JPH06304896A - 封緘用フィルム及び同フィルムの切断位置検出装置 - Google Patents

封緘用フィルム及び同フィルムの切断位置検出装置

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JPH06304896A
JPH06304896A JP35433793A JP35433793A JPH06304896A JP H06304896 A JPH06304896 A JP H06304896A JP 35433793 A JP35433793 A JP 35433793A JP 35433793 A JP35433793 A JP 35433793A JP H06304896 A JPH06304896 A JP H06304896A
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JP
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film
cutting
sealing
voltage
welding
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JP35433793A
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Inventor
Mitsuo Nagaoka
満雄 長岡
Hirotomo Aoyama
宏知 青山
Takeshi Nakamura
雄 中村
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Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動封緘機用封緘フィルムの切断位置決め、
フィルム印刷等の簡易化を図り、信頼性の高い切断位置
検出を行う。 【構成】 フィルム供給部から繰り出され、表裏重ね合
わされた封緘用フィルムの溶着領域における透過光量を
光電変換するフォトセンサS2、その出力を電圧に変換
する電流電圧変換回路71、フィルムの切断位置決め用
マーク以外の重ね合わせ部分による出力電圧を所定時間
保持するサンプル電圧ホールド回路76、回路の出力す
るサンプルホールド値並びに切断位置決め用マークがあ
る部分による出力電圧値を入力して、その差分を検出す
る差分検出手段、これが出力する起動信号を取り込んで
フィルム切断位置を検出し、溶着切断指令を出力する制
御手段74備えた切断位置検出装置を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録紙や印刷物等の被
封緘物(以下、文書という)を被覆した表側フィルムと
裏側フィルムからなる封緘用フィルムの両サイドを溶着
し、また、所定長さごとに溶着切断して封緘する自動封
緘機の封緘用フィルム及びその封緘用フィルムの切断位
置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム供給部に備えた、ロール状の表
側フィルムと裏側フィルムの先端を接合してなる封緘用
フィルムを文書の移送と共に繰り出して搬送し、文書を
被覆した前記封緘用フィルムの両サイドを溶着し、か
つ、そのフィルムに設けた切断位置決め用マークを検出
して所定長さごとにそのフィルムを溶着切断して封緘す
る自動封緘機が既に提案されている。
【0003】このような自動封緘機においては、文書を
被覆した封緘用フィルムの両サイドを溶着するととも
に、そのフィルムを所定長さごとに、すなわち、文書の
直前と直後において、切断位置を正確に検出して溶着切
断をしなればならない。そのため、一般にレジマーク
(レジストレーションマーク)と呼ばれる切断位置決め
用マークを溶着切断領域と異なる位置において一方のフ
ィルムの幅方向端部に印刷して、このレジマークをフォ
トセンサで検出して、切断位置検出を行うようにしてい
た。
【0004】図23は、従来技術によるレジマーク検出
回路の構成図である。同図において、70は、発光素子
70aと受光素子70bからなる透過型のフォトセン
サ、71は受光素子70bで得られた電流を電圧に変換
する電流電圧変換回路(IV変換回路)、72はIV変
換回路71の出力を増幅する増幅回路、73はこの増幅
回路72の出力を比較入力側に入力すると共に、基準入
力側には、Vccを抵抗分割した基準レベル電圧を入力
する比較回路、74は増幅回路72からのレベル判定信
号と、比較回路73の出力信号を取り込んで演算処理す
るCPUである。
【0005】このように構成されたレジマーク検出回路
において、文書を被覆して表裏重ね合わされたフィルム
75が、フォトセンサ70の発光素子70aと受光素子
70bとの間を通過する時、レジマークがある場合と無
い場合とでは、透過光量に差が生じることになるから、
基準レベル電圧として、フィルムのレジマークがある部
分の透過光量に対応した電圧値を設定しておけば、比較
回路73においてレジマークを検出できることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回路では、基準レベル電圧を固定値としているの
で、フィルムの印刷濃度差異、印刷むら等によるフォト
センサの出力レベルの変動、及び、基準レベルの精度に
よる比較回路の出力レベルの変動に追従することができ
ず、レジマークの検出精度に問題があった。
【0007】また、封緘用フィルムに、前述したよう
に、フィルムの溶着切断領域と異なる位置にレジマーク
を別途印刷する場合は、フィルムの印刷パターンが複雑
になり、フィルム製造コストが高くなり、また、レジマ
ーク検出タイミングと溶着切断タイミングの調整を行う
ため、複雑な制御回路が必要となるという問題がある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、封緘用フィルムの切断位置決めの容易化、フィ
ルム印刷の単純化、切断後の封緘物の見栄え向上を図る
ことができ、さらに、フィルム搬送の安定性を向上しう
る自動封緘機の封緘用フィルムを提供すること、及び、
信頼性の高い切断位置検出を行うことができる切断位置
検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第一の発明は、表側フィルムと裏側フィルムのいず
れか一方に、所定長ごとにフィルムの全幅に亘る帯状の
透明な溶着切断領域を設けて、その溶着切断領域で切断
位置決め用マークを兼ねるとともに、前後の溶着切断領
域の間の被覆部に、所要位置の透明な宛名窓を残して、
透視不可能な印刷をしたことを特徴としている。
【0010】また、表裏フィルムの左右両端部の溶着領
域にツヤ消し印刷をしたことを特徴としている。
【0011】さらに、各溶着切断領域の間の被覆部又は
被覆部と溶着領域に、透視不可能なベタ印刷をベース印
刷として行い、その上に微小断続状パターンの印刷をし
たことを特徴としている。
【0012】そして、第二の発明は、フィルム供給部に
備えた表側フィルムと裏側フィルムの先端を接合してな
る封緘用フィルムを被封緘物の移送と共に繰り出して搬
送し、被封緘物を被覆した前記封緘用フィルムの両サイ
ドを溶着し、かつ、一方のフィルムに設けた切断位置決
め用マークを検出して所定長さごとにそのフィルムを溶
着切断して封緘する自動封緘機の封緘用フィルムの切断
位置検出装置において、フィルム供給部から繰り出さ
れ、表裏重ね合わされた前記封緘用フィルムの透過光量
を光電変換するフォトセンサと、このフォトセンサの出
力を電圧に変換する電流電圧変換手段と、この電流電圧
変換手段のフィルムの切断位置決め用マーク以外の重ね
合わせ部分による出力電圧を所定時間サンプルホールド
したサンプルホールド値及び重ね合わされた前記フィル
ムの切断位置決め用マークがある部分による出力電圧値
を入力して、その差分を検出する差分検出手段と、この
差分検出手段の出力である起動信号を取り込んでフィル
ム切断位置を検出し、溶着切断指令を出力する制御手段
とを備えたことを特徴としている。
【0013】
【作用】第一の発明においては、溶着切断は不透明な被
覆部の前後の透明な溶着切断領域の進行方向中央で行わ
れる。従って、宛名窓を除く部分は、不透明であるの
で、非封緘物の記載内容が秘密に保たれる。また、溶着
部にベタ印刷、網目印刷などのツヤ消し印刷をした場合
は、封緘物の左右両端の溶着領域に溶着によるシワが目
立たず、また、封緘物の前後両端部には、フィルムの透
明な接合部が形成される。従って、封緘物の前後両端部
の見栄えが向上する。また、表裏のフィルムの溶着領域
及び被覆部をベタ印刷されたベース印刷の上に微小断続
状パターンを印刷した場合は、搬送ローラに対するフィ
ルムの付着性が軽減されるので、搬送安定性が向上する
と共に、ジャム防止効果が得られる。
【0014】請求項4記載の発明においては、レジマー
クを検出するのとほぼ同時に、封緘用フィルムが溶着切
断領域で溶着切断される。従って、レジマーク検出タイ
ミングと溶着切断タイミング調整はメカ的に実現でき、
特別の回路が不要である。
【0015】また、第二の発明においては、フォトセン
サが、フィルム供給部から繰り出され、重ね合わされた
表裏フィルムの透過光量を光電変換して出力する。電流
電圧変換手段はフォトセンサの出力が電圧に変換する。
電流電圧変換手段のフィルムの切断位置決め用マーク以
外の重ね合わせ部分による出力電圧は、サンプル電圧ホ
ールド回路により所定時間保持される。差分検出手段
は、前記サンプルホールド値を、重ね合わされたフィル
ムの切断位置決め用マークがある部分による出力電圧値
と比較して、その差分が所定値の場合に出力する。制御
手段は、差分検出手段の出力信号を取り込んでフィルム
切断位置を検出し、溶着切断指令を出力する。換言する
と、フォトセンサからの出力を所定時間に亘ってサンプ
ルホールドし、そのサンプル電圧とレジマークのセンサ
出力とを比較する。所定差分が検出されると、レジマー
クとして検知し、切断位置の検出が行われる。従って、
フィルムの印刷濃度のばらつきや印刷むらがあっても、
信頼性の高い切断位置検出が行われる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例においては、フィルムの左右両端
の溶着にヒートローラを、またそのフィルムの所定長さ
ごとの溶着切断にヒートカッタを用いているが、これに
限定されるものではない。例えば、左右両端の溶着に高
周波照射手段を、また溶着切断に高周波照射手段と常温
切断手段との組合せを用いることもできる。
【0017】図1はトレイで整合された文書を移動し、
上下のロールフィルムから繰り出したフィルムで被覆
し、溶着(熱シール)し、溶着切断(ヒートカット)し
て封緘する自動封緘機の概略構成を、主として駆動系を
中心として示した模式図、図2は全体構成の具体例の断
面図である。
【0018】図2におけるAは、文書を排出する上流装
置である。上流装置Aは、例えば、ファクシミリ受信
機、複写機又はプリンタ等のその時点に用紙に記録して
一枚ずつ排出する画像形成装置、あるいは、堆積された
既製文書の中から指定された枚数までを連続的に排出す
る文書繰出し装置である。本発明に係る自動封緘機B
は、上流装置Aに接続して用いられる。
【0019】さて、自動封緘機Bは、図1に示すよう
に、概括的には、取込部B1 、上部排出部B2 、整合部
B3 、フィルム供給部B4 、封緘部B5 、及び下部排出
部B6からなっている。
【0020】前記取込部B1 は、上流装置Aから排出さ
れる文書Pを封緘機B内に取込むものであり、筐体1の
取込口に近接して設けられた取込ローラ2と、この取込
ローラを所定方向に回転させるモータICMと、取込ロ
ーラの下流側に設けられ、進行方向を切換える切換えゲ
ート3と、この切換えゲート3を上位と下位に回動させ
る駆動部、例えばソレノイドFLSOLとからなってい
る。取込部B1 には取込まれる文書の有無を検出するセ
ンサS1が設けてある。ソレノイドFLSOLは、通常
は消磁状態にあってゲート3を上位側に保持し、励磁さ
れるとゲート3を下位側に回動させる。また、封緘機に
設けてある操作部(図示せず)の非封緘指令入力スイッ
チを押した場合は、即時に励磁されてゲートを下位側に
回動させる。これに対して、非封緘指令入力スイッチを
押下しない場合は、上流装置Aから排出される文書が前
記センサS1により検知されたときに、その文書の前半
部程度が取込みローラ2を通過するまでの間、励磁され
てゲート3を下位側に回動させるようになっている。
【0021】取込ローラ2が取込む文書Pは、ゲートが
下位側にあるときは上部排出部B2を構成する上位排出
ローラ4を介して上排出トレイ5に載置され、上位側に
あるときは下流側の整合部B3 に取込まれるようになっ
ている。
【0022】取込ローラ2は回転軸方向に隔てられた複
数個のローラを有し、ゲート3は、取込ローラの各ロー
ラの間を回動する複数個の羽根を支軸に連結してなる櫛
歯状のものが用いられている。従って、取込ローラ2に
より整合部B3 側に取込中にゲート3が下位側に回動さ
れると、取込まれる文書が波状にコルゲートされるた
め、腰が強化されて、文書の飛翔性が向上される。
【0023】整合部B3 は、トレイ6、整合ローラ7、
ゲート8、クランパ9、トレイ移動手段10、ステープ
ラ11、及びステープラ移動手段12を有する。
【0024】トレイ6は、取込まれる文書を載置する載
置面と、その載置面の一側で起立して文書の幅方向の整
合基準面となる側壁とを有する。整合ローラ7は、ソレ
ノイドALSOLによりトレイ6の載置面に対して近接
した位置と、離間された位置との間を移動され、また、
モータALMにより一定方向に回転される。載置面に近
接した整合ローラ7はモータALMの回転により、取込
ローラ2からトレイ6上面に飛翔してきた文書を、トレ
イの側壁に向けて斜め送りするように設けられている。
【0025】ゲート8は、トレイ6の前端部の下側にお
ける支軸回りに回転して起伏自在に取付けてあり、その
支軸に掛け回したバネ(図示せず)により常に起立方向
に付勢してある。そして、トレイ6がホームポジション
(後退位置)にあるときは、ゲート8が起立して文書の
長手方向の整合基準面となり、そのトレイ上面を整合ロ
ーラ7により斜め送りされる文書の先端部を停止させ
て、全ての文書の先端を整合させる。
【0026】トレイ6の側壁には、トレイ上に一枚の文
書が整合されるたびに、その文書を前後においてトレイ
に挾圧保持するためのクランパ(紙押え手段)9が設け
てある。このクランパは、トレイ上面に対して接離する
押圧片9aと、その押圧片に接離動作をさせるソレノイ
ドPCSOLとからなっている。
【0027】トレイ移動手段10は、トレイ6を前後方
向(図1,2においては左右方向)に往復移動させるも
のであり、可逆モータTRM、前後のプーリ10a,1
0bに掛け回されたベルト10c、トレイ6をベルト1
0cに連結する連結片10d、トレイを所定角度で前後
方向に案内する案内軸10e及びトレイ6をその案内軸
に係合する係合片10fからなっており、モータTRM
が後述される制御部により制御駆動されて、トレイ6を
図2に実線で示す後退位置と、鎖線で示す前進位置との
間で往復移動させるようになっている。
【0028】ステープラ11は、トレイ6の側壁と反対
側に設けられ、そのトレイ上に積載され、整合ローラ7
及びゲート8により整合され、かつ、クランパ9により
押えられた文書Pを、ステープル指令を受けた場合に綴
じるためのものである。その構造自体は既知であるの
で、詳細な図示を省略してある。このステープラ11
も、また、モータSTM,前後のプーリ12a,12
b、ベルト12c、連結片12dからなる別の移動手段
12により前後に移動するようになっている。そして、
ステープラ11は、後退位置にあるトレイ6の前部にホ
ームポジションを有し(図1では、便宜的に後方に移動
して示されている。)、トレイ上で整合された文書の一
側前部を綴じる場合は、ホームポジションで綴じ動作を
し、また、文書の一側中央部及び/又は後部で綴じる場
合は、モータSTMにより後方に所定位置まで移動した
後、綴じ動作を行う。この場合、トレイ移動手段10も
同時にトレイを前進して、ステープラと相対移動するこ
とにより、トレイ上での整合と、綴じ込みに要する時間
の可及的短縮化及び装置の小型化が図られている。
【0029】整合部B2 の下流側には、フィルム供給部
B4 が設けられている。フィルム供給部B4 は、封緘用
フィルム13を装填したフィルムカートリッジ14を有
している。封緘用フィルム13は、図3にも示されてい
るように、第1巻芯15aと第2巻芯15bにそれぞれ
巻き取られたロールフィルムを用いる表側フィルム13
aと、裏側フィルム13bの先端を接合(13c)して
なっている。そして、カートリッジ14は、中央に開口
部14aを、その開口部の上下両側に下流方向に開口す
る半円筒状のロールフィルム収容部14b,14cをそ
れぞれ有して、図3、4に示すように、フィルム13は
カートリッジ14の開口面側から装填され、前記表側フ
ィルム13aの先端と裏側フィルム13bの先端の接合
部13cを開口部14aの中心に位置させた状態で、収
容部14b,14cの両端に形成された軸受部14d,
14eに巻芯15a,15bを支持させて回転自在に保
持される。
【0030】また、カートリッジ14は、その下端部に
形成してある係合突起14fを、図5にも明示されてい
るように、封緘機に取付けられたマウンタ16の下端部
に形成してある係止孔16aに係合させ、かつ、カート
リッジ14の上端部に形成してある係止突起14gを、
前記マウンタ16の上端部に形成してある係止突起16
bに係合して、着脱自在に装着される。図6はカートリ
ッジ14をマウンタ16に装着した状態を示す。
【0031】カートリッジ14には、図3に示すよう
に、上下のフィルム収容部14b,14cに対応して複
数本の固定ローラ17aが適宜の間隔をもって配設さ
れ、また、マウンタ16には、フィルムカートリッジの
開口部14aに対応する中央の開口16cの両側至近に
固定ローラ17bを有するほか、その両側において、図
示されていないばねにより上流方向に付勢された複数本
の可動ローラ17cが前記各固定ローラ17aの間に遠
近移動可能に配置されている。これらの固定ローラ17
a,17b及び可動ローラ17cによりカートリッジ内
のフィルムに緩衝作用と緊張作用を与えるテンション機
構17が構成されている。これにより、フィルム13を
装填したカートリッジ14をマウンタ16に取付ける
と、封緘用フィルム13は、トレイ6の前進移動により
移送される文書の移送路を直交遮断するように張設され
る。
【0032】また、マウンタ16の可動ローラ17cの
開口16aと反対側にも、フィルムカートリッジの両フ
ィルム13a,13bに最も近い側の固定ローラ17a
に対応する固定ローラ17dが設けてある。これによ
り、フィルムを装填したフィルムカートリッジ14をマ
ウンタに装着した時は、図7(b)に示すように、この
対向する固定ローラ17aと17dの間にフィルム13
が挾持されて、前進するトレイ6又は後述される搬送ロ
ーラ18から下流方向の力を受けた場合は円滑にフィル
ムを繰り出すが、図7(a)に示すように、トレイ又は
搬送ローラからの力が解除された時にテンション機構1
7からフィルム13にかかるバックテンションによって
容易に引き出されることがないようにしてある。なお、
図7(a)はフィルム供給の初期状態を示しており、テ
ンション機構17によりフィルム弛みが吸収されてい
る。また、(b)は封緘動作中の状態を示しており、フ
ィルムが緊張されている。
【0033】マウンタ16は、図5に明示されているよ
うに、後述されるドロワ31に固定されたカートリッジ
保持部材23に昇降自在に支持されている。カートリッ
ジ保持部材23は、フィルムカートリッジ14をこれに
装填されたフィルムが文書移送路を遮断する位置、すな
わち封緘位置と、カートリッジが文書移送路から下方に
退避した位置、すなわち非封緘位置との間で上下動可能
な長さを持っており、封緘機内の上部から下部まで延長
して、両側に対向して開口するガイド溝24を備えた枠
材25を有し、また、マウンタ16は、両側面に前記ガ
イド溝24内に嵌合されて転動するガイドコロ26を有
している。そして、ドロワ31に設けられたカートリッ
ジ移動手段であるモータFCMの回転軸とカートリッジ
保持部材23の下部と上部に設けられたプーリ27間に
ワイヤ28が掛け回され、そのワイヤに連結片29を介
して前記マウンタ16が連結されている。これにより、
モータFCMの回転制御により、カートリッジ14は、
図2に実線で示されているように、カートリッジの開口
部14aの中心がトレイ6による文書搬送路と合致する
封緘位置(図6もこの時の位置を示している。)と、図
2に鎖線で示されているように、カートリッジ14が文
書搬送路の下方に退避する非封緘位置との間を昇降され
るようになっている。
【0034】フィルム供給部B4 の下流側には、封緘部
B5 が設けてある。この封緘部は、文書をその上下面か
ら被覆したフィルム13を挟持して搬送する搬送ローラ
18と、フィルム13を所定長(文書を包み込むに足る
長さ)ごとにヒートカット)するためのヒートカッタ1
9と、文書を表裏両面から被覆したフィルム13の両サ
イドを熱シールするためのヒートローラ20とからな
る。
【0035】封緘部の下流側に排出部B6 を有する。排
出部B6 は、前記ヒートカッタ19よるヒートカットと
ヒートローラ20による熱シールにより形成される封緘
物SMを筐体1の外に排出するための排出ローラ21
と、排出される封緘物を堆積する下排出トレイ22とか
らなっている。
【0036】そして、搬送ローラ18、ヒートローラ2
0及び排出ローラ21には、これらを所定方向に回転さ
せるための共通の搬送モータMMが接続され、駆動ロー
ラと従動ローラからなる搬送ローラ18には、これらを
搬送面に対して開閉させるためのニップ駆動手段、例え
ばモータTAMとカム及びカロフォロワ(いずれも図示
せず)が連結され、ヒートカッタ19には、これを構成
する切断刃19aと台座19bを相互に接近押圧させる
ための駆動部、例えばモータHCMとカム及びカロフォ
ロワ(いずれも図示せず)が連結され、さらに、ヒート
ローラ20を搬送面に対して接離させるための駆動部、
例えばモータHRMとカム及びカムフォロワ(いずれも
図示せず)が連結されている。ヒートカッタの切断刃1
9a内にはフィルム13を溶融しうる温度で発熱するヒ
ータHCが内蔵され、また、ヒートローラ20の加熱ロ
ーラ20a内にもフィルムを溶着しうる温度に発熱する
ヒータHRが内蔵されている。
【0037】上記自動封緘機Bには、上記取込部B1 の
センサS1の他に、少なくとも2個のセンサS2 ,S3
が設けてある。センサS2 は、後述されるように、フォ
トセンサを用いており、フィルムの先端検知と、フィル
ムに設けてある後述の切断位置検出用マークの検出を兼
ね、搬送ローラ18とヒートカッタ19の間に設けられ
て、フィルム供給部B4 からフィルム13が搬送ローラ
18により繰出され始めたことを検出することができ
る。さらに、センサS3 は、搬送されたフィルム及び文
書が封緘部B5 を通過したことを検出するためのもので
あり、排出ローラ21の至近に設けてある。
【0038】本実施例の自動封緘機では、図8に示すよ
うに、上記上流装置Aと、各センサS1 〜S3 とがイン
タフェース回路100に、また、それぞれ駆動手段であ
るモータICM,ALM,STM,TRM,FCM,M
M,TAM,HCM,HRM、ソレノイドFLSOL,
ALSOL,PCSOL、ヒータHC,HRが、これら
をそれぞれ駆動するための駆動回路(図示省略)を介し
て、前記インタフェース回路100に接続され、インタ
フェース回路は中央演算制御部CPU、記憶部ROM、
RAMからなるマイクロコンピュータ200に接続して
ある。CPUは、機能実現手段として、前記取込部B1
のゲート3の取込方向を指定する取込制御手段201、
整合ローラ7の昇降タイミング及び回転を制御する整合
制御手段202、ステープラ11の動作及びステープラ
移動手段12を制御するステープラ制御手段203、ト
レイ移動手段10を制御するトレイ制御手段204、前
記搬送ローラ18、ヒートローラ20及び排出ローラ2
1に共通の搬送モータMMを制御する搬送制御手段20
5、モータTAMによる搬送ローラのニップ開閉制御を
通してフィルム供給を制御するフィルム供給制御手段2
06、フィルム供給部のカートリッジ移動手段FCMを
制御する退避制御手段207、ヒートカッタ19の開閉
駆動部HCMを制御するためのヒートカッタ制御手段2
08、ヒートローラ20の開閉駆動部HRMを制御する
ためのヒートローラ制御手段209、ジャム検出手段2
10及びフィルム残少検知手段211を有している。
【0039】ジャム検出手段210は、センサS2 から
のフィルム先端検知信号入力時点から所定時間内にセン
サS3 から封緘物終端検知信号を入力しない時にジャム
発生と判断してジャム検出信号を出力する。
【0040】図9に示すように、前記封緘用フィルム1
3の表面用ロールフィルム(表側フィルム)13aに
は、所定長さごとに透明な宛名窓131と、フィルムの
全幅方向に延びる帯状の透明部分で構成された切断位置
検出用マーク(以下、単にレジマークという)132と
が設けられ、表側フィルム13aの両サイドには、レジ
マーク132の部分を除いて、全長に渡ってこのフィル
ムで被覆された文書の記録内容が外部から見えない程度
の所定の濃度(光透過度)d1をもって印刷され、巻芯
15aに対する巻き始め側の所定の長さにおける少なく
ともセンサS2 対応する側のサイド、換言すると、消耗
により表側フィルム13aの残余長さが、あと数枚の封
緘物分の長さになった時の一方サイドには、それ以前の
濃度d1よりも濃い濃度d2で印刷されている。なお、
裏面用ロールフィルム(裏側フィルム)13bは、その
全面が濃度d1で印刷されているものが用いられる。
【0041】これにより、搬送ローラ18とヒートカッ
タ19の間におけるフィルムの有無、レジマークの有無
及びフィルム残少の有無により、図10に示すように、
センサS2 の受光素子から明確に異なる出力レベルL1
〜L4が得られる。L1はフィルムのない時、L2は表
側フィルム13aと裏側フィルム13bがあって、表側
フィルムのレジマークを検出した時、L3は表裏のフィ
ルムがあって、表側フィルムのレジマークを検出しない
時、及びL4はフィルムが残少となった時のそれぞれの
出力レベルである。
【0042】従って、ヒートカッタ制御手段208は、
センサS2 の出力レベルがL2の時にヒートカッタ開閉
用モータHCMを駆動させるようになっている。また、
フィルム残少検知手段211は、センサS2 の出力レベ
ルがL4の時に残少検知信号を出力するようになってい
る。
【0043】また、インタフェース回路100には、さ
らに、後述のようにドロワ31を引出す際に扉を開放し
た時に開放検知信号を出力する扉開放検知器S4 と、表
示部300とが接続されている。CPUは、フィルム残
少検知手段211からの残少検知信号に基づき、表示部
300にフィルム残少を表示してオペレータにフィルム
切れを予告する。また、CPUはジャム検出手段210
からのジャム検出信号に基づき表示部300にその旨を
表示させるようになっている。
【0044】続いて、上記の構成による動作を、図11
ないし図19を参照して説明する。今、封緘機が封緘指
令信号を入力した場合の動作を説明する。図11は、上
流装置Aから封緘機Bに一枚の文書を取込む時から整合
する時までのタイムチャート、図12は文書綴込み時の
タイムチャート、図13は封緘部における封緘動作のタ
イムチャートである。図14ないし図18は各段階の作
動状態を示す要部断面図である。
【0045】図14は初期状態を示している。トレイ6
は後退位置にあり、搬送ローラ18、ヒートカッタ19
を構成する刃19aと台座19b及びヒートローラ20
はいずれも開放状態にある。また、通常は封緘モードに
あるので、退避制御手段207はカートリッジ14を封
緘位置に保持している。始動されると、まず、上流装
置Aからの文書Pの取込、取込んだ文書の整合、ヒ
ートカッタ19及びヒートローラ20のウォームアップ
が行われる。
【0046】文書の取込過程においては、取込制御手段
201及び整合制御手段202が稼動して、図11に示
すように、取込モータICMを回転させ、上流装置から
排出される文書をゲート3により整合部B3 方向に取込
む。センサS1 が文書の先端を検知すると、ソレノイド
FLSOLを所定時間励磁させて、ゲート3を下位側に
回動させるので、その文書はコルゲートを形成されなが
らトレイ6上に飛翔して載置される。
【0047】そして、センサS1が文書の先端を検知し
てから所定時間後に整合モータALMを回転させ、整合
の準備をするとともに、センサS1が文書の後端を検知
した後に整合ローラ7をトレイ上面方向に下降させて、
トレイ上に載置された文書を斜め送りして整合させる。
整合ローラの上昇復帰前にクランパ9aを下降させ、整
合された文書をトレイに押える。この文書の取込・整合
は、上流装置Aから所定枚数の文書が排出され尽くすま
で、各文書が排出されるたびに行われる。
【0048】所定枚数の文書の取込整合を終了すると、
図12に示すようにクランパ9aで押えた後、ステープ
ラ制御手段203が稼動する。ステープラ制御手段20
3は、文書に対する綴じ込み指定位置に応じて、文書の
一側の前部のみ、後部のみ又は双方において綴じ込みを
行う。一例を説明すると、前部を綴じる場合は、モータ
STMによりステープラ11を若干後方に移動して停止
し、ステープラ11を駆動させて綴じ込む。後部も綴じ
る場合は、トレイ制御手段204も稼動して、モータT
RMを回転させ始めてトレイ6を前進させ、ステープラ
11とトレイ6の相対移動により所定位置に達したとき
に両者を停止して、ステープラ11を駆動し、後部の綴
じ込みを行う。所定の綴じ込みを終了した後は、モータ
STMを逆転させてステープラをホームシポジションで
ある前方位置に復帰させる。
【0049】また、所定の綴じ込みを終了した時は、図
13に示すようにトレイ制御手段204がトレイモータ
TRMを正転させて、トレイ6を前進させて文書の封緘
部方向の搬送を開始する。トレイ6は、その上の文書P
をクランパにより整合状態に保持したまま、図15に示
すように、ゲート8を倒しながら前進し、その文書を下
流側のフィルム供給部B4 に搬送する。
【0050】トレイ6はその前端部をフィルムカートリ
ッジ14の開口部14aの中心に前進させて、フィルム
13の表面側フィルム13aと裏面側フィルム13bの
接合部を前記開口部の中心に合致させて、テンション機
構17で軽くたぐられて緊張状態で待機しているフィル
ム13を下流方向に押し進め、図15のように、そのフ
ィルム13を繰り出して、そのフィルムで文書の前部の
表裏面を被覆させた状態で、そのフィルムと文書の前部
を離間状態にある搬送ローラ18の間まで移送して、前
進位置で停止する。
【0051】この状態で、フィルム供給制御手段206
が稼動して、ニップ駆動手段TAMを介して開放してい
た搬送ローラ18を図16に示すように閉じて、フィル
ムと文書を挾持すると同時に、クランパ9を開放させた
後、トレイ制御手段204が再びトレイ6をゲート8が
起立しない中間位置まで復帰させる。その後、搬送制御
手段205は、トレイの後退開始とほぼ同時に搬送モー
タMMを回転させ、搬送ローラ18を回転させて、フィ
ルムと文書を搬送する。これに続き、先にウォームアッ
プをしていたヒートローラ制御手段209がヒートロー
ラ20の加圧ローラ20aと加熱ローラ20bを閉じ
て、搬送されてくるフィルムの両サイドを連続的に熱シ
ールする。
【0052】そして、その搬送される文書Pの後端がゲ
ート8を通過した時点で、図17に示すように、トレイ
6を後退位置まで完全復帰させる。その時点で、ゲート
8は図示しない復帰ばねの作用により復帰し、起立状態
に戻る。これにより、トレイ6上には、次の文書Pの取
込が可能な状態となる。
【0053】センサS2 は、搬送ローラ18により下流
側に搬送されるフィルム13の一方のサイドの光透過度
を検出して、その出力電圧をインタフェース100を介
して制御部200に与えており、制御部はフィルムの有
無、レジマーク132の有無及びフィルム残少の有無を
監視している。
【0054】そして、図13に戻って、センサS2 がフ
ィルムのレジマーク132を検出したことに基づいて先
ず、搬送制御手段205が搬送モータMMの回転を止
め、また、ヒートローラ制御手段209が停止されてい
るフィルムのヒートローラとの接触継続による過熱収縮
を防止するため、ヒートローラ20を開放し、引続き、
ヒートカット制御手段208が、図13に示すように、
ヒートカッタ19の切断刃19aと台座19bを閉じ
て、そのレジマーク132でフィルム13をヒートカッ
トする。
【0055】ヒートカット後に、フィルム供給制御手段
206がニップ駆動手段TAMを介してそれまで閉じて
いた搬送ローラ18を開放させた後、搬送モータMMを
再度回転させるとともに、ヒートローラ20を再び閉じ
て、ヒートカット時点にヒートカッタとヒートローラと
の間のフィルムの両サイドの未シール部分をシールす
る。
【0056】これにより、ヒートカッタ19の下流側
に、図19に示すような、両サイドが熱シール(13
3)され、前後がレジマーク132の部分においてヒー
トカット(134)され、表面に宛名窓131を有する
フィルム袋の中に文書Pを封緘した封緘物SMが得られ
る。封緘物SMは下部排出部B6 の排出ローラ21によ
り下排出トレイ22に排出される。
【0057】図18に示すように、ヒートカットされた
フィルム13のヒートカッタ19よりも上流側の表側フ
ィルム13aと裏側フィルム13bとは、その先端部が
ヒートカッタ19で熱融着されており、フィルム供給部
に設けてあるテンション付与機構17によりバックテン
ションが掛けられるので、元位置に復帰する。
【0058】上流装置A又は封緘機Bに設けてある非封
緘指令入力スイッチ(図示せず)が、上流装置からの所
定枚数の文書の排出を終了する前に操作されて、制御部
CPUに非封緘指令が入力すると、退避制御手段207
がモータFCMに正転駆動信号を与えて、これを回転さ
せ、マウンタ16を介してカートリッジ14を図2に鎖
線で示す退避位置まで下降させる。従って、取込部B1
により整合部B3 に取込まれて整合された一まとまりの
文書は、ステープラ11により綴じられた後、トレイ6
の前進により搬送ローラ18の間に移送され、搬送ロー
ラが閉じられると同時に回転されてその文書はヒートカ
ッタ19及び離間状態のヒートローラ20の間を経て、
排出ローラ21により排出トレイ22上に排出される。
なお、非封緘指令が入力されたときは、ヒートローラは
加熱を停止される。
【0059】さて、上記フィルムカートリッジ14、搬
送ローラ18、ヒートカッタ19、ヒートローラ20
は、図2に示すように、ドロワ31にユニット化されて
いる。排出ローラ21を同様にドロワ31に取付けても
よい。
【0060】このドロワ31の前面部及び底面部にはガ
イドコロ32が設けられており、このガイドコロ31
は、図2において鉛直方向に延長するように筐体1側に
設けられたガイドレール33に嵌合されている。そし
て、ドロワ31の手前側には把手34が設けられてお
り、この把手34を引っ張ると、ガイドコロ31がガイ
ドレール33内を転動してドロワ31が手前側に引き出
されるようになっている。
【0061】図20は、上記自動封緘機で用いる第一の
発明の実施例に係るフィルムの展開図であり、13aは
表側フィルム、13bは裏側フィルムを示す。本実施例
に係る封緘用フィルムのうち表側フィルム13aは、左
右両端部に溶着領域133aを有し、所定長ごとに帯状
の溶着切断領域132aを有し、各溶着切断領域の間に
被覆部135aを有する。被覆部135aには、所定位
置において透明な宛先窓131が設けられている。そし
て、被覆部135aは、宛名窓131を除く部分に、中
に封緘される文書の記載内容が透視できないパターンで
印刷されている。また、好ましい実施例では、溶着領域
133aはツヤ消し印刷、例えば、全ベタのパターンで
印刷されている。さらに、本発明の好ましい実施例で
は、被覆部135aは、図21に例示するように、ベー
スフイルム13Aの上面に透視不可能にするためのベー
ス印刷(又はベース塗装、本明細書において全て同じ)
としてベタ印刷13Bを行い、その上に一例として網
目、砂目、万線、その他、地紋風の微小断続状パターン
13Cが印刷(又は塗装、本明細書において全て同じ)
されている。溶着領域133aにも同様にベース印刷と
微小断続状パターンで印刷しても良い。溶着切断領域1
32aは、印刷をされずに透明とされている。透明とす
ることにより、上記レジマークをも兼ねさせてある。
【0062】また、裏側フィルム13bは、左右両側の
端縁に全長に亘って連続する溶着領域133bを有し、
溶着領域の間に全長に亘って連続する被覆部135bを
有する。そして、表側フィルム14aと同様に、裏側フ
ィルム13bの溶着領域133bは全ベタ印刷又はベタ
のベース印刷の上に微小断続状パターンを印刷され、被
覆部135bはベース印刷の上に微小断続状パターンを
印刷されている。
【0063】上述のように、封緘用フィルムを構成する
表側フィルムと裏側フィルムのいずれか一方に、所定長
ごとにフィルムの全幅に亘る透明な溶着切断領域を設
け、その溶着切断領域でレジマークを兼ねており、各溶
着切断領域の間に宛名窓を除く領域に不透明な被覆部を
設けたので、レジマークを検出するとほぼ同時に溶着切
断手段が動作して溶着切断する。従って、レジマーク検
出回路によるレジマーク検出タイミングから溶着切断手
段による動作タイミングの間に調節が不要であるので、
レジマーク検出回路及び制御回路に複雑な構成を必要と
しない。また、被覆部は透視可能であるので、被封緘物
の記録内容が他人に見られることを防止されるため、秘
密が保持される。また、フィルムの溶着領域にツヤ消し
印刷をした場合は、ヒートローラにより熱シールされる
際に若干発生するシワが目立たない効果がある。さら
に、少なくとも被覆部、好ましくは被覆部と溶着領域に
微小断続状パターンで印刷された場合は、搬送ローラに
対するフィルムの付着率が軽減されるので、フィルム又
は封緘物の搬送安定性が向上し、ジャム発生率が低下す
る。
【0064】図22は、本発明の実施例に係るレジマー
ク検出回路(フィルム切断位置検出装置)の構成図、図
23はその各部のタイムチャートである。なお、図22
において、従来例の図24と同一部材には同一符号を付
すに止どめ、その説明は重複しないように省略する。
【0065】レジマーク検出回路は、本実施例において
は、増幅回路72と、比較回路(差分検出手段)73の
基準入力側との間に、後段のサンプル電圧レベルを調整
するゲイン調整回路75と、サンプル電圧ホールド回路
76を設けたものである。なお、ゲイン調整回路75と
サンプル電圧ホールド回路76の間には、CPU74か
らのサンプリングホールド指示信号により開く第1の
ゲート77が設けられており、また、サンプル電圧ホー
ルド回路76とアース間には、ディスチャージ指示信号
により回路中のホールド電荷をディスチャージさせる
べく開く第2のゲート78が設けられている。
【0066】このような構成において、本発明において
は、フォトセンサS2 からの出力を所定時間に亘ってサ
ンプル電圧としてチャージ(ホールド)しておき、その
サンプルホールド値を比較回路73の基準入力側に入力
し、レジマーク132aのセンサ出力を比較入力側に入
力して、その差分を比較検知するようにしたものであ
る。
【0067】なお、図21において、上記,以外
に、,は重ね合わされた状態でフォトセンサS2 を
通過する表側フィルム13a、裏側フィルム13bを示
す。また、は増幅回路72の出力であるセンサ出力、
はサンプル電圧ホールド回路76の出力であるサンプ
ル信号(サンプルホールド値)、は比較回路73の出
力である起動信号をそれぞれ示す。
【0068】次に図23に基づいて詳細な動作説明を行
う。 (1)t0 において、フィルムの搬送がスタートする。
この状態ではフォトセンサS2 はオンとなっている。 (2)t1 において、フィルムの先端を検知する(表面
フィルム13aは透明、裏面フィルム13bは全ベ
タ)。 (3)t2 において、表裏フィルムが重なっていること
をレベル判定信号の取り込みにより、CPUは認識す
る。そこで、CPUはディスチャージ指示信号を出力
し、第2のゲート78をオンして、サンプル電圧ホール
ド回路76をアースに落とし、サンプル電圧を0Vにデ
ィスチャージする。
【0069】(4)T1 時間経過後のt3 において、C
PUはディスチャージ指示信号をオフし、サンプリン
グホールド指示信号をオンとすると、2枚全ベタのフ
ィルムのセンサ出力がサンプル電圧として保持される
(印刷むらや位置ずれがあっても、T2 時間内で最高出
力が保持される)。 (5)次のレジマーク132aが来る前のt4 におい
て、をオフする。 (6)レジマーク132aを検出したt5 において、サ
ンプル電圧とセンサ出力電圧が比較され、その結果に基
づいて起動信号が比較回路73より出力される。CP
Uはこれを溶着切断動作の起動信号(割り込み)として
認識し、その処理を行うために制御する。 (7)もし所定時間経過しても(T4 )、起動信号が
ない場合は、レジマークが検出できなかったものとし
て、強制的にフィルムをヒートカッタ19でカットし、
装置エラーとする。
【0070】
【発明の効果】第一の発明によれば、表裏いずれか一方
のフィルムに帯状の透明な溶着切断領域を設け、その溶
着切断領域でレジマークを兼ねるようにし、各溶着切断
領域の間の被覆部を所定位置に設けた透明な宛名窓を除
き、透視不可能に印刷したので、切断位置決めが容易に
できると共に、フィルムに対する印刷制御が非常に簡単
になる。また、溶着切断領域でレジマークを兼ねたの
で、溶着切断領域とは別に専用の切断位置決め用マーク
を印刷する必要がなくなり、切断位置決めの容易化とフ
ィルム印刷パターンの単純化が実現される。さらに、表
裏のフィルムの被覆部に透視不可能な印刷をしてあるの
で、封緘された文書は、宛名を除き、見えないので、文
書が所定宛先へ渡されることが可能で、しかも、その文
書の情報の秘密が保たれる。
【0071】また、溶着領域にツヤ消し印刷をした場合
は、封緘物の左右両端の溶着部に発生することがあるシ
ワが目立たず、封緘物の前後両端部にフィルムの透明な
接合部が形成されるので、封緘物の見栄えが向上する。
【0072】さらに、溶着領域と被覆部を微小断続状パ
ターンで印刷した場合は、搬送ローラに対するフィルム
の付着性が軽減され、フィルム搬送の安定性が向上し、
ジャム防止の効果が得られる。
【0073】また、第二の発明によれば、フォトセンサ
からの出力を所定時間に亘ってサンプルホールドし、そ
のサンプル電圧とレジマークのセンサ出力とを比較する
ようにしたので、フィルムの印刷濃度のばらつきや印刷
むらがあっても、信頼性の高い切断位置検出が行われ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動封緘機の主として駆
動系を示す模式図である。
【図2】同封緘機の具体的構成を示す断面図である。
【図3】封緘用フィルムとフィルムカートリッジの斜視
図である。
【図4】フィルムとフィルムカートリッジとマウンタの
位置関係及び装着関係を示す要部断面図である。
【図5】フィルムカートリッジとマウンタとカートリッ
ジ保持部材を示す分解斜視図である。
【図6】フィルムカートリッジをマウンタに装着した状
態を示す斜視図である。
【図7】初期状態及び封緘動作中のテンション機構の作
用とフィルムの状態を示す断面図である。
【図8】同封緘機の制御系を示すブロック図である。
【図9】封緘用フィルムの一例及び検出位置を示す斜視
図である。
【図10】同じく検知原理を説明する説明図である。
【図11】取込部の動作を説明するタイムチャートであ
る。
【図12】ステープラの動作を説明するタイムチャート
である。
【図13】封緘部の動作を説明するタイムチャートであ
る。
【図14】本発明に係る封緘機の初期状態を示す要部断
面図である。
【図15】同じくフィルム繰出し工程を示す断面図であ
る。
【図16】フィルム及び文書の挾持工程を示す断面図で
ある。
【図17】トレイの後退工程及びフィルムと文書の搬送
工程を示す断面図である。
【図18】ヒートカットの工程を示す断面図である。
【図19】完成した封緘物の斜視図である。
【図20】本発明の実施例に係る封緘用フィルムの展開
図である。
【図21】他の実施例に係るフィルムの被覆部の断面図
である。
【図22】本発明の実施例に係るレジマーク検出回路の
構成図である。
【図23】図21に示す回路の各部の信号のタイムチャ
ートである。
【図24】従来例に係るレジマーク検出回路の構成図で
ある。
【符号の説明】
B 自動封緘機 B1 取込部 B3 整合部 6 トレイ 7 整合ローラ 8 ゲート 9 クランパ 10 トレイ移動手段 B4 フィルム供給部 14 フィルムカートリッジ B5 封緘部 18 搬送ローラ 19 ヒートカッタ 20 ヒートローラ S2 フォトセンサ 71 電流電圧変換回路 73 比較回路(差分検出手段) 74 CPU(制御手段) 76 サンプル電圧ホールド回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 65/74 7639−4F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム供給部に備えたロール状の表側
    フィルムと裏側フィルムの先端を接合してなる封緘用フ
    ィルムを被封緘物の移送と共に繰り出して搬送し、被封
    緘物を被覆した前記表側フィルムと裏側フィルムの両サ
    イドを溶着するともに、一方のフィルムに設けた切断位
    置決め用マークを検出して所定長さごとに両フィルムを
    溶着切断して封緘する自動封緘機の封緘用フィルムであ
    って、 前記表側フィルムと裏側フィルムのどちらか一方に、そ
    の所定長ごとにフィルムの全幅に亘る帯状の透明な溶着
    切断領域を設けて、その溶着切断領域で切断位置決め用
    マークを兼ねるとともに、各溶着切断領域の間の被覆部
    には、所要位置に設けた透明な宛名窓を残して、透視不
    可能な印刷をしたことを特徴とする自動封緘機の封緘用
    フィルム。
  2. 【請求項2】 表裏フィルムの左右両端部の溶着領域に
    非不透明化印刷をしたことを特徴とする請求項1記載の
    自動封緘機の封緘用フィルム。
  3. 【請求項3】 各溶着切断領域の間の被覆部に、透視不
    可能なベタ印刷をベース印刷として行い、そのベース印
    刷の上に微小断続状パターン印刷をしたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の自動封緘機の封緘用フィルム。
  4. 【請求項4】 フィルム供給部に備えたロール状の表側
    フィルムと裏側フィルムの先端を接合してなる封緘用フ
    ィルムを被封緘物の移送と共に繰り出して搬送し、被封
    緘物を被覆した前記封緘用フィルムの両サイドを溶着す
    るとともに、そのフィルムに設けた切断位置決め用マー
    クを検出して所定長さごとにそのフィルムを溶着切断し
    て封緘する自動封緘機の封緘用フィルムの切断位置検出
    装置であって、 フィルム供給部から繰り出され、表裏重ね合わされた前
    記封緘用フィルムの溶着領域における透過光量を光電変
    換するフォトセンサと、このフォトセンサの出力を電圧
    に変換する電流電圧変換手段と、この電流電圧変換手段
    のフィルムの切断位置決め用マーク以外の重ね合わせ部
    分による出力電圧を所定時間保持するサンプル電圧ホー
    ルド回路と、このサンプル電圧ホールド回路の出力する
    サンプルホールド値及び重ね合わされた前記フィルムの
    切断位置決め用マークがある部分による出力電圧値を入
    力して、その差分を検出する差分検出手段と、この差分
    検出手段の出力である起動信号を取り込んでフィルム切
    断位置を検出し、溶着切断指令を出力する制御手段とを
    有することを特徴とする自動封緘機の封緘用フィルムの
    切断位置検出装置。
JP35433793A 1993-02-26 1993-12-28 封緘用フィルム及び同フィルムの切断位置検出装置 Pending JPH06304896A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008018998A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Kawashima Packaging Mach Ltd 自動感度調整機能付き包装紙レジマーク検出装置
JP2009093028A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Ricoh Co Ltd 画像シートの製造方法、シート材切断装置及び画像形成装置
CN105150254A (zh) * 2015-08-22 2015-12-16 莆田市坚强缝制设备有限公司 电脑热切机

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