JP3343353B2 - オフセット印刷機の従来の湿し装置の作動原理及び作動モードを改変する方法 - Google Patents

オフセット印刷機の従来の湿し装置の作動原理及び作動モードを改変する方法

Info

Publication number
JP3343353B2
JP3343353B2 JP51867494A JP51867494A JP3343353B2 JP 3343353 B2 JP3343353 B2 JP 3343353B2 JP 51867494 A JP51867494 A JP 51867494A JP 51867494 A JP51867494 A JP 51867494A JP 3343353 B2 JP3343353 B2 JP 3343353B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
dampening
water
printing press
continuous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP51867494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08506776A (ja
Inventor
サルダ,ジャン・リュシアン
Original Assignee
サルダ,ジャン・リュシアン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サルダ,ジャン・リュシアン filed Critical サルダ,ジャン・リュシアン
Publication of JPH08506776A publication Critical patent/JPH08506776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3343353B2 publication Critical patent/JP3343353B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F7/00Rotary lithographic machines
    • B41F7/20Details
    • B41F7/24Damping devices
    • B41F7/26Damping devices using transfer rollers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Air Humidification (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この明細書に記載された本発明は、オフセット印刷機
の従来の湿し装置(dampening unit)に関し、また、そ
の作動原理及び作動モードを改変することを目的とする
方法に関する。こうした改変の目的は、本発明に従って
改造された湿し装置に対し、その湿し装置が水対インキ
の正確な比率を容易に且つ瞬間的に変更することを可能
とし、また、この印刷方法の開発を可能にしたところ
の、決定的なパラメータである、湿し工程とインキ着け
工程とを緊密に一体化させる機能を果たし得るようにす
るため、最近の設計による湿し装置が備える機能と同様
の特徴及び機能を付与することである。本発明の主題で
あるこの原理の特徴は、印刷版を湿らす全ての工程を正
確に行うために調和して作動する、印刷機のその他の機
構に関して、改造した湿し装置の設計及び構造が、その
完全な幾何学的形態を保持しうるように、元の湿し装置
の主要な構成要素及び機構の構成に変更を加えるもので
ある。この方法は、直接的な対象である元の湿し装置と
同様に、印刷機と完全に一体である湿し装置を低コスト
で製造することを可能にすると共に、本発明の適用のた
めに提案されたものと同様の手段を使用して、こうした
印刷機の製造中に、直接的に且つ低コストで本発明の主
題である全ての改変を実施することを可能にすることで
ある。
その各種の形態にて、本発明は、印刷機が実施するイ
ンキ着け速度及び印刷作業を因子として、シート毎に印
刷する型式か、又は連続的に印刷する型式かの改良すべ
き印刷機の型式に最も適した連続膜湿し工程モードを選
択することを可能にするものである。
現在、非常に多くのオフセット印刷機に従来の湿し装
置が設けられている。比較的原始的な設計であるこうし
た装置は、オフセット印刷版を湿らすというその全体的
な機能を果たすものの、その作動モード及び精度の点で
重大な欠点がある。その湿し水の供給は、全体的な供給
源を構成するリバーザから流れを間欠的に供給すること
で行われる。湿し水を印刷版に運ぶローラには、スポン
ジ状織地で出来たスリーブが被覆されており、このスリ
ーブは、湿ったならば、スリーブの全体に亙って適正に
分配された妥当な量ではあるが、極めて大雑把な量の湿
し水を保持し得るようにしてある。かかる性質の貯蔵を
考慮すると、1乃至2μmの範囲で変化し、正確に画成
され且つ印刷の種類によって制御することの出来る、均
一な膜を形成しようとすることは、試行錯誤の行為であ
る。水膜の厚さを正確に制御する手段が存在しないこと
は、厚みを変更しようとする場合、湿し装置の応答時間
が過度に長くなることと相俟って、高精度で作動するこ
とが不可能であり、また、湿し水対インキの許容可能な
比率を実現し且つそれを保つことが難しいことを意味す
る。更に、この微妙な平衡状態は、印刷機が停止する毎
に再設定しなければならず、これは、無視し得ない程の
印刷した紙の無駄、また時間の無駄を生じる。インキの
色を変更する毎に、また、長時間停止する間に、スリー
ブ付きのローラは油脂を含むインキに浸漬し、慎重に洗
浄しなければならない。この操作は、印刷工にとって面
倒であり、こうしたローラを分解し且つ洗浄し、また、
それらを印刷機に再度、取り付けることに伴い、相当な
時間の無駄を生じる。こうしたスリーブ付きローラのも
う一つの欠点は、これらのローラが少しずつ分離して、
ローラから出る繊維がインキ着け装置のローラに付着
し、その印刷の質を損なうことである。
こうした望ましくない特徴の結果は、現在、最適な性
能及び高度で且つ均一な品質を要求する、工業的製作を
目的とする大多数の印刷機の殆ど全てには、原理が著し
く異なる湿し水分配装置が設けられている。連続的な膜
湿し装置として公知のこうした湿し装置は、その設計及
び作動方法の点で著しく異なるが、その全ては、織地ス
リーブを有するローラにおける旧式で面倒、しかも不正
確な特徴を解消している。最も一般に使用される異なる
型式の湿し装置、及びその作動モードの概略は、全体と
して以下のように説明することが出来る。
−湿し水膜が直接供給される、湿し水着けローラにより
印刷版の湿しが行われる連続膜湿し装置である。この湿
し方法において、オフセット印刷に必須の湿し水及びイ
ンキのエマルジョン化は、印刷版と、該印刷版によりイ
ンキ着けが行われる湿し水着けローラとにより行われ、
それは、このローラを形成するゴムの親油性の性質が親
水性の性質を上廻るからである。これらの装置には、全
体として、並列的に作用する補助的な機能が付与されて
おり、これらの装置が更なる量の湿し水を第一の湿し水
着けローラに運ぶことを可能にし、これにより、水−イ
ンキ・エマルジョンの形成を増進し且つ加速し、また、
インキ着け工程と湿し工程とを相互に緊密に関連付ける
ことを可能にする。また、この補助的な機能は、インキ
付け装置の洗浄装置を使用して湿し水装置を洗浄するこ
とを可能にする。
この型式の湿し装置において、湿し水の連続膜は、全
体として、二つのローラが軽い接触圧力にて、また、全
く異なる相対的速度にて回転する作用により瞬間的に形
成され、これらのローラには、リザーバ樋状体(troug
h)から取り上げた水が供給され、また、その水は、水
排出ローラに沿って流れるように運ばれる。その一方が
通常、表面につや消し仕上げクロムめっきが施された鋼
で形成され、もう一方が微多孔質ゴムで被覆されたこれ
ら二つのローラは、印刷版の湿しローラの速度と異なる
速度にて共に駆動される。これら二つの速度の比を変更
すると、湿しローラに形成される水膜の厚さが直ちに影
響され、印刷版に供給される水量を精密に且つ正確に調
節することが可能となる。
−もう一つの型式の湿し装置において、印刷版は、湿し
水とインキとの微細なエマルジョンで形成され、湿し水
着けローラにより印刷版の上に配置された連続膜によ
り、直接、湿しが行われ且つ部分的なインキ着けが行わ
れる。このインキ中の水の微細なエマルジョンは、それ
ぞれ軟質及び硬質の親油性材料(ゴム、及びポリアミド
系の硬質プラスチックのような材料)が被覆されたロー
ラの間で二種類の成分がローラに沿って流れるようにす
ることにより、直接的に且つ連続的に形成される。これ
らのローラは、最初にインキ着けが行われ、次に、湿し
工程が行われる。被覆に使用されるゴムの性質及びその
硬さ、並びにその接触圧力に従い、湿し装置のローラの
数は、制限される。完全に均一なエマルジョンは、印刷
機が数回転することで形成され、印刷版及び湿しローラ
を介してインキ着け装置から供給されるインキ量が均一
に釣り合った状態に保たれることで、印刷の進行に伴
い、このエマルジョンは極めて均一に保たれ、この場
合、インキ及び水が湿し装置とインキ着け装置との間で
それぞれ移動することは、瞬間的に行われ、完全な安定
状態となり、湿し工程とインキ着け工程とが直接、一体
化される。湿し水の添加剤を選択することにより、エマ
ルジョンの品質が改善され、その結果、エマルジョン中
に含まれる水分の比率を制限することが可能となるが、
ローラの作動中に行われる機械的作用が極めて効率的で
あるため、添加剤を使用しない硬水(pH30)でも、許容
可能な品質の印刷を行うことが可能である。
これら湿し装置のインキ着け工程は、へら(spatul
a)を使用して行うことが最も多く、また、印刷版によ
り一時的に結合されたインキ着け装置の洗浄装置を使用
して洗浄が行われる。印刷版の一部が洗浄剤で破壊され
たり、また、洗浄後、液状インキが装填された印刷版及
び印刷胴の縁部を洗浄剤を使用して洗浄する必要がある
から、この方法には、幾つかの欠点がある。これらの湿
し装置のもう一つの不利な点は、極めて大きい負荷及び
大きいインキ面積を必要とする印刷にとって有用な機能
として、少量の追加的な量の水−インキ・エマルジョン
を適宜に第一のインキ着けローラに送るための補助的な
装置を備えない点である。
−業務用としての性能の低いその他の湿し装置は、第一
のインキ着けローラに直接、水を供給するが、印刷版に
より提供されるバリヤ効果を活用して、エマルジョンが
インキ着け装置の全体に過度に付与される虞れを防止す
ることが出来ず、その結果、刷り時における濃度及び強
さが失われる可能性がある。
各製造メーカは、製造される装置の寸法に従って異な
るそれ自体の湿し装置を製造している。
連続膜により印刷版を湿らすこうした各種の基本的原
理により、最小程度の湿りとなり、これにより、供給積
み重ね体中に積み重ねたとき、シートの間で誤ってイン
キ着けが為される虞れを著しく軽減する一方で、刷りの
強さ及び鮮明度が向上する。
更に、こうした連続的な直接作動装置は、スリーブ付
きローラを備えず、このため、湿し水の蒸発が制限さ
れ、このため、ある種の作業の場合、水にイソプロピル
・アルコールを添加してその表面張力を小さくし、その
膜形成特性を増進させ、これにより、印刷版に付与され
る膜の厚さが最小となることが可能となる。
これら異なる装置が作動するときの性能の精度、その
急速な応答時間、及びその刷りの高品質並びにその操作
の容易性は、全てその広い適用に寄与するファクタであ
る。
この事実に鑑みて、印刷機の製造メーカの一部は、印
刷機の製造中、元の構成要素として供給されたものと同
一の作動原理に基づいて、連続膜の湿し装置を設計して
いる。完全自動式のこれらの装置は、印刷版を湿らすの
に必要な全ての機能を備えている。かかる装置は、独立
的に作動し、また、従来の元の湿し装置内の所定位置に
取り付けられる。この装置は、全ての機械的構成要素と
制御機構とを内蔵するそれ自体の本体を備えている。し
かしながら、これらの独立的な装置を取り付けること
は、印刷機の機構を著しく改造することを必要とし、ま
た、従来の湿し装置の必須の構成要素を除去する結果、
その従来の湿し装置が使用不能となる長時間に亙る作業
である。改造した印刷機が適正に作動するために、完全
に且つ正確に調和して作動しなければならない構成要素
である、印刷機のインキ着けローラ及び印刷胴に対し、
追加した装置によってこれら装置の主要な構成要素を確
実な方法で完全な幾何学的状態に保ち且つ整合させるこ
とは難しいため、こうした改造は、容易でない作業であ
る。更に、新替えされる装置の制御装置は、通常、単一
のレバーで操作される、印刷サイクルを自動的に操作す
る制御装置と完全には一体化されていないため、印刷工
は、その作業の手順を変更することを余儀なくされる。
上述の本発明は、従来の湿し装置の欠点を緩和するこ
とを目的とし、また、その交換のため、全体として改良
された代替的な解決手段を提供するものである。その構
造、取り付け及び操作のために利用される従来の装置の
主要な構成要素及び機構の最初の時点から従来の湿し装
置を改造して特別設計による連続膜湿し装置にすること
が本発明の特徴である。この方法は、重要で且つ明確な
利点を多数提供するものであり、これらは、次のように
要約される。即ち、 −その構造、取り付け及び操作の点で、この連続装置
は、印刷機が完全な幾何学的形態となる利点があり、こ
の印刷機は、その主要機構に関する限り、元の湿し装置
と同一の方法で一体の部品となる。
−元の装置の構成要素に代えて、連続的湿し装置の主要
な基本的構成要素が取り付けられ且つ駆動され、印刷機
の型式及び設計に従って、同一又は異なる機能を利用す
ることが出来る。印刷機の同一の取り付け具及び駆動機
構によって連続装置の基本的な構成要素を位置決めする
ため、印刷機と連動して作動することを要する印刷機の
部品に関して完全な幾何学的形態及び整合状態が実現さ
れる。
また、製造される連続装置の主要な構成要素を駆動す
る印刷機の駆動機構が製造強度及び品質を備えるため、
その駆動機構の使用により、連続装置の作動の確実性が
実現される。
−従来の装置の作用構成要素により形成された取り付け
手段により、印刷機の大型で安定的な本体は、装置の作
動に必要とされる全ての補助的な構成要素を配置し且つ
受け入れることが出来る。
−印刷工は、その通常の操作レバーを使用して、その作
業のの手順を変更しないで済む。
−これら装置のコストは、従来の湿し装置の多数の構成
要素を内蔵するため、独立的な補助装置とは比較になら
ない程、低廉である。
−従来の湿し装置を連続湿し装置に改造することは、印
刷機に穴を機械加工したり、又は穿孔することなく、簡
単且つ迅速に行われ、そのため、故障した場合、印刷工
は、修理が行われるのを待つ一方で、自身でその元の湿
し装置を極めて短時間で復旧することが出来るから、こ
のことは、印刷工にとって極めて有利な点である。
限定的ではなく、一例として、スリーブ付きローラを
使用して元の湿し装置を連続膜湿し装置に改造する四つ
の方法について説明する。これら例の二つは、印刷版を
水−インキ・エマルジョンで湿す湿し方法に関し、ま
た、その他の二つの方法は、印刷版を連続膜で湿す方法
に関する。これら異なる実施例は、操作の点で、又は取
り付けコストの点で、通常、適用される技術の改良とな
る。本発明をその異なる形態にて具体化するために採用
される既存の手段を完全に理解し得るようにするため、
最初に、従来の湿し装置を改造する前の操作モードにつ
いて、三つの概略図を参照しつつ説明する。図1、図2
及び図3には、オフセット印刷機に取り付けられた従来
の湿し装置が示してある。図1は、水供給装置と共に、
印刷機を直接、湿すために使用されるローラを示す概略
図である。リザーバ1は、空気入口がなく、そのため、
樋状体2への供給は、印刷機が水を消費することに伴っ
て行われ、湿し溶液の液位の調節装置として機能する蛇
口3の底部よりも上方に水位が上昇することはない。水
取り上げローラ4の一部は、樋状体2内に保持された湿
し水内に浸漬され、印刷機の全体的機構が、印刷版を正
確に湿らすのに必要とされる水量に従い、異なる程度で
周期的に回転する。枢着ピン7にて傾動するベルクラン
ク6の各端部に支持された水排出ローラ5は、印刷機の
機構により付与された周期的動作により枢動する。かか
る印刷サイクルの各々にて、この動作により、印刷機は
水取り上げローラ4に接触し、ここで印刷に必要とされ
る水を取り上げ、また、これと交互に、軸方向動作を伴
って動く湿し水分配ローラ8に接触し、ここでは、水を
付着させる。湿し水着けローラ9は、湿し水分配ローラ
8と恒久的に接触した状態で回転し、その水を取り上
げ、該水の一部は脱脂ローラ11を介してもう一方の湿し
水着けローラ10に進む。水排出ローラ5、及び二つの湿
し水着けローラ9、10は、湿し水分配ローラ8からの供
給を受ける水リザーバとして機能する多孔質モルトン
(molleton)のスリーブで被覆されている。このよう
に、印刷胴12に固定された印刷版は、印刷工の決定に従
い、湿し水着けローラ9、10に接触すると直ちに湿らせ
られ、レバー13、14は、回転軸15、16を中心として枢動
する。印刷版を湿らすためにこの操作が行われた後、イ
ンキ分配ローラ21、22に接触したインキ着けローラ17、
18、19、20は、印刷胴12上の印刷版にインキを着けて、
印刷の開始を可能にする。
図2及びその外観図である図3には、最も一般的に使
用されている型式の一つである従来の印刷機の湿し装置
を構成するローラを所定位置に保持し、調節し且つ動か
すために採用される機械的手段が、更に詳細に示されて
いる。図2の樋状体2は、クロス部材23から懸架され、
該クロス部材は、フック24、及び簡略化のため図面では
省略した二つの袋ナットにより、印刷機の本体の側部パ
ネル25に剛性を付与する。これら二つのナットを緩めれ
ば、樋状体2は、極めて迅速に取り外すことが出来る。
水取り上げローラ4は、図3の半シャフト26により回転
され、該シャフトはその一端に、印刷機の全体的な機構
により作動されて回転する機構を備えている。半シャフ
ト26は、その他端に半クラッチ27と孔とを備えており、
該孔には、水取り上げローラ4の回転軸が導入される。
該水取り上げローラは、第二の半クラッチ28を保持し、
該半クラッチ28が半クラッチ27に係合することにより、
組立体が回転する。その他端にて、水取り上げローラ4
の回転軸は、戻しばね31によりサークリップ30に圧縮状
態に保たれた摺動半シャフト29に係合する。突起32は、
戻しばね31を一定の圧力状態に保ち、これにより、水取
り上げローラ4が確実に所定位置に止まるようにする。
ニードルローラの自由輪34が設けられたカラー33のた
め、レバー35を使用して水取り上げローラ4を手で回転
させることが可能となる。この機械的構成のため、戻し
ばね31を圧縮する摺動式半シャフト29に圧力を加えて、
水取り上げローラ4を極めて迅速に取り外し、これによ
り、水取り上げローラ4の回転軸を非係合状態にするこ
とが可能となる。そのモルトン・スリーブ5Aを備える水
排出ローラ5は、その各端部に、図2の2本の固定ピン
37、38間に配置されたボール軸受36と、ベル・クランク
6の三角形部分に配置された一つの摺動ピン39とを保持
している。図3の釦40を操作すれば、ボール軸受36は自
由となり、このため、水排出ローラ5を取り外すことが
可能となる。同一の機構を使用してレバー14、13により
支持された図2の湿し水着けローラ9、10を保持するた
め、これらのレバーは、固定ピン37、38及び摺動ピン39
が係合した対抗する調節レバー13Aと関係する。これら
の機構により、水排出ローラ5及び湿し水着けローラ
9、10を迅速に且つ容易に取り外すことが可能となる。
最初に、脱脂ローラ11を取り外すことが必要である。該
脱脂ローラは、通常、ジャーナル42により支持された圧
力ばね41の作用によりその各端部にて湿し水着けローラ
9、10に対して所定位置に保持されている。これらの機
構は、レバー43内で枢動し、該レバーは、ハンドル45に
より副回転軸44の上で手で傾動され、その動作はストッ
パ46、47により制限される。摺動バー48は、圧力ばね41
を案内し、また、その先端中心部がV字形となったスラ
イドバーヘッド49により脱脂ローラ11の固定回転軸11A
に取り付けられている。該脱脂ローラ11は、ボール軸受
の固定回転軸11Aを中心として回転する。ハンドル45に
よりレバー43を傾動させると、湿し水着けローラ9、10
を迅速に且つ容易に非係合状態にすることが出来、該ロ
ーラを取り外すことが可能となる。この操作は、毎日且
つ印刷インキを変更する毎に一日に実質的に数回行われ
る。
一例として、添付図面を参照しつつ、間欠に供給する
型式の湿し装置を連続供給型式に改造するために採用さ
れる手段の限定的でない一例について説明する。
図5及び図6に関する第一の実施例の説明は、次の特
徴及び機能を備える湿し装置に関するものである。
−水−インキ・エマルジョンにより印刷版を連続的に湿
らす機能。
−印刷版により湿し装置に自動的に予めインキ着けを行
う機能。
−印刷機の洗浄装置により湿し装置を自動的に洗浄する
機能。
−選択随意的に第一のインキ着けローラにエマルジョン
を補充的に付与する機能。これは、極めて大きいインキ
面積を有する印刷物の場合、有用な機能である。
この第一の実施例は、水−インキ・エマルジョンによ
り印刷版を連続的に湿らす、最も一般的に使用される装
置の特徴を更に補充する特徴を備えている。即ち、その
型式及びその印刷速度に従い、プラスチックで出来た水
取り上げローラ及び水排出ローラが印刷機に通常の方法
で設けられ、又は、これら印刷機を改造する許容可能な
コストに従い、水の比率が小さい、より微細な水−イン
キ・エマルジョンを形成する親油性及び親水性を持つ略
純粋な銅又は同様の材料で出来た水取り上げローラ及び
水排出ローラが設けられ、水取り上げローラ4にインキ
が過剰に蓄積するのを防止することが可能となる。更
に、銅からの熱損失は、プラスチックの場合よりもはる
かに急速に行われ、このため、印刷版及びローラ上のエ
マルジョン及びインキはより非流体状態となり、印刷品
質を著しく改善することが可能となる。
更に、鋼製の構成要素の洗浄は、プラスチック製構成
要素の場合よりも遥かに迅速で且つ遥かに良好に行わ
れ、このため、回転型印刷機等のような高速度で連続的
に印刷するオフセット印刷機の場合、銅は、躊躇するこ
となく選択すべき材料である。
図7の第二の実施例は、第一の実施例と同一の原理で
作動するが、著しく簡略化した湿し装置に関するもので
ある。即ち、 −へらを使用して手で予めインキ着けする必要がある。
−手で洗浄しなければならない。
−第一のインキ着けローラに補充的なインキ着けを行う
手段がない。
図8の第三の実施例は、基本となる第一の実施例の全
ての機能を備える湿し装置に関するものであるが、印刷
版が水−インキ・エマルジョンではなくて、微細な水膜
で湿らされることを特徴とする。この変形例は、主とし
て、第一及び第二の実施例に使用した銅、ポリアミド
(リルサン(Rilsan))又はその他の材料のような親油
性を備える材料か、又は硬質クロム又は微多孔質セラミ
ックのような第三及び第四の実施例に使用した、親油性
を備える材料のような異なる被覆材料を使用し、又はそ
れ自体が親油性、親水性、又はその複合性質を持つ既に
公知の型式のゴムローラを使用して形成される。また、
この第三の実施例において、本発明のこの形態に従い、
親水性又は複合材料は、所定の速度にて、エマルジョン
が運ぶよりも遥かに多量の水を印刷版に供給することに
留意すべきであり、この場合、水とインキとの平衡状態
が自然に形成され、装置に供給される水量は、水取り上
げローラの元の可変速度の駆動機構を使用して制御され
且つ調節され、粗粒子の略硬質の砥石で研磨することに
より形成される微多孔質表面組織を有し、親油性のある
ゴム転写ローラの組立体により、小さい水リザーバが瞬
間的に形成され、印刷版には、連続的な微細膜が供給さ
れる。
図9の第四の実施例は、印刷機と等しい速度で回転す
る転写ローラ66Aに関して水取り上げローラ4C及び乾燥
ローラ4Dの相対的な回転速度を変化させることにより、
一定量の水が得られる、第三の実施例と同様の装置に関
する。この方法により、これら二つのローラを可変速度
で駆動する一又は複数のローラの制御状態を集中的に調
節することが可能となり、これは、連続的な印刷装置ラ
インを備える多色印刷機の場合、特に有利なことであ
る。
図4には、湿し装置を補助するため、図5の着脱式モ
ジュールを受け入れる用意が出来た印刷機が示してあ
る。多孔質のモルトン・スリーブで被覆された図3の湿
し水着けローラ9、第一の実施例のクロムめっきした湿
し水分配ローラ8及び水取り上げローラ4に代えて、次
のものが使用される。即ち、 −親油性及び親水性を備える同一径のゴム製湿し水着け
ローラ9A。このローラは、その各端部に、遥かに硬質の
ゴム(ローラの場合、約25ショア硬度、バンドの場合、
66ショア硬度)で形成されたバンド9Bを備えており、該
ローラは、図1の印刷胴12のバンドに押し付けられ且つ
該バンドと共に作用する設計とされている。
−当初のものと同一径の湿し水分配ローラ8A。該ローラ
は、厚さ0.5乃至0.6mmの硬質銅で被覆された表面を有
し、改造した湿し装置の別のローラの組立体にその動作
を伝達し得るように設計された歯車8Bをその一端に備え
ている。
−同様に、同一径の合金銅で形成された水取り上げロー
ラ4A。該ローラは軸受4Bによりその回転軸に回転自在に
取り付けられている。その回転軸自体は、水取り上げロ
ーラの駆動ではなくて、印刷機の機構により、図3の元
の水取り上げローラ4と等しい周期的運動機構により駆
動される。本発明の適用のため、どのような設計又はど
のような機械的形態を採用しようとも、図4の湿し水分
配ローラ8A及び湿し水着けローラ9Aは、その元の機能を
保持し、図3の印刷胴12に関する完全な幾何学的形態を
保ち、また、印刷版と湿し水着けローラ9Aとの接触及び
分離が周期的に行われる自動的な印刷機能を保つ。
−第一、第三及び第四の実施例において、これらのロー
ラは、歯車により確実に駆動されて、湿し装置の自動洗
浄を可能にし、また、過剰な油脂性溶剤があれば湿し装
置のローラ間の滑りの原因となり、洗浄作業が困難とな
るから、操作者が洗浄液の分配に関して注意しなければ
ならないが、これらの実施例では、かかる配慮は不要で
ある。しかしながら、これらの歯車は、湿し装置の機能
には寄与しない。図5及び図6には、極めて優れた結果
が得られ、また、印刷機の操作者にとって極めて実用的
である湿し装置の一例としての断面図及び平面図が示し
てある。
図5の着脱式モジュール55は、数秒間で印刷機に取り
付け、また、印刷機から楽に取り外すことが出来、印刷
機のその他の要素への容易なアクセスを可能にする。該
モジュールは、湿し装置の全ての補充的な機構を備えて
いる。該モジュールの位置及び印刷機への着脱可能な取
り付けは、図2の元の水排出ローラ5の位置に取り付
け、排出ローラ56の回転シャフトを使用して支持するこ
とで行われる。これを行うためには、排出ローラの制御
装置をロックしなければならず、これは、レバー59によ
り図5のカム58を動かして戻しレバー57を元に戻すこと
により行われる。この調節は、図2のナット60により、
行うことが出来る。
図5の着脱式モジュール55は、図2の元の水排出ロー
ラ5の軸受の位置を占める二つの中心決め要素62により
横断状に支持され且つ配置された、二つの側部板61から
成っている。該二つの中心決め要素は、固定ピン37、38
と摺動ピン39との間に拘束状態に保持することが出来
る。図5のゴム被覆した転写ローラ63は、固定回転軸64
に回転可能に取り付けられ、該回転軸は、二つの側部板
61の間の横断部材65と同様に、横断状の支持手段として
機能する。
硬質銅で被覆された湿し水分配ローラ8Aが転写ローラ
63に接触する程度の調節は、異なるローラ同士の接触程
度を調節するとき、図2のナット60により行われる。調
節装置ローラ66は、水取り上げローラ4Aと転写ローラ63
とを連絡させる。該ローラは、固定シャフト67に回転可
能に取り付けられる一方、固定シャフト自体は、揺動す
る二つの支持体68に取り付けられ且つ該シャフトを転写
ローラ63と常に接触した状態に保つねじ69により圧力が
加えられる。その水取り上げローラ4Aへの取り付けは、
調節ねじ72を通じて揺動支持体68に作用するレバー71に
よって駆動される偏心軸70によって行われる。この偏心
軸70を回転させ、揺動支持体68を解放して、この揺動支
持体がばね73により退却されるようにして、揺動支持体
は、水取り上げローラ4Aとの接触から手操作で解放され
る。図6の転写ローラ63、及び調節ローラ66の回転は、
湿し水分配ローラ8Aから開始する歯車列によって駆動さ
れる。第一の歯車8Bは、湿し水分配ローラ8Aの外形より
も小径であり、その丁度、反対側に配置された湿し水着
けローラ9Aの図4のバンド9Bにその底部が接するのを防
止する。この不均一さに起因する速度差を補正するた
め、同一の回転シャフト76にキー止めされた、図6の一
組みのピニオン74、75は、適正な速度比を再設定する。
従って、固定シャフト78に回転可能に取り付けられた中
間ピニオン77は、転写ローラ63に固定されたピニオン79
によって、適正な速度で且つ直角の方向にその回転を転
写ローラ63まで伝達する。同様に、調節装置のローラ66
は、該ローラに固定されたピニオン81、及び転写ローラ
63に固定されたピニオン80を通じて駆動される。
最後に、接続ローラ82は、転写ローラ63をインキ着け
ローラ20に接触させる。該接続ローラは、固定シャフト
83に回転可能に取り付けられる。その結果、二つのばね
スラスタ84の作用により、該接続ローラは、インキ着け
ローラ20に恒久的に押し付けられる。図5の更に二つの
ばねスラスタ85が接続ローラを垂直方向上方に解放さ
せ、これにより、該接続ローラが転写ローラ63から分離
したままであるようにする。これら二つのばねスラスタ
は、二つのロッカ88に作用する二本のレバー87を介して
作用する図6の偏心輪86を手で操作することにより接触
状態となる。図5のねじ89は、その圧力を調節する。イ
ンキ着けローラ20に接触させる操作中に接続ローラ82が
枢動するとき、該接続ローラ82が、インキ着けローラ20
の動きに従動し得るようにするため、ロッカ88の枢着ピ
ン90は、二本のレバー91に取り付けられており、これら
のレバーは、枢着ピン92にて回転し、また、インキ着け
ローラ20の位置決めピン93に支持されている。接続ロー
ラ82は、インキ着け装置を介して湿し装置に予めインキ
着けをするか、又は湿し装置の洗浄を行い、或いは、第
一のインキ着けローラに追加の水を供給して、水−イン
キのエマルジョン化を促進することにより「フリル状
(frilly)」印刷効果を得ることが出来る。エマルジョ
ン及びその調節は、銅被覆した水取り上げローラ4Aとゴ
ム被覆した調節装置ローラ66との間で行われる。
図7A、図7Bは、本発明の簡略化した形態における、極
めて低コストの水−インキ・エマルジョンの連続膜湿し
装置の一例を示し、この装置は、上記の実施例の全ての
機能上の利点は得られないものの、元の装置により得ら
れる性能よりも著しく優れた性能が得られる。
この形態において、図1の元の湿し水分配ローラ8に
代えて、機械的に同一であるが、銅被覆した図7Aの湿し
水分配ローラ8Aが使用される。図7Aのゴム被覆した水取
り上げのローラ94は、湿し水分配ローラ8Aを通じて摩擦
により駆動され、樋状体95に設けられた軸受94A内で回
転し、該軸受は、着脱可能なクランプ止め突起98により
横断部材97に固定された二つの側部材96によって支持さ
れている。ゴム被覆した水取り上げローラ94とその前に
インキ着けされた湿し水分配ローラ8Aとの間には、エマ
ルジョンが形成される。この湿し水分配ローラ8Aは、調
節装置のローラとしての働きをし、エマルジョンを湿し
水着けローラ9Aに移す。「往復運動」として公知の湿し
水分配ローラ8Aの軸方向への移動操作のため、エマルジ
ョンは、湿し水着けローラ9A上で完全に分配される。湿
し水着けローラ9Aが横方向に固定されるならば、過剰な
水のため、水が急速に蓄積する結果、装置はその作用を
果たすことが出来なくなる。ゴム被覆した水取り上げロ
ーラ94が、往復運動距離を含んで湿し水分配ローラ8Aの
長さよりも短い場合、そのローラの端面にて水は過剰と
なり、又は湿し水着けローラ9Aの長さが湿し水分配ロー
ラ8Aの長さに等しいか又はより長い場合、該水分配ロー
ラは、軸方向に動くとき、ゴム被覆した水取り上げロー
ラ94の一部との接触を失い、このため、該ローラ94の上
の水は最早調節されず、湿し水分配ローラ8Aと湿し水着
けローラ9Aとのこの動作の作用して分散される。本発明
の一つの特徴は、ゴム被覆した水取り上げローラ94が軸
方向に動くときに湿し水分配ローラ8Aに従動して、装置
が作用することを可能にすることである。このゴム被覆
した水取り上げローラ94の軸方向への変位は、図7Bの湿
し水分配ローラ8Aの図3の副車軸50に対し鋼製ディスク
99を設けることにより行われ、該鋼製ディスクの反対側
にて、ゴム被覆した水取り上げローラ94のシャフト100
がポリアミド製ディスク101を保持しており、該ポリア
ミド製ディスクには、鋼製ディスク99が係合する中央溝
が形成されている。軸受94Aは、側部材96に固定され、
該軸受の各々は、シャフト100の回転動作及び軸方向へ
の動作に対応するボールレース94Bを有し、該シャフト1
00は、湿し水分配ローラ8Aの長さに等しい長さのゴム被
覆した水取り上げローラ94内に固定されている。
本発明の可能な実施例に示した第三の実施例は、第一
の実施例に使用したものと同一の機構を採用するが、以
下に掲げる変更が加えられている。
図8の湿し水分配ローラ8B及び水取り上げローラ4Cに
は、銅被覆されておらず、硬クロムめっきが施され、又
は高研磨微多孔質セラミックで被覆されている。乾燥ロ
ーラ4D及び転写ローラ66A、63Aには、公知の親水性を持
つゴムが被覆されている。湿し水着けローラ9A及び接続
ローラ82は、第一の実施例のローラと同一である。特定
の形態における本発明の特徴の一つは、樋状体から取り
上げられる水量を調節する目的にて、図3の水取り上げ
ローラ4により一定量の水を取り上げる代替手段として
機能する。印刷機の元の機構を使用する点である。この
機構は、運動振幅が可変で且つ精密に調節可能である周
期的な回転中、水取り上げローラ4のシャフトを駆動す
るため、半クラッチ28を採用する。この形態にて、元の
水取り上げローラ4に代えて、水取り上げローラ4Cを通
じて摩擦により伝達する駆動方法と同一の方法が為し得
るように同様の半クラッチが設けられた図8の調節ロー
ラ4Dが使用される。調節ローラ4Dの作用により、印刷機
と等速度で駆動される転写ローラ66Aにより均一な厚さ
の水膜を取り上げることが可能となり、これは、取り上
げる水量の調節が為されない元の装置では得られない機
能である。これら僅かに多孔質の二つのローラは、その
孔内に、また、連続膜が形成される箇所である、これら
のローラと湿し水分配ローラ8Bとの間の正接点方向に少
量の水を蓄える。この構成は、調節ローラ4Dと転写ロー
ラ66Aとの間の接触が1mm程度と極めて僅かであり、異な
る相対速度で回転する二つのローラの正接点にて滑りが
生じることを可能にする点で第一の実施例と異なってい
る。
この第四の実施例は、第三の実施例と同様、連続的な
水膜により印刷板を湿すことにより機能し、また、この
実施例は、印刷機の速度と等速度で回転する他方のロー
ラに関して異なり且つ可変の速度で水取り上げローラ4C
及び調節ローラ4Dを駆動する図9のモータ102により駆
動される、水膜の遠隔制御による調節装置を備えてい
る。これら二つの側部要素103は、モータ組立体を支持
し、またクランプ止め突起98により印刷板の横断部材97
に固定されている。この組立体は、ねじ付きロッド105
の形態とした高さ調節装置が設けられた基部板104によ
り、印刷板の本体上に支持されている。モータ組立体の
高さを調節することにより、水取り上げローラ4Cにより
調節装置ローラ4Dに加えられる圧力が設定される。同期
化ベルト106は、その動きを歯車列に伝達し、異なるロ
ーラを駆動する。
限定的ではなく、一例として掲げたこれらの幾つかの
実施例により、本発明の目的及びこれらの改造により得
られる有利な点を理解することが可能となる。印刷機
は、妥当なコストで、その印刷の質を極めて顕著に改善
することが可能になると同時に、操作を容易にし且つ生
産性を著しく向上させる。これらの改良点は、この方法
を広い分野に適用いることを可能にするものである。
こうした全ての改造を更に低コストで印刷機を製造す
る間に、直接、具体化することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 7/26 B41F 7/40 B41F 31/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】従来の湿し装置を間欠的供給装置から連続
    供給型式に改造する方法にして、転写ローラ(63)の固
    定回転軸(64)及び横断部材(65)により横断状に支持
    された二つの側部板(61)と、調節ローラ(66)と、接
    続ローラ(82)とから成る、着脱式のモジュール(55)
    を使用し、これらの構成要素の全体が着脱可能に印刷機
    に配置され且つ固定され、同一の方法にて支持すべく元
    の水排出ローラ(5)の位置を使用し且つ排出ローラ
    (56)の制御シャフトを使用し、 水排出ローラ(5)のボール軸受(36)に代えて、着脱
    式モジュール(55)の二つの中心決め要素(62)が使用
    され且つ同様に印刷機に固定され、 固定ピン(37、38)及び摺動ピン(39)により拘束状態
    に保持され、湿し水着けローラ(9A)と同様に、元の要
    素に代えて、水取り上げローラ(4A)及び湿し水分配ロ
    ーラ(8A)が使用され、該ローラが組み合わさって作用
    する印刷胴(12)との完全な幾何学的形態を保ち、着脱
    式モジュール(55)の転写ローラ(63)及び調節装置ロ
    ーラ(66)が、湿し水分配ローラ(8A)から開始する歯
    車列によって駆動され、湿し装置の洗浄を容易にし、 上述の機構が、調節ローラ(66)と接続ローラ(82)の
    接触程度、及び水取り上げローラ(4A)と転写ローラ
    (63)との分離程度を調節することを可能とし、また、
    ナット(60)が湿し水分配装置ローラ(8A)に対して転
    写ローラ(63)が接触する程度を調節し、 レバー(59)が着脱式モジュール(55)を位置決めし、
    また、印刷機から取り外すために、該着脱式モジュール
    (55)への圧力の付与又は除去を制御することを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】請求の範囲第1項に記載の従来の湿し装置
    を間欠的供給装置から連続供給型式に改造する方法にし
    て、レバー(87)の操作により、接続ローラ(82)を介
    して湿し装置と第一のインキ着けローラ(20)とが連絡
    し、インキ着け、洗浄及び膜によるインキ着けが可能で
    あるようにしたことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】請求の範囲第1項又は第2項に記載の従来
    の湿し装置を間欠的供給装置から連続供給型式に改造す
    る方法にして、二つの固定ピン(37、38)と摺動ピン
    (39)との間に拘束状態に保持され且つ印刷機の排水ロ
    ーラの制御シャフト(56)により回転しないようにロッ
    クされた二つの中心決め要素(62)により、着脱式モジ
    ュール(55)の接続及び位置決めが為されるようにした
    ことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】請求の範囲第1項乃至第3項の何れかの項
    に記載の従来の湿し装置を間欠的供給装置から連続供給
    型式に改造する方法にして、前記水取り上げローラ(4
    A)及び接続ローラ(82)並びに湿し水分配ローラ(8
    A)が、シート毎のオフセット印刷機用として、プラス
    チック又は銅で形成する一方、回転型印刷機のような連
    続型オフセット印刷機用として、銅又は同様の材料で形
    成することが可能であるようにしたことを特徴とする方
    法。
  5. 【請求項5】請求の範囲第1項乃至第4項の何れかの項
    に記載の従来の湿し装置を間欠的供給装置から連続供給
    型式に改造する方法にして、スポンジ状スリーブで被覆
    した元の湿し水着けローラ(9)に代えて、硬さ約66シ
    ョア硬度の硬質ゴムで形成され、印刷胴(12)のバンド
    と組み合わさって作用する、二つのバンド(9B)を備え
    る、ゴム被覆した湿し水着けローラ(9A)が使用される
    ことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】請求の範囲第1項乃至第5項の何れかの項
    に記載の従来の湿し装置を間欠的供給装置から連続供給
    型式に改造する方法にして、既存のローラ(4、5、
    8、9)に代えて、調節ローラ(66)及び転写ローラ
    (63)に被覆されたゴムの種類に比して、異なる親油性
    及び親水性を持つ表面性質を有する別のローラ(4A、8
    A、66、63)が使用され、操作者の選択に従い、印刷胴
    を連続的な水膜又は水一インキ・エマルジョンの何れか
    で湿らすことが可能であるようにしたことを特徴とする
    方法。
  7. 【請求項7】請求の範囲第1項に記載の従来の湿し装置
    を間欠的供給装置から連続供給型式に改造する方法にし
    て、前記ゴム被覆した水取り上げローラ(94)が、湿し
    水分配ローラ(8A)の副回転軸(50)に固定された鋼製
    ディスク(99)と、ボールレース(94B)により、軸受
    け(94A)内を摺動するゴム被覆した水取り上げローラ
    (94)の可動シャフト(100)に固定された溝付きのポ
    リアミド製ディスク(101)とにより、湿し水分配ロー
    ラ(8A)の横方向への動きに従動し得るようにしたこと
    を特徴とする方法。
  8. 【請求項8】請求の範囲第1項に記載の従来の湿し装置
    を間欠的供給装置から連続供給型式に改造する方法にし
    て、前記元の水取り上げローラ(4)を駆動する運動振
    動が可変で且つ制御可能である元の回転装置が、改造さ
    れた装置の連続的な水の供給を調節する程度を精密にす
    る手段として使用されることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】請求の範囲第1項又は第8項に記載の従来
    の湿し装置を間欠的供給装置から連続供給型式に改造す
    る方法にして、側部要素(103)が、同期化ベルト(10
    6)及び歯車列により、その動作を水取り上げローラ(4
    C)及び調節装置ローラ(4D)に伝達し、印刷機の速度
    と等速度で回転する転写ローラ(66A)に関するその速
    度を変化させることにより、遠隔から水膜の調節状態を
    設定するモータ(102)を保持することを特徴とする方
    法。
  10. 【請求項10】従来の湿し装置を間欠的供給装置から連
    続供給型式に改造する方法にして、水取り上げローラ
    (4A)と湿し水分配装置ローラ(8A)を加圧する転写ロ
    ーラ(63)とを結合させる、調節ローラ(66)を有する
    着脱式モジュール(55)を使用し、接続ローラ(82)
    は、要求されたとき、湿し装置とインキ着け装置との間
    に連続性を提供することを特徴とする方法。
JP51867494A 1993-02-24 1994-02-23 オフセット印刷機の従来の湿し装置の作動原理及び作動モードを改変する方法 Expired - Fee Related JP3343353B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9302085A FR2701891B1 (fr) 1993-02-24 1993-02-24 Procédé de transformation des principes et mode de fonctionnement des groupes de mouillage conventionnels des presses à imprimer offset.
FR93/02085 1993-02-24
PCT/EP1994/000542 WO1994019189A1 (en) 1993-02-24 1994-02-23 A procedure for transforming the principle and mode of operation of the conventional dampening units of offset printing presses

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08506776A JPH08506776A (ja) 1996-07-23
JP3343353B2 true JP3343353B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=9444360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51867494A Expired - Fee Related JP3343353B2 (ja) 1993-02-24 1994-02-23 オフセット印刷機の従来の湿し装置の作動原理及び作動モードを改変する方法

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP0641282B1 (ja)
JP (1) JP3343353B2 (ja)
AT (1) ATE133897T1 (ja)
CA (1) CA2151843C (ja)
DE (1) DE69400070T2 (ja)
DK (1) DK0641282T3 (ja)
ES (1) ES2086998T3 (ja)
FR (1) FR2701891B1 (ja)
GR (1) GR3019841T3 (ja)
WO (1) WO1994019189A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2818190B1 (fr) 2000-12-14 2003-03-07 Jean Lucien Sarda Procede permettant d'elargir le mode de fonctionnement des groupes de mouillage conventionnels des presses a imprimer offset
DE102011012890A1 (de) * 2010-03-29 2011-09-29 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zur Erzeugung einer Submikrometer-Fluidschicht

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1557479A (ja) * 1967-03-28 1969-02-14
DD156238B1 (de) * 1981-02-26 1989-03-22 Arndt Jentzsch Verreibwalze in druckmaschinen

Also Published As

Publication number Publication date
CA2151843A1 (en) 1994-09-01
DK0641282T3 (da) 1996-06-24
WO1994019189A1 (en) 1994-09-01
ATE133897T1 (de) 1996-02-15
ES2086998T3 (es) 1996-07-01
DE69400070D1 (de) 1996-03-21
GR3019841T3 (en) 1996-08-31
EP0641282A1 (en) 1995-03-08
FR2701891B1 (fr) 1995-05-19
DE69400070T2 (de) 1996-08-29
CA2151843C (en) 2000-05-02
JPH08506776A (ja) 1996-07-23
FR2701891A1 (fr) 1994-09-02
EP0641282B1 (en) 1996-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4041864A (en) Method and apparatus for inking printing plates
US6354202B1 (en) Dampening unit of a planographic printing machine
JPH0236387B2 (ja)
JPS645546B2 (ja)
JP2007521166A (ja) 除去ローラおよび清掃ローラを用いたキーレスインク塗布システム
US4524690A (en) Water supply apparatus for printing press
JP4652517B2 (ja) 平版印刷機の湿し装置、および、この湿し装置を有する平版印刷機
US5511475A (en) Printing unit for a rotary offset printing press
JPH0367630B2 (ja)
US5865116A (en) Ink receptive dampening system for lithographic printing press
JP3343353B2 (ja) オフセット印刷機の従来の湿し装置の作動原理及び作動モードを改変する方法
US5540145A (en) Ink receptive dampening system for lithographic printing press
US5046418A (en) Dampening method and apparatus for automatic ink/water control for lithographic printing press
US4022125A (en) Dampening apparatus for offset printing
JPH04234655A (ja) キーなしリトグラフ印刷装置
US3965819A (en) Ink ductor system
US5816150A (en) Dampening units of offset printing presses
US4981077A (en) Dampening apparatus for lithographic press
US4821641A (en) Dampening and bridging apparatus for a duplicating machine
US8327763B2 (en) Printing couple of a rotary printing press and a method for washing a dampening unit of a printing couple
EP0364675B1 (en) Oscillating form roller dampener
JPH0233516B2 (ja)
KR20010020609A (ko) 옵셋인쇄기용 인쇄유니트 및 그 작동방법
JPH0219227Y2 (ja)
JPS59204555A (ja) 湿し水装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees