JPH06329126A - 自動封緘機における封緘用フィルムの溶着方法 - Google Patents

自動封緘機における封緘用フィルムの溶着方法

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JPH06329126A
JPH06329126A JP5136465A JP13646593A JPH06329126A JP H06329126 A JPH06329126 A JP H06329126A JP 5136465 A JP5136465 A JP 5136465A JP 13646593 A JP13646593 A JP 13646593A JP H06329126 A JPH06329126 A JP H06329126A
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film
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roller
welding
tray
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JP5136465A
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Mitsuo Nagaoka
満雄 長岡
Kaname Nakamoto
最 中元
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Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 2軸のロールフィルムの巻戻し先端を接合し
てなる封緘用フィルムを用いる自動封緘機において、文
書が厚手の場合にも、高信頼度の熱シールを行うことが
できる溶着方法を提供する。 【構成】 搬送ローラにより搬送されてくるフィルムの
端縁部13dに、フィルムの先端より所定長の非溶着領
域USAを設け、その非溶着領域USAが溶着ローラ2
0のニップ部を通過するまでそのニップ部を開放状態に
保ち、通過後に前記溶着ローラ20のニップを閉じるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動封緘機における封
緘用フィルムの溶着方法に関する。さらに詳しくは、2
軸のロールフィルムの巻戻し先端を接合してなる封緘用
フィルムで記録紙や印刷物などの被封緘物(本明細書で
は、これを文書という。)を被覆し、これを搬送しなが
ら、文書の両外側に延出するフィルムの端縁部を溶着す
るとともに、フィルムを文書の後端部直後で溶着切断し
て、文書を封入した封緘物を作成し、機外に排出する自
動封緘機における上記フィルムの溶着方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図16に概略を示すように、上流装置A
から排出される文書pを、取込部B1により整合部B3
のトレイ6上に積載整合し、そのトレイ6を移動して、
その文書pをフィルム供給部B4に備えた上下2軸のロ
ール状の表側フィルム13aと裏側フィルム13bの巻
戻し先端を接合してなる封緘用フィルム13を繰出し
て、文書pを被覆した状態で封緘部B5の搬送ローラ1
8により搬送し、溶着ローラ20により前記封緘用フィ
ルム13の両サイドを溶着し、かつ、そのフィルムを文
書の後端部直後において溶着切断部19により溶着切断
して、文書pを封入した封緘物SMを形成し、これを排
出ローラ21で機外の排出トレイ22上に排出する自動
封緘機が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記封緘用フィルムの
溶着(熱シール)は、図17に示すように、文書pを被
覆するフィルム13の文書より両外側に延出する端縁部
13dを熱シール部20を構成する溶着ローラ、すなわ
ち、上下の回転する加熱ローラ20aと加圧ローラ20
bで挟持することにより行われるが、文書pが普通紙で
30〜40枚程度の厚手の場合には、熱シールの信頼性
に問題があった。これについて説明する。
【0004】図17は、フィルムが厚手の文書を被覆す
る場合の状態を示す平面図、図18は、図17のX−X
線断面図、図19は図17のY−Y線断面図である。フ
ィルム13の文書先端部を被覆する部分は、図18に示
すように、文書pの前端面、上面及び下面に緊張した状
態で密着しているが、フィルムの溶着領域となる端縁部
13dのうち、文書先端部の外側に延出する部分13d
´は、図19に示すように、雨滴形に膨らみ、あるいは
歪んでおり、それ以後の上下のフィルム13a,13b
の端縁部13dは近接し、又は重なり合っている。
【0005】このような状態の下で、上記の提案に係る
自動封緘機においては、図18に示すように、熱シール
部20のニップを閉じた状態で待機している加熱ローラ
20aと加圧ローラ20bの間にフィルム13と文書p
を進入させて熱シールをさせていたので、フィルム先端
の端縁部の膨らみ部分13d´が溶着ローラのニップ間
に進入しにくい状態となる。しかし、文書pとフィルム
13は搬送ローラ18により相変わらず一定速度で搬送
されてくるため、進入しにくいフィルム端縁部13d
が、図20に示すように、内側に偏移し、これにより、
フィルム端縁部にシワが発生したり、フィルム端縁部が
溶着ローラから脱輪したりして、封緘物の外観体裁が低
下し、又は、シール不良率が高くなるという問題があっ
た。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、2軸のロールフィルムの巻戻し先
端を接合してなる封緘用フィルムを用いる自動封緘機に
おいて、文書が厚手の場合の、フィルムの端縁部の内側
偏移によるシワ発生や脱輪によるシール不良を防止し、
熱シールの信頼度が高揚される溶着方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による溶着方法では、搬送ローラにより搬送
されてくるフィルムの端縁部に、フィルムの先端より所
定長の非溶着領域を設け、その非溶着領域が溶着ローラ
のニップ部を通過するまでそのニップ部を開放状態に保
ち、通過後に、前記溶着ローラのニップを閉じるように
したことを特徴としている。
【0008】
【作用】フィルム及び文書の先端部が熱シール部に進入
される時は、溶着ローラのニップが開放されているの
で、文書が厚手の場合に生じるフィルムの端縁部の先端
の膨らみも溶着ローラ間を容易に通過する。その後に、
溶着ローラのニップが閉じられるので、フィルム端縁部
が偏移することがなく、溶着ローラ間から脱輪すること
もない。従って、フィルム端縁部が満足的に熱シールさ
れる。
【0009】
【実施例】次に、本発明による溶着方法を用いる自動封
緘機について説明する。図1は上流装置から排出される
文書をトレイで整合させた後、移動して、上下のロール
フィルムから繰り出したフィルムで被覆し、フィルムの
両サイドを溶着し、文書の直後でフィルムを溶着切断し
て封緘する自動封緘機の概略構成を、主として駆動系を
中心として示した模式図であり、図2は自動封緘機の具
体的構成の一例を示す断面図である。
【0010】図1,2における上流装置Aは、例えば、
ファクシミリ受信機、複写機又はプリンタ等のその時点
に用紙に記録して一枚ずつ排出する画像形成装置、ある
いは、堆積された既製文書の中から指定された枚数まで
を連続的に排出する文書繰出し装置であり、自動封緘機
Bは上流装置Aに接続して用いられる。自動封緘機B
は、図1に示すように、概括的には、取込部B1 、上部
排出部B2 、整合部B3、フィルム供給部B4 、封緘部
B5 、及び下部排出部B6 からなっている。
【0011】前記取込部B1 は、上流装置Aから排出さ
れる文書Pを封緘機B内に取込むものであり、筐体1の
取込口に近接して設けられた取込ローラ2と、この取込
ローラを所定方向に回転させるモータICMと、取込ロ
ーラの下流側に設けられ、進行方向を切換える切換えゲ
ート3と、この切換えゲート3を上位と下位に回動させ
るソレノイドFLSOLとからなっている。取込部B1
には取込まれる文書の有無を検出するセンサS1が設け
てある。ソレノイドFLSOLは、通常は消磁状態にあ
り、図外の操作部の非封緘指令入力スイッチを押した場
合は、即時に励磁されてゲートを下位側に回動させる
が、非封緘指令入力スイッチを押さない場合は、上流装
置Aから排出される文書が前記センサS1により検知さ
れたときに、その文書の前半部程度が取込みローラ2を
通過するまでの間、励磁されてゲート3を下位側に回動
させる。そして、取込ローラ2により取込まれる文書P
は、ゲート3が下位側にあるときは上部排出部B2 を構
成する上位排出ローラ4を介して上排出トレイ5に載置
され、上位側にあるときは下流側の整合部B3 に取込ま
れる。
【0012】整合部B3 は、トレイ6、整合ローラ7、
ゲート8、クランパ9、トレイ移動手段10、ステープ
ラ11、及びステープラ移動手段12を有する。
【0013】トレイ6は、取込まれる文書を載置する載
置面と、その載置面の一側で起立して文書の幅方向の整
合基準面となる側壁を有する。整合ローラ7は、ソレノ
イドALSOLによりトレイ6の載置面に対して近接し
た位置と、離間された位置との間を移動され、モータA
LMにより一定方向に回転される。載置面に近接した整
合ローラ7はモータALMに回転されて、取込ローラ2
からトレイ6上面に飛翔してきた文書を、トレイの側壁
に向けて斜め送りする。
【0014】ゲート8は、トレイ6の前端部の下側にお
ける支軸回りに回転して起伏自在に取付けてあり、常に
起立方向に付勢してある。そして、トレイ6がホームポ
ジション(後退位置)にあるときは、ゲート8が起立し
て文書の長手方向の整合基準面となり、そのトレイ上面
を整合ローラ7により斜め送りされる文書の先端部を停
止させて、全ての文書の先端を整合させる。
【0015】トレイ6の側壁には、トレイ上に一枚の文
書が整合されるたびに、その文書を前後においてトレイ
に挾圧保持するためのクランパ(紙押え手段)9が設け
てある。このクランパは、トレイ上面に対して接離する
押圧片9aと、その押圧片に接離動作をさせるソレノイ
ドPCSOLとからなっている。
【0016】トレイ移動手段10は、トレイ6を前後方
向(図1,2においては左右方向)に往復移動させるも
のであり、可逆モータTRMと、そのモータの回転運動
をトレイ6の直線往復運動に変換する機構と、トレイを
前後方向に案内する案内部材とを有しておりおり、モー
タTRMが後述される制御部により制御駆動されて、ト
レイ6を図2に実線で示す後退位置と、鎖線で示す前進
位置との間で往復移動させるものである。
【0017】ステープラ11は、トレイ6の側壁と反対
側に設けられ、そのトレイ上に積載され、整合ローラ7
及びゲート8により整合され、かつ、クランパ9により
押えられた文書Pを、ステープル指令を受けた場合に綴
じるためのものである。その構造自体は既知であるの
で、詳細な図示を省略してある。このステープラ11
も、また、モータSTMと、そのモータの回転運動をス
テープラの直線往復運動に変換する機構とを有して、前
後に移動する。そして、ステープラ11は、後退位置に
あるトレイ6の前部にホームポジションを有し(図1で
は、便宜的に後方に移動して示されている。)、トレイ
上で整合された文書の一側前部を綴じる場合は、ホーム
ポジションで綴じ動作をし、また、文書の一側中央部及
び/又は後部で綴じる場合は、モータSTMにより後方
に所定位置まで移動した後、綴じ動作を行う。
【0018】整合部B2 の下流側に設けられているフィ
ルム供給部B4 は、封緘用フィルム13を装填したフィ
ルムカートリッジ14を有している。封緘用フィルム1
3は、上下の2軸に巻き取られたロールフィルムを用い
る表側フィルム13aと、裏側フィルム13bの巻戻し
先端を接合(13c)してなっている。そして、カート
リッジ14は、その上下両側において下流方向に開口す
る収容部に、前記表側フィルム13aと裏側フィルム1
3bを回転自在に保持し、両フィルムの巻戻し先端の接
合部13cをカートリッジの中央の開口部14aに位置
させた状態で待機されてある。
【0019】カートリッジ14内には、各ロールフィル
ムに対して緩衝作用と緊張作用を与えるテンション機構
15が設けてあり、フィルム13を装填したカートリッ
ジ14をフィルム供給部B4に装着すると、封緘用フィ
ルム13は、トレイ6の前進移動により移送される文書
の移送路を直交遮断するように張設される。
【0020】前進するトレイ6又は後述される搬送ロー
ラ18からフィルム13が下流方向の力を受けた場合は
円滑に繰り出されるが、トレイ又は搬送ローラからの力
が解除された時に前記テンション機構15からフィルム
13にかかるバックテンションによって容易に引き出さ
れることがないように、ロールフィルムの軸に所要の摩
擦力が付与されている。カートリッジ14は、フレーム
23に昇降自在に支持されたマウンタ16上に着脱自在
に取付けられており、前記フレーム23を介して、モー
タFCMの回転制御により、カートリッジ14に装填さ
れたフィルム13が文書移送路を遮断する位置、すなわ
ち封緘位置と、カートリッジが文書移送路から下方に退
避した位置、すなわち非封緘位置との間で上下移動自在
に支持されている。
【0021】フィルム供給部B4 の下流側に設けてある
封緘部B5 は、文書をその上下面から被覆したフィルム
13を挟持して搬送する搬送ローラ18と、フィルム1
3を所定長(文書を包み込むに足る長さ)ごとに溶着切
断(ヒートカット)するための溶着切断手段であるヒー
トカッタ19と、文書を表裏両面から被覆したフィルム
13の両サイドを溶着するための溶着ローラ20とを有
している。
【0022】封緘部の下流側に排出部B6 を有する。排
出部B6 は、前記ヒートカッタ19よるヒートカットと
溶着ローラ20による熱シールにより形成される封緘物
SMを筐体1の外に排出するための排出ローラ21と、
排出される封緘物を堆積する下排出トレイ22とからな
っている。
【0023】そして、搬送ローラ18、溶着ローラ20
及び排出ローラ21には、これらを所定方向に回転させ
るための共通の搬送モータMMが接続され、搬送ローラ
18には、これを構成する駆動ローラと従動ローラのニ
ップを開閉させるニップ開閉手段、例えばモータTAM
とカム及びカロフォロワ(いずれも図示せず)が連結さ
れ、ヒートカッタ19には、これを構成する切断刃19
aと台座19bを相互に接近押圧させるための駆動手
段、例えばモータHCMとカム及びカロフォロワ(いず
れも図示せず)が連結され、さらに、溶着ローラ20の
ニップを開閉させるニップ開閉手段、例えばモータHR
Mとカム及びカムフォロワ(いずれも図示せず)が連結
されている。ヒートカッタの切断刃19a内にはフィル
ム13を溶融しうる温度で発熱するヒータHCが内蔵さ
れ、また、溶着ローラ20の加熱ローラ20a内にもフ
ィルムを溶着しうる温度に発熱するヒータHRが内蔵さ
れている。
【0024】上記自動封緘機Bには、上記取込部B1 の
センサS1の他に、少なくとも2個のセンサS2 ,S3
が設けてある。センサS2 は、後述されるように、フォ
トセンサを用いており、フィルムの先端検知と、フィル
ムに設けてある後述の切断位置決め用マーク(以下、レ
ジマークという。)及びフィルムの残少を識別するため
に設けてあるマーク(以下、エンドマークという。)の
検出とを行うためのものであり、搬送ローラ18とヒー
トカッタ19の間に設けられて、フィルム供給部B4 か
らフィルム13が搬送ローラ18により繰出され始めた
ことを検出することができる。さらに、センサS3 は、
搬送されたフィルム及び文書が封緘部B5 から排出され
たことを検出するためのものであり、排出ローラ21の
至近に設けてある。
【0025】自動封緘機は、図3に示すように、上記上
流装置Aと、各センサS1 〜S3 とがインタフェース回
路100に、また、それぞれ駆動手段であるモータIC
M,ALM,STM,TRM,FCM,MM,TAM,
HCM,HRM、ソレノイドFLSOL,ALSOL,
PCSOL、ヒータHC,HRが、これらをそれぞれ駆
動するための駆動回路(図示省略)を介して、前記イン
タフェース回路100に接続され、インタフェース回路
は中央演算制御部CPU、記憶部ROM、RAMからな
るマイクロコンピュータ200に接続してある。CPU
は、機能実現手段として、前記取込部B1 のゲート3の
取込方向を指定する取込制御手段201、整合ローラ7
の昇降タイミング及び回転を制御する整合制御手段20
2、ステープラ11の動作及びステープラ移動手段12
を制御するステープラ制御手段203、トレイ移動手段
10を制御するトレイ制御手段204、前記搬送ローラ
18、溶着ローラ20及び排出ローラ21に共通の搬送
モータMMを制御する搬送制御手段205、モータTA
Mによる搬送ローラのニップ開閉制御を通してフィルム
供給を制御するフィルム供給制御手段206、フィルム
供給部のカートリッジ移動手段FCMを制御する退避制
御手段207、ヒートカッタ19の開閉駆動部HCMを
制御するためのヒートカッタ制御手段208、溶着ロー
ラ20の開閉駆動部HRMを制御するための溶着ローラ
制御手段209、ジャム検出手段210及びフィルム残
少検知手段211を有している。
【0026】ジャム検出手段210は、前記センサS2
からのフィルム先端検知信号入力時点から所定時間内に
センサS3 から封緘物終端検知信号を入力しない時にジ
ャム発生と判断してジャム検出信号を出力する。
【0027】ヒートカッタ制御手段208は、センサS
2 の出力レベルが後述されるように所定値の時にヒート
カッタ開閉用モータHCMを駆動させるようになってい
る。また、フィルム残少検知手段211は、センサS2
の出力レベルが所定値の時に残少検知信号を出力するよ
うになっている。
【0028】また、インタフェース回路100には、表
示部300が接続されている。CPUは、フィルム残少
検知手段211からの残少検知信号に基づき、表示部3
00にフィルム残少を表示してオペレータにフィルム切
れを予告する。また、CPUはジャム検出手段210か
らのジャム検出信号に基づき表示部300にその旨を表
示させるようになっている。
【0029】続いて、上記の構成による動作を、図4な
いし図12を参照して説明する。今、封緘機が封緘指令
信号を入力した場合の動作を説明する。図4は、上流装
置Aから封緘機Bに一枚の文書を取込む時から整合する
時までのタイムチャート、図5は文書綴込み時のタイム
チャート、図6は封緘部における封緘動作のタイムチャ
ートである。図7ないし図11は各段階の作動状態を示
す要部断面図である。図12は、得られた封緘物の斜視
図である。
【0030】図7は初期状態を示している。トレイ6は
後退位置にあり、搬送ローラ18、ヒートカッタ19を
構成する刃19aと台座19b及び溶着ローラ20はい
ずれも開放状態にある。また、通常は封緘モードにある
ので、退避制御手段207はカートリッジ14を封緘位
置に保持している。始動されると、まず、上流装置A
からの文書Pの取込、取込んだ文書の整合、ヒート
カッタ19及び溶着ローラ20のウォームアップが行わ
れる。
【0031】文書の取込過程においては、取込制御手段
201及び整合制御手段202が稼動して、図4に示す
ように、取込モータICMを回転させ、上流装置から排
出される文書をゲート3により整合部B3 方向に取込
む。センサS1 が文書の先端を検知すると、ソレノイド
FLSOLを所定時間励磁させて、ゲート3を下位側に
回動させるので、その文書はコルゲートを形成されなが
らトレイ6上に飛翔して載置される。
【0032】そして、センサS1が文書の先端を検知し
てから所定時間後に整合モータALMを回転させ、整合
の準備をするとともに、センサS1が文書の後端を検知
した後に整合ローラ7をトレイ上面方向に下降させて、
トレイ上に載置された文書を斜め送りして整合させる。
整合ローラの上昇復帰前にクランパ9aを下降させ、整
合された文書をトレイに押える。この文書の取込・整合
は、上流装置Aから所定枚数の文書が排出され尽くすま
で、各文書が排出されるたびに行われる。
【0033】所定枚数の文書の取込整合を終了すると、
クランパ9aで押えた後、ステープラ制御手段203が
稼動する。ステープラ制御手段203は、文書に対する
綴じ込み指定位置に応じて、文書の一側の前部のみ、後
部のみ又は双方において綴じ込みを行う。一例を説明す
ると、前部を綴じる場合は、モータSTMによりステー
プラ11を若干後方に移動して停止し、ステープラ11
を駆動させて綴じ込む。後部も綴じる場合は、トレイ制
御手段204も稼動して、モータTRMを回転させ始め
てトレイ6を前進させ、ステープラ11とトレイ6の相
対移動により所定位置に達したときに両者を停止して、
ステープラ11を駆動し、後部の綴じ込みを行う。所定
の綴じ込みを終了した後は、モータSTMを逆転させて
ステープラをホームシポジションである前方位置に復帰
させる。
【0034】また、所定の綴じ込みを終了した時は、図
5に示すようにトレイ制御手段204がトレイモータT
RMを正転させて、トレイ6を前進させて文書の封緘部
方向の搬送を開始する。トレイ6は、その上の文書Pを
クランパにより整合状態に保持したまま、図8に示すよ
うに、ゲート8を倒しながら前進し、その文書を下流側
のフィルム供給部B4 に搬送する。
【0035】トレイ6はその前端部をフィルムカートリ
ッジ14の開口部14aの中心に前進させて、フィルム
13の表面側フィルム13aと裏面側フィルム13bの
接合部を前記開口部の中心に合致させて、テンション機
構15で軽くたぐられて緊張状態で待機しているフィル
ム13を下流方向に押し進め、図8のように、そのフィ
ルム13を繰り出して、そのフィルムで文書の前部の表
裏面を被覆させた状態で、そのフィルムと文書の前部を
離間状態にある搬送ローラ18の間まで移送して、前進
位置で停止する。
【0036】この状態で、フィルム供給制御手段206
が稼動して、ニップ駆動手段TAMを介して開放してい
た搬送ローラ18を図9に示すように閉じて、フィルム
と文書を挾持すると同時に、クランパ9を開放させた
後、トレイ制御手段204が再びトレイ6をゲート8が
起立しない中間位置まで復帰させる。その後、搬送制御
手段205は、トレイの後退開始とほぼ同時に搬送モー
タMMを回転させ、搬送ローラ18を回転させて、フィ
ルムと文書を搬送する。これに続き、先にウォームアッ
プをしていた溶着ローラ制御手段209が溶着ローラ2
0の加圧ローラ20aと加熱ローラ20bを閉じて、搬
送されてくるフィルムの両サイドを連続的に熱シールす
る。
【0037】そして、その搬送される文書Pの後端がゲ
ート8を通過した時点で、図10に示すように、トレイ
6を後退位置まで完全復帰させる。その時点で、ゲート
8は図示しない復帰ばねの作用により復帰し、起立状態
に戻る。これにより、トレイ6上には、次の文書Pの取
込が可能な状態となる。
【0038】センサS2 は、搬送ローラ18により下流
側に搬送されるフィルム13の一方のサイドの光透過度
を検出して、その出力電圧をインタフェース100を介
して制御部200に与えており、制御部はフィルムの有
無、レジマーク132の有無及びフィルム残少の有無を
監視している。
【0039】そして、図6に戻って、センサS2 がフィ
ルムのレジマーク132を検出したことに基づいて先
ず、搬送制御手段205が搬送モータMMの回転を止
め、また、溶着ローラ制御手段209が停止されている
フィルムの溶着ローラとの接触継続による過熱収縮を防
止するため、溶着ローラ20を開放し、引続き、ヒート
カット制御手段208が、図11に示すように、ヒート
カッタ19の切断刃19aと台座19bを閉じて、その
レジマーク132でフィルム13をヒートカットする。
【0040】ヒートカット後に、フィルム供給制御手段
206がニップ駆動手段TAMを介してそれまで閉じて
いた搬送ローラ18を開放させた後、搬送モータMMを
再度回転させるとともに、溶着ローラ20を再び閉じ
て、ヒートカット時点にヒートカッタと溶着ローラとの
間のフィルムの両サイドの未シール部分をシールする。
【0041】これにより、ヒートカッタ19の下流側
に、図12に示すような、両サイドが熱シール(13
3)され、前後がレジマーク132の部分においてヒー
トカット(134)され、表面に宛名窓131を有する
フィルム袋の中に文書Pを封緘した封緘物SMが得られ
る。封緘物SMは下部排出部B6 の排出ローラ21によ
り下排出トレイ22に排出される。
【0042】図11に示すように、ヒートカットされた
フィルム13のヒートカッタ19よりも上流側の表面側
フィルム13aと裏面用フィルム13bとは、その先端
部がヒートカッタ19で熱融着されており、フィルム供
給部に設けてあるテンション付与機構17によりバック
テンションが掛けられるので、元位置に復帰する。
【0043】上流装置A又は封緘機Bに設けてある非封
緘指令入力スイッチ(図示せず)が、上流装置からの所
定枚数の文書の排出を終了する前に操作されて、制御部
CPUに非封緘指令が入力すると、退避制御手段207
がモータFCMに正転駆動信号を与えて、これを回転さ
せ、マウンタ16を介してカートリッジ14を図2に鎖
線で示す退避位置まで下降させる。従って、取込部B1
により整合部B3 に取込まれて整合された一まとまりの
文書は、ステープラ11により綴じられた後、トレイ6
の前進により搬送ローラ18の間に移送され、搬送ロー
ラが閉じられると同時に回転されてその文書はヒートカ
ッタ19及び離間状態の溶着ローラ20の間を経て、排
出ローラ21により排出トレイ22上に排出される。な
お、非封緘指令が入力されたときは、溶着ローラは加熱
を停止される。
【0044】図13は、図17と同様の、フィルムが厚
手の文書を被覆する場合の状態を示す平面図であり、2
0は、熱シールを行う溶着ローラ20の加圧ローラ及び
加熱ローラである。また、図6には、センサS2の出力
波形と、熱シール部の加圧ローラと加熱ローラのニップ
開閉タイミングが示されている。
【0045】図14,15に示すように、フィルム13
の先端部の文書先端部の外側に延出する端縁部13d´
は、前述したように、雨滴形に膨らんでいる。本発明で
は、文書を被覆したフィルムの端縁部のうち、フィルム
の先端から所定距離の範囲、すなわち、前記雨滴形の膨
らみ13d´が含まれる範囲、一例として5〜10mを
アンシールエリアUSAとして設け、その非溶着領域U
SAが熱シール部20を通過するまで、熱シール部のニ
ップを開放し、その通過後にニップを閉じて、溶着領域
SAを形成するように前記溶着ローラ制御手段により溶
着ローラのニップ開閉制御をするようにしたものであ
る。
【0046】この溶着ローラのニップ開閉制御は、前記
提案に係る自動封緘機では、センサS2からのフィルム
先端検知に基づいて図6に点線で示されているタイミン
グでモータHRMを起動させて、加熱ローラ20aと加
圧ローラ20bのニップを閉じていたのに対して、フィ
ルム先端検知時点から所定時間Tだけ遅延させてモータ
HRMを起動させることにより実現している。
【0047】上記のように、厚手文書のためにフィルム
先端両側に生じる膨らみ部を有する非溶着領域USAを
熱シール部の開放されたローラ間を通過させた後に、熱
シール部のニップを閉じて熱シールを行うようにしたの
で、前記フィルム先端の膨らみ部がローラ間に入り難い
ことがなくなり、ローラニップが閉じられた時点以後の
フィルムの端縁部は、加圧ローラと加熱ローラの挟持面
から内側に偏移することがないので、図12及び図13
に示すように、安定した一定の幅を有する溶着領域SA
が形成され、フィルム端縁部が脱輪することもない。
【0048】
【発明の効果】上述のように、本発明方法によれば、2
軸のロールフィルムの巻戻し先端を接合してなる封緘用
フィルムを用いる自動封緘機において、封緘される文書
が厚手の場合にも、フィルムの両側端縁のシワ発生や、
溶着ローラからのフィルムの脱輪がなく、従って、フィ
ルムの端縁部の溶着を高い信頼性をもって行うことがで
き、封緘物の外観体裁も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動封緘機の構成を概略的に示す模式図であ
る。
【図2】同自動封緘機の具体的構成の一例を示す断面図
である。
【図3】同自動封緘機の制御系統を中心に示すブロック
図である。
【図4】文書取込み時のタイムチャートである。
【図5】文書綴じ込み時のタイムチャートである。
【図6】封緘動作時ののタイムチャートである。
【図7】同自動封緘機の作用を説明する、初期状態を示
す断面図である。
【図8】同じく、フィルム繰出し過程の状態を示す断面
図である。
【図9】同じく、搬送ローラのニップ閉状態を示す断面
図である。
【図10】同じく、搬送ローラによる搬送及び熱シール
部による熱シールの過程を示す断面図である。
【図11】同じく、ヒートカット過程の状態を示す断面
図である。
【図12】自動封緘機により得られる封緘物の斜視図で
ある。
【図13】本発明方法の要部を説明する平面図である。
【図14】本発明による溶着方法における溶着ローラと
フィルム端縁部の溶着領域との関係を示す平面図であ
る。
【図15】本発明方法により得られる封緘物のフィルム
の端縁部の片側部分を示す斜視図である。
【図16】提案されている自動封緘機の構成を概略的に
示す模式図である。
【図17】文書が厚手の場合のフィルムの先端部及びフ
ィルム端縁部の状態、及び熱シール部のローラとの位置
関係を示す平面図である。
【図18】図17のX−X線断面図である。
【図19】図17のY−Y線断面図である。
【図20】無条件で熱シールする場合の問題点を説明す
る平面図である。
【符号の説明】
13 封緘用フィルム 13d フィルムの端縁部 SA 溶着領域 USA 非溶着領域 20 溶着ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2軸のロールフィルムの巻戻し先端を接合
    してなる封緘用フィルムに向けて文書を前進させて、そ
    のフィルムを繰出すと共に、そのフィルムと前記文書の
    先端部を開放状態の搬送ローラの間に進入させ、搬送ロ
    ーラを閉じた状態で前記トレイのみを後退させた後、前
    記搬送ローラにより前記文書とその表裏面を被覆する前
    記フィルムを搬送しながら、文書の両側に延出するフィ
    ルムの端縁部を溶着ローラで溶着し、文書の後端部直後
    で溶着切断部で溶着切断して、文書を封入した封緘物を
    作成し、機外に排出する自動封緘機において、 前記搬送ローラにより搬送されてくる前記フィルムの端
    縁部に、フィルムの先端より所定長の非溶着領域を設
    け、その非溶着領域が前記溶着ローラのニップ部を通過
    するまでそのニップ部を開放状態に保ち、通過後に前記
    溶着ローラのニップを閉じるようにしたことを特徴とす
    る自動封緘機における封緘用フィルムの溶着方法。
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