JPH07201569A - 積層型電子部品及びその製造方法 - Google Patents

積層型電子部品及びその製造方法

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JPH07201569A
JPH07201569A JP5335636A JP33563693A JPH07201569A JP H07201569 A JPH07201569 A JP H07201569A JP 5335636 A JP5335636 A JP 5335636A JP 33563693 A JP33563693 A JP 33563693A JP H07201569 A JPH07201569 A JP H07201569A
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JP
Japan
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coil
laminated
green sheet
transformer
magnetic permeability
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Application number
JP5335636A
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English (en)
Inventor
Chikashi Nakazawa
睦士 中澤
Kazutaka Suzuki
一高 鈴木
Hiroshi Takahashi
高橋  宏
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランス部に高い結合係数を確保できる積層
型電子部品を提供すること。 【構成】 積層構造の磁性体内に複数のコイル導体L
1,L2を設けて成る積層トランスにおいて、上記各コ
イル導体L1,L2を上下を高透磁率部μHで挟まれた
低透磁率部μL内に埋設し、各コイル導体L1,L2の
周回軸心部分に高磁性体部μHを形成すると共に、トラ
ンス周壁部分にコイル導体L1,L2全体を包囲するよ
うに高磁性体部μHを形成しているので、コイル周回方
向への漏れ磁束を抑制してコイルL1,L2間により高
い結合係数を確保でき、積層トランスとしての電気特性
を格段向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のコイル導体を有
する積層構造のトランス部を備えた積層型電子部品及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層構造のトランス部を備えた積層型電
子部品として、従来、積層トランス,積層複合部品,積
層混成集積回路等が知られている。
【0003】図20にはその一例として周知の積層トラ
ンスの断面図を示してある。この積層トランスは、磁性
体101内に2つのコイル導体(1次コイル102と2
次コイル103)を左右に並設されており、その外面に
各コイル102,103の両端と導通する図示省略の外
部端子を有している。この積層トランスは、磁性体グリ
ーンシート上に取得個数に対応した多数のスルーホール
を形成し、該シート上にその接続端部がスルーホールに
重なるように多数のコイル用導体パターンをスクリーン
印刷等の方法によって形成した後、これらをカバー用の
磁性体グリーンシートと共に所定の順序で上下に積層・
圧着し、該積層体を部品寸法に切断し焼成して焼成後の
積層チップに外部端子を夫々設けて製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の積層
トランスでは、透磁率の高い磁性体グリーンシートを用
いて積層体(磁性体101)を構成すると、各コイル1
02,103から周回方向に漏れ磁束(リーケージフラ
ックス)が発生し、1次コイル102と2次コイル10
3との間に高い結合係数を得ることができなくなる問題
点がある。一方、透磁率の低い磁性体グリーンシートを
用いて積層体(磁性体101)を構成すると、上記のよ
うな漏れ磁束は少なくなるものの逆にインダクタンスが
低下する等の問題点がある。これらの問題は積層トラン
スに限らず、同様のトランス部を備えた他の積層型電子
部品にも共通して生じ得る。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、トランス部に高い結合係
数を確保できる積層型電子部品及びその製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、複数のコイル導体を有する積層
構造のトランス部を備えた積層型電子部品において、上
記各コイル導体を上下を高透磁率部で挟まれた低透磁率
部内に埋設し、各コイル導体の周回軸心部分に高磁性体
部を形成すると共に、トランス部の周壁部分にコイル導
体全体を包囲するように高磁性体部を形成したことを特
徴としている。
【0007】請求項2の発明は、複数枚のグリーンシー
トにスルーホール及びコイル用導体パターンを夫々形成
し、これらをカバー用のグリーンシートと共に所定の順
序で上下に積層して、複数のコイル導体を有する積層構
造のトランス部を得る工程を具備した積層型電子部品の
製造方法において、コイル用導体パターンが形成される
グリーンシートとして低透磁率のものを使用し、該低透
磁率グリーンシートの各コイル導体の周回軸心となる部
分にキャビティを貫通形成して、該キャビティに高透磁
率材を充填したことを特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、複数枚のグリーンシー
トにスルーホール及びコイル用導体パターンを夫々形成
し、これらをカバー用のグリーンシートと共に所定の順
序で上下に積層して、複数のコイル導体を有する積層構
造のトランス部を得る工程を具備した積層型電子部品の
製造方法において、コイル用導体パターンが形成される
グリーンシートとして高透磁率のものを使用し、該高透
磁率グリーンシートに各コイル導体の周回軸心となる部
分が残るようにキャビティを貫通形成して、該キャビテ
ィに低透磁率材を充填したことを特徴としている。
【0009】請求項4の発明は、複数枚のグリーンシー
トにスルーホール及びコイル用導体パターンを夫々形成
し、これらをカバー用のグリーンシートと共に所定の順
序で上下に積層して、複数のコイル導体を有する積層構
造のトランス部を得る工程を具備した積層型電子部品の
製造方法において、コイル用導体パターンが形成される
磁性体シートとして低透磁率のものを使用し、該低透磁
率グリーンシートの各コイル導体の周回軸心となる部分
とトランス部の周壁となる部分にキャビティを貫通形成
して、該キャビティに高透磁率材を充填したことを特徴
としている。
【0010】請求項5の発明は、複数枚のグリーンシー
トにスルーホール及びコイル用導体パターンを夫々形成
し、これらをカバー用のグリーンシートと共に所定の順
序で上下に積層して、複数のコイル導体を有する積層構
造のトランス部を得る工程を具備した積層型電子部品の
製造方法において、コイル用導体パターンが形成される
グリーンシートとして高透磁率のものを使用し、該高透
磁率グリーンシートに各コイル導体の周回軸心となる部
分とトランス部の周壁となる部分が残るようにキャビテ
ィを貫通形成して、該キャビティに低透磁率材を充填し
たことを特徴としている。
【0011】請求項6の発明は、複数枚のグリーンシー
トにスルーホール及びコイル用導体パターンを夫々形成
し、これらをカバー用のグリーンシートと共に所定の順
序で上下に積層して、複数のコイル導体を有する積層構
造のトランス部を得る工程を具備した積層型電子部品の
製造方法において、コイル用導体パターンが形成される
グリーンシートとして低透磁率のものを使用し、該低透
磁率グリーンシートの各コイル導体の周回軸心となる部
分にキャビティを貫通形成して、該低透磁率グリーンシ
ートを積層した後にキャビティ連続による孔内に高透磁
率材を充填したことを特徴としている。
【0012】請求項7の発明は、複数枚のグリーンシー
トにスルーホール及びコイル用導体パターンを夫々形成
し、これらをカバー用のグリーンシートと共に所定の順
序で上下に積層して、複数のコイル導体を有する積層構
造のトランス部を得る工程を具備した積層型電子部品の
製造方法において、コイル用導体パターンが形成される
グリーンシートとして低透磁率のものを使用し、該低透
磁率グリーンシートの各コイル導体の周回軸心となる部
分とトランス部の周壁となる部分にキャビティを貫通形
成して、該低透磁率グリーンシートを積層した後にキャ
ビティ連続による孔内に高透磁率材を充填したことを特
徴としている。
【0013】請求項8の発明は、請求項2乃至7の何れ
か1項記載の製造方法において、スルーホール及びキャ
ビティをレーザ光照射により形成したことを特徴として
いる。
【0014】
【作用】請求項1の発明に係る積層型電子部品では、各
コイル導体を低透磁率部に埋設し、且つその周回軸心部
分及びトランス部の周壁部分に高透磁率部を形成してあ
るので、周回軸心部分のみを高透磁率部としたものに比
べてトランス部におけるコイル周回方向への漏れ磁束を
抑制してコイル間に高い結合係数を確保することができ
る。
【0015】請求項2の発明に係る製造方法では、低透
磁率グリーンシートの各コイルの周回軸心となる部分に
キャビティを形成し、該キャビティに高透磁率材を充填
して積層用シートを予め作成するようにしたので、簡単
な積層作業によって各コイルの周回軸心部分に高透磁率
部を有するトランス部を製造できる。
【0016】請求項3の発明に係る製造方法では、高透
磁率グリーンシートに各コイルの周回軸心となる部分を
残してキャビティを形成し、該キャビティに低透磁率材
を充填して積層用シートを予め作成するようにしたの
で、簡単な積層作業によって各コイルの周回軸心部分に
高透磁率部を有するトランス部を製造できる。
【0017】請求項4の発明に係る製造方法では、低透
磁率グリーンシートの各コイルの周回軸心となる部分に
キャビティを、トランス部の周壁となる部分にキャビテ
ィを夫々形成し、両キャビティに高透磁率材を充填して
積層用シートを予め作成するようにしたので、簡単な積
層作業によって各コイルの周回軸心部分とトランス部の
周壁部分に高透磁率部を有するトランス部を製造でき
る。
【0018】請求項5の発明に係る製造方法では、高透
磁率グリーンシートに各コイルの周回軸心となる部分と
トランス部の周壁となる部分を残してキャビティを形成
し、該キャビティに低透磁率材を充填して積層用シート
を予め作成するようにしたので、簡単な積層作業によっ
て各コイルの周回軸心部分とトランス部の周壁部分に高
透磁率部を有するトランス部を製造できる。
【0019】請求項6の発明に係る製造方法では、低透
磁率グリーンシートに各コイルの周回軸心となる部分に
キャビティを形成しておき、該シートを積層した後にキ
ャビティ連続による孔内に高透磁率材を充填するように
したので、各シート毎に高透磁率材を充填する場合に比
べてシート作成工数を短縮でき、各コイルの周回軸心部
分に高透磁率部を有するトランス部を製造できる。
【0020】請求項7の発明に係る製造方法では、低透
磁率グリーンシートの各コイルの周回軸心となる部分と
トランス部の周壁となる部分にキャビティを形成してお
き、該シートを積層した後にキャビティ連続による孔内
に高透磁率材を充填するようにしたので、各シート毎に
高透磁率材を充填する場合に比べてシート作成工数を短
縮でき、各コイルの周回軸心部分とトランス部の周壁部
分に高透磁率部を有するトランス部を製造できる。
【0021】請求項8の発明に係る製造方法では、スル
ーホール及びキャビティをレーザ光照射によって形成し
ているので、該スルーホール及びキャビティに高い位置
精度と形状精度を確保できる。
【0022】
【実施例】図1〜図19には、本発明を積層トランスに
適用した第1の実施例を示してある。
【0023】図1は外部端子を省略した積層トランスの
断面図を示すもので、該積層トランスST1は、積層構
造の磁性体内の中央に1次コイルL1を、その上下に2
つの2次コイルL2を有しており、その外面に各コイル
L1,L2の両端と導通する図示省略の外部端子を有し
ている。中央の1次コイルL1は2+3/8の周回を持
つコイル導体と2+5/8の周回を持つコイル導体を左
右に連続して形成され、また上側の2次コイルL2は2
+5/8の周回を持つコイル導体と同周回のコイル導体
を左右に連続して形成され、更に下側の2次コイルL2
は2+5/8の周回を持つコイル導体と2+3/8の周
回を持つコイル導体を左右に連続して形成されており、
各コイルL1,L2は互いに上下に対向している。この
積層トランスST1は、各コイルL1,L2を上下を高
透磁率部μHで挟まれた低透磁率部μL内に埋設され、
各コイルL1,L2の周回軸心部分に非接触状態で高透
磁率部μHを形成されている。
【0024】次に、上記積層トランスST1の製造方法
について説明する。まず、製造に先だって図2に示した
1〜21のシートを予め用意する。図3〜図16には説
明上1部品に対応した各シートの上面図を示してある
が、実際の各シートは数十から数百の部品に対応する大
きさを有しており、スルーホール,導体パターン等も取
得部品個数分だけ形成されている。
【0025】1及び21のシートは積層トランスの上層
及び下層に当たるものである。図2には積層済みのもの
を示してあるが、実際は積層工程で計20枚が順次積み
重ねられる。このシート1及び21は、Ni−Zn系フ
ェライト粉末にバインダーを混合して調製した高透磁率
スラリーS1を用い、ドクターブレード法によってPE
T等のベースシート上に厚さ約60μmのグリーンシー
トGS1を形成することで作成される。
【0026】2〜6と8〜12と14〜20のシートは
積層トランスのコイル層に当たるものである。ここでシ
ート2を例とし、図17〜図19を参照してこれらシー
トの作成方法について説明する。まず、Ni−Zn系フ
ェライト粉末にバインダーを混合して調製した低透磁率
スラリーS2を用い、ドクターブレード法によってPE
T等のベースシートBS上に厚さ約50μmのグリーン
シートGS2を形成する。ついで、レーザ光照射、詳し
くはYAG等のレーザ光源から発振されたノーマルパル
スのレーザ光を所定の透光部を有するマスクに照射して
該透光部を通過した光をレンズで集光して所定の結像比
で照射する方法によって、グリーンシートGS2の各コ
イルの周回軸心となる部分に矩形状のキャビティCを、
該キャビティCの外側所定位置にスルーホールHを夫々
貫通形成する(図17)。ついで、スクリーン印刷等の
方法によって、キャビティC内に上記同様の高透磁率ス
ラリーS1或いはシート状のものを充填する(図1
8)。ついで、AgまたはAg−Pd粉末にバインダー
及び溶剤を混合して調製した導体ペーストを用い、スク
リーン印刷等の方法によって、グリーンシートGS2上
にその接続端部がスルーホールHに重なるように所定形
状の導体パターンPを形成する(図19)。尚、シート
6,12及び20はコイル層の最下位に位置するもので
あるため、これらシートには上記のようなスルーホール
は形成されない。
【0027】7及び13のシートは積層トランスのコイ
ル中間層に当たるものである。図2には積層済みのもの
を示してあるが、実際は積層工程で計6枚が順次積み重
ねられる。ここで同シートの作成方法について説明す
る。まず、上記同様の低透磁率スラリーS2を用い、ド
クターブレード法によってPET等のベースシート上に
厚さ約50μmのグリーンシートGS2を形成する。つ
いで、上記同様のレーザ光照射によって、グリーンシー
トGS2の各コイルの周回軸心となる部分に矩形状のキ
ャビティを貫通形成する。ついで、スクリーン印刷等の
方法によって、キャビティ内に上記の高透磁率スラリー
S1或いはシート状のものを充填する。
【0028】製造に際しては、まず1のシートをベース
フィルムを剥しながら計20枚積み重ね、その上に2〜
6のシートをベースフィルムを剥しながら順次積み重
ね、その上に7のシートをベースフィルムを剥しながら
計6枚積み重ねる。続いて、8〜12のシートをベース
フィルムを剥しながら順次積み重ね、その上に13のシ
ートをベースフィルムを剥しながら計6枚積み重ねる。
続いて、14〜20のシートをベースフィルムを剥しな
がら順次積み重ね、その上に21のシートをベースフィ
ルムを剥しながら計20枚積み重ねる。
【0029】積層後はこれを熱圧着し、該積層体を部品
寸法に切断する。切断後はこれらを大気中約500℃で
脱バイし、同様に約900℃で焼成する。焼成後は各積
層チップの外面所定位置に外部端子用の導体ペーストを
塗布し、大気中で約600℃で焼き付ける。以上で図1
に示した積層トランスST1の製造を完了する。
【0030】本実施例の積層トランスST1では、各コ
イルL1,L2を低透磁率部μLに埋設し、且つその周
回軸心部分に高透磁率部μHを形成してあるので、コイ
ル周回方向への漏れ磁束を抑制して1次コイルL1と2
次コイルL2との間に高い結合係数を確保でき、トラン
スとしての電気特性を向上させることができる。
【0031】また、上述の製造方法によれば、低透磁率
グリーンシートGSの各コイルの周回軸心となる部分に
矩形状のキャビティCを形成し、該キャビティCに高透
磁率スラリーS1或いはシート状のものを充填してコイ
ル層及び中間層用のシートを予め作成するようにしたの
で、簡単な積層作業によって上記の積層トランスST
1、即ち各コイルL1,L2の周回軸心部分に高透磁率
部μHを有する積層トランスST1を高い生産性下で効
率よく製造することができる。
【0032】図21〜図39には、本発明を積層トラン
スに適用した第2の実施例を示してある。
【0033】図21は外部端子を省略した積層トランス
の断面図を示すもので、該積層トランスST2は、第1
実施例と同様、積層構造の磁性体内の中央に1次コイル
L1を、その上下に2つの2次コイルL2を有してお
り、その外面に各コイルL1,L2の両端と導通する図
示省略の外部端子を有している。各コイルL1,L2の
周回数及び形態は第1実施例と同様であるためここでの
説明は省略する。この積層トランスST2は、各コイル
L1,L2を上下を高透磁率部μHで挟まれた低透磁率
部μL内に埋設され、各コイルL1,L2の周回軸心部
分に非接触状態で高透磁率部μHを形成されると共に、
積層トランスの周壁部分にコイル導体L1,L2全体を
包囲するように非接触状態で高磁性体部μHを形成され
ている。
【0034】次に、上記積層トランスST2の製造方法
について説明する。まず、製造に先だって図22に示し
た31〜51のシートを予め用意する。図23〜図36
には説明上1部品に対応した各シートの上面図を示して
あるが、実際の各シートは数十から数百の部品に対応す
る大きさを有しており、スルーホール,導体パターン等
も取得部品個数分だけ形成されている。
【0035】31及び51のシートは積層トランスの上
層及び下層に当たるものである。図22には積層済みの
ものを示してあるが、実際は積層工程で計20枚が順次
積み重ねられる。このシート31及び51は、Ni−Z
n系フェライト粉末にバインダーを混合して調製した高
透磁率スラリーS1を用い、ドクターブレード法によっ
てPET等のベースシート上に厚さ約60μmのグリー
ンシートGS1を形成することで作成される。
【0036】32〜36と38〜42と44〜50のシ
ートは積層トランスのコイル層に当たるものである。こ
こでシート32を例とし、図37〜図39を参照してこ
れらシートの作成方法について説明する。まず、Ni−
Zn系フェライト粉末にバインダーを混合して調製した
低透磁率スラリーS2を用い、ドクターブレード法によ
ってPET等のベースシートBS上に厚さ約50μmの
グリーンシートGS2を形成する。ついで、上記同様の
レーザ光照射によって、グリーンシートGS2の各コイ
ルの周回軸心となる部分に矩形状のキャビティC1を、
また積層トランスの周壁となる部分に環状のキャビティ
C2を夫々貫通形成し、更に両キャビティC1,C2間
の所定位置にスルーホールHを貫通形成する(図3
7)。ついで、スクリーン印刷等の方法によって、両キ
ャビティC1,C2内に上記同様の高透磁率スラリーS
1或いはシート状のものを充填する(図38)。つい
で、上記同様の導体ペーストを用い、スクリーン印刷等
の方法によって、グリーンシートGS2上にその接続端
部がスルーホールHに重なるように所定形状の導体パタ
ーンPを形成する(図39)。尚、シート36,42及
び50はコイル層の最下位に位置するものであるため、
これらシートには上記のようなスルーホールは形成され
ない。
【0037】37及び43のシートは積層トランスのコ
イル中間層に当たるものである。図2には積層済みのも
のを示してあるが、実際は積層工程で計6枚が順次積み
重ねられる。ここで同シートの作成方法について説明す
る。まず、上記同様の低透磁率スラリーS2を用い、ド
クターブレード法によってPET等のベースシート上に
厚さ約50μmのグリーンシートGS2を形成する。つ
いで、上記同様のレーザ光照射によって、グリーンシー
トGS2の各コイルの周回軸心となる部分に矩形状のキ
ャビティを、積層トランスの周壁となる部分に環状のキ
ャビティを夫々キャビティを貫通形成する。ついで、ス
クリーン印刷等の方法によって、両キャビティ内に上記
同様の高透磁率スラリーS1或いはシート状のものを充
填する。
【0038】製造に際しては、まず31のシートをベー
スフィルムを剥しながら計20枚積み重ね、その上に3
2〜36のシートをベースフィルムを剥しながら順次積
み重ね、その上に37のシートをベースフィルムを剥し
ながら計6枚積み重ねる。続いて、38〜42のシート
をベースフィルムを剥しながら順次積み重ね、その上に
43のシートをベースフィルムを剥しながら計6枚積み
重ねる。続いて、44〜50のシートをベースフィルム
を剥しながら順次積み重ね、その上に51のシートをベ
ースフィルムを剥しながら計20枚積み重ねる。
【0039】積層後はこれを熱圧着し、該積層体を部品
寸法に切断する。切断後はこれらを大気中約500℃で
脱バイし、同様に約900℃で焼成する。焼成後は各積
層チップの外面所定位置に外部端子用の導体ペーストを
塗布し、大気中で約600℃で焼き付ける。以上で図1
に示した積層トランスST1の製造を完了する。
【0040】本実施例の積層トランスST2では、各コ
イルL1,L2を低透磁率部μLに埋設し、且つその周
回軸心部分及び積層トランスの周壁部分に高透磁率部μ
Hを形成してあるので、周回軸心部分のみを高透磁率部
とした第1実施例に比べてトコイル周回方向への漏れ磁
束を抑制して1次コイルL1と2次コイルL2との間に
より高い結合係数を確保でき、トランスとしての電気特
性を格段向上させることができる。
【0041】また、上述の製造方法によれば、低透磁率
グリーンシートGSの各コイルの周回軸心となる部分に
矩形状のキャビティC1を、積層トランスの周壁となる
部分に環状のキャビティC2を夫々形成し、両キャビテ
ィC1,C2に高透磁率スラリーS1或いはシート状の
ものを充填してコイル層及び中間層用のシートを予め作
成するようにしたので、簡単な積層作業によって上記の
積層トランスST2、即ち各コイルL1,L2の周回軸
心部分と積層トランスの周壁部分に高透磁率部μHを有
する積層トランスST2を高い生産性下で効率よく製造
することができる。
【0042】尚、本実施例における32〜36と38〜
42と44〜50のシートは下記の方法によっても作成
することができる。この作成方法をシート32を例とし
図40〜図42を参照して説明すると、まず上記同様の
高透磁率スラリーS1を用い、ドクターブレード法によ
ってPET等のベースシートBS上に厚さ約50μmの
グリーンシートGS1を形成する。ついで、上記同様の
レーザ光照射によって、グリーンシートGS1にキャビ
ティC3を貫通形成し、各コイルの周回軸心となる部分
を矩形状に、また積層トランスの周壁となる部分を環状
に夫々残す(図40)。ついで、スクリーン印刷等の方
法によって両キャビティC1,C2内に上記同様の低透
磁率スラリーS2或いはシート状のものを充填し、そし
て金型打ち抜き或いはレーザ光照射等の方法によって、
充填された低透磁率材の所定位置にスルーホールHを貫
通形成する(図41)。ついで、上記同様の導体ペース
トを用い、スクリーン印刷等の方法によって、グリーン
シートGS2上にその接続端部がスルーホールHに重な
るように所定形状の導体パターンPを形成する(図4
2)。勿論、37及び43のシートに上記同様の作成方
法を利用してもよく、また第1実施例におけるコイル層
及びコイル中間層のシートに上記同様の作成方法を利用
してもよい。
【0043】図43及び図44には、本発明を積層トラ
ンスに適用した第3の実施例を示してある。
【0044】図43は外部端子を省略した積層トランス
の断面図を示すもので、該積層トランスST3は、積層
構造の磁性体内の左右に1次コイルL1と2次コイルL
2を並設されており、その外面に各コイルL1,L2の
両端と導通する図示省略の外部端子を有している。この
積層トランスST3は、第1実施例と同様、各コイルL
1,L2を上下を高透磁率部μHで挟まれた低透磁率部
μL内に埋設され、各コイルL1,L2の周回軸心部分
に非接触状態で高透磁率部μHを形成されている。
【0045】次に、上記積層トランスST3の製造方法
について説明する。
【0046】まず、製造に先だって図44に示したGS
1,GS2のシートを予め用意する。図44には説明上
1部品に対応した各シートの断面図を示してあるが、実
際の各シートは数十から数百の部品に対応する大きさを
有しており、スルーホール,導体パターン等も取得部品
個数分だけ形成されている。
【0047】GS1のシートは積層トランスの上層及び
下層に当たるもので、該シートGS1は、上記同様の高
透磁率スラリーを用い、ドクターブレード法によってP
ET等のベースシート上に形成され約60μmの厚さを
有している。
【0048】GS2のシートは積層トランスのコイル層
に当たるもので、該シートGS2は、上記同様の低透磁
率スラリーを用い、ドクターブレード法によってPET
等のベースシート上に形成され約50μmの厚さを有し
ている。このシートGS2には、上記同様のレーザ光照
射によって、各コイルの周回軸心となる部分に矩形状の
キャビティCが、該キャビティCの外側所定位置にスル
ーホールが夫々貫通形成されており、またスクリーン印
刷等の方法により所定形状の導体パターンPがその接続
端部がスルーホールに重なるように形成されている。
【0049】製造に際しては、まずGS1のシートをベ
ースフィルムを剥しながら所定枚数(図中は6枚)積み
重ね、その上にGS2のシートをベースフィルムを剥し
ながら順次積み重ねる。同状態ではシートGS2のキャ
ビティCが上下に連続し、各コイルの周回軸心となる部
分にシートGS1を底面とした縦長孔が形成される。つ
いで、この縦長孔にディスペンサ等によって上記同様の
高透磁率スラリーを充填、或いはシート状のものを充填
する(図中太線矢印参照)。ついで、その上にGS1の
シートをベースフィルムを剥しながら所定枚数(図中は
6枚)積み重ねる。尚、縦長孔への高透磁率材の充填
は、該縦長孔の寸法に合わせて予め作成しておいた高透
磁率の棒状磁性体を挿入する方法でも代用できる。
【0050】積層後はこれを熱圧着し、該積層体を部品
寸法に切断する。切断後はこれらを大気中約500℃で
脱バイし、同様に約900℃で焼成する。焼成後は各積
層チップの外面所定位置に外部端子用の導体ペーストを
塗布し、大気中で約600℃で焼き付ける。以上で図1
に示した積層トランスST3の製造を完了する。
【0051】本実施例の積層トランスST3では、コイ
ルL1,L2を低透磁率部μLに埋設し、且つその周回
軸心部分に高透磁率部μHを形成してあるので、コイル
周回方向への漏れ磁束を抑制して1次コイルL1と2次
コイルL2との間に高い結合係数を確保でき、トランス
としての電気特性を向上させることができる。
【0052】また、上述の製造方法によれば、低透磁率
グリーンシートGS1の各コイルの周回軸心となる部分
に矩形状のキャビティCを形成してコイル層用のシート
を形成し、積層途中でキャビティ連続による孔内に高透
磁率材を充填するようにしているので、各シート毎に高
透磁率材を充填する場合に比べてシート作成工数を短縮
することができ、上記の積層トランスST3、即ち各コ
イルL1,L2の周回軸心部分に高透磁率部μHを有す
る積層トランスST3を高い生産性下で効率よく製造す
ることができる。
【0053】尚、本実施例では、積層トランスのコイル
層に当たる各シートGS2のみにキャビティCを形成し
たものを示したが、積層トランスの最上層に当たる各シ
ートGS1、或いは上層及び下層に当たる各シートGS
1に同様のキャビティを形成し、積層工程終了後にキャ
ビティ連続による孔内に高透磁率材を充填するようにし
てもよい。また、第2実施例と同様に各シートGS2の
積層トランスの周壁となる部分に同様のキャビティを形
成し、積層工程終了後にキャビティ連続による孔内に高
透磁率材を充填して、積層トランスの周壁部分にも高透
磁率部を形成するようにしてもよい。
【0054】以上、第1〜第3の実施例では何れも積層
トランスに本発明に適用した例を説明したが、各シート
に形成されるキャビティの形状はコイル導体の周回形状
に応じて種々変更可能であり、また本発明は例示した積
層トランスに限らず、同様の積層構造のトランス部を備
えた積層型電子部品、例えば積層複合部品,積層混成集
積回路等に幅広く適用でき同様の効果を得ることができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、各コイル導体を低透磁率部に埋設し、且つその
周回軸心部分及びトランス部の周壁部分に高透磁率部を
形成してあるので、トランス部におけるコイル周回方向
への漏れ磁束を抑制してコイル間により高い結合係数を
確保でき、トランス部としての電気特性を格段向上させ
ることができる。
【0056】請求項2の発明によれば、低透磁率グリー
ンシートの各コイルの周回軸心となる部分にキャビティ
を形成し、該キャビティに高透磁率材を充填して積層用
シートを予め作成するようにしたので、簡単な積層作業
により各コイルの周回軸心部分に高透磁率部を有するト
ランス部を効率よく製造することができ、ひいては該ト
ランス部を備えた積層型電子部品の生産性を高めること
ができる。
【0057】請求項3の発明によれば、高透磁率グリー
ンシートに各コイルの周回軸心となる部分を残してキャ
ビティを形成し、該キャビティに低透磁率材を充填して
積層用シートを予め作成するようにしたので、簡単な積
層作業により各コイルの周回軸心部分に高透磁率部を有
するトランス部を効率よく製造することができ、ひいて
は該トランス部を備えた積層型電子部品の生産性を高め
ることができる。
【0058】請求項4の発明によれば、低透磁率グリー
ンシートの各コイルの周回軸心となる部分にキャビティ
を、トランス部の周壁となる部分にキャビティを夫々形
成し、両キャビティに高透磁率材を充填して積層用シー
トを予め作成するようにしたので、簡単な積層作業によ
り各コイルの周回軸心部分とトランス部の周壁部分に高
透磁率部を有するトランス部を効率よく製造することが
でき、ひいては該トランス部を備えた積層型電子部品の
生産性を高めることができる。
【0059】請求項5の発明によれば、高透磁率グリー
ンシートに各コイルの周回軸心となる部分とトランス部
の周壁となる部分を残してキャビティを形成し、該キャ
ビティに低透磁率材を充填して積層用シートを予め作成
するようにしたので、簡単な積層作業により各コイルの
周回軸心部分とトランス部の周壁部分に高透磁率部を有
するトランス部を効率よく製造することができ、ひいて
は該トランス部を備えた積層型電子部品の生産性を高め
ることができる。
【0060】請求項6の発明によれば、低透磁率グリー
ンシートに各コイルの周回軸心となる部分にキャビティ
を形成しておき、該シートを積層した後にキャビティ連
続による孔内に高透磁率材を充填するようにしたので、
各シート毎に高透磁率材を充填する場合に比べてシート
作成工数を短縮して、各コイルの周回軸心部分に高透磁
率部を有するトランス部を効率よく製造することがで
き、ひいては該トランス部を備えた積層型電子部品の生
産性を高めることができる。
【0061】請求項7の発明によれば、低透磁率グリー
ンシートの各コイルの周回軸心となる部分とトランス部
の周壁となる部分にキャビティを形成しておき、該シー
トを積層した後にキャビティ連続による孔内に高透磁率
材を充填するようにしたので、各シート毎に高透磁率材
を充填する場合に比べてシート作成工数を短縮して、各
コイルの周回軸心部分とトランス部の周壁部分に高透磁
率部を有するトランス部を効率よく製造することがで
き、ひいては該トランス部を備えた積層型電子部品の生
産性を高めることができる。請求項8の発明によれば、
スルーホール及びキャビティに高い位置精度と形状精度
を確保することができ、上記の製造を安定化させて生産
性向上に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す積層トランスST1
の断面図
【図2】積層用シート1〜21の全体斜視図
【図3】シート1及び21の上面図
【図4】シート2の上面図
【図5】シート3及び5の上面図
【図6】シート4の上面図
【図7】シート6の上面図
【図8】シート7及び13の上面図
【図9】シート8の上面図
【図10】シート9及び11の上面図
【図11】シート10の上面図
【図12】シート12の上面図
【図13】シート14の上面図
【図14】シート15,17及び19の上面図
【図15】シート16及び18の上面図
【図16】シート20の上面図
【図17】シート2の作成手順を示す斜視図
【図18】同斜視図
【図19】同斜視図
【図20】従来例を示す積層トランスの断面図
【図21】本発明の第2実施例を示す積層トランスST
2の断面図
【図22】積層用シート31〜51の全体斜視図
【図23】シート31及び51の上面図
【図24】シート32の上面図
【図25】シート33及び35の上面図
【図26】シート34の上面図
【図27】シート36の上面図
【図28】シート37及び43の上面図
【図29】シート38の上面図
【図30】シート39及び41の上面図
【図31】シート40の上面図
【図32】シート42の上面図
【図33】シート44の上面図
【図34】シート45,47及び49の上面図
【図35】シート46及び48の上面図
【図36】シート50の上面図
【図37】シート22の作成手順を示す斜視図
【図38】同斜視図
【図39】同斜視図
【図40】シート22の他の作成手順を示す斜視図
【図41】同斜視図
【図42】同斜視図
【図43】本発明の第3実施例を示す積層トランスST
3の断面図
【図44】製造方法説明用の断面図
【符号の説明】
ST1,ST2,ST3…積層トランス、L1…1次コ
イル、L2…2次コイル、μH…高透磁率部、μL…低
透磁率部、1〜21…積層用シート、GS1…高透磁率
グリーンシート、S1…高透磁率スラリー、GS2…低
透磁率グリーンシート、S2…低透磁率スラリー、P…
導体パターン、C…キャビティ、H…スルーホール。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコイル導体を有する積層構造のト
    ランス部を備えた積層型電子部品において、 上記各コイル導体を上下を高透磁率部で挟まれた低透磁
    率部内に埋設し、 各コイル導体の周回軸心部分に高磁性体部を形成すると
    共に、 トランス部の周壁部分にコイル導体全体を包囲するよう
    に高磁性体部を形成した、 ことを特徴とする積層型電子部品。
  2. 【請求項2】 複数枚のグリーンシートにスルーホール
    及びコイル用導体パターンを夫々形成し、これらをカバ
    ー用のグリーンシートと共に所定の順序で上下に積層し
    て、複数のコイル導体を有する積層構造のトランス部を
    得る工程を具備した積層型電子部品の製造方法におい
    て、 コイル用導体パターンが形成されるグリーンシートとし
    て低透磁率のものを使用し、 該低透磁率グリーンシートの各コイル導体の周回軸心と
    なる部分にキャビティを貫通形成して、 該キャビティに高透磁率材を充填した、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数枚のグリーンシートにスルーホール
    及びコイル用導体パターンを夫々形成し、これらをカバ
    ー用のグリーンシートと共に所定の順序で上下に積層し
    て、複数のコイル導体を有する積層構造のトランス部を
    得る工程を具備した積層型電子部品の製造方法におい
    て、 コイル用導体パターンが形成されるグリーンシートとし
    て高透磁率のものを使用し、 該高透磁率グリーンシートに各コイル導体の周回軸心と
    なる部分が残るようにキャビティを貫通形成して、 該キャビティに低透磁率材を充填した、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 複数枚のグリーンシートにスルーホール
    及びコイル用導体パターンを夫々形成し、これらをカバ
    ー用のグリーンシートと共に所定の順序で上下に積層し
    て、複数のコイル導体を有する積層構造のトランス部を
    得る工程を具備した積層型電子部品の製造方法におい
    て、 コイル用導体パターンが形成される磁性体シートとして
    低透磁率のものを使用し、 該低透磁率グリーンシートの各コイル導体の周回軸心と
    なる部分とトランス部の周壁となる部分にキャビティを
    貫通形成して、 該キャビティに高透磁率材を充填した、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 複数枚のグリーンシートにスルーホール
    及びコイル用導体パターンを夫々形成し、これらをカバ
    ー用のグリーンシートと共に所定の順序で上下に積層し
    て、複数のコイル導体を有する積層構造のトランス部を
    得る工程を具備した積層型電子部品の製造方法におい
    て、 コイル用導体パターンが形成されるグリーンシートとし
    て高透磁率のものを使用し、 該高透磁率グリーンシートに各コイル導体の周回軸心と
    なる部分とトランス部の周壁となる部分が残るようにキ
    ャビティを貫通形成して、 該キャビティに低透磁率材を充填した、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数枚のグリーンシートにスルーホール
    及びコイル用導体パターンを夫々形成し、これらをカバ
    ー用のグリーンシートと共に所定の順序で上下に積層し
    て、複数のコイル導体を有する積層構造のトランス部を
    得る工程を具備した積層型電子部品の製造方法におい
    て、 コイル用導体パターンが形成されるグリーンシートとし
    て低透磁率のものを使用し、 該低透磁率グリーンシートの各コイル導体の周回軸心と
    なる部分にキャビティを貫通形成して、 該低透磁率グリーンシートを積層した後にキャビティ連
    続による孔内に高透磁率材を充填した、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 複数枚のグリーンシートにスルーホール
    及びコイル用導体パターンを夫々形成し、これらをカバ
    ー用のグリーンシートと共に所定の順序で上下に積層し
    て、複数のコイル導体を有する積層構造のトランス部を
    得る工程を具備した積層型電子部品の製造方法におい
    て、 コイル用導体パターンが形成されるグリーンシートとし
    て低透磁率のものを使用し、 該低透磁率グリーンシートの各コイル導体の周回軸心と
    なる部分とトランス部の周壁となる部分にキャビティを
    貫通形成して、 該低透磁率グリーンシートを積層した後にキャビティ連
    続による孔内に高透磁率材を充填した、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 スルーホール及びキャビティをレーザ光
    照射により形成した、ことを特徴とする請求項2乃至7
    の何れか1項記載の積層型電子部品の製造方法。
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