JPH0717876Y2 - 遊星歯車装置のサンギア支持構造 - Google Patents

遊星歯車装置のサンギア支持構造

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JPH0717876Y2
JPH0717876Y2 JP1988103240U JP10324088U JPH0717876Y2 JP H0717876 Y2 JPH0717876 Y2 JP H0717876Y2 JP 1988103240 U JP1988103240 U JP 1988103240U JP 10324088 U JP10324088 U JP 10324088U JP H0717876 Y2 JPH0717876 Y2 JP H0717876Y2
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JP
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sun gear
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shaft
gear
outer diameter
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JP1988103240U
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JPH0225757U (ja
Inventor
修 由田
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ジャトコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、遊星歯車装置のサンギア支持構造に関するも
のである。
(ロ)従来の技術 従来の遊星歯車装置のサンギア支持構造として、例えば
「NISSANフルレンジ電子制御オートマチックトランスミ
ッションEAT整備要領書RE4R01A型」昭和62年3月日産自
動車株式会社発行の第1-7頁に示されるものがある。こ
れに示される遊星歯車装置のうちの一方のサンギアは回
転可能なスリーブの外径部にブッシュを介して支持され
ている。すなわち、サンギアの内径部に圧入されたブッ
シュの内径がスリーブの外径部にはまり合う寸法に仕上
げられており、両者は所定の小さいすきまではまり合っ
ている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような従来の遊星歯車装置のサン
ギア支持構造には、サンギアのピッチ径を所定以下の寸
法にすることができないという問題ある。すなわち、ス
リーブの外径が決定されると、これにブッシュの厚さ寸
法及びサンギアの強度上必要な肉厚を加算したものが必
要な寸法となり、許容されるサンギアの最小のピッチ径
は決定されてしまう。サンギアの最小のピッチ径が決定
されると、これに応じてインターナルギア、ピニオンギ
アなどの仕様も決定されるので、遊星歯車装置の外径が
大きくなり、これに応じて例えば遊星歯車装置を使用す
る自動変速機全体が大型化することになる。これを解決
するものとしては、特開昭59-103054号公報に示される
ように、支持部材の外周側とギヤの内周側との間に滑り
軸受を形成し、支持部材によってギヤを常時滑り軸受支
持することが考えられるが、このような構成では、滑り
軸受を構成する支持部材の外周部の面粗度や、ギヤの内
周側の面粗度は、高精度のものが必要になるばかりでな
く、安定した軸受作用をさせるためには、これらのはめ
合い部のすきま管理を厳密に行う必要があるので、滑り
軸受部の管理に手間がかかり、装置の維持・管理が面倒
なものになるという問題点がある。本考案はこのような
課題を解決することを目的としている。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、サンギアの内径部を直接軸に支持可能とする
ことにより上記課題を解決する。すなわち、本考案によ
る遊星歯車装置のサンギア支持構造は、表面処理が施さ
れたサンギア(10)の内径部が上記軸(20)の外径部に
直接はまり合うようにサンギア(10)の内径部の寸法が
設定され、サンギア(10)の内径部及び上記軸(20)の
外径部の両方又はいずれか一方に複数の円周方向のみぞ
(26)が設けられており、サンギア(10)は、遊星歯車
装置が安定的に回転している状態では、歯車のかみ合い
に伴なう自動調心作用により上記軸(20)に遊嵌された
状態となる一方、回転開始時、回転停止時及び回転状態
変更時には、サンギア(10)が上記軸(20)の外径部に
よって直接支持された状態となるように構成されてい
る。なお、かっこ内の符号は後述の実施例の対応する部
材を示す。
(ホ)作用 サンギアの内径部には潤滑性、耐摩耗性などを向上する
表面処理が施してあり、またみぞにたまった油により十
分な潤滑が行われるので、サンギアの内径部を直接軸の
外径部に支持しても、摩耗、焼き付きなどの問題は発生
しない。サンギアとスリーブとのはめ合いは、遊星歯車
装置が安定的に回転している状態では、歯車のかみ合い
に伴なう自動調心作用により、サンギアがスリーブに遊
嵌された状態となる一方、回転開始時、回転停止時及び
回転状態変更時には、サンギアがスリーブによって直接
支持された状態となるように設定されていればよく、従
来の常時滑り軸受を構成する場合のような、厳密なはめ
合いすきまや、しゅう動面の高精度な面粗度は必要な
い。したがって、安価な装置でありながら、装置の保守
管理が簡単になる。
(ヘ)実施例 第1図に示すように、遊星歯車装置はサンギア10、ピニ
オンキャリア12及びインターナルギア14から構成されて
いる。ピニオンキャリア12はピニオンギア16をピニオン
シャフト18を介して回転可能に支持している。ピニオン
ギア16はインターナルギヤ14及びサンギア10の両方にか
み合っている。サンギア10はスリーブ20の外径部に支持
されている。スリーブ20はピニオンキャリア12とスプラ
インによって結合されており、両方は一体に回転する。
なお、スリーブ20はブッシュ22を介して回転軸24に支持
されている。サンギア10はこれの内径部を直接スリーブ
20の外径部にはめ合わせることにより支持されている。
サンギア10の内径部には潤滑性、耐摩耗性などを向上す
るための表面処理(例えば、リン酸マンガン皮膜処理、
リン酸スズ皮膜処理など)が施してある。また、サンギ
ア10の内径部には3列の円周方向のみぞ26が設けられて
いる。サンギア10とスリーブ20とのはめ合いは、遊星歯
車装置が安定的に回転している状態では、歯車のかみ合
いに伴なう自動調心作用により、サンギア10がスリーブ
20に遊嵌された状態となる一方、回転開始時、回転停止
時及び回転状態変更時には、サンギア10がスリーブ20に
よって直接支持された状態となるように設定されていれ
ばよく、従来の常時滑り軸受を構成する場合のような、
厳密なはめ合いすきまや、しゅう動面の高精度な面粗度
は必要ない。
次にこの実施例の作用について説明する。遊星歯車装置
が安定的に回転している状態では、歯車のかみ合いに伴
なう自動調心作用により、サンギア10が中心位置に保持
されるので、サンギア10の内径部とスリーブ20の外径部
との間のはめ合い部に大きい荷重が作用することはな
い。しかし、回転開始時、回転停止時及び回転状態変更
時(変速時)には、歯車のかみ合い状態が変化し、サン
ギア10にこれを振動させようとする力が作用する。この
サンギア10に作用する荷重はスリーブ20の外径部によっ
て直接支持されることになる。サンギア10の内径部には
表面処理が施してあり、またみぞ26内にたまった油によ
り十分な潤滑が行われるので、サンギア10の確実な支持
が行われ、両者の接触面が焼き付いたり、磨耗したりす
ることはない。
上記のように、サンギア10の内径部をスリーブ20の外径
部に直接支持するようにしたので、ブッシュを設けてい
た従来のものと比較して、ブッシュの厚さ寸法分だけサ
ンギア10のピッチ円径を小さくすることができる。これ
に応じて、従来と同様のギア比を得る場合には、インタ
ーナルギア14のピッチ円径も小さくすることができる。
これにより、遊星歯車装置全体を小型化することができ
る。
なお、この実施例では、サンギア10の内径部にみぞ26を
設けるようにしたが、スリーブ20の外径側にみぞを設け
るようにすることもできる。また、サンギア10の内径部
及びスリーブ20の外径部の両方にみぞを設けることもで
きる。
(ト)考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、サンギアの
内径部に表面処理を施し、これを直接軸の外径部に支持
するようにし、サンギアの内径部及び軸の外径部の両方
又はいずれか一方にみぞを設けるととともに、サンギア
は、遊星歯車装置が安定的に回転している状態では、歯
車のかみ合いに伴なう自動調心作用により軸と遊嵌した
状態となる一方、回転開始時、回転停止時及び回転状態
変更時にはサンギアが軸の外径部によって直接支持され
た状態となるように構成したので、常時滑り軸受を構成
する場合と比較して、厳密なはめ合いすきまや、しゅう
動面の高精度な面粗度は必要ないので、安価な装置で済
むだけでなく、装置の保守管理が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す図である。 10……サンギア、12……ピニオンキャリア、14……イン
ターナルギア、16……ピニオンギア、20……スリーブ
(軸)、26……みぞ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンギア(10)がこれと相対回転する軸
    (20)に対して支持されている遊星歯車装置のサンギア
    支持構造において、 表面処理が施されたサンギア(10)の内径部が上記軸
    (20)の外径部に直接はまり合うようにサンギア(10)
    の内径部の寸法が設定され、サンギア(10)の内径部及
    び上記軸(20)の外径部の両方又はいずれか一方に複数
    の円周方向のみぞ(26)が設けられており、サンギア
    (10)は、遊星歯車装置が安定的に回転している状態で
    は、歯車のかみ合いに伴なう自動調心作用により上記軸
    (20)に遊嵌された状態となる一方、回転開始時、回転
    停止時及び回転状態変更時には、サンギア(10)が上記
    軸(20)の外径部によって直接支持された状態となるよ
    うに構成されていることを特徴とする遊星歯車装置のサ
    ンギア支持構造。
JP1988103240U 1988-08-05 1988-08-05 遊星歯車装置のサンギア支持構造 Expired - Lifetime JPH0717876Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988103240U JPH0717876Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 遊星歯車装置のサンギア支持構造

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JP1988103240U JPH0717876Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 遊星歯車装置のサンギア支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0225757U JPH0225757U (ja) 1990-02-20
JPH0717876Y2 true JPH0717876Y2 (ja) 1995-04-26

Family

ID=31333886

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JP1988103240U Expired - Lifetime JPH0717876Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 遊星歯車装置のサンギア支持構造

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59103054A (ja) * 1982-12-03 1984-06-14 Hitachi Ltd 可変速装置
JPS62184257U (ja) * 1986-05-16 1987-11-24

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Publication number Publication date
JPH0225757U (ja) 1990-02-20

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