JPH0718134B2 - 衝撃吸収柵 - Google Patents
衝撃吸収柵Info
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- JPH0718134B2 JPH0718134B2 JP24018391A JP24018391A JPH0718134B2 JP H0718134 B2 JPH0718134 B2 JP H0718134B2 JP 24018391 A JP24018391 A JP 24018391A JP 24018391 A JP24018391 A JP 24018391A JP H0718134 B2 JPH0718134 B2 JP H0718134B2
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- horizontal
- wire net
- wire
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Description
は落石防止に用いられる、衝撃吸収柵に関する。
鋼製の支柱間に金網等のネットを張り巡らしたり、或い
は支柱間にワイヤーロープを多段的に張設した落石防止
柵が知られている。
の吸収技術にあっては、次のような問題点がある。
変形やネット或いはワイヤーロープの伸びを利用して落
石の衝撃を吸収する方式である。そのため落石防止柵の
衝撃吸収率を高めるために、支柱に剛性の高い部材を使
用し、ネットやワイヤーロープに引張耐力の大きなもの
が使用されている。これらの構成部材の強度を高めると
衝撃吸収率のアップを期待できる反面、重量増加に伴う
施工性の悪化や、施工コストの増大といった問題が発生
する。
に衝撃吸収効果が低い。しかも落石の都度、変形した支
柱の交換を強いられ、維持管理に要する経済的負担が大
きい。
ので、その目的とするところは、つぎの衝撃吸収技術を
提供することにある。
撃吸収効果の向上が図れる、衝撃吸収技術。
む、衝撃吸収技術。
で支柱を設け、各支柱の間に水平ロープ材を水平方向の
スライドを許容した状態で係留し、水平ロープ材の両端
は固定し、各支柱間を水平ロープ材に掛止させたワイヤ
製のネットで遮蔽し、前記水平ロープ材の途上にロープ
材を重合させて形成した余長部と、余長部を一定の力で
挟持する挟持具とにより、水平ロープ材に設定張力以上
の張力が作用したとき、水平ロープ材が一定の摩擦力を
保持したまま余長部が伸長して張力を吸収する緩衝部を
形成したことを特徴とする、衝撃吸収柵である。
ついて説明する。
示す。衝撃吸収柵は、一定間隔を隔てて立設した支柱1
と、各支柱1の上下に挿通した水平ロープ材2と,上下
の水平ロープ材2間に張設したワイヤネット3とにより
構成される。金網4は必要に応じて使用する部材で、ワ
イヤネット3に結束線等で部分的に取り付けられる。
けの高強度は付与しない。支柱1は直接支柱1に予想さ
れる大きさの衝撃を受けたときに塑性変形しない程度の
強度が付与してあれば十分である。支柱1の構造につい
て説明すると、支柱1はH鋼等の剛性部材で構成され、
その上下部に水平ロープ材2を係止するための孔11が
開設されている。水平ロープ材2を係止する手段として
は孔11以外に、支柱1の側面に係止用のフックを取り
付けても良い。
能と、衝撃吸収機能を併有するワイヤロープで、その両
端はぞれぞれ支柱1や他の部材に固定されている。各水
平ロープ材2の途上には、ロープ材をループ状にひとひ
ねりしてループ21が形成され、さらにループ21と直
線状の水平ロープ材2との重合箇所がUクリップ等の挟
持具5を介して一定の力で挟持されている。ループ21
と挟持具5は、水平ロープ材2に一定以上の張力が作用
したとき、水平ロープ材2とループ21の重合箇所に一
定の摩擦力を保持したまま水平ロープ材2の全長を伸長
させて張力を吸収する緩衝部6を構成する。挟持具5は
Uクリップの他に、水平ロープ材2とループ21の重合
箇所の両側に二枚の板材を位置させ、両板間を複数のボ
ルトで締結して両ロープ材を所定の力で挟持する場合も
考えられる。緩衝部6の摩擦力は、ワイヤネット3の破
断防止の観点から、ワイヤネット3の破断強度より小さ
く設定され、具体的な調節方法としては各挟持具5の締
結力や挟持具5の設置数により調節される。また水平ロ
ープ材2の最大伸び量はループ21の設定余長により求
められる。
ある。単に強度だけを確保するのであれば、鋼棒等を溶
接して形成した網体を使用することが考えられる。とこ
ろが、この網体の採用に際しては、足場の悪い傾斜地に
おける施工性及び施工コスト、或いは保守管理等を考慮
すると、実用性に乏しい。そこで、本発明ではこれらの
すべての条件を完備する部材としてワイヤネット3を使
用する。ワイヤネット3は公知のワイヤを菱形金網状に
編成され、ワイヤの交差箇所をUクリップ等の挟持具7
で締結して構成される。ワイヤネット3は、事前に工場
等で製作したものを現場に運搬して取り付けたり、或い
は現場で水平ロープ材2に係留させて製作しても良い。
また、ワイヤネット3に緩衝機能を付与する場合もあ
る。これは長尺のワイヤを用いてワイヤネット3を連続
編みし、さらに各挟持具7に一定の挟持力を付与してお
く。このように構成することで、ワイヤネット3を構成
する一部のワイヤに一定以上の張力が作用したとき、挟
持具7がワイヤの交差箇所に一定の摩擦力を保持したま
まワイヤの摺動を許容して、張力を各ワイヤに分散させ
て吸収することができる。より好ましくは挟持具7によ
るワイヤ交差部の摩擦抵抗を緩衝部6の摩擦抵抗とほぼ
等しく設定しておく。
明する。
衝撃力が、緩衝部7の設定摩擦抵抗より小さいの場合、
ワイヤネット3を構成するワイヤの交差部や水平ロープ
材2の一部に形成した緩衝部6は摺動しない。従って、
この衝撃力はワイヤネット3及び水平ロープ材2を構成
する各ワイヤの共働による通常の弾性変形により吸収さ
れる。
擦抵抗を越えると、水平ロープ材2の途上に形成した緩
衝部6が耐えられず、ロープ材と挟持具5との摺動の間
で摺動を開始する。緩衝部6は一定の摩擦力を保持した
まま水平ロープ材2の全長を伸長するから、大きな衝撃
力を受けてもループ21の縮径により効果的にエネルギ
ーを吸収することができる。またワイヤネット3に衝撃
吸収機能が付与されている場合、衝撃力は図4に示すよ
うにワイヤネット3を構成するワイヤの交差部の挟持具
7とワイヤ間の摺動により、水平ロープ材2と共働して
効果的に吸収される。そのため、支柱1の荷重負担が従
来と比較して著しく軽減される。
し、新たな部材に交換する必要があったが、本発明では
支柱1や水平ロープ材2やワイヤネット3を交換せずに
復元することができる。すなわち、落石や自動車を撤去
した後、水平ロープ材2の一部に緩衝部6を形成し直す
と共に、各挟持具7を緩めてワイヤネット3を編成し直
すだけの操作で良い。
材2の端部を一定範囲に亘り平行に重ね、水平ロープ材
2の重合箇所を挟持具5で挟持して構成してもよい。
の効果を得ることができる。
柱に伝えて、ネットの弾性変形と支柱の剛性で衝撃を吸
収していた。本発明では衝撃を支柱に伝える前に水平ロ
ープ材の一部に形成した緩衝部の摺動により衝撃を吸収
することができる。そのため従来と比較して支柱の荷重
負担を著しく軽減することができる。さらに、ワイヤネ
ットとの共働により、従来と比較してれ効果的に衝撃を
吸収することができる。
を任意に設定することで、衝撃吸収量を調整することが
できる。
ネットや水平ロープ材をそのまま利用して修復できるか
ら、衝撃吸収柵の維持管理が容易となる。
や落石防止柵等その他の衝撃が予想される多用途に適用
でき、汎用性に富む。
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の間隔で支柱を設け、 各支柱の間に水平ロープ材を水平方向のスライドを許容
した状態で係留し、 水平ロープ材の両端は固定し、 各支柱間を水平ロープ材に掛止させたワイヤ製のネット
で遮蔽し、 前記水平ロープ材の途上にロープ材を重合させて形成し
た余長部と、余長部を一定の力で挟持する挟持具とによ
り、水平ロープ材に設定張力以上の張力が作用したと
き、水平ロープ材が一定の摩擦力を保持したまま余長部
が伸長して張力を吸収する緩衝部を形成したことを特徴
とする、 衝撃吸収柵。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24018391A JPH0718134B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 衝撃吸収柵 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24018391A JPH0718134B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 衝撃吸収柵 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06173221A JPH06173221A (ja) | 1994-06-21 |
JPH0718134B2 true JPH0718134B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=17055705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24018391A Expired - Fee Related JPH0718134B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 衝撃吸収柵 |
Country Status (1)
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-
1991
- 1991-08-28 JP JP24018391A patent/JPH0718134B2/ja not_active Expired - Fee Related
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