JP4874925B2 - 落石等の防止柵 - Google Patents

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Description

本発明は、エネルギー吸収型の落石防止柵に関し、山の斜面または崖などから転げ落ちる落石等のもつ衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収型の落石等の防止柵に関するものである。
従来、この種の防止柵として、山腹や傾斜地に、所定の間隔をおいて複数本の支柱を立設し、これら支柱に対して、山側の地山に固設したアンカーと支柱頭部との間をワイヤーロープで連結し、支柱間に網体やロープや帯状部材等の落石捕捉材を張り渡して取り付けたものが知られている。また、これらの構造において、落石のエネルギーを吸収するために、支柱間に張り渡す落石捕捉材に緩衝具を取り付けたり、落石捕捉材にエネルギー吸収能力の高い材料を用いる等の技術も知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、これらの落石捕捉材は、柱に直接取り付けられているため、落石を捕捉した際には、柱に大きな力がかかり、柱が大きく変形、損傷を受けることになり、柱が変形するため、その損傷は、隣の支間にも及ぶこととなり損傷範囲が広くなる。
このように損傷範囲が広いため、多数の柱の変形も含めて、そのエネルギー吸収能力は大きいことが期待される一方で、その復旧には、多数の柱の交換も含めて大きな範囲の構造の取替えが必要となる。
支柱頭部と地山のアンカーを結ぶワイヤーロープに緩衝装置を取り付け、支柱基部をピン構造とすることで、落石を受けた時のエネルギー吸収を、柱全体を傾けて、上記の緩衝装置のエネルギー吸収により処理して、柱の損傷を防止する構造も知られている(例えば特許文献4参照)。しかし、柱下端をピン構造とするためコスト高となるとともに、落石捕捉時には、柱が大きく傾くことになり、落石捕捉材の変形および柱の傾斜は、やはり広い範囲に及ぶため、その復旧には、柱の交換は不要となるが、大きな範囲の構造の取替え、復旧が必要となり、その復旧には多大な手間と日数を要するという問題があった。
特開平6−336709号公報 特開2001−107322号公報 特開2002−54109号公報 特開平11−315512号公報 特開2006−283552号公報
前記各従来の場合には、落石を支柱間により捕捉した際に損傷を受けた場合、落石を捕捉した支柱間のみの損傷にとどまらず隣接する支柱等の部分にも損傷を受ける構造であり、損傷範囲が広くなるため、広範囲の構造の取替えが必要になり、復旧に多大な手間と日数を要するという問題があった。
本発明は、落石捕捉時においても、落石による損傷を、落石を捕捉した支柱間のみにとどめ、落石を捕捉した落石捕捉材を取替えるだけで、容易に復旧することができるエネルギー吸収型の落石等の防止柵を提供することにある。
前記の課題を有利に解決するために、第1発明の落石防止柵では、間隔をおいて立設された支柱を備え、前記支柱の上部に一端側を山側の地盤に固定したアンカーに接続した控え材の他端側が連結されている防止柵において、
前記各支柱に沿わせて可撓性縦線材を配置し、
前記各支柱の下端に固着されたベースプレートに可撓性縦線材の下端部を連結し、
支柱の上端部に固着された上部支持部材と、可撓性縦線材の上部を落石エネルギー吸収用の緩衝金具を介して結合し、
隣り合う支柱に設置された前記可撓性縦線材間に渡って落石捕捉材を横架して、
壁面を形成されていることを特徴とする。
また、第2発明では、第1発明の落石防止柵において、支柱の谷側の背後に可撓性縦線材が設けられ、隣り合う支柱の上部は横連結部材により連結されていることを特徴とする。
また、第3発明では、第1発明または第2発明落石防止柵において、隣り合う支柱における2本の可撓性縦線材間に横架する前記落石捕捉材は、横断面でリング状に設けられており、前記2本の可撓性縦線材を巻き込むように設けられて、落石捕捉用の2重の壁面を形成していることを特徴する。
また、第4発明では、第3発明の落石防止柵において、前記落石捕捉材は、2本の可撓性縦線材間に横架する一枚または複数の帯状体からなり、前記各帯状体が横断面でリング状に設けられ、かつ可撓性縦線材の上下方向に1段または平行に間隔をおいて多段に横架されていることで、落石捕捉用の壁面を形成していることを特徴する。
また、第5発明では、第3発明の落石防止柵において、前記落石捕捉材は、2本の可撓性縦線材間に横架する複数のワイヤーロープからなり、前記各ワイヤーロープが横断面でリング状に設けられ、かつ可撓性縦線材の上下方向に、多段に横架されていることで、落石捕捉用の壁面を形成したことを特徴する。
また、第6発明では、第1発明から第3発明のいずれかの落石防止柵において、上記落石捕捉材は、金網により構成されていることを特徴とする。
また、第7発明では、第6発明の落石防止柵において、上記落石捕捉材を構成する金網が螺旋金網により構成されていることを特徴とする。
また、第8発明では、第1発明〜第7発明の落石防止柵において、前記可撓性縦線材と前記支柱との間にポケット部を設けることを特徴とする。
本発明によると、落石により損傷を受けるのは、落石を捕捉した支柱間の落石捕捉材とそれが横架された可撓性縦線材と落石エネルギー吸収用の緩衝金具のみで、支柱及び隣の支柱間には損傷を及ぼすことはない。したがって、本発明の落石防止柵では、落石を捕捉した落石捕捉材とそれを横架した可撓性縦線材・緩衝金具を交換するのみで、元の落石防止柵の構造に容易に復旧できる。すなわち、従来の構造では、落石捕捉後には、落石を捕捉した部分を含む広範囲の多数の支柱部材や複数の落石捕捉材、または控えロープ等の控え材の取替え復旧が必要であり、復旧が容易ではなかったが、本発明の落石防止柵では、落石を捕捉した落石捕捉材とそれを横架した可撓性縦線材・落石エネルギー吸収用の緩衝金具を交換するのみで、元の落石防止柵の構造に容易に復旧できる。
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6および図8から図10には、本発明の第1実施形態の落石等を受け止める落石防止柵1が示されている。
特に図4および図5に示すように、H形鋼等の鋼製支柱2の上端部に、谷側11に向かって水平等の横方向に張り出すように鋼製版体が溶接により固着されて上部支持部材3が設けられている。また、前記各鋼製支柱2の下端部に、鋼製版体等のベースプレート4が溶接等により固定されている。各支柱2は谷側11に向かって下降する傾斜面15を横断するように、左右方向に間隔をおいて立設されて、アンカー材7により基礎コンクリート(図示を省略した)等を介して地盤8に固定されている。
なお、前記上部支持部材3は支柱2にボルトにより固定してもよい。また、上部支持部材3を鋼製版体以外にも、例えば鋼板等により構成してもよい。
前記各支柱2の上部支持部材3には、左右方向の端部の支柱2にあっては、支柱幅方向中央に1つ、左右方向中間部に位置する支柱2にあっては左右方向に間隔をおいて2つの上下に貫通する縦孔9(図7,図9,図10参照)が設けられている。その各縦孔9の中心軸線と同じ中心軸線上において、上部支持部材3の上面に、落石エネルギー吸収用の緩衝金具10が載置または固定されている。
図5および図9に示すように、左右方向の端部または中間部に位置する前記各支柱2のベースプレート4の谷側11には、一つまたは左右方向に間隔をおいて複数のブラケット12が設けられている。そして、端部または中間部に位置する各支柱2の背面側(谷側11)に、縦向きに1本(端部に位置する支柱に対して)または横方向に間隔をおいて平行に配置されたワイヤーロープ等の2本(中間部に位置する支柱に対して)の可撓性縦線材5の下端部の連結金具13が、左右方向のピンまたはボルト・ナット等により前後方向に回動可能に連結されている。
また、前記各可撓性縦線材5の上端部は、支柱上部の上部支持部材3の縦孔9内を貫通配置されると共に、前記緩衝金具10により把持された状態で前記緩衝金具10内を貫通配置されている。前記の各可撓性縦線材5の上端部には、緩衝金具10の上面よりも上方に離れ、かつ可撓性縦線材5よりも横方向に張り出すストッパ14がボルト・ナット等により一体に固定され、可撓性縦線材5が緩衝金具10から抜け出すのを防止するようにしている。
図4に示すように、前記の緩衝金具10の上面から前記ストッパ14までの距離は、落石等の緩衝捕捉時を想定して、十分落石の落下エネルギーを吸収するために、十分な距離が設けられ、可撓性縦線材5の下降移動時に可撓性縦線材5と緩衝金具10との間で、十分緩衝しながら落石の落下エネルギーを吸収可能に構成されている。
前記の上部支持部材3の縦孔9(図4または図6参照)は、可撓性縦線材5の上部が大きく傾斜しないようにガイドする作用がある。なお、縦孔9の下端部は断面円弧状のガイド面として、縦孔9の下端部で可撓性縦線材5の摺擦による損傷を防止するようにしてもよい。
図3または図5に示すように、横方向に間隔をおいて隣り合う上部支持部材3の前記横方向の側面には、ブラケットが対向するように設けられ、対向するブラケット12に渡って、後記の上部横連結材19の中間部に長さ調整金具(図示を省略した)等を有すると共に両端部に連結金具13を有し、長さ調整可能な上部横連結材19が配置されて、ブラケット12と連結金具13とは、ピン接合またはボルト・ナット等により連結されている。
図1または図5に示すように、左右方向両端部の支柱2の上部または上部支持部材3には、下部がアンカー材7により地盤8に固定された長さ調整可能な側部斜材20の上部が緊張状態で連結されている。
図4に示すように、前記各上部支持部材3の山側には、控え用ワイヤーロープ等の控え材18の一端側取付部がボルト・ナット等により固定され、また、前記控え材18の他端部は、地盤8に埋め込み固定されているアンカー材7の上部に連結されている。
前記控え材18の中間部には、適宜ターンバックル等の長さ調整金具21が介在されて、控え材18は緊張状態で配置されている。
前記の控え材18の長さ調整金具21と同様、前記上部横連結材19および側部斜材20の中間部には、適宜ターンバックル等の長さ調整金具が介在されて、前記上部横連結材19と側部斜材20とは、緊張状態で配置されている。
間隔をおいて隣り合う支柱2における上部支持部材3上の緩衝金具10とベースプレート4に連結された可撓性縦線材5間は、金網等からなる落石捕捉材6が可撓性縦線材5を巻き込んで(抱き込んで)張設されるように横架されて各可撓性縦線材5に適宜係止されて、落石捕捉用の壁面6Aが、山側および谷側に2重に形成されている。
より具体的には、左右方向の端部側では、端部側の支柱2に配置の1本の可撓性縦線材5と、端部支柱2に隣接する中間部の支柱2における2本の可撓性縦線材5のうちの端部側よりの1本の可撓性縦線材5とに渡って、金網等からなる落石捕捉材6が可撓性縦線材5を巻き込んで(抱き込んで)張設されるように横架されて各可撓性縦線材5に適宜図示省略の係止金具により係止されて、落石捕捉用の壁面6Aが、山側および谷側に2重に形成されている。
また、左右方向の中間部に位置する支柱間では、隣り合う一方の支柱2における2本の可撓性縦線材5のうちの他方の支柱2よりの可撓性縦線材5と、他方の支柱2における2本の可撓性縦線材5のうちの前記一方の支柱側よりの1本の可撓性縦線材5とに渡って、金網等からなる落石捕捉材6が可撓性縦線材5を巻き込んで(抱き込んで)張設されるように横架されて各可撓性縦線材5に適宜係止されて、落石捕捉用の壁面6Aが、山側および谷側に2重に形成されている。
従って、図8に示すように、隣り合う支柱2間に形成される落石捕捉用の一つの2重の壁面6Aは、間隔をおいて隣り合う他の支柱2間に形成される落石捕捉用の他の2重の壁面6Aと独立し、横方向では、大きな張力が、隣り合う2重の壁面6Aに伝達されない構造とされている。
図1〜図10に示す第1実施形態および図12〜図16に示す第2および第3実施形態等の本発明の形態では、前記のように、横方向に間隔をおいて隣り合う2重の壁面6A相互は、直接連結されていない形態とされている。
平面視で、各可撓性縦線材5を囲むように配置された落石捕捉材6の横方向の両端部は、適宜、連結金具(図8参照)16により連結される。
前記の落石捕捉材6としては、前記実施形態以外にも、例えば、合成樹脂製シートあるいは合成樹脂性板材、鋼板製シートあるいは鋼板、ワイヤーロープを使用して、これらの1種または2種を、可撓性縦線材5の中間縦部分を表裏両側から抱き込むように、表裏両側の横断面で、平面リング状(輪状)に形成し、前記可撓性縦線材5に係止するようにしてもよい。
前記の落石捕捉材6の横方向の両端部と、可撓性縦線材5とは、図示を省略するが、適宜係止金具により連結し、可撓性縦線材5の表裏両側で、2重の壁面を構成するようにしてもよい。
図8に示すように、落石捕捉材6を構成する場合、帯状鋼板あるいは螺旋鋼線を使用した場合には、それらを構成する鋼板端部相互、あるいは鋼線または鉄線の端部を、適宜連結具16により連結する。また、落石捕捉材6を可撓性縦線材5に係止する必要がある場合には、適宜、係止金具により、落石捕捉材6と可撓性縦線材5とを係止する。
帯板状の落石捕捉材の場合には、可撓性縦線材5に支承金具(図示を省略した)を固定し、これに支承させるようにしてもよい。
図9は、落石捕捉材6の中央部に落石17が衝突し、落石捕捉材6により落石17を捕捉する直前の状態を示したものであり、同図に2点鎖線で示すように、落石17が生じた場合、落石捕捉材6の幅方向中央または中間部で捕捉するようになり、図8に示すように、可撓性縦線材5は支柱2の谷側の背面に配置されて、直接、可撓性縦線材5により落石17を受けないようにされている。
図10に示すように、前記のように構成された落石防止柵1における落石捕捉材6に向かって落石が起きた場合に、転げ落ちてくる落石17が、可撓性縦線材5間に横架された落石捕捉材6に捕捉されると、その力Fは、落石捕捉材6を介して可撓性縦線材5に伝えられ、可撓性縦線材5が引っ張られる。可撓性縦線材5は支柱2の下端に連結され、可撓性縦線材5の下端の回動中心は位置固定され、支柱2上端には緩衝金具10を介して結合されていることから、緩衝金具10が作用して(可撓性縦線材5の引張方向の変位を吸収し)エネルギーを吸収することで、主に落石のエネルギーを消費することができる。
例えば、図6に示すようなすべり摩擦式の緩衝金具10(詳細は後記する)を使用した場合には、可撓性縦線材5の上部は、緩衝金具10に把持されているすべり抵抗力以上の負荷が作用した場合には、可撓性縦線材5の上部は、緩衝金具10に把持された状態で、すべり摩擦移動しながら落石17によるエネルギーを吸収しながら、下方にすべり移動し、落石17の衝撃エネルギーを吸収するように構成される。
前記のように、可撓性縦線材5の上部が、下方に滑り摩擦移動する場合、少なくとも、落石捕捉材6を支承している部分は、可撓性縦線材5であり屈曲性があるため、支柱2には、横方向の曲げ力が作用しない。また、上部支持部材3上の緩衝金具10に支承されている可撓性縦線材5の支柱2との偏心距離は、僅かであるので、可撓性縦線材5の下降移動に伴い、上部支持部材3を介して支柱2に作用する曲げモーメントは、小さいので、これにより、支柱2が損傷することはない。
支柱2は、可撓性縦線材5の下降移動時における下向きに作用する引張力Pを、圧縮力Qとして支承する。
前記のように、落石17を落石捕捉材6により捕捉し、緩衝金具10により落石エネルギーを消費するようにする際、落石捕捉材6に、エネルギー吸収性能の高い材料を使用することで、落石エネルギーの吸収能力をさらに高めることができる。可撓性縦線材5に作用する力は、支柱2の上下端にしか作用しないので、支柱2には可撓性縦線材5の引張り力に相当する圧縮力と可撓性縦線材5の支柱芯からの偏芯距離に対応して軽微な曲げモーメントのみしか作用しないので、大きな曲げ力に抵抗する必要がないため、比較的軽微な仕様でも、損傷を防ぐことができる。また、支柱2下端及び頭部は、地盤8に固定されたアンカー材7とワイヤーロープ等の控え材18を介して結合されているので、大きく変形したり、傾斜することはない。
以上のように、落石により損傷を受けるのは、落石を捕捉した支柱2間の落石捕捉材6とそれが横架された可撓性縦線材5とその緩衝金具10のみであり、支柱2と隣の支柱2との間の落石捕捉材6には損傷を及ぼすことはない。
従って、落石を捕捉した落石捕捉材6とそれを横架した可撓性縦線材5および緩衝金具10を交換するのみで、元の構造の落石防止柵1に容易に短期間で、しかも安価に復旧できる効果がある。
前記緩衝金具10としては、例えば、図6に示すように、2枚の鋼製挟持板22の内側面にそれぞれ上下方向に連続した波形屈曲溝30を形成しておき、可撓性縦線材5の上端部を前記各鋼製挟持板22の波形屈曲溝30に沿って配置すると共にこれらの溝部分で把持するようにして、2枚の鋼製挟持板22をボルト等により可撓性縦線材5を圧着するように固定している。そして緩衝金具10における前記各鋼製挟持板22の下面を、上部支持部材3の上面に支承させるように載置または載置されて固定されている。可撓性縦線材5が相対的に挟持板22に対して下方にスベリ移動することにより、落石17のエネルギーをスベリ摩擦にて消費するスベリ摩擦式の緩衝金具とされている。
また、大きな落石17を受けた場合に、前記の可撓性縦線材5と支柱2との間が離れるようになり、可撓性縦線材5と支柱2との間が目開きしても対応可能な形態として、図11および図12に示す形態があるので、この形態について簡単に説明する。
この形態は、落石捕捉材6が落石17を補足した直後、支柱2と可撓性縦線材5との間からこぼれ出るのを防ぐようなポケット部36を備えた形態である。
図11および図12に示すように、落石捕捉材6の左右方向の両端部の部分において、前記可撓性縦線材5と前記支柱2との間に、これらに左右方向の端部が連結され、かつ十分弛められた状態で彎曲するように張設された側部可撓性ネット35等からなる落石捕捉用のポケット部36を設けることで、可撓性縦線材5と支柱2との間から比較的小さな落石あるいは十分運動エネルギーを失った後の落石17が落下するのを防止することができる。
前記の側部可撓性ネット35は、支柱2に連結する場合は、大きな落石17を落石捕捉材6により捕捉時に、側部可撓性ネット35から支柱2に大きな曲げ力が作用して、支柱2が座屈しないように、側部可撓性ネット35の左右方向の長さを十分見込んで設置される。
なお、前記側部可撓性ネット35の一端側を支柱2に連結しないで、隣接する可撓性縦線材5に連結するようにしてもよい。このようにすると、側部可撓性ネット35が落石を捕捉しても、支柱2に曲げ力が作用することはない。
また、前記の緩衝金具10としては、図7に示すような形態も可能であるので、簡単に説明する。この形態は、可撓性縦線材5の上端部に鋼製スリーブ31を圧着固定すると共に、その鋼製スリーブ31の上部外周面に雄ねじ32を設けて、可撓性縦線材5の上端部に雄ねじ軸部23を有する雄ねじ軸部付きの可撓性縦線材5としている。
そして、前記の雄ねじ軸部23に、一端側にテーパー面33を有する圧子24をねじ込み装着し、前記圧子24を拡径可能な金属製パイプ25の端部に装着している。このようにすることで、落石時に、図7に示すように、金属製パイプ25を拡径するように圧子24が進入することで、金属製パイプ25の拡径塑性変形により落石エネルギーを消費するようにした形態である。金属製パイプ25下端のベース版34は、適宜上部支持部材3に載置または載置されて固定される。なお、可撓性縦線材5は、張り状態で設置される。
図13〜図16は、本発明における落石防止柵1において適用可能な他の形態の落石捕捉材6を設けた第2および第3実施形態を示すものであって、図13および図14に示す第2実施形態では、ワーヤーロープ等からなる横線材26を、隣り合う支柱2における可撓性縦線材5に渡って、上下方向に間隔をおいて平行に多段に横架して落石捕捉材6とし、壁面を形成した形態である。このように落石捕捉材6は、ワイヤーロープ等の横線材としてもよい。なお、横線材26を扁平リング状に可撓性縦線材5に渡って配置して、横線材26の両端部を連結金具により連結し、また、可撓性縦線材5に対して横線材26をクランプ金具(図示を省略した)により固定して、可撓性縦線材に対して位置保持する。
図15および図16に示す第3実施形態では、合成樹脂板または薄鋼板等の帯状体としての帯状板27を、隣り合う支柱2における可撓性縦線材5に渡って、1枚または上下方向に間隔をおいて平行に複数枚横架して落石捕捉材6とし、壁面6Aを形成した形態である。このように落石捕捉材6は、板状あるいはシート状の部材を使用するようにしてもよい。
落石捕捉材6を金網等により構成する場合、例えば、図17に示すように、中心に空洞を持たない螺旋線材28は、縦横に配置する縦螺旋線材や横螺旋線材を相互の山部及び谷部が係合するように組み合わせて網体を形成すると、相互に係合しあう山部及び谷部により位置ずれが規制されることにより、形状が安定した強靭な網体となるので、螺旋線材(鋼線)28を経線28aと緯線28bに用いて編み込むことで、図18に示すような螺旋線材28による公知の螺旋金網29を使用するようにしてもよい。
なお、螺旋線材28を使用した図17に示す最密状態の螺旋金網29から経線28aと緯線28bをそれぞれ4本の中から1本または2本の割合で間引いた粗い螺旋金網29等とすることも可能である。なお、螺旋線材28は、螺旋線材28相互の連結部においては、螺旋金網の端部を折り曲げて螺旋線材28自身が振動等により螺旋に沿って自転しないようにして連結金具に挟んで連結される。
なお、螺旋線材としては、鋼線または軟鋼等の線材を用い、螺旋の外径が線材直径の約2倍、螺旋ピッチが線材の5から8倍等設計により適宜設定して用いる。
なお、図16(b)中、Aは螺旋線材28の中心線、Bは螺旋線材の山部を結ぶ外径線である。
前記の螺旋金網29以外にも、公知のクリンプ金網やひし形金網、溶接金網、厚層金網等あるいはその他の落石捕捉可能な金網を可撓性縦線材5にわたって横架するように設けてもよい。
図1〜図10に示す第1実施形態の落石防止柵1をさらにモデル化した落石防止柵(支柱高3m、支柱間隔5m:図示省略)における落石捕捉材6に落石17が生じた場合について、数値解析により、時間の経過により各部に順に力が伝達されるようすを表1に、落石防止柵の主要各部の全エネルギーとして示す。
前記の解析結果の前提とした解析条件の主要素について簡単に説明する。
落石を100kJ相当のエネルギー(落石重量1tf、落下高10m(衝突速度V=√2gh=14m/sec)で衝突させた場合で、落石捕捉材6に対する衝突位置は、落石捕捉材6中央で、地表面より2.0mの位置とし、落石捕捉材6による壁面に垂直に衝突させた場合である。
落石捕捉材6を形成している螺旋線材28の素線直径(φ)は3.2mmで、螺旋ピッチを22.0mmとした場合である。
表1によれば、落石エネルギーのほとんどが、緩衝金具10と螺旋金網からなる落石捕捉材(接続金物含む)により吸収されており、支柱2及び可撓性縦線材5は弾性のままで損傷がなかった。従って、落石17による損傷は、当該柱間のみに限定されるため、当該支柱2間の落石捕捉材6・可撓性縦線材5及び緩衝金具10を交換するのみで、元の落石防止柵1の状態に復旧させることができる。
なお、本発明を実施する場合、図示を省略するが、中間部における1つの支柱2に設けられている2本の可撓性縦線材5間を比較的大きく弛ませた状態の閉塞連結材により連結してもよく、このようにすると、落石を受けて可撓性縦線材5が滑り摩擦を起こして下降に滑り移動したときに、可撓性縦線材5間からの小さな落石の漏れ落下を防止することも可能になる。前記の閉塞連結材は、あくまで、可撓性縦線材5の機能を阻害しない範囲で設置される。
前記実施形態においては、上部支持部材3の上面に緩衝金具10を配置するような形態を示したが、本発明を実施する場合、上部支持部材3の下面側に緩衝金具10を設置するようにしてもよい。また、前記各実施形態では、2重の壁面の形態を示したが、1重の壁面6Aとしてもよい。
本発明を実施する場合、可撓性縦線材5としては、ワイヤーロープ等の可撓性のある線材が好ましく、屈曲性のない曲げ剛性の大きい鋼棒であると、支柱2に曲げ力が作用するようになるためこのましくない。
また、控え材18または上部横連結材19あるいは側部斜材20としては、ワーヤーロープ等の引張力に抵抗する部材(例えば、ワイヤーロープ、鋼線などの鋼材)以外にも、引張力および圧縮力の両方に抵抗可能な部材(両端の連結部を有する形鋼等)を用いてもよい。
本発明の第1実施形態の落石防止柵を示す概略正面図である。 (a)は図1の一部切欠概略横断平面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す横断平面図である。 図1の概略平面図である。 図1の拡大側面図である。 図1の一部を拡大して示す正面図である。 緩衝金具の一形態を示す斜視図である。 緩衝金具の他の形態を示す縦断正面図である。 可撓性縦線材と落石捕捉材と支柱との関係を拡大して示す横断平面図である。 落石捕捉材に落石が捕捉される場合を示す説明図である。 落石捕捉材に落石が捕捉された場合における可撓性縦線材側の動作状態を示す縦断側面図である。 支柱と可撓性縦線材との間からこぼれ出るのを防ぐポケット部を備えた形態を示す一部切欠概略横断平面図である。 落石捕捉材に落石が捕捉された場合における可撓性縦線材および側部可撓性ネットの動作状態を示す縦断側面図である。 本発明の第2実施形態の落石防止柵を示す拡大側面図である。 図13に示す落石防止柵の一部を示す正面図である。 本発明の第3実施形態の落石防止柵を示す拡大側面図である。 図15に示す落石防止柵の一部を示す正面図である。 金網を構成するための螺旋線材の一例を示す図であって、(a)は、螺旋線材の斜視図、(b)は、螺旋線材の側面説明図、(c)は、(b)のO−O、P−P、Q−Q、R−R矢視部の説明図である。 最密状態の螺旋金網の正面部分図である。
符号の説明
1 落石防止柵
2 支柱
3 上部支持部材
4 ベースプレート
5 可撓性縦線材
6 落石捕捉材
6A 壁面
7 アンカー材
8 地盤
9 縦孔
10 緩衝金具
11 谷側
12 ブラケット
13 連結金具
14 ストッパ
15 傾斜面
16 連結具
17 落石
18 控え材
19 上部横連結材
20 側部斜材
21 長さ調整金具
22 挟持板
23 雄ねじ軸部
24 圧子
25 金属製パイプ
26 横線材
27 帯状板(帯状体)
28 螺旋線材
28a 経線
28b 緯線
29 螺旋金網
30 波形屈曲溝
31 鋼製スリーブ
32 雄ねじ
33 テーパー面
34 ベース版
35 側部可撓性ネット
36 ポケット部

Claims (8)

  1. 間隔をおいて立設された支柱を備え、前記支柱の上部に一端側を山側の地盤に固定したアンカーに接続した控え材の他端側が連結されている防止柵において、
    前記各支柱に沿わせて可撓性縦線材を配置し、
    前記各支柱の下端に固着されたベースプレートに可撓性縦線材の下端部を連結し、
    支柱の上端部に固着された上部支持部材と可撓性縦線材の上部を落石エネルギー吸収用の緩衝金具を介して結合し、
    隣り合う支柱に設置された前記可撓性縦線材間に渡って落石捕捉材を横架して、
    壁面を形成したことを特徴とする落石防止柵。
  2. 支柱の谷側の背後に前記可撓性縦線材が設けられ、隣り合う支柱の上部は横連結部材により連結されていることを特徴とする請求項1に記載の落石防止柵。
  3. 隣り合う支柱における2本の可撓性縦線材間に横架する前記落石捕捉材は、横断面でリング状に設けられており、前記2本の可撓性縦線材を巻き込むように設けられて、落石捕捉用の2重の壁面を形成していることを特徴する請求項1または2に記載の落石防止柵。
  4. 前記落石捕捉材は、2本の可撓性縦線材間に横架する1枚または複数枚の帯状体からなり、前記各帯状体が横断面でリング状に設けられ、かつ可撓性縦線材の上下方向に1段または平行に間隔をおいて多段に横架されていることで、落石捕捉用の壁面を形成していることを特徴する請求項3に記載の落石防止柵。
  5. 前記落石捕捉材は、2本の可撓性縦線材間に横架する複数のワイヤーロープからなり、前記各ワイヤーロープが横断面でリング状に設けられ、かつ可撓性縦線材の上下方向に、多段に横架されていることで、落石捕捉用の壁面を形成したことを特徴する請求項3に記載の落石防止柵。
  6. 上記落石捕捉材は、金網により構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の落石防止柵。
  7. 前記落石捕捉材を構成する金網が、螺旋金網により構成されていることを特徴とする請求項6に記載の落石防止柵。
  8. 前記可撓性縦線材と前記支柱との間にポケット部を設けることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の落石防止柵。
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