JPH07195299A - 自動封緘機 - Google Patents

自動封緘機

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Publication number
JPH07195299A
JPH07195299A JP35434293A JP35434293A JPH07195299A JP H07195299 A JPH07195299 A JP H07195299A JP 35434293 A JP35434293 A JP 35434293A JP 35434293 A JP35434293 A JP 35434293A JP H07195299 A JPH07195299 A JP H07195299A
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JP
Japan
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film
roller
document
nip
welding
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Pending
Application number
JP35434293A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Nagaoka
満雄 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Shinko Seisakusho KK filed Critical Shinko Seisakusho KK
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Packaging Of Special Articles (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Package Closures (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動封緘機において、文書の厚みの大小に基
づくフィルムのカット長のバラツキを軽減し、併せて、
フィルムの両サイドを文書の厚みの大小に関わりなく確
実に溶着する。 【構成】 文書をフィルムで覆いながら搬送し、フィル
ムの両サイドの溶着と、所定長ごとの溶着切断とを行っ
て、フィルム封筒内に文書を封緘して機外に排出する自
動封緘機において、搬送機構に押えローラを送りローラ
に遠近移動させてニップを開閉させるニップ開閉手段を
設け、溶着切断機構に切断刃のエッジと台座とを押圧・
離間させる接離手段とを設け、接離手段は、切断刃と台
座とによるフィルムの溶着切断位置を搬送面から文書の
厚みの平均値の二分の一だけ上側に設定するものとし
た。また、ヒートローラのニップを、搬送ローラのニッ
プと排出ローラのニップとを結ぶ搬送面よりもやや高い
位置に設定し、搬送されるフィルムの両サイドをヒート
ローラのニップに案内する案内部材を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動封緘機、さらに詳
しくは、フィルムと文書を搬送機構により搬送しなが
ら、その文書を表裏からフィルムで被覆し、フィルムの
両サイドを溶着機構により溶着し、かつ、フィルムを所
定長ごとに熱発生源内蔵の切断刃と台座と接離手段とか
らなる溶着切断機構により溶着切断して、前記フィルム
で封筒を作成すると同時に文書をその封筒に封緘して、
機外に排出する自動封緘機に関する。
【0002】
【従来の技術】上流装置から排出される文書を所定枚数
の排出を終了するまで堆積し、その堆積された文書と2
軸のロールフィルムを搬送機構により搬送しながら、文
書を表裏からそのフィルムで被覆し、かつ、フィルムの
両サイドを溶着機構により溶着するとともに、フィルム
を所定長ごとに溶着切断機構により溶着切断してそのフ
ィルムで封筒を作成すると同時にその封筒内に前記文書
を封緘して機外に排出する自動封緘機が提案されてい
る。
【0003】このような自動封緘機は、図28に例示す
るように、上流装置から排出される文書Pを積載し、か
つ、整合する整合部のトレイ6を下流側に移動する際
に、フィルム供給部に装填された2軸のロールフィルム
13a,13bからフィルムを繰出すように、トレイ6
とロールフィルム13a,13bが配置されているとと
もに、繰り出された上下のフィルムと、文書Pを搬送し
ながらそのフィルムで文書を被覆する搬送機構18と、
搬送されるフィルムの両サイドを溶着する溶着機構20
と、搬送されたフィルムを所定長ごとに溶着切断する溶
着切断機構19とを用いる。
【0004】そして、搬送機構18は、搬送面の互いに
反対側に配設された送りローラ18a及び押えローラ1
8bと、押えローラを送りローラに対して遠近移動させ
てニップを開閉させるニップ開閉手段TAMと、前記送
りローラを回転させるモータなどの動力源MMとから構
成されている。
【0005】また、溶着切断機構19は、ヒータHCな
どの熱発生源を内蔵した切断刃19aと、前記搬送面を
挟んで切断刃19aに対向して設置された台座19b
と、前記切断刃を台座に対して遠近移動させて切断刃の
エッジと台座とを押圧・離間させるモータとカムとカム
フォロアなどで構成された接離手段HCMとから構成さ
れている。
【0006】さらに、溶着機構20は、搬送路の両サイ
ドにおいて前記搬送面の下側と上側に対向して配設され
た加熱ローラ20a及び加圧ローラ20bと、加圧ロー
ラを加熱ローラに遠近移動させてニップを開閉させるニ
ップ開閉手段HRMと、前記加熱ローラ20aを回転さ
せる、動力源MMとから構成されている。なお、21は
封緘物を機外に排出する排出ローラであり、送りローラ
21aは動力源MMを供用している。
【0007】そして、上流装置から排出される文書は、
所定枚数の排出が終了するまでトレイ6上に堆積整合さ
れ、排出を終了した後に、トレイ6をフィルム供給部に
おいて搬送路を遮断する状態で待機させてあるフィルム
13に向けて移動させ、そのフィルムを繰り出すととも
に、フィルム及び文書の先端部をニップ開放状態で待機
してある送りローラ18aと押えローラ18bの間まで
前進させ、前進終了時に送りローラと押さえローラのニ
ップを閉じ、トレイ6を後退させた後に、搬送モータM
Mを回転させて、フィルムで文書を被覆しながらそのフ
ィルムと文書を離間されている切断刃19aと台座19
b(ヒートカッタ)の間を進行させ、重合わされている
フィルムの両サイドを、ニップが閉じられている加熱ロ
ーラ20aと加圧ローラ20b(ヒートローラ)の間に
挟持して溶着し、フィルムの所定長ごとに設けてある切
断位置検出用マーク(レジマーク)を溶着切断位置の手
前に設けてあるセンサにより検出した時に、搬送モータ
MMを止め、かつ、フィルムの熱変形防止のためヒート
ローラ(20a,20b)のニップを開放した状態で、
ヒートカッタ(19a,19b)を動作させてフィルム
を文書の後端部直後で溶着すると同時に切断してフィル
ムで封筒を作成すると同時に文書を封入し、これにより
得られた封緘物を、その後に再び搬送モータMMを回転
させて、排出ローラ21により機外に排出し、送りロー
ラ18aと押えローラ18bのニップを開放して、フィ
ルムを初期状態に復帰させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
おいて、文書及びフィルムの搬送面を形成する送りロー
ラ18b、台座19b、加熱ローラ20a及び排出ロー
ラの送りローラ21bがいずれもその上面がほぼ共通の
平面上に存在する固定の位置に取付けられ、押えローラ
18a、切断刃19a、加圧ローラ20b及び押えロー
ラ21bのみが昇降するように、前記ニップ開閉手段T
AM,HRMや、接離手段HCMが構成されているた
め、次のような問題が生じる。
【0009】すなわち、図29はフィルム13a,13
bを溶着機構20により両サイドで溶着し、かつ、溶着
切断機構19により所定長ごとに溶着切断して形成され
た封筒ENV内に、文書Pが封入された封緘物の長手方
向断面図、図30は同封緘物の幅方向断面図であり、い
ずれも文書枚数がとくに多い場合のものである。
【0010】封緘される文書Pの枚数は、最小1枚から
最大50枚の範囲が可能な場合を想定すると、封緘物の
長手方向について見ると、切断刃19aと台座19bに
よるカット位置が常に一定であるため、文書前端部側の
フィルム先端(接合部13cf)から文書後端部側のフ
ィルム後端(溶着切断位置13cr)までの長さLは、
文書裏面側のフィルム13bにおいては文書枚数の変化
に関わりなく一定であるが、文書表面側のフィルム13
aにおいては、文書枚数が少ない時は裏面側フィルム1
3bの長さとほぼ等しいが、文書枚数が増えるに連れて
長さが長くなる。
【0011】従って、ヒートカッタ(19a,19b)
により溶着切断されるフィルムの単位長がレジマーク間
の所定長からずれることとなり、その誤差は構成枚数が
多い文書の封緘回数の増加と共に累積して、表面側フィ
ルム13aに設けてある宛名窓が文書の所定の宛名記録
欄と位置的に合致しなくなり、封緘物の配布先が不明に
なったり、フィルムの宛名窓の途中で切断されたりし
て、封緘物の体裁が損なわれたりする。
【0012】また、封緘物の幅方向について見ると、フ
ィルムの両サイドは、文書枚数が多くなるほど、図30
に示すように、表側フィルム13aの幅方向端部が幅方
向中央にずれるため、裏側フィルム13bとの重なり合
う幅が小さくなり、ヒートローラ20a,20bによる
溶着幅が細くなる。従って、僅かな外力でその溶着部分
が剥離し、フィルム封筒が開口して内部の文書を脱落さ
せる恐れがある。
【0013】本発明は、上記の点に鑑み、自動封緘機に
おいて、文書の構成枚数が少ない場合と多い場合の、と
くに表側フィルムのカット長のバラツキを最少限に止ど
め、表側フィルムの文書に対するずれを少なくすること
を目的としている。また、フィルムの両サイドが、文書
の厚さの大小に関わりなく、常に安定した所要の溶着幅
をもって確実に溶着されるようにした自動封緘機を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る自動封緘機においては、搬送機構は搬
送面の互いに反対側に配設された送りローラ及び押えロ
ーラと、押えローラを送りローラに対して遠近移動させ
てニップを開閉させるニップ開閉手段と、前記送りロー
ラを回転させる動力源とを有し、溶着切断機構は、熱発
生源を内蔵した切断刃と、前記搬送面を挟んで前記切断
刃に対向して設置された台座と、前記切断刃と台座の双
方を前記搬送面に対して遠近移動させて切断刃のエッジ
と台座とを押圧・離間させる接離手段とを有し、接離手
段は、前記切断刃と台座とによるフィルムの溶着切断位
置を、前記搬送面から文書の厚みの平均値のほぼ二分の
一だけ上側に設定するものであることを特徴としてい
る。
【0015】また、溶着機構は、搬送路の両サイドにお
いて前記搬送面の下側と上側に対向して配設された加熱
ローラ及び加圧ローラと、加圧ローラと加熱ローラの一
方を他方に対して遠近移動させてニップを開閉させるニ
ップ開閉手段と、前記他方のローラを回転させる動力源
とを有し、溶着機構のニップ開閉手段により閉じられた
時の加熱ローラと加圧ローラのニップは、前記搬送機構
の送りローラと押えローラのニップと封緘物を機外に排
出する排出ローラのニップとを結ぶ搬送面よりもやや高
い位置に設定されており、溶着機構の両側の加熱ローラ
の間には、搬送面に沿って延在する案内板が設けてあ
り、両側の加熱ローラの付近に、搬送面を搬送されるフ
ィルムの両サイドを加熱ローラと加圧ローラの閉じられ
たニップに案内する案内部材が設けてあることを特徴と
している。
【0016】
【作用】上記の構成により、封緘される文書の構成枚数
の多寡に関わりなく、フィルムは文書の平均的厚みの中
心付近において溶着切断される。従って、表側フィルム
のカット長のバラツキが最少限に押えられる。
【0017】また、表側フィルムと裏側フィルムの両サ
イドが搬送面よりもやや上方に案内された位置で溶着さ
れる。従って、表側フィルム及び裏側フィルムの両サイ
ドの重な合い幅が大きくなるので、両サイドの溶着が確
実になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例において、フィルムの両サイドを
溶着する溶着機構に加熱ローラと加圧ローラからなるヒ
ートローラを、またそのフィルムを所定長さごとに溶着
切断する溶着切断機構にヒータ内蔵の切断刃と台座から
なるヒートカッタを用いているが、これに限定されるも
のではない。例えば、両サイドの溶着機構には高周波照
射手段を、また溶着切断機構には高周波照射手段と常温
切断手段との組合せを用いることもできる。
【0019】図1はトレイで整合された文書を移動し、
上下のロールフィルムから繰り出したフィルムで被覆
し、両サイドを溶着し、前後両端部を溶着切断して封緘
する自動封緘機の概略構成を、主として駆動系を中心と
して示した模式図、図2は全体構成の具体例の断面図で
ある。図27の各部材と同一又は対応する部材には同一
の符号を用いる。
【0020】図2におけるAは、文書を排出する上流装
置であり、例えば、ファクシミリ受信機、複写機又はプ
リンタ等のその時点に用紙に記録して一枚ずつ排出する
画像形成装置、あるいは、堆積された既製文書の中から
指定された枚数までを連続的に排出する文書繰出し装置
である。本発明に係る自動封緘機Bは、上流装置Aに接
続して用いられる。
【0021】自動封緘機Bは、図1に示すように、概括
的には、取込部B1 、上部排出部B2 、整合部B3 、フ
ィルム供給部B4 、封緘部B5 、及び下部排出部B6 か
らなっている。
【0022】取込部B1 は、上流装置Aから排出される
文書Pを封緘機B内に取込むものであり、筐体1の取込
口に近接して設けられた取込ローラ2と、この取込ロー
ラを所定方向に回転させるモータICMと、取込ローラ
の下流側に設けられ、進行方向を切換えるゲート3と、
このゲート3を上位と下位に回動させる駆動部、例えば
ソレノイドFLSOLとからなっている。取込部B1 に
は取込まれる文書の有無を検出するセンサS1が設けて
ある。ソレノイドFLSOLは、通常は消磁状態にあっ
てゲート3を上位側に保持し、励磁されるとゲート3を
下位側に回動させる。また、封緘機に設けてある操作部
(図示せず)の非封緘指令入力スイッチを押した場合
は、即時に励磁されてゲートを下位側に回動させる。こ
れに対して、非封緘指令入力スイッチを押下しない場合
は、上流装置Aから排出される文書がセンサS1により
検知されたときに、その文書の前半部程度が取込みロー
ラ2を通過するまでの間、励磁されてゲート3を下位側
に回動させるようになっている。
【0023】取込ローラ2が取込む文書Pは、ゲート3
が下位側にあるときは上部排出部B2 を構成する上排出
ローラ4を介して上排出トレイ5に排出されて積載さ
れ、上位側にあるときは下流側の整合部B3 のトレイ6
の上面に向けて飛翔されて積載されるようになってい
る。
【0024】整合部B3 は、トレイ6、整合ローラ7、
ゲート8、クランパ9、トレイ移動手段10、ステープ
ラ11、及びステープラ移動手段12を有する。
【0025】トレイ6は、取込まれる文書を積載する積
載面と、その積載面の一側で起立して文書の幅方向の整
合基準面となる側壁を有する。整合ローラ7は、ソレノ
イドALSOLによりトレイ6の積載面に近接した位置
と、離間された位置との間を移動され、また、モータA
LMにより一定方向に回転される。積載面に近接した整
合ローラ7は、モータALMにより回転されて、取込ロ
ーラ2からトレイ6上面に飛翔してきた文書を、トレイ
の側壁に向けて斜め送りする。
【0026】ゲート8は、トレイ6の前端部の下側にお
ける支軸回りに回転して起伏自在に取付けてあり、その
支軸に掛け回したバネ(図示せず)により常に起立方向
に付勢してある。そして、トレイ6がホームポジション
(後退位置)にあるときは、ゲート8が起立して文書の
長手方向の整合基準面となり、そのトレイ上面を整合ロ
ーラ7により斜め送りされる文書の先端部を停止させ
て、全ての文書の先端を整合させる。
【0027】トレイ6の側壁には、トレイ上に一枚の文
書が整合されるたびに、その文書を前後においてトレイ
に挾圧保持し、また、トレイが前進される間、文書を整
合された状態に保持するためのクランパ(紙押え手段)
9が設けてある。このクランパは、トレイ上面に対して
接離する押圧片9aと、その押圧片に接離動作をさせる
ソレノイドPCSOLとからなっている。
【0028】トレイ移動手段10は、トレイ6を前後方
向(図1,2においては左右方向)に往復移動させるも
のであり、可逆モータTRM、前後のプーリ10a,1
0bに掛け回されたベルト10c、トレイ6をベルト1
0cに連結する連結片10d、トレイを所定角度で前後
方向に案内する案内軸10e及びトレイ6をその案内軸
に係合する係合片10fからなっており、モータTRM
が後述される制御部により制御駆動されて、トレイ6を
図2に実線で示す後退位置と、鎖線で示す前進位置との
間で往復移動させる。
【0029】ステープラ11は、トレイ6の側壁と反対
側に設けられ、そのトレイ上に積載され、整合ローラ7
及びゲート8により整合され、かつ、クランパ9により
押えられた文書Pを、ステープル指令を受けた場合に綴
じるためのものである。その構造自体は既知であるの
で、詳細な図示を省略してある。このステープラ11
も、また、モータSTM,前後のプーリ12a,12
b、ベルト12c、連結片12dからなるステープラ移
動手段12により前後に移動するようになっている。そ
して、ステープラ11は、後退位置にあるトレイ6の前
部にホームポジションを有し(図1では、便宜的に後方
に移動して示されている。)、トレイ上で整合された文
書の一側前部を綴じる場合は、ホームポジションで綴じ
動作をし、また、文書の一側中央部及び/又は後部で綴
じる場合は、モータSTMにより後方に所定位置まで移
動した後、綴じ動作を行う。この場合、トレイ移動手段
10も同時にトレイを前進して、ステープラと相対移動
することにより、トレイ上での整合と、綴じ込みに要す
る時間の可及的短縮化及び装置の小型化が図られてい
る。
【0030】整合部B2 の下流側には、フィルム供給部
B4 が設けられている。フィルム供給部B4 は、封緘用
フィルム13を装填したフィルムカートリッジ14を有
している。封緘用フィルム13は、図3にも示されてい
るように、第1フィルム軸15aと第2フィルム軸15
bにそれぞれ巻き取られたロールフィルム13a,13
bの先端を接合(13c)してなっている。そして、カ
ートリッジ14は、中央に開口部14aを、その開口部
の上下両側に下流方向に開口する半円筒状のロールフィ
ルム収容部14b,14cをそれぞれ有して、図3,4
に示すように、フィルム13はカートリッジ14の開口
面側から装填され、前記ロールフィルム先端の接合部1
3cを開口部14aの中心に位置させた状態で、収容部
14b,14cの両端に形成された軸受部14d,14
eにフィルム軸15a,15bを支持させて回転自在に
保持される。
【0031】また、カートリッジ14は、その下端部に
形成してある係合突起14fを、図5にも明示されてい
るように、封緘機に取付けられたマウンタ16の下端部
に形成してある係止孔16aに係合させ、かつ、カート
リッジ14の上端部に形成してある係止突起14gを、
前記マウンタ16の上端部に形成してある係止突起16
bに係合して、着脱自在に装着される。
【0032】カートリッジ14には、上下のフィルム収
容部14b,14cに対応して複数本の固定ローラ17
aが適宜の間隔をもって配設され、また、マウンタ16
には、フィルムカートリッジの開口部14aに対応する
中央の開口部16cの両側至近に固定ローラ17bを有
するほか、その両側において、図示されていないばねに
より下流方向に付勢された複数本の可動ローラ17cが
前記各固定ローラ17aの間に遠近移動可能に配置され
ている。これらの固定ローラ17a,17b及び可動ロ
ーラ17cにより、カートリッジ内のフィルムに緩衝作
用と緊張作用を与えるテンション機構17が構成されて
いる。これにより、フィルム13を装填したカートリッ
ジ14をマウンタ16に取付けると、封緘用フィルム1
3は、トレイ6の前進移動により移送される文書の移送
路を直交遮断するように張設される。
【0033】また、マウンタ16の可動ローラ17cの
開口部16aと反対側にも、フィルムカートリッジのロ
ールフィルム13a,13bに最も近い側の固定ローラ
7aに対応する固定ローラ17dが設けてある。これに
より、図6に示すように、フィルムを装填したフィルム
カートリッジ14をマウンタに装着した時は、図7
(b)に示すように、この対向する固定ローラ17aと
17dの間にフィルム13が挾持されて、前進するトレ
イ6又は後述される搬送ローラ18から下流方向の力を
受けた場合は円滑にフィルムを繰り出すが、図7(a)
に示すように、トレイ又は搬送ローラからの力が解除さ
れた時にテンション機構17からフィルム13にかかる
バックテンションによって容易に引き出されることがな
いようにしてある。なお、図7(a)はフィルム供給の
初期状態を示しており、テンション機構17によりフィ
ルム弛みが吸収されている。また、(b)は封緘動作中
の状態を示しており、フィルムが緊張されている。
【0034】マウンタ16は、ドロワ(引出し)31に
固定されたカートリッジ保持部材23に昇降自在に支持
されている。カートリッジ保持部材23は、フィルムカ
ートリッジ14がフィルム供給位置と退避位置との間で
上下動可能な長さを持っており、封緘機内の上部から下
部まで延長して、両側に対向して開口するガイド溝24
を備えた枠材25を有し、また、マウンタ16は、両側
面に前記ガイド溝24内に嵌合されて転動するガイドコ
ロ26を有している。そして、ドロワ31に設けられた
モータFCMの回転軸とカートリッジ保持部材23の下
部と上部に設けられたプーリ27間にワイヤ28が掛け
回され、そのワイヤに連結片29を介して前記マウンタ
16が連結されている。
【0035】これにより、モータFCMの回転制御によ
り、図2に実線で示されているように、カートリッジの
開口部14aの中心がトレイ6による文書搬送路と合致
するフィルム供給位置(図6もこの時の位置を示してい
る。)と、図2に鎖線で示されているように、カートリ
ッジ14が文書搬送路の下方に移動した退避位置との間
を昇降されるようになっている。
【0036】フィルム供給部B4 の下流側には、封緘部
B5 が設けてある。この封緘部は、文書をその上下面か
ら被覆したフィルム13を挟持して搬送する搬送機構で
ある搬送ローラ18と、フィルム13を所定長さ(文書
を包み込むに足る長さ)ごとに溶着切断(ヒートカッ
ト)する溶着切断機構であるヒートカッタ19と、文書
を表裏両面から被覆したフィルム13の両サイドを溶着
(熱シール)する溶着機構であるヒートローラ20とを
有している。
【0037】封緘部の下流側に排出部B6 を有する。排
出部B6 は、前記ヒートカッタ19よるヒートカットと
ヒートローラ20による熱シールにより形成される封緘
物SMを筐体1の外に排出するための排出ローラ21
と、排出される封緘物を堆積する下排出トレイ22とを
有している。
【0038】そして、搬送ローラ18、ヒートローラ2
0及び排出ローラ21には、これらを所定方向に回転さ
せるための共通の搬送モータMMが接続され、送りロー
ラと押えローラからなる搬送ローラ18には、押えロー
ラを搬送面に接して設けてある送りローラに対して移動
させてニップを開閉させるニップ開閉手段、例えばモー
タTAMとカム及びカロフォロワ(いずれも図示せず)
が連結されている。
【0039】ヒートカッタ19には、これを構成する切
断刃19aと台座19bを相互に接近押圧させるための
接離手段、例えばモータHCMとカム及びカロフォロワ
(いずれも図示せず)が連結されている。
【0040】さらに、ヒートローラ20を構成する加圧
ローラを加熱ローラに対しして移動させてそれらのロー
ラのニップを開閉させるニップ開閉手段、例えばモータ
HRMとカム及びカムフォロワ(いずれも図示せず)が
連結されている。
【0041】ヒートカッタの切断刃19a内にはフィル
ム13を溶融しうる温度で発熱するヒータHCが内蔵さ
れ、また、ヒートローラ20の加熱ローラ20a内にも
フィルムを溶着しうる温度に発熱するヒータHRが内蔵
されている。
【0042】上記自動封緘機Bには、上記取込部B1 の
センサS1の他に、少なくとも2個のセンサS2 ,S3
が設けてある。センサS2 は、フィルムの先端検知と、
フィルムに設けてある後述の切断位置検出用マークの検
出を兼ねるものであり、搬送ローラ18とヒートカッタ
19の間に設けられ、フィルム供給部B4 からフィルム
13が搬送ローラ18により繰出され始めたことを検出
することができる。さらに、センサS3 は、搬送された
フィルム及び文書が封緘部B5 を通過したことを検出す
るためのものであり、排出ローラ21の至近に設けてあ
る。
【0043】本実施例の自動封緘機では、図8に示すよ
うに、上記上流装置Aと、各センサS1 〜S3 とがイン
タフェース回路100に、また、それぞれ駆動手段であ
るモータICM,ALM,STM,TRM,FCM,M
M,TAM,DRM,HCM,HRM、ソレノイドFL
SOL,ALSOL,PCSOL、ヒータHC,HR
が、これらをそれぞれ駆動するための駆動回路(図示省
略)を介して、インタフェース回路100に接続され、
そのインタフェース回路は中央演算制御部CPU、記憶
部ROM、RAMからなるマイクロコンピュータ200
に接続してある。CPUは、機能実現手段として、前記
取込部B1 のゲート3の取込方向を指定する取込制御手
段201、整合ローラ7の昇降タイミングを制御する整
合制御手段202、ステープラ11の動作及びステープ
移動手段12を制御するステープラ制御手段203、ト
レイ移動手段10を制御するトレイ制御手段204、搬
送ローラ18、ヒートローラ20及び排出ローラ21に
共通の搬送モータMMを制御する搬送制御手段205、
ニップ開閉手段TAMによる搬送ローラのニップ開閉制
御を通してフィルム供給を制御するフィルム供給制御手
段206、フィルム供給部の退避制御手段207、ヒー
トカッタ19の接離手段HCMを制御するためのヒート
カッタ制御手段208、ヒートローラ20のニップ開閉
手段HRMを制御するためのヒートローラ制御手段20
9、ジャム検出手段210及びフィルム残少検知手段2
11を有している。
【0044】ジャム検出手段210は、センサS2 から
のフィルム先端検知信号入力時点から所定時間内にセン
サS3 から封緘物終端検知信号を入力しない時にジャム
発生と判断してジャム検出信号を出力する。
【0045】図9に示すように、前記封緘用フィルム1
3の表側フィルムとして用いられるロールフィルム13
aには、所定長さごとに透明な宛名窓131と、フィル
ムの全幅方向に延びる帯状の透明部分で構成された切断
位置検出用マーク(以下、単にレジマークという)13
2とが設けられ、フィルム13aには、宛名窓131と
レジマーク132の部分を除いて、全長に渡ってこのフ
ィルムで被覆された文書の記録内容が外部から見えない
程度の所定の濃度(光透過度)d1をもって印刷され、
フィルム軸15aに対する巻き始め側の所定の長さにお
ける少なくともセンサS2 対応する側のサイド、換言す
ると、消耗により表側フィルム13aの残余長さが、あ
と数枚の封緘物分の長さになった時の一方サイドには、
それ以前の濃度d1よりも濃い濃度d2で印刷されてい
る。なお、裏側フィルムとして用いられるロールフィル
ム13bは、その全面が濃度d1で印刷されているもの
が用いられる。
【0046】これにより、搬送ローラ18とヒートカッ
タ19の間におけるフィルムの有無、レジマークの有無
及びフィルム残少の有無により、図10に示すように、
センサS2 の受光素子から明確に異なる出力レベルL1
〜L4が得られる。L1はフィルムのない時、L2はフ
ィルム13aとフィルム13bがあって、フィルム13
aのレジマークを検出した時、L3は表裏のフィルムが
あって、フィルム13aのレジマークを検出しない時、
及びL4はフィルムが残少となった時のそれぞれの出力
レベルである。
【0047】従って、ヒートカッタ制御手段208は、
センサS2 の出力レベルがL2の時にヒートカッタ開閉
用モータHCMを駆動させるようになっている。また、
フィルム残少検知手段211は、センサS2 の出力レベ
ルがL4の時に残少検知信号を出力するようになってい
る。
【0048】また、インタフェース回路100には、さ
らに、後述のようにドロワ31を引出す際に扉を開放し
た時に開放検知信号を出力する扉開放検知器S4 と、表
示部300とが接続されている。CPUは、フィルム残
少検知手段211からの残少検知信号に基づき、表示部
300にフィルム残少を表示してオペレータにフィルム
切れを予告する。また、CPUはジャム検出手段210
からのジャム検出信号に基づき表示部300にその旨を
表示させるようになっている。
【0049】続いて、上記の構成による動作を、図11
ないし図19を参照して説明する。今、封緘機が封緘指
令信号を入力した場合の動作のみを説明する。図11
は、上流装置Aから封緘機Bに一枚の文書を取込む時か
ら整合する時までのタイムチャート、図12はステープ
ラ11による文書綴込み時のタイムチャート、図13は
封緘部における封緘動作のタイムチャートである。図1
4ないし図18は各段階の作動状態を示す要部断面図で
ある。
【0050】図14は初期状態を示している。トレイ6
は後退位置にあり、搬送ローラ18、ヒートカッタ19
の切断刃19aと台座19b及びヒートローラ20のロ
ーラ20a,20bはいずれも開放状態にある。始動さ
れると、まず、上流装置Aからの文書Pの取込、取
込んだ文書の整合、ヒートカッタ19及びヒートロー
ラ20のウォームアップが行われる。
【0051】文書の取込過程においては、取込制御手段
201及び整合制御手段202が稼動して、図11に示
すように、取込モータICMを回転させ、上流装置から
排出される文書をゲート3により整合部B3 方向に取込
む。センサS1 が文書の先端を検知すると、ソレノイド
FLSOLを所定時間励磁させて、ゲート3を下位側に
回動させるので、その文書はコルゲートを形成されなが
らトレイ6上に飛翔して積載される。
【0052】そして、センサS1が文書の先端を検知し
てから所定時間後に整合モータALMを回転させ、整合
の準備をするとともに、センサS1が文書の後端を検知
した後に整合ローラ7をトレイ上面方向に下降させて、
トレイ上に積載された文書を斜め送りして整合させる。
整合ローラの上昇復帰前にクランパ9aを下降させ、整
合された文書をトレイに押える。この文書の取込・整合
は、上流装置Aから所定枚数の文書が排出され尽くすま
で、各文書が排出されるたびに行われる。
【0053】所定枚数の文書の取込整合を終了すると、
図12に示すようにクランパ9aで押えた後、ステープ
ラ制御手段203が稼動する。ステープラ制御手段20
3は、文書に対する綴じ込み指定位置に応じて、文書の
一側の前部のみ、後部のみ又は双方において綴じ込みを
行う。所定の綴じ込みを終了した後は、モータSTMを
逆転させてステープラをホームシポジションである前方
位置に復帰させる。
【0054】また、所定の綴じ込みを終了した時は、図
13に示すようにトレイ制御手段204がトレイモータ
TRMを正転させて、トレイ6を前進させて文書の封緘
部方向の搬送を開始する。トレイ6は、その上の文書P
をクランパにより整合状態に保持したまま、図15に示
すように、ゲート8を倒しながら前進し、その文書を下
流側のフィルム供給部B4 に搬送する。
【0055】トレイ6はその前端部をフィルムカートリ
ッジ14の開口部14aの中心に前進させて、フィルム
13の表面側フィルム13aと裏面側フィルム13bの
接合部を前記開口部の中心に合致させて、テンション機
構17で軽くたぐられて緊張状態で待機しているフィル
ム13を下流方向に押し進め、図15のように、そのフ
ィルム13を繰り出して、そのフィルムで文書の前部の
表裏面を被覆させた状態で、そのフィルムと文書の前部
を離間状態にある搬送ローラ18の間まで移送して、前
進位置で停止する。
【0056】この状態で、フィルム供給制御手段206
が稼動して、ニップ駆動手段TAMを介して開放してい
た搬送ローラ18を図16に示すように閉じて、フィル
ムと文書を挾持すると同時に、クランパ9を開放させた
後、トレイ制御手段204が再びトレイ6をゲート8が
起立しない中間位置まで復帰させる。その後、搬送制御
手段205は、トレイの後退開始とほぼ同時に搬送モー
タMMを回転させ、搬送ローラ18を回転させて、フィ
ルムと文書を搬送する。これに続き、先にウォームアッ
プをしていたヒートローラ制御手段209がヒートロー
ラ20の加圧ローラ20aと加熱ローラ20bを閉じ
て、搬送されてくるフィルムの両サイドを連続的に熱シ
ールする。
【0057】そして、その搬送される文書Pの後端がゲ
ート8を通過した時点で、図17に示すように、トレイ
6を後退位置まで完全復帰させる。その時点で、ゲート
8は図示しない復帰ばねの作用により復帰し、起立状態
に戻る。これにより、トレイ6上には、次の文書Pの取
込が可能な状態となる。
【0058】センサS2 は、搬送ローラ18により下流
側に搬送されるフィルム13の一方のサイドの光透過度
を検出して、その出力電圧をインタフェース100を介
して制御部200に与えており、制御部はフィルムの有
無、レジマーク132の有無及びフィルム残少の有無を
監視している。
【0059】そして、図13に戻って、センサS2 がフ
ィルムのレジマーク132を検出したことに基づいて先
ず、搬送制御手段205が搬送モータMMの回転を止
め、また、ヒートローラ制御手段209が停止されてい
るフィルムのヒートローラとの接触継続による過熱収縮
を防止するため、ヒートローラ20を開放し、引続き、
ヒートカット制御手段208が、図18に示すように、
ヒートカッタ19の切断刃19aと台座19bを閉じ
て、そのレジマーク132でフィルム13をヒートカッ
トする。
【0060】ヒートカット後に、フィルム供給制御手段
206がニップ開閉手段TAMを介してそれまで閉じて
いた搬送ローラ18のニップを開放させた後、搬送モー
タMMを再度回転させるとともに、ヒートローラ20を
再び閉じて、ヒートカット時点にヒートカッタとヒート
ローラとの間のフィルムの両サイドの未シール部分をシ
ールする。
【0061】これにより、ヒートカッタの下流側に、図
19に示すような、両サイドが熱シール(133)さ
れ、前後がレジマーク132の部分においてヒートカッ
ト(134)され、表面に宛名窓131を有するフィル
ム袋の中に文書Pを封緘した封緘物SMが得られる。封
緘物SMは下部排出部B6 の排出ローラ21により下排
出トレイ22に排出される。
【0062】図18に示すように、ヒートカットされた
フィルム13のヒートカッタ19よりも上流側の表側フ
ィルム13aと裏側フィルム13bとは、その先端部が
ヒートカッタ19で融着されており、フィルム供給部に
設けてあるテンション付与機構17によりバックテンシ
ョンが掛けられるので、元位置に復帰する。
【0063】以上は、既に特願平5−61104号明細
書において、本出願人により提案されたものと同一であ
る。続いて、上述の自動封緘機において、本発明に基い
て改良された構成を、図20以下の図面に基いて説明す
る。
【0064】上記搬送機構18のニップ開閉手段は、図
20に示すように、L形のレバー18cをその屈曲部に
設けた支軸181で回転自在に支持し、その一端部に押
えローラ18bを回転自在に支持するとともに、他端部
に設けたローラ182を押えローラ開閉カム183の周
面に対応させ、押えローラ18bが送りローラ18aに
押圧するようにバネ184で前記レバー18cを付勢し
て構成されている。前記押えローラ開閉カム183に前
記モータTAMが結合されている。
【0065】また、ヒートカッタ19の接離手段は、切
断刃19aを固定したホルダ191の端部及び台座19
bを固定したホルダ192の端部を近接し、それぞれの
端部にカムフォロア193,194を取付け、各カムフ
ォロアが共通の軸195上に固着された切断刃カム19
6と台座カム197の周面に常時当接するように、図示
されていない付勢部材により付勢されている。軸195
に前記モータHCMが結合されている。
【0066】切断刃カム196と台座カム197は、そ
の回転の間に切断刃19aのエッジと台座19bの上面
が図21に示すように、搬送ローラ18a,18bのニ
ップと排出ローラ21,21個のニップを結ぶ平面、す
なわち、搬送面よりも所定距離上方において押圧してフ
ィルムの溶着切断を行うように設計されている。この搬
送面TLからカットラインCL間での所定距離dは、文
書の厚みの平均値の二分の一とほぼ等しい。
【0067】前記溶着機構20のニップ開閉手段は、前
記搬送機構のニップ開閉手段におけるレバー18cと同
様のL形のレバー20Cを、反対向きで支軸201で回
転自在に支持し、その一端部に加圧ローラ20bを回転
自在に支持するとともに、他端部に取付けたローラ20
2を加圧ローラ開閉カム203の周面に対応させ、前記
レバー20cをバネ204で加圧ローラ20bが加熱ロ
ーラ20aを押圧するように付勢して構成されている。
加圧ローラ開閉カム203に前記モータHRMが結合さ
れている。
【0068】そして、加熱ローラ20aと加圧ローラ2
0bは、それらの閉じられたニップが、搬送ローラ18
の閉じられているニップと、排出ローラ21のニップと
を結ぶ面(搬送面)よりも例えば3〜5mm程度にわず
かに上方に位置するように設けられている。
【0069】前記レバー20cには、ヒートローラ20
のニップ部付近の外側において、フィルム案内部材20
5が設けられている。このフィルム案内部材205は、
ヒートローラ20の前後において前記搬送ローラ18の
ニップと、排出ローラ21のニップとを結ぶ面よりも下
側からヒートローラのニップとほぼ同一面まで下流側に
向かって上り傾斜するフィルム案内片206を有してい
る。もちろん、搬送ローラ18のニップと、排出ローラ
21のニップとを結ぶ面とほぼ等しい面には、これらの
間を搬送される文書及びフィルムを下方に垂れさせずに
案内する搬送ガイド板32が設けてある。
【0070】上記搬送ローラ18のニップ開閉手段によ
る作用、ヒートカッタ19の接離手段を構成する両カム
196,197による作用、及びヒートローラ20のニ
ップ開閉手段による作用を、図22〜図25を用いて説
明する。
【0071】図22〜25は、図13のタイミングチャ
ートにおける[1]〜[4]にそれぞれ対応するタイミ
ングにおける動作状態を示す。すなわち、[1]の文書
を積載したトレイ6が最前進位置で前進されるまでの間
は、図22のように搬送ローラ18及びヒートローラ2
0はニップが開放状態にあり、ヒートカッタ19も離間
状態にある。
【0072】そして、トレイが最前進位置まで移動され
ると、搬送ローラ18及びヒートローラ20のニップ開
閉手段のカム183,203が所定角度回転されて、搬
送ローラ18のニップ及びヒートローラ20のニップが
閉じられ、図23に示す[2]の状態となり、文書及び
フィルムが搬送される。この場合、搬送される文書及び
フィルムは、前記搬送ガイド板32に案内されて下流側
に搬送される。また、そのフィルムの両サイドは、フィ
ルム案内部材205のフィルム案内片206によりヒー
トローラ20の加熱ローラ20aと加圧ローラ20bの
ニップに誘導され、そのニップを通過する間に表側フィ
ルムと裏側フィルムの両サイドが溶着される。
【0073】そして、加熱ローラ20aと加圧ローラ2
0bのニップは、搬送面よりやや上側に存在する。ヒー
トローラのニップから搬送面までの距離は、図21に示
すように、前述した距離dに等しい。こうして、フィル
ムの両ザイドは、図27に示すように、搬送される文書
Pの厚み方向の中央寄りの位置において重なり合う。従
って、表側フィルム13aと裏側フィルム13bの幅方
向端縁のずれ量が少ないため、フィルムの両サイドの溶
着が確実になされる。
【0074】搬送されるフィルムのレジマークが検出さ
れたときは、図13の[3]において、図24に示すよ
うに、モータMM1〜MM3の回転が停止されるととも
に、ヒートローラ20のニップが開放され、かつ、ヒー
トカッタ19の軸195が所定方向(図においては時計
方向)に所定角度回転されて、切断刃19a及び台座1
9bが互いに対向して移動され、押圧し合って、フィル
ムを溶着切断する。
【0075】溶着切断が終了した後は、図13の[4]
おいて、搬送ローラ18のニップ開閉手段が当初の状態
に戻ってニップを開放し、切断されたフィルムの上流側
部分の復帰を可能にし、また、ヒートカッタ19の下流
側に移動した文書及びフィルムは、排出ローラ21によ
りさらに排出側に向けて搬送されて、ヒートローラ20
のニップ開閉手段はニップを再び閉じるため、ヒートロ
ーラ20は、文書を被覆したフィルムの両サイドの未溶
着部分を溶着する。
【0076】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、請求項
1に記載の発明によれば、フィルムのカット長が文書の
厚さの大小により大きくバラツクことが防止される、従
って、表側フィルムの宛名窓が文書の宛て先記録欄から
ずれて当該文書の宛先が見えなくなる不便を未然に防止
できる。
【0077】また、請求項2記載の発明によれば、文書
の厚さの大小に関係なく、フィルムの両サイドの溶着が
確実に行われ、フィルム封筒からの文書の脱落が発生せ
ず、高いセキュリティが保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動封緘機の概略構成を
駆動系を中心として示す模式図である。
【図2】同封緘機の具体的構成を示す断面図である。
【図3】封緘用フィルムとフィルムカートリッジの斜視
図である。
【図4】フィルムとフィルムカートリッジとマウンタの
位置関係及び装着関係を示す要部断面図である。
【図5】フィルムカートリッジとマウンタとカートリッ
ジ保持部材を示す分解斜視図である。
【図6】フィルムカートリッジをマウンタに装着した状
態を示す斜視図である。
【図7】初期状態及び封緘動作中のテンション機構の作
用とフィルムの状態を示す断面図である。
【図8】同封緘機の制御系を示すブロック図である。
【図9】封緘用フィルムの一例及び検出位置を示す斜視
図である。
【図10】同じく検知原理を説明する説明図である。
【図11】取込部の動作を説明するタイムチャートであ
る。
【図12】ステープラの動作を説明するタイムチャート
である。
【図13】封緘部の動作を説明するタイムチャートであ
る。
【図14】本発明に係る封緘機の初期状態を示す要部断
面図である。
【図15】同じくフィルム繰出し工程を示す断面図であ
る。
【図16】フィルム及び文書の挾持工程を示す断面図で
ある。
【図17】トレイの後退工程及びフィルムと文書の搬送
工程を示す断面図である。
【図18】ヒートカットの工程を示す断面図である。
【図19】完成した封緘物の一例の斜視図である。
【図20】本発明の要部である搬送ローラのニップ開閉
手段、ヒートカッタの接離手段及びヒートローラのニッ
プ開閉手段の構成を示す要部側面図である。
【図21】ヒートカッタの溶着切断位置を説明する要部
抽出側面図である。
【図22】図13の[1]のタイミングにおける動作状
態を示す要部側面図である。
【図23】図13の[2]のタイミングにおける動作状
態を示す要部側面図である。
【図24】図13の[3]のタイミングにおける動作状
態を示す要部側面図である。
【図25】図13の[4]のタイミングにおける動作状
態を示す要部側面図である。
【図26】本発明によるヒートカッタを用いた場合のフ
ィルムの前後両端の溶着切断状態を示す断面図である。
【図27】本発明によるヒートローラを用いた場合のフ
ィルムの両サイドの溶着状態を示す断面図である。
【図28】既に提案されている自動封緘機における封緘
部の構成を示す要部断面図である。
【図29】同封緘機におけるヒートカッタによるフィル
ムの前後両端の溶着切断状態を示す断面図である。
【図30】同じくヒートローラを用いた場合のフィルム
の両サイドの溶着状態を示す断面図である。
【符号の説明】
A 上流装置 B 封緘機 B1 取込部 B3 整合部 B4 フィルム供給部 B5 封緘部 6 トレイ 7 整合ローラ 8 ゲート 10 トレイ移動手段 18 搬送機構(搬送ローラ) 18a 送りローラ 18b 押えローラ 18c,183,184 搬送ローラのニップ開閉手段 18c レバー 183 押えローラ開閉カム 184 バネ 19 溶着切断機構(ヒートカッタ) 19a 切断刃 19b 台座 191,192,193,194,195,196,1
97 接離手段 191 切断刃ホルダ 192 台座ホルダ 193,194 カムフォロア 195 軸 196 切断刃カム 197 台座カム 20 溶着機構(ヒートローラ) 20a 加熱ローラ 20b 加圧ローラ 20c,203,204 ヒートローラのニップ開閉手
段 20c レバー 203 加圧ローラ開閉カム 204 バネ 205 フィルム案内部材 206 フィルム案内片 21 排出ローラ 32 搬送ガイド板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】変更
【補正内容】
【図28】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正内容】
【図30】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65B 25/14 A B29L 22:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2軸のロールフィルムから繰出されるフィ
    ルムで文書を表裏から被覆しながら搬送機構により搬送
    し、その搬送されるフィルムの両サイドを溶着機構によ
    り溶着するとともに、フィルムを所定長ごとに溶着切断
    機構により溶着切断して、前記フィルムで封筒を作成す
    ると同時にその封筒内に前記文書を封緘して、機外に排
    出する自動封緘機において、 前記搬送機構は、搬送面の互いに反対側に配設された送
    りローラ及び押えローラと、押えローラを送りローラに
    対して遠近移動させてニップを開閉させるニップ開閉手
    段と、前記送りローラを回転させる動力源とを有し、 前記溶着切断機構は、熱発生源を内蔵した切断刃と、前
    記搬送面を挟んで前記切断刃に対向して設置された台座
    と、前記切断刃と台座の双方を互いに対向して遠近移動
    させて押圧・離間させる接離手段とを有し、 前記接離手段は、前記切断刃と台座とによるフィルムの
    溶着切断位置を、前記搬送面から文書の厚みの平均値の
    ほぼ二分の一上側に設定するものであることを特徴とす
    る自動封緘機。
  2. 【請求項2】溶着機構は、搬送されるフィルムの両サイ
    ドにおいて搬送面の下側と上側に対向して配設された加
    熱ローラ及び加圧ローラと、加圧ローラを加熱ローラに
    遠近移動させてニップを開閉させるニップ開閉手段と、
    前記加熱ローラを回転させる動力源とを有し、 前記溶着機構のニップ開閉手段により閉じられた時の加
    熱ローラと加圧ローラのニップは、搬送機構の送りロー
    ラと押えローラのニップと封緘物を機外に排出する排出
    ローラのニップとを結ぶ前記搬送面よりもやや高い位置
    に設定されており、 前記溶着機構の両側の加熱ローラの間には、前記搬送面
    に沿って延在する搬送ガイド板が設けてあり、 前記両側の加熱ローラの付近に、前記搬送面を搬送され
    るフィルムの両サイドを前記加熱ローラと加圧ローラの
    閉じられたニップに案内する案内部材が設けてあること
    を特徴とする請求項1記載の自動封緘機。
JP35434293A 1993-12-28 1993-12-28 自動封緘機 Pending JPH07195299A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110002058A (zh) * 2019-04-30 2019-07-12 烟台拓伟智能科技股份有限公司 一种财务智能机器人
JP2020164246A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社ダイワハイテックス 包装装置

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