JPH07206366A - ドラム缶の吊り装置 - Google Patents

ドラム缶の吊り装置

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JPH07206366A
JPH07206366A JP6002696A JP269694A JPH07206366A JP H07206366 A JPH07206366 A JP H07206366A JP 6002696 A JP6002696 A JP 6002696A JP 269694 A JP269694 A JP 269694A JP H07206366 A JPH07206366 A JP H07206366A
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JP
Japan
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suspension
drum
guide
opening
closing
Prior art date
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JP6002696A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Ono
善久 大野
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KIYOUMACHI SANGYO SHARYO KK
Original Assignee
KIYOUMACHI SANGYO SHARYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作により、ドラム缶Dを安全に吊り
上げて搬送する。 【構成】 吊りビーム11、ガイドビーム12と、開閉
爪20、20とを設け、吊りビーム11、ガイドビーム
12は、伸縮ステー30を介して連結する。開閉爪2
0、20は、吊りロッド13、13を介し、ガイドビー
ム12に対して吊りビーム11が相対移動することによ
り開閉し、伸縮ステー30は、所定のロック長さにおい
て伸長不能にロックし、ロック長さより短いアンロック
長さにおいてロックを自動解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホイスト等を介し、
ドラム缶を手軽に吊り上げて搬送することができるドラ
ム缶の吊り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吊りビームの両端に開閉爪を装着するド
ラム缶の吊り装置が知られている。
【0003】このものは、吊りビームの中央部に吊りフ
ックを備え、各開閉爪は、ドラム缶の蓋の取付リブに対
して外側から係合するフックを備えている。そこで、各
開閉爪をドラム缶の取付リブに係合させ、ホイスト等を
介して吊りビームを上方に吊り上げることにより、ドラ
ム缶を吊り上げて任意に搬送することができる。
【0004】なお、各開閉爪は、ドラム缶の重量が負荷
されることによって閉じ方向に揺動し、搬送中のドラム
缶が不用意に落下したりすることがないように、その形
状や装着方法が工夫されているものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、各開閉爪は、全体をドラム缶の上方の所定位置
に移動した後、手動操作によりドラム缶の蓋の取付リブ
に係合させ、その状態を維持したまま全体を上方に吊り
上げなければならないから、取扱いが複雑であり、操作
に熟練を要するという欠点が避けられなかった。また、
各開閉爪は、その係合状態が手動操作の良否によって左
右されるために、ドラム缶の落下事故を引き起すことも
あり得ないことではないという問題があった。
【0006】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、開閉爪の自動開閉機構を組み込むこと
によって、取扱いが極めて簡単であり、未熟練者であっ
ても、常に安全に操作することができるドラム缶の吊り
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、吊りビームと、吊りビームの下
方に配設するガイドビームと、ドラム缶の蓋の取付リブ
に対して外側から係合するフックを有し、ガイドブラケ
ットを介してガイドビームの両端に装着する開閉爪と、
吊りビーム、ガイドビームを連結する伸縮ステーとを備
えてなり、開閉爪は、吊りビームの両端に垂設する吊り
ロッドを介し、ガイドビームに対して吊りビームが相対
移動することによって開閉し、伸縮ステーは、開閉爪が
開くロック長さにおいて伸長不能にロックし、ロック長
さより短いアンロック長さにおいてロックを自動解除す
ることをその要旨とする。
【0008】なお、開閉爪は、内側に湾曲するカム溝を
上部に形成し、吊りロッドには、カム溝に係合するピン
付きの吊りブロックを装着することができ、また、開閉
爪は、ぞれぞれ同一形状の板材を平行に組み合わせて形
成し、吊りブロックは、板材の間に内装することができ
る。
【0009】一方、ガイドブラケットには、ピンを介
し、吊りブロックを上下に案内するガイド手段を設ける
ことができる。
【0010】また、ガイドビームは、ガイドブラケット
と開閉爪の上部とを覆うカバーを備え、カバーは、ドラ
ム缶の上面に着座する脚を有するようにしてもよい。
【0011】さらに、ガイドビームには、ガイドビーム
をドラム缶の上方に案内するガイド脚を付設することが
できる。
【0012】
【作用】かかる発明の構成によるときは、開閉爪は、ガ
イドビームに対して吊りビームが相対移動することによ
って開閉し、このとき、伸縮ステーは、吊りビームの移
動に伴って伸縮する。また、伸縮ステーは、開閉爪が開
くロック長さにおいて吊りビームをロックし、ロック長
さより短いアンロック長さにおいてロックを自動解除す
ることができる。そこで、まず、伸縮ステーをロック長
さにロックし、開閉爪を開いた状態にして全体をドラム
缶の上方に移動して、ドラム缶の上面に向けて吊り下ろ
せば、ガイドビームがドラム缶の上面に到達することに
より吊りビームが相対的にガイドビームに近付き、伸縮
ステーをアンロック長さに短縮させる。したがって、伸
縮ステーは、そのロックを自動解除し、伸長可能となる
から、その後、全体を上方に吊り上げれば、吊りビーム
のみが上方に吊り上げられ、相対的にガイドビームから
離れるに伴って開閉爪が閉じ、開閉爪は、それぞれのフ
ックがドラム缶の蓋の取付リブに係合することにより、
ドラム缶を保持することができる。そこで、さらに全体
を上方に吊り上げることにより、ドラム缶を吊り上げる
ことができる。なお、このとき、ドラム缶の重量は、開
閉爪、吊りロッドを介し、吊りビームによって支持され
ている。
【0013】開閉爪がカム溝を有し、カム溝に係合する
ピン付きの吊りブロックを吊りロッドに装着するとき
は、吊りロッドは、吊りビームがガイドビームに対して
相対移動し、ピンがカム溝の内部を上下に移動すること
により、円滑に、しかも積極的に、開閉爪を開閉駆動す
ることができる。
【0014】同一形状の板材を平行に組み合わせて開閉
爪を形成すれば、開閉爪は、その実質的な厚さを大きく
し、ドラム缶を一層安定に保持することができる上、板
材の間に内装する吊りブロックのピンを介し、一層円滑
に開閉することができる。吊りブロックのピンは、各板
材のカム溝に対して同時に係合し、開閉爪を開閉駆動す
ることができるからである。
【0015】ガイドブラケットにガイド手段を設けれ
ば、ガイド手段は、吊りブロックを正しく上下に案内
し、開閉爪を開閉させる際に、吊りロッドに過大な曲げ
モーメントが作用することを防止する。なお、このとき
のガイド手段は、吊りブロックのピンが係合する長孔ま
たはガイドとすることができる。
【0016】ガイドビームに付設するカバーに脚を設け
れば、ガイドビームは、カバーの脚がドラム缶の上面に
着座することにより、ドラム缶の上面に安定に支持する
ことができ、伸縮ステーがアンロック長さになるまで吊
りビームを吊り下ろす際に、全体が不用意に傾いたりす
るおそれがない。
【0017】ガイドビームにガイド脚を付設するとき
は、ガイド脚は、全体をドラム缶の上方に移動して吊り
下ろす際に、ドラム缶に対し、全体を正しく位置決めす
ることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0019】ドラム缶の吊り装置は、吊りビーム11
と、吊りビーム11の下方に平行に配設するガイドビー
ム12と、ガイドビーム12の両端に装着する開閉爪2
0、20と、吊りビーム11、ガイドビーム12を連結
する伸縮ステー30とを備えてなる(図1、図2)。
【0020】ドラム缶Dは、鉄製またはプラスチック製
ドラム缶であり、円筒形の本体D1に蓋D2 を装着して
なる。蓋D2 の全周は、本体D1 の上端にかしめ付けら
れており、本体D1 の外周に突出する取付リブD3 が形
成されている。
【0021】吊りビーム11は、上部開放の溝形部材で
あり、中央部が高く、全体として山形に形成されてい
る。吊りビーム11の頂部には、補強板11aが付設さ
れており、補強板11aには、吊りフック11bが突設
されている。また、吊りビーム11の両端には、吊りロ
ッド13、13が垂設されており、各吊りロッド13
は、ナット13a、13aを介し、垂設長さが調節可能
になっている。
【0022】ガイドビーム12は、吊りビーム11とほ
ぼ同一長さの角筒状の部材である。ガイドビーム12の
両端には、各一対のガイドブラケット14、14…を介
して開閉爪20、20が装着されており、さらに、カバ
ー15、15が付設されている。ただし、図2におい
て、ガイドブラケット14、14は、図示が省略されて
いる。
【0023】ガイドブラケット14、14は、それぞ
れ、上端部をガイドビーム12の幅の1/2幅に屈曲す
る上下に長い板材であり(図3、図4)、ボルト16、
16…を介し、ガイドビーム12の一端に、互いに相対
向するようにして固定されている。ただし、ボルト1
6、16…は、カバー15を共締めしているものとす
る。各ガイドブラケット14の下端部には、軸孔14a
が形成され、軸孔14aの上方には、長孔14bが上下
方向に形成されている。また、各ガイドブラケット14
の上端の屈曲部には、吊りロッド13に対応して半円形
の切欠き14cが形成されている。
【0024】各開閉爪20は、同一形状の板材21、2
1を平行に組み合わせてなる。各板材21は、下部内側
にフック20aを形成し、上部は、内側に滑らかに湾曲
させた上、内側に湾曲する長いカム溝20bが形成され
ている。なお、板材21、21は、フック20a、20
aの部分において、連結板22を介して連結されてい
る。また、各板材21のフック20aとカム溝20bと
の間には、軸孔20cが形成されており、軸孔20c、
20cには、中間部が大径のブッシュ23が装着されて
いる。ブッシュ23には、軸24が回転自在に挿通され
ており、軸24の両端部は、ガイドブラケット14、1
4の軸孔14a、14aに挿入されている。そこで、開
閉爪20は、軸24、ブッシュ23を介し、ガイドブラ
ケット14、14により、軸24のまわりに揺動自在に
支持されている。
【0025】吊りロッド13の下端には、吊りブロック
17が装着されている。すなわち、吊りロッド13の下
端部の雄ねじ部は、吊りブロック17にねじ込まれ、吊
りブロック17は、止めナット13bを介して固定され
ている。また、吊りブロック17には、ピン18が左右
に貫通している。なお、吊りロッド13の下端は、ピン
18の中間部の切欠き18aに係合しており、ピン18
は、左右に移動不能になっている。吊りブロック17
は、開閉爪20を形成する板材21、21の間に上下動
自在に内装されており、ピン18の両端部は、板材2
1、21のカム溝20b、20b、ガイドブラケット1
4、14の長孔14b、14bに共通に係合している。
また、吊りロッド13は、ガイドビーム12の上下面に
形成する透孔12a、12aを介し、ガイドビーム12
を上下に貫通している。
【0026】カバー15は、下部と内側とが開放されて
おり、ガイドブラケット14、14と、開閉爪20の上
部とを覆うことができる。カバー15の下端には、脚1
5a、15aが突設されており、上面には、吊りロッド
13を貫通させる透孔15bが形成されている。
【0027】伸縮ステー30は、角筒状の外ケース31
と、外ケース31に摺動自在に内装する内部材32と、
内部材32の下端部に回転自在に装着する回転こま33
とからなる(図1、図2)。外ケース31は、ガイドビ
ーム12の上面中央に立設されている。内部材32は、
断面コ字状に形成され、吊りビーム11の補強板11a
の下面に垂設されている。また、回転こま33は、斜め
に押しつぶした変形鼓形の板材であり、内部材32を左
右に貫通する軸33aを介し、内部材32の内部におい
て、上下に回転することができる。ただし、内部材3
2、外ケース31には、回転こま33の一部を突出させ
る開口部32a、31aが、それぞれの下端部に形成さ
れており、また、外ケース31の下端部には、回転こま
33と干渉するストッパ31bが、開口部31aと反対
側の内面に固定されている。
【0028】なお、伸縮ステー30は、吊りビーム11
の下面に形成する透孔11cを上下に貫通している。ま
た、外ケース31、内部材32は、ガイドビーム12、
吊りビーム11に対し、それぞれ、台板31c、32b
を介してビス止めされている。
【0029】回転こま33は、内部材32の内部におい
て約45度に傾き、その1頂部が内部材32、外ケース
31の開口部32a、31aを介して外部に突出するロ
ック姿勢(図2の実線)をとると、軸33aのまわりに
回転不能となり、内部材32を引抜き不能にロックする
ことができる。すなわち、このときの伸縮ステー30
は、最短長さに近いロック長さa1 において、伸長不能
にロックすることができ、このときの吊りビーム11、
ガイドビーム12の間隔dは、d=d1 となっている。
【0030】この状態で、吊りビーム11、ガイドビー
ム12の間隔dをd=d2 <d1 に短縮し(同図の一点
鎖線)、伸縮ステー30をアンロック長さa2 <a1 に
短縮すると、ストッパ31bが回転こま33の一側を押
し上げ、回転こま33は、図2において時計方向に約4
5度回転し、全体として水平姿勢をとる(図2の一点鎖
線)。このとき、回転こま33は、開口部32a、31
aを介し、ストッパ31bと反対側の一端部が全部外部
に突出するから、その後、内部材32を上方に引き抜け
ば、回転こま33は、さらに時計方向に約90度回転し
て垂直姿勢をとり(図2の二点鎖線)、内部材32のロ
ックを自動解除することができる。すなわち、このとき
の内部材32は、上方に任意の長さに引抜き可能であ
る。ただし、回転こま33は、垂直姿勢をとるとき、そ
の全体が外ケース31に収納し得るものとする。
【0031】つづいて、吊りビーム11、ガイドビーム
12の間隔d=d2 とし、伸縮ステー30をアンロック
長さa2 に再び短縮すれば、回転こま33は、ストッパ
31bによって、ストッパ31b側の1頂部が押し上げ
られ、時計方向に僅かに回転する。このとき、回転こま
33は、開口部32a、31a側の1頂部が外部に突出
するから、次いで、内部材32をロック長さa1 にまで
引き抜けば、回転こま33は、突出した1頂部が開口部
31aの上端に係合することによって約45度に傾き、
内部材32を引抜き不能にロックすることができる。
【0032】すなわち、伸縮ステー30は、ロック長さ
a1 において全体長さを伸長不能にロックした後、アン
ロック長さa2 に短縮することによってロックを自動解
除し、その後、任意の長さに伸長することができる。ま
た、伸縮ステー30は、再びアンロック長さa2 に短縮
することにより、全体長さをロック長さa1 にロック
し、以下、同様の動作を繰り返すことができる。なお、
かかる伸縮ステー30は、たとえば、タキゲン(株)製
の天蓋用ワンタッチステーB−580を利用して作るこ
とができる。
【0033】一方、このようにして、吊りビーム11、
ガイドビーム12の間隔dが変化し、伸縮ステー30の
全体長さが変化すると、吊りロッド13、13を介し、
各吊りブロック17のピン18が開閉爪20のカム溝2
0b、20b内において上下に移動するから、開閉爪2
0、20は、軸24、24のまわりに左右に揺動するよ
うにして開閉することができる(図2の実線と二点鎖
線)。すなわち、開閉爪20、20は、吊りロッド1
3、13を介し、ガイドビーム12に対して吊りビーム
11が相対移動することにより、同時に開閉することが
できる。
【0034】ただし、開閉爪20、20は、それぞれの
カム溝20b、20bの形状や、吊りロッド13、13
の長さを適切に設定することにより、d≦d1 のとき
は、ほぼ鉛直方向に垂下し(同図の実線)、d>d1 の
ときに、フック20a、20aが内側に閉じるものとす
る(同図の二点鎖線)。なお、開閉爪20、20は、鉛
直方向に垂下するとき、双方のフック20a、20aの
先端の間隔がドラム缶Dの外周よりやや大きいものと
し、内側に閉じるとき、フック20a、20aがドラム
缶Dの取付リブD3 に対し、外側から係合するものとす
る。また、吊りビーム11、ガイドビーム12の間隔d
は、ピン18、18がカム溝20b、20b…の上端部
に位置することにより、その最大値が規制されている。
【0035】ガイドビーム12の中央部には、ガイドビ
ーム12と直交するようにして、ガイド脚19、19が
下向きに付設されている(図1)。ガイド脚19、19
は、1枚の帯状の板材を屈曲させて形成するものとし、
各ガイド脚19の下端部は、外側に斜めに屈曲されてい
る。ガイド脚19、19は、ドラム缶Dの直近外方に垂
下させることができるように、双方の間隔が設定されて
いる。
【0036】かかるドラム缶の吊り装置は、次のように
して作動する。
【0037】まず、吊りフック11bを介して、ホイス
ト等のフックHにより全体を吊り下げ(図1)、ドラム
缶Dの上方に移動する。なお、このとき、伸縮ステー3
0は、ロック長さa1 において、伸長不能にロックされ
ているものとし、したがって、吊りビーム11、ガイド
ビーム12の間隔dは、d=d1 となっており、開閉爪
20、20は、ほぼ鉛直方向に垂下している。
【0038】つづいて、全体をドラム缶Dの上方に吊り
下ろす(図1の矢印A方向)。このとき、ガイド脚1
9、19は、ドラム缶Dの外周に沿って垂下するから、
全体は、ドラム缶Dの上方に正しく位置決めすることが
できる。そこで、さらに全体を下降させれば、カバー1
5、15の脚15a、15a…がドラム缶Dの蓋D2 の
上面に着座し、ガイドビーム12は、カバー15、15
を介してドラム缶Dによって下方から支持されるに至る
(図2の実線)。なお、このとき、開閉爪20、20
は、ドラム缶Dを挟むようにしてドラム缶Dの両側に垂
下し、フック20a、20aは、取付リブD3 より十分
下方に位置することができる。
【0039】つづいて、さらに全体を下降させると、ガ
イドビーム12が下降せず、吊りビーム11のみが下降
するから、結果的に、吊りビーム11、ガイドビーム1
2の間隔dをd<d1 に変化させることができる。そこ
で、d=d2 となるまで吊りビーム11を下降させれ
ば、伸縮ステー30は、全体長さがアンロック長さa2
となり、そのロックを自動解除することができる。
【0040】その後、吊りビーム11を上昇方向に駆動
する(図1の矢印B方向)。このとき、伸縮ステー30
は、伸長方向のロックが解除され、内部材32が任意の
長さに引抜き可能であるから、吊りビーム11は、d>
d1 に上昇させることができる。ただし、d>d1 とな
ると、吊りビーム11は、吊りロッド13、13を介し
て開閉爪20、20を内側に閉じるように駆動し、した
がって、開閉爪20、20は、そのフック20a、20
aの先端がドラム缶Dの外周に軽く当接するに至る。
【0041】開閉爪20、20は、フック20a、20
aがドラム缶Dの外周に当接すると、それ以上に閉じる
ことができず、したがって、その後、さらに吊りビーム
11が上昇すると、開閉爪20、20は、吊りビーム1
1、吊りロッド13、13とともに上昇する。開閉爪2
0、20は、対応するピン18がカム溝20b、20b
の上部の斜行部分に係合することにより、上方向に力を
受けるからである。そこで、以後、ガイドビーム12
も、間隔d>d1 を一定に保ちながら、吊りビーム11
とともに上昇する。ガイドビーム12は、軸24、2
4、ガイドブラケット14、14…を介し、開閉爪2
0、20と一体に連結されているからである。
【0042】以上のようにして、開閉爪20、20が上
昇すると、フック20a、20aは、最終的に、ドラム
缶Dの取付リブD3 に対して外側下方から係合するか
ら、さらに全体を上昇させれば、開閉爪20、20を介
し、ドラム缶Dを上方に吊り上げることができる。な
お、開閉爪20、20にドラム缶Dの全重量が負荷され
ると、ピン18、18は、対応するカム溝20b、20
bの上端にまで進行し、以後、ドラム缶Dは、開閉爪2
0、20、ピン18、18、吊りロッド13、13を介
し、吊りビーム11によって吊り下げることができ、ガ
イドビーム12には、何ら重量が負荷されることがな
い。ガイドビーム12は、伸縮ステー30のロックが解
除されているため、軸24、24、ガイドブラケット1
4、14…を介し、開閉爪20、20によって支持され
ているに過ぎないからである。
【0043】このようにして吊り上げたドラム缶Dは、
所定位置に移動して地上に下ろすことにより、開閉爪2
0、20を自動的に取り外すことができる。ドラム缶D
の下端が接地した後、全体をさらに下降させれば、カバ
ー15、15の脚15a、15a…がドラム缶Dの上面
に着座することによってガイドビーム12が停止し、d
<d1 になるまで吊りビーム11を下降させることによ
って開閉爪20、20を開き、d=d2 になるまで吊り
ビーム11を下降させた上、全体を上方に吊り上げれ
ば、伸縮ステー30を伸長不能にロックすることができ
る。全体をさらに上方に吊り上げれば、ガイドビーム1
2は、d=d1 を保ちながら吊りビーム11とともに上
昇し、このときの開閉爪20、20は、鉛直方向に開い
たままとなっているからである。そこで、以後、同様の
手順を繰り返すことにより、他のドラム缶Dを搬送する
ことができる。
【0044】以上の説明において、ガイドブラケット1
4、14には、長孔14b、14bを形成するに代え
て、ピン18の先端が係合する各一対のガイド14d、
14dを上下方向に平行に付設してもよい(図5)。す
なわち、ガイドブラケット14、14には、ピン18を
介し、吊りブロック17を上下に案内するガイド手段と
して、長孔14b、14bを形成し、または、それぞれ
にガイド14d、14dを設けることができる。
【0045】また、カバー15、15は、これを削除し
てもよく、このとき、脚15a、15a…は、ガイドビ
ーム12の下面に直接垂設するようにしてもよい。な
お、この発明において、吊りロッド13、13、伸縮ス
テー30は、ピン18、18、カム溝20b、20b…
を利用することにより、開閉爪20、20を開閉させる
自動開閉機構を形成している。また、この発明は、吊り
ビーム11、ガイドビーム12の長さや、開閉爪20、
20の形状を適宜変更することにより、ドラム缶D以外
の任意の重量物の搬送用に利用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、吊りビーム、ガイドビーム、開閉爪、伸縮ステーを
適切に組み合わせることによって、伸縮ステーは、吊り
ビームの両端の吊りロッドとともに、開閉爪の自動開閉
機構を形成し、開閉爪を所定の時期に開閉制御すること
ができ、開閉爪を手動操作する必要が全くないから、ド
ラム缶を吊り上げ、搬送するに際し、取扱いが極めて簡
単であり、未熟練者であっても、常に安全に操作するこ
とができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視説明図
【図2】 要部構成説明図
【図3】 要部分解斜視図
【図4】 図3の縦断面図
【図5】 他の実施例を示す要部断面図
【符号の説明】
D…ドラム缶 D2 …蓋 D3 …取付リブ a1 …ロック長さ a2 …アンロック長さ 11…吊りビーム 12…ガイドビーム 13…吊りロッド 14…ガイドブラケット 15…カバー 15a…脚 17…吊りブロック 18…ピン 19…ガイド脚 20…開閉爪 20a…フック 20b…カム溝 30…伸縮ステー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊りビームと、該吊りビームの下方に配
    設するガイドビームと、ドラム缶の蓋の取付リブに対し
    て外側から係合するフックを有し、ガイドブラケットを
    介して前記ガイドビームの両端に装着する開閉爪と、前
    記吊りビーム、ガイドビームを連結する伸縮ステーとを
    備えてなり、前記開閉爪は、前記吊りビームの両端に垂
    設する吊りロッドを介し、前記ガイドビームに対して前
    記吊りビームが相対移動することによって開閉し、前記
    伸縮ステーは、前記開閉爪が開くロック長さにおいて伸
    長不能にロックし、ロック長さより短いアンロック長さ
    においてロックを自動解除することを特徴とするドラム
    缶の吊り装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉爪は、内側に湾曲するカム溝を
    上部に形成し、前記吊りロッドには、前記カム溝に係合
    するピン付きの吊りブロックを装着することを特徴とす
    る請求項1記載のドラム缶の吊り装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉爪は、ぞれぞれ同一形状の板材
    を平行に組み合わせて形成し、前記吊りブロックは、前
    記板材の間に内装することを特徴とする請求項2記載の
    ドラム缶の吊り装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドブラケットには、前記ピンを
    介し、前記吊りブロックを上下に案内するガイド手段を
    設けることを特徴とする請求項2または請求項3記載の
    ドラム缶の吊り装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイドビームは、前記ガイドブラケ
    ットと前記開閉爪の上部とを覆うカバーを備え、該カバ
    ーは、ドラム缶の上面に着座する脚を有することを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載のドラム
    缶の吊り装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイドビームには、該ガイドビーム
    をドラム缶の上方に案内するガイド脚を付設することを
    特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか記載のド
    ラム缶の吊り装置。
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