JPH08285013A - ダンパ - Google Patents
ダンパInfo
- Publication number
- JPH08285013A JPH08285013A JP11263795A JP11263795A JPH08285013A JP H08285013 A JPH08285013 A JP H08285013A JP 11263795 A JP11263795 A JP 11263795A JP 11263795 A JP11263795 A JP 11263795A JP H08285013 A JPH08285013 A JP H08285013A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass body
- outer peripheral
- hub
- damper
- inner peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H2055/366—Pulleys with means providing resilience or vibration damping
Landscapes
- Pulleys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハブ1と、このハブ1の円筒部4の外周側に
配置した質量体11の間にゴム状弾性材製の弾性体21
を圧入したゴム嵌合タイプのトーショナルダンパについ
て、バランス穴12を備えていながら質量体11を小径
化することが可能であり、もってダンパ全体を小型化す
る。 【構成】 ステー部3の外周側に円筒部4を一体成形
し、円筒部4の軸方向一端側および軸方向他端側の外周
縁にテーパ部6,7を設けたハブ1と、所要数のバラン
ス穴12を軸方向他端面13に開口するように設け、軸
方向一端側の内周縁にテーパ部14を設け、軸方向他端
側の内周面に円筒面部15を設けた質量体11と、弾性
体21とを、備え、質量体11の軸方向他端面13を円
筒部4の軸方向他端面8より軸方向他端側に突出させる
ことにした。
配置した質量体11の間にゴム状弾性材製の弾性体21
を圧入したゴム嵌合タイプのトーショナルダンパについ
て、バランス穴12を備えていながら質量体11を小径
化することが可能であり、もってダンパ全体を小型化す
る。 【構成】 ステー部3の外周側に円筒部4を一体成形
し、円筒部4の軸方向一端側および軸方向他端側の外周
縁にテーパ部6,7を設けたハブ1と、所要数のバラン
ス穴12を軸方向他端面13に開口するように設け、軸
方向一端側の内周縁にテーパ部14を設け、軸方向他端
側の内周面に円筒面部15を設けた質量体11と、弾性
体21とを、備え、質量体11の軸方向他端面13を円
筒部4の軸方向他端面8より軸方向他端側に突出させる
ことにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパに係り、更に詳
しくは、内燃機関のクランクシャフト等の回転シャフト
に装着されて、この回転シャフトに生起される振動を吸
収抑制するダンパに関する。
しくは、内燃機関のクランクシャフト等の回転シャフト
に装着されて、この回転シャフトに生起される振動を吸
収抑制するダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、ハブ51と質量体
(振動リングとも称する)61の間にゴム状弾性材製の
弾性体71を圧入したゴム嵌合タイプのトーショナルダ
ンパにおいては、従来から、当該ダンパの回転バランス
を調整するために、質量体61に所要数のバランス穴6
2が設けられている。
(振動リングとも称する)61の間にゴム状弾性材製の
弾性体71を圧入したゴム嵌合タイプのトーショナルダ
ンパにおいては、従来から、当該ダンパの回転バランス
を調整するために、質量体61に所要数のバランス穴6
2が設けられている。
【0003】しかしながらこのダンパにおいては、この
バランス穴62の内周側に位置して質量体61の内周縁
にテーパ部63が設けられているために、質量体61の
内周面64からバランス穴62までの径方向長さaを充
分に小さくすることができない。したがってこれを原因
として、質量体61全体の径方向長さbを小さくするこ
とができないために、質量体61を小径化することがで
きない問題がある。
バランス穴62の内周側に位置して質量体61の内周縁
にテーパ部63が設けられているために、質量体61の
内周面64からバランス穴62までの径方向長さaを充
分に小さくすることができない。したがってこれを原因
として、質量体61全体の径方向長さbを小さくするこ
とができないために、質量体61を小径化することがで
きない問題がある。
【0004】またこのダンパにおいては、ハブ51の円
筒部52の外周面の軸方向略中央に環状凸部53が設け
られるとともに質量体61の内周面64にこの環状凸部
53に対応する環状凹部65が設けられて、この環状凸
部53と環状凹部65の組み合わせによって、弾性体7
1を軸方向に抜け止めするコンボリューション部81が
設けられている。ハブ51側に環状凸部53が設けられ
るとともに質量体61側に環状凹部65が設けられて、
コンボリューション部81が径方向外方へ向けて凸に形
成されているのは、ハブ51が板金を材料としてプレス
成形されるものであることに伴って、プレス型の抜きの
都合から要請されるものである。したがってこのダンパ
によると、質量体61の内周面64に環状凹部65が設
けられて、質量体61の内周面64がこの環状凹部65
によって一部抉られた形状となっているために、この
分、他のところで、必要とされる慣性質量を確保しなけ
ればならない。したがって上記ダンパにおいては、これ
を原因としても、質量体61を小径化することができな
い問題がある。
筒部52の外周面の軸方向略中央に環状凸部53が設け
られるとともに質量体61の内周面64にこの環状凸部
53に対応する環状凹部65が設けられて、この環状凸
部53と環状凹部65の組み合わせによって、弾性体7
1を軸方向に抜け止めするコンボリューション部81が
設けられている。ハブ51側に環状凸部53が設けられ
るとともに質量体61側に環状凹部65が設けられて、
コンボリューション部81が径方向外方へ向けて凸に形
成されているのは、ハブ51が板金を材料としてプレス
成形されるものであることに伴って、プレス型の抜きの
都合から要請されるものである。したがってこのダンパ
によると、質量体61の内周面64に環状凹部65が設
けられて、質量体61の内周面64がこの環状凹部65
によって一部抉られた形状となっているために、この
分、他のところで、必要とされる慣性質量を確保しなけ
ればならない。したがって上記ダンパにおいては、これ
を原因としても、質量体61を小径化することができな
い問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、バランス穴を備えていながら質量体を小径化するこ
とが可能であり、もってダンパ全体を小型化することが
できるダンパを提供することを目的とする。また併せ
て、バランス穴を備えていながら、必要とされる慣性質
量を確保した上で質量体を小径化することが可能であ
り、もってダンパ全体を小型化することができるダンパ
を提供することを目的とする。
み、バランス穴を備えていながら質量体を小径化するこ
とが可能であり、もってダンパ全体を小型化することが
できるダンパを提供することを目的とする。また併せ
て、バランス穴を備えていながら、必要とされる慣性質
量を確保した上で質量体を小径化することが可能であ
り、もってダンパ全体を小型化することができるダンパ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるダンパは、ステー部の外周
側に円筒部を一体成形し、前記円筒部の軸方向一端側の
外周縁および軸方向他端側の外周縁にそれぞれテーパ部
を設けたハブと、前記円筒部の外周側に配置され、所要
数のバランス穴を軸方向他端面に開口するように設け、
軸方向一端側の内周縁にテーパ部を設け、軸方向他端側
の内周面に円筒面部を設けた質量体と、前記円筒部と前
記質量体の間に軸方向一端側から圧入されたゴム状弾性
材製の弾性体とを、備え、前記質量体の軸方向他端面を
前記円筒部の軸方向他端面より軸方向他端側に突出させ
ることにした。また本発明の請求項2によるダンパは、
請求項1のダンパにおいて、ハブがステー部の外周縁部
を軸方向に二つ割して円筒部を形成したものであり、前
記円筒部の外周面にコンボリューション用の環状凹部が
前記ステー部の外周側に位置して設けられており、質量
体の内周面に前記環状凹部に対応する環状凸部が設けら
れていることにした。
め、本発明の請求項1によるダンパは、ステー部の外周
側に円筒部を一体成形し、前記円筒部の軸方向一端側の
外周縁および軸方向他端側の外周縁にそれぞれテーパ部
を設けたハブと、前記円筒部の外周側に配置され、所要
数のバランス穴を軸方向他端面に開口するように設け、
軸方向一端側の内周縁にテーパ部を設け、軸方向他端側
の内周面に円筒面部を設けた質量体と、前記円筒部と前
記質量体の間に軸方向一端側から圧入されたゴム状弾性
材製の弾性体とを、備え、前記質量体の軸方向他端面を
前記円筒部の軸方向他端面より軸方向他端側に突出させ
ることにした。また本発明の請求項2によるダンパは、
請求項1のダンパにおいて、ハブがステー部の外周縁部
を軸方向に二つ割して円筒部を形成したものであり、前
記円筒部の外周面にコンボリューション用の環状凹部が
前記ステー部の外周側に位置して設けられており、質量
体の内周面に前記環状凹部に対応する環状凸部が設けら
れていることにした。
【0007】
【作用】上記構成を備えた本発明の請求項1によるダン
パにおいては、質量体に設けられたバランス穴の内周側
(軸方向他端側の内周面)に、従来のようにテーパ部で
はなく、軸方向にストレートな円筒面部が設けられてい
るために、質量体の内周面からバランス穴までの間にお
いて、テーパ部の径方向長さを確保する必要がない。し
たがって質量体の内周面からバランス穴までの径方向長
さを従来より小さくすることが可能となり、これに伴っ
て質量体全体の径方向長さを従来より小さくすることが
可能となる。但し、バランス穴の内周側に軸方向にスト
レートな円筒面部が設けられると、この円筒面部と軸方
向端面(軸方向他端面)とが直角に交わって両者の間に
直角の角が形成されることになり、この直角の角に弾性
体が当接した状態に配置されると、この直角の角に当接
した部分から弾性体に亀裂が発生する虞がある。そこで
当該請求項に係るダンパにおいては、質量体の軸方向他
端面をハブの円筒部の軸方向他端面より軸方向他端側に
突出させてなり、弾性体が質量体の円筒面部のみに当接
して、直角の角まで届かないようにした。
パにおいては、質量体に設けられたバランス穴の内周側
(軸方向他端側の内周面)に、従来のようにテーパ部で
はなく、軸方向にストレートな円筒面部が設けられてい
るために、質量体の内周面からバランス穴までの間にお
いて、テーパ部の径方向長さを確保する必要がない。し
たがって質量体の内周面からバランス穴までの径方向長
さを従来より小さくすることが可能となり、これに伴っ
て質量体全体の径方向長さを従来より小さくすることが
可能となる。但し、バランス穴の内周側に軸方向にスト
レートな円筒面部が設けられると、この円筒面部と軸方
向端面(軸方向他端面)とが直角に交わって両者の間に
直角の角が形成されることになり、この直角の角に弾性
体が当接した状態に配置されると、この直角の角に当接
した部分から弾性体に亀裂が発生する虞がある。そこで
当該請求項に係るダンパにおいては、質量体の軸方向他
端面をハブの円筒部の軸方向他端面より軸方向他端側に
突出させてなり、弾性体が質量体の円筒面部のみに当接
して、直角の角まで届かないようにした。
【0008】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるダンパにおいては、質量体の内周面
に、従来のようにコンボリューション用の環状凹部では
なく環状凸部が設けられているために、この環状凸部に
よって慣性質量の一部を積極的に確保することが可能と
なる。そしてこのように従来と反対に、質量体側に環状
凸部が設けられるとともにハブ側に環状凹部が設けられ
て、コンボリューション部が径方向内方へ向けて凸に形
成されるようになったのは、ハブを、ステー部の外周縁
部を軸方向に二つ割して円筒部を形成するものとしたか
らである。またハブをこのようにして形成すると、環状
凹部の内周側にステー部が配置されることになる。そし
てこのように環状凹部の内周側にステー部が配置される
と、ハブを成形する材料の歩留まりが良くなるととも
に、ハブの強度(弾性体の圧入によって生じる径方向内
方へ向けての圧力に対する強度)を効率良く大きくする
ことが可能となり、これに伴ってハブを軽量化すること
が可能となる。すなわち、ハブを軽量化しても、必要と
される強度を確保することが可能となる訳である。
明の請求項2によるダンパにおいては、質量体の内周面
に、従来のようにコンボリューション用の環状凹部では
なく環状凸部が設けられているために、この環状凸部に
よって慣性質量の一部を積極的に確保することが可能と
なる。そしてこのように従来と反対に、質量体側に環状
凸部が設けられるとともにハブ側に環状凹部が設けられ
て、コンボリューション部が径方向内方へ向けて凸に形
成されるようになったのは、ハブを、ステー部の外周縁
部を軸方向に二つ割して円筒部を形成するものとしたか
らである。またハブをこのようにして形成すると、環状
凹部の内周側にステー部が配置されることになる。そし
てこのように環状凹部の内周側にステー部が配置される
と、ハブを成形する材料の歩留まりが良くなるととも
に、ハブの強度(弾性体の圧入によって生じる径方向内
方へ向けての圧力に対する強度)を効率良く大きくする
ことが可能となり、これに伴ってハブを軽量化すること
が可能となる。すなわち、ハブを軽量化しても、必要と
される強度を確保することが可能となる訳である。
【0009】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【0010】図1に示すように、当該実施例に係るダン
パは、ハブ1と、このハブ1の円筒部4の外周側に配置
した質量体(振動リングとも称する)11の間にゴム状
弾性材製の弾性体21を圧入したゴム嵌合タイプのトー
ショナルダンパであって、以下の構成を備えている。
パは、ハブ1と、このハブ1の円筒部4の外周側に配置
した質量体(振動リングとも称する)11の間にゴム状
弾性材製の弾性体21を圧入したゴム嵌合タイプのトー
ショナルダンパであって、以下の構成を備えている。
【0011】ハブ1・・・・板金を材料として全体とし
て環状に成形され、ボス部2、ステー部3および円筒部
4を一体に備え、特に、図2(A)(B)に示すよう
に、ステー部3の外周縁部3aを軸方向に二つ割して円
筒部4を形成されている。このようにステー部3の外周
縁部3aを軸方向に二つ割して円筒部4を形成すると、
又の間に、コンボリューション用の環状凹部5を形成し
易い。図1に戻って、ステー部3の外周側に円筒部4が
一体成形され、円筒部4の軸方向一端側(図上左端側)
の外周縁および軸方向他端側(図上右端側)の外周縁に
それぞれ、端部に近付くにしたがって漸次縮径するテー
パ部6,7が設けられ、円筒部4の外周面の軸方向略中
央に、上記したようにコンボリューション用の環状凹部
5がステー部3の外周側に位置して設けられている。軸
方向一端側のテーパ部6のテーパ角度αは、弾性体21
の捩り耐久性を向上させるために、20°≦α≦40°
が好適であり、軸方向他端側のテーパ部7のテーパ角度
βは、β≧αが好適である。
て環状に成形され、ボス部2、ステー部3および円筒部
4を一体に備え、特に、図2(A)(B)に示すよう
に、ステー部3の外周縁部3aを軸方向に二つ割して円
筒部4を形成されている。このようにステー部3の外周
縁部3aを軸方向に二つ割して円筒部4を形成すると、
又の間に、コンボリューション用の環状凹部5を形成し
易い。図1に戻って、ステー部3の外周側に円筒部4が
一体成形され、円筒部4の軸方向一端側(図上左端側)
の外周縁および軸方向他端側(図上右端側)の外周縁に
それぞれ、端部に近付くにしたがって漸次縮径するテー
パ部6,7が設けられ、円筒部4の外周面の軸方向略中
央に、上記したようにコンボリューション用の環状凹部
5がステー部3の外周側に位置して設けられている。軸
方向一端側のテーパ部6のテーパ角度αは、弾性体21
の捩り耐久性を向上させるために、20°≦α≦40°
が好適であり、軸方向他端側のテーパ部7のテーパ角度
βは、β≧αが好適である。
【0012】質量体11・・・・鋳鉄等の所定の金属を
材料として全体として環状に成形され、所要数のバラン
ス穴12が軸方向他端面13に開口するように設けられ
ている。軸方向一端側の内周縁に、端部に近付くにした
がって漸次拡径するテーパ部14が設けられ、軸方向他
端側の内周面に、軸方向にストレートな円筒面部15が
設けられ、内周面に、前記環状凹部5に対応するコンボ
リューション用の環状凸部16が設けられている。また
外周面に、ポリV状またはモノV状(図ではポリV状)
のプーリ溝17が設けられ、軸方向他端面13がハブ1
の円筒部4の軸方向他端面8より軸方向他端側に突出す
るように形成されている。テーパ部14のテーパ角度γ
はテーパ部6のテーパ角度αと同じで良く、具体的には
20°≦γ≦40°が好適である。
材料として全体として環状に成形され、所要数のバラン
ス穴12が軸方向他端面13に開口するように設けられ
ている。軸方向一端側の内周縁に、端部に近付くにした
がって漸次拡径するテーパ部14が設けられ、軸方向他
端側の内周面に、軸方向にストレートな円筒面部15が
設けられ、内周面に、前記環状凹部5に対応するコンボ
リューション用の環状凸部16が設けられている。また
外周面に、ポリV状またはモノV状(図ではポリV状)
のプーリ溝17が設けられ、軸方向他端面13がハブ1
の円筒部4の軸方向他端面8より軸方向他端側に突出す
るように形成されている。テーパ部14のテーパ角度γ
はテーパ部6のテーパ角度αと同じで良く、具体的には
20°≦γ≦40°が好適である。
【0013】弾性体21・・・・所定のゴム状弾性材を
材料として全体として環状に成形され、ハブ1の円筒部
4と質量体11の間に軸方向一端側からテーパ部6,1
4を案内として圧入されている。圧入方向前方の軸方向
他端部(図上右端部)は、ハブ1のテーパ部7および質
量体11の円筒面部15に接触しており、特に、質量体
11の軸方向他端面13がハブ1の円筒部4の軸方向他
端面8より軸方向他端側に突出するように形成されてい
るために、質量体11の円筒面部15と軸方向他端面1
3の間の直角の角18には達していない。
材料として全体として環状に成形され、ハブ1の円筒部
4と質量体11の間に軸方向一端側からテーパ部6,1
4を案内として圧入されている。圧入方向前方の軸方向
他端部(図上右端部)は、ハブ1のテーパ部7および質
量体11の円筒面部15に接触しており、特に、質量体
11の軸方向他端面13がハブ1の円筒部4の軸方向他
端面8より軸方向他端側に突出するように形成されてい
るために、質量体11の円筒面部15と軸方向他端面1
3の間の直角の角18には達していない。
【0014】上記構成を備えたダンパにおいては、質量
体11に設けられたバランス穴12の内周側(軸方向他
端側の内周面)に、従来のようにテーパ部63ではな
く、軸方向にストレートな円筒面部15が設けられてい
るために、質量体11の内周面19からバランス穴12
までの間において、テーパ部63の径方向長さを確保す
る必要がない。したがって質量体11の内周面19から
バランス穴12までの径方向長さa’を従来より小さく
することが可能となり、これに伴って質量体11全体の
径方向長さb’を従来より小さくすることが可能とな
る。したがって質量体11を小径化することができ、こ
れによりダンパ全体を小型化することができる。質量体
11の小径化は質量体11の軽量化に繋り、またバラン
ス穴12の大径化にも繋る。また上記構成を備えたダン
パにおいては、質量体11の軸方向他端面13がハブ1
の円筒部4の軸方向他端面8より軸方向他端側に突出す
るように形成されているために、弾性体21の圧入方向
前方の軸方向他端部が、質量体11の円筒面部15と軸
方向他端面13の間の直角の角18に達していない。し
たがって質量体11の軸方向他端側の内周縁に円筒面部
15が設けられていても、弾性体21が直角の角18に
当接して、この当接した部分から亀裂が発生するのを未
然に防止することができ、これにより弾性体21の耐久
性を維持向上させることができる。
体11に設けられたバランス穴12の内周側(軸方向他
端側の内周面)に、従来のようにテーパ部63ではな
く、軸方向にストレートな円筒面部15が設けられてい
るために、質量体11の内周面19からバランス穴12
までの間において、テーパ部63の径方向長さを確保す
る必要がない。したがって質量体11の内周面19から
バランス穴12までの径方向長さa’を従来より小さく
することが可能となり、これに伴って質量体11全体の
径方向長さb’を従来より小さくすることが可能とな
る。したがって質量体11を小径化することができ、こ
れによりダンパ全体を小型化することができる。質量体
11の小径化は質量体11の軽量化に繋り、またバラン
ス穴12の大径化にも繋る。また上記構成を備えたダン
パにおいては、質量体11の軸方向他端面13がハブ1
の円筒部4の軸方向他端面8より軸方向他端側に突出す
るように形成されているために、弾性体21の圧入方向
前方の軸方向他端部が、質量体11の円筒面部15と軸
方向他端面13の間の直角の角18に達していない。し
たがって質量体11の軸方向他端側の内周縁に円筒面部
15が設けられていても、弾性体21が直角の角18に
当接して、この当接した部分から亀裂が発生するのを未
然に防止することができ、これにより弾性体21の耐久
性を維持向上させることができる。
【0015】また上記構成を備えたダンパにおいては、
質量体11の内周面に、従来のようにコンボリューショ
ン用の環状凹部65ではなく環状凸部16が設けられて
いるために、この環状凸部16によって慣性質量の一部
を積極的に確保することが可能となる。したがって必要
とされる慣性質量を確保した上で質量体11を小径化す
ることができ、これによりダンパ全体を小型化すること
ができる。質量体11の小径化は上記したように、質量
体11の軽量化に繋り、またバランス穴12の大径化に
繋るものである。また上記構成を備えたダンパにおいて
は、環状凹部5の内周側にステー部3が配置されている
ために、ハブ1を成形する材料(板金)の歩留まりを向
上させることができる。また同じ理由から、ハブ1の強
度(弾性体21の圧入によって生じる径方向内方へ向け
ての圧力に対する強度)を効率良く大きくすることが可
能となり、これによりハブ1を軽量化することが可能と
なる。すなわち、ハブ1を軽量化しても、必要とされる
強度を確保することができる。
質量体11の内周面に、従来のようにコンボリューショ
ン用の環状凹部65ではなく環状凸部16が設けられて
いるために、この環状凸部16によって慣性質量の一部
を積極的に確保することが可能となる。したがって必要
とされる慣性質量を確保した上で質量体11を小径化す
ることができ、これによりダンパ全体を小型化すること
ができる。質量体11の小径化は上記したように、質量
体11の軽量化に繋り、またバランス穴12の大径化に
繋るものである。また上記構成を備えたダンパにおいて
は、環状凹部5の内周側にステー部3が配置されている
ために、ハブ1を成形する材料(板金)の歩留まりを向
上させることができる。また同じ理由から、ハブ1の強
度(弾性体21の圧入によって生じる径方向内方へ向け
ての圧力に対する強度)を効率良く大きくすることが可
能となり、これによりハブ1を軽量化することが可能と
なる。すなわち、ハブ1を軽量化しても、必要とされる
強度を確保することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0017】すなわち、上記構成を備えた本発明の請求
項1によるダンパにおいては、 質量体に設けられたバランス穴の内周側に、従来の
ようにテーパ部ではなく、軸方向にストレートな円筒面
部が設けられているために、質量体の内周面からバラン
ス穴までの間において、テーパ部の径方向長さを確保す
る必要がない。したがって質量体の内周面からバランス
穴までの径方向長さを従来より小さくすることが可能と
なり、これに伴って質量体全体の径方向長さを従来より
小さくすることが可能となる。したがって質量体を小径
化することができ、これによりダンパ全体を小型化する
ことができる。 また質量体の軸方向他端面がハブの円筒部の軸方向
他端面より軸方向他端側に突出するように形成されてい
るために、弾性体の圧入方向前方の軸方向他端部が、質
量体の円筒面部と軸方向他端面の間の直角の角に達して
いない。したがって質量体の軸方向他端側の内周縁に円
筒面部が設けられていても、弾性体が直角の角に当接し
て、この当接した部分から亀裂が発生するのを未然に防
止することができ、これにより弾性体の耐久性を維持向
上させることができる。
項1によるダンパにおいては、 質量体に設けられたバランス穴の内周側に、従来の
ようにテーパ部ではなく、軸方向にストレートな円筒面
部が設けられているために、質量体の内周面からバラン
ス穴までの間において、テーパ部の径方向長さを確保す
る必要がない。したがって質量体の内周面からバランス
穴までの径方向長さを従来より小さくすることが可能と
なり、これに伴って質量体全体の径方向長さを従来より
小さくすることが可能となる。したがって質量体を小径
化することができ、これによりダンパ全体を小型化する
ことができる。 また質量体の軸方向他端面がハブの円筒部の軸方向
他端面より軸方向他端側に突出するように形成されてい
るために、弾性体の圧入方向前方の軸方向他端部が、質
量体の円筒面部と軸方向他端面の間の直角の角に達して
いない。したがって質量体の軸方向他端側の内周縁に円
筒面部が設けられていても、弾性体が直角の角に当接し
て、この当接した部分から亀裂が発生するのを未然に防
止することができ、これにより弾性体の耐久性を維持向
上させることができる。
【0018】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるダンパにおいては、 質量体の内周面に、従来のようにコンボリューショ
ン用の環状凹部ではなく環状凸部が設けられているため
に、この環状凸部によって慣性質量の一部を積極的に確
保することが可能となる。したがって必要とされる慣性
質量を確保した上で質量体を小径化することができ、こ
れによりダンパ全体を小型化することができる。 また環状凹部の内周側にステー部が配置されている
ために、ハブを成形する材料の歩留まりを向上させるこ
とができる。また同じ理由からハブの強度を効率良く大
きくすることが可能となり、これによりハブを軽量化す
ることが可能となる。すなわち、ハブを軽量化しても、
必要とされる強度を確保することができる。
明の請求項2によるダンパにおいては、 質量体の内周面に、従来のようにコンボリューショ
ン用の環状凹部ではなく環状凸部が設けられているため
に、この環状凸部によって慣性質量の一部を積極的に確
保することが可能となる。したがって必要とされる慣性
質量を確保した上で質量体を小径化することができ、こ
れによりダンパ全体を小型化することができる。 また環状凹部の内周側にステー部が配置されている
ために、ハブを成形する材料の歩留まりを向上させるこ
とができる。また同じ理由からハブの強度を効率良く大
きくすることが可能となり、これによりハブを軽量化す
ることが可能となる。すなわち、ハブを軽量化しても、
必要とされる強度を確保することができる。
【図1】本発明の実施例に係るダンパの半裁断面図
【図2】(A)および(B)とも、ハブの加工方法を示
す説明図
す説明図
【図3】従来例に係るダンパの半裁断面図
1 ハブ 2 ボス部 3 ステー部 3a 外周縁部 4 円筒部 5 環状凹部 6,7,14 テーパ部 8,13 軸方向他端面 11 質量体 12 バランス穴 15 円筒面部 16 環状凸部 17 プーリ溝 18 角 19 内周面 21 弾性体
Claims (2)
- 【請求項1】 ステー部(3)の外周側に円筒部(4)
を一体成形し、前記円筒部(4)の軸方向一端側の外周
縁および軸方向他端側の外周縁にそれぞれテーパ部
(6)(7)を設けたハブ(1)と、前記円筒部(4)
の外周側に配置され、所要数のバランス穴(12)を軸
方向他端面(13)に開口するように設け、軸方向一端
側の内周縁にテーパ部(14)を設け、軸方向他端側の
内周面に円筒面部(15)を設けた質量体(11)と、
前記円筒部(4)と前記質量体(11)の間に軸方向一
端側から圧入されたゴム状弾性材製の弾性体(21)と
を、備え、前記質量体(11)の軸方向他端面(13)
を前記円筒部(4)の軸方向他端面(8)より軸方向他
端側に突出させたことを特徴とするダンパ。 - 【請求項2】 請求項1のダンパにおいて、ハブ(1)
がステー部(3)の外周縁部(3a)を軸方向に二つ割
して円筒部(4)を形成したものであり、前記円筒部
(4)の外周面にコンボリューション用の環状凹部
(5)が前記ステー部(3)の外周側に位置して設けら
れており、質量体(11)の内周面に前記環状凹部
(5)に対応する環状凸部(16)が設けられているこ
とを特徴とするダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11263795A JPH08285013A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11263795A JPH08285013A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | ダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08285013A true JPH08285013A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=14591718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11263795A Pending JPH08285013A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08285013A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10196719A (ja) * | 1997-01-09 | 1998-07-31 | Toyoda Gosei Co Ltd | ダンパプーリ |
JP2004239384A (ja) * | 2003-02-07 | 2004-08-26 | Hino Motors Ltd | トーショナルダンパ及びその製造方法 |
JP2016191426A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | Nok株式会社 | ダンパにおける付加リング連結構造 |
JP2019108942A (ja) * | 2017-12-19 | 2019-07-04 | Nok株式会社 | トーショナルダンパ |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP11263795A patent/JPH08285013A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10196719A (ja) * | 1997-01-09 | 1998-07-31 | Toyoda Gosei Co Ltd | ダンパプーリ |
JP2004239384A (ja) * | 2003-02-07 | 2004-08-26 | Hino Motors Ltd | トーショナルダンパ及びその製造方法 |
JP2016191426A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | Nok株式会社 | ダンパにおける付加リング連結構造 |
JP2019108942A (ja) * | 2017-12-19 | 2019-07-04 | Nok株式会社 | トーショナルダンパ |
US11162570B2 (en) | 2017-12-19 | 2021-11-02 | Nok Corporation | Torsional damper |
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