14)に均質に分散される微小中空体
(12)は、その殻層の一部が除去されることによって中
空部の開口部を形成しうるものであればよい。微小中空
体(12)は、一般にマイクロバルーン、マイクロスフエ
アー、ホローバルブ、シンタクテイックフォーム材と称
されるもので、例えばカーボンバルーン、ガラスバルー
ン、シリカバルーン、シラスバルーン、フェノールバル
ーン、塩化ビニリデンバルーン、アルミナバルーン、ジ
リコニアバルーンと呼ばれる、種々の素材の中空粉体が
しられている。一、二、例を挙げれば、米国VERSAR Ma
nufacturing Inc.製「Carbo Spheres」(商標)や英国
フィライト社製「Fillite」(商品名)等がある。前者
はカーボンバルーンで、かさ密度は、0.15g/cm3、粒子
肉厚は、1〜2μm、粒径分布は50〜150μm(平均粒
子50μm)、粒径分布5〜100μm(平均粒子径45μ
m)、粒径分布5〜50μm(平均粒子径30μm)、粒径
分布50〜150μm(平均粒子径60μm)からなる4種類
である。さらにその表面を、ニッケル、鉄、銅、金等で
コーティングされたものも知られており、有効である。
後者はシリカバルーンで、かさ密度は、0.4g/cm3、粒子
径分布は、30〜300μmである。
この発明では、粒径5〜300μmの範囲に包含されてい
る微小中空体(12)が少なくとも使用可能である。ダン
プニングローラー(1)の湿し水受理層(11)に分散混
合する微小中空体(12)の混合比率を変えることによっ
て、または/および、微小中空体(12)のサイズを変え
ることによって、版面への湿し水供給量の異なるダンプ
ニングローラー(1)を容易に作成し得る。外周位置に
分散混在して開口する微小中空体(12)による湿し水取
り込み量を変えたダンプニングローラー(1)は、画線
部と非画線部との比率に大きな差がある等により、版面
に供給する湿し水量が墨刷り印刷部とは異なる、スポッ
ト印刷部や多色印刷部において適正な量の湿し水を供給
するのに適する。
硬質材粉末(13)としては、例えばセラミックス粉末、
金属粉末、合金粉末等が使用可能である。硬質材粉末
(13)として使用される硬質無機粉末の大きさは少なく
とも1〜100μm程度のものが使用可能である。
次に、ダンプニングローラー(1)の製造方法について
説明する。まず、第2図(b)に図示されるダンプニン
グローラー(1)においては、湿し水受理層基材(14)
中に微小中空体(12)を均等に分散させる。第2図
(c)に図示されるダンプニングローラー(1)におい
ては、湿し水受理層基材(14)中に微小中空体(12)お
よび、硬質材粉末(13)を均等に分散させる。この工程
は、混合または混練手段等湿し水受理層基材(14)の性
状に整合した適宜の手段による。得られた、微小中空体
(12)、あるいは微小中空体(12)および硬質材粉末
(13)を均等に分散された湿し水受理層基材(14)で、
母部材(16)表面を被覆して湿し水受理層(11)とす
る。この工程は、鋳込、巻きつけまたは塗布等、適宜な
手段による。次いで、母部材(16)表面を被覆した湿し
水受理層(11)表面を研磨する。研磨は、研磨用の機械
で行ってもダンプニングローラー(1)を輪転機に設置
後のブレードあるいは、バーとの摩擦によって行っても
よい。すると、第2図(b)に図示されるように、微小
中空体(12)を分散された湿し水受理層(11)において
は、湿し水受理層(11)の表面近くに存在する微小中空
体(12)の殻層の一部は除去され中空内表面が剥ぎ出し
にされ、湿し水受理層(11)表面に中空部を開口するこ
とになる。また、第2図(c)に図示されるように、微
小中空体(12)、および硬質材粉末(13)を分散された
湿し水受理層(11)においては、湿し水受理層(11)表
面近くに存在する微小中空体(12)の殻層の一部は除去
され中空内表面が剥ぎ出しにされ、湿し水受理層(11)
表面に中空部を開口することになるとともに、硬質材粉
末(13)は湿し水受理層(11)表面に露出される。
湿し水補給手段(3)は、ダンプニングローラー(1)
の上流側に設けられ、ダンプニングローラー(1)の外
周面に当接して回転する水元ローラー(31)と、この水
元ローラー(31)の上流側に設けられ水元ローラー(3
1)の一部を浸漬する状態に湿し水を貯留する浸し水貯
留体(32)とからなる。そして湿し水貯留体(32)内の
湿し水は、印刷稼動中は、図示しない適宜手段によって
追加送給されるとともに、やはり図示しない適宜な部位
よりオーバフローして貯留面高さを一定に保つ。
第3図(a)乃至第19図は、この発明に係る第1図とは
異なる実施例構成を示している。
第3図(a)、(b)、(c)は、第1図に示す実施例
構成に加え、ダンプニングローラー(1)の外周面に当
接して湿し水除去手段(2)を設けた実施例を示し、
(a)は、湿し水除去手段(2)が、ダンプニングロー
ラー(1)の外周面に刃先を当接して設けたブレード
(21)である実施例、(b)は、湿し水除去手段(2)
が、ダンプニングローラー(1)の外周面に外周面を当
接し、ダンプニングローラー(1)の回転周速度よりも
遅い回転周速で回転するが、ダンプニングローラー
(1)との当接圧を強力にするとともにダンプニングロ
ーラー(1)の回転周速度と略同等の回転周速で回転す
るようにしたローラー(22)である実施例、(c)は、
湿し水除去手段(2)が、ダンプニングローラー(1)
の外周面に一側を当接した棒状体であるバー(23)であ
る実施例を示す。
また、第1図に示すように、ダンプニングローラー
(1)の外周面に湿し水補給手段の下流側ローラー(第
1図実施例では水元ローラー(31))が、印刷稼動中常
時当接する構成である場合は、この下流側ローラーの回
転周速をダンプニングローラー(1)の回転周速よりも
遅い回転周速で回転するように設けるか、または、前記
下流側ローラーとダンプニングローラー(1)と当接圧
を強力にするとともにダンプニングローラー(1)の回
転周速と略同等の回転周速で回転する様に設けることに
より、湿し水除去手段(2)の代用に、とりわけ、ロー
ラー(22)の代用となしても良い。
尚、以下に説明する第4図乃至第18図に示す実施例構成
は、湿し水除去手段(2)を設けない形態で示したが、
それぞれの実施例構成について、湿し水除去手段(2)
を設ける形態であって差し支えなく、湿し水除去手段
(2)は、設置スペース等の他の条件がゆるせば、ブレ
ード(21)、ローラー(22)、バー(23)のいずれを使
用しても良い。
第4図乃至第19図は、ダンプニングローラー(1)への
湿し水補給手段(3)または/およびダンプニングロー
ラー(1)乃至刷版面への湿し水供給経路構成が、第1
図実施例構成とは異なる実施例構成を示す。第4図は、
第1図実施例構成において、ダンプニングローラー
(1)の下流側にダンプニングローラー(1)と刷版面
とのいずれにも当接する湿し水フォームローラー(4)
を設けた構成例である。第5図は、第1図実施例構成と
同様の湿し水供給経路が、その下流端で、刷版面にイン
キを供給するインキ供給経路に合流する様設けた構成例
である。第6図は、第1図実施例構成において、水元ロ
ーラー(31)としてフラップローラー(311)を使用し
た構成例である。前記第1図、第4図、第5図、第6図
に示す各実施例は、たとえば湿し水ファウンテン若しく
は水舟等と呼称される湿し水貯留体(32)を湿し水補給
手段(3)の必須構成要部としたものである。第7図、
第8図、第9図は、前記第4図の実施例構成において、
湿し水補給手段(3)の必須構成要部である湿し水貯留
体(32)を他に置き換えた実施例構成を示しており、第
7図は、湿し水貯留体(32)にかえて、例えば噴霧また
は放水ノズルである湿し水放出体(33)とした構成例、
第8図は、湿し水貯留体(32)にかえて、開口部の一部
を水元ローラー(31)の周面の一部で区切る湿し水保留
体(34)とした構成例、第9図は、湿し水貯留体(32)
にかえて、湿し水貯留部(338)とこの湿し水貯留部(3
38)に貯留した湿し水を攪拌する攪拌機構(37)を備え
た構成とした構成例である。尚、第9図では攪拌機構
(37)を湿し水貯留部(338)の底部に設けた穴明通気
管とし、通気管に圧縮空気を送通し穴から放出する空気
により湿し水を攪拌するようにしたが、同様の作用をな
し得る機構、即ち、常には対向する下流側ローラーの周
面と離隔している湿し水水面が攪拌によって下流側ロー
ラーの周面に到達するように攪拌できる機構であれば、
他の攪拌機構(図示せず)でも良い。
第10図は、第4図の実施例構成において、水元ローラー
(31)とダンプニングローラー(1)との間に、他のロ
ーラー(36)を、水元ローラー(31)とダンプニングロ
ーラー(1)とに交互に当接するよう設けた構成例であ
る。尚、第10図では、湿し水補給手段(3)に湿し水貯
留体(32)を必須構成要部として示したが、湿し水貯留
体(32)にかえて、前記第7図、第8図、第9図に示す
各必須構成要部、または、後に説明する、第15図、第16
図(a)、(b)、第17図、第18図(a)、(b)に示
す各必須構成要部のいずれかとして良い。また、他のロ
ーラー(36)を、水元ローラー(31)とダンプニングロ
ーラー(1)とのいずれとも、常時当接するように構成
して良い。
第11図(a)乃至第19図は、湿し水補給手段(3)に水
元ローラー(31)を設けない実施例構成を示している。
第11図(a)は、第1図または第6図に示す実施例構成
において、第11図(b)は第4図または第10図に示す実
施例構成において、第11図(c)は、第5図に示す実施
例構成において、それぞれ、湿し水補給手段(3)に水
元ローラー(31)および他のローラー(36)を設けない
構成例である。第12図、第13図、第14図は、それぞれ、
第7図、第8図、第9図に示す実施例構成において、そ
れぞれ、湿し水補給手段(3)に水元ローラー(31)を
設けない構成例である。
第15図乃至第19図は、前記第11図(b)の実施例構成に
おいて、湿し水補給手段(3)の必須構成要部である湿
し水貯留体(32)を他に置き換えた実施例構成を示して
おり、第15図は、湿し水貯留体(32)にかえて、滴瀝ノ
ズルである湿し水放出体(33)に、第16図(a)は、湿
し水貯留体(32)にかえて、湿し水貯留部(338)とこ
れに貯留された湿し水に一部を浸漬して回転することに
より湿し水を汲み出すブラシローラー(331)とこのブ
ラシローラー(331)のブラシ毛部にくい込んで設けら
れブラシローラー(331)の回転にともなってブラシ毛
を彎曲させるフリッカーブレード(332)とよりなり、
彎曲したブラシ毛の弾性回復力によって湿し水を放出す
る湿し水放出体(33)に、第16図(b)は、湿し水貯留
体(32)にかえて、湿し水貯留部(338)とこれに貯留
された湿し水に一部を浸漬して回転することにより湿し
水を汲み出す汲み出しローラー(333)とこの汲み出し
ローラー(333)にブラシ毛部を押圧して設けられたブ
ラシローラー(331)とよりなり、ブラシローラーの回
転によりブラシ毛が彎曲し弾性回復する際の弾性回復力
によって湿し水を放出する湿し水放出体(33)に、第17
図は、湿し水貯留体(32)にかえて、回転体(334)と
この回転体(334)に湿し水を給水する給水体(335)と
よりなり、回転体(334)の回転遠心力によって湿し水
を放出する湿し水放出体(33)に、第18図(a)は、湿
し水貯留体(32)にかえて、湿し水貯留部(338)と湿
し水貯留部(338)に装着した例えば超音波発生機であ
る振動発生機構(336)とよりなる霧発生放散機構であ
る湿し水放出体(33)に、第18図(b)は、湿し水貯留
体(32)にかえて、湿し水貯留部(338)とこれに貯留
された湿し水に一部を浸漬して回転することにより湿し
水を汲み出す汲み出しローラー(333)とこの汲み出し
ローラー(333)周面に向けて空気を噴射するエアーノ
ズル(337)とよりなる霧発生放散機構である湿し水放
出体(33)に、第19図は、湿し水貯留体(32)にかえ
て、開口部をダンプニングローラー(1)の周面の一部
で区切る湿し水保留体(35)に、それぞれ変更した構成
例である。そして、前記湿し水貯留部(338)は、前記
湿し水貯留体(32)と同様に、湿し水の貯留面高さを一
定に保つ。また、第19図に示す湿し水保留体(35)は、
湿し水除去手段(2)を併設した湿し水保留対(35)で
あり、この図では湿し水除去手段(12)としてブレード
(21)を例示している。
更にまた、前記第15図乃至第19図に示す湿し水補給手段
(3)は、設置スペース等の他の条件が許せば、前記第
11図(a)または(c)に示される湿し水供給経路中の
ダンプニングローラー(1)に対して適用して良く、ま
た、第15図乃至第19図に示す湿し水補給手段(3)に水
元ローラー(31)を付加した形態(図示せず)としても
良い。
以上の実施例の構成によれば、まず、湿し水補給手段
(3)によりダンプニングローラー(1)の外周面に湿
し水を補給する。
湿し水補給手段(3)が湿し水貯留体(32)を具備する
場合には、湿し水貯留体(32)に貯留した湿し水にダン
プニングローラー(1)または水元ローラー(31)の少
なくとも一部を浸漬している。そしてダンプニングロー
ラー(1)の外周面に直接に、または、水元ローラー
(31)の外周面によって汲み出した湿し水を水元ローラ
ー(31)の外周面から若しくは他のローラー(36)の外
周面を介して、ダンプニングローラー(1)の外周面に
補給する。湿し水補給手段(3)が湿し水放出体(33)
を具備する場合には、湿し水放出体(33)からダンプニ
ングローラー(1)の外周面に向けて湿し水を放出す
る。または、水元ローラー(31)とダンプニングローラ
ー(1)との当接部に向けて湿し水を放出する、また
は、水元ローラー(31)の外周面に向けて湿し水を放出
し、ダンプニングローラー(1)の外周面に直接に、ま
たは、水元ローラー(31)の外周面から若しくは他のロ
ーラー(36)の外周面を介して、ダンプニングローラー
(1)の外周面に補給する。湿し水補給手段(3)が開
口部を有しこの開口部の少なくとも一部をダンプニング
ローラー(1)または、水元ローラー(31)の一部で区
切った湿し水保留体(34)または(35)を具備する場合
には、湿し水保留体(34)または、(35)の開口部を区
切るダンプニングローラー(1)の外周面に直接に、ま
たは、湿し水保留体(34)の開口部を区切る水元ローラ
ー(31)の外周面から若しくは他のローラー(36)の外
周面を介して、ダンプニングローラー(1)の外周面に
補給する。湿し水補給手段(3)がダンプニングローラ
ー(1)または水元ローラー(31)と対向離隔した状態
に湿し水を貯留する湿し水貯留部(338)と貯留した湿
し水を攪拌してなみだたせる攪拌機構(37)とを具備す
る場合には、攪拌機構(37)を作動して貯留した湿し水
をなみだたせて湿し水面をダンプニングローラー(1)
または、水元ローラー(31)の外周面に到達せしめ、ダ
ンプニングローラー(1)の外周面に直接に、または、
水元ローラー(31)の外周面から若しくは他のローラー
(36)の外周面を介して、ダンプニングローラー(1)
の外周面に補給する。ダンプニングローラー(1)に補
給された湿し水は、その一部が、ダンプニングローラー
(1)の外周位置に中空部を開口して分散混在する微小
中空体(12)の中空部に取り込まれ、他の過剰分はダン
プニングローラー(1)の外周面から流れ落ち、ダンプ
ニングローラー(1)の外周面には、微小中空体に取り
込まれた湿し水が残留する。
ダンプニングローラー(1)の外周面に残留した湿し水
は、直接または、湿し水フォームローラー(4)若しく
はインキ供給経路(I)を介して、版胴(P)上の刷版
に供給される。
また、印刷機が速い速度で印刷稼動する場合には、ダン
プニングローラー(1)の回転周速度も連れて速くな
る。
こうした状況下で、前記と同様に、湿し水補給手段
(3)からダンプニングローラー(1)の外周面に湿し
水を補給すると、補給された湿し水の過剰分がダンプニ
ングローラー外周面から流れ落ちる時間的余裕がなく、
刷面に供給される湿し水が過剰となる場合がある。
そこで、ダンプニングローラー(1)の外周面に当接し
て設けた湿し水除去手段(2)により、ダンプニングロ
ーラー(1)の外周面上から湿し水の過剰分を強制的に
除去する。
更にまた、ダンプニングローラー(1)の外周面に湿し
水補給手段(3)の下流側ローラー、即ち水元ローラー
(31)または他のローラー(36)が当接している場合
は、この水元ローラー(31)または地のローラー(36)
とダンプニングローラー(1)との当接圧を調整する
か、または、前記水元ローラー(31)または他のローラ
ー(36)の回転周面速度をダンプニングローラー(1)
の回転周面速度よりも遅くなるよう調整設置することに
より、湿し水除去手段(2)のローラー(22)と同様の
作用を行わせ、ダンプニングローラー(1)の外周面上
から湿し水の過剰分を強制的に除去するようにしても良
い。
前記湿し水の過剰分を強制的に除去したダンプニングロ
ーラー(1)の外周面には、微小中空体(12)に取り込
まれた湿し水が残留する。
ダンプニングローラー(1)の外周面上に残留した湿し
水は、直接または湿し水フォームローラー(4)若しく
はインキ供給経路(I)を介して、版胴(P)上の刷版
に供給される。
尚、湿し水除去手段(2)は、印刷稼動速度の遅い印刷
機に設けても良いことも勿論である。
他方、印刷機の印刷稼動によって、ダンプニングローラ
ー(1)の外周面が徐々に摩耗するが、ダンプニングロ
ーラー(1)の表面に具備された湿し水受理層(11)に
は微小中空体(12)が略均等に分散して混在しており、
摩耗に従って順次外周面に露出し、続いて中空部を開口
するので、ダンプニングローラー(1)の外周面の状態
は、湿し水受理層(11)が消尽する直前まで有意な変化
を生ずることがない。したがつて、印刷適正量の湿し水
供給が極めて長期間継続できる。
更に、湿し水受理層(11)に硬質材粉末(13)、例えば
硬質無機粉末を略均等に分散して混在させたダンプニン
グローラー(1)を使用した構成では、過剰湿し水除去
作用時の湿し水除去手段(2)等による摩擦を、専ら、
硬質無機粉末が負担するので、ダンプニングローラー
(1)の外周面の摩耗が抑制される。また、この場合
も、ダンプニングローラー(1)の外周面の状態は、湿
し水受理層(11)が消尽する直前まで有意な変化を生ず
ることがない。従って、印刷適正量の湿し水供給がより
長期間に亙り継続できる。
この発明は、以上記載の実施例に局限されるものではな
く、特許請求の範囲記載を逸脱しない設計上の改変を含
むものである。
(効果) 以上記載の通り、この発明により、湿し水供給装置にお
いて、モルトン、ダンプニングスリーブを使用すること
なく、かつまた、軸線方向に往復運動するローラーを設
けることなく、ダンプニングローラーの湿し水受理層の
外周面に、開口して均一に分散混在する微小中空体によ
って、版胴上の刷版に対し略均一な水膜を供給すること
ができる。従って、往復駆動機構の保守作業、モルト
ン、ダンプニングスリーブの洗浄作業や交換作業をなく
し、作業者の負担を軽減し得る。
また、前記ダンプニングローラーの湿し水受理層は、摩
耗してもその外周面の状態に有意な変化を生じないの
で、このダンプニングローラーを長期間使用することが
可能である。従って、ダンプニングローラーの入れ換え
頻度を著しく低減し得て、印刷作業効率を高くすること
ができ、また、ランニングコストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の代表的実施例を示す概略図、第2
図(a)、(b)、(c)は、この発明に使用するダン
プニングローラーの説明図、第3図(a)、(b)、
(c)は、第1図に示す実施例においてインキ除去手段
を付加した実施例を示す概略図、第4図、第5図、第6
図、第7図、第8図、第9図、第10図、第11図(a)、
(b)、(c)、第12図、第13図、第14図、第15図、第
16図(a)、(b)、第17図、第18図(a)、(b)、
第19図は他の代表的実施例を示す概略図である。 (1)……ダンプニングローラー、(11)……湿し水受
理層、(12)……微小中空体、(13)……硬質材粉末、
(14)……湿し水受理層基材、(16)……母部材、
(2)……湿し水除去手段、(21)……ブレード、(2
2)……ローラー、(23)……バー、(3)……湿し水
補給手段、(31)……水元ローラー、(311)……フラ
ップローラー、(32)……湿し水貯留体、(33)……湿
し水放出体、(331)……ブラシローラー、(332)……
フリッカブレード、(333)……汲み出しローラー、(3
34)……回転体、(335)……給水体、(336)……振動
発生機構(超音波発生機)、(337)……エアーノズ
ル、(338)……湿し水貯留部、(34)、(35)……湿
し水保留体、(36)……他のローラー、(37)……攪拌
機構(穴明け通気管)、(4)……湿し水フォームロー
ラー、(I)……インキ供給経路、(P)……版胴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−93397(JP,A) 特開 平2−106350(JP,A) 特開 平2−122994(JP,A) 特開 昭61−14997(JP,A) 実開 昭62−121971(JP,U) 実開 昭60−194563(JP,U) 実開 昭60−194564(JP,U) 実開 昭61−31765(JP,U)

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小中空体を分散混在させた湿し水受理層
    を表面に具備しかつローラー外周位置に位置する微小中
    空体の中空部を開口したことを特徴とするダンプニング
    ローラー。
  2. 【請求項2】微小中空体および硬質材粉末を分散混在さ
    せた湿し水受理層を表面に具備しかつローラー外周位置
    に位置する微小中空体の中空部を開口したことを特徴と
    するダンプニングローラー。
  3. 【請求項3】微小中空体は、供給される湿し水量に関連
    づけられた混合比率で分散された請求項1または請求項
    2に記載のダンプニングローラー。
  4. 【請求項4】微小中空体は、供給される湿し水量に関連
    づけられたサイズからなる請求項1または請求項2記載
    のダンプニングローラー。
  5. 【請求項5】微小中空体は、供給される湿し水量に関連
    づけられたサイズからなり、かつ、供給される湿し水量
    に関連づけられた混合比率で分散された請求項1または
    請求項2に記載のダンプニングローラー。
  6. 【請求項6】湿し水受理層に微小中空体を分散混在させ
    る工程、次いで湿し水受理層で母部材表面を被覆する工
    程、次いで湿し水受理層表面を研磨して湿し水層表面に
    位置する微小中空体の殻層の一部を除去し中空部を開口
    させる工程からなることを特徴とするダンプニングロー
    ラーの製造方法。
  7. 【請求項7】湿し水受理層に微小中空体および硬質材粉
    末を分散混在させる工程、次いで湿し水受理層で母部材
    表面を被覆する工程、次いで湿し水受理層表面を研磨し
    て湿し水層表面に位置する微小中空体の殻層の一部を除
    去し中空部を開口させる工程からなることを特徴とする
    ダンプニングローラーの製造方法。
  8. 【請求項8】微小中空体を分散混在させた湿し水受理層
    を表面に具備しかつローラー外周位置に位置する微小中
    空体の中空部を開口したダンプニングローラーと、ダン
    プニングローラーに湿し水補給する湿し水補給手段と
    を、版面に湿し水を供給する経路中に設けてなる印刷機
    の湿し水供給装置。
  9. 【請求項9】ダンプニングローラーに当接してダンプニ
    ングローラー上の過剰湿し水を除去する湿し水除去手段
    を設けてなる請求項8に記載の印刷機の湿し水供給装
    置。
  10. 【請求項10】湿し水除去手段がダンプニングローラー
    に当接したブレードである請求項9に記載の印刷機の湿
    し水供給装置。
  11. 【請求項11】湿し水除去手段がダンプニングローラー
    に当接したローラーである請求項9に記載の印刷機の湿
    し水供給装置。
  12. 【請求項12】湿し水除去手段がダンプニングローラー
    に当接したバーである請求項9に記載の印刷機の湿し水
    供給装置。
  13. 【請求項13】湿し水受理層に硬質材粉末を分散混在さ
    せてなる請求項8、請求項9、請求項10、請求項11また
    は請求項12に記載の印刷機の湿し水供給装置。
  14. 【請求項14】ダンプニングローラーを版面に当接して
    設けてなる請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、
    請求項12または請求項13に記載の印刷機の湿し水供給装
    置。
  15. 【請求項15】ダンプニングローラーの下流に版面に当
    接して湿し水フォームローラーを設けてなる請求項8、
    請求項9、請求項10、請求項11、請求項12または請求項
    14に記載の印刷機の湿し水供給装置。
  16. 【請求項16】ダンプニングローラーと湿し水フォーム
    ローラーとを当接して設けてなる請求項15に記載の印刷
    機の湿し水供給装置。
  17. 【請求項17】版面に湿し水供する経路が、版面にイン
    キを供給する経路と合流するよう設けてなる請求項8、
    請求項9、請求項10、請求項11、請求項12または請求項
    13に記載の印刷機の湿し水供給装置。
  18. 【請求項18】湿し水補給手段が、ダンプニングローラ
    ーに当接またはダンプニングローラーとの間に他のロー
    ラーを介在した状態で回転する水元ローラーと、水元ロ
    ーラーの少なくとも一部を浸漬する状態に湿し水を貯留
    し得る湿し水貯留体とを備えてなる請求項8、請求項
    9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項
    14、請求項15、請求項16または請求項17に記載の印刷機
    の湿し水供給装置。
  19. 【請求項19】湿し水補給手段が、ダンプニングローラ
    ーに当接またはダンプニングローラーとの間に他のロー
    ラーを介在した状態で回転する水元ローラーと、水元ロ
    ーラーの周面部または水元ローラーとダンプニングロー
    ラーとの当接部もしくは水元ローラーと他のローラーと
    の当接部に向けて湿し水を放出する湿し水放出体とを備
    えてなる請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請
    求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16また
    は請求項17に記載の印刷機の湿し水供給装置。
  20. 【請求項20】湿し水補給手段が、ダンプニングローラ
    ーに当接またはダンプニングローラーとの間に他のロー
    ラーを介在した状態で回転する水元ローラーと、開口部
    を具備するとともに、この開口部の少なくとも一部を水
    元ローラーで区切る湿し水放出体保留体を備えてなる請
    求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請
    求項13、請求項14、請求項15、請求項16または請求項17
    に記載の湿し水供給装置。
  21. 【請求項21】湿し水補給手段が、ダンプニングローラ
    ーに当接またはダンプニングローラーとの間に他のロー
    ラーを介在した状態で回転する水元ローラーと、水元ロ
    ーラーと対向離隔した状態に湿し水を貯留する湿し水貯
    留部と、貯留した湿し水を攪拌してなみだたせる攪拌機
    構とを備えてなる請求項8、請求項9、請求項10、請求
    項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求
    項16または請求項17に記載の湿し水供給装置。
  22. 【請求項22】他のローラーをダンプニングローラーと
    水元ローラーとに交互に当接するように設けてなる請求
    項18、請求項19、請求項20または請求項21に記載の湿し
    水供給装置。
  23. 【請求項23】湿し水補給手段が、ダンプニングローラ
    ーの少なくとも一部を浸漬する状態に湿し水を貯留し得
    る湿し水貯留体を備えてなる請求項8、請求項9、請求
    項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求
    項15、請求項16または請求項17に記載の湿し水供給装
    置。
  24. 【請求項24】湿し水補給手段が、ダンプニングローラ
    ーの周面部に向けて湿し水を放出する湿し水放出体を備
    えてなる請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請
    求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16また
    は請求項17に記載の湿し水供給装置。
  25. 【請求項25】湿し水補給手段が、開口部を具備すると
    ともにこの開口部の少なくとも一部をダンプニングロー
    ラーで区切るインキ保留体を備えてなる請求項8、請求
    項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求
    項14、請求項15、請求項16または請求項17に記載の湿し
    水供給装置。
  26. 【請求項26】湿し水補給手段が、ダンプニングローラ
    ーと対向離隔した状態に湿し水を貯留する湿し水貯留部
    と、貯留した湿し水を攪拌してなみだたせる攪拌機構等
    を備えてなる請求項8、請求項9、請求項10、請求項1
    1、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項1
    6または請求項17に記載の湿し水供給装置。
  27. 【請求項27】湿し水放出体が噴霧、放水または滴瀝ノ
    ズルである請求項19または請求項24に記載の湿し水供給
    装置。
  28. 【請求項28】湿し水放出体が、貯留された湿し水を適
    宜に汲み出しこれを弾性体の弾性回復力によって水滴乃
    至霧として飛散放出する飛散機構を備えてなる請求項19
    または請求項24に記載の湿し水供給装置。
  29. 【請求項29】湿し水放出体が回転体に適宜に給水され
    る湿し水を回転遠心力によって、水滴乃至霧として飛散
    放出する飛散機構を備えてなる請求項19または請求項24
    に記載の湿し水供給装置。
  30. 【請求項30】湿し水放出体が、貯留された湿し水を霧
    にかえて放散放出する霧発生放散機構を備えてなる請求
    項19または請求項24に記載の湿し水供給装置。
  31. 【請求項31】湿し水保留体が少なくとも一側部に、ダ
    ンプニングローラーに当接してダンプニングローラー上
    の過剰湿し水を除去する湿し水除去手段を併設してなる
    請求項25に記載の湿し水供給装置。
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