JP4879331B2 - 落石防止柵、落石防止柵を備えた構造物、および落石防止柵の施工方法 - Google Patents
落石防止柵、落石防止柵を備えた構造物、および落石防止柵の施工方法 Download PDFInfo
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図1は本実施形態の落石防止柵における形態例1を示す側面図であり、図2は本実施形態の落石防止柵における形態例1を示す、(a)平面図および正面図、(b)他の例の平面図である。以下、図1と図2を合わせて用いつつ説明を行う。ここで示す落石防止柵100は、地山10の法面11からの落石を受け止めるべく、前記法面11の法尻12の近傍において設置されるものである。そのため、前記地山10の適宜な切り土を行うなどして形成した路盤13中にコンクリートの基礎14を打設している。このコンクリート基礎14は、落石防止柵100を支持する基礎となり、例えばH型鋼、鋼管などの適宜な強度を備える支柱部材15の下端と固着している。
図2に示す例では、前記支柱部材15と前記中空柱体20との取り合いを図るため、支柱部材15の側部近傍に補助棒状材31を配置し、これら支柱部材15と補助棒状材31とを挿通させる補助中空柱体28を設けている。この場合、前記中空柱体20同士の連結と同様に、前記補助中空柱体28および中空柱体20を各々の側端部26で重複させ、連結用螺旋線材55を前記側端部26の網部材25に追加してゆくこととなる。
図4は本実施形態の落石防止柵における形態例2を示す側面図であり、図5は本実施形態の落石防止柵における形態例2を示す正面図である。以下、図4と図5を合わせて用いつつ説明を行う。ここで示す落石防止柵100は、先に示した全体構造1の例と同様に、地山10の法面11からの落石を受け止めるべく、前記法面11の法尻12の近傍において設置されるものである。そのため、前記地山10の適宜な切り土を行うなどして形成した路盤13中にコンクリートの基礎14を打設している。このコンクリート基礎14は、落石防止柵100を支持する基礎となり、例えばH型鋼、鋼管などの適宜な強度を備える支柱部材15の下端と固着している。
図5に示す例では、前記支柱部材15と前記中空柱体20との取り合いを図るため、支柱部材15の側部近傍に前記棒状材30を配置している。そして、これら支柱部材15と棒状材30とをボルト・ナット40により挿通し互いに締結することで固定している。この場合、前記支柱部材15の法面11との対向面に中空柱体20が配置されることとなり、支柱部材15自体を中空柱体20が挿通することはない。中空柱体20はあくまでも側端部26において棒状材30を挿通するのみである。
図6は本実施形態における網部材を構成する螺旋材を示す俯瞰図であり、図7は本実施形態における網部材を構成する螺旋材の側面および断面を示す図である。次に、本実施形態における中空柱体20を構成する網部材25の成り立ちについて説明する。網部材25を構成すべく縦横に配置された線材21、22のうち、中空柱体20の鉛直方向に沿って配置される線材21を縦線、中空柱体20の円周方向に沿って配置される線材22を横線と想定する。但し、いずれの線材21、22も形状は同じである。
ボルト65a、及び、ボルト65bは、中空部材20の長手方向において、挟持金物60に、所定の間隔をあけて複数設けられる。
螺旋線材は、相互の山部51および谷部52が係合するように組み合わせることで、相互に係合しあう山部51及び谷部52により位置ずれが規制される特性を有している。一方で、螺旋線材を回転して前進させるようにずらすことで、網部材25への螺旋線材50の部分的追加が可能でもある。
5 緩衝材 10 地山
11 法面 12 法尻
13 路盤 14 コンクリート基礎
15 支持部材 16 フランジ材
17 ボルト・ナット 20 中空柱体
21 縦線 22 横線
25 網部材 26 側端部
27 側端部で囲まれる空間 28 補助中空柱体
29 中空部分 31 補助棒状材
40 ボルト・ナット 50 螺旋線材
51 山部 52 谷部
53 螺旋の外径 54 線材の外径
55 連結用螺旋線材 60 挟持部材
61a 平鋼 61b 平鋼
62 L字状部材 65a、65b ボルト
66a、66b ナット 100 落石防止柵
Claims (9)
- 落石を受け止めるための落石防止柵であって、螺旋の外径が線材の直径の約2倍である螺旋状に成形された線材を縦横に組み合わせて形状の自己保持が可能な網部材にて構成され中空柱体であり、当該中空柱体の側端部を構成する網部位は,縦方向の線材を配置しない構成である中空柱体を、延長方向において互いの側端部が重複するよう複数配置し、前記重複した側端部における前記網部材に前記線材を縦方向に配置し前記中空柱体同士を互いに連結してなることを特徴とする落石防止柵
- 請求項1において、
前記網部材の線材が、鋼製または合成樹脂製のいずれかであることを特徴とする落石防止柵。 - 請求項1又は2において、
前記中空柱体の水平断面が、円形、楕円形、多角形、隅部がR加工された多角形のいずれかであることを特徴とする落石防止柵。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記中空柱体の中空部分に緩衝材を挿入又は充填したことを特徴とする落石防止柵。 - 請求項4において、
前記緩衝材が、木材、木材チップ、発泡スチロール、発泡ウレタン、硬質ゴム、土砂、砕石、薄肉鋼管の少なくともいずれかからなることを特徴とする落石防止柵。 - 落石を受け止めるための落石防止柵を備えた構造物であって、
螺旋の外径が線材の直径の約2倍である螺旋状に成形された線材を縦横に組み合わせて形状の自己保持が可能な網部材にて構成された中空柱体であり、当該中空柱体の側端部を構成する網部位は,縦方向の線材を配置しない構成である中空柱体を、延長方向において互いの側端部が重複するよう複数配置し、前記重複した側端部における前記網部材に前記線材を縦方向に配置し前記中空柱体同士を互いに連結してなる落石防止柵を備えた構造物。 - 落石を受け止めるための落石防止柵の施工方法であって、
螺旋の外径が線材の直径の約2倍である螺旋状に成形された線材を縦横に組み合わせて形状の自己保持が可能な網部材にて構成された中空柱体であり、当該中空柱体の側端部を構成する網部位は,縦方向の線材を配置しない構成である中空柱体を、延長方向において互いの側端部が重複するよう複数配置し、前記重複した側端部における前記網部材に前記線材を縦方向に配置し前記中空柱体同士を互いに連結することを特徴とする落石防止柵の施工方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の落石防止柵に使用する中空柱体の製造方法であって、略長方形の平板状の網部材における長手方向の両端部を、長手方向に所定の長さに渡って前記平板状の網部材に対して略直角となるように折り曲げた後、前記網部材が中空柱体を形成するように円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、当該両端部を中空柱体の長さ方向に渡って挟持金物でボルト接合することを特徴とする中空柱体の製造方法。
- 前記挟持金物は、断面がL字状でボルト挿通孔を有する2つのL字状部材と、ボルト挿通孔を有する平鋼A及び平鋼Bとからなり、前記両端部において、前記突き合わせられた網部材の間に平鋼Aを挟み、前記略直角に折り曲げられた網部材の形状に合せて前記2つのL字状部材を前記両端部にそれぞれ設置し、前記平鋼Aと前記2つのL字状部材とで前記突き合わせられた網部材をボルト接合し、更に、前記平鋼Bを前記略直角に折り曲げられた側と反対側の前記中空柱体に設置して、前記2つのL字状部材とで前記網部材を挟んでボルト接合することを特徴とする請求項8記載の中空柱体の製造方法。
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