JPH07190144A - ダンパの製造方法 - Google Patents

ダンパの製造方法

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JPH07190144A
JPH07190144A JP34604293A JP34604293A JPH07190144A JP H07190144 A JPH07190144 A JP H07190144A JP 34604293 A JP34604293 A JP 34604293A JP 34604293 A JP34604293 A JP 34604293A JP H07190144 A JPH07190144 A JP H07190144A
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JP
Japan
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outer peripheral
sleeve
elastomer member
mass body
peripheral side
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Withdrawn
Application number
JP34604293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kametaka
健一 亀高
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N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブ10側と環状質量体20の対向面が外周
側へ湾曲した球面状をなし、この対向面間にエラストマ
ー部材30を加硫成形・接着したダンパにおいて、この
エラストマー部材30に予圧縮を与えて耐久性を向上さ
せる。 【構成】 内周面が球面状凹面21に形成された環状質
量体20とその内周側に同心的に配置され外周側へ球面
状に湾曲した形状のスリーブ13との間にエラストマー
部材30を加硫成形・接着し、スリーブ13に外周側へ
の湾曲変形を加えながらこのスリーブ13とハブ10の
外周面を圧入嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランクシ
ャフトに発生する捩り振動及び曲げ振動を吸収するダン
パ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの駆動は、吸気、圧縮、爆発
(膨張)及び排気の各行程を繰り返しながら行われ、ピ
ストンの往復運動をクランクシャフトで回転運動に変換
しているため、このクランクシャフトには、回転に伴っ
て、捩り振動(回転方向の振動)が生じる。そして、こ
のような振動を有効に吸収するために、エンジンのクラ
ンク室から突出したクランクシャフトの軸端には、図6
に示すようなダンパが装着される。このダンパは、基本
的には、クランクシャフトの軸端に取り付けられるハブ
1と、このハブ1に近接配置された環状質量体2とを、
エラストマー部材3を介して弾性的に連結した構造を有
し、環状質量体2とエラストマー部材3からなる共振系
が、ハブ1を介して入力されるクランクシャフトの捩り
振動の振動変位の位相と逆の位相で共振することによっ
て、顕著な動的吸振効果を発揮するものである。
【0003】クランクシャフトには、エンジンの爆発
(膨張)行程において、シリンダ内をピストンが下死点
へ向けて押し下げられる過程でクランクを下方へ押圧す
ることによる曲げ振動も発生し、これによって、クラン
クシャフトの軸端は、その軸心上の一点を中心とする円
弧を描くように振動変位(こじり振動)される。そして
このような振動を低減するため、上記ダンパは、ハブ1
と環状質量体2の対向面1a,2aが球面状に形成され
ており、環状質量体2とエラストマー部材3からなる共
振系が、円周方向及び球面方向に自由度を有することに
よって、回転中にクランクシャフトに生じる曲げ振動に
対しても振動低減効果を発揮するようになっている(例
えば実開平4−111941号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
ハブ1と環状質量体2の対向面1a,2aが球面状に形
成されたダンパの場合、この対向面1a,2a間にエラ
ストマー部材3を加硫接着したものではエラストマー部
材3に予圧縮を与えることができない。したがってエラ
ストマー部材3に予圧縮を与えてその耐久性を向上させ
るには、エラストマー部材3を前記対向面1a,2a間
に圧入嵌合することによって製作せざるを得ず、このよ
うな嵌合型のダンパは、振動の振幅が大きくなると、エ
ラストマー部材3の圧接面にスリップを生じてしまうこ
とがある。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、ハブ側と
環状質量体の対向面が外周側へ湾曲した球面状をなし、
この対向面間にエラストマー部材を加硫成形・接着した
ダンパにおいて、このエラストマー部材に予圧縮を与え
て耐久性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るダンパの製造方法は、内周面が球面状凹面
に形成された環状質量体とその内周側に同心的に配置さ
れ外周側へ球面状に湾曲した形状のスリーブとの間にエ
ラストマー部材を加硫成形・接着してから、前記スリー
ブに外周側への湾曲変形を加えながらこのスリーブとハ
ブの外周面を圧入嵌合するものである。
【0007】
【作用】上記構成によると、環状質量体の内周の球面状
凹面と、その内周側に同心的に配置された球面状スリー
ブとの間にエラストマー部材を加硫成形・接着した後、
球面状スリーブを外周側へ膨出するような変形を与える
ことによって、その外周のエラストマー部材が外周側へ
向けて圧縮される。このため、この変形状態でスリーブ
をハブの外周面に嵌着することによってエラストマー部
材に予圧縮を与えたダンパが得られる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の製造方法によっ
て製造されたダンパを軸心を通る平面で切断して示す半
裁断面図で、すなわちこのダンパは、内周に形成された
円筒状のボス部11において図示されていないエンジン
のクランクシャフトの軸端に固定されるハブ10と、こ
のハブ10の外周筒状部12の外周面に嵌着されたスリ
ーブ13と、このスリーブ13の外周側に同心的に配置
された環状質量体20と、スリーブ13と環状質量体2
0との間に加硫成形・接着された環状のエラストマー部
材30と、からなる。エラストマー部材30の外周部と
の接着面である環状質量体20の内周面は、球面状凹面
21として形成されており、また、スリーブ13は、こ
の球面状凹面21にほぼ対応するように外周側へ球面状
に湾曲した形状に形成されている。
【0009】上記ダンパは、環状質量体20及びエラス
トマー部材30からなる共振系が、円周方向及び球面方
向に自由度を有することによって、回転中にクランクシ
ャフトに生じる捩り振動及び曲げ振動に対して振動低減
効果を発揮するもので、次のような工程で製造される。
【0010】すなわち、まず図2に示すように、互いに
同心的に配置した球面状のスリーブ13の外周面と環状
質量体20の球面状凹面21との間の環状空間に、エラ
ストマー部材30を加硫成形すると同時に加硫接着す
る。なお、スリーブ13の軸方向幅は、ハブ10の外周
筒状部12におけるスリーブ13との嵌着部の軸方向両
端、もしくは環状質量体20の軸方向両端からそれぞれ
所要寸法Aだけ軸方向へ突出するように設定されてい
る。また、スリーブ13の最も小径となる軸方向両端1
3a,13bの内径は、ハブ10の外周筒状部12の外
径よりも僅かに小径に形成され、これによってハブ10
の外周筒状部12に対する締め代が与えられている。
【0011】エラストマー部材30の成形後は、図3に
示すように、スリーブ13の内周にハブ10を圧入し、
その外周筒状部12の外周面と嵌着させる。この嵌着に
際しては、スリーブ13を、図3に二点鎖線で示す原形
から実線で示すように外周側へ更に湾曲変形させる。こ
れによって、スリーブ13の軸方向幅が環状質量体20
の軸方向幅とほぼ同一になると共に、エラストマー部材
30は内周側から圧縮され、十分な耐久性を有するよう
になる。すなわち、エラストマー部材30には、成形後
の体積収縮によってスリーブ13と環状質量体20との
間で引っ張り応力が生じるが、スリーブ13を湾曲変形
させることによってこのような応力が解消されると共に
適度な予圧縮が与えられる。
【0012】スリーブ13の軸方向両端13a,13b
は、エラストマー部材30にいったん付与した予圧縮が
失われることがないように、適切な手段によりハブ10
の外周筒状部12の外周面に固定される。そしてその固
定方法としては、例えば図4に第二の実施例として示す
ように、予めハブ10の外周筒状部12の軸方向両端外
周面にストッパ12a,12bを突設しておき、ハブ1
0の圧入時にこのストッパ12a,12b間に軸方向両
側から挟み込まれるようにすることによって、スリーブ
13が外周側への湾曲変形された状態を維持されるよう
にする。
【0013】この場合、一方のストッパ12aの外周面
を軸方向外側へ向けて漸次小径となるような形状にする
ことによって、圧入作業を容易に行うことができる。ま
た、他方のストッパ12bには、例えば図5に示すよう
に、円周方向に断続した切欠部12cを形成すると共
に、このストッパ12bに衝合されるスリーブ13の端
部には、前記切欠部12cと対応して円周方向に断続し
た突起部13cを形成し、この突起部13cと切欠部1
2cが係合されようにすることによって、捩り振動入力
によるハブ10とスリーブ13との円周方向の相対的な
滑りを確実に防止することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、エラストマー部材の加
硫成形・接着後、その内周の球面状スリーブを外周側へ
膨出させるように変形させることによって、前記エラス
トマー部材を圧縮するものであるため、環状質量体の内
周の球面状凹面とその内周側に配置された球面状スリー
ブとの間にエラストマー部材を加硫成形・接着したダン
パであっても、エラストマー部材に適度な予圧縮を与え
てその耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の製造方法によって製造
されたダンパを軸心を通る平面で切断して示す半裁断面
図である。
【図2】上記実施例の製造方法において、環状質量体と
その内周側に配置されたスリーブとの間にエラストマー
部材を加硫成形・接着した状態を示す説明図である。
【図3】上記エラストマー部材の加硫成形・接着後、ス
リーブに外周側への湾曲変形を加えてその内周にハブの
外周面を圧入嵌合する工程を示す説明図である。
【図4】本発明の第二の実施例の製造方法によって製造
されたダンパを軸心を通る平面で切断して示す半裁断面
図である。
【図5】図4におけるX方向矢視図である。
【図6】従来のダンパを軸心を通る平面で切断して示す
半裁断面図である。
【符号の説明】
10 ハブ 11 ボス部 12 外周筒状部 12a,12b ストッパ 12c 切欠部 13 スリーブ 13a,13b 軸方向両端 13c 突起部 20 環状質量体 21 球面状凹面 30 エラストマー部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面が球面状凹面(21)に形成され
    た環状質量体(20)とその内周側に同心的に配置され
    外周側へ球面状に湾曲した形状のスリーブ(13)との
    間にエラストマー部材(30)を加硫成形・接着する工
    程と、 前記スリーブ(13)に外周側への湾曲変形を加えなが
    らこのスリーブ(13)とハブ(10)の外周面を圧入
    嵌合する工程と、を含むことを特徴とするダンパの製造
    方法。
JP34604293A 1993-12-24 1993-12-24 ダンパの製造方法 Withdrawn JPH07190144A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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