JPH0219227Y2 - - Google Patents

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JPH0219227Y2
JPH0219227Y2 JP1983046898U JP4689883U JPH0219227Y2 JP H0219227 Y2 JPH0219227 Y2 JP H0219227Y2 JP 1983046898 U JP1983046898 U JP 1983046898U JP 4689883 U JP4689883 U JP 4689883U JP H0219227 Y2 JPH0219227 Y2 JP H0219227Y2
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water
rollers
metering
arm
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は平版印刷機において版胴上の版へ湿し
水を供給する給水装置に関するものである。
〔従来技術〕
平版印刷機において版面へ湿し水を供給する給
水装置としては、水舟内で回転する水元ローラで
引き上げられた湿し水を水元ローラとその下流側
の振りローラとの間で往復動する移しローラで振
りローラへ転移させてならしたのち、水着ローラ
で版面へ供給するようにした間欠給水式のものが
従来から広く用いられている。
しかしながらこの種の間欠給水装置は、水の供
給が移しローラの往復動によつて間欠的に行なわ
れるために給水むらが発生し易く、これによつて
インキ付着量の差が生じて印刷物に濃淡ができる
という欠点があるので、これに代るものとして移
しローラを往復動させずに水を連続的に供給する
ようにした連続給水装置が開発され、従来からロ
ーラ配置や駆動方法などを異にする各種の装置が
提案されて用いられている。その代表的なものと
して知られている装置は、湿し水を蓄えた水舟内
で回転する水元ローラと、この水元ローラと版胴
との間で順次周面を対接させて配設された調量ロ
ーラ、振りローラ、水着ローラとを備えたもので
あつて、このような装置において水元ローラの回
転により引き上げられた水舟内の湿し水は、調量
ローラによつて膜厚が調節されて振りローラへ転
移されたのち、水着ローラに転移されて版胴上の
版面へ供給される。
この種の連続給水装置においては、非印刷時に
各ローラを互に離間させて湿し水の転移を断つこ
とが行なわれているが、この場合、各ローラを対
接させて運転を再開するときには各ローラ間の接
触圧が運転中断前と同じに再現されなければなら
ない。ところが従来の給水装置においては、調量
ローラに対する水元ローラの接触圧調節と着脱と
が同じ調節ねじの回動によつて行なうように構成
されているために、この調節ねじの回動によつて
水元ローラを調量ローラに対して離脱させると、
運転再開時における接触圧の再現がきわめてむつ
かしくまた操作性が悪い。そこで従来は機械の停
止中も調量ローラと水元ローラとを対接させた
まゝにしているが、昼休みなどのように長時間に
わたつて両ローラを対接させたまゝ停止させてお
くと調量ローラに被覆したゴムがへこんだり変質
したりして印刷障害の原因となることが多いの
で、電力の浪費を承知のうえで両ローラを対接さ
せて回転させたまゝ機械を停止させて昼休みなど
を行なつている現状である。
また、水元ローラを清掃する場合には、これを
調量ローラから大きく離間させて両ローラ間のギ
アの噛合を解いたのち水元ローラのみを回転させ
て行なう必要があり、この場合も水元ローラをこ
の位置へ移動させるには接触圧調節用の調節ねじ
を回動させるしかないので、同じように運転再開
時における接触圧の再現がむつかしいばかりでな
く、ギアの噛合が外れたまゝ確認せずに圧をかけ
ることにより機械を損傷させる虞れがあつた。
〔考案の概要〕
本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、揺動アームに軸支されて下流側のローラに対
し着脱される調量ローラと、揺動自在なローラア
ームに軸支されて調量ローラに対接する水元ロー
ラと、ローラアーム遊端部の支持部材と機体側支
持部材とをねじ嵌合によつて伸縮自在に連結する
調量ローラ・水元ローラ間の接触圧調節用調節ね
じと、この調節ねじの一方の支持部材を軸支する
偏心部材とを設け、この偏心部材を3段階で回動
させてその偏心作用により、両ローラが対接した
運転位置と、両ローラがわずかに離れた休転位置
と、両ローラが大きく離れて両ローラ間のギアの
噛合が解かれたローラ清掃位置との3位置で偏心
部材の回動を規制手段で規制するように構成する
ことにより、調量、水元両ローラをローラ間の接
触圧を変化させることなく着脱させて運転、休
転、ローラ清掃の3位置を占めさせることを可能
にして、運転再開時におけるローラ間接触圧の確
実な再現による作業性の向上とローラ清掃時にお
ける安全性の向上を計つた平版印刷機の給水装置
を提供するものである。以下、本考案の実施例を
図面に基いて詳細に説明する。
〔実施例〕
第1図および第2図は本考案に係る給水装置の
実施例を示し、第1図はその側面図および偏心ブ
ツシユ近傍の拡大側面図、第2図は水元ローラと
調量ローラとの軸端部近傍の展開縦断面図であ
る。これらの図において、印刷ユニツトの左右の
フレーム1には、周面に印刷用の版が装着され図
に矢印Aで示す方向に回転する版胴2が軸支され
ており、版胴2上の版面には、図示しないインキ
装置に設けられた複数個のインキ着ローラが着脱
自在に対接されている。版胴2の側方には、親水
性表面を有し図に矢印Bで示す方向に版胴2と同
周速で回転しかつ軸方向へ往復動する振りローラ
3が、フレーム1に軸支されて配設されている。
振りローラ3の両端軸4を軸支する左右の軸受5
には、2又状に形成されたレバー6が回動自在に
遊装されており、このレバー6は、フレーム1側
に設けた回動調節自在な偏心カム7と、進退調節
自在な調節ねじ8とによつて揺動範囲を調節自在
に規制されている。符号9で示すものはレバー6
に枢着された逆T字状のローラレバーであつて、
左右一対設けられており、その版胴2側遊端部に
一体形成された軸受10には、弾性表面を有し振
りローラ3との接触圧により図に矢印Cで示す方
向に回転する水着ローラ11が軸支されている。
また水着ローラ11には、ライダローラ12がロ
ーラレバー9に軸支されて対接されている。さら
にローラレバー9の他方の遊端部には、ロツド受
13が枢着されており、その突出部に設けられた
挿通孔には、一端をレバー6に枢着された調節ロ
ツド14の他端が摺動自在に軸支されている。調
節ロツド14上には、ローラレバー9に図の反時
計方向への回動力を付与する圧縮コイルばね15
が装着されており、調節ロツド14のねじ部に
は、圧縮コイルばね15のばね圧を調節するダブ
ルナツト式の調節ナツト16が螺合されている。
ローラレバー9の上方へ突出する遊端部には、一
端を図示しないエアシリンダのピストンロツド側
に連結されたロツド17の他端が枢着されてお
り、図の状態からエアシリンダが作動してロツド
17が斜め上方へ引張られると、ローラレバー9
とレバー6とが一体となつて軸受5を中心に第1
図の時計方向へ回動し、水着ローラ11が版胴2
の版面から離間するとともに、レバー6が偏心カ
ム7に当接する。当接したあとエアシリンダが作
動し続けると、レバー6が静止したまゝローラレ
バー9のみが圧縮コイルばね15を圧縮させなが
ら回動し、水着ローラ11が振りローラ3から離
間するように構成されている。
さらに振りローラ3の斜め下方には、左右一対
のレバー軸18がフレーム1にベアリングを介し
て回動自在に軸支されており、そのフレーム1を
挾む両側に軸着されたクランクレバー19と揺動
アーム20とで軸方向への移動を規制されてい
る。左右の揺動アーム20の遊端部には、弾性表
面を有する調量ローラ21が軸受22内のボール
ベアリングを介して軸支されており、後述するギ
アにより原動側と駆動連結されて図に矢印Dで示
す方向に回転している。23はフレーム1側に枢
支されたエアシリンダであつて、そのピストンロ
ツドの作用端は前記クランクレバー19の遊端部
に枢着されており、ピストンロツドを伸縮させる
ことによりクランクレバー19と揺動アーム20
とが揺動し、調量ローラ21が振りローラ3に対
して接離されるように構成されている。24はフ
レーム1に植立されたスタツド25に螺入されて
ナツト26で固定された調節ボルトであつて、こ
れを回動進退させることにより振りローラ3に対
する調量ローラ21の接触圧が調節されるように
構成されている。振りローラ3の片側軸端部下方
には、鍔付きの軸受27がフレーム1に嵌着され
てボルトで固定されており、これにはローラアー
ム軸28が回動自在に軸支されている。一方、フ
レーム1の外側に複数個のスタツド29で支持さ
れて設けられたモータ台30に給水モータ31が
固定されており、そのモータ軸にキーで固定され
たギア32は、ローラアーム軸28に固定された
ギア33と噛合している。前記軸受27の鍔部に
隣接する箇所には、ローラアーム34が回動自在
に遊装されており、ローラアーム軸28にキーで
固定されたギア35によりスペーサ36を介して
ローラアーム軸28からの抜けを阻止されてい
る。ローラアーム34の遊端部には、親水性表面
を有する水元ローラ37が、ローラアーム34と
一体形成された軸受38内のボールベアリングを
介して軸支されており、この水元ローラ37の軸
端部に固定されたギア39は前記ギア35と噛合
している。またギア39は調量ローラ21の軸端
部に固定されたギア40とも噛合している。した
がつて、ギア32,33,35,39,40がす
べて噛合つているときには、給水モータ31の回
転により調量ローラ21が矢印D方向に回転する
とともに、水元ローラ37が図に矢印Eで示す方
向に回転するように構成されている。このように
して回転する水元ローラ37は、排水口41aを
有する水舟41内の湿し水42に浸漬されてお
り、この水元ローラ37が調量ローラ21に対接
したときの軸芯と、前記レバー軸18の軸芯とが
ほゞ同芯となるように軸芯位置が設定されてい
る。
符号43で示すものは、水元ローラ37と調量
ローラ21との回転吐出し部に近接してフレーム
1にボルト44で固定されたブラケツトであつ
て、これには偏心部材としての偏心ブツシユ45
が回動自在に軸支されており、そのブラケツト4
3による軸支部の軸芯Fと、ピン孔の軸芯F1
が図に符号tで示すように偏心されている。偏心
ブツシユ45のピン孔には、機体側支持部材とし
ての頭付きピン46がその頭部とスナツプリング
とで軸方向への移動を規制されて回動自在に軸支
されており、その頭部に設けた軸孔には、つまみ
47を備えた調節ねじ48が挿通されている。調
節ねじ48の先端ねじ部は、前記ローラアーム3
4の遊端部に枢着されたローラアーム側支持部材
としてのスタツド49に設けたねじ孔に螺入され
ており、つまみ47とピン46の頭部との間に
は、つまみ47をピン46の頭部から離間させる
弾発力を調節ねじ48に付勢する圧縮コイルばね
50が介装されている。51は調節ねじ48に固
定され調節ねじ48の軸方向への移動を規制する
溝付きカラーであつて、その溝にはピン46の頭
部に固定された板ばね52が係合されている。そ
してつまみ47を把持して調節ねじ48を回動さ
せることにより、ローラアーム34が揺動して調
量ローラ21に対する水元ローラ37の接触圧が
調節されるように構成されている。
前記偏心ブツシユ45の外周部には、運転時用
の凹孔53と、休転時用の凹孔54と、清浄時用
の凹孔55との3つの凹孔が設けられており、凹
孔53と凹孔54との間はほヾ45゜、凹孔53と
凹孔55との間はほヾ180゜に設定されている。一
方ブラケツト43に設けたボール孔には、これら
の凹孔53,54,55のいずれかと選択的に係
合するボール56が圧縮コイルばね57で凹孔5
3,54,55側へ弾発されて装填されている。
また偏心ブツシユ45の外周部にはストツプピン
58が突設されており、ブラケツト43側には、
ボール56が凹孔53に係合したときにストツプ
ピン58が当接するストツパ59と、ボール56
が凹孔55に係合したときにストツプピン58が
当接するストツパ60とが設けられている。61
は偏心ブツシユ45を回動させるためのハンドル
孔である。こうすることにより、偏心ブツシユ4
5を回動させてボール56を凹孔53と係合させ
ると、調量ローラ21と水元ローラ37とが対接
してローラ間に圧がかゝり、またボール56を凹
孔54と係合させると、ギア39,40が噛合し
たまゝ両ローラ21,37が離間する。さらにボ
ール56を凹孔55と係合させると、両ローラ2
1,37が大きく離間するとともにギア39,4
0の噛合が外れる。
以上のように構成された給水装置の動作を説明
する。先ず印刷作業に先だち、調節ねじ8を回動
させて版面に対する水着ローラ11の接触圧を調
節するとともに、調節ナツト16を回動させて振
りローラ3に対する水着ローラ11の接触圧を調
節する。また調節ボルト24を回動させると揺動
アーム20の揺動限が変化して振りローラ3に対
する調量ローラ21の接触圧が調節される。さら
に調節ねじ48を回動させると、ねじ作用により
ローラアーム34がローラアーム軸28を中心に
して揺動し、調量ローラ21に対する水元ローラ
37の接触圧が調節される。このようにして各ロ
ーラ間の接触圧を調節したのち、ロツド17に接
続されたエアシリンダ(図示せず)とエアシリン
ダ23とを作動させ、また偏心ブツシユ45のハ
ンドル孔61にハンドルを挿し回動させてボール
56を運転位置の凹孔53と係合させると、各ロ
ーラ11,3,21,37が第1図に示すように
対接するので、この状態で印刷作業を開始する。
作業開始により水舟41内の湿し水42は矢印
E方向へ回転する水元ローラ37により水膜とな
つて引き上げられ、調量ローラ21との間へ引き
入れられたのち、水元ローラ37と調量ローラ2
1との接触圧によつて一部が押し出され、残りは
落下して水舟41へ戻される。また押し出された
水膜の半分は調量ローラ21に付着して運ばれ、
半分は水元ローラ37に付着して水舟41へ戻さ
れる。このような転移を繰返しながら運ばれた湿
し水42は転移中にならされ、水着ローラ11に
よつて版胴2上の版面へ供給される。
そして、印刷作業が終つた場合や、昼休みなど
で印刷作業を長時間中断する場合には、押ボタン
操作またはタイミング規正装置からの信号によつ
てロツド17に接続されたエアシリンダが作動
し、ローラレバー9とレバー6とが一体となつて
振りローラ3の軸芯を中心に第1図の時計方向へ
回動するので、水着ローラ11が版面から離間す
るとともに、レバー6の先端部が偏心カム7に当
接する。当接したあとエアシリンダの作動が続け
られると、レバー6が静止したまゝローラレバー
9のみが圧縮コイルばね15を圧縮させながら回
動するので、水着ローラ11が振りローラ3から
離間する。次いでエアシリンダ23が作動し、揺
動アーム20がレバー軸18を中心にして第1図
の時計方向へ回動するので、調量ローラ21が振
りローラ3から離間する。この場合、レバー軸1
8の軸芯と、調量ローラ21に対接している水元
ローラ37の軸芯とを同芯上に設けたので、揺動
アーム20が回動して調量ローラ21が移動して
も水元ローラ37上を転動するだけであつて、水
元ローラ37に強く圧接されることがない。
このようにして各ローラ11,3,21を離間
させたのち、偏心ブツシユ45のハンドル孔にハ
ンドルを挿して第1図の位置から時計方向へほヾ
45゜回動させると、ボール56が凹孔54と係合
しクリツク作用により回動が係止される。この場
合偏心ブツシユ45の偏心作用によりピン46が
偏心回動し、軸芯F1が軸芯Fを中心にして回動
することにより調節ねじ48が軸方向へ移動す
る。したがつて、ローラアーム34がローラアー
ム軸28を中心にして第1図の時計方向へ回動
し、水元ローラ37が調量ローラ21から離間す
る。この離間量は接触圧が解かれるだけのわずか
であるからギア39,40は噛合つたまゝであ
る。
この状態から印刷作業を再開する場合には、手
動で水元ローラ37と調量ローラ21とを対接さ
せたのち機械を始動すると、タイミング規正装置
からの指令により前記と逆順序で各ローラが対接
する。このうち、水元ローラ37を調量ローラ2
1に対接させるには、偏心ブツシユ45をほヾ
45゜回動させて再び第1図に示すようにボール5
6を運転位置の凹孔53に係合させると、偏心ブ
ツシユ45の偏心作用で調節ねじ48が上方へ移
動し、ローラアーム34が揺動して両ローラ2
1,37が対接する。この場合、調節ねじ48
は、これを回動させない限り板ばね52によつて
回動を規制されており、偏心ブツシユ45が回動
してもピン46とスタツド49との間隔が変化し
ないので、印刷作業中断前と再開後において両ロ
ーラ21,37の相対位置すなわち接触圧が変化
せず、運転再開後に接触圧を再調節する必要がな
い。
次に水元ローラ37の清掃時等においてこれを
他のローラ11,3,21と切離して自由に回転
させたい場合には、前述したように機械を停めて
ローラ11,3,21を離間させたのち、偏心ブ
ツシユ45を第1図の位置からストツプピン58
がストツパ60に当接するまで時計方向へほヾ
180゜回動させると、ボール56が凹孔55と係合
し、偏心ブツシユ45の偏心作用により調節ねじ
48が下方へ大きく移動する。したがつて水元ロ
ーラ37が調量ローラ21から大きく離間すると
ともに、ギア39,40の噛合が解かれ、水元ロ
ーラ37を自由に回転させることができる。清掃
作業等を終つたのちは、偏心ブツシユ45をスト
ツプピン58がストツパ59に当接するまで逆方
向へほヾ180゜回動させると、第1図に示すように
ボール56が凹孔53と係合し、水元ローラ37
が調量ローラ21に対接するとともにギア39,
40が噛合する。この場合にはギア39,40が
噛合わないまゝ偏心ブツシユ45の回動を止める
ことがないよう水元ローラ37を手動で回転させ
てギア39,40の噛合を確認しながら偏心ブツ
シユ45を所定位置まで回動させる。このように
して両ローラ21,37を対接させた結果、両ロ
ーラ21,37の接触圧が清掃作業開始前と変ら
ないことは、前述した昼休み等における休転時の
場合と同じである。こうして両ローラ21,37
を対接させたのち、機械を始動すると、タイミン
グ規正装置からの指令により各ローラが対接して
運転が再開される。
なお、本実施例においては偏心ブツシユ45と
その回動クリツク機構およびストツパ56,60
等を機体側に設けた例を示したが、これらをすべ
てローラアーム34側に設け、機体側はブラケツ
ト43に非偏心状のスタツドを枢着してこれで調
節ねじ48を軸支させるようにしてもよい。ま
た、偏心ブツシユ45を回動させるハンドルは、
これを偏心ブツシユ45に固定して着脱しないよ
うにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば平版印刷機の給水装置において、揺動自在な
ローラアームに軸支された水元ローラを調量ロー
ラに対接させ、ローラアーム側の支持部材と機体
側の支持部材との間を調節ねじで連結してその回
動により両ローラ間の接触圧を調節するように構
成するとともに、一方の支持部材を軸支する偏心
部材を設けその回動による偏心作用で調節ねじを
進退させて水元ローラを着、脱、ギアの噛合解除
の3個所に位置させるように構成することによ
り、互の接触圧を変化させることなく水元ローラ
に運転位置と休転位置ならびにローラ清掃位置と
の3位置を占めさせることができ、休転時はもと
よりギアの噛合が解けたローラ清掃時等において
も、運転再開時に両ローラの接触圧が休転前どお
りに確実に再現されるので、再調節の必要がな
く、準備時間が大幅に短縮されて作業能率の向上
を計ることができるとともに、再調節時に発生す
る損紙がなくなり、材料費の節減を計ることがで
きる。また、ローラ清掃時等にはギアの噛合が確
実に解かれるので作業の安全化を計ることがで
き、再運転時には偏心部材を回動規制位置まで回
動させればギアが確実に噛合するので、圧をかけ
ても機械が損傷する虞れがない。さらに両ローラ
の離間が可能となることにより、休転時に両ロー
ラを停止させても調量ローラに被覆したゴムがへ
こんだり変質したりすることがなく調量ローラの
耐久性が向上し、また休転中、調量ローラ等を回
転させておく必要がないので、電力の消費量を節
減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案に係る平版印刷機
の給水装置の実施例を示し、第1図aはその側面
図、第1図bは偏心ブツシユ近傍の拡大側面図、
第2図は水元ローラと調量ローラとの軸端部近傍
の展開縦断面図である。 1……フレーム、3……振りローラ、20……
揺動アーム、21……調量ローラ、31……給水
モータ、34……ローラアーム、37……水元ロ
ーラ、39,40……ギア、41……水舟、42
……湿し水、45……偏心ブツシユ、46……ピ
ン、48……調節ねじ、49……スタツド、5
3,54,55……凹孔、56……ボール、58
……ストツプピン、59,60……ストツパ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機体側に枢支された左右一対の揺動アームの遊
    端部に軸支され駆動手段による前記揺動アームの
    揺動により給水径路下流側のローラに対して着脱
    される調量ローラと、この調量ローラの給水径路
    上流側において機体側に枢支されて左右一対のロ
    ーラアームの遊端側に軸支され水舟内の湿し水に
    浸漬された水元ローラと、機体側支持部材と前記
    ローラアーム側支持部材とのうち一方を挿通して
    他方に螺合することにより両支持部材間を連結し
    その回動によりローラアームを揺動させて前記水
    元ローラと調量ローラとの接触圧を調節する調節
    ねじと、前記機体側支持部材かローラアーム側支
    持部材のうち一方の支持部材を軸支する部材であ
    つてこの軸支部の軸芯と外周軸支部の軸芯とを偏
    心させその回動により前記ローラアームを介して
    水元ローラを調量ローラに対して接離させる偏心
    部材と、この偏心部材の回動位置を、前記水元・
    調量両ローラが対接する運転位置と、両ローラが
    僅かに離間する休転位置と、両ローラが離間する
    とともに両ローラ間のギアの噛合が外れるローラ
    清掃位置との3位置で規制する規制手段とを設け
    たことを特徴とする平版印刷機の給水装置。
JP4689883U 1983-03-31 1983-03-31 平版印刷機の給水装置 Granted JPS59153224U (ja)

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JPS59153224U JPS59153224U (ja) 1984-10-15
JPH0219227Y2 true JPH0219227Y2 (ja) 1990-05-28

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5131042U (ja) * 1974-08-29 1976-03-06

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5131042U (ja) * 1974-08-29 1976-03-06

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JPS59153224U (ja) 1984-10-15

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