JPH07185930A - Ｈ形鋼切断装置 - Google Patents
Ｈ形鋼切断装置Info
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- JPH07185930A JPH07185930A JP33062893A JP33062893A JPH07185930A JP H07185930 A JPH07185930 A JP H07185930A JP 33062893 A JP33062893 A JP 33062893A JP 33062893 A JP33062893 A JP 33062893A JP H07185930 A JPH07185930 A JP H07185930A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】Ｈ形鋼を加工ラインの加工バランスの不均衡を
是正し、穴明け、切断の加工速度を早め、短時間に多く
のＨ形鋼を加工する。 【構成】切断位置に固定したＨ形鋼の二つの平板面に対
向させて配置した二つの切断刃を前記Ｈ形鋼の両側面に
接近させ、両側から切断し、これら切断刃による両側か
らの切断作業を一部未切断部を残して中断し、両側切断
刃を初期位置に避退せしめ、前記切断刃の片方または両
方を前記切断工程の移動方向と垂直に移動させ、所定位
置で停止し、前記切断工程で残した未切断部を切断する
方向に切断刃を移動させ、前記Ｈ形鋼を完全に切断した
後、前工程の切断に寄与した前記切断刃を切断工程と逆
の戻り方向に移動しながら初期位置に退避させることに
より両切断刃を切断開始位置に常時待機させる構成であ
る。
是正し、穴明け、切断の加工速度を早め、短時間に多く
のＨ形鋼を加工する。 【構成】切断位置に固定したＨ形鋼の二つの平板面に対
向させて配置した二つの切断刃を前記Ｈ形鋼の両側面に
接近させ、両側から切断し、これら切断刃による両側か
らの切断作業を一部未切断部を残して中断し、両側切断
刃を初期位置に避退せしめ、前記切断刃の片方または両
方を前記切断工程の移動方向と垂直に移動させ、所定位
置で停止し、前記切断工程で残した未切断部を切断する
方向に切断刃を移動させ、前記Ｈ形鋼を完全に切断した
後、前工程の切断に寄与した前記切断刃を切断工程と逆
の戻り方向に移動しながら初期位置に退避させることに
より両切断刃を切断開始位置に常時待機させる構成であ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、建築等に使用される
鉄骨のＨ形鋼を高速切断処理するＨ形鋼切断装置に関す
る。
鉄骨のＨ形鋼を高速切断処理するＨ形鋼切断装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のＨ形鋼等の長尺物の加工ラインと
して、下水道管やボルト等を挿通する貫通孔を多数穿孔
する穴明け工程終了後、所定の長さに切断する切断工程
の順に行われるのが普通である。この加工ラインの高速
化として穴明け作業の改良が進み、高速加工ができる穴
明け機械が開発されている。これに反して後工程の切断
工程としてはあまり加工速度が向上しておらず、この穴
明けー切断の加工ラインの加工速度のバランスが崩れ、
切断装置側に搬送するに際して、穿孔加工終了したＨ形
鋼をローラーコンベア等で搬送し、穴明け工程後の被加
工物（Ｈ形鋼）を一時貯蔵待機させていた。例えば、図
６に示されるように切断装置５１、鋼材自動供給装置５
２および穴明装置５３にそれぞれ数値制御部（NC) が連
結され、右側から被加工物であるＨ形鋼が搬送され、穴
明装置５３において所定箇所に下水道管やボルト等を挿
通する貫通孔が穿孔される。加工終了後、コンベア５４
によって切断装置５１に搬送される。しかし、切断作業
に時間がかかるため、途中に設けたスライドコンベア５
５またはトレー５５ａ，５５ｂ・・・などに保管貯蔵さ
れていた。この保管貯蔵された穴明加工済Ｈ形鋼を切断
装置５１に搬入して所定の長さに切断され、切断された
Ｈ形鋼はスライドコンベア５６によって排出される。こ
のように従来は保管貯蔵部に一時保管されることが多か
った。
して、下水道管やボルト等を挿通する貫通孔を多数穿孔
する穴明け工程終了後、所定の長さに切断する切断工程
の順に行われるのが普通である。この加工ラインの高速
化として穴明け作業の改良が進み、高速加工ができる穴
明け機械が開発されている。これに反して後工程の切断
工程としてはあまり加工速度が向上しておらず、この穴
明けー切断の加工ラインの加工速度のバランスが崩れ、
切断装置側に搬送するに際して、穿孔加工終了したＨ形
鋼をローラーコンベア等で搬送し、穴明け工程後の被加
工物（Ｈ形鋼）を一時貯蔵待機させていた。例えば、図
６に示されるように切断装置５１、鋼材自動供給装置５
２および穴明装置５３にそれぞれ数値制御部（NC) が連
結され、右側から被加工物であるＨ形鋼が搬送され、穴
明装置５３において所定箇所に下水道管やボルト等を挿
通する貫通孔が穿孔される。加工終了後、コンベア５４
によって切断装置５１に搬送される。しかし、切断作業
に時間がかかるため、途中に設けたスライドコンベア５
５またはトレー５５ａ，５５ｂ・・・などに保管貯蔵さ
れていた。この保管貯蔵された穴明加工済Ｈ形鋼を切断
装置５１に搬入して所定の長さに切断され、切断された
Ｈ形鋼はスライドコンベア５６によって排出される。こ
のように従来は保管貯蔵部に一時保管されることが多か
った。
【０００３】この切断装置はコールド・ソーと言われて
いる切断刃（丸ノコ刃）をＨ形鋼の側面から徐々に接近
させて切断を開始し、他方側面を切断した時点で切断が
完了し、回転切断刃をＨ形鋼から避退させるようにして
切断工程が完了していた。また、切断刃としてシーソ形
の無端帯鋸状のベルトによる切断も行われていた。
いる切断刃（丸ノコ刃）をＨ形鋼の側面から徐々に接近
させて切断を開始し、他方側面を切断した時点で切断が
完了し、回転切断刃をＨ形鋼から避退させるようにして
切断工程が完了していた。また、切断刃としてシーソ形
の無端帯鋸状のベルトによる切断も行われていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなＨ
形鋼の加工ラインにおける切断工程に利用されている前
記バンド・ソーの場合、通常Ｈ形鋼の幅は1000mm程度の
ものが多く、このＨ形鋼が厚さ１〜２mm程度の薄さの刃
物で切断されているが、この切断のためのスパンには切
断装置の構造上切断刃の案内が困難で、切断速度（加工
速度）を上げることはできなかった。更に、近年Ｈ形鋼
の幅が1500mmのものが多く利用されるようになっている
ため、バンド・ソーでは限界である。
形鋼の加工ラインにおける切断工程に利用されている前
記バンド・ソーの場合、通常Ｈ形鋼の幅は1000mm程度の
ものが多く、このＨ形鋼が厚さ１〜２mm程度の薄さの刃
物で切断されているが、この切断のためのスパンには切
断装置の構造上切断刃の案内が困難で、切断速度（加工
速度）を上げることはできなかった。更に、近年Ｈ形鋼
の幅が1500mmのものが多く利用されるようになっている
ため、バンド・ソーでは限界である。
【０００５】このように従来のバンド・ソーでは切断時
間が遅いため加工ライン的に、穿孔機１台に対して切断
機は２台以上必要であった。従って、工場のスペースも
その分必要であり、複数の帯ノコ刃に振り分けるための
周辺機材、例えば、コンベアー、トラバース等が必要と
なっている。
間が遅いため加工ライン的に、穿孔機１台に対して切断
機は２台以上必要であった。従って、工場のスペースも
その分必要であり、複数の帯ノコ刃に振り分けるための
周辺機材、例えば、コンベアー、トラバース等が必要と
なっている。
【０００６】この場合、バンド・ソーの取付け構造上ノ
コ刃の厚みを厚くできないためノコ刃の強度が十分でな
く、切断作業時にノコ刃が流れ切断面の直角度が得られ
ない。また、このノコ刃は再生不可能で使い捨てのため
経済性に欠ける。更に、ノコ刃の送り方向（切断方向）
が一方向（上下）であるためＨ形鋼の切断位置によっ
て、その切断長さが大きく変化します。このような断続
切断においては振動が大きく刃物の寿命に大きく影響し
ている。
コ刃の厚みを厚くできないためノコ刃の強度が十分でな
く、切断作業時にノコ刃が流れ切断面の直角度が得られ
ない。また、このノコ刃は再生不可能で使い捨てのため
経済性に欠ける。更に、ノコ刃の送り方向（切断方向）
が一方向（上下）であるためＨ形鋼の切断位置によっ
て、その切断長さが大きく変化します。このような断続
切断においては振動が大きく刃物の寿命に大きく影響し
ている。
【０００７】前記バンド・ソーに代え回転刃であるコー
ルド・ソーを使用した場合、ノコ刃が１枚であるから10
00mmのＨ形鋼を切断するには直径1400mm以上の回転刃が
必要であった。このような大きな回転刃は重いため取付
け作業、取外し作業および再生のための研磨作業が重労
働であり、また、時間がかかり、全体的に加工時間の短
縮ができない。更に、前記帯ノコ刃に比べて切断速度が
早いが、穴明け機の加工速度に比較して遅く、加工バラ
ンスは１対１を維持することはできず、振り分け機が必
要であった。全体として加工ラインの高速化はできなか
った。
ルド・ソーを使用した場合、ノコ刃が１枚であるから10
00mmのＨ形鋼を切断するには直径1400mm以上の回転刃が
必要であった。このような大きな回転刃は重いため取付
け作業、取外し作業および再生のための研磨作業が重労
働であり、また、時間がかかり、全体的に加工時間の短
縮ができない。更に、前記帯ノコ刃に比べて切断速度が
早いが、穴明け機の加工速度に比較して遅く、加工バラ
ンスは１対１を維持することはできず、振り分け機が必
要であった。全体として加工ラインの高速化はできなか
った。
【０００８】また、切断工程に利用される切断刃として
は加工速度の関係で、バンド・ソー（帯ノコ刃）が主に
使用されている。この発明の目的は前記のような加工ラ
インにおける加工バランスの不均衡を是正し、穴明け、
切断の加工速度を早め、短時間に多くのＨ形鋼を加工す
ることができるＨ形鋼切断装置を提供するものである。
は加工速度の関係で、バンド・ソー（帯ノコ刃）が主に
使用されている。この発明の目的は前記のような加工ラ
インにおける加工バランスの不均衡を是正し、穴明け、
切断の加工速度を早め、短時間に多くのＨ形鋼を加工す
ることができるＨ形鋼切断装置を提供するものである。
【０００９】また、穴明け機と切断機とが１対１で中間
に待機コンベア等の振り分け装置の不要なＨ形鋼切断装
置を提供するものである。
に待機コンベア等の振り分け装置の不要なＨ形鋼切断装
置を提供するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明のＨ形鋼切断装
置の前記目的は下記の構成によって達成する。所定箇所
に穿孔加工処理後、搬送装置によって切断部側に搬送
し、切断位置で固定したＨ形鋼の平板側面側から切断刃
を接近させ、この切断刃によってＨ形鋼を所定の長さに
切断するＨ形鋼切断装置において、切断位置に固定した
Ｈ形鋼の二つの平板面に対向させて配置した二つの前記
切断刃を前記Ｈ形鋼の両側面に接近させ、両側から切断
する第１工程と、前記切断刃による両側からの切断作業
を一部に未切断部を残して中断し、両側切断刃を初期位
置に避退せしめる第２工程と、前記切断刃の片方または
両方を前記第１工程の移動方向と垂直に移動させ、所定
位置で停止し、この切断刃を前記第１工程の切断方向と
平行移動させるか、または平行移動させたのち切断刃を
下降させて、前記第１工程で残した未切断部を切断する
方向に切断刃を移動させる第３工程と、前記Ｈ形鋼を完
全に切断した後、前工程の切断に寄与した前記切断刃を
前記第３工程と逆の戻り方向に移動しながら初期位置に
退避させる第４工程とからなる構成である。このような
構成に使用せられる具体的機構としてはＨ形鋼の二つの
平板面に対向させて配置した各切断刃を支持する各支持
部材を保持した固定部材を案内部材に沿ってそれぞれ対
向、相反する方向に移動させる駆動源と、片方または両
方の支持部材を上下に摺動可能に保持した構成である。
また、前記切断刃が回転刃であることによって切断速度
を向上改善することができる。
置の前記目的は下記の構成によって達成する。所定箇所
に穿孔加工処理後、搬送装置によって切断部側に搬送
し、切断位置で固定したＨ形鋼の平板側面側から切断刃
を接近させ、この切断刃によってＨ形鋼を所定の長さに
切断するＨ形鋼切断装置において、切断位置に固定した
Ｈ形鋼の二つの平板面に対向させて配置した二つの前記
切断刃を前記Ｈ形鋼の両側面に接近させ、両側から切断
する第１工程と、前記切断刃による両側からの切断作業
を一部に未切断部を残して中断し、両側切断刃を初期位
置に避退せしめる第２工程と、前記切断刃の片方または
両方を前記第１工程の移動方向と垂直に移動させ、所定
位置で停止し、この切断刃を前記第１工程の切断方向と
平行移動させるか、または平行移動させたのち切断刃を
下降させて、前記第１工程で残した未切断部を切断する
方向に切断刃を移動させる第３工程と、前記Ｈ形鋼を完
全に切断した後、前工程の切断に寄与した前記切断刃を
前記第３工程と逆の戻り方向に移動しながら初期位置に
退避させる第４工程とからなる構成である。このような
構成に使用せられる具体的機構としてはＨ形鋼の二つの
平板面に対向させて配置した各切断刃を支持する各支持
部材を保持した固定部材を案内部材に沿ってそれぞれ対
向、相反する方向に移動させる駆動源と、片方または両
方の支持部材を上下に摺動可能に保持した構成である。
また、前記切断刃が回転刃であることによって切断速度
を向上改善することができる。
【００１１】
【作用】この発明におけるＨ形鋼切断装置は第１工程に
おいて各支持部材に回動自在に設けた二枚の切断刃をＨ
形鋼の平板面の両側から対向させて一直線上に前進させ
てＨ形鋼を切断するから加工速度が短縮され、しかも、
第３工程によって中央未切断部を一枚の切断刃により切
断することができるから切断刃の直径の大きさに影響さ
れることなく確実に大型Ｈ形鋼でも短時間に切断するこ
とができる。しかも丸ノコ刃によるため切断時間が早
く、従来の加工ラインでは困難であった穴明け作業と切
断作業との加工バランスが保持されて、１対１の関係で
加工することができる。
おいて各支持部材に回動自在に設けた二枚の切断刃をＨ
形鋼の平板面の両側から対向させて一直線上に前進させ
てＨ形鋼を切断するから加工速度が短縮され、しかも、
第３工程によって中央未切断部を一枚の切断刃により切
断することができるから切断刃の直径の大きさに影響さ
れることなく確実に大型Ｈ形鋼でも短時間に切断するこ
とができる。しかも丸ノコ刃によるため切断時間が早
く、従来の加工ラインでは困難であった穴明け作業と切
断作業との加工バランスが保持されて、１対１の関係で
加工することができる。
【００１２】
【実施例】図１はこの発明のＨ形鋼切断装置の一実施例
の斜視図である。図２はこの発明のＨ形鋼切断装置の一
実施例の要部拡大説明図である。図３はこの発明のＨ形
鋼切断装置の他の実施例の要部拡大説明図である。図４
はこの発明のＨ形鋼切断装置を採用したＨ形鋼加工ライ
ンの概略図、図５はこの発明Ｈ形鋼切断装置の流れ図で
ある。図６は従来のＨ形鋼加工ラインの概略図である。
の斜視図である。図２はこの発明のＨ形鋼切断装置の一
実施例の要部拡大説明図である。図３はこの発明のＨ形
鋼切断装置の他の実施例の要部拡大説明図である。図４
はこの発明のＨ形鋼切断装置を採用したＨ形鋼加工ライ
ンの概略図、図５はこの発明Ｈ形鋼切断装置の流れ図で
ある。図６は従来のＨ形鋼加工ラインの概略図である。
【００１３】この発明のＨ形鋼切断装置の図面に示す一
実施例に基づき説明する。１は中央部分にＨ形鋼を搬送
載置できる切断装置で、この切断装置１の左右両側に切
断用のコールド・ソー等の第１の回転刃２および第２の
回転刃２ａを移動可能に配置してある。この第１の回転
刃２，第２の回転刃２ａはそれぞれの電動モータ４，４
ａによって支持部材３，３ａ内の減速機構を介して駆動
され、一方の支持部材３は固定部材５に設けたサーボモ
ータ６によって案内軌道５ａに案内されて上下に移動可
能に保持されている。この支持部材３は回転ねじ６ａに
螺合してある。また、この固定部材５は駆動源９によっ
て回転する回転ねじ９ａに螺合してあり、案内板７のレ
ール７ａ，７ａに摺動自在に遊嵌してある。
実施例に基づき説明する。１は中央部分にＨ形鋼を搬送
載置できる切断装置で、この切断装置１の左右両側に切
断用のコールド・ソー等の第１の回転刃２および第２の
回転刃２ａを移動可能に配置してある。この第１の回転
刃２，第２の回転刃２ａはそれぞれの電動モータ４，４
ａによって支持部材３，３ａ内の減速機構を介して駆動
され、一方の支持部材３は固定部材５に設けたサーボモ
ータ６によって案内軌道５ａに案内されて上下に移動可
能に保持されている。この支持部材３は回転ねじ６ａに
螺合してある。また、この固定部材５は駆動源９によっ
て回転する回転ねじ９ａに螺合してあり、案内板７のレ
ール７ａ，７ａに摺動自在に遊嵌してある。
【００１４】８はＨ形鋼Ｗの他方面の平板側を切断する
第２の回転刃２ａを移動規制する固定部材で他方の支持
部材３ａが固定されている。この支持部材３ａに電動モ
ータ４ａ、減速装置および第２の回転刃２ａが配設され
ている。この固定部材８は前記固定部材５と同じく案内
板７のレール７ａ，７ａに遊嵌して摺動自在になってお
り、駆動源１０の回転ねじ１０ａに螺合されている。こ
の駆動源１０によって固定部材８の移動に伴って支持部
材３ａは第２の回転刃２ａとともに前記第１の回転刃２
に対向して切断方向に移動する。
第２の回転刃２ａを移動規制する固定部材で他方の支持
部材３ａが固定されている。この支持部材３ａに電動モ
ータ４ａ、減速装置および第２の回転刃２ａが配設され
ている。この固定部材８は前記固定部材５と同じく案内
板７のレール７ａ，７ａに遊嵌して摺動自在になってお
り、駆動源１０の回転ねじ１０ａに螺合されている。こ
の駆動源１０によって固定部材８の移動に伴って支持部
材３ａは第２の回転刃２ａとともに前記第１の回転刃２
に対向して切断方向に移動する。
【００１５】１１は切断装置１の基台で前記案内板７を
固定支持する門型フレーム１２が載置されている。ま
た、この基台１１には第１の回転刃２および第２の回転
刃２ａの案内溝１５が穿設してある。この基台１１には
Ｈ形鋼Ｗの切断位置決めのための固定バイス１３ａが第
２の回転刃２ａの近傍に配置され、Ｈ形鋼Ｗの平行板面
に当接させてある。一方第１の回転刃２側には他方のＨ
形鋼Ｗの平行板面に当接する移動バイス１３が設けられ
ている。このＨ形鋼Ｗの下面は下支え装置１４によって
支持されている。
固定支持する門型フレーム１２が載置されている。ま
た、この基台１１には第１の回転刃２および第２の回転
刃２ａの案内溝１５が穿設してある。この基台１１には
Ｈ形鋼Ｗの切断位置決めのための固定バイス１３ａが第
２の回転刃２ａの近傍に配置され、Ｈ形鋼Ｗの平行板面
に当接させてある。一方第１の回転刃２側には他方のＨ
形鋼Ｗの平行板面に当接する移動バイス１３が設けられ
ている。このＨ形鋼Ｗの下面は下支え装置１４によって
支持されている。
【００１６】Ｈ形鋼の加工ライン２０は穴明け工程２１
が配置されている。２２は穴明け工程２１を終了したＨ
形鋼を切断装置１に搬送するコンベアである。２３は従
来の加工ラインにおける振分け工程である。
が配置されている。２２は穴明け工程２１を終了したＨ
形鋼を切断装置１に搬送するコンベアである。２３は従
来の加工ラインにおける振分け工程である。
【００１７】この発明のＨ形鋼切断装置を図面に示す一
実施例による切断作業を図４に基づいて以下に説明す
る。図３に示されるＨ形鋼の加工ライン２０において、
穴明け工程２１を終了したＨ形鋼Ｗをコンベア２２によ
ってスライドコンベアに搬送し、ここで一時的待機さ
せ、切断装置１へ搬送する。
実施例による切断作業を図４に基づいて以下に説明す
る。図３に示されるＨ形鋼の加工ライン２０において、
穴明け工程２１を終了したＨ形鋼Ｗをコンベア２２によ
ってスライドコンベアに搬送し、ここで一時的待機さ
せ、切断装置１へ搬送する。
【００１８】搬送されたＨ形鋼Ｗは固定バイス１３ａ，
移動バイス１３および下支え装置１４などにより切断位
置に固定される。駆動源９および駆動源１０を駆動して
回転ねじ９ａ，１０ａを回転させ、固定部材５および固
定部材８が案内板７のレール７ａ，７ａに案内されて摺
動する。それぞれＨ形鋼Ｗの二つの平行板の側面に向け
て移動し、第１の回転刃２，第２の回転刃２ａの刃先を
Ｈ形鋼Ｗの側面に当接し、切断を開始する。Ｈ形鋼Ｗの
両平行板の切断が終了した時点で、切断作業を一時中断
し、両回転刃２，２ａを支持部材３とともに駆動源９，
１０によって回転ねじ９ａおよび１０ａを回転させて初
期位置に避退させる。
移動バイス１３および下支え装置１４などにより切断位
置に固定される。駆動源９および駆動源１０を駆動して
回転ねじ９ａ，１０ａを回転させ、固定部材５および固
定部材８が案内板７のレール７ａ，７ａに案内されて摺
動する。それぞれＨ形鋼Ｗの二つの平行板の側面に向け
て移動し、第１の回転刃２，第２の回転刃２ａの刃先を
Ｈ形鋼Ｗの側面に当接し、切断を開始する。Ｈ形鋼Ｗの
両平行板の切断が終了した時点で、切断作業を一時中断
し、両回転刃２，２ａを支持部材３とともに駆動源９，
１０によって回転ねじ９ａおよび１０ａを回転させて初
期位置に避退させる。
【００１９】次に、サーボモータ６を駆動して回転ねじ
６ａに螺合している支持部材３が固定部材５の軌道に案
内されて上昇する。従って、第１の回転刃２も上昇し、
この第１の回転刃２の刃先がＨ形鋼Ｗの中央部分より下
側に位置したところで停止する。駆動源９が作動して、
固定部材５を前記第１工程と同じく横方向に移動させる
とともに電動モータ４を作動させ、第１の回転刃２を回
転させる。この固定部材５の平行移動によって、Ｈ形鋼
Ｗの中央部分を切断し、第１工程による未切断部分を完
全に切断した時点で電動モータ４を停止するとともに駆
動源９を停止する。（第２工程）
６ａに螺合している支持部材３が固定部材５の軌道に案
内されて上昇する。従って、第１の回転刃２も上昇し、
この第１の回転刃２の刃先がＨ形鋼Ｗの中央部分より下
側に位置したところで停止する。駆動源９が作動して、
固定部材５を前記第１工程と同じく横方向に移動させる
とともに電動モータ４を作動させ、第１の回転刃２を回
転させる。この固定部材５の平行移動によって、Ｈ形鋼
Ｗの中央部分を切断し、第１工程による未切断部分を完
全に切断した時点で電動モータ４を停止するとともに駆
動源９を停止する。（第２工程）
【００２０】駆動源９により回転ねじ９ａを逆転させ、
固定部材５を初期位置に避退させる。そしてサーボモー
タ６によって支持部材３を下降させて切断開始位置に戻
す。（第３工程） このような工程によって切断されたＨ形鋼Ｗは移動バイ
ス１３および下支え装置１４を避退させ、Ｈ形鋼Ｗを搬
送して切断装置１から排出され、次のＨ形鋼Ｗをスライ
ドコンベア上に待機されているＨ形鋼Ｗを切断装置１の
切断位置に移送する。
固定部材５を初期位置に避退させる。そしてサーボモー
タ６によって支持部材３を下降させて切断開始位置に戻
す。（第３工程） このような工程によって切断されたＨ形鋼Ｗは移動バイ
ス１３および下支え装置１４を避退させ、Ｈ形鋼Ｗを搬
送して切断装置１から排出され、次のＨ形鋼Ｗをスライ
ドコンベア上に待機されているＨ形鋼Ｗを切断装置１の
切断位置に移送する。
【００２１】図３に示す第２実施例によれば、第１の回
転刃２，第２の回転刃２ａを駆動源９，１０の駆動によ
ってＨ形鋼Ｗの両平行板両側から切断し、第１の回転刃
２，第２の回転刃２ａの半径の３／４近くで停止し、中
央部分を未切断として残し、それぞれの第１の回転刃
２，第２の回転刃２ａ、支持部材３，３ａ等を固定部材
５，８とともに初期位置へ避退させる。次いで支持部材
３をサーボモータ６によって固定部材５の軌道に沿って
上昇させる。Ｈ形鋼Ｗの平行板から離れた位置でサーボ
モータ６は停止し、駆動源９が始動して回転ねじ９ａに
よって固定部材５を介して第１の回転刃２および支持部
材３を案内板７に沿って移動し、第２工程での未切断部
分の位置で停止し、サーボモータ６が始動し支持部材３
を下降させて第１の回転刃２によってＨ形鋼Ｗの未切断
部分を切断する（回転刃２の鎖線）。切断完了後、第１
の回転刃２を上昇させ、前記移動工程と逆に移動して支
持部材３を初期位置に戻す。
転刃２，第２の回転刃２ａを駆動源９，１０の駆動によ
ってＨ形鋼Ｗの両平行板両側から切断し、第１の回転刃
２，第２の回転刃２ａの半径の３／４近くで停止し、中
央部分を未切断として残し、それぞれの第１の回転刃
２，第２の回転刃２ａ、支持部材３，３ａ等を固定部材
５，８とともに初期位置へ避退させる。次いで支持部材
３をサーボモータ６によって固定部材５の軌道に沿って
上昇させる。Ｈ形鋼Ｗの平行板から離れた位置でサーボ
モータ６は停止し、駆動源９が始動して回転ねじ９ａに
よって固定部材５を介して第１の回転刃２および支持部
材３を案内板７に沿って移動し、第２工程での未切断部
分の位置で停止し、サーボモータ６が始動し支持部材３
を下降させて第１の回転刃２によってＨ形鋼Ｗの未切断
部分を切断する（回転刃２の鎖線）。切断完了後、第１
の回転刃２を上昇させ、前記移動工程と逆に移動して支
持部材３を初期位置に戻す。
【００２２】以上のようにこの発明のＨ形鋼切断装置は
切断位置において二枚の回転刃によって切断をすること
ができ、しかも、片方の回転刃のみを上昇移動させて中
央部分を切断することができ従来に比較して短時間にＨ
形鋼を切断することができる。この実施例では片方のみ
の切断装置（回転刃）を上昇移動させて中央位置におい
て下降させてＨ型鋼を切断する装置を図１に示したが、
Ｈ型鋼の大きさによっては両方の切断装置（切断刃）を
上昇させ、Ｈ形鋼の中央部分に両側から近接させて、所
定位置でこれら切断刃を下降させてＨ形鋼を切断するよ
うにすることもできる。
切断位置において二枚の回転刃によって切断をすること
ができ、しかも、片方の回転刃のみを上昇移動させて中
央部分を切断することができ従来に比較して短時間にＨ
形鋼を切断することができる。この実施例では片方のみ
の切断装置（回転刃）を上昇移動させて中央位置におい
て下降させてＨ型鋼を切断する装置を図１に示したが、
Ｈ型鋼の大きさによっては両方の切断装置（切断刃）を
上昇させ、Ｈ形鋼の中央部分に両側から近接させて、所
定位置でこれら切断刃を下降させてＨ形鋼を切断するよ
うにすることもできる。
【００２３】また、前記実施例において駆動源を二つ設
けてあるが、一個の駆動源によりクラッチ機構を介在さ
せて両側から固定部材５と８を対向移動させてもよい。
例えば、駆動源１０側の回転ねじ１０ａを逆ねじに切削
すればよい。この回転ねじ１０ａと固定部材８との間に
一方向クラッチを介在させればよい。
けてあるが、一個の駆動源によりクラッチ機構を介在さ
せて両側から固定部材５と８を対向移動させてもよい。
例えば、駆動源１０側の回転ねじ１０ａを逆ねじに切削
すればよい。この回転ねじ１０ａと固定部材８との間に
一方向クラッチを介在させればよい。
【００２４】
【発明の効果】この発明のＨ形鋼切断装置はＨ形鋼の両
端横板の個々の横板両側面に回転刃を接触させて切断
し、短時間に切断することができるから加工システムに
おいて穴明加工後、コンベアローラ等による搬送工程で
滞留させることなく、両工程を１対１の関係で処理する
ことがきる。従って、Ｈ形鋼を連続して加工処理するこ
とができる。
端横板の個々の横板両側面に回転刃を接触させて切断
し、短時間に切断することができるから加工システムに
おいて穴明加工後、コンベアローラ等による搬送工程で
滞留させることなく、両工程を１対１の関係で処理する
ことがきる。従って、Ｈ形鋼を連続して加工処理するこ
とができる。
【図１】この発明のＨ形鋼切断装置の一実施例の斜視図
である。
である。
【図２】この発明のＨ形鋼切断装置の一実施例の要部拡
大説明図である。
大説明図である。
【図３】この発明のＨ形鋼切断装置の他の実施例の要部
拡大説明図である。
拡大説明図である。
【図４】この発明のＨ形鋼切断装置を採用したＨ形鋼加
工ラインの概略図である。
工ラインの概略図である。
【図５】この発明のＨ形鋼切断装置のフロー図である。
【図６】従来のＨ形鋼加工ラインの概略図である。
１ …切断装置 ２，２ａ …回転刃 ３，３ａ …支持部材 ４，４ａ …電動モータ ５ …固定部材 ６ …サーボモータ ７ …案内板 ８ …固定部材 ９，１０ …駆動源 ９ａ，１０ａ …回転ねじ １１ …基台 １２ …門型フレーム １３ …移動バイス １４ …下支え装置
Claims (5)
- 【請求項１】所定箇所に穿孔加工処理後、搬送装置によ
って切断部側に搬送し、切断位置で固定したＨ形鋼の平
板側面側から切断刃を接近させ、この切断刃によってＨ
形鋼を所定の長さに切断するＨ形鋼切断装置において、 切断位置に固定したＨ形鋼の二つの平板面に対向させて
配置した二つの前記切断刃を前記Ｈ形鋼の両側面に接近
させ、両側から切断する第１工程と、 前記切断刃による両側からの切断作業を一部未切断部を
残して中断し、両側切断刃を初期位置に避退せしめる第
２工程と、 前記切断刃の片方または両方を前記第１工程の移動方向
と垂直に移動させ、所定位置で停止し、前記第１工程で
残した未切断部を切断する方向に切断刃を移動させる第
３工程と、 前記Ｈ形鋼を完全に切断した後、前工程の切断に寄与し
た前記切断刃を前記第３工程と逆の戻り方向に移動しな
がら初期位置に退避させる第４工程と、からなり、両切
断刃を切断開始位置に常時待機させることを特徴とする
Ｈ形鋼切断装置。 - 【請求項２】前記第３工程が、前記切断刃を前記第１工
程の移動方向と垂直に移動させた後、切断刃先が前記Ｈ
形鋼の中央板を切断できる位置で停止し、前記第１工程
の切断方向と平行移動させながら前工程の未切断部を切
断する工程であることを特徴とする請求項１記載のＨ形
鋼切断装置。 - 【請求項３】前記第３工程が、前記切断刃を前記第１工
程の移動方向と垂直に上昇移動させ、Ｈ形鋼から離隔し
た所定の高さ位置で停止し、前記第１工程の切断方向と
平行移動させた後、この切断刃を下降させて前工程のＨ
形鋼の中央部分の未切断部を上側から切断する工程であ
ることを特徴とする請求項１記載のＨ形鋼切断装置。 - 【請求項４】所定箇所に穿孔加工処理後、搬送装置によ
って切断部側に搬送し、切断位置で固定したＨ形鋼の平
板側面側から切断刃を接近させ、この切断刃によってＨ
形鋼を所定の長さに切断するＨ形鋼切断装置において、 前記Ｈ形鋼の両側平板側から切断する二つの切断刃と、 これら切断刃を駆動する二つの電動モータと、 この電動モータと前記切断刃を支持するそれぞれの支持
部材と、 これら支持部材を各切断刃が対向して切断する横方向に
移動可能に保持するそれぞれの固定部材と、 これら固定部材を案内部材に沿って前記横方向に往復移
動させる駆動源と、 前記固定部材の片方または両方に前記支持部材を上下に
摺動する駆動機構とからなり、 各支持部材および各切断刃を具えた各固定部材を前記案
内部材に沿って前記駆動源の作用により横方向に対向し
て移動可能とし、片方または両方の切断刃を有する支持
部材を上下移動可能に固定部材に保持したことを特徴と
する請求項１，２，３記載のＨ形鋼切断装置。 - 【請求項５】前記切断刃が回転刃であることを特徴とす
る請求項１，２，３，４記載のＨ形鋼切断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33062893A JP3355500B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Ｈ形鋼切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33062893A JP3355500B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Ｈ形鋼切断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07185930A true JPH07185930A (ja) | 1995-07-25 |
| JP3355500B2 JP3355500B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=18234797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33062893A Expired - Fee Related JP3355500B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Ｈ形鋼切断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3355500B2 (ja) |
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002205232A (ja) * | 2001-01-10 | 2002-07-23 | Daido Steel Co Ltd | 被切断材のクランプ機構 |
| CN103394751A (zh) * | 2013-06-28 | 2013-11-20 | 雄华机械(苏州)有限公司 | 一种双机头切割机 |
| CN105772846A (zh) * | 2016-04-14 | 2016-07-20 | 南通德瑞森复合材料有限公司 | 一种拉挤玻璃钢格栅装配杆开槽设备 |
| JP2016530108A (ja) * | 2013-09-17 | 2016-09-29 | ポスコ | 金属板切断装置 |
| CN106335016A (zh) * | 2016-11-24 | 2017-01-18 | 东台银信钢结构工程有限公司 | 一种提高钢材精密度的高精度定位装置 |
| CN106334831A (zh) * | 2016-11-29 | 2017-01-18 | 成都蒲江珂贤科技有限公司 | 一种钢材处理装置 |
| CN106392167A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-02-15 | 成都蒲江珂贤科技有限公司 | 一种钢材加工装置 |
| CN106392166A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-02-15 | 成都蒲江珂贤科技有限公司 | 一种方钢处理辅助装置 |
| CN107877264A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-04-06 | 广东海富纳数控科技有限公司 | 双侧定位切割机 |
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| CN112207358A (zh) * | 2020-10-13 | 2021-01-12 | 东莞市恩耐尔金属科技有限公司 | 一种散热片零件切削加工装置及方法 |
| KR102260070B1 (ko) * | 2021-01-05 | 2021-06-03 | 주식회사 제이에스메탈 | 판재절단장치 |
| CN114012460A (zh) * | 2021-11-01 | 2022-02-08 | 平湖市华晟精密机械有限公司 | 一种航空插接件外壳加工用半自动切割机 |
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| CN117359319A (zh) * | 2023-11-29 | 2024-01-09 | 娄底市佳鑫机械制造有限公司 | 一种h型钢材自动化钻孔设备 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33062893A patent/JP3355500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
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