JPH0718970U - 自動車用灰皿 - Google Patents

自動車用灰皿

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JPH0718970U
JPH0718970U JP5609893U JP5609893U JPH0718970U JP H0718970 U JPH0718970 U JP H0718970U JP 5609893 U JP5609893 U JP 5609893U JP 5609893 U JP5609893 U JP 5609893U JP H0718970 U JPH0718970 U JP H0718970U
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義仁 川島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インナーケースの取り外し性及びスプリング
の耐久性が向上する自動車用灰皿を提供する。 【構成】 インナーケース5のスリット部5dに差し込
んだスプリング8の差込み部8aに屈曲移動支点を形成
して、インナーケース5が全開位置Aでさらに開方向の
負荷Pを受けたとき、屈曲移動支点でスプリング8の自
由端部8bを後方に屈曲移動させて、自由端部8bの先
端8cをインナーケース5の後壁上端のスプリングスト
ッパー部5gに当接させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、インナーケースの取り外し性等が向上する自動車用灰皿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、例えば自動車のドア1のトリム2に取付ける灰皿3 がある。該灰皿3は、図7及び図8に示すように、上記トリム2内に埋設したア ウターケース4の爪穴4aにインナーケース5の爪5aを上方から係合させて、 該爪5aを支点にしてアウターケース4でインナーケース5を側方へ開閉自在に 回動支持している。
【0003】 上記灰皿3は、インナーケース5のスプリング6のスプリング突起部6aをア ウターケース4のケース突起部4bに当接させて、インナーケース5を全開位置 (図8の二点鎖線A参照)に保持するようになっている。そして、スプリング6 を押下げ、スプリング突起部6aをケース突起部4bから外してインナーケース 5をさらに開き、インナーケース5を持ち上げてアウターケース4から取り外し 、吸い殻等を捨てることができる。
【0004】 上記インナーケース5が全開位置Aに保持された状態で、乗員の身体等が当た る等してインナーケース5が開方向の負荷を受けたとき、スプリング6のスプリ ング突起部6aがケース突起部4bから簡単に外れるようであれば、インナーケ ース5がアウターケース4から脱落して、吸い殻等が車内に撒き散らされ、車両 火災の原因となるので危険である。
【0005】 このため、上記スプリング6は、スプリング突起部6aがある自由端部6bの たわみ量を組込み前に大きくして、スプリング突起部6aがケース突起部4bか ら簡単に外れないようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記スプリング6の自由端部6bのたわみ量を大きくすると、 インナーケース5を取り外すとき、自由端部6bを押し下げる押下げ力が強くな って取り外し性が悪くなる。また、押し下げ時に自由端部6bを必要以上のスト ロークで押し過ぎてスプリング6の耐久性が低下する。
【0007】 そこで、本考案の目的は、インナーケースの取り外し性及びスプリングの耐久 性が向上する自動車用灰皿を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、アウターケースにインナーケースが開 閉自在に回動支持され、上記インナーケースのスプリングのスプリング突起部が アウターケースのケース突起部に当接して、インナーケースが全開位置に保持さ れる自動車用灰皿において、 上記スプリングは、上記インナーケースの前壁内面のスリット部に差し込んで 固定される差込み部と、該差込み部の上端から後方に屈曲して、先端に上記アウ ターケースのケース突起部に当接するスプリング突起部を有する自由端部とで構 成され、上記差込み部には、上記インナーケースが全開位置でさらに開方向の負 荷を受けたときに、上記スリット部の内面で押圧されて、自由端部を後方に屈曲 移動させる屈曲移動支点が形成される一方、上記インナーケースの後壁上端には 、上記スプリングの自由端部が後方に屈曲移動されたときに、該自由端部の先端 に当接するスプリングストッパー部が形成されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
本考案によれば、インナーケースのスリット部に差し込んだ差込み部に屈曲移 動支点を形成して、インナーケースが全開位置でさらに開方向の負荷を受けたと き、屈曲移動支点でスプリングの自由端部を後方に屈曲移動させて、自由端部の 先端をインナーケースの後壁上端のスプリングストッパー部に当接させる。これ により、スプリングの自由端部が、アウターケースのケース突起部とインナーケ ースのスプリングストッパー部との間に挟み込まれてロックされるので、スプリ ング突起部がケース突起部から外れなくなり、インナーケースがアウターケース から脱落しなくなる。
【0010】 上記のように、インナーケースが全開位置でさらに開方向の負荷を受けたとき にスプリングの自由端部を自動的にロックできるから、自由端部のたわみ量を大 きくする必要がなくなるので、自由端部の押下げ力を弱くできる。また、自由端 部の押下げ力を弱くできるから、押し下げ時に自由端部を必要以上のストローク で押し過ぎるおそれがなくなる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 なお、図6以下の従来技術と同一構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な 説明は省略する。 図1に示すように、インナーケース5の底壁5bの下面には、アウターケース 4の爪穴4aに上方から係合する爪5aが形成され、該爪5aを支点にしてアウ ターケース4でインナーケース5が開閉自在に回動支持されている。上記インナ ーケース5の前壁5cの内面の下部には、上下方向のスリット部5dが形成され ている。
【0012】 一方、スプリング8は、細幅のスプリング板を略逆L字状に屈曲して形成され 、下方に伸長する差込み部8aは、上記インナーケース5のスリット部5dに上 方から差し込んで固定する。
【0013】 また、後方に伸長する自由端部8bの先端8cには上方に突出するスプリング 突起部8dが形成され、該スプリング突起部8dは、上記インナーケース5を開 き回動させたときに、アウターケース4の上壁4cの内面のケース突起部4bに 当接して、インナーケース5を全開位置Aに保持する(二点鎖線参照)。
【0014】 そして、上記インナーケース5の全開位置Aでスプリング8の自由端部8bを 図2に示すように下方に押し下げると(矢印U参照)、自由端部8bは、前壁5 cの内面に当接する第1屈曲部8eを支点にして押し下げられ、スプリング突起 部8dがケース突起部4bから外れる(図2の実線参照)。その後、インナーケ ース5をさらに開いてスプリング突起部8dがアウターケース4の外部にでた後 、インナーケース5を上方に持ち上げると、爪5aが爪穴4aから抜け外れるの で、インナーケース5をアウターケース4から取り外すことができる。
【0015】 上記スプリング8の差込み部8aには、上記インナーケース5が全開位置Aで 開方向の負荷P(図3及び図4参照)を受けたときに、スリット部5dの内面で 押圧される第2屈曲部8fを形成し、該第2屈曲部8fを屈曲移動支点として、 自由端部8bが後方に屈曲移動されるようになる。
【0016】 上記インナーケース5の後壁5eの内面の上部には、図5にも示すように、イ ンナーケース5の全開位置Aでスプリング8の自由端部8bを下方に押し下げた ときに(図2参照)、スプリング8のスプリング突起部8dがケース突起部4b から外れた時点で、自由端部8bの先端8cが当接する第1スプリングストッパ ー部5fが形成されている。
【0017】 また、上記後壁5eの上端部には、全開位置Aでインナーケース5がさらに開 方向の負荷Pを受けて、スプリング8の自由端部8bが後方に屈曲移動されたと きに、自由端部8bの先端8cが当接する第2スプリングストッパー部5gが形 成されている。
【0018】 上記構成であれば、インナーケース5を開き回動させると、スプリング8のス プリング突起部8dがアウターケース4のケース突起部4bに当接して、インナ ーケース5が全開位置Aに保持される。その後、スプリング8の自由端部8bを 下方に押し下げると、自由端部8bは第1屈曲部8eを支点として、スプリング 突起部8dがケース突起部4bから外れるので、インナーケース5をさらに開い て、インナーケース5をアウターケース4から取り外すことができる。
【0019】 上記スプリング8の自由端部8bを下方に押し下げたとき、先端8cがインナ ーケース5の第1スプリングストッパー部5fに当接して、それ以上は押し下げ られないので、自由端部8cを必要以上のストロークで押し過ぎるおそれがなく なり、スプリング8の耐久性が向上する。
【0020】 次に、全開位置Aのインナーケース5に乗員の身体が当たる等してインナーケ ース5が開き方向の負荷Pを受けたとき、図3〜図4に示すように、差込み部8 aの第2屈曲部8fを屈曲移動支点として、自由端部8bが後方に屈曲移動する 。この屈曲移動により、自由端部8bの先端8cがインナーケース5の第2スプ リングストッパー部5gに当接して、自由端部8bがアウターケース4のケース 突起部4bとインナーケース5のスプリングストッパー部5gとの間に挟み込ま れてロックされる(図4の状態)。
【0021】 これにより、スプリング突起部8dがケース突起部4bから外れなくなるので 、インナーケース5がアウターケース4から脱落しなくなる。したがって、イン ナーケース5が全開位置Aでさらに開き方向の負荷Pを受けたときには、スプリ ング8の自由端部8bを自動的にロックできるから、従来のように、自由端部8 bのたわみ量を大きくして押下げ力を強くする必要がなくなる。これにより、自 由端部8bの押下げ力を弱くできるので、取り外し性が向上する。また、押し下 げ時に自由端部8bを必要以上のストロークで押し過ぎるおそれがなくなるので 、上記第2スプリングストッパー部5fと相俟って、スプリング8の耐久性も向 上する。
【0022】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案の自動車用灰皿は、インナーケースが 全開位置でさらに開方向の負荷を受けたとき、屈曲移動支点でスプリングの自由 端部を後方に屈曲移動させて、自由端部の先端をインナーケースの後壁上端のス プリングストッパー部に当接させるようにしたから、スプリングの自由端部が自 動的にロックされるので、スプリング突起部がケース突起部から外れなくなり、 インナーケースがアウターケースから脱落しなくなる。これにより、自由端部の たわみ量を大きくする必要がなくなるので、自由端部の押下げ力を弱くできて取 り外し性が向上するようになる。また、自由端部の押下げ力を弱くできるから、 押し下げ時に自由端部を必要以上のストロークで押し過ぎるおそれがなくなるの で、スプリングの耐久性も向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の灰皿のインナーケース全閉時の断面
【図2】 インナーケース全開時の断面図
【図3】 インナーケースに負荷を受けた時の断面図
【図4】 スプリングの先端がインナーケースの第2ス
プリングストッパー部に当接した時の断面図
【図5】 インナーケースの斜視図
【図6】 灰皿を有する自動車用ドアーの正面図
【図7】 従来の灰皿の全開時の斜視図
【図8】 インナーケース全開時の断面図
【符号の説明】
3…灰皿、4…アウターケース、4b…ケース突起部、
5…インナーケース、5d…スリット部、5e…後壁、
5g…第2スプリングストッパー部、8…スプリング、
8a…差込み部、8b…自由端部、8c…先端、8d…
スプリング突起部、8f…第2屈曲部、A…全開位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターケースにインナーケースが開閉
    自在に回動支持され、上記インナーケースのスプリング
    のスプリング突起部がアウターケースのケース突起部に
    当接して、インナーケースが全開位置に保持される自動
    車用灰皿において、 上記スプリングは、上記インナーケースの前壁内面のス
    リット部に差し込んで固定される差込み部と、該差込み
    部の上端から後方に屈曲して、先端に上記アウターケー
    スのケース突起部に当接するスプリング突起部を有する
    自由端部とで構成され、上記差込み部には、上記インナ
    ーケースが全開位置でさらに開方向の負荷を受けたとき
    に、上記スリット部の内面で押圧されて、自由端部を後
    方に屈曲移動させる屈曲移動支点が形成される一方、上
    記インナーケースの後壁上端には、上記スプリングの自
    由端部が後方に屈曲移動されたときに、該自由端部の先
    端に当接するスプリングストッパー部が形成されている
    ことを特徴とする自動車用灰皿。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004122982A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用内装材
JP2010143262A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Calsonic Kansei Corp 車両用物入装置

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JP2010143262A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Calsonic Kansei Corp 車両用物入装置

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