JP2003343653A - トルク変動吸収ダンパ - Google Patents

トルク変動吸収ダンパ

Info

Publication number
JP2003343653A
JP2003343653A JP2002148637A JP2002148637A JP2003343653A JP 2003343653 A JP2003343653 A JP 2003343653A JP 2002148637 A JP2002148637 A JP 2002148637A JP 2002148637 A JP2002148637 A JP 2002148637A JP 2003343653 A JP2003343653 A JP 2003343653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
hub
elastic body
annular mass
mass body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002148637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4006582B2 (ja
Inventor
Tsutomu Kano
努 鹿野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2002148637A priority Critical patent/JP4006582B2/ja
Publication of JP2003343653A publication Critical patent/JP2003343653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4006582B2 publication Critical patent/JP4006582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • F16H2055/366Pulleys with means providing resilience or vibration damping

Landscapes

  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップリング部3における第二弾性体33の
十分な耐久性の確保と、径方向寸法の小径化の双方を実
現可能なトルク変動吸収ダンパを提供する。 【解決手段】 動的吸振部2が、ハブ1のリム部13に
第一弾性体22を介して環状質量体21の背面側部分2
1aを弾性的に連結した構造を備え、カップリング部3
が、プーリ31のプーリ本体311の軸方向一端から延
びて環状質量体21の正面側部分21bをその内周側か
ら包囲するように形成された被支持筒部313を、ハブ
1のボス部11に取り付けられたスリーブ32に第二弾
性体33を介して連結した構造を備え、プーリ31の被
支持筒部313と、環状質量体21の正面側部分21b
との間に、プーリ31を環状質量体21に対して相対回
転可能に支持するベアリング34が介在される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関等におけ
る駆動軸から他の回転機器へトルクを伝達すると共にそ
のトルクの変動を吸収するトルク変動吸収ダンパに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の内燃機関からの駆動力の一部は、
クランクシャフトの先端に設けられたプーリから無端ベ
ルトを介して例えばオルタネータやウォーターポンプ等
の補器に与えられるが、クランクシャフトは内燃機関の
各行程によるトルク変動を伴って回転されるので、前記
プーリにはトルク変動を吸収して伝達トルクの平滑化を
図るためのトルク変動吸収ダンパが用いられる。
【0003】図2は、従来の技術によるトルク変動吸収
ダンパを、軸心を通る平面で切断して示す断面図で、こ
の図における左側が車両のフロント側となる正面側、右
側が車両の内燃機関が存在する背面側である。このトル
ク変動吸収ダンパは、クランクシャフトの軸端に取り付
けられて一体に回転するハブ100と、このハブ100
に取り付けられた動的吸振部110及びカップリング部
120を備える。
【0004】ハブ100は金属材料で製作されたもので
あって、クランクシャフトに固定されるボス部101
と、その外周側へ延びる円盤部102と、この円盤部1
02の正面側に互いに同心的に形成された内周筒部10
3及びリム部104からなる。動的吸振部110は、ハ
ブ100のリム部104の外周に第一弾性体111を介
して環状質量体112を取り付けた構造を有する。ま
た、カップリング部120は、ハブ100のリム部10
4の内周側、動的吸振部110の正面側及び外周側を包
囲するように、軸心を通る平面で切断した断面(図示の
断面)が略コ字形をなすプーリ121と、ハブ100の
リム部104とその内周に位置するプーリ121の被支
持筒部121aの間に介在された樹脂ベアリング122
と、ハブ100の円盤部102の正面側にあって、ハブ
100の内周筒部103とプーリ121の被支持筒部1
21aとの間を連結する第二弾性体123とからなる。
【0005】すなわち、このトルク変動吸収ダンパは、
クランクシャフトからハブ100へ入力されたトルク
を、カップリング部120において、第二弾性体123
の捩り方向剪断変形作用によってトルク変動を吸収しな
がら、プーリ121へ伝達し、第一弾性体111及び環
状質量体112で構成される動的吸振部110が、クラ
ンクシャフトの捩り振幅が最大となる所定の振動数域に
おいて捩り方向へ共振することによって、捩り振動の振
幅のピークを低減する制振機能を発揮するものである
(例えば実用新案登録第2605662号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トルク変動吸収ダンパによれば、ハブ100とプーリ1
21との捩り角が同じである場合に受ける第二弾性体1
23の歪応力は、その径方向寸法が小さいほど増大する
ため、カップリング部120における第二弾性体123
の耐久性を確保するためには、径方向寸法を十分にとる
必要がある。したがって、径方向に対する取付スペース
の制約等によって、第二弾性体123の十分な径方向寸
法をとれない場合は、その耐久性が悪化する問題があっ
た。
【0007】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その技術的課題は、カップリング部におけ
る弾性体の十分な耐久性の確保と、径方向サイズの小径
化の双方を実現可能なトルク変動吸収ダンパを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る
トルク変動吸収ダンパは、回転軸に取り付けられるハブ
に動的吸振部及びカップリング部が設けられ、前記動的
吸振部が、前記ハブの外周に第一弾性体を介して環状質
量体の軸方向一部を弾性的に連結した構造を備え、前記
カップリング部が、前記環状質量体に相対回転可能に支
持されたプーリと前記ハブとの間を第二弾性体を介して
弾性的に連結した構造を備え、前記プーリが、前記環状
質量体の外周に位置するプーリ本体と、その軸方向一端
から延びて前記環状質量体の軸方向他部をその内周側か
ら包囲するように形成された被支持筒部を有し、前記第
二弾性体の外周部が、前記被支持筒部の内周面に連結さ
れたものである。
【0009】請求項2の発明に係るトルク変動吸収ダン
パは、請求項1に記載の構成において、第二弾性体がテ
ーパ状に形成されたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るトルク変動
吸収ダンパの好ましい実施の形態を、その軸心を通る平
面で切断して示す断面図である。なお、以下の説明で用
いられる「正面側」とは、図1における左側、すなわち
車両のフロント側のことであり、「背面側」とは、図1
における右側、すなわち図示されていない内燃機関が存
在する側のことである。
【0011】図1に示されるように、本形態のトルク変
動吸収ダンパは、内燃機関のクランクシャフトの軸端に
取り付けられるハブ1と、このハブ1の外周側に設けら
れた動的吸振部2及びカップリング部3とを備える。
【0012】ハブ1は、金属材料で製作されたものであ
って、クランクシャフトに外挿固定されるボス部11
と、その軸方向中途位置から外周側へ延びる径方向部1
2と、この径方向部12の外周端部にボス部11と同心
的に形成されたリム部13とからなる。径方向部12
は、内周側より外周側が正面側へ偏在するようにテーパ
状に形成されている。
【0013】動的吸振部2は、ハブ1のリム部13の外
周側に同心的に配置された環状質量体21と、この環状
質量体21の内周面と前記リム部13の外周面との間に
圧入嵌着されることによりハブ1と環状質量体21とを
弾性的に連結する第一弾性体22からなり、その捩り方
向固有振動数は、環状質量体21の円周方向慣性質量
と、第一弾性体22の捩り方向剪断ばね定数によって、
クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の振動数
域、言い換えればクランクシャフトの捩り方向固有振動
数と合致するように同調されている。
【0014】動的吸振部2における環状質量体21は、
鉄系材料など、比較的比重の大きい金属材料によって製
作されたもので、ハブ1のリム部13に対して軸方向幅
が相対的に大きく、前記リム部13は、環状質量体21
の軸方向一部、すなわちこの環状質量体21における背
面寄りの部分(以下、背面側部分という)21aの内周
に位置している。
【0015】動的吸振部2における第一弾性体22は、
耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料
によって環状に加硫成形された後、ハブ1のリム部13
と、環状質量体21における背面側部分21aとの間
に、背面側から圧入され、所要の圧縮代をもって嵌着さ
れたものである。また、互いに対向するリム部13の外
周面と環状質量体21の背面側部分21aの内周面は、
ハブ1、環状質量体21及び第一弾性体22の軸方向に
対する滑りによる脱落を防止するために、径方向へ緩や
かにうねった形状となっている。
【0016】カップリング部3は、プーリ31が第二弾
性体33を介してハブ1と弾性的に連結された構造とし
たもので、すなわち、プーリ31と、ハブ1における径
方向部12の正面側に配置されてこのハブ1のボス部1
1の外周面に固定されたスリーブ32と、このスリーブ
32と前記プーリ31との間に設けた第二弾性体33
と、プーリ31を環状質量体21に対して同心的に保持
するベアリング34からなる。
【0017】カップリング部3におけるプーリ31は、
金属材料によって製作されたもので、動的吸振部2にお
ける環状質量体21の外周側にあって外周面にポリV溝
311aが形成されたプーリ本体311と、その正面側
の端部から内周側へ延びて、環状質量体21の軸方向他
部、すなわちこの環状質量体21における正面側寄りの
部分(以下、正面側部分という)21bをその端面側か
ら包囲するように延びる正面部312と、その内周端部
から、前記正面側部分21bを内周側から包囲するよう
に延びる被支持筒部313からなる。プーリ本体311
は、環状質量体21の外周面全体を外周側から適当な隙
間をもって包囲するように形成されているのに対し、被
支持筒部313は、環状質量体21の正面側部分21b
のみを内周側から包囲する軸方向長さに形成されてお
り、その内側端面は、ハブ1におけるリム部13の正面
側の端部と適当な隙間をもって近接対向している。
【0018】カップリング部3におけるスリーブ32
は、薄肉の鋼管等からなるものであって、ハブ1のボス
部11における径方向部12の正面側の外周面に、所要
の締め代をもって圧入嵌着されている。
【0019】カップリング部3における第二弾性体33
は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性
材料からなるものであって、その外周部が、プーリ31
の被支持筒部313の内周面に一体的に加硫接着される
と共に、内周側の端部が、スリーブ32の外周面に一体
的に加硫接着されている。この第二弾性体33は、所要
の軸方向肉厚を有することによって、トルクを伝達する
のに必要な強度が確保されている。また、エラー! リン
クが正しくありません。がテーパ状に形成されているの
で、そのリム部13より正面側へ突出した環状質量体2
1の正面側部分21bは、ハブ1のボス部11よりも正
面側の位置まで延びており、したがってプーリ31の被
支持筒部313と、ボス部11に嵌着されたスリーブ3
2は、互いに軸方向にずれている。このため、第二弾性
体33は、前記被支持筒部313とスリーブ32との間
でハブ1の径方向部12と対応するテーパ状に形成され
ている。
【0020】すなわち、第二弾性体33によるプーリ3
1の被支持筒部313とハブ1側のスリーブ32との連
結長さが十分に長く、このため、動的吸振部2における
第一弾性体22に比較して捩り方向ばね定数が十分に低
いものとなっている。また、捩り変形を受けた時に、内
周側と外周側とで剪断応力が均一になるように、この第
二弾性体33は、内周側で相対的に厚肉、外周側で相対
的に薄肉となるテーパ状の断面形状に形成されている。
【0021】カップリング部3におけるベアリング34
は、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹
脂材料で成形されたものであって、軸心を通る平面で切
断した半断面(図示の断面)が略L字形をなしている。
すなわち、環状質量体21の正面側部分21bの内周面
とプーリ31の被支持筒部313の外周面との間に介在
された円筒部34aと、前記正面側部分21bの端面と
プーリ31の正面部312の内側面との間に介在された
スラスト受け部34bからなり、環状質量体21とプー
リ31との間を相対回転可能に互いに同心支持してい
る。
【0022】なお、プーリ31とハブ1又は環状質量体
21との間には、第二弾性体33の過大な捩り変形を防
止するために、ハブ1又は環状質量体21に対するプー
リ31の円周方向相対変位量が所定の大きさに達した時
点で干渉するストッパ(不図示)が設けられる。
【0023】以上の構成を供える本形態のトルク変動吸
収ダンパの製造においては、プーリ31の被支持筒部3
13と、その内周側に互いに同心的にかつ軸方向へ適宜
ずれた位置に配置したスリーブ32との間に、第二弾性
体33を一体的に加硫成形する。そして、このプーリ3
1、スリーブ32及び第二弾性体33からなる加硫成形
物におけるスリーブ32を、ハブ1のボス部11の外周
面に正面側から圧入し、環状質量体21の正面側部分2
1bをプーリ31の被支持筒部313の外周に背面側か
らベアリング34と共に挿入し、ハブ1のリム部13
と、その外周側に位置する環状質量体21の背面側部分
21aとの間に、第一弾性体22を背面側から圧入す
る。なお、第一弾性体22の圧入の際には、ハブ1のリ
ム部13の外周面と環状質量体21の背面側部分21a
の内周面、あるいは第一弾性体22の内周面及び外周面
に、滑りトルクを増大させるためのカップリング剤を塗
布することが好ましい。
【0024】本形態によるトルク変動吸収ダンパは、ハ
ブ1のボス部11が内燃機関のクランクシャフトの軸端
に装着されることによって、このクランクシャフトと共
に回転される。クランクシャフトのトルクは、ハブ1の
ボス部11から、スリーブ32及び第二弾性体33を介
してプーリ31へ伝達される。また、プーリ31のプー
リ本体311の外周面に形成されたポリV溝311aに
は、オルタネータやウォーターポンプ等、補器の回転軸
に回転トルクを伝達するためのVベルト(図示省略)が
巻き掛けられる。
【0025】プーリ31のプーリ本体311には、Vベ
ルトの張力によって、軸心と垂直な方向の荷重が作用す
るが、プーリ31の被支持筒部313と環状質量体21
の正面側部分21bとの間にはベアリング34が介在し
ており、環状質量体21をハブ1のリム部13に支持し
ている第一弾性体22は径方向圧縮に対する剛性が大き
いため、プーリ31の偏心が防止される。
【0026】内燃機関の駆動は、吸気、圧縮、爆発(膨
張)及び排気の各行程を繰り返しながら行われ、ピスト
ンの往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換して
いるため、クランクシャフトには、回転に伴って周期的
なトルク変動を生じるが、このトルク変動は、カップリ
ング部3における低ばね定数の第二弾性体33の捩り変
形によって、熱エネルギに変換されるので、Vベルトへ
の伝達トルクが平滑化される。一方、環状質量体21及
び第一弾性体22で構成される動的吸振部2は、クラン
クシャフトの捩り振動による捩れ角が最大となる振動数
域で円周方向に共振し、その共振によるトルクは入力振
動のトルクと方向が逆になるため、このような動的吸振
作用によって、クランクシャフトの捩れ角のピークを有
効に低減することができる。また、環状質量体22は、
ハブ1のリム部13及び第一弾性体22に比較して軸方
向に長いものとなっているため、その捩り方向慣性質量
を大きく設定でき、したがって、優れた動的吸振作用を
得ることができる。
【0027】なお、第二弾性体33とプーリ31は、一
種の振動系を構成しているが、この振動系は、動的吸振
部2に比較して捩り方向共振領域が低周波域にあるた
め、動的吸振部2の共振自体によって生じるトルク変動
も、第二弾性体33の柔軟な変形によって吸収され、プ
ーリ31には伝達されない。
【0028】ところで、トルク変動の入力によって、ハ
ブ1とプーリ31が円周方向へ相対変位すると、カップ
リング部3における第二弾性体33は、ハブ1のボス部
11に圧入嵌着したスリーブ32と、プーリ31の被支
持筒部313との間で捩り方向の剪断変形を受ける。こ
のとき、ハブ1とプーリ31との捩り角が同じである場
合に受ける第二弾性体33の歪応力は、この第二弾性体
33によるプーリ31の被支持筒部313とハブ1側の
スリーブ32との連結長さを長くするほど小さくなる。
【0029】ここで、本形態の構成によれば、第二弾性
体33の外周部が接合されたプーリ31の被支持筒部3
13は、ハブ1のリム部13環状質量体21の正面側部
分21bの内周にベアリング34を介して支持されてい
るので、第二弾性体33の外径は、ハブ1のリム部13
の径寸法には制約されない。しかも、第二弾性体33
は、ハブ1の径方向部12と対応するテーパ状に形成さ
れているので、径方向取付スペースの制約等によって、
当該トルク変動吸収ダンパの径方向のサイズを大きく取
れないような場合でも、第二弾性体33によるプーリ3
1の被支持筒部313とハブ1側のスリーブ32との連
結長さを十分長くとることができ、第二弾性体33の優
れた耐久性を維持することができる。
【0030】言い換えれば、第二弾性体33によるプー
リ31とハブ1との連結長さを従来と同一にする場合
は、ハブ1の外径寸法を小さくすることができ、その結
果、環状質量体21及びプーリ31の外径寸法も小さく
することができるので、小型・軽量化が図られる。
【0031】また、ハブ1又は環状質量体21とプーリ
31との間には、その円周方向相対変位量を制限するス
トッパが設けられるので、第二弾性体33には過大な捩
り変形が加わることはない。
【0032】なお、上述した実施の形態においては、動
的吸振部2が、ハブ1のリム部13と環状質量体21の
背面側部分21aとの間に第一弾性体22を圧入嵌合し
た構造となっているが、例えば、環状質量体21の背面
側部分21aの内周側に金属スリーブを同心的に配置し
て、その対向周面間に、第一弾性体22を一体的に加硫
成形(加硫接着)し、この加硫成形後に前記金属スリー
ブをハブ1のリム部13の外周面に圧入嵌着することに
よって、ハブ1と環状質量体21とを連結したブッシュ
タイプとすることも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係るトルク変動吸収ダンパによれば、プーリの被支持筒
部の径寸法は、ハブのリム部の径寸法より小径に規制さ
れるものではないので、取付スペースの制約等によっ
て、当該トルク変動吸収ダンパの径方向のサイズを大き
く取れないような場合でも、第二弾性体によるプーリの
被支持筒部とハブとの連結長さを十分に取ることがで
き、第二弾性体の優れた耐久性を確保することができ
る。またこのため、ダンパ全体としての小型化及び軽量
化を図ることができる。
【0034】請求項2の発明に係るトルク変動吸収ダン
パによれば、第二弾性体がテーパ状に形成されることに
よって、この第二弾性体によるプーリの被支持筒部とハ
ブとの連結長さを一層十分に取ることができ、第二弾性
体の優れた耐久性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトルク変動吸収ダンパの実施の形
態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
【図2】従来の技術によるトルク変動吸収ダンパを、軸
心を通る平面で切断して示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハブ 11 ボス部 12 径方向部 13 リム部 2 動的吸振部 21 環状質量体 21a 背面側部分(軸方向一部) 21b 正面側部分(軸方向他部) 22 第一弾性体 3 カップリング部 31 プーリ 311 プーリ本体 312 正面部 313 被支持筒部 32 スリーブ 33 第二弾性体 34 ベアリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取り付けられるハブ(1)に動
    的吸振部(2)及びカップリング部(3)が設けられ、
    前記動的吸振部(2)が、前記ハブ(1)の外周に第一
    弾性体(22)を介して環状質量体(21)の軸方向一
    部(21a)を弾性的に連結した構造を備え、前記カッ
    プリング部(3)が、前記環状質量体(21)に相対回
    転可能に支持されたプーリ(31)と前記ハブ(1)と
    の間を第二弾性体(33)を介して弾性的に連結した構
    造を備え、前記プーリ(31)が、前記環状質量体(2
    1)の外周に位置するプーリ本体(311)と、その軸
    方向一端から延びて前記環状質量体(21)の軸方向他
    部(21b)をその内周側から包囲するように形成され
    た被支持筒部(313)を有し、前記第二弾性体(3
    3)の外周部が、前記被支持筒部(313)の内周面に
    連結されたことを特徴とするトルク変動吸収ダンパ。
  2. 【請求項2】 第二弾性体(33)が、テーパ状に形成
    されたことを特徴とする請求項1に記載のトルク変動吸
    収ダンパ。
JP2002148637A 2002-05-23 2002-05-23 トルク変動吸収ダンパ Expired - Fee Related JP4006582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002148637A JP4006582B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 トルク変動吸収ダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002148637A JP4006582B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 トルク変動吸収ダンパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003343653A true JP2003343653A (ja) 2003-12-03
JP4006582B2 JP4006582B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=29767103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002148637A Expired - Fee Related JP4006582B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 トルク変動吸収ダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4006582B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001975A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Nok Corp トルク変動吸収ダンパ
JP2011094640A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Nok Corp トルク変動吸収ダンパ
JP2011226509A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Nok Corp トルク変動吸収ダンパ
JP2019108942A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 Nok株式会社 トーショナルダンパ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001975A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Nok Corp トルク変動吸収ダンパ
JP2011094640A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Nok Corp トルク変動吸収ダンパ
JP2011226509A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Nok Corp トルク変動吸収ダンパ
JP2019108942A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 Nok株式会社 トーショナルダンパ
US11162570B2 (en) 2017-12-19 2021-11-02 Nok Corporation Torsional damper

Also Published As

Publication number Publication date
JP4006582B2 (ja) 2007-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4716012B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
US6955252B2 (en) Device for isolating torque fluctuations
US20090145261A1 (en) Single mass dual mode crankshaft damper with tuned hub
US20170314637A1 (en) Asymmetric spoke design for torsional vibration dampers
JP4662044B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
US20220213954A1 (en) Decoupler
JP6682261B2 (ja) クランクプーリ
JP2004278726A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP3582536B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP4006582B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2003343652A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2007100852A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2004108528A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP4798364B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP3994278B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2004028177A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP4743391B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2004286077A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2003322212A (ja) トルク変動吸収ダンパ
EP0918957A1 (en) A vibration damper apparatus for damping rotating masses
JP5257617B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2001355678A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2004162768A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2003254388A (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP2004176880A (ja) トルク変動吸収ダンパ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070814

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4006582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees