JPH072026U - 金属と樹脂との複合成形品 - Google Patents

金属と樹脂との複合成形品

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JPH072026U
JPH072026U JP3270793U JP3270793U JPH072026U JP H072026 U JPH072026 U JP H072026U JP 3270793 U JP3270793 U JP 3270793U JP 3270793 U JP3270793 U JP 3270793U JP H072026 U JPH072026 U JP H072026U
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JP
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molded product
metal
resin
mold
metal plate
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JP3270793U
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English (en)
Inventor
寛 森谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH072026U publication Critical patent/JPH072026U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貫通穴たとえば角形穴あるいは円形穴などの
切断面を持つ金属板の成形加工による変形の無い金属と
樹脂との複合成形品を提供すること。 【構成】 成形品2の近傍に貫通穴たとえば角形穴3の
切断面9を持つ金属板1の切断面9に成形部20を設
け、成形品2の部分に射出装置から流体状の樹脂材料を
注入する接続部のゲート14から分岐入力するランナ1
6を設け、前記成形部20に射出装置から成形品2の部
分と同一の射出圧力で前記樹脂材料を注入し、成形品2
の部分に加えられる圧力と相殺する圧力を切断面9に発
生させ、変形の無い金属と樹脂との複合成形品を得るこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、射出成形法を用い、アウトサートと呼ばれる金属と樹脂との複合成 形品に係り、金属材料に隣接配置した複数の貫通穴が成形により変形しないよう に改善した金属と樹脂との複合成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックなどの樹脂は、一般的に金型を用いた成形加工法が多く用いられ ている。
【0003】 成形加工法では、プラスチックの特性を考慮し、成形に要する熱、圧力、時間 をパラメータをして種々の成形加工がおこなわれている。成形過程には、可塑化 、賦形、硬化という3つの段階が含まれる。可塑化段階で成形材料を加熱し、流 動性を与え、賦形段階で型内に充填して所望の形状を得、硬化段階で最終状態の 製品を得ている。
【0004】 熱可塑型のプラスチックなどでは、射出成形法が多く用いられ、金属との複合 成形などにも応用されている。
【0005】 図3は、従来の射出成形法を用いた金属と樹脂との複合成形品を説明する断面 図、図4は、従来の射出成形法を用いた金属と樹脂との複合成形品を説明する平 面図、図5は従来の射出成形法による金属と樹脂との複合成形品である。
【0006】 図3において、成形品2の外形を有する固定型を構成する金型キャビティ11 と前記成形品2の外形を有し、開閉動作を行う可動型を構成する金型コア12と で金型10が構成される。
【0007】 金属板1をこのコア12上に配置し、金型コア12で型を閉じ、静圧を加える 構成になっている。図示しない射出装置のノズルから、流動性の樹脂材料がこの ノズルの接続部を金型内の型で構成するゲート14と注入経路を指定するランナ 15を介して注入される。
【0008】 図4に示すように、貫通穴たとえば角形穴4を有する金属板1上に長方形枠型 状の成形品2を製造する場合、この角形穴4と嵌合し、射出入力のガイドとロケ ータを構成する入子18が金型内に配置され成形品2が加工されている。
【0009】 図示しない射出装置のノズルから一定圧で射出圧力が加えられているが、射出 装置からゲート14とランナ15を介して注入される流動性の樹脂材料は型内で 拡散し、充填され、金型10、金属板1に荷重を加えながら賦形段階の過程を終 了する。
【0010】 この荷重は、方向性をもった分布荷重として、金属板1、金型10に加えらて いる。
【0011】 金属板1、金型10は高温状態にあり、金型10は膨張係数、熱伝導を考慮し て設計されているが、金属板1、樹脂材料などは、材料定数を考慮した成形加工 を行う必要があり、分布荷重や熱伝導等の条件を考慮して成形加工を行っている 。
【0012】 ところで、上記の方法では、金属板1の成形品の近傍に機械強度の弱い貫通穴 3の切断面がある金属板1を複合成形する場合、上述の分布荷重が高温状態で切 断面に加わり、図5に示すような変形を起こすという問題があった。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
上記の如く、金属板と樹脂の複合成形を行う際、金属板の切断面近傍に樹脂成 形品を設けて射出圧力を加えて成形加工を行うと、射出圧力の影響で機械強度の 弱い切断面に変形や破壊が起きるという問題があった。
【0014】 そこで、本考案はこのような問題に鑑み、貫通穴たとえば円形穴あるいは角形 穴などの切断面を持つ金属板の成形加工による変形の無い金属と樹脂との複合成 形品を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本考案による金属と樹脂との複合成形品は、隣接配置した複数 の貫通穴を有する金属材料と、この金属材料の前記複数の貫通穴の少なくとも一 つに流体状の樹脂金属材料と一体的に設けた成形品と、この成形品に隣接した貫 通穴の成形品側切断面に設けられ、前記貫通穴間の金属材料の変形を防止する成 形部とを具備したことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】
本考案においては、射出圧力と貫通穴たとえば円形穴、角形穴などの切断面の 金属板強度不足による金属板の変形を防止することができ、自由に成形品を金属 板上に配置することが可能となるばかりでなく、複雑な任意形状の切断面をもつ 成形加工にも対応することが可能となる。
【0017】
【実施例】
図1、図2は本考案の射出成形法を用いた金属と樹脂との複合成形品の一実施 例を説明する図である。図中、図3、図4と同一の構成要素には同一の符号を付 して説明する。
【0018】 図1は本考案による射出成形法を用いた金属と樹脂との複合成形品を説明す断 面図、図2は本考案の射出成形法を用いた金属と樹脂との複合成形品を説明する 平面図である。
【0019】 図1において、成形品2の外形を有する固定型を構成する金型キャビティ11 と前記成形品2の外形を有し、開閉動作を行う可動型を構成する金型コア12で 金型10が構成される。
【0020】 金属板1をこのコア12上に配置し、金型コア12で型を閉じ、静圧を加える 構成になっている。また、金型10内には、角形穴4を有する金属板1の貫通穴 と嵌合し、射出入力のガイドとロケータを構成する入子18と前記角形穴4の近 傍にある角形穴3の貫通穴に嵌合する入子19が配置されている。
【0021】 前記金型キャビティ11と前記金型コア12と金属板1と入子18で密閉され た外形の形状の成形品2が成形加工される。
【0022】 図示しない射出装置のノズルから、流動性の樹脂材料がこのノズルの接続部を 金型内の型で構成するゲート14と注入経路を指定するランナ15を介して、前 記金型コア12と金型キャビティ11と金属板1と入子18で密閉された型内に 注入される。
【0023】 さらに、図2に示すように、前記金型10内には、前記ゲート14を介してラ ンナ16が角形穴4の近傍切断面9にも形成されており、前記金型10と前記入 子19と前記金属板1で密閉される成形部20に樹脂が充填される構成となって いる。
【0024】 次に、図1、図2の作用を説明する。
【0025】 図示しない射出装置のノズルから一定圧で射出圧力が加えられ、該射出装置か らゲート14とランナ15を介して注入される流動性の樹脂材料が長方形枠型内 の成形品2の部分に充填される。一方前記ゲート14からランナ16を介して、 前記射出装置から流動性の樹脂材料が角形穴3の切断面9の成形部20にも注入 されている。
【0026】 流動性を持つ樹脂材料は、金属板1、金型10に荷重を加えながら賦形段階の 過程を終了するが、この荷重は、方向性をもった分布荷重として、金属板1、金 型10に加えらている。前記分布荷重は、ゲート14、ランナ15,16の構成 により所望の荷重分布を形成するが、たとえば、図2に示すようにゲート14の 軸に対して線対称に構成することにより、図5に示すような変形を起こす荷重に 対し、この荷重を相殺するように金属板切断面9に荷重を形成することができる 。 このような構成で金属板1の角形穴3,4間に加えられる圧力を均等にし、図 5に示すような変形を防ぐことが可能となる。
【0027】 前記成形部20の樹脂とランナ15,16の樹脂に関しては、後工程で除去す るか、あるいは製品上、他の部品と干渉のない範囲に設定し、切断加工すること ができる。
【0028】 尚、上記実施例では、角形穴を持つ金属板と樹脂の複合成形品について説明し たが、本考案はこれに限定されず円形穴あるいは任意形状の切断面をもつ金属板 と樹脂の複合成形品に応用することが可能である。
【0029】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、貫通穴などの切断面をもつ金属板の機械強 度不足に起因する金属を樹脂の複合成形加工における金属板の変形を除去するこ とが可能となり、複合成形品の製造品質の向上を図れるばかりでなく複合成形品 の加工精度が向上し、自由度の高い設計が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の射出成形法を用いた金属と樹脂との複
合成形品を説明する断面図である。
【図2】本考案の射出成形法を用いた金属と樹脂との複
合成形品を説明する平面図である。
【図3】従来の射出成形法を用いた金属と樹脂との複合
成形品を説明する断面図である。
【図4】従来の射出成形法を用いた金属と樹脂との複合
成形品を説明する平面図である。
【図5】従来の射出成形法を用いた金属と樹脂との複合
成形品である。
【符号の説明】
1 …金属板 2 …成形品 3 …角形穴(貫通穴) 9 …角形穴の切断面 10…金型 11…金型キャビティ 12…金型コア 14…ゲート 16…ランナ 19…入子 20…成形部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接配置した複数の貫通穴を有する金属材
    料と、 この金属材料の前記複数の貫通穴の少なくとも一つに流
    体状の樹脂材料を注入して前記金属材料と一体的に設け
    た成形品と、 この成形品に隣接した貫通穴の成形品側切断面に設けら
    れ、前記貫通穴間の金属材料の変形を防止する成形部と
    から成ることを特徴とする金属と樹脂との複合成形品。
JP3270793U 1993-06-17 1993-06-17 金属と樹脂との複合成形品 Pending JPH072026U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3270793U JPH072026U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 金属と樹脂との複合成形品

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JP3270793U JPH072026U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 金属と樹脂との複合成形品

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JPH072026U true JPH072026U (ja) 1995-01-13

Family

ID=12366322

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JP3270793U Pending JPH072026U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 金属と樹脂との複合成形品

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JP (1) JPH072026U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59211901A (ja) * 1983-05-13 1984-11-30 スカイライト工業株式会社 懐中電灯

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59211901A (ja) * 1983-05-13 1984-11-30 スカイライト工業株式会社 懐中電灯

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