JP3340806B2 - 自動封緘機の封緘用フィルムの初期化方法 - Google Patents

自動封緘機の封緘用フィルムの初期化方法

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JP3340806B2
JP3340806B2 JP18550793A JP18550793A JP3340806B2 JP 3340806 B2 JP3340806 B2 JP 3340806B2 JP 18550793 A JP18550793 A JP 18550793A JP 18550793 A JP18550793 A JP 18550793A JP 3340806 B2 JP3340806 B2 JP 3340806B2
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動封緘機における封
緘用フィルムの初期化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2軸のロールフィルムの巻戻し先端部を
接合してなる封緘用フィルムを、文書を積載したトレイ
の移送路を遮断するように設置し、そのトレイの前進に
よりフィルムを繰出すと共に、そのフィルムの先端部と
前記文書の先端部とを搬送ローラの間に挟持した後、前
記トレイを後退させ、前記搬送ローラによりそのフィル
ムと文書を搬送しながら、そのフィルムで文書を被覆さ
せ、その文書の幅方向両側から外側に延出するフィルム
の端縁を溶着し、さらにそのフィルムを文書の後端部直
後で溶着切断して、フィルム袋に文書を封入した封緘物
を作成し、その封緘物を機外に排出するようにした自動
封緘機が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の提案に係る自動
封緘機においては、封緘用フィルムを構成する2軸のロ
ールフィルムは、機外でフィルムカートリッジの二つの
ロールフィルム収容部にそれぞれ収容された後、各ロー
ルフィルムの巻戻し先端を引き寄せられ、接着テープ又
は接着剤で接合された後、弛みが残らないように各ロー
ルフィルムの収容部のロールフィルムに巻縮められて、
そのフィルムカートリッジ(以下、カートリッジとい
う)が機内に装着されていた。
【0004】従って、接着テープ又は接着剤で接合する
際には、両ロールフィルムの巻戻し端部の方向性と端縁
が合致するように注意して接合する手作業が必要である
ので、封緘用フィルムの新規装填時やジャム処理後の復
旧時の初期化に手間と暇が掛かる。このような手作業に
よる初期化作業は、オペレータに嫌がられるばかりでな
く、自動封緘機の処理能率を低下させるので、2軸のロ
ールフィルムを用いる自動封緘機においては、封緘用フ
ィルムの初期化の自動化が要望されている。
【0005】こうして、本発明は、2軸のロールフィル
ムの巻戻し先端を接合してなる封緘用フィルムに向けて
文書を送り込んで、そのフィルムで文書を表裏から被覆
し、そのフィルムの両サイドを溶着し、文書の前後でフ
ィルムを溶着切断して封緘する自動封緘機において、フ
ィルムの新規装填時又はジャム処理後の復旧時に初期化
する際に、オペレータは最少限の簡単な作業を行うだけ
で、フィルムの巻戻し先端同志の接合が自動的に行われ
るようにした封緘用フィルムの初期化方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明方法は、カートリッジの各ロールフィルム収
容部に、一方のロールフィルムは切断位置検出マークを
備えた2軸のロールフィルムを収容すると共に、前記2
軸のロールフィルムの巻戻し先端を互いに他方のロール
フィルム収容部方向に延長して、フィルムカートリッジ
に備えられた固定ローラの下流側の面に重ね合わせた状
態で、前記カートリッジを自動封緘機のマウンタに着脱
自在に装着し、初期化指令の入力に基づき、整合部のト
レイを空の状態で下流側に移動させることにより、前記
マウンタに備えられている可動ローラを付勢力に打ち勝
って下流方向に移動させて、前記重ね合わせた状態の2
軸のロールフィルムをニップ開放状態の搬送ローラの間
まで繰出し、前記搬送ローラのニップを閉じ、前記搬送
ローラを回転させて前記繰出されたフィルムをそのフィ
ルムに設けてある切断位置検出用マークを前記搬送ロー
ラと前記溶着切断手段の間に設けてあるフィルムセンサ
により検出するまで搬送し、前記切断位置検出用マーク
の検出に基づき、前記搬送ローラの回転を止めて前記2
軸のロールフィルムを重ね合わせられた部分の後方で溶
着切断し、前記搬送ローラのニップを開放して、前記可
動ローラの復帰力により、前記溶着切断手段によるフィ
ルムの接合部を前記カートリッジの開口付近まで後退さ
せることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明方法によれば、カートリッジにロールフ
ィルムを所定の重ね合わせ状態でセットして、そのカー
トリッジをフィルム供給部に装填すれば、フィルムの新
規装填後又はジャム解消後に、初期化指令を入力する
と、制御部が整合部のトレイを下流側に移動させ、その
トレイによりフィルム供給部のフィルムを繰出す。次
に、封緘部の搬送ローラにより、繰出されたフィルムを
そのフィルムに設けてある切断位置検出用マークを検出
するまで搬送する。続いて、切断位置検出用マークに対
応する位置で、溶着切断手段によりフィルムを溶着切断
する。この切断により分離された、溶着切断手段よりも
下流側のフィルムは、排出ローラにより機外に排出され
る。また、溶着切断手段よりも上流側のフィルムには、
適切な接合部を有する先端が作成される。そして、フィ
ルム供給部に備えてある固定ローラと可動ローラからな
るテンション機構により、先端の接合部がカートリッジ
の開口の中央に対応する位置に復帰される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例において、フィルムの左右両端部
を溶着する溶着手段にヒートローラを、またそのフィル
ムを所定長さごとに溶着切断する溶着切断手段にヒート
カッタを用いているが、これに限定されるものではな
い。例えば、左右両端部の溶着手段に高周波照射手段
を、また溶着切断手段に高周波照射手段と常温切断手段
との組合せを用いることもできる。
【0009】図1は、2軸のロールフィルムを用いて文
書を被覆し、文書の左右端部から延出するフィルムを溶
着し、かつ、前記文書の前後でフィルムを溶着切断して
封緘する自動封緘機の概略構成を、主として駆動系を中
心として示した模式図、図2は自動封緘機の具体的構成
の一例を示す縦断面図である。
【0010】図2におけるAは、文書を排出する上流装
置である。上流装置Aは、例えば、ファクシミリ受信
機、複写機又はプリンタ等のその時点に用紙に画像を記
録して一枚ずつ排出する画像記録装置、あるいは、印刷
済みの堆積された文書の中から指定された枚数までを連
続的に排出する文書繰出し装置である。本発明に係る自
動封緘機Bは、上流装置Aの文書排出口に結合して用い
られる。自動封緘機Bは、図1に示すように、概括的に
は、取込部B1 、上部排出部B2 、整合部B3 、フィル
ム供給部B4 、封緘部B5 、及び下部排出部B6 からな
っており、これらは図2に示すように、筐体1内に備え
てある。
【0011】取込部B1 は、上流装置Aの文書排出口か
ら排出される文書Pを封緘機B内に取込む取込ローラ2
と、取込ローラ2を所定方向に回転させるモータICM
と、取込ローラ2により取込まれる文書の進行方向を上
部排出部B2 又は整合部B3 の方向に切換えるゲート3
と、ゲート3を上位と下位に回動させる駆動部、例えば
ソレノイドFLSOLとからなっている。取込部B1 に
は取込まれる文書の有無を検出するセンサS1が設けて
ある。
【0012】封緘機に設けてある操作部(図示せず)の
モード切替スイッチで無処理モードを指定した場合は、
ソレノイドFLSOLが励磁され、ゲートを下位側に回
動させた状態を維持する。ゲート3が下位側にあるとき
は、取込ローラ2が取込む文書Pは、上部排出部B2 を
構成する上排出ローラ4を介して上排出トレイ5に積載
される。
【0013】これに対して、処理モードを指定した場合
は、ソレノイドFLSOLが非励磁状態にあって、ゲー
ト3が上位側に保持される。従って、取込まれる文書は
下流側の整合部B3 に向けて飛翔する。整合部B3 は、
トレイ6、整合ローラ7、ゲート8、クランパ9、トレ
イ移動手段10、電動ステープラ11、及びステープラ
移動手段12を有する。
【0014】トレイ6は、取込まれる文書を積載する積
載面と、その積載面の一側で起立して文書の幅方向整合
基準面となる側壁6aを有する。整合ローラ7は、ソレ
ノイドALSOLによりトレイ6の積載面に対して近接
した位置と、離間された位置との間を移動され、また、
モータALMにより一定方向に回転される。積載面に近
接した整合ローラ7はモータALMの回転により、取込
ローラ2からトレイ6上面に飛翔してきた文書を、トレ
イの側壁に向けて斜め送りするように設けられている。
【0015】ゲート8は、トレイ6の前端部の下側にお
いて図示を省略されたフレームに起伏自在に取付けてあ
り、バネなどの付勢手段(図示せず)により常に起立方
向に付勢してある。そして、トレイ6がホームポジショ
ン(後退位置)にあるときは、ゲート8がトレイの上面
よりも上方に起立して、文書の全端の整合基準面とな
る。こうして、トレイ上面に着地した文書が整合ローラ
7によりトレイ上面を斜め送りされて、その文書の側辺
が前記トレイの側壁6aに停止されるとともに、前端が
ゲート8に停止されて、全文書が整合される。
【0016】トレイ6の側壁6a側には、トレイ上に一
枚の文書が整合されるたびに、その文書を前後において
トレイ6に挾圧保持するためのクランパ(紙押え手段)
9が設けてある。このクランパは、トレイ上面に対して
接離する押圧片9aと、その押圧片に接離動作をさせる
ソレノイドPCSOLとからなっている。
【0017】トレイ移動手段10は、トレイ6を前後方
向(図1,2においては左右方向)に往復移動させるも
のであり、可逆モータTRM、前後のプーリ10a,1
0bに掛け回されたベルト10c、トレイ6をベルト1
0cに連結する連結片10d、トレイを所定角度で前後
方向に案内する案内軸10e及びトレイ6をその案内軸
に係合する係合片10fからなっており、モータTRM
が後述される制御部により制御駆動されて、トレイ6を
図2に実線で示す後退位置と、トレイ6の前端部が後述
される搬送ローラ18間に存在する前進位置との間で往
復移動させるようになっている。
【0018】電動ステープラ11は、トレイ6の側壁6
aと反対側に設けてある。整合された文書を所定位置で
綴じ込むためのものである。上述のように、トレイ6上
に積載され、整合ローラ7及びゲート8により整合さ
れ、かつ、クランパ9により押えられた文書Pを、操作
部において予め綴じモードを指定してある場合に、整合
終了後に出力される綴じ込み指令信号に基いて綴じ込
む。電動ステープラの構造自体は既知であるので、詳細
な図示を省略してある。
【0019】このステープラ11も、また、モータST
M,前後のプーリ12a,12b、ベルト12c、連結
片12dからなる別の移動手段12により前後に移動す
るようになっている。そして、ステープラ11は、後退
位置にあるトレイ6の前部にホームポジションを有し
(図1では、便宜的に後方に移動して示されてい
る。)、トレイ上で整合された文書の一側前部を綴じる
場合は、ホームポジションで綴じ動作をし、また、文書
の一側中央部及び/又は後部で綴じる場合は、モータS
TMにより後方に所定位置まで移動した後、綴じ動作を
行う。この場合、トレイ移動手段10も同時にトレイを
前進して、ステープラと相対移動することにより、トレ
イ上での整合と、綴じ込みに要する時間の可及的短縮化
及び装置の小型化が図られている。
【0020】整合部B2 の下流側には、フィルム供給部
B4 が設けられている。フィルム供給部B4 は、封緘用
フィルム13を装填したカートリッジ14を有してい
る。この封緘用フィルム13は、初期化を終了した状態
では、図3に示されているように、2軸のロールフィル
ム13a、13bの巻戻し先端同志が接合された形態の
ものであるが、本発明方法を用いる場合は、カートリッ
ジ14に装填される前は、2軸のロールフィルム13
a,13bは、図4に示すように、巻芯15a、15b
にそれぞれ巻き取られたロールフィルム13a,13b
の巻芯に支軸15c,15d、15c´,15d´を押
入した形態を有しており、各ロールフィルムの巻戻し先
端同志は接合されていない。
【0021】カートリッジ14は、図5に示すように、
中央に開口部14aを、その開口部の上下両側に下流方
向に開口する半円筒状のロールフィルム収容部(以下、
フィルム収容部という)14b,14cをそれぞれ有し
て、ロールフィルム13a,13bはそれぞれその巻戻
し先端部を一方のフィルム収容部から他方のフィルム収
容部までの距離とほぼ等しい長さだけ巻戻して延長した
状態で、カートリッジ14の開口面側からそれぞれのフ
ィルム収容部14b,14cに収容し、フィルム収容部
14b,14cの両端に形成された軸受14d,14e
にフィルムの支軸15c,15dを回転自在に支持させ
てセットされる。
【0022】カートリッジ14には、図5に示すよう
に、各フィルム収容部14b,14cと開口部14aと
の間に、それぞれ複数本ずつの固定ローラ17aが適宜
の間隔をもって配設されている。前記カートリッジ14
に収容した両ロールフィルム13a,13bは、前記延
長部分をカートリッジの両側の固定ローラ17aの上面
を被覆するように上下に重ね合わせることにより、フィ
ルムのカートリッジに対するセットが終了する。フィル
ム13a,13bのいずれが上下関係にあるかは問わな
い。
【0023】図6,7は、ロールフィルムをカートリッ
ジ14に、そして、続いて自動封緘機に、装着する状態
を説明する図である。同図に示すように、カートリッジ
14は、その下端部に形成してある係合突起14fを、
封緘機に取付けられたマウンタ16の下端部に形成して
ある係止孔16aに係合させ、かつ、カートリッジ14
の上端部に形成してある係止突起14gを、前記マウン
タ16の上端部に形成してある係止突起16bに係合し
て、着脱自在に装着される。図8はカートリッジ14を
マウンタ16に装着した状態を示す。
【0024】マウンタ16には、カートリッジの開口部
14aに対応する中央の開口部16cの両側至近に固定
ローラ17bを有するほか、その両側において、図示さ
れていないばねなどの付勢手段により上流方向に付勢さ
れた複数本の可動ローラ17cが前記カートリッジ14
の各固定ローラ17aの間に開口部14aの開放方向と
平行な方向に移動可能に配置されている。これらの固定
ローラ17a,17b及び可動ローラ17cによりカー
トリッジ内のフィルムに緩衝作用と緊張作用を与えるテ
ンション機構17が構成されている。
【0025】これにより、ロールフィルム13a,13
bをその延長部を重ね合わせた状態で収容したカートリ
ッジ14をマウンタ16に装着すると、図9(a)に示
すように、各ロールフィルム13a,13bは、各固定
ローラ17a,17b,17d及び可動ローラ17cに
より蛇行状に長さを溜められた状態で保持され、かつ、
マウンタ16が図8に示すように、かつ後述するよう
に、封緘位置に保持されている場合は、トレイ6の文書
移送路を直交遮断する。
【0026】マウンタ16の可動ローラ17cの開口部
16cと反対側に設けられた固定ローラ17dは、カー
トリッジのロールフィルム13a,13bに最も近い側
の固定ローラ17aに対応している。これにより、図9
に示すように、フィルムを装填したカートリッジ14を
マウンタに装着した時は、固定ローラ17aと17dの
間にロールフィルム13a,13bが挾持されて、前進
するトレイ6又は後述される搬送ローラ18から下流方
向の力を受けた場合は、フィルム収容部14b,14c
から円滑に繰り出すが、図9(a)に示すように、トレ
イ又は搬送ローラからの力が解除された時にテンション
機構17からフィルム13にかかるバックテンションに
よって容易に引き出されることがないようにしてある。
バックテンションによるフィルムの引き出しを抑制する
ためには、前記固定ローラ17a,17dを用いること
に代えて、前記支軸15c´,15d´と軸受14d,
14eによる摩擦力を適度に設定することにより同一の
目的を達成することも可能である。
【0027】マウンタ16は、図6に明示されているよ
うに、後述されるドロワ31に固定されたカートリッジ
保持部材23に昇降自在に支持されている。カートリッ
ジ保持部材23は、カートリッジ14をこれに装填され
たフィルムが文書移送路を遮断する位置、すなわち封緘
位置と、カートリッジが文書移送路から下方に退避した
位置、すなわち非封緘位置との間で上下動可能な長さを
持っており、封緘機内の上部から下部まで延長して、両
側に対向して開口する案内溝24を備えた枠材25を有
し、また、マウンタ16は、両側面に前記案内溝24内
に嵌合されて転動する案内コロ26を有している。そし
て、ドロワ31に設けられたモータFCMの回転軸とカ
ートリッジ保持部材23の下部と上部に設けられたプー
リ27間にワイヤ28が掛け回され、そのワイヤに連結
片29を介して前記マウンタ16が連結されている。
【0028】操作部のモード切替スイッチで封緘モード
を指定した場合は、モータFCMの正転により、カート
リッジ14は、図2に実線で示されているように、カー
トリッジの開口部14aの中心がトレイ6による文書搬
送路と合致する封緘位置(図8はこの時の位置を示して
いる。)に上昇され、また、非封緘モードを指定した場
合は、モータFCMの逆転により、図2に鎖線で示され
ているように、カートリッジ14が文書搬送路の下方に
退避する非封緘位置に降下されるようになっている。
【0029】フィルム供給部B4 の下流側には、封緘部
B5 が設けてある。この封緘部は、文書をその上下面か
ら被覆したフィルム13を挟持して搬送する搬送ローラ
18と、センサS2がフィルム13の切断位置検出マー
クを検出する度にフィルムを溶着切断(ヒートカット)
するためのヒートカッタ19と、文書を表裏両面から被
覆したフィルム13の両サイドを溶着(熱シール)する
ためのヒートローラ20とからなる。
【0030】封緘部の下流側に設けてある排出部B6
は、前記ヒートカッタ19よるヒートカットとヒートロ
ーラ20による熱シールにより形成される封緘物を筐体
1の外に排出するための排出ローラ21と、排出される
封緘物を堆積する下排出トレイ22とからなっている。
【0031】そして、搬送ローラ18、ヒートローラ2
0及び排出ローラ21には、これらを所定方向に回転さ
せるための共通の搬送モータMMが接続され、駆動ロー
ラと従動ローラからなる搬送ローラ18には、これらを
搬送面に対して開閉させるためのニップ駆動手段、例え
ばモータTAMと周知のカム及びカロフォロワが連結さ
れ、ヒートカッタ19には、これを構成する切断刃19
aと台座19bを相互に接近押圧させるための駆動部、
例えばモータHCMと周知のカム及びカロフォロワが連
結され、さらに、ヒートローラ20を搬送面に対して接
離させるための駆動部、例えばモータHRMと周知のカ
ム及びカムフォロワが連結されている。ヒートカッタの
切断刃19a内にはフィルム13を溶融しうる温度で発
熱するヒータHCが内蔵され、また、ヒートローラ20
の加熱ローラ20a内にもフィルムを溶着しうる温度に
発熱するヒータHRが内蔵されている。
【0032】上記自動封緘機Bには、上記取込部B1 の
センサS1 の他に、少なくともセンサS2 、S3 が設け
てある。センサS2 は、フィルムの先端検知と、フィル
ムに設けてある後述の切断位置検出用マーク6及び、フ
ィルムに設けてある後述のエンドマークの検知を兼ねる
ものであり、搬送ローラ18とヒートカッタ19の間に
設けられ、フィルム供給部B4 からフィルム13が搬送
ローラ18により繰出され始めたこと、溶着切断位置が
到来したこと、又はフィルム13が残少になったことを
検出することができる。さらに、センサS3 は、搬送さ
れたフィルム及び文書が封緘部B5 を通過したことを検
出するためのものであり、排出ローラ21の至近に設け
てある。
【0033】本発明に係る自動封緘機では、図10に示
すように、上記上流装置Aと、各センサS1 〜S3 とが
インタフェース回路100に、また、それぞれ駆動手段
であるモータICM,ALM,STM,TRM,FC
M,MM,TAM,DRM,HCM,HRM、ソレノイ
ドFLSOL,ALSOL,PCSOL、ヒータHC,
HRが、これらをそれぞれ駆動するための駆動回路(図
示省略)を介して、前記インタフェース回路100に接
続され、インタフェース回路は中央演算制御部CPU、
記憶部ROM、RAMからなるマイクロコンピュータ2
00に接続してある。
【0034】CPUは、機能実現手段として、前記取込
部B1 のゲート3の取込方向を指定する取込制御手段2
01、整合ローラ7の回転及び昇降タイミング及び回転
を制御する整合制御手段202、電動ステープラ11の
動作及びステープラ移動手段12を制御するステープラ
制御手段203、トレイ移動手段10を制御するトレイ
制御手段204、前記搬送ローラ18、ヒートローラ2
0及び排出ローラ21に共通の搬送モータMMを制御す
る搬送制御手段205、モータTAMによる搬送ローラ
のニップ開閉制御を通してフィルム供給を制御するフィ
ルム供給制御手段206、フィルム供給部のカートリッ
ジ移動手段FCMを制御する退避制御手段207、ヒー
トカッタ19の開閉駆動部HCMを制御するためのヒー
トカッタ制御手段208、ヒートローラ20の開閉駆動
部HRMを制御するためのヒートローラ制御手段20
9、ジャム検出手段210及びフィルム残少検知手段2
11を有している。
【0035】ジャム検出手段210は、センサS2 から
のフィルム先端検知信号入力時点から所定時間内にセン
サS3 から封緘物終端検知信号を入力しない時にジャム
発生と判断してジャム検出信号を出力する。
【0036】図11に示すように、フィルムセンサS2
は、フィルム搬送面の互いに反対側に配置された発光素
子PHeと受光素子PHrとからなる透過型光電センサ
を用いてあり、また、前記封緘用フィルム13の表側フ
ィルムとして用いられる一方のロールフィルム13aに
は、所定長さごとに透明な宛名窓131と、フィルムの
全幅方向に延びる帯状の透明部分で構成された切断位置
検出用マーク(以下、単にレジマークという)132と
が設けられ、宛名窓131とレジマーク132の部分を
除いて、全長に渡ってこのフィルムで被覆された文書の
記録内容が外部から見えない程度の所定の濃度(光透過
度)d1をもって印刷され、巻芯15aに対する巻き始
め側の所定の長さに、換言すると、消耗によりロールフ
ィルム13aの残余長さが数枚の封緘物分の長さになっ
た時の一方サイドに、エンドマーク133がそれ以前の
濃度d1よりも濃い濃度d2で印刷されている。前記セ
ンサS2 は、レジマーク検出用とエンドマーク検出用に
別けて設置されても良い。なお、裏側フィルムとして用
いられるロールフィルム13bは、その全面が濃度d1
で印刷されているものが用いられる。
【0037】これにより、搬送ローラ18とヒートカッ
タ19の間におけるフィルムの有無、レジマークの有無
及びフィルム残少の有無により、図12に示すように、
センサS2 の受光素子から明確に異なる出力レベルL1
〜L4が得られる。L1はフィルムのない時、L2はフ
ィルム13aとフィルム13bがあって、フィルム13
aのレジマークを検出した時、L3は表裏のフィルムが
あって、フィルム13aのレジマークを検出しない時、
及びL4はフィルムが残少となった時のそれぞれの出力
レベルである。
【0038】そして、センサS2 の出力レベルがL2の
時に、CPUの搬送制御手段205が搬送ローラ18の
回転を止めるとともに、溶着切断制御手段208がヒー
トカッタ開閉用モータHCMを駆動させるようになって
いる。また、フィルム残少検知手段211は、センサS
2 の出力レベルがL4の時に残少検知信号を出力するよ
うになっている。
【0039】また、本発明による自動封緘機において
は、操作部に初期化ボタン301が設けられており、こ
の初期化ボタンを押下した場合の初期化指令信号は、同
様にインタフェース回路100を介してCPUに与えら
れる。さらに、インターフェース回路100には表示部
302が接続されている。CPUは、フィルム残少検知
手段211からの残少検知信号に基づき、表示部302
にフィルム残少を表示してオペレータにフィルム切れを
予告する。また、CPUはジャム検出手段210からの
ジャム検出信号に基づき表示部302にジャムが発生し
た旨を表示させるようになっている。
【0040】続いて、上記の構成によるフィルムの新規
装填時又はジャム解消後の復旧時に初期化ボタン301
を押した場合の動作を、図9ないし図13を参照して説
明する。図13は、初期化ボタン301を押した場合の
自動封緘機の動作を示すタイムチャートである。
【0041】初期化ボタン301は、フィルム13の消
耗後に新規フィルムを装填する場合、又はジャム解除後
に復旧する場合に押下されるが、その前に、上述したよ
うに、カートリッジ14の各フィルム収容部14b,1
4cに、図5,7,9に示すような、一方に宛先窓13
1と、レジマーク132と、エンドマーク133(図1
1参照)を有するロールフィルム13aを、他方には全
面が透視不可能に印刷されたロールフィルム13bを収
容して、カートリッジ13の下流側開口面において固定
ローラ17aを被覆するように、互いに重ね合わせた状
態で、図8に示すように、そのカートリッジ14を自動
封緘機のフィルム供給部B4 のマウンタ16に装着し、
図9(a)に示すように、固定ローラ17aと可動ロー
ラ17cとの間に蛇行状に湾曲させて保持される。
【0042】初期化ボタン301は、この準備状態が終
了した後に押下される。そして、初期化ボタン301が
押されると、クランパ9a、搬送ローラ18、ヒートカ
ッタ19及びヒートローラ20は開放状態に保持され
る。また、ヒートカッタ制御手段208がヒートカッタ
の切断刃19aのヒータに電源を供給してプレヒート
し、ヒートカットの準備をしている。
【0043】一方、CPUは初期化プログラムの実行を
開始し、まず、トレイ制御手段204モータTRMを回
転させて、図9(a)の実線で示された後退位置のトレ
イ6を同図(a)の鎖線で示された前進位置まで前進さ
せて、カートリッジの重ね合わせ状態のロールフィルム
13a,13bを繰り出す。このとき、テンション機構
の可動ローラ17cは、図9(b)に示すように下流方
向に移動される。また、重ね合わされたロールフィルム
13a,13bがトレイにより二つ折りにされて、さら
に重ねられた状態(合計4枚重ね)になり、そのフィル
ムの前端部をニップが開放状態にある搬送ローラ18の
間に位置させる。
【0044】そして、トレイの前進終了に基いて搬送制
御手段205が搬送ローラのニップを閉じる。これによ
り、トレイにより繰り出されたロールフィルムの先端部
を搬送ローラの間に挾持する。なお、トレイの前端部は
各搬送ローラに対応する部分が切欠されているので、搬
送ローラのニップ閉時は、フィルムのみが搬送ローラ1
8に挾持される。トレイ6は、フィルムの挾持が行われ
ると同時に初期位置に後退される。
【0045】搬送ローラのニップ閉動作に引き続き、搬
送制御手段205が搬送モータMMの回転を開始するの
で、搬送ローラに挾持されたロールフィルム13a,1
3bが図9(b)に示すように、その搬送ローラにより
下流方向に搬送される。
【0046】フィルムセンサS2 は、受光素子PHrの
出力レベルからフィルムの先端を検知し、また、さらに
継続される搬送ローラの回転によりロールフィルムの4
重ねの部分が搬送ローラ18のニップ部を通過して、上
側のロールフィルム13aと下側のロールフィルム13
bとが2枚重ねになった後に、レジマーク132がフィ
ルムセンサS2 に到来して検知されると、搬送ローラ1
8のニップが閉じられた状態で搬送モータMMの回転が
停止される。引き続き、ヒートカッタ制御手段208が
ヒートカッタの切断刃19aと台座19bとを互いに近
接移動させて、停止されている2枚重ねのロールフィル
ム13a,13bをレジマークの部分において溶着切断
する。
【0047】この溶着切断により、二つのロールフィル
ムのカートリッジにおいて重ね合された部分を含む、レ
ジマーク132よりも下流側部分と、レジマークよりも
上流側部分とに分離される。そして、下流側の切離され
た部分は、その後の搬送モータMMの回転により、排出
ローラ21により排出トレイ22上に排出される。
【0048】また、レジマーク132よりも上流側部分
は、溶着切断により、その切断部に2枚のロールフィル
ムの先端同志の接合部13c(図3参照)が形成され
る。そして、ヒートカット終了後に搬送制御手段205
により搬送ローラ18のニップが開放された時に、フィ
ルム供給部のテンション機構の可動ローラ17cからバ
ックテンションを受けて、前記接合部13cがカートリ
ッジ14の開口部14aの中央に対応する位置まで後退
される。この状態で、この自動封緘機の初期化が完了
し、上流装置Aからの文書の排出に対応して、必要な動
作が可能な状態となる。
【0049】続いて、本発明の主題に直接関係がない部
分であるが、初期化が完了した後の自動封緘機の動作に
ついて、図14ないし図22に基いて説明する。図14
は上流装置から文書排出信号を入力した場合の取込み部
の動作を説明するタィムチャート、図15は綴込みモー
ドが指定された場合の動作を説明するタイムチャート、
図16は封緘モードが指定された場合の封緘部の動作を
説明するタイムチャートである。図17は自動封緘機の
初期状態、図18はフィルム繰出し工程、図19はフィ
ルム及び文書の挾持工程、図20はトレイの後退及びフ
ィルムと文書の搬送工程、図21はヒートカット工程を
それぞれ示す断面図、図22は自動封緘により得れた封
緘部物である。
【0050】初期状態においては、図17に示すよう
に、トレイ6は後退位置にあり、搬送ローラ18、ヒー
トカッタ19を構成する刃19aと台座19b及びヒー
トローラ20はいずれも開放状態にある。また、通常は
封緘モードにあるので、退避制御手段207はカートリ
ッジ14を封緘位置に保持している。文書排出信号に基
き始動されると、まず、上流装置Aからの文書Pの取
込、取込んだ文書の整合、ヒートカッタ19及びヒ
ートローラ20のウォームアップが行われる。
【0051】文書の取込過程においては、取込制御手段
201及び整合制御手段202が稼動して、図14に示
すように、取込モータICMを回転させ、上流装置から
排出される文書をゲート3により整合部B3 方向に取込
む。センサS1 が文書の先端を検知すると、ソレノイド
FLSOLを所定時間励磁させて、ゲート3を下位側に
回動させるので、その文書はコルゲートを形成されなが
らトレイ6上に飛翔して積載される。
【0052】そして、センサS1が文書の先端を検知し
てから所定時間後に整合モータALMを回転させ、整合
の準備をするとともに、センサS1が文書の後端を検知
した後に整合ローラ7をトレイ上面方向に下降させて、
トレイ上に積載された文書を斜め送りして整合させる。
整合ローラの上昇復帰前にクランパ9aを下降させ、整
合された文書をトレイに押える。この文書の取込・整合
は、上流装置Aから所定枚数の文書が排出され尽くすま
で、各文書が排出されるたびに行われる。
【0053】所定枚数の文書の取込整合を終了すると、
図15に示すようにクランパ9aで押えた後、ステープ
ラ制御手段203が稼動する。ステープラ制御手段20
3は、文書に対する綴じ込み指定位置に応じて、文書の
一側の前部のみ、後部のみ又は双方において綴じ込みを
行う。一例を説明すると、前部を綴じる場合は、モータ
STMによりステープラ11を若干後方に移動して停止
し、ステープラ11を駆動させて綴じ込む。後部も綴じ
る場合は、トレイ制御手段204も稼動して、モータT
RMを回転させ始めてトレイ6を前進させ、ステープラ
11とトレイ6の相対移動により所定位置に達したとき
に両者を停止して、ステープラ11を駆動し、後部の綴
じ込みを行う。所定の綴じ込みを終了した後は、モータ
STMを逆転させてステープラをホームポジションであ
る前方位置に復帰させる。
【0054】また、所定の綴じ込みを終了した時は、図
16に示すようにトレイ制御手段204がトレイモータ
TRMを正転させて、トレイ6を前進させて文書の封緘
部方向の搬送を開始する。トレイ6は、その上の文書P
をクランパにより整合状態に保持したまま、図18に示
すように、ゲート8を倒しながら前進し、その文書を下
流側のフィルム供給部B4 に搬送する。
【0055】トレイ6はその前端部をカートリッジ14
の開口部14aの中心に前進させて、フィルム13の表
面側フィルム13aと裏面側フィルム13bの接合部を
前記開口部の中心に合致させて、テンション機構17で
軽くたぐられて緊張状態で待機しているフィルム13を
下流方向に押し進め、図18のように、そのフィルム1
3を繰り出して、そのフィルムで文書の前部の表裏面を
被覆させた状態で、そのフィルムと文書の前部を離間状
態にある搬送ローラ18の間まで移送して、前進位置で
停止する。
【0056】この状態で、フィルム供給制御手段206
が稼動して、ニップ駆動手段TAMを介して開放してい
た搬送ローラ18を図19に示すように閉じて、フィル
ムと文書を挾持すると同時に、クランパ9を開放させた
後、トレイ制御手段204が再びトレイ6をゲート8が
起立しない中間位置まで復帰させる。その後、搬送制御
手段205は、トレイの後退開始とほぼ同時に搬送モー
タMMを回転させ、搬送ローラ18を回転させて、フィ
ルムと文書を搬送する。これに続き、先にウォームアッ
プをしていたヒートローラ制御手段209がヒートロー
ラ20の加圧ローラ20aと加熱ローラ20bを閉じ
て、搬送されてくるフィルムの両サイドを連続的に熱シ
ールする。
【0057】そして、その搬送される文書Pの後端がゲ
ート8を通過した時点で、図20に示すように、トレイ
6を後退位置まで完全復帰させる。その時点で、ゲート
8は図示しない復帰ばねの作用により復帰し、起立状態
に戻る。これにより、トレイ6上には、次の文書Pの取
込が可能な状態となる。
【0058】センサS2 は、搬送ローラ18により下流
側に搬送されるフィルム13の一方のサイドの光透過度
を検出して、その出力電圧をインタフェース100を介
して制御部200に与えており、制御部はフィルムの有
無、レジマーク132の有無及びフィルム残少の有無を
監視している。
【0059】そして、図16に戻って、センサS2 がフ
ィルムのレジマーク132を検出したことに基づいて先
ず、搬送制御手段205が搬送モータMMの回転を止
め、また、ヒートローラ制御手段209が停止されてい
るフィルムのヒートローラとの接触継続による過熱収縮
を防止するため、ヒートローラ20を開放し、引続き、
ヒートカット制御手段208が、図21に示すように、
ヒートカッタ19の切断刃19aと台座19bを閉じ
て、そのレジマーク132でフィルム13をヒートカッ
トする。
【0060】ヒートカット後に、フィルム供給制御手段
206がニップ駆動手段TAMを介してそれまで閉じて
いた搬送ローラ18を開放させた後、搬送モータMMを
再度回転させるとともに、ヒートローラ20を再び閉じ
て、ヒートカット時点にヒートカッタとヒートローラと
の間のフィルムの両サイドの未シール部分をシールす
る。
【0061】これにより、ヒートカッタ19の下流側
に、図22に示すような、両サイドが熱シール(13
3)され、前後がレジマーク132の部分においてヒー
トカット(134)され、表面に宛名窓131を有する
フィルム袋の中に文書Pを封緘した封緘物SMが得られ
る。封緘物SMは下部排出部B6 の排出ローラ21によ
り下排出トレイ22に排出される。
【0062】図21に示すように、ヒートカットされた
フィルム13のヒートカッタ19よりも上流側の表面用
フィルム13aと裏面用フィルム13bとは、その先端
部がヒートカッタ19で溶着されており、フィルム供給
部に設けてあるテンション付与機構17によりバックテ
ンションが掛けられるので、元位置に復帰する。
【0063】封緘機Bの操作部に設けてあるモート切替
えスイッチ(図示せず)により非封緘モードに切換えら
れた場合は、退避制御手段207がモータFCMに正転
駆動信号を与えて、これを回転させ、マウンタ16を介
してカートリッジ14を図2に鎖線で示す退避位置まで
下降させる。
【0064】従って、取込部B1 により整合部B3 に取
込まれて整合された一纏まりの文書は、ステープラ11
により綴じられた後、トレイ6の前進により搬送ローラ
18の間に移送され、搬送ローラが閉じられると同時に
回転されてその文書はヒートカッタ19及び離間状態の
ヒートローラ20の間を経て、排出ローラ21により排
出トレイ22上に排出される。なお、非封緘モードが指
定されたときは、ヒートローラの加熱ローラは加熱され
ない。
【0065】さて、上記カートリッジ14、搬送ローラ
18、ヒートカッタ19、ヒートローラ20は、図2に
示すように、ドロワ31にユニット化されている。排出
ローラ21を同様にドロワ31に取付けてもよい。
【0066】このドロワ31の前面部及び底面部にはガ
イドコロ32が設けられており、このガイドコロ31
は、図2において鉛直方向に延長するように筐体1側に
設けられたガイドレール33に嵌合されている。そし
て、ドロワ31の手前側には把手34が設けられてお
り、この把手34を引っ張ると、ガイドコロ31がガイ
ドレール33内を転動してドロワ31が手前側に引き出
されるようになっている。
【0067】そして、ドロワ31を手前側に引き出した
状態でカートリッジ14をカートリッジ保持部材23か
ら取り外して、これに新規フィルムを補給したり、又は
搬送ローラ18から排出ローラ21までの間にジャムし
たフィルム及び文書を排除することができるようにな
る。
【0068】ドロワ31には、前記把手34に代えて、
又はこれとともに、筐体1に設けた可逆モータを用いる
ドロワモータDRM(図8にのみ図示)の回転軸に固着
したピニオン(図示せず)と、ドロワ31に設けて、ピ
ニオンに噛み合うラック(図示せず)とからなるドロワ
移動手段を設けて、そのドロワモータを所定方向に回転
させることにより、ドロワ31を引出すようにしてもよ
い。
【0069】ところで、ドロワ31は、フィルム消耗時
に補給のために引出される場合と、ジャム発生時にジャ
ム解除のために引出される場合とがある。フィルム消耗
に関しては、センサS2 の図5の出力レベルL4になっ
た時に制御部200のCPUのフィルム残少検知手段2
11がフィルム残少と判断し、これに基いて表示部30
0にフィルム残少表示をさせるようになっている。
【0070】またジャム発生については、前記ジャム検
知手段211が、次の条件が見た連れた場合にジャム発
生と判断して出力するようになっている。すなわち、図
16において、文書を積載したトレイ6の前進後の搬送
モータMMの回転開始時点から所定時間t1 、すなわ
ち、図19に示すように、ニップが閉じられた搬送ロー
ラ18の回転により、挾持されているフィルムの先端が
センサS2 に到達するに必要な時間が経過しても、その
センサS2 がフィルムの先端を検知しない時は、フィル
ムがジャムしたものと判断する。また、ジャム検知手段
211は、同じく搬送モータMMの回転開始時点から所
定時間t2 、すなわち、搬送ローラにより搬送されるフ
ィルムのレジマークがセンサS2 に到達するに必要な時
間が経過しても、センサS2 がレジマーク132を検知
しない時は、フィルムがジャムしたものと判断する。さ
らに、ヒートカッタ19によるヒートカット終了後に搬
送ローラのニップが開放された時点から所定時間t3 、
すなわち、ヒートカット中に搬送ローラにより挾持され
ていた上流側のフィルムが、搬送ローラのニップの開放
によりテンション機構からのバックテンションにより上
流方向に復帰するに必要な時間が経過しても、センサS
2 が未だフィルムを検知している場合は、フィルムがジ
ャムしたものと判断するようになっている。上記いずれ
の原因による場合も、ジャム発生が検知されると、表示
部302にその旨が表示される。
【0071】従って、オペレータは、フィルム残少表示
がされた場合は、その表示時点からフィルム終端までの
作成可能な封緘物数に達する前に自動封緘機を手動で運
転中止にし、本体のドアを開放して前記ドロア31を引
き出し、カートリッジ14をマウンタ16から取外し
て、そのカートリッジ14の残余フィルムを取出し、こ
れに代えて図3に示すような新規のロールフィルムをフ
ィルム収容部14b,14cに収容して、上述したフィ
ルムの初期化を行い、また、ジャム表示がされた場合は
直ちに自動封緘機をCPUの制御により運転中止にし、
手作業でジャム解除をした後、フィルムの状態に応じ
て、上記フィルムの初期化を行うことにより、簡単に自
動封緘機を復旧することができる。
【0072】なお、筐体1の下部両隅には、予備のカー
トリッジ14Sを収容するための収容部37,38が設
けてあり、カートリッジ保持部材23上に装填されたカ
ートリッジ14のフィルム13を使い切った場合は、こ
の収容部37,38に収容されたカートリッジ14S
を、手前側の開口から取り出してカートリッジ保持部材
23上に装填し、空になった収容部37,38には新た
な予備のカートリッジ14Sが補充されるようになって
いる。
【0073】また、収容部37,38の底部には、カー
トリッジ14Sの収容時の姿勢及び向きをカートリッジ
保持部材23に対する装着時と同じになるように規制す
るための規制部材39,40が設けてあり、収容部3
6,37から取り出されたカートリッジ14Sは、その
ままの向きでカートリッジ保持部材23上に装填される
ように、収容部37,38への収容時に向きが規制され
ている。なお、収容部41には、空になったカートリッ
ジ14又は14Sに補給するための予備のロールフィル
ム13Sを収容することができる。予備のロールフィル
ムは、収容部37,38に収容しても良い。
【0074】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、フィルムの新規装填時又はジャム解除後の復旧時
に、2軸のロールフィルムの巻戻し先端部を必要量延長
してカートリッジにおいて重ね合わせた状態でそのカー
トリッジをフィルム供給部に装着して、初期化ボタンを
押すだけで、ロールフィルムの適切な位置において先端
同志が接合され、かつ、その接合部がカートリッジの開
口部の中央に対応する所定の初期位置に復帰されるの
で、封緘用フィルムの先端と封緘される文書の先端とが
合致する位置にフィルムの先端部を位置決めする初期化
が自動的に行われる。従って、ロールフィルムの巻戻し
先端部の切り揃え及び方向整合という繁雑な手作業が不
要になるばかりでなく、フィルム補給時又はジャム発生
時のジョブリカバリーが迅速に行われる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を用いる自動封緘機の一例の概略構
成を駆動系を中心として示す模式図である。
【図2】同封緘機の具体的構成の一例を示す縦断面図で
ある。
【図3】封緘用フィルムの使用中の形態を示す斜視図で
ある。
【図4】カートリッジに装填される前の2軸のロールフ
ィルムの形態を示す斜視図である。
【図5】カートリッジとこれに対する2軸のロールフィ
ルムの装填を説明する斜視図で
【図6】フィルム供給部を構成するカートリッジとマウ
ンタとカートリッジ保持部材との関係を示す分解斜視図
である。
【図7】カートリッジとロールフィルムとマウンタの着
脱関係を説明する分解側面図である。
【図8】カートリッジをマウンタに装着した状態を示す
斜視図である。
【図9】初期化の工程を前半部と後半部に別けて示す断
面図である。
【図10】自動封緘機の制御系を説明するブロック図で
ある。
【図11】封緘用フィルムの一例及び検出手段について
説明する斜視図である。
【図12】同じく検知原理を説明する説明図である。
【図13】フィルム初期化時の動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図14】文書取込過程の動作を説明するタイムチャー
トである。
【図15】ステープラによる綴込み過程の動作を説明す
るタイムチャートである。
【図16】封緘部による封緘過程の動作を説明するタイ
ムチャートである。
【図17】自動封緘機の稼動時の初期状態を示す要部断
面図である。
【図18】同じくフィルム繰出し工程を示す断面図であ
る。
【図19】フィルム及び文書の挾持工程を示す断面図で
ある。
【図20】トレイの後退工程及びフィルムと文書の搬送
工程を示す断面図である。
【図21】ヒートカット工程を示す断面図である。
【図22】完成した封緘物の斜視図である。
【符号の説明】
A 上流装置 B 封緘機 B1 取込部 B3 整合部 B4 フィルム供給部 B5 封緘部 6 トレイ 10 トレイ移動手段 13 封緘用フィルム 13a,13b ロールフィルム 14 カートリッジ 14b,14c フィルム収容部 MM 搬送用モータ 18 搬送ローラ 19 ヒートカッタ(溶着切断手段) 20 ヒートローラ(溶着手段) S2 フィルムセンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流装置から排出される文書をトレイ上
    に積載整合し、そのトレイを下流側に移動して文書を移
    送させる整合部と、2軸のロールフィルムの巻戻し先端
    を接合してなる封緘用フィルムを前記トレイによる文書
    の移送路末端を遮断するように保持し、前記トレイの下
    流方向移動により前記フィルムを繰出すフィルム供給部
    と、繰出されたフィルムを、そのフィルムで前記文書の
    表裏面を被覆しながら搬送する搬送ローラ、搬送される
    フィルムの前記文書の幅方向両外側に延出する端縁を溶
    着する溶着手段、前記文書を被覆したフィルムを前記文
    書の後端部直後で溶着切断する溶着切断手段、及び前記
    溶着切断により形成された、フィルム袋に文書が封入さ
    れた封緘物を機外に排出する排出ローラからなる封緘部
    と、上記整合部及び封緘部を制御する制御部とを備えた
    自動封緘機において、(A)前記フィルム供給部は、 前記2軸のロールフィルムを装填するフィルムカートリ
    ッジと、そのフィルムカートリッジを自動封緘機本体に
    着脱自在に保持するマウンタとを有し、 前記フィルムカートリッジは、中央に前記トレイを移動
    させる開口部を、その開口部の両側にロールフィルム収
    容部を、前記開口部から両ロールフィルム収容部までを
    下流方向に開放する開放面に前記開口部を塞がない位置
    において複数本の案内用固定ローラをそれぞれ有するも
    のであり、 前記マウンタは、これに保持された前記フィルムカート
    リッジの各固定ローラの間において上流と下流方向に移
    動自在に支持された複数本の可動ローラと、各可動ロー
    ラを常時上流方向に弾力的に付勢する付勢手段とを有す
    るものであり、(B)前記フィルムカートリッジの各ロ
    ールフィルム収容部に、一方のロールフィルムは切断位
    置検出マークを備えた2軸のロールフィルムを収容する
    と共に、前記2軸のロールフィルムの巻戻し先端を互い
    に他方のロールフィルム収容部方向に延長して、前記固
    定ローラの下流側の面に重ね合わせた状態で、前記フィ
    ルムカートリッジを前記マウンタに装着し、 初期化指令の入力に基づき、前記整合部のトレイを空の
    状態で下流側に移動させることにより、前記可動ローラ
    を前記付勢手段の付勢力に打ち勝って下流方向に移動さ
    せて、前記重ね合わせた状態の2軸のロールフィルムを
    前記封緘部のニップ開放状態の搬送ローラの間まで繰出
    し、 前記搬送ローラのニップを閉じ、前記搬送ローラを回転
    させて前記繰出されたフィルムをそのフィルムに設けて
    ある切断位置検出用マークを前記搬送ローラと前記溶着
    切断手段の間に設けてあるセンサにより検出するまで搬
    送し、 前記切断位置検出用マークの検出に基づき、前記搬送ロ
    ーラの回転を止めて前記溶着切断手段により前記2軸の
    ロールフィルムを重ねられた部分の後方で溶着切断し、 前記搬送ローラのニップを開放して、前記可動ローラの
    復帰力により、前記溶着切断手段によるフィルムの接合
    部を前記フィルムカートリッジの開口部付近まで後退さ
    せること、 を特徴とする自動封緘機における封緘用フィルムの初期
    化方法。
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JP6070399B2 (ja) * 2013-05-10 2017-02-01 ブラザー工業株式会社 包装装置

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