JPH09112642A - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents

遊星ローラ式動力伝達装置

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JPH09112642A
JPH09112642A JP27382095A JP27382095A JPH09112642A JP H09112642 A JPH09112642 A JP H09112642A JP 27382095 A JP27382095 A JP 27382095A JP 27382095 A JP27382095 A JP 27382095A JP H09112642 A JPH09112642 A JP H09112642A
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久義 高橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成で潤滑剤の保持を行なって潤滑性
能を充分に維持すると共に、太陽ローラの撓みを防止す
る。 【解決手段】 外輪32の内ローラ34の内周面に周方
向の溝50を形成し、入力軸35と僅かな隙間を有する
止め板47を外輪32の側面に固定し、外輪32の内ロ
ーラ34の内周に僅かな隙間で嵌合する盤部材59を遊
星ローラ38が支持されるキャリア41に設け、太陽ロ
ーラ36の端部の外周をニードルベアリング44を介し
て支持する支持部45をキャリア41に設け、キャリア
41に太陽ローラ36の端部との間でグリースの溜室4
0を形成し、外輪32と遊星ローラ38の間の溝50、
遊星ローラ38と太陽ローラ36の間及び溜室40にグ
リースを入れ、止め板47と入力軸35との間の僅かな
隙間及び盤部材59と外輪32の内ローラ34の内周と
の間の僅かな隙間にグリースを封入すると共に、太陽ロ
ーラ36の端部を支持部45で支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同心状態に配置さ
れた外輪の内周面と太陽ローラとの間に複数の遊星ロー
ラを配置し、遊星ローラの支持軸を支えるキャリアを出
力軸とする遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】同心状態に配置された外輪の内周面と太
陽ローラとの間に複数の遊星ローラを配置し、遊星ロー
ラの支持軸を支えるキャリアを出力軸とする遊星ローラ
式動力伝達装置においては、高速運転時に伝達摩擦によ
って高温となり、遊星ローラと外輪との接触部分におけ
る潤滑性能が不十分となりやすい。一般的には、遊星ロ
ーラ式動力伝達装置の潤滑はオイル潤滑が採用されてい
るが、オイル潤滑の場合にはオイル供給機構やオイルの
外部への漏れ対策が必要となり、装置が大型、複雑化し
ている。このため、近年では、特に小型の遊星ローラ式
動力伝達装置に対してグリース等の潤滑剤を用いて潤滑
油の補給時期を長くして潤滑性能を向上させることが要
望されている。
【0003】潤滑性能を向上させた従来の遊星ローラ式
動力伝達装置(実開平4-10149 号)を図5、図6に基づ
いて説明する。図5には従来の遊星ローラ式動力伝達装
置の側面断面、図6には図5中のVI-VI 線矢視状況を示
してある。
【0004】図に示すように、ハウジング1には外輪2
が圧入固定され、外輪2の内側には太陽ローラ3が同心
状態に配されている。太陽ローラ3の外周と外輪2の内
周との間には複数の遊星ローラ4が圧接状態で配置さ
れ、遊星ローラ4は支持軸5に支持されている。支持軸
5はキャリア6に固定され、キャリア6には太陽ローラ
3と同軸状態に配置された出力軸7が設けられている。
遊星ローラ4の軸方向中央部近傍には径方向に貫通する
孔8が設けられ、孔8に対応する外輪2の内周面には円
周方向に連続する溝9が形成されている。
【0005】上記構成の遊星ローラ式動力伝達装置によ
ると、遊星ローラ4の軸孔4aに存在する潤滑剤が孔8を
通じて遊星ローラ4と接触する外輪2の内周面及び太陽
ローラ3の外周面に供給される。また、外輪2の内周面
に形成された溝9により、外輪2の内周面側に供給され
た潤滑剤が溝9に溜められ、溝9に溜められた潤滑剤は
外輪2の内周面と太陽ローラ3の接触部位に供給され
る。
【0006】潤滑剤の漏れを防止した状態で潤滑性能を
向上させた従来の遊星ローラ式動力伝達装置(実公平4-
47471 号)を図7乃至図9に基づいて説明する。図7に
は従来の遊星ローラ式動力伝達装置の側面断面、図8に
は図7中のVIII-VIII 線矢視状況、図9にはグリース保
持部材の斜視状況を示してある。
【0007】図7、図8に示したように、固定輪11に
は同心状態に太陽ローラ12が挿通され、固定輪11の
内周と太陽ローラ12の外周との間には円周方向複数箇
所に遊星ローラ13が圧接状態で配置されている。遊星
ローラ13は太陽ローラ12の段差部14と環体15と
の間で軸方向が位置決めされている。遊星ローラ13は
ニードルベアリング16を介して支持軸17に支持さ
れ、支持軸17はキャリア18に固定されている。キャ
リア18には太陽ローラ12と同軸状態に配置された出
力軸19が設けられている。
【0008】一方、遊星ローラ13同士の間の空間には
グリース保持部材20が介在して設けられ、グリース保
持部材20はピン21によってキャリア18に支持され
ている。図9に示すように、グリース保持部材20の遊
星ローラ13と対向する面にはグリース保持用の凹部2
2及びガイド面23が形成されている。凹部22によっ
てグリースが保持されると共に凹部22に導かれて送り
出されるグリースがガイド面23によって軸方向中央寄
りに集められる。
【0009】上記構成の遊星ローラ式動力伝達装置によ
ると、グリース保持部材20が遊星ローラ13との相対
関係を維持した状態で出力軸19と共に回転し、各部に
付着しているグリース等の潤滑剤の大半がグリース保持
部材20の凹部22に保持され、遊星ローラ13の内、
外周面や固定輪11の内周面に戻される。しかも、グリ
ースを導入してから送り出す時には、凹部22のガイド
面23によってグリースが凹部22の軸方向中央寄りに
集められるので、凹部22の軸方向両側へのグリースの
漏れ出しを防止することができ、無駄をなくすことが可
能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】遊星ローラ式動力伝達
装置では、回転が高速になるほど遊星ローラの外周に遠
心力がかかり、遊星ローラの軸受部に残っている潤滑剤
が減少していく。このため、図5、図6に示した従来の
遊星ローラ式動力伝達装置では、遊星ローラ4の軸孔4a
(軸受部)に対する給油手段がないので、潤滑が不十分
になりがちになってしまう。また、図6乃至図9に示し
た従来の遊星ローラ式動力伝達装置では、グリース保持
部材20によってグリースの保持がされているが、グリ
ース保持部材20の形状が複雑でコスト高となってしま
う。また、従来の遊星ローラ式動力伝達装置では、太陽
ローラ3または太陽ローラ12は大きな摩擦伝動力を受
けるにも係わらず、先端が自由端となっているため、太
陽ローラ3または太陽ローラ12が撓みが生じる虞があ
った。
【0011】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で潤滑剤の保持を行なって潤滑性能を充
分に維持することができる遊星ローラ式動力伝達装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の構成は、入力軸に直結される太陽ローラを外輪
の内ローラの内側に同心状態に配置し、前記太陽ローラ
と前記内ローラとの間に複数の遊星ローラを等分角で転
動自在に配置し、前記遊星ローラをキャリアに固定され
た軸に回転自在に支持し、前記キャリアに出力軸を一体
に設けた遊星ローラ式動力伝達装置において、前記遊星
ローラが転動する前記内ローラの内周面に周方向の溝を
形成し、前記入力軸と僅かな隙間を有する止め板を前記
外輪の側面に固定し、前記外輪の内ローラの内周に僅か
な隙間で嵌合する盤部材を前記キャリアに設けると共
に、前記太陽ローラの端部の外周を軸受を介して支持す
る支持部を前記キャリアに設け、更に、前記キャリアに
前記太陽ローラの端部との間で潤滑剤の溜室を形成した
ことを特徴とする。外輪と遊星ローラの間の溝、遊星ロ
ーラと太陽ローラの間及び溜室に潤滑剤を入れ、止め板
と入力軸との間の僅かな隙間及び盤部材と外輪の内ロー
ラの内周との間の僅かな隙間に潤滑剤を封入する。ま
た、太陽ローラの端部は支持部により支持される。
【0013】そして、接触圧力を調整するために径方向
が調整自在となり、潤滑剤の溝を形成するために幅が前
記遊星ローラの幅よりも狭くなっている弾性リングを、
前記外輪の内ローラと前記遊星ローラとの間に嵌合した
ことを特徴とする。また、前記遊星ローラの周囲から潤
滑剤が滅失した時であっても前記遊星ローラの回転を維
持するために、無潤滑で摩擦係数の小さい軸受を前記遊
星ローラと前記キャリアに固定された軸との間に配した
ことを特徴とする。また、潤滑剤の外部への漏れを阻止
するために前記キャリアの外周部に被さる壁部材を前記
外輪の側部に設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施例に係る
遊星ローラ式動力伝達装置(遊星ローラ減速装置)の側
面断面、図2には図1中のII-II 線矢視を示してある。
【0015】図に示すように、ハウジング31には外輪
32がボルト33によって固定されており、外輪32の
内ローラ34の内部には入力軸35と一体の太陽ローラ
36が同心状態に配置されている。入力軸35はボール
ベアリング37を介してハウジング31に回転自在に支
持されている。太陽ローラ36と内ローラ34との間に
は複数(4個)の遊星ローラ38が等分角で転動自在に
配置されており、遊星ローラ38には無潤滑で摩擦係数
の小さい軸受としての滑り軸受39が圧入されている。
【0016】一方、ハウジング31にはボールベアリン
グ60を介してキャリア41が回転自在に支持され、キ
ャリア41には入力軸35と同軸状態の出力軸42が一
体に設けられている。キャリア41には軸としての遊星
ローラ軸43が固定され、遊星ローラ軸43には滑り軸
受39を介して遊星ローラ38が支持されている。この
ため、遊星ローラ38の周囲から潤滑剤としてのグリー
スが滅失した時であっても遊星ローラ38の回転が維持
されるようになっている(請求項3)。また、キャリア
41には外輪32の内ローラ34の内周に僅かな隙間で
嵌合する盤部材59が設けられると共に、キャリア41
には太陽ローラ36の端部の外周をニードルベアリング
44を介して支持する支持部45が設けられている。更
に、キャリア41には太陽ローラ36の端部との間でグ
リースの溜室46が形成されている。
【0017】外輪32の側面(図1中右側の側面)には
止め板47がボルト48によって固定され、止め板47
は入力軸35の外周との間で僅かな隙間を形成する孔4
9を有している。止め板47は遊星ローラ38の軸方向
の押さえとしても機能している。また、遊星ローラ38
が転動する外輪32の内ローラ34の内周面には円周方
向の溝50が形成されている。
【0018】上記構成の遊星ローラ式動力伝達装置で
は、外輪32の内ローラ34と4個の遊星ローラ38の
間、及び4個の遊星ローラ38と太陽ローラ36の間の
空間にグリースが入れられると共に、内ローラ34の溝
50及び溜室46にグリースが入れられる。そして、外
輪32の側面に固定された止め板47の孔49と入力軸
35の外周との僅かな隙間、及び、キャリア41の盤部
材59と内ローラ34の内周との僅かな隙間により、粘
度の高いグリースが封入される。
【0019】これにより、グリースの滅失が防止され、
相当長期間の間、動力伝達装置内に封入されたグリース
だけでの潤滑が可能となる。また、溜室46が形成され
ているので、潤滑の信頼性が向上する。また、グリース
が入り難い遊星ローラ軸43と遊星ローラ軸43との間
の滑り軸受39に、無潤滑のドライブッシュを使用する
ことにより、潤滑性を充分に維持することができ、遊星
ローラ38の周囲からグリースが滅失した時であっても
遊星ローラ38の回転が維持される。更に、太陽ローラ
36の端部の外周がキャリア41の支持部45によって
支持されているので、大きな摩擦伝動力を受けても太陽
ローラ36が撓むことがない。
【0020】次に、本発明の第二実施例(請求項2)を
図3に基づいて説明する。図3には本発明の第二実施例
に係る遊星ローラ式動力伝達装置の側面断面を示してあ
る。尚、図1、図2に示した部材と同一部材には同一符
号を付して重複する説明は省略してある。
【0021】外輪51の内側と遊星ローラ38との間に
は弾性リング52が嵌合し、弾性リング52により内ロ
ーラが構成されている。外輪51には壁部53が形成さ
れ、壁部53にはキャリア41の盤部材59が僅かな隙
間をあけて嵌合している。弾性リング52はシム54で
幅を調節することにより径方向が調整自在となり、遊星
ローラ38との接触圧力が調整可能となっている。弾性
リング52の幅は遊星ローラ38の幅よりも狭くなって
おり、壁部53と弾性リング52との間及び止め板47
と弾性リング52との間で遊星ローラ38の外周面に接
するグリース用の溝55が形成された状態になってい
る。
【0022】上記構成の遊星ローラ式動力伝達装置で
は、外輪51の内ローラとしての弾性リング52と4個
の遊星ローラ38の間、及び4個の遊星ローラ38と太
陽ローラ36の間の空間にグリースが入れられると共
に、壁部53と弾性リング52との間及び止め板47と
弾性リング52との間で形成される溝55、及び溜室4
6にグリースが入れられる。そして、外輪51の側面に
固定された止め板47の孔49と入力軸35の外周との
僅かな隙間、及び、キャリア41の盤部材59と外輪5
1の壁部53との僅かな隙間により、粘度の高いグリー
スが封入される。
【0023】次に、本発明の第三実施例(請求項4)を
図4に基づいて説明する。図4には本発明の第三実施例
に係る遊星ローラ式動力伝達装置の側面断面を示してあ
る。尚、図1、図2に示した部材と同一部材には同一符
号を付して重複する説明は省略してある。
【0024】外輪61の内ローラ62の遊星ローラ38
との接触面には円周方向の溝63が形成され、内ローラ
62とキャリア41の盤部材59が僅かな隙間をあけて
嵌合している。外輪61の内ローラ62にはキャリア4
1の盤部材59に被さる壁部材64が設けられている。
壁部材64により、液状になったグリースの内ローラ6
2と盤部材59との僅かな隙間からの漏れが防止され
る。尚、壁部材64を設ける構成は、図1、図3に示し
た実施例の構成にも適用できる。
【0025】上記構成の遊星ローラ式動力伝達装置で
は、外輪61の内ローラ62と4個の遊星ローラ38の
間、及び4個の遊星ローラ38と太陽ローラ36の間の
空間にグリースが入れられると共に、内ローラ62の溝
63及び溜室46にグリースが入れられる。そして、外
輪61の側面に固定された止め板47の孔49と入力軸
35の外周との僅かな隙間、及び、キャリア41の盤部
材59と外輪61の内ローラ62との僅かな隙間によ
り、粘度の高いグリースが封入される。しかも、動力伝
達装置内部のグリースが液状になっても壁部材64によ
って液状のグリースの漏れが防止され、グリースの滅失
が避けられる。
【0026】上述した遊星ローラ式動力伝達装置は、キ
ャリア41と入力軸35に、歯車あるいはチェーンスプ
ロケットを直接嵌め込むことにより、軸方向がコンパク
トに設定可能であり、作業機の動力コンポーネントとし
て使い勝手の良い装置となっている。
【0027】
【発明の効果】本発明の遊星ローラ式動力伝達装置は、
遊星ローラが転動する外輪の内ローラの内周面に周方向
の溝を形成し、入力軸と僅かな隙間を有する止め板を外
輪の側面に固定し、外輪の内ローラの内周に僅かな隙間
で嵌合する盤部材を遊星ローラが支持されるキャリアに
設けると共に、太陽ローラの端部の外周を軸受を介して
支持する支持部をキャリアに設け、更に、キャリアに太
陽ローラの端部との間で潤滑剤の溜室を形成したので、
外輪と遊星ローラの間の溝、遊星ローラと太陽ローラの
間及び溜室に潤滑剤を入れることで、止め板と入力軸と
の間の僅かな隙間及び盤部材と外輪の内ローラの内周と
の間の僅かな隙間に潤滑剤を封入することができると共
に、太陽ローラの端部を支持部により支持することがで
きる。この結果、簡単な構成で潤滑剤の保持を行なって
潤滑性能を充分に維持することができると共に、太陽ロ
ーラの撓みを防止することが可能となる。
【0028】また、接触圧力を調整するために径方向が
調整自在となり、潤滑剤の溝を形成するために幅が遊星
ローラの幅よりも狭くなっている弾性リングを、外輪の
内ローラと遊星ローラとの間に嵌合したので、外輪の内
ローラと遊星ローラとの接触圧及び遊星ローラと太陽ロ
ーラとの接触圧を最適に保った状態で潤滑剤の保持を行
なうことが可能となる。また、遊星ローラの周囲から潤
滑剤が滅失した時であっても、無潤滑で摩擦係数の小さ
い軸受を遊星ローラとキャリアに固定された軸との間に
配したので、遊星ローラの回転を維持することができ
る。また、潤滑剤の外部への漏れを阻止するためにキャ
リアの外周部に被さる壁部材を前記外輪の側部に設けた
ので、潤滑剤が液状になっても潤滑剤の外部への漏れを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る遊星ローラ式動力伝達
装置(遊星ローラ減速装置)の側面断面図。
【図2】図1中のII-II 線矢視図。
【図3】本発明の第二実施例に係る遊星ローラ式動力伝
達装置の側面断面図。
【図4】本発明の第三実施例に係る遊星ローラ式動力伝
達装置の側面断面図。
【図5】従来の遊星ローラ式動力伝達装置の側面断面
図。
【図6】図5中のVI-VI 線矢図。
【図7】従来の遊星ローラ式動力伝達装置の側面断面
図。
【図8】図7中のVIII-VIII 線矢視図。
【図9】グリース保持部材の斜視図。
【符号の説明】
31 ハウジング 32,51,61 外輪 34,62 内ローラ 35 入力軸 36 太陽ローラ 38 遊星ローラ 39 滑り軸受 40 溜室 41 キャリア 42 出力軸 43 遊星ローラ軸 44 ニードルベアリング 45 支持部 46 溜室 47 止め板 49 孔 50,55,63 溝 52 弾性リング 53 壁部 54 シム 59 盤部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に直結される太陽ローラを外輪の
    内ローラの内側に同心状態に配置し、前記太陽ローラと
    前記内ローラとの間に複数の遊星ローラを等分角で転動
    自在に配置し、前記遊星ローラをキャリアに固定された
    軸に回転自在に支持し、前記キャリアに出力軸を一体に
    設けた遊星ローラ式動力伝達装置において、前記遊星ロ
    ーラが転動する前記内ローラの内周面に周方向の溝を形
    成し、前記入力軸と僅かな隙間を有する止め板を前記外
    輪の側面に固定し、前記外輪の内ローラの内周に僅かな
    隙間で嵌合する盤部材を前記キャリアに設けると共に、
    前記太陽ローラの端部の外周を軸受を介して支持する支
    持部を前記キャリアに設け、更に、前記キャリアに前記
    太陽ローラの端部との間で潤滑剤の溜室を形成したこと
    を特徴とする遊星ローラ式動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 接触圧力を調整するために径方向が調整
    自在となり、潤滑剤の溝を形成するために幅が前記遊星
    ローラの幅よりも狭くなっている弾性リングを、前記外
    輪の内ローラと前記遊星ローラとの間に嵌合したことを
    特徴とする請求項1に記載の遊星ローラ式動力伝達装
    置。
  3. 【請求項3】 前記遊星ローラの周囲から潤滑剤が滅失
    した時であっても前記遊星ローラの回転を維持するため
    に、無潤滑で摩擦係数の小さい軸受を前記遊星ローラと
    前記キャリアに固定された軸との間に配したことを特徴
    とする請求項1もしくは請求項2に記載の遊星ローラ式
    動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 潤滑剤の外部への漏れを阻止するために
    前記キャリアの外周部に被さる壁部材を前記外輪の側部
    に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか一項に記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006118581A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Nachi Fujikoshi Corp 遊星ローラ式動力伝達装置
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JP2015058452A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 株式会社アマダ レーザ加工ヘッド
US11248683B2 (en) 2020-01-09 2022-02-15 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Transmission and compressor system

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