JP2769942B2 - 自動面取り装置 - Google Patents

自動面取り装置

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JP2769942B2
JP2769942B2 JP3350957A JP35095791A JP2769942B2 JP 2769942 B2 JP2769942 B2 JP 2769942B2 JP 3350957 A JP3350957 A JP 3350957A JP 35095791 A JP35095791 A JP 35095791A JP 2769942 B2 JP2769942 B2 JP 2769942B2
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賢二 幅
健 西田
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株式会社大同機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば箱桁や板桁等の
構造材に配設される補強用の小物部材の端縁部に、面取
り加工を自動的に施し得る新規な面取り装置に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】例えば、橋梁等の長大な構築物に使用され
る箱桁や板桁等の大型の構造材は、当該構造材の強度や
剛性を向上させる目的で、板状の小物部材を多数配設す
ることが一般に行なわれている。この小物部材では、そ
の端縁部が直角になっていると、取扱い時に危険を生ず
ると共に、角が欠けたりして強度の点で問題があり、全
ての端縁部に面取り加工が必要となっている。また、湾
岸で使用される構造材は、塩害から防止するために特殊
塗装やビニール塗装を施すことが行なわれるが、この場
合には、塗料の剥離を防止するために小物部材の端縁部
には所要の丸みを付す丸み加工を施すことが要求されて
いる。なお「丸み加工」は、一般に「R面取り加工」とも称
されるので、本明細書で「面取り加工」とは、「丸み加工」
を含む意味で使用するものとする。
【0003】前記小物部材の面取り加工の作業は、一般
に作業者がグラインダー等を使用して行なう手作業に頼
っていた。このため、生産能率の向上が図られず、しか
もグラインダーを扱うために金属粉が飛散して危険を伴
なう問題があった。また構造材に使用される小物部材の
数は極めて多いため、全ての小物部材に面取り加工を行
なうことは、作業者に重労働を強いる欠点となってい
た。
【0004】そこで、前記問題に対処する一つの手段と
して、小物部材の移送ラインに対してベルトサンダーを
傾斜配置し、該ベルトサンダーに小物部材の端縁部を当
接させつつ移送することにより、該小物部材の端縁部に
自動的に面取りを施すことが提案されている。この装置
によれば、重労働で危険を伴なう作業から作業者を解放
して、生産能率を向上することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したベルトサンダ
ーを使用する装置では、該ベルトサンダーの使用寿命が
短かく、ランニングコストが嵩む欠点が指摘される。ま
た、小物部材を高速で移送しつつベルトサンダーで面取
り加工するのは困難であり、生産能率は手作業に比べて
向上するものの、充分満足するものではなかった。更
に、小物部材に波うちや曲り等があったり、その角部が
斜めに形成されていたりする場合は、その部位での確実
な面取りがなされず、後工程で作業者の手作業による面
取り作業が必要となる問題があった。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した被加工材料の面取
りに際して内在している前記欠点に鑑み、これを好適に
解決するべく提案されたものであって、被加工材料の高
速での確実な面取り加工を達成して生産能率を飛躍的に
向上させ得る手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため本発明は、被加工材料を上下か
ら挟持する一対のピンチローラを材料移送方向に少なく
とも2基備え、各対のピンチローラを回転させることに
より被加工材料を所要方向に移送する移送装置と、この
移送装置に対向して配設され、水平により駆動されて前
記被加工材料の移送ラインに対し水平方向に近接・離間
自在なサドルと、このサドルに昇降自在に配設され、垂
直駆動手段により昇降移動させられる主軸頭と、この主
軸頭に回転自在に配設され、前記被加工材料の端縁部を
切削するための加工工具と、前記主軸頭に配設され、該
主軸頭の水平移動時に前記被加工材料の側面に当接可能
な水平倣いローラと、前記主軸頭に配設され、該主軸頭
の下降時に前記被加工材料の上面に当接可能な垂直倣い
ローラとからなる自動面取り装置において、前記主軸頭
から垂直に下方へ延出する主軸に前記加工工具を配設す
ると共に、この加工工具から更に下方へ突出する前記主
軸の下端部に前記水平倣いローラを配設し、 前記加工工
具における刃先の直径寸法と、前記水平倣いローラの直
径寸法とを同一に設定し、 前記移送装置により移送され
る被加工材料の垂直側面の下側に前記水平倣いローラを
常に当接させると共に、前記垂直倣いローラを該被加工
材料の上面に常に当接させるよう前記水平駆動手段およ
び垂直駆動手段を付勢制御した状態で、前記加工工具
刃先を該被加工材料の端縁部に臨ませることによって該
端縁部に面取り加工を施すよう構成したことを特徴とす
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る自動面取り装置につき、
好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説
明する。図1は、本発明の好適な第1実施例に係る自動
面取り装置を示す縦断正面図、図2は、第1実施例に係
る自動面取り装置の平面図である。なお、説明の便宜
上、「前後」とは小物部材のテーブルに対する方向を指称
し、「上流」「下流」とは小物部材の移送方向に対して指称
するものとする。
【0009】(自動面取り装置の全体構造について)図示
の自動面取り装置10は、小物部材12が載置されるテ
ーブル14,16と、該テーブル14,16に載置される
小物部材12を下流側に向けて移送する移送装置18
と、小物部材12の端縁部に面取りを施す加工機20
と、該加工機20に配設した加工工具22を小物部材1
2の端縁部に倣わせる倣い装置24とから基本的に構成
される。そして、テーブル14,16に載置された小物
部材12を移送装置18で移送しつつ、前記加工工具2
2により小物部材12の端縁部に面取りを施すようにな
っている。
【0010】(テーブルについて)前記移送装置18が設
置される基台26に、小物部材12の移送ラインに沿っ
て供給テーブル14と排出テーブル16とが直列に配置
されると共に、両テーブル14,16の間に小物部材1
2の加工部が画成される。両テーブル14,16は、複
数のローラ27を回転自在に備えたローラテーブルであ
って、該ローラ群に載置された小物部材12が、移送装
置18を介して移送されるようになっている。
【0011】(移送装置について)前記供給テーブル14
と排出テーブル16との間に画成された加工部には、図
3に示す如く、該テーブル14,16のローラ27と平
行に臨む大径のローラ28が回転自在に配設されると共
に、該大径ローラ28を挟む上流および下流側に下ピン
チローラ30,30が回転自在に配設されている。な
お、大径ローラ28および下ピンチローラ30,30の
移送レベルは、供給テーブル14および排出テーブル1
6の移送レベルと一致するよう設定されている。
【0012】前記基台26にギヤボックス32が配設さ
れ、該ギヤボックス32に前記下ピンチローラ30,3
0の回転軸34,34が回転自在に枢支され、各軸34
のギヤボックス内に臨む位置に歯車36,36が配設さ
れている。またギヤボックス32には、両下ピンチロー
ラ30,30の歯車36,36と共通的に噛合する駆動歯
車38が回転自在に枢支され、該駆動歯車38の回転軸
40は、減速機42を介して基台26に配置した駆動モ
ータ44に連結されている。従って、駆動モータ44を
駆動することにより、両下ピンチローラ30,30は同
一方向に回転駆動される。
【0013】前記基台26には、図4に示す如く、下ピ
ンチローラ30,30の駆動系(ギヤボックス32,減速
機42,駆動モータ44)を跨ぐ支持台46が立設され、
該支持台46の加工部(供給テーブル14および排出テ
ーブル16)を指向する前面には、前記各下ピンチロー
ラ30と対応する位置にガイドレール48が上下方向に
所定長さに亘って配設されている。各ガイドレール48
には、図5に示す如く、支持体50が摺動自在に配設さ
れ、該支持体50の上端部には、支持台46に配設した
油圧シリンダ51のピストンロッド51aが連結されて
いる。また支持体50の下端部には、下ピンチローラ3
0と対をなす上ピンチローラ52が回転自在に枢支され
ている。すなわち、前記油圧シリンダ51をピストンロ
ッド51aを延出する方向に付勢して支持体50を下降
させることにより、下ピンチローラ30と上ピンチロー
ラ52とにより小物部材12を挟持することができる。
そして、この状態で下ピンチローラ30を回転駆動する
ことにより、小物部材12は下流側に移送される。
【0014】(位置決め装置について)前記支持台46の
底面には、図5に示す如く、小物部材12の位置決め装
置53が、小物部材12の移送方向に所定間隔離間して
複数配設されている。すなわち、支持台46の底面に移
送ラインと交差するガイドレール54が配設され、該ガ
イドレール54に移動部材55が摺動自在に配設され
る。また支持台46におけるガイドレール54の後方に
は、移動部材55の後端にピストンロッド56aを連結
したエアシリンダ56が配設され、該エアシリンダ56
の正逆付勢により移動部材55はガイドレール54に沿
って進退移動するよう構成されている。
【0015】また移動部材55の前端にアーム57が垂
設され、該アーム57に配設した垂直軸にローラ58が
回転自在に枢支されている。このローラ58は、前記供
給テーブル14,排出テーブル16または大径ローラ2
8の上方を移動可能に位置決めされ、該テーブル14,
16または大径ローラ28に載置された小物部材12の
一側面に当接するよう設定されている。更に、各位置決
め装置53とテーブル14,16のローラ群を挟んで対
向する供給テーブル14または排出テーブル16の端縁
部に、ローラ58と略同一レベルで規制板59が突設さ
れている。すなわち、供給テーブル14に小物部材12
を載置した際に、位置決め装置53のエアシリンダ56
を付勢し、ローラ58により小物部材12を対向する規
制板59に押付けることにより、該小物部材12を定位
置(端縁部を前記加工機20の加工位置)に臨ませ得るよ
うになっている。なお、全ての位置決め装置53のロー
ラ58が同一位置に臨むよう制御され、前記加工部を通
過する小物部材12を定位置で安定して移送し得るよう
構成される。
【0016】(加工機について)前記基台26の供給テー
ブル14および排出テーブル16が配設される側の外方
に別の基台60が配置され、該基台60には、両テーブ
ル14,16の間に画成した加工部と対応する位置に加
工機20が配設されている。すなわち、基台60の上面
には、図2に示す如く、小物部材12の移送方向に所定
間隔間して移送ラインと交差する一対のガイドレール6
1,61が平行に配設されている。このガイドレール6
1,61に、第1サドル62が移動自在に載架されると
共に、該第1サドル62の後端部には、基台60に配設
した油圧シリンダ63のピストンロッド63aが連結さ
れている。従って、該油圧シリンダ63を正逆付勢する
ことによって、第1サドル62はガイドレール61,6
1に沿って進退移動する。
【0017】前記第1サドル62の上流側を指向する一
側には、図6に示す如く、移送方向と交差する方向に所
定間隔離間して平行に配設される一対のガイドレール6
4,64が上下方向に所定長さに亘って延在し、該ガイ
ドレール64,64に第2サドル65が移動自在に配設
されている。また第1サドル62の上部に油圧シリンダ
66が倒立配置され、該油圧シリンダ66のピストンロ
ッド(図示せず)が第2サドル65に連結されている。従
って、油圧シリンダ66を正逆付勢すれば、第2サドル
65はガイドレール64,64に沿って昇降移動する。
【0018】前記第2サドル65には、移送ラインと交
差して前記ガイドレール61と平行な主軸67を回転自
在に備えた主軸頭68が配設され、その主軸67を前記
加工部に水平に指向可能に設定されている。また第2サ
ドル65に駆動モータ69が配設され、該駆動モータ6
9と主軸頭68とは、プーリ−ベルト等の動力伝達手段
70を介して連繋されており、駆動モータ69により主
軸67を回転駆動可能に構成してある。そして加工部を
指向する主軸67の前端部に、フライスカッター等の加
工工具22が配設され、該工具22により小物部材12
の端縁部を切削するようになっている。なお、加工工具
22に配設されるチップの形状を変更することにより、
小物部材12の端縁部に面取り加工やR面取り加工を選
択的に施すことができる。
【0019】(倣い装置について)前記主軸頭68には、
図7および図8に示す如く、前記加工部側に延出するブ
ラケット71が加工工具22を挟む両側に夫々配設さ
れ、各ブラケット71の先端に水平倣いローラ72が回
転自在に枢支されている。この水平倣いローラ72にお
ける加工部側の端部は、加工工具22の刃先と略一致す
るよう位置決めされている。また前記油圧シリンダ63
は、小物部材12の加工に際しては、前記第1サドル6
2を前進させて、水平倣いローラ72,72が所要圧力
で小物部材12の側面に当接するよう付勢制御される。
なお、ブラケット71は、主軸頭68に対して位置決め
調節可能に構成され、加工工具22の刃先に対する水平
倣いローラ72の位置を適宜調節し得るようになってい
る。
【0020】前記第2サドル65には、主軸頭68の上
方に臨む位置に、前方に張出す張出し部材73が配設さ
れ、該張出し部材73の先端に、前記加工工具22の前
方に臨むブラケット74が上下方向に位置調節自在に垂
設されている。このブラケット74の下端部には、図8
に示す如く、加工工具22を挟む両側に垂直倣いローラ
75,75が回転自在に枢支され、該垂直倣いローラ7
5の下端部は、加工工具22の刃先と略一致するよう位
置決めされている。また前記油圧シリンダ66は、小物
部材12の加工に際しては、前記第2サドル65を下降
させて、垂直倣いローラ75,75が所要圧力で小物部
材12の上面に当接するよう付勢制御される。
【0021】すなわち、前記加工部に臨む小物部材12
の加工に際して、前記油圧シリンダ63,66を付勢し
て水平倣いローラ72および垂直倣いローラ75を小物
部材12の側面および上面に当接させると、図7に示す
如く、前記加工工具22の刃先が、該小物部材12の端
縁部に当接する。これにより、前記移送装置18により
移送される小物部材12の端縁部に面取りが施される。
しかも、両倣いローラ72,75は常に小物部材12に
当接するよう設定されているので、仮に該小物部材12
に波うちや曲り等の変形部があって前記加工部を通過す
る際に移送レベルが変動しても、加工工具22は常に端
縁部に臨んで確実に加工を施すことができる。
【0022】
【第1実施例の作用】次に、このように構成した第1実
施例に係る自動面取り装置の作用につき説明する。
【0023】面取り加工の準備段階では、図1に示す如
く、前記上ピンチローラ52,52は上昇位置で待機す
ると共に、加工機20は後退位置で待機している。ま
た、位置決め装置53は、そのローラ58を供給テーブ
ル14または排出テーブル16から離間した後退位置で
待機している。
【0024】この状態で供給テーブル14に小物部材1
2を送り込むと、先ず前記位置決め装置53のエアシリ
ンダ56が付勢され、テーブル14に載置されている小
物部材12の一側面にローラ58が当接し、該小物部材
12を規制板59に押付ける。これにより、小物部材1
2の位置決めが完了する。
【0025】次に、小物部材12の先端が上流側の下ピ
ンチローラ30の上部まで送り込まれると、前記油圧シ
リンダ51が付勢され、支持体50がガイドレール48
に沿って下降し、下ピンチローラ30の上に臨む小物部
材12を上ピンチローラ52との間で挟持する。移送装
置18の駆動モータ44を駆動し、下ピンチローラ30
を回転駆動すると、上流側のピンチローラ52,30に
より挟持されている小物部材12は、加工部に向けて移
送される。
【0026】また前記加工機20においては、前記駆動
モータ69により主軸67に配設した加工工具22を回
転駆動した状態で、前記油圧シリンダ63を付勢して第
1サドル62をガイドレール61,61に沿って前進移
動すると共に、前記油圧シリンダ66を付勢して第2サ
ドル65をガイドレール64,64に沿って下降し、加
工工具22を加工部に近接移動させる。そして、図8に
示す如く、主軸頭68に配設した水平倣いローラ72,
72を、加工部に臨む小物部材12の側面に当接すると
共に、垂直倣いローラ75,75を、該小物部材12の
上面に当接させることにより、加工工具22の刃先を小
物部材12の端縁部に臨ませる。
【0027】すなわち、前記ピンチローラ組により移送
される小物部材12の端縁部は、前記加工部を通過する
ときに、前記加工工具22により切削されて面取り加工
が施される。この場合において、水平倣いローラ72お
よび垂直倣いローラ75が小物部材12の側面および上
面に常に当接するよう構成されているので、該小物部材
12に波うちや曲り等の変形個所があっても、加工工具
22は変形個所の変位に応じて移動して確実な面取り加
工を行なうことができる。
【0028】
【第2実施例について】図9は、本発明に係る自動面取
り装置の第2実施例を示すものである。なお、基本的な
構造は前記第1実施例と同一であるので、異なる部分の
み説明すると共に、同一および同効の部材には同じ符号
を付して示すものとする。
【0029】前記基台26に前進および後退自在に配設
した第1サドル62の前面に、移送方向に所定間隔離間
して一対のガイドレール64,64(一方のみ図示)が平
行に配設され、該ガイドレール64,64に第2サドル
65が移動自在に配設されている。この第2サドル65
は、第1サドル62に配設した油圧シリンダ66の正逆
付勢により昇降移動する。また第2サドル65には、主
軸頭68がその主軸67を垂直に設定した状態で配設さ
れると共に、該主軸67の下端部に加工工具22が配設
されている。なお、主軸67は、第2サドル65に配設
した駆動モータ69および動力伝達手段70を介して回
転駆動されるようになっている。
【0030】前記加工工具22から下方に突出する主軸
67には、図10に示す如く、加工工具22の刃先の直
径寸法と同一直径の水平倣いローラ72が配設され、該
ローラ72を加工部に臨む小物部材12の側面に当接す
ることにより、加工工具22の刃先が小物部材12の端
縁部に臨むよう設定されている。また主軸頭68には、
加工工具22の前方に臨むようにブラケット76が垂設
され、該ブラケット76に垂直倣いローラ75が回転自
在に枢支されている。そしてこの垂直倣いローラ75を
小物部材12の上面に当接することにより、加工工具2
2の刃先が該小物部材12の端縁部に臨むよう設定され
る。更に、第1実施例と同様に、前記油圧シリンダ6
3,66は、水平倣いローラ72および垂直倣いローラ
75が常に小物部材12の側面および上面に当接するよ
う、第1サドル62および第2サドル65を付勢するよ
う制御される。
【0031】
【第2実施例の作用について】前記第2実施例に係る自
動面取り装置10では、移送装置18のピンチローラ5
2,30により挟持されつつ移送される小物部材12が
加工部を通過する際に、加工機20の水平倣いローラ7
2および垂直倣いローラ75が小物部材12の側面およ
び上面に当接した状態で、加工工具22により端縁部に
面取り加工が施される。この場合においても、水平倣い
ローラ72および垂直倣いローラ75が小物部材12の
側面および上面に常に当接するよう構成されているの
で、該小物部材12に波うちや曲り等の変形個所があっ
ても、加工工具22は変形個所の変位に応じて移動して
確実な面取り加工を行なうことができる。
【0032】また当該第2実施例では、水平倣いローラ
72を加工工具22における刃先の直径寸法と同一直径
に設定したので、図11に示す如く、仮に小物部材12
の角部が斜めに形成されていても、加工工具22を該側
面形状に倣って移動させることができる。すなわち、加
工工具22により小物部材12の直線部を加工している
状態から、該部材12の傾斜部が加工工具22の前側に
移動すると、前記水平倣いローラ72が傾斜側面に当接
するべく第1サドル62が前進し、加工工具22は傾斜
端縁部の加工を行なうことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る自動面
取り装置によれば、被加工材料の端縁部を加工工具によ
り切削して面取り加工を行なうよう構成したので、高速
での自動化を達成し、極めて生産効率を向上させること
ができる。また加工工具の寿命は、ベルトサンダーより
も長いので、ランニングコストを低廉に抑えることがで
きる。更に、倣いローラにより被加工材料の変位に応じ
て加工工具を移動させ得るので、被加工材料の端縁部に
確実に面取り加工を施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る自動面取り装置の縦断正面図
である。
【図2】自動面取り装置の平面図である。
【図3】移送装置の下ピンチローラおよび駆動系を示す
平面図である。
【図4】移送装置および位置決め装置を示す要部縦断正
面図である。
【図5】移送装置の側面図である。
【図6】加工機の正面図である。
【図7】加工機の水平倣いローラおよび垂直倣いローラ
を小物部材に当接した状態で示す要部正面図である。
【図8】図7に示す状態の要部側面図である。
【図9】第2実施例に係る自動面取り装置の加工機を示
す正面図である。
【図10】加工機の水平倣いローラおよび垂直倣いロー
ラを小物部材に当接した状態で示す要部正面図である。
【図11】第2実施例に係る自動面取り装置の動作説明
図である。
【符号の説明】
10 自動面取り装置 12 小物部材 18 移送装置 22 加工工具 30 下ピンチローラ 52 上ピンチローラ 62 第1サドル 63 油圧シリンダ 66 油圧シリンダ 68 主軸頭 72 水平倣いローラ 75 垂直倣いローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工材料(12)を上下から挟持する一対
    のピンチローラ(52,30)を材料移送方向に少なくとも2
    基備え、各対のピンチローラ(52,30)を回転させること
    により被加工材料(12)を所要方向に移送する移送装置(1
    8)と、この移送装置(18)に対向して配設され、水平駆動
    手段(63)により駆動されて前記被加工材料(12)の移送ラ
    インに対し水平方向に近接・離間自在なサドル(62)と、
    このサドル(62)に昇降自在に配設され、垂直駆動手段(6
    6)により昇降移動させられる主軸頭(68)と、この主軸頭
    (68)に回転自在に配設され、前記被加工材料(12)の端縁
    部を切削するための加工工具(22)と、前記主軸頭(68)に
    配設され、該主軸頭(68)の水平移動時に前記被加工材料
    (12)の側面に当接可能な水平倣いローラ(72)と、前記主
    軸頭(68)に配設され、該主軸頭(68)の下降時に前記被加
    工材料(12)の上面に当接可能な垂直倣いローラ(75)とか
    らなる自動面取り装置(10)において、 前記主軸頭(68)から垂直に下方へ延出する主軸(67)に前
    記加工工具(22)を配設すると共に、この加工工具(22)か
    ら更に下方へ突出する前記主軸(67)の下端部に前記水平
    倣いローラ(72)を配設し、 前記加工工具(22)における刃先の直径寸法と、前記水平
    倣いローラ(72)の直径寸法とを同一に設定し、 前記移送装置(18)により移送される被加工材料(12)の垂
    直側面の下側に前記水平倣いローラ(72)を常に当接させ
    ると共に、前記垂直倣いローラ(75)を該被加工材料(12)
    の上面に常に当接させる よう前記水平駆動手段(63)およ
    び垂直駆動手段(66)を付勢制御した状態で、前記加工工
    具(22)の刃先を該被加工材料(12)の端縁部に臨ませるこ
    とによって該端縁部に面取り加工を施すよう構成したこ
    とを特徴とする自動面取り装置。
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