JP2010144432A - 防護柵とその改修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防護性能の高い防護柵を提供する防護柵を提供する。
【解決手段】コンクリート基礎2に複数の既設支柱3を立設し、これら既設支柱3間に反山側網体5を張設し、既設支柱3より高い複数の主支柱11をコンクリート基礎2に立設し、それら主支柱11に山側網体14を設ける。既設支柱3と反山側網体5の山側に、主支柱11により山側網体14を設けることにより、雪崩・落石等に対する性能が向上する。したがって、新設と既設の補修を問わず、防護性能に優れた防護柵が得られる。また、山側網体14を反山側網体5と間隔を置いて斜設することにより、山側網体により落石の衝撃を吸収し、既設の防護柵に加わる衝撃力を緩和できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、防護柵とその改修方法に関する。
従来から山腹の斜面部等に構築して落石や積雪等を受け止めて道路等への落下、流入を防止する防護柵が知られており、例えば、山腹の斜面部に間隔を置いて縦孔を穿孔し、この縦孔に建て込んだパイプ支柱を並設すると共に、これら各パイプ支柱に複数段のケーブルとともに金網を張設した落石等の防護柵(例えば特許文献1)や、所定間隔で立設した複数の支柱にロープ材を取り付けてなる落石防護柵であって、下端をヒンジを介して回動自在にまたは固定して立設した支柱と、前記支柱間に平行に配し、その両端部を該支柱に架設した複数の水平ロープ材と、前記水平ロープ材の全体または一部に取り付けた防護ネットと、前記水平ロープ材の端部と前記支柱間に介在し、設定した把持力を超えた張力が水平ロープ材に作用したとき、該水平ロープ材の摺動を許容する緩衝具とからなる落石防護柵(例えば特許文献2)が提案されている。
特開平7−197423号公報 特開2002−275835号公報
上記防護柵において、改修したり、性能を向上したりするためには、既設の防護柵を撤去して新たな防護柵を構築したり、部分的に補修交換したりする必要があり、施工コストの上昇を招くという問題がある。
そこで、本発明は、防護性能の高い防護柵を提供することを目的とし、また、既設防護柵の改修に適した構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、基礎に複数の副支柱を立設し、これら副支柱間に反山側網体を張設し、前記副支柱より高い複数の主支柱を前記基礎に立設し、それら主支柱に山側網体を設けたものである。
また、請求項2の発明は、前記山側網体の上部を前記主支柱に連結すると共に前記山側網体の下部を反山側に固定したものである。
また、請求項3の発明は、前記山側網体の下部を山側の斜面に固定したものである。
また、請求項4の発明は、前記主支柱がアルミニウム合金からなり、内部に補強リブを有するものである。
また、請求項5の発明は、前記山側網体が合成樹脂からなるものである。
また、請求項6の発明は、基礎に複数の副支柱を立設し、これら副支柱間に反山側網体を張設した既設の防護柵の改修方法において、前記副支柱より高い複数の主支柱を前記基礎に立設し、それら主支柱に山側網体を設ける改修方法である。
請求項1の構成によれば、副支柱と反山側網体の山側に、主支柱により山側網体を設けることにより、雪崩・落石等に対する性能が向上する。したがって、新設と既設の補修を問わず、防護性能に優れた防護柵が得られる。
また、請求項2の構成によれば、山側網体により落石の衝撃を吸収するから、既設の防護柵に加わる衝撃力を緩和できる。
また、請求項3の構成によれば、山側網体の高さ寸法を抑えることができ、また、反山側網体と間に間隔を設けることができる。
また、請求項4の構成によれば、アルミニウム合金の押出成形品は同一断面が連続し、内部に補強リブを有する形状を簡単に得ることができると共に、どこで切断しても均一な性能が得られる。
また、請求項5の構成によれば、網体を合成樹脂とすることにより軽量となり、施工運搬において、クレーンなどの大型重機が不要となり、地形的に施工に制約を受ける場所にも防護体を設置することができる。また、合成樹脂製の主網体は柔軟性を有するから、搬入時には巻く等することにより、コンパクトンにでき、同時に現場での作業性も良好となる。
また、請求項6の構成によれば、既設の防護柵を改修し、防護性能に優れた防護柵を構築することができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる防護柵を採用することにより、従来にない防護柵が得られ、その防護柵を夫々記述する。
以下、本発明の落石防護網構造の実施例について図1〜図9を参照して説明する。まず、既設の防護柵1について説明する。既設の防護柵1は、斜面Sの下部にコンクリート基礎2を設け、このコンクリート基礎2の上面2Jに複数の副支柱たる既設支柱3を立設し、これら既設支柱3間に、ワイヤーロープなどからなる横ロープ材4を複数段に設け、既設支柱3間に反山側網体5を張設してなる。尚、前記コンクリート基礎2は、山側から土圧を受ける擁壁である。また、反山側網体5は略垂直に設けられている。
上記のような既設の防護柵1において、前記コンクリート基礎2の上面2Jに主支柱11を立設する。この主支柱11は、前記既設支柱3の外側に立設されると共に、前記既設支柱3,3の間に立設され、且つ主支柱11の間隔は、既設支柱3の間隔より広く設定されている。そして、施工においては、コンクリート基礎2にコアドリルにより挿入孔12を形成し、この挿入孔12に主支柱11の下部を挿入し、この後、挿入孔12にグラウト材などの固化材を充填して主支柱11を固定する。尚、支柱3,11は略垂直に立設されている。
前記主支柱11の上部にキャップ11Aを固着し、隣合う主支柱11,11のキャップ11A,11Aを横ロープ材13により連結する。この横ロープ材13に山側網体14の上部を連結し、山側網体14の下部は、固定手段たるロックボルト15により、既設防護柵1の反山側である斜面Sに固定し、山側網体14の下端14Kを斜面Sに沿わせ、その端部を補助アンカー16により斜面Sに固定する。これにより、山側網体14は、上部が反山側、下部が山側となって、前記反山側網体5と間隔を置いて斜設される。また、前記主支柱11の上部と前記ロックボルト15とを控えロープ材6により連結している。そして、前記横ロープ材4及び控えロープ材6は、複数の鋼線を拠り合わせたワイヤーロープ7からなる。尚、山側網体14は控えロープ材6に沿って張設されている。
前記主支柱11はアルミニウム合金の押出成形品からなり、同一断面が連続し、管本体10の内部に3つの板材17を三角形に配置した補強リブ18が設けられている。尚、主支柱11は、押出成形品に限らず、引抜成形品や製管品などの各種の製造方法のものを用いることができる。そして、主支柱11にアルミニウム合金製で同一断面が連続したものを用いることにより、メッキ処理が不要で、どの箇所で切断して均一な製品が得られる。
前記山側網体14は、合成樹脂からなる貫通型無結筋網であり、例えば合成樹脂製の繊維糸22,22Aを複数撚り合わせて線材23,23Aを形成し、これら線材23,23Aは交差方向をなし、交差部24により無結筋により相互に固定されている。尚、無結節網にはラッセル式もあるが、好ましくは貫通型を用いる。図6は構造を説明する説明図であり、同図に示すように、線材23,23Aの交差部24において、一方の線材23の繊維糸22,22の間に隙間により形成する輪部25に、他方の線材23Aの繊維糸22A,22Aを前後逆方向から挿通し、さらに、交差部24においても繊維糸22,22Aを撚って輪部25,25Aを閉めることにより、両線材23,23Aを交差部24で固定する。尚、25Aは交差部24で前記繊維糸22A,22Aの間に隙間により形成する輪部である。そして、図6は説明のために輪部25,25Aを開いて図示したが、実際の網体3では、前記輪部25,25Aは閉じられた構造となる。
また、網体3は略長方形状をなし、網体3の縁にはロープ材26が設けられる。また、図7及び図8に示すように、前記ロープ材26において線材23,23Aの端部側を折り返し、線材23,23Aの重複部分28で線材23,23A相互を固定し、表裏の線材23,23Aの間にロープ材26を配置する。
そして、上縁のロープ材26を前記横ロープ材13に連結する。
また、山側網体14に用いる合成樹脂としては、高密度のポリエチレンなどが好適であり、その高密度のポリエチレンを用いた場合、網体14の比重は0.94〜0.96である。また、必要に応じて、網体14にカーボンブラックや紫外線吸収剤を使用して耐候性を向上することができる。
さらに、図9に示すように、網体14,14は網目の一辺の長さM,mが異なり(M>m)、且つ線材23,23Aの太さの異なるものを組み合わせて使用する。図9(A)に示す大きな網目の網体14は、小さな網目の網体14に比べて太い線材23,23Aが用いられ、これら線材23,23Aは斜めに配置されている。一方、図9(B)に示す小さい網目の網体14は、大きな網目の網体14に比べて細い線材23,23Aが用いられ、これら線材23,23Aは縦,横に配置されている。例えば、一辺の長さMは100mm、一辺の長さmは25mmである。そして、網目の大きな網体14の斜面側に、網目の小さな網体14を重ね合わせ、即ち、斜面側の網目の小さな綱体14が位置するようにして複数の網体14,14を重ね合わせて張設する。また、1枚の網目の小さい網体14と、複数枚(2枚)の網目の大きな網体14,14を重ね合わせるようにしてもよい。
図10〜図13に示すように、衝撃力吸収構造111は、前記横ロープ材4及び前記控えロープ材6にそれぞれ設けられ、前記横ロープ材4のワイヤーロープ7及び前記控えロープ材6のワイヤーロープ7にループ部112を形成し、ループ部112のワイヤーロープ7の重合部を緩衝具113により所定の力で挟持する。尚、控えロープ材6には、支柱
この緩衝具113は、一対の把持体114,114と、この把持体114,114の合わせ目に設けられた一対の嵌合溝115,115と、前記両把持体114,114に貫通形成され前記嵌合溝115,115を挟んだ位置に設けられた貫通孔116,116と、前記両把持体114,114の貫通孔116,116に挿通するボルト117と、このボルト117の先端に螺合するナット118とを備え、嵌合溝114,114に前記ワイヤーロープ7,7を配置し、ボルト117にナット118を締めることにより、両把持体114,114間にワイヤーロープ7,7を所定の力で挟持することができる。
前記ループ部112における前記緩衝具113を挟んだ両側のワイヤーロープ7,7には、該緩衝具113と間隔をおいて、ループ部用緩衝具121がそれぞれ設けられている。このループ部用緩衝具121は、一対の把持体114A,114Aと、この把持体114A,114Aの合わせ目に設けられた嵌合溝115Aと、前記両把持体114A,114Aに貫通形成され前記嵌合溝115Aを挟んだ位置に設けられた貫通孔116A,116Aと、前記両把持体114A,114Aの貫通孔116A,116Aに挿通するボルト117Aと、このボルト117Aの先端に螺合するナット118Aとを備え、嵌合溝114Aに前記ワイヤーロープ7を配置し、ボルト117Aにナット118Aを締めることにより、両把持体114A,114A間にワイヤーロープ7を所定の力で挟持することができる。
前記ループ部112のワイヤーロープ7には、前記ループ部用緩衝具121,121の間に、金属製などの硬質材料からなる複数の輪体122,122・・・が配置され、これら輪体122,122・・・にワイヤーロープ7を挿通している。前記輪体122には前記ワイヤーロープ7を挿通する貫通孔123が穿設され、また、輪体122の両側の端面124は、端部に向かって縮小するテーパー状に形成され、その端面124の角度θは、輪体122の軸心に対して、5〜30度程度である。
前記輪体122は、ループ部112が縮小し、緩衝具113に両ループ部用緩衝具121,121が当接し、このループ部用緩衝具121,121間で複数の輪体122が当接した状態で、縮小したループ部112のワイヤーロープ7が塑性変形を起こすことを防止するものであって、この条件に対応した数だけ設けられている。また、隣り合う輪体122,122が当接しても、端面124がテーパー状に形成されているため、ループ部112の形状に沿って輪体122,122同士も斜めに当接し、輪体122によりワイヤーロープ7に無理な力が加わることがない。
したがって、網体14が落石等の衝撃力を受け、横ロープ材4又は/及び控えロープ材6のワイヤーロープ7に所定以上の張力が発生すると、まず、緩衝具113に対して、ループ部112が縮小するように、重合部のワイヤーロープ7,7が摩擦摺動して衝撃力を吸収し、緩衝具113にループ部用緩衝具121,121が衝突すると、この後、ワイヤーロープ7は緩衝具113,121に対して摩擦摺動して衝撃力を効率よく吸収することができる。
また、緩衝具113,ループ部用緩衝具121,121及び複数の輪体122,122・・・が当接すると、これ以上ループ部112が縮小することがなく、横ロープ材4及び控えロープ材6のワイヤーロープ7により、衝撃力に対抗することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、基礎たるコンクリート基礎2に複数の副支柱たる既設支柱3を立設し、これら既設支柱3間に反山側網体5を張設し、既設支柱3より高い複数の主支柱11をコンクリート基礎2に立設し、それら主支柱11に山側網体14を設けたから、既設支柱3と反山側網体5の山側に、主支柱11により山側網体14を設けることにより、雪崩・落石等に対する性能が向上する。したがって、新設と既設の補修を問わず、防護性能に優れた防護柵が得られる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、山側網体14の上部を主支柱11に連結すると共に山側網体11の下部を反山側に固定し、これにより山側網体11が斜設され、山側網体14により落石の衝撃を吸収するから、既設の防護柵1に加わる衝撃力を緩和することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、山側網体14の下部を山側の斜面Sに固定したから、山側網体14の高さ寸法を抑えることができ、また、反山側網体14と間に間隔を設けることができる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、主支柱11がアルミニウム合金からなり、内部に補強リブ18を有するから、ルミニウム合金の押出成形品は同一断面が連続し、内部に補強リブ18を有する形状を簡単に得ることができると共に、どこで切断しても均一な性能が得られる。
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、山側網体14が合成樹脂からなるから、網体14を合成樹脂とすることにより軽量となり、施工運搬において、クレーンなどの大型重機が不要となり、地形的に施工に制約を受ける場所にも防護体を設置することができる。また、合成樹脂製の網体14は柔軟性を有するから、搬入時には巻く等することにより、コンパクトンにでき、同時に現場での作業性も良好となる。
また、このように本実施例では、請求項6に対応して、基礎たるコンクリート基礎2に複数の副支柱たる既設支柱3を立設し、これら既設支柱3間に反山側網体5を張設した既設の防護柵1の改修方法において、既設支柱3より高い複数の主支柱11をコンクリート基礎2に立設し、それら主支柱11に山側網体14を設けるから、既設の防護柵1を改修し、防護性能に優れた防護柵を構築することができる。
また、実施例上の効果として、既設の基礎がコンクリート基礎2であるから、コアドリルなどの穿孔手段により挿入孔12を形成し、この挿入孔12を用いて主支柱11を簡便に立設することができる。
また、実施例上の効果として、ロープ材7に設けたループ部112と、このループ部112のロープ材7,7の重合部に設けられ該重合部を所定の力で挟持する緩衝具113とを備え、ロープ材7に所定以上の張力が作用したとき、ループ部112が縮小する共にロープ材7,7が緩衝具113に摩擦摺動して張力を吸収する防護体たる防護柵1におけるロープ材の衝撃力緩衝構造において、ループ部112のロープ材7を挟持すると共に、緩衝具113に当接してロープ材7が摩擦摺動するループ部用緩衝具121を備えるから、ロープ材7が緩衝具113に摩擦摺動する際の衝撃力吸収に加えて、ループ部用緩衝具121が緩衝具113に当接した後、ロープ材7がループ部用緩衝具121に摩擦摺動することにより、襲撃力を吸収することができる。したがって、緩衝具113やロープ材7を変えることなく、衝撃力吸収効果を向上することができる。
図14は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、山側網体14を反山側網体5に重ね合わせるようにして配置し、山側網体14は略垂直に設けられている。この場合、山側網体14の下部を山側たる斜面Sに固定する作業が不要となる。
このように本実施例においても、基礎たるコンクリート基礎2に複数の副支柱たる既設支柱3を立設し、これら既設支柱3間に反山側網体5を張設し、既設支柱3より高い複数の主支柱11をコンクリート基礎2に立設し、それら主支柱11に山側網体14を設けたから、既設支柱3と反山側網体5の山側に、主支柱11により山側網体14を設けることにより、雪崩・落石等に対する性能が向上する。したがって、新設と既設の補修を問わず、防護性能に優れた防護柵が得られる。
図15及び図16は、本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、主支柱11の補強リブ18は、管本体10と同心で該管本体10より小さい小管部31と、それら管本体10と小管部31とを連結する複数の連結部32とからなり、これら連結部32は放射状に設けられ、図16では、円周方向等間隔に6つの連結部32を有するものを示し、図15では、円周方向等間隔に3つの連結部32を有するものを示す。
このように本実施例では、主支柱11がアルミニウム合金からなり、内部に補強リブ18を有するから、ルミニウム合金の押出成形品は同一断面が連続し、内部に補強リブ18を有する形状を簡単に得ることができると共に、どこで切断しても均一な性能が得られ、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明の実施例1を示す一部を断面にした背面図である。 同上、平面図である。 同上、側面図である。 同上、主支柱の断面図である。 同上、一部を断面にした既設防護柵の側面図である。 同上、網体の構造を説明する正面説明図である。 同上、網体の端部の平面展開図であり、網体とロープ材とを示す。 同上、一部を断面にした網体の側面図であり、図5(A)は網体の端部側にロープ材を重ねて配置した状態、図5(B)は網の端部を折り返して重複部分を形成した状態を示す。 同上、一部を断面にした網体の要部の側面図であり、図9(A)は網目の大きな網体、図9(B)は網目の小さな網体を示す。 同上、衝撃力吸収構造の正面図である。 同上、重合部に設けた緩衝具の平面図である。 同上、緩衝具の側面図である。 同上、ループ部用緩衝具の側面図である。 本発明の実施例2を示す一部を断面にした側面図である。 本発明の実施例3を示す主支柱の断面図である。 同上、他の主支柱の断面図である。
符号の説明
1 既設防護柵
2 コンクリート基礎(基礎)
3 既設支柱(副支柱)
5 反山側網体
11 主支柱
12 挿入孔
13 横ロープ材
14 山側網体
15 ロックボルト(固定手段)
16 補助アンカー

Claims (6)

  1. 基礎に複数の副支柱を立設し、これら副支柱間に反山側網体を張設し、前記副支柱より高い複数の主支柱を前記基礎に立設し、それら主支柱に山側網体を設けたことを特徴とする防護柵。
  2. 前記山側網体の上部を前記主支柱に連結すると共に前記山側網体の下部を反山側に固定したことを特徴とする請求項1記載の防護柵。
  3. 前記山側網体の下部を山側の斜面に固定したことを特徴とする請求項2記載の防護柵。
  4. 前記主支柱がアルミニウム合金からなり、内部に補強リブを有することを特徴とする請求項2又は3記載の防護柵。
  5. 前記山側網体が合成樹脂からなることを特徴とする請求項4記載の防護柵。
  6. 基礎に複数の副支柱を立設し、これら副支柱間に反山側網体を張設した既設の防護柵の改修方法において、前記副支柱より高い複数の主支柱を前記基礎に立設し、それら主支柱に山側網体を設けることを特徴とする防護柵の改修方法。
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