JPH0718386U

JPH0718386U - Ｆｐｃ／ｆｆｃ用コネクタ

Info

Publication number: JPH0718386U
Application number: JP053904U
Authority: JP
Inventors: 浅井　　清
Original assignee: エスエムケイ株式会社
Priority date: 1993-09-09
Filing date: 1993-09-09
Publication date: 1995-03-31
Anticipated expiration: 2008-09-09
Also published as: JP2593430Y2; US5542855A

Abstract

(57)【要約】【目的】ＦＰＣ及びカバーの挿抜（着脱）操作時の作
業性をよくすること。【構成】ハウジング３２内にＦＰＣ（フレキシブルプ
リント板）２５とカバー３６を挿入してコンタクト３
４、…とＦＰＣ２５を圧接接続するＦＰＣ用コネクタに
おいて、ハウジング３２の一面（例えば正面）にＦＰＣ
挿入孔４０を形成し、ハウジング３２の他面（例えば上
面）にカバー挿入孔４６を形成し、コンタクト３４は、
カバー３６の挿入で弾性変位する押圧片５４と、この押
圧片５４の弾性変位に連動してＦＰＣ２５に圧接する圧
接片４８とを具備し、ＦＰＣ２５とカバー３６の挿入方
向を異ならせる。このため、両者が同一方向で近接して
いた従来例と比べて、ＦＰＣ２５とカバー３６の位置を
離すことができる。カバー３６の非挿入時に圧接片４８
がＦＰＣ挿入孔４０に挿入したＦＰＣ２５と非接触に形
成した場合には、無挿入力型として、さらに作業性をよ
くすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、複数のコンタクトを設けたハウジング内にＦＰＣ／ＦＦＣ（フレキシブルプリント板またはフレキシブルフラットケーブル、以下、同様である。）を挿入し、ハウジング内に挿抜（着脱）自在のカバーを挿入することによってコンタクトとＦＰＣ／ＦＦＣを圧接接続するようにしたＦＰＣ／ＦＦＣ用コネクタ（例えば、基板対ＦＰＣ／ＦＦＣ用コネクタ）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のＦＰＣ用コネクタ（またはＦＦＣ用コネクタ）１０は、図６および図７に示すように形成されていた。すなわち、ハウジング１３の背面から突出したコンタクト１２の端子部２３と、ハウジング１３の側面から突出した保持片２７、２７とを、半田２８、２８、２８などによってプリント基板２６の一側面に固定的に取付ける。

【０００３】そして、カバー１４の係止片２０、２０がハウジング１３の係止突部１６に抗して抜け止め１７に係止するまで、カバー１４をＦＰＣ挿入孔１５から引き抜く。ついで、フレキシブルプリント板（以下ＦＰＣという）２５の端部を、カバー１４の切欠き１８と挿入板部１９の上を滑らすようにして、ハウジング１３の正面のフレキシブルプリント板挿入孔（以下ＦＰＣ挿入孔という）１５から差し込み挿入する。

【０００４】ついで、カバー１４をＦＰＣ２５と同一方向にＦＰＣ挿入孔１５に圧入する。すると、カバー１４の挿入板部１９がＦＰＣ２５の下面とコンタクト１２の圧接片２２の間に差し込まれて、ＦＰＣ２５の上面を圧接片２１の下面に圧接接続する。このとき、圧接片２１は上面の隙間２４側へやや湾曲する。このようにコンタクト１２の圧接片２１と２２との挾持力によってＦＰＣ２５と圧接片２１とが接続保持される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のＦＰＣ用コネクタ１０は、上述のように、ＦＰＣ２５の挿入方向とカバー１４の圧入方向とが同一のため、ＦＰＣ２５とカバー１４が近接し、ＦＰＣ２５およびカバー１４の着脱（挿抜）操作が難しくなり、作業性がよくないという問題があった。

【０００６】本考案は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、ＦＰＣ（またはＦＦＣ）およびカバーの着脱（挿抜）操作時の作業性をよくすることのできるＦＰＣ用コネクタ（またはＦＦＣ用コネクタ）を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、複数のコンタクトを設けたハウジング内にＦＰＣ／ＦＦＣ（フレキシブルプリント板またはフレキシブルフラットケーブル）を挿入し、前記ハウジング内に着脱（挿抜）自在のカバーを挿入することによって前記コンタクトと前記ＦＰＣ／ＦＦＣを圧接接続するようにしたＦＰＣ／ＦＦＣ用コネクタにおいて、前記ハウジングの一面に前記ＦＰＣ／ＦＦＣを挿入するためのＦＰＣ／ＦＦＣ挿入孔を形成し、前記ハウジングの他面に前記カバーを挿入するためのカバー挿入孔を形成し、前記コンタクトは、前記カバー挿入孔に臨んで設けられるとともに、前記カバーの挿入によって弾性変位する押圧片と、前記ＦＰＣ／ＦＦＣ挿入孔に臨んで設けられるとともに、前記カバー挿入時の前記押圧片の弾性変位に連動して前記ＦＰＣ／ＦＦＣに圧接する圧接片とを具備してなることを特徴とするものである。

【０００８】また、無挿入力（ＺｅｒｏＩｎｓｅｒｔｉｏｎＦｏｒｃｅ）型とするために、コンタクトの圧接片を、カバー非挿入時にＦＰＣ挿入孔（またはＦＦＣ挿入孔）に挿入したＦＰＣ／ＦＦＣと非接触となるように形成する。

【０００９】

【作用】ハウジングの一面（例えば正面）に形成されたＦＰＣ挿入孔（またはＦＦＣ挿入孔）にＦＰＣ（またはＦＦＣ）を挿入し、ハウジングの他面（例えば上面）に形成されたカバー挿入孔にカバーを挿入する。このカバーの挿入によってコンタクトの押圧片が弾性変位し、この押圧片の弾性変位に連動してコンタクトの圧接片がＦＰＣ（またはＦＦＣ）に圧接する。これによってコンタクトとＦＰＣ（またはＦＦＣ）が圧接接続する。

【００１０】また、コンタクトの圧接片を、カバーの非挿入時（抜去時）にＦＰＣ挿入孔（またはＦＦＣ挿入孔）に挿入したＦＰＣ（またはＦＦＣ）と非接触となるように形成した場合には、ＦＰＣ（またはＦＦＣ）をＦＰＣ挿入孔（またはＦＦＣ挿入孔）に挿入してコンタクトと嵌合状態に位置決めするまでの間、力を要しない無挿入力型とすることができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１から図５までを利用して説明する。これらの図において図６および図７と同一部分は同一符号とする。３０は、本考案によるＦＰＣ用のコネクタで、このＦＰＣ用コネクタ３０は、ハウジング３２と、このハウジング３２内に収納保持された９個（９列）のコンタクト３４、…と、カバー３６と、保持片３８、３８とからなっている。

【００１２】前記ハウジング３２の正面側には、その上部にＦＰＣ２５を挿入するためのＦＰＣ挿入孔４０が設けられ、下部に前記コンタクト３４、…の係止片４２、…を係止するための係止孔４４、…が設けられている。前記ハウジング３２のＦＰＣ挿入孔４０の終端部にはストッパ４５が設けられている。前記ハウジング３２の上面側には、前記カバー３６を挿入するためのカバー挿入孔４６が設けられている。

【００１３】前記コンタクト３４は、図４にも示すように、板バネ状の圧接片４８と板バネ状の連結片５０と支持片５２とを略Ｓ字状に屈曲連結し、前記圧接片４８と連結片５０の連結部に前記圧接片４８と略直交する方向に押圧片５４を突出し、前記連結片５０と支持片５２の連結部に前記支持片５２と略反対方向に前記係止片４２を突出し、前記支持片５２の端部に端子部５６を突出して形成される。前記圧接片４８の先端部には接触部４８ａが突設され、前記押圧片５４の先端部には押圧部５４ａが突設され、前記係止片４２には係止爪４２ａ、４２ａ、４２ｂ、４２ｂが突設されている。

【００１４】上述のように形成されたコンタクト３４は、前記ハウジング３２の背面側から挿入され、その係止片４２を係止孔４４に圧入して係止爪４２ａ、４２ａ、４２ｂ、４２ｂで係止されて前記ハウジング３２に固定し、その支持片５２が前記ハウジング３２内面に支持され、その端子部５６が前記ハウジング３２の背面側から外部へ突出して半田２８によって前記プリント基板２６に固定される。

【００１５】前記保持片３８、３８は、前記ハウジング３２に圧入されて、その一部が前記ハウジング３２の両側面下部から外部に突出し、半田２８、２８によって前記プリント基板２６に固定される。

【００１６】前記カバー３６は、図５にも示すように、その長手方向の中間部に下方へ向かって突出する押圧板部５７が一体に設けられ、その長手方向の両側部に弾性を有する係止片５８、５８が一体に設けられ、この係止片５８、５８の先端部には内側に突出する係止係止突部６０、６０が一体に設けられている。前記ハウジング３２の両側部には、前記カバー３６の挿入方向に沿って、外側に向かって突出する抜止め６２、６２と係合突部６４、６４とが一体に設けられている。この抜止め６２、６２は前記カバー３６の係止突部６０、６０に係止して抜け止めとなり、係合突部６４、６４は前記カバー３６の係止突部６０、６０に係止するものである。

【００１７】つぎに、以上のようにしてプリント基板２６に固定されたＦＰＣ用コネクタ３０にＦＰＣ２５を挿入接続する作用について説明する。まず、カバー３６をハウジング３２のカバー挿入孔４６から上方へ引き出すと、その係止片５８、５８の係止突部６０、６０がハウジング３２の係合突部６４、６４の係合を外れ、さらに引き出すと係止片５８、５８の係止突部６０、６０が抜止め６２、６２に係止して止まり、図１に実線で示すようなカバー３６の抜去状態となる。

【００１８】この状態では、コンタクト３４の圧接片４８の接触部４８ａは、ＦＰＣ挿入孔４０に挿入したＦＰＣ２５と非接触となる位置にあり、押圧片５４の押圧部５４ａは、カバー挿入孔４６内に突出してカバー３６の押圧板部５７の挿入路内に位置している。このような状態において、図１および図３に矢印で示すように、ハウジング３２の正面のＦＰＣ挿入孔４０に、ＦＰＣ２５の先端がストッパ４５に当接するまでＦＰＣ２５を差し込む。このとき、ＦＰＣ２５はコンタクト３４の圧接片４８と非接触でＦＰＣ挿入孔４０内に挿入することができる。すなわち、カバー３６の抜去時には無挿入力（ＺｅｒｏＩｎｓｅｒｔｉｏｎＦｏｒｃｅ）でＦＰＣ２５を挿入できる。

【００１９】ついで、カバー３６をカバー挿入孔４６内で下方へ移動することによって、その押圧板部５７を図１の矢印（イ）の方向へ動かすと、押圧板部５７がコンタクト３４の押圧片５４を同図の矢印（ロ）の方向へ変位させる。すると、コンタクト３４の係止片４２はハウジングの係止孔に係止して固定し、支持片５２はハウジング内に支持されているので、コンタクト３４の板バネ弾性によって圧接片４８が同図の矢印（ハ）の方向へ変位してＦＰＣ２５の接触部（またはプリント配線面）に圧接する。すなわち、カバー３６の挿入状態では、コンタクト３４とＦＰＣ２５が圧接接続状態となる。

【００２０】前記実施例では、ＦＰＣを挿入するためのＦＰＣ挿入孔をハウジングの正面に形成し、カバーを挿入するためのカバー挿入孔をハウジングの上面に形成するようにしたが、本考案はこれに限るものでなく、ＦＰＣ挿入孔とカバー挿入孔がハウジングの同一面にならないように、ＦＰＣ挿入孔をハウジングの一面に形成し、カバー挿入孔をハウジングの他面に形成するものであればよい。

【００２１】前記実施例では、コンタクトの圧接片を、カバーの非挿入時にＦＰＣ挿入孔に挿入したＦＰＣと非接触となるように形成して、無挿入力型としたものについて説明したが、本考案はこれに限るものでなく、コンタクトの圧接片を、カバーの非挿入時にＦＰＣ挿入孔に挿入したＦＰＣと接触する（例えば軽く接触する）ように形成したものについても利用できる。

【００２２】前記実施例では、コンタクト３４が９列の場合を説明したが、本考案はこれに限るものでなく、９列以外の複数列のコンタクトを有するＦＰＣ用のコネクタについても利用できること勿論である。

【００２３】前記実施例では、ＦＰＣ用のコネクタについて本考案を利用した場合について説明したが、本考案はこれに限るものでなく、ＦＦＣ用のコネクタについても利用できること勿論である。

【００２４】

【考案の効果】

本考案によるＦＰＣ／ＦＦＣ用コネクタは、上記のように、ハウジングの一面（例えば正面）にＦＰＣ挿入孔（またはＦＦＣ挿入孔）を形成し、ハウジングの他面に（例えば上面）にカバー挿入孔を形成し、カバー挿入孔にカバーを挿入することによってコンタクトの押圧片が弾性変位し、この押圧片の弾性変位に連動してコンタクトの圧接片がＦＰＣ（またはＦＦＣ）に圧接するするように構成したので、ＦＰＣ（またはＦＦＣ）の挿入方向とカバーの挿入方向とを異ならせることができる。このため、両者が同一方向で近接していた従来例と比べて、ＦＰＣ（またはＦＦＣ）とカバーの位置を離すことができ、ＦＰＣ（またはＦＦＣ）およびカバーの着脱（挿抜）操作時の作業性をよくすることができる。

【００２５】また、コンタクトの圧接片を、カバー非挿入時にＦＰＣ挿入孔（またはＦＦＣ挿入孔）に挿入したＦＰＣ（またはＦＦＣ）と非接触となるように形成した場合には、ＦＰＣ（またはＦＦＣ）をＦＰＣ挿入孔（またはＦＦＣ挿入孔）に挿入してコンタクトと嵌合状態に位置決めするまでの間、力を要しない無挿入力型として、さらに作業性をよくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるＦＰＣ／ＦＦＣ用コネクタの一実
施例を示す断面図で、図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図２】図１の正面図（ＦＰＣ挿入孔側からみた図）
で、図３のＢ−Ｂ線で切断した一部切欠き正面図であ
る。

【図３】図２の平面図である。

【図４】図１〜図３のコンタクトの斜視図である。

【図５】図１〜図３のカバーの斜視図である。

【図６】従来のＦＰＣ用コネクタの断面図である。

【図７】図６の一部切り欠いた平面図である。

【符号の説明】

２５…ＦＰＣ（フレキシブルプリント板）、２６…プ
リント基板、２８…半田、３０…ＦＰＣ用コネクタ、
３２…ハウジング、３４…コンタクト、３６…カバ
ー、３８…保持片、４０…ＦＰＣ挿入孔、４２…コ
ンタクト３４の係止片、４２ａ、４２ｂ…係止爪、４
４…係止孔、４５…ストッパ４６…カバー挿入孔、
４８…コンタクト３４の圧接片、４８ａ…接触部、５
０…コンタクト３４の連結片、５２…コンタクト３４の
支持片、５４…コンタクト３４の押圧片、５４ａ…押
圧部、５６…コンタクト３４の端子部、５７…カバー
３６の押圧板部、５８…カバー３６の係止片、６０…
カバー３６の係止突部、６２…抜止め、６４…係合
突部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数のコンタクトを設けたハウジング内
にＦＰＣ／ＦＦＣ（フレキシブルプリント板またはフレ
キシブルフラットケーブル）を挿入し、前記ハウジング
内に挿抜自在のカバーを挿入することによって前記コン
タクトと前記ＦＰＣ／ＦＦＣを圧接接続するようにした
ＦＰＣ／ＦＦＣ用コネクタにおいて、前記ハウジングの
一面に前記ＦＰＣ／ＦＦＣを挿入するためのＦＰＣ／Ｆ
ＦＣ挿入孔を形成し、前記ハウジングの他面に前記カバ
ーを挿入するためのカバー挿入孔を形成し、前記コンタ
クトは、前記カバー挿入孔に臨んで設けられるととも
に、前記カバーの挿入によって弾性変位する押圧片と、
前記ＦＰＣ／ＦＦＣ挿入孔に臨んで設けられるととも
に、前記カバー挿入時の前記押圧片の弾性変位に連動し
て前記ＦＰＣ／ＦＦＣに圧接する圧接片とを具備してな
ることを特徴とするＦＰＣ／ＦＦＣ用コネクタ。
【請求項２】ＦＰＣ／ＦＦＣ挿入孔はハウジングの正
面に形成され、カバー挿入孔は前記ハウジングの上面に
形成されてなる請求項１記載のＦＰＣ／ＦＦＣ用コネク
タ。
【請求項３】コンタクトの圧接片は、カバー非挿入時
にＦＰＣ／ＦＦＣ挿入孔に挿入したＦＰＣ／ＦＦＣと非
接触となるように形成してなる請求項１または２記載の
ＦＰＣ／ＦＦＣ用コネクタ。