JPH11343094A - 底開き式コンテナ - Google Patents

底開き式コンテナ

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JPH11343094A
JPH11343094A JP11067875A JP6787599A JPH11343094A JP H11343094 A JPH11343094 A JP H11343094A JP 11067875 A JP11067875 A JP 11067875A JP 6787599 A JP6787599 A JP 6787599A JP H11343094 A JPH11343094 A JP H11343094A
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JP
Japan
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bottom plate
opening
lifting
container
key
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JP11067875A
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Inventor
Ritsuo Nakajima
律雄 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 底開き式コンテナの底板付近の隙間をなく
し、かつ着地により自動的に開くか開かないかを簡単な
操作で任意に選択できるようにする。 【解決手段】 側板13に固定された固定部3と、この内
部にあって、吊り上げロッド20の下端を挿通し、直方体
状のキーを取り付けた水平な回転軸23を有する吊り上げ
ブロック2と、これを所定位置から下降させることによ
り90度ずつ回転させる回転手段と、これを所定位置から
下降させないストッパ手段とを備え、固定部3にはキー
が縦向きとなったときのみ嵌入できる下向きの開口を設
けたガイドブロック31を備え、このとき回転軸63の端部
が係止フック26を押して底板11を開放するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土砂、スクラップ
等のばら物を収納し運搬するコンテナに関し、さらに詳
しくは、簡単な操作をすることにより、クレーンの巻き
上げ、巻き下げ動作のみで任意に底板を開閉して内容物
を排出することのできる底開き式コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】岸壁に設置されるアンローダ等の門形ク
レーンにおいては、石炭や土砂を船倉からつかみ取って
これを他の場所に排出するグラブバケットが使用され、
その昇降と開閉をクレーンの運転室から遠隔操作で行う
ことができるが、これはワイヤロープを介してクレーン
に取り付けられたグラブバケットに限って可能なことで
あり、そのバケットを他の場所へ移送することはできな
い。また、鋼材やスクラップ等であればリフティング・
マグネットによって移載できるが、積層されたものの場
合、表面に近いものしか吸引できないという欠点があ
る。したがってもっとも能率的でかつ一般的な荷役手段
はコンテナ(バッグ)によるものであるが、積み込み、
排出に時間がかかり、能率的でない。そこで、底板を開
閉自在とし、簡単な操作により、例えばロックを外すこ
とによって底板が開いて内容物を排出するようなコンテ
ナがよく使用される。しかし排出の際に操作を行う作業
者がクレーンの運転手から見えなかったり、落下する排
出物によって怪我をする場合などがあって安全上問題で
あった。そこで、予め事前の操作を施しておいた上でコ
ンテナを巻き下げ、着床後に再び巻き上げようとすると
底板が自動的に開くようにして排出の際に作業者が付近
にいなくてもよいようにしたコンテナがいくつか提案さ
れている。
【0003】一例として、特開平6-115869号公報に記載
のものを図面により説明する。図21はこのコンテナを示
す正面図、図22は同じく平面図で、1はコンテナ、11
(11a、11b )は観音開き式の底板、12は底板11が開閉
する開閉軸、13はコンテナ1の側板、91は底板11の開閉
を係止する係止ロッド、92は係止ロッド91の下端部が係
止するように底板11a 、11b のうち少なくとも一方の先
端部分に取り付けられたピン、93は係止ロッド91の上端
に形成された昇降ブロック、94はこの昇降ブロック93を
支持して下降しないようにするカムピース、95は昇降ブ
ロック93が昇降するガイド溝、941 はカムピース94の回
転する軸、96はカムピース94を外側に開こうとするば
ね、97は底板2を吊っているばね、98は係止ロッドの昇
降ブロック93よりもやや下方で同じくガイド溝95内を昇
降するガイド片、99はガイド片98が所定高さよりも下降
しないようにするストッパである。
【0004】このコンテナ1は、底板11a 、11b が側板
13の両側下端付近に設けられた開閉軸12を中心として観
音開き式に中央付近から開閉可能であり、一方の底板た
とえば11a の先端に取り付けられたピン92が係止ロッド
91の下端に係合し、他方の底板11b は一方の底板11a に
よって係止されるようになっている。昇降ブロック93が
カムピース94の上面に載った状態のときは、カムピース
94も昇降ブロック93によって押さえられているので回転
できず、係止ロッド91はこの状態を保持し、底板11a 、
11b は先端が側板13の下縁よりもhだけ下がった位置に
保持されているが、コンテナ1が平面上に着底してコン
テナ1の自重により係止ロッド91が押し上げられると、
昇降ブロック93が浮き上がってカムピース94を開放する
ので、カムピース94はばね96によって軸941 を中心に回
転して両側に開く。この状態でコンテナ1を吊り上げる
と、昇降ブロック93はカムピース94に阻止されることな
くガイド溝95に沿って移動し、内容物の重量および底板
11の自重によって底板11が開き、内容物が排出される。
【0005】すなわち、コンテナ1を所定の位置まで吊
りおろし、一旦着地させた後に吊り揚げると、自動的に
底板11が開いて内容物を排出するのである。このよう
に、特開平6-115869号公報に記載のコンテナはクレーン
による吊り上げ、吊りおろし操作のみでコンテナ底板を
開いて内容物を排出することができるが、 a)底板部分に高さ方向にhだけの隙間が必要なので、
内容物によってはこぼれるおそれがある。 b)一旦着地させると、いかなる場合でも底板が開いて
しまう。 などの問題点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解消し、底板を隙間を設けずに密閉させること
ができるとともに、自動的に開くか開かないかを簡単な
操作で任意に選択できるようにした底開き式コンテナを
実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、側板と底板に
より構成され、この側板の底部付近に取り付けられた底
板の開閉軸と、底板の先端付近に設けられた係止ピン
と、前記側板に取り付けられ、この係止ピンを係止する
係止フックを備える底開き式コンテナであって、前記側
板に固定された固定部と、この固定部内にあって、この
底開き式コンテナを吊り上げる吊り上げロッドの下端を
挿通し、直方体状のキーを取り付けた水平な回転軸を有
する吊り上げブロックと、この吊り上げブロックを所定
位置から下降させることにより90度ずつ回転させる回転
手段と、この吊り上げブロックを所定位置から下降させ
ないストッパ手段とを備え、前記固定部には、前記キー
が縦向きとなったときのみ嵌入できる下に開いた隙間を
設けたガイドブロックを備えるとともに、前記キーが嵌
入して前記回転軸が固定部の上部まで上昇したときに前
記回転軸の端部が前記係止フックを押して底板の係止を
解除するようにしたことを特徴とする底開き式コンテナ
であるか、あるいは側板と底板により構成され、この側
板の底部付近に取り付けられた底板の開閉軸と、底板の
先端付近に設けられた係止ピンを備える底開き式コンテ
ナであって、前記側板に固定された固定部と、この固定
部内にあって、この底開き式コンテナを吊り上げる吊り
上げロッドの下端を挿通し、直方体状のキーを取り付け
た水平な回転軸を有する吊り上げブロックと、この吊り
上げブロックを所定位置から下降させることにより90度
ずつ回転させる回転手段と、この吊り上げブロックを所
定位置から下降させないストッパ手段とを備え、前記係
止ピンは前記キーが水平姿勢のときこれに下面より接触
支持され、縦向きとなったときは接触しないだけの距離
を有して底板に取り付けられていることを特徴とする底
開き式コンテナであって、望ましくは、前記吊り上げブ
ロックの回転手段が、回転軸に取り付けた4本の腕を有
する回転子と、これにかみ合う固定部に設けた回転用爪
であり、また、前記吊り上げブロックのストッパ手段
が、前記固定部の前記回転軸の昇降経路付近に設けた下
降ストッパと、これと一方向のみに折れ曲がり可能でピ
ン回りに回転するアームと、このアームの先端部を係止
する解放爪とからなるものであり、あるいはまた前記吊
り上げブロックおよび固定部の少なくとも一方に、前記
回転軸の回転角がちょうど90度になるような位置決め手
段を備える底開き式コンテナである。
【0008】あるいはまた、本発明は、側板と底板によ
り構成され、この側板の底部付近に取り付けられた底板
の開閉軸と、底板の先端付近に設けられた係止ピンと、
前記側板に固定されたケーシングと、一端をこのケーシ
ングに固定した軸に軸支され、前記係止ピンを下方より
支持可能な一対の底板受けリンクと、この底板受けリン
クの動きを制御する開閉制御機構を備える底開き式コン
テナであって、前記開閉制御機構は、この底開き式コン
テナを吊り上げる吊り上げロッドと、この吊り上げロッ
ドの両側に前記ケーシングに固定した軸を介して回転自
在に設けられ、下端側が閉じる方向に付勢手段を有する
一対のウイングプレートと、前記吊り上げロッドの下端
からやや上方に設けられた水平方向に延びる昇降ブロッ
クと、前記吊り上げロッドの下端に水平方向に取り付け
られたエンドピースと、このエンドピースと前記底板受
けリンクの他端とを連結する一対の連結リンクと、前記
一対のウイングプレートの上端付近に取り付けられたピ
ンと一端において長孔を介して滑動自在に係合する一対
の長孔リンクと、この長孔リンクの他端に先端ピンで係
合し、この長孔リンクを下方に引き下げる位置と上方に
浮き上がらせる位置との間で移動可能な開放レバーとか
ら構成され、前記昇降ブロックが前記ウイングプレート
の上方に載置されているときに前記底板受けリンクが底
板の係止ピンを下方より支持してこれを拘束し、前記昇
降ブロックが前記ウイングプレートよりも下方にあると
きは前記底板受けリンクが底板の係止ピンの拘束を解除
することを特徴とする底開き式コンテナであって、前記
ウイングプレートの付勢手段が、回転中心となる軸の位
置を、ウイングプレートの高さ方向のほぼ中央で、重心
よりもコンテナに対して内側寄りとしたものである前記
の底開き式コンテナである。
【0009】さらにまた、本発明は、側板と底板により
構成され、この側板の底部付近に取り付けられた底板の
開閉軸と、底板の先端付近に設けられた係止ピンと、前
記側板に固定した開閉支点に軸支され、下端部分で前記
係止ピンを係止可能な一対の開閉アームと、一端がこの
開閉アームの上方中間部に連結される中間リンクと、こ
の中間リンクの他端に接続されるブロックと、このブロ
ックにねじ結合される吊りロッドと、この吊りロッドに
挿通されるスリーブと、このスリーブの下端付近に取り
付けられてこれと共に昇降するロッカアームと、ピンを
介して前記吊りロッドに連結される吊り上げアームとか
らなり、前記ロッカアームの両端付近が開閉アームの上
端部分に係合するとともに、前記吊り上げアームはピン
を回転中心として90度異なる方向に伸びる2本の腕を有
し、それぞれの孔には吊り孔、が設けられ、さらに一方
の腕の回転中心寄りに押し下げピンが取り付けてあり、
また前記開閉アームには開閉それぞれの位置でロッカア
ームと左右方向に嵌合するS字スリットを設けたことを
特徴とする底開き式コンテナである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の底開き式コンテナは、ク
レーン等で吊り上げを行うのに直接これを吊り上げるの
ではなく、例えば、回転軸回りに90度回転して姿勢を変
えるキーを設けた吊り上げブロックを介してコンテナの
側板に固定された固定部を吊り上げるようにし、キーが
縦向きになって吊り上げブロックが固定部の上部まで上
昇した場合にのみ回転軸に取り付けたローラによって係
止フックが押され、あるいは係止ピンと離れることによ
って底板の係止が解除されて底板が開くことができ、キ
ーが水平向きで吊り上げブロックが固定部の中間位置に
あるときは係止フックあるいは係止ピンによって底板が
係止されて開かない構造となっている。そして吊り上げ
ブロックが固定部の下方に下降する毎に回転軸が90度回
転するようにし、かつ回転軸の昇降する経路付近に下降
ストッパを設け、解放操作をしない限り吊り上げブロッ
クが下方位置まで下降しないようにした。あるいはま
た、コンテナを吊り上げる吊り上げロッドをコンテナ側
板に対して昇降可能とし、吊り上げロッド下端部に設け
た底板受けリンクがコンテナ底板先端の係止ピンを下方
から拘束し、開閉制御機構を介して吊り上げロッドを側
板に対して下降させたときのみ、係止ピンが開放されて
底板が開き得るよに構成したから、解放操作を行えばコ
ンナテを着地させることによって底板が解放されて内容
物が排出され、解放操作を行わなければ底板を閉じたま
まで荷役を行うことができる。
【0011】あるいはまた、クレーン等で吊り上げる部
分を90度回転可能な2本の腕を有する吊り上げアームと
し、一方の腕で吊り上げているときは底板は閉状態、他
方の腕で吊り上げているときは底板は開状態にロックさ
れるようにして、コンテナを吊り変えることにより開閉
を制御するようにした。
【0012】
【実施例】〔実施例1〕本発明の第1の実施例を図面に
より詳細に説明する。図1はこの底開き式コンテナ1を
示す正面図、図2はそのXX矢視による部分断面図で、
図21、22と共通するものについては同一符号を使用する
他、26は側板13に取り付けられて底板11を係止する係止
フック、14はこの係止フック26によって係止される底板
先端部に設けられた係止ピン、3は側板13の一部に固定
された固定部、2は固定部3内にあってこの底開き式コ
ンテナ1を吊り上げる吊り上げロッド20の下端を挿通
し、直方体状のキー22を取り付けた水平な回転軸23を有
する吊り上げブロックである。係止フック26の外面は先
端から支点部分までは側板13と平行であるが、それより
上部は折れ曲がって外側に開いている。
【0013】図2からわかるように、このコンテナの底
板11は、係止フック26が係止ピン14に係止されることに
よってほぼ完全に閉じており、さきの図21のものに見ら
れたような隙間を設ける必要はない。吊り上げブロック
2が固定部3に対する所定高さにあるときは吊り上げロ
ッド20を吊り上げることによってこの底開き式コンテナ
1はそのまま吊り上げられるが、吊り上げブロック2が
固定部3内の上方まで上昇すると、係止フック26の支点
から上の部分を押すことによって係止フック26が開き、
係止ピン14を開放するので底板11は自重によって開くこ
とが可能となる。なお、係止フック26、係止ピン14を観
音開きの底板11の両側に備えず、一方のみとし、他方の
底板は図21と同様に係止ピン14を備える側の底板によっ
て拘束されるようにしてもよい。
【0014】また、図1ないし図3では係止フック26を
側板13から離れる方向に開閉するものとして示したが、
これは一実施例であって本発明はこれに限定されるもの
ではなく、係止フック26を側板13に沿って支点を中心に
回転するものとし、吊り上げブロック2が上昇すること
によりこれを開くようにしてもよい。図3は吊り上げブ
ロック2および固定部3付近を示す概念図である。吊り
上げブロック2は追って図6、7により説明するよう
に、回転軸23回りに回転する部材を備え、吊り上げロッ
ド20によってクレーンで直接吊り上げられる部分であ
り、固定部3とは結合されておらず、吊り上げブロック
2は固定部3に対して高さ方向に位置を変えることがで
きる。
【0015】固定部3のケーシング30の端面に縦方向に
スリット33が切られており、吊り上げブロック2の回転
軸23の先端がこのスリット33から突出しているので、吊
り上げブロック2の現在高さを外部から見ることができ
る。図4はその高さ方向の変化を示すケーシング30の正
面図である。スリット33に対して(つまり固定部3に対
して)上端付近の高さをA、中間付近をB、下端付近を
Cとする。高さBの位置よりも下に行かないように下降
ストッパ34が設けられている。下降ストッパ34はアーム
36に対して一方向のみ折れ曲がるようにピン35を介して
連結しており、かつこのピン35によりケーシング30に取
り付けられている。またアーム36の先端は開放爪37によ
って係止されている。
【0016】図5は下降ストッパ34の作動を示す説明図
で、(a)のように開放爪37を外しておくと、回転軸23
が浮き上がった瞬間に下降ストッパ34およびアーム36は
自重により回転して(b)に示すように縦姿勢となるか
ら、つぎに回転軸23が下降しようとすれば下降ストッパ
34に妨げられることなく高さCの位置まで下降すること
ができる。つぎに下降ストッパ34およびアーム36を持ち
上げ、開放爪37をかけて元のように戻しておくと、回転
軸23が上昇すれば下降ストッパ34を押し上げてBの位置
あるいはさらに上まで上昇できる。
【0017】図6は吊り上げブロック2を、カムプレー
ト25を外した状態で示す斜視図、図7はカムプレート25
を取り付けた状態で示す側面図で、21は回転子、22はキ
ー、23は前記したとおり回転軸、24はローラ、25はカム
プレートである。回転子21は互いに直交する4本の腕を
持つ羽根車で、キー22は中央に回転軸を持つ直方体状で
ある。実際には回転子21の4本の腕のうち2本はキー22
と一体となっている。吊り上げロッド20の奥にももう1
基のキー22があるが、こちらには回転子21は付属してい
ない。軸端のローラ24に代えて球体を取り付けたり、回
転軸23の先端を球面や円筒面にしてもよい。
【0018】一方、ケーシング30内の回転子21の昇降す
る位置に、回転用爪32が設けられており、この回転用爪
32は上向きにはなるが水平姿勢より下向きにはならな
い。図8は、回転用爪32によって回転子21が回転する状
態を示す概念図である。まずこの図の(a)では、吊り
上げブロック2が高さBにあるものとする。いま説明し
たように、下降ストッパ34を外す操作によって吊り上げ
ブロック2を高さCまで下降させると、(b)に示すよ
うに回転子21の腕が回転用爪32に当たって回転する。回
転用爪32の位置を適当に選ぶことによって、(c)に示
すように回転子21はおよそ90度回転する。(d)に示す
ように吊り上げブロック6が上昇するときは、回転用爪
32を押し上げてゆくので回転子21は回転しない。
【0019】図9は吊り上げブロック2のキー22と、固
定部3のガイドブロック31との関係を示す概念図であ
る。ガイドブロック31はキー22の幅程度の間隔を有する
開口を下向きにしたコの字状のブロックで、ケーシング
30の天井部分に取り付けられている。(a)に示すよう
に、キー22が水平姿勢のときは、吊り上げロッド20を吊
り上げるとキー22がガイドブロック31の下面に接してこ
れを吊り上げる。このとき、固定部3に対して吊り上げ
ブロック2の高さはB位置である。ところが回転子21に
よって回転軸23が90度回されてキー22が縦姿勢になる
と、キー22はガイドブロック31の開口に入り込むことが
できるので、(b)に示すようにガイドブロック31の内
面頂部に接してこれを吊り上げる。このとき、吊り上げ
ブロック2の高さはAの位置である。なお、図6等にも
示したように、回転軸23の端面にキー22の向きに合わせ
た線を刻んでおくと、目視によって常にキー22の向きが
確認できる。
【0020】図10は吊り上げブロック6の回転軸23に、
位置決め手段として90度おきに凹部を形成した雲形のカ
ムプレート25を取り付けた状態を示す概念図で、これに
対応して回転軸23に同調しながら上下するカムローラ38
を設け、スプリングを介してカムプレート25に押しつけ
るようにしておくと、回転軸23はカムプレート25の凹部
にカムローラ25が落ち込んだ角度に落ち着こうとするか
ら、回転子21およびキー22がほぼ正確に90度ずつ回転す
る。なお、このようなカムプレート、カムローラに代え
て、ケーシング内部の回転子の停止させたい至近距離に
永久磁石を置いて、吸引させるようにしてもよい。
【0021】この底開き式コンテナは以上のように構成
されているので、その使用方法の一例を説明すると、次
のようになる。底板を開かないまま使用しようとすると
きは、キー22を水平方向とした上で開放爪37を外さなけ
れば、吊り上げブロック2の回転軸23がB位置より下に
行かないので吊り上げブロック2の回転が起こらず、し
たがって吊り上げブロック2の回転軸23がA位置まで上
がることもないので、コンテナをいかに吊り上げ、吊り
下ろししても底板は開かない。
【0022】底板を開こうとするときは、予め開放爪37
を外しておくと、コンテナが目的地まで移動して着地し
た後、吊り上げロッド20をさらに下降させれば図5によ
って説明したように回転軸23がC位置まで下降し、この
間で回転してキー22が縦向きになり、そのままクレーン
を巻き上げると図9において説明したように回転軸23は
ケーシング30の内部でA位置まで上昇するので回転軸23
端部のローラ24が係止フック26の上部を押し開いて係止
ピン14の係合を解除するので、内容物や底板の自重によ
って底板11が開き、内容物が排出される。
【0023】つぎにコンテナを吊り下ろして底板11を閉
じ、さらにクレーンを巻き下げて吊り上げロッド20をC
位置まで下降させて回転軸23の回転によりキー22を水平
向きとし、ここで下降ストッパを水平位置まで起こして
開放爪37をかけてやると、あとはクレーンを巻き上げる
ことにより回転軸23はB位置まで上昇し、図9(a)の
状態となって底板11を閉じた状態に戻る。
【0024】〔実施例2〕本発明の第2の実施例を図面
により説明する。図11はこの実施例の底開き式コンテナ
を示す正面図で、各符号は第1の実施例と共通である。
第1の実施例との相違点は、底板11が深く、開閉軸12、
係止ピン14はいずれもその上縁付近に設けられている。
後に説明するが、第1の実施例とほぼ同様のキー22が回
転子21と共通の回転軸23により回転して、水平位置とな
ったとき直接係止ピン14を下方から接触して底板11の開
くのを阻止するとともに、コンテナ1を吊り上げる支持
点となる。
【0025】図12は第2の実施例における吊り上げブロ
ック2を示す斜視図、図13は第2の実施例におけるキー
22と係止ピン14との関係を示す概念図である。回転軸23
が昇降するケーシング30のスリット333 下降ストッパ34
や、回転軸23の下降により回転子21を90度回転させる回
転用爪32等についてはあらためて図示しないが第1の実
施例と全く同様である。
【0026】図13(a)に示すように、キー22が水平姿
勢のときは、吊り上げロッド20を吊り上げるとキー22が
両側の底板11の係止ピン14に下面より接触支持され、コ
ンテナ1全体を吊り上げる。ところが回転軸23が90度回
転して縦姿勢になると、内側距離がキー22の幅よりも大
きくなるように係止ピン14を底板11に取り付けてあるの
で、キー22は係止ピン14に接触しないからこれを開放し
て自由に開かせ、キー22はケーシング30の頂部に接触し
てコンテナ1を吊り上げることになる。
【0027】このように、操作は全く同様であるが、第
1の実施例と比較すると係止フック26、ローラ24が不要
となって構造が簡単となる。ただし、吊り上げブロック
2が下降できるだけ、底板11の係止ピン14より下の部分
の深さがあることが必要である。 〔実施例3〕本発明の第3の実施例を図面により説明す
る。図14はこの実施例の底開き式コンテナを示す正面図
で、第1、第2の実施例と共通のものについては同一符
号を使用している。第2の実施例と同様、底板11が深
く、開閉軸12、係止ピン14はいずれもその上縁付近に設
けられている。4はこの実施例における底板の開閉制御
機構で、以下に詳しく説明する。
【0028】図15は開閉制御機構4を分解状態で示す斜
視図で、40はコンテナの側板13に固定された開閉制御機
構4のケーシング、401 は後述する開放レバーを押し下
げた状態で固定するためのロック孔、41は吊り上げロッ
ド20の下端からやや上方に設けられた水平方向に延びる
昇降ブロック、42は吊り上げロッド20の両側に、ケーシ
ング40に固定した軸421 を介して回転自在に設けられた
一対のウイングプレートで、軸421 はウイングプレート
42の高さ方向のほぼ中央で、重心よりも内側寄りに位置
している。43は、ウイングプレート42の上端付近にピン
431 を介して接続される一対の長孔リンクである。ピン
431 は実際はウイングプレート42に打ち込まれ、長孔リ
ンク43とは長孔を介して滑動自在に係合しているが、裏
面で見えないので、この図ではあえて長孔リンク43側に
記載してある。一対の長孔リンク43は後述する開放レバ
ーの先端ピン442 を介して互いに接続される。44は開放
レバー、441 はその回転中心となる軸、442 は先端ピ
ン、443 は吊り上げばね、444 は操作のためのロックノ
ブ、45は一端を軸451 によりケーシング40に軸支された
底板受けリンク、46は吊り上げロッド20の下端に水平方
向に取り付けられたエンドピース、47は底板受けリンク
45の他端、すなわち軸451 によりケーシング40に軸支さ
れた側と反対側の端部と、このエンドピース46とを連結
する連結リンクである。
【0029】図16(a)は底板閉の状態、(b)は開の
状態における開閉制御機構4の要部を示す部分正面図で
ある。この底開き式コンテナの初期状態、すなわち底板
の閉じた状態においては、図16(a)に示すように吊り
上げロッド20は上昇位置にあり、ウイングプレート42は
上端が吊り上げロッド20に対して接近した姿勢をとり、
昇降ブロック41はその上部に載置されたまま下降するこ
とができないから、吊り上げロッド20の下端部分におい
てはエンドピース46が上昇位置に拘束され、連結リンク
47、底板受けリンク45は上方に屈曲し、底板11の係止ピ
ン14は底板受けリンク45に支持されているから、底板11
は開くことがない。
【0030】これに対して(b)に示すように、後に説
明するような操作によってウイングプレート42を軸421
を中心としてその上端が開く方向に姿勢を変えてやる
と、吊り上げロッド20は下降可能となり、例えばコンテ
ナ全体を地上に下ろしてそれ以上に下降しないようにし
た状態で吊り上げロッド20のみをさらに下降させると、
エントピース46が下降し、連結リンク47、底板受けリン
ク45を下方に引き伸ばすから、底板受けリンク45は底板
11の係止ピン14から離れ、底板11は自由に開くことがで
きる。
【0031】図17は、開放レバー44の操作によって吊り
上げロッド20を上昇位置で拘束した状態から開放して下
降させる手順を示す開閉制御機構4の要部を示す部分正
面図である。なお長孔リンク43、開放レバー44は図15に
おいてはウイングプレート42の裏面に配置されている
が、この図ではわかりやすく手前に記載した。手前でも
裏面でも、その機能には何ら相違はない。
【0032】まず(a)は図16(a)にも示した初期状
態で、開放レバー44は略水平位置をとり、先端ピン442
を介して長孔リンク43を下方に引き下げているので、ウ
イングプレート42は上端側が閉じ、吊り上げロッド20の
昇降ブロック41はウイングプレート42の上端に載置され
ている。つぎに(b)に示すように、開放レバー44を操
作してロックノブ444 を押し下げ、ロック孔401 に差し
込んで固定すると、開放レバー44は軸441 を中心にこの
図において時計方向に回転し、先端ピン442 がはね上が
るので、V字形に屈曲していた長孔リンク43は持ち上が
って水平になり、ウイングプレート42と係合する長孔分
の余裕により、ウイングプレート42を引き寄せ状態から
開放するが、吊り上げロッド20を介してコンテナを吊っ
ている限り、昇降ブロック41がウイングプレート42の上
面から浮き上がることはないので、まだ底板が開くよう
なことはない。
【0033】ここでコンテナを放荷場所に吊り下ろし、
コンテナが着地して(c)のように吊り上げロッド20が
浮き上がると、ウイングプレート42はその回転中心であ
る軸421 が重心よりも内側寄りにあるため自重により回
転し、ウイングプレート42は上端側が開いて下端側が閉
じる。そのままクレーン操作により吊り上げロッド20を
下げてゆくと、(d)のように昇降ブロック41がウイン
グプレート42を開きながら下降し、(e)のようにウイ
ングプレート42下部まで下降する。この状態でクレーン
を巻き上げると、(f)に示すように昇降ブロック41は
ウイングプレート42の下面に拘束され、コンテナ全体が
吊り上げられる。このとき、図16(b)で説明したよう
に底板11の係止ピン14は開放されているから、底板11が
開き、コンテナの内容物は排出される。
【0034】つぎに一旦コンテナを吊り下ろし、吊り上
げロッド20を浮かせておいて(g)に示すように開放レ
バー44のロックノブ444 をロック孔401 から抜きいてや
ると、吊り上げばね443 により開放レバー44は引き上げ
られ、ウイングプレート42は再び上端側が内側へ引き寄
せられる。このままコンテナを吊り上げると、(h)に
示すように昇降ブロック41がウイングプレート42を開き
ながら上昇し、このとき長孔リンク43は水平方向に引張
られるが、開放レバー44が吊り上げばね443 の伸びによ
り対応し、昇降ブロック41がウイングプレート42部分を
通過してしまうと、開放レバー44が吊り上げばね443 の
収縮によって長孔リンク43を引下げ、ウイングプレート
42上端を内側に引き寄せて(a)の初期状態に復帰す
る。
【0035】すなわち、通常コンテナの底板は閉じてお
り、開放しようとするときには事前に開放レバーを押し
下げてロックしておいてコンテナを吊り下ろして一旦着
地させ、つぎに吊り上げることにより底板が開き、閉じ
たいときには事前に開放レバーのロックを解除してやる
ことで、吊り上げることにより初期状態に復帰する。事
前に地上の安全な位置で簡単な操作をすることにより、
あとはクレーンの巻き上げ、巻き下げの動作だけで底板
の開閉を任意に行うことができる。
【0036】特にこの実施例においては、底板を閉状態
に拘束する係止ピンを、係止フックを介することなく直
接底板受けリンクで支持するようにしたので、コンテナ
内の積み荷が少なかったり、偏って収納されているよう
な場合でも開放動作が確実に行われるという実施例1、
2よりもさらにすぐれた特徴を有する。 〔実施例4〕本発明の第4の実施例を図面により説明す
る。底開き式のコンテナそのものについてはこれまでの
各実施例と同様であるから、以下開閉制御機構のみにつ
いて説明する。図18、19はこの実施例における開閉制御
機構5を異なった状態で示す正面図である。これまでの
実施例と共通のものについては同一符号を使用してい
る。51はクレーン等で吊り上げる際にフックをかける吊
り上げアーム、52は吊り上げアーム51とピン521 を介し
て連結される吊りロッド、53はこの吊りロッド52に挿通
されるスリーブ、54はスリーブの下端付近に取り付けら
れてこれとともに昇降するロッカアーム、55は吊りロッ
ド52の下端付近にねじ結合で固定されるブロック、56は
ブロック55に一端を接続された中間リンク、57は中間リ
ンク56の他端に連結される開閉アームである。スリーブ
53とブロック55の間にはスプリング531 が挿入されてい
る。さらにブロック55に向けて下方から吊りロッド52の
延長部522 がねじ込まれ、コンテナ底部付近の孔に挿入
されて吊りロッド52の昇降のガイドとなっている。開閉
アーム57はコンテナ底部に設けられた開閉支点573 を中
心として回転可能であり、図18に示すように下端の係止
フック部572 がほぼ垂直になっている状態で底開きコン
テナの底板11に取り付けられた係止ピン14を外側から係
止して開かないように保持している。さらに開閉アーム
57の上端部分はS字スリット571 およびロックピン541
を介して前記のロッカアーム54の先端部分に係合し、上
方中間部には前記のとおり中間リンク56の他端が連結さ
れている。
【0037】吊り上げアーム51はピン521 を回転中心と
して90度異なる方向に伸びる2本の腕を有し、それぞれ
の腕には吊り孔511 、512 が設けられ、さらに一方の腕
の回転中心寄りに押し下げピン513 が取り付けられてい
る。図18では押し下げピン513 が取り付けられている側
の吊り孔511 を使用して吊り上げようとしているので、
押し下げピン513 は上昇位置にあり、スリーブ53は吊り
ロッド52に対して上昇位置にある。
【0038】つぎに、図19は同じ開閉制御機構5の異な
る状態を示す正面図である。図18との相違は吊り上げア
ーム51のもう一方の吊り孔512 を吊り上げている点で、
これにより吊り上げアーム51は90度回転し、押し下げピ
ン513 がスリーブ53の頭部を押し下げている。これによ
ってブロック55が押し下げられるので中間リンク56によ
って開閉アーム57の上部が内側に引き寄せられ、下端の
係止フック部572 が外側へ開き、係止ピン14を開放する
から底板は開くことができる。
【0039】図20はロッカアーム54と開閉アーム57の上
部を示し、それぞれ開閉アーム57の開閉、すなわち
(a)は図18、(b)は図19に対応している。開閉アー
ム57の上部にはS字スリット571 が設けられていて、
開、閉それぞれの状態でスリットの向きが垂直になるの
で、ロッカアーム54先端に取り付けたロックピン541 が
スリットに押しつけられてそのときの状態を保持する。
ロックピン541 のスリットに接触する部分は平面に加工
しておくことが好ましい。
【0040】この実施例の開閉制御機構5は以上のよう
に構成されているので、コンテナの使用方法の一例を説
明すると次ぎのようになる。図18に示したように押し下
げピン513 のある側の吊り孔511 を使用してこのコンテ
ナを吊り上げているときは、移動や吊り下ろしなどを行
っても底板が開くことはない。一旦地上に下ろし、クレ
ーンのフックをもう一方の吊り孔512 につけ変えて吊り
上げれば底板は開くから、内容物が排出される。放荷
後、再び空荷でコンテナを着地させ、フックを付け替え
れば再度底板を閉じたままで荷役作業を行うことができ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、底板を隙間を設けずに
密閉させることができるとともに、自動的に開くか開か
ないかを簡単な操作で任意に選択できるようにし、かつ
この操作は事前に安全な場所で行うことができるから、
荷役作業の能率化と安全性の向上が達成されるという、
すぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の底開き式コンテナを示
す正面図である。
【図2】図1のXX矢視による部分断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における吊り上げブロッ
クおよび固定部付近を示す概念図である。
【図4】本発明におけるケーシングを示す正面図であ
る。
【図5】本発明における下降ストッパの作動を示す説明
図である。
【図6】本発明の第1の実施例における吊り上げブロッ
クを示す斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施例における吊り上げブロッ
クを示す側面図である。
【図8】本発明における回転子の挙動を示す概念図であ
る。
【図9】本発明におけるキーとガイドブロックとの関係
を示す概念図である。
【図10】本発明のカムプレート付近を示す概念図であ
る。
【図11】本発明の第2の実施例における底開き式コンテ
ナを示す正面図である。
【図12】本発明の第2の実施例における吊り上げブロッ
クを示す斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施例におけるキーと係止ピン
との関係を示す概念図である。
【図14】本発明の第3の実施例における底開き式コンテ
ナを示す正面図である。
【図15】本発明の第3の実施例における開閉制御機構を
分解状態で示す斜視図である。
【図16】本発明の第3の実施例における開閉制御機構の
要部を示す部分正面図である。
【図17】本発明の第3の実施例の作動順序に従って開閉
制御機構の要部を示す部分正面図である。
【図18】本発明の第4の実施例における開閉制御機構を
示す部分正面図である。
【図19】同じく本発明の第4の実施例における開閉制御
機構を示す部分正面図である。
【図20】本発明の第4の実施例における開閉制御機構の
要部を示す部分正面図である。
【図21】従来の技術を示す底開き式コンテナの正面図で
ある。
【図22】同じく従来の技術を示す底開き式コンテナの平
面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 吊り上げブロック 3 固定部 4、5 開閉制御機構 11 底板 12 開閉軸 13 側板 14 係止ピン 20 吊り上げロッド 21 回転子 22 キー 23 回転軸 24 ローラ 25 カムプレート 26 係止フック 30 ケーシング 31 ガイドブロック 32 回転用爪 33 スリット 34 下降ストッパ 35、431 ピン 36 アーム 37 開放爪 38 カムローラ 40 ケーシング 41、93 昇降ブロック 42 ウイングプレート 43 長孔リンク 44 開放レバー 45 底板受けリンク 46 エンドピース 47 連結リンク 51 吊り上げアーム 52 吊りロッド 53 スリーブ 54 ロッカアーム 55 ブロック 56 中間リンク 57 開閉アーム 91 係止ロッド 92 ピン 94 カムピース 95 ガイド溝 96、97 ばね 98 ガイド片 99 ストッパ 401 ロック孔 421、441 、451 、941 軸 442 先端ピン 443 吊り上げばね 444 ロックノブ 511、512 吊り孔 513 押し下げピン 521 ピン 522 延長部 531 スプリング 541 ロックピン 571 S字スリット 572 係止フック部 573 開閉支点

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側板(13)と底板(11)により構成さ
    れ、この側板(13)の底部付近に取り付けられた底板
    (11)の開閉軸(12)と、底板(11)の先端付近に設け
    られた係止ピン(14)と、前記側板(13)に取り付けら
    れ、この係止ピン(14)を係止する係止フック(26)を
    備える底開き式コンテナ(1)であって、前記側板(1
    3)に固定された固定部(3)と、この固定部(3)内
    にあって、この底開き式コンテナ(1)を吊り上げる吊
    り上げロッド(20)の下端を挿通し、直方体状のキー
    (22)を取り付けた水平な回転軸(23)を有する吊り上
    げブロック(2)と、この吊り上げブロック(2)を所
    定位置から下降させることにより90度ずつ回転させる回
    転手段(21、32)と、この吊り上げブロック(2)を所
    定位置から下降させないストッパ手段(34、35、36、3
    7)とを備え、前記固定部(3)には、前記キー(22)
    が縦向きとなったときのみ嵌入できる下に開いた隙間を
    設けたガイドブロック(31)を備えるとともに、前記キ
    ー(22)が嵌入して前記回転軸(23)が固定部(3)の
    上部まで上昇したときに前記回転軸(23)の端部(24)
    が前記係止フック(26)を押して底板(11)の係止を解
    除するようにしたことを特徴とする底開き式コンテナ。
  2. 【請求項2】 側板(13)と底板(11)により構成さ
    れ、この側板(13)の底部付近に取り付けられた底板
    (11)の開閉軸(12)と、底板(12)の先端付近に設け
    られた係止ピン(14)を備える底開き式コンテナ(1)
    であって、前記側板(13)に固定された固定部(3)
    と、この固定部(3)内にあって、この底開き式コンテ
    ナ(1)を吊り上げる吊り上げロッド(20)の下端を挿
    通し、直方体状のキー(22)を取り付けた水平な回転軸
    (23)を有する吊り上げブロック(2)と、この吊り上
    げブロック(2)を所定位置から下降させることにより
    90度ずつ回転させる回転手段(21、32)と、この吊り上
    げブロック(2)を所定位置から下降させないストッパ
    手段(34、35、36、37)とを備え、前記係止ピン(14)
    は前記キー(22)が水平姿勢のときこれに下面より接触
    支持され、縦向きとなったときは接触しないだけの距離
    を有して底板(11)に取り付けられていることを特徴と
    する底開き式コンテナ。
  3. 【請求項3】 前記吊り上げブロック(2)の回転手段
    が、回転軸(23)に取り付けた4本の腕を有する回転子
    (21)と、これにかみ合う固定部(3)に設けた回転用
    爪(32)である請求項1または2に記載の底開き式コン
    テナ。
  4. 【請求項4】 前記吊り上げブロック(2)のストッパ
    手段が、前記固定部(3)の前記回転軸(23)の昇降経
    路付近に設けた下降ストッパ(34)と、これと一方向の
    みに折れ曲がり可能でピン(35)回りに回転するアーム
    (36)と、このアーム(36)の先端部を係止する解放爪
    (37)とからなる請求項1ないし3のいずれかに記載の
    底開き式コンテナ。
  5. 【請求項5】 前記吊り上げブロック(2)および固定
    部(3)の少なくとも一方に、前記回転軸(23)の回転
    角がちょうど90度になるような位置決め手段(25、38)
    を備える請求項1ないし4のいずれかに記載の底開き式
    コンテナ。
  6. 【請求項6】 側板(13)と底板(11)により構成さ
    れ、この側板(13)の底部付近に取り付けられた底板
    (11)の開閉軸(12)と、底板(11)の先端付近に設け
    られた係止ピン(14)と、前記側板(13)に固定された
    ケーシング(40)と、一端をこのケーシング(40)に固
    定した軸(451 )に軸支され、前記係止ピン(14)を下
    方より支持可能な一対の底板受けリンク(45)と、この
    底板受けリンク(45)の動きを制御する開閉制御機構
    (4)を備える底開き式コンテナ(1)であって、前記
    開閉制御機構(4)は、この底開き式コンテナ(1)を
    吊り上げる吊り上げロッド(20)と、この吊り上げロッ
    ド(20)の両側に前記ケーシング(40)に固定した軸
    (421 )を介して回転自在に設けられ、下端側が閉じる
    方向に付勢手段を有する一対のウイングプレート(42)
    と、前記吊り上げロッド(20)の下端からやや上方に設
    けられた水平方向に延びる昇降ブロック(41)と、前記
    吊り上げロッド(20)の下端に水平方向に取り付けられ
    たエンドピース(46)と、このエンドピース(46)と前
    記底板受けリンク(45)の他端とを連結する一対の連結
    リンクと、前記一対のウイングプレート(42)の上端付近
    に取り付けられたピン(431) と一端において長孔を介し
    て滑動自在に係合する一対の長孔リンク(43)と、この
    長孔リンク(43)の他端に先端ピン(442 )で係合し、
    この長孔リンク(43)を下方に引き下げる位置と上方に
    浮き上がらせる位置との間で移動可能な開放レバー(4
    4)とから構成され、前記昇降ブロック(41)が前記ウ
    イングプレート(42)の上方に載置されているときに前
    記底板受けリンク(45)が底板(11)の係止ピン(14)
    を下方より支持してこれを拘束し、前記昇降ブロック
    (41)が前記ウイングプレート(42)よりも下方にある
    ときは前記底板受けリンク(45)が底板(11)の係止ピ
    ン(14)の拘束を解除することを特徴とする底開き式コ
    ンテナ。
  7. 【請求項7】 ウイングプレート(42)の付勢手段が、
    回転中心となる軸(421 )の位置を、ウイングプレート
    (42)の高さ方向のほぼ中央で、重心よりもコンテナ
    (1)に対して内側寄りとしたものである請求項6に記
    載の底開き式コンテナ。
  8. 【請求項8】 側板(13)と底板(11)により構成さ
    れ、この側板(13)の底部付近に取り付けられた底板
    (11)の開閉軸(12)と、底板(11)の先端付近に設け
    られた係止ピン(14)と、前記側板(13)に固定した開
    閉支点(573 )に軸支され、下端部分で前記係止ピン
    (14)を係止可能な一対の開閉アーム(57)と、一端が
    この開閉アーム(57)の上方中間部に連結される中間リ
    ンク(56)と、この中間リンク(56)の他端に接続され
    るブロック(55)と、このブロック(55)にねじ結合さ
    れる吊りロッド(52)と、この吊りロッド(52)に挿通
    されるスリーブ(53)と、このスリーブ(53)の下端付
    近に取り付けられてこれと共に昇降するロッカアーム
    (54)と、ピン(521 )を介して前記吊りロッド(52)
    に連結される吊り上げアーム(51)とからなり、前記ロ
    ッカアーム(54)の両端付近が開閉アーム(57)の上端
    部分に係合するとともに、前記吊り上げアーム(51)は
    ピン(521 )を回転中心として90度異なる方向に伸びる
    2本の腕を有し、それぞれの孔には吊り孔(511 )、
    (512 )が設けられ、さらに一方の腕の回転中心寄りに
    押し下げピン(513 )が取り付けてあり、また前記開閉
    アーム(57)には開閉それぞれの位置でロッカアーム
    (54)と左右方向に嵌合するS字スリット(571 )を設
    けたことを特徴とする底開き式コンテナ。
JP11067875A 1998-04-01 1999-03-15 底開き式コンテナ Pending JPH11343094A (ja)

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